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  • 特開-保育器シミュレータ 図1
  • 特開-保育器シミュレータ 図2
  • 特開-保育器シミュレータ 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024064794
(43)【公開日】2024-05-14
(54)【発明の名称】保育器シミュレータ
(51)【国際特許分類】
   G09B 9/00 20060101AFI20240507BHJP
   A61G 11/00 20060101ALI20240507BHJP
【FI】
G09B9/00 Z
A61G11/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022173664
(22)【出願日】2022-10-28
(71)【出願人】
【識別番号】393024197
【氏名又は名称】株式会社坂本モデル
(74)【代理人】
【識別番号】100141586
【弁理士】
【氏名又は名称】沖中 仁
(72)【発明者】
【氏名】坂本 隆
【テーマコード(参考)】
4C341
【Fターム(参考)】
4C341KK03
4C341KL02
(57)【要約】
【課題】実際の医療現場で使用されている保育器に近い形態と、卓上で使用可能な形態とを切替可能な保育器シミュレータを提供する。
【解決手段】新生児を模擬した新生児モデルを載置可能な模擬ベッド部4を少なくとも有するシミュレータ本体2と、シミュレータ本体2に着脱可能に取り付けられる脚部3とを備えるものとする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
新生児を模擬した新生児モデルを載置可能な模擬ベッド部を少なくとも有するシミュレータ本体と、
前記シミュレータ本体に着脱可能に取り付けられる脚部と、
を備える保育器シミュレータ。
【請求項2】
前記シミュレータ本体の重量が39kg以下に設定される請求項1に記載の保育器シミュレータ。
【請求項3】
前記模擬ベッド部は、当該模擬ベッド部のベースとなる模擬臥床台と、前記模擬臥床台上に設置される模擬マットレスと、前記模擬マットレスを囲むように前記模擬臥床台に配設される模擬落下防止板とを備え、
前記模擬落下防止板は、前記模擬マットレス上に載置された前記新生児モデルが見えるように少なくとも一部が透明素材で形成されている請求項1又は2に記載の保育器シミュレータ。
【請求項4】
前記シミュレータ本体は、ヒータを操作するためのヒータ操作部を模擬した模擬ヒータ操作部を有する請求項1又は2に記載の保育器シミュレータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保育器の操作手技等を訓練するための保育器シミュレータに関する。
【背景技術】
【0002】
新生児などに対して温度や湿度を最適な環境下に置くために保育器が使用されており、適切な診察や医療処置を施すために、インファントウォーマと呼ばれる開放型の保育器が使用されている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
特許文献1には、キャスタにより移動自在な脚部と、脚部に立設された下側支柱及び基台を介して設置されるベッド部と、基台上に立設された上側支柱と、上側支柱の上端部に片持ち支持されたキャノピとを備える保育器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2018-121732号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、基本的な診断や医療処置に関する知識については、マニュアル等により得ることができるが、医療現場において、適切な診断や医療処置を行うことができるようになるまでには、多くの訓練が必要とされる。
【0006】
訓練法としては、例えば、熟練した医師等の指導の基で、実際の医療現場で使用されている保育器を用いて診断・医療処置を行うということが挙げられる。しかしながら、このような訓練法では、教育カリキュラムの進行に合わせて、医療現場で保育器が使用されていないタイミングを見計らって訓練を行わなければならず、思うように訓練を行うことができない。
【0007】
そこで、教育機関において、実際の医療現場で使用されている保育器と同様のものを購入し、これを用いて訓練することが考えられる。しかしながら、医療機器である保育器は高価であり、購入できても購入台数が制限されてしまい、思うように訓練を行うことができない。
【0008】
上記のような事情から、保育器の操作手技等を訓練するための保育器シミュレータの出現が望まれている。なお、実際の医療現場で使用されている保育器に近い形態での訓練を行うことは勿論必要であるが、教育の効率化の観点から、教示する側である熟練した医師等から、教示を受ける側である医師等を目指す者に対して、訓練内容や手技のポイント等について効率よく伝える必要があるため、卓上で使用可能な形態に切り替えられることが望まれている。
【0009】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、実際の医療現場で使用されている保育器に近い形態と、卓上で使用可能な形態とを切替可能な保育器シミュレータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するための本発明に係る保育器シミュレータの特徴構成は、
新生児を模擬した新生児モデルを載置可能な模擬ベッド部を少なくとも有するシミュレータ本体と、
前記シミュレータ本体に着脱可能に取り付けられる脚部と、
を備えることにある。
【0011】
本構成の保育器シミュレータによれば、新生児を模擬した新生児モデルを載置可能な模擬ベッド部を少なくとも有するシミュレータ本体に脚部が着脱可能に取り付けられるので、シミュレータ本体に対する脚部の取り付け・取り外しによって、実際の医療現場で使用されている保育器に近い形態と、卓上で使用可能な形態とを切り替えることができる。
【0012】
本発明に係る保育器シミュレータにおいて、
前記シミュレータ本体の重量が39kg以下に設定されることが好ましい。
【0013】
人が持ち運びできる重量に関して、労働基準法、年少者労働基準規則、女性労働基準規則、腰痛予防対策指針等に鑑みると、成人男性は25kg未満、女性は20kg未満であることが推奨されている。保育器シミュレータを用いた訓練は、教示をする側の者と、教示を受ける側の者との少なくとも二人で行われる。本構成の保育器シミュレータによれば、シミュレータ本体の重量は、39kg以下に設定されている。このため、卓上で使用する際には、教示をする側及び教示を受ける側の性別に関わらず、二人で容易に持ち運ぶことができる。
【0014】
本発明に係る保育器シミュレータにおいて、
前記模擬ベッド部は、当該模擬ベッド部のベースとなる模擬臥床台と、前記模擬臥床台上に設置される模擬マットレスと、前記模擬マットレスを囲むように前記模擬臥床台に配設される模擬落下防止板とを備え、
前記模擬落下防止板は、前記模擬マットレス上に載置された前記新生児モデルが見えるように少なくとも一部が透明素材で形成されていることが好ましい。
【0015】
本構成の保育器シミュレータによれば、模擬マットレス上に載置された新生児モデルが見えるように少なくとも一部が透明素材で形成されている模擬落下防止板を通して、新生児モデルに対して施される医療処置の手技の様子を見ることができるので、医療処置の訓練内容を容易に理解することができ、学習効果を高めることができる。
【0016】
本発明に係る保育器シミュレータにおいて、
前記シミュレータ本体は、ヒータを操作するためのヒータ操作部を模擬した模擬ヒータ操作部を有することが好ましい。
【0017】
本構成の保育器シミュレータによれば、新生児が外の環境に順応できるよう温度調整に関する訓練を模擬ヒータ操作部の操作によってリアルに行うことができる。模擬ヒータ操作部は、ヒータを操作するためのヒータ操作部を模擬したものある。このため、模擬ヒータ操作部を操作しても、模擬ベッド部の付近が熱くならず、かかる温度調整訓練を長時間行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は、本実施形態の保育器シミュレータの全体斜視図である。
図2図2は、机に載置された状態のシミュレータ本体の全体斜視図である。
図3図3は、模擬コントロールパネルの説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明について、図面を参照しながら説明する。ただし、本発明は、以下に説明する実施形態や図面に記載される構成に限定されることは意図しない。
【0020】
<保育器シミュレータの全体構成>
図1は、本実施形態の保育器シミュレータ1の全体斜視図である。図2は、机Dに載置された状態のシミュレータ本体2の全体斜視図である。図1に示す保育器シミュレータ1は、シミュレータ本体2と、シミュレータ本体2に着脱可能に取り付けられる脚部3とを備え、実際の医療現場で使用されている保育器に近い図1に示すような形態と、卓上で使用可能な図2に示すような形態とを切替可能に構成されている。
【0021】
<シミュレータ本体>
図1に示すように、シミュレータ本体2は、新生児を模擬した図示されない新生児モデルを載置可能な模擬ベッド部4と、模擬ベッド部4における後述する模擬臥床台11上に立設される模擬支柱5と、模擬支柱5の前面側に組み付けられる模擬コントロールパネル6と、模擬支柱5の上端部に片持ち支持された模擬キャノピ7と、模擬キャノピ7に内蔵される模擬照明灯8とを有し、重量が39kg以下に設定されている。
【0022】
<模擬ベッド部>
模擬ベッド部4は、主として、模擬臥床台11、模擬マットレス12及び模擬落下防止板13~16を備えている。
【0023】
<模擬臥床台>
模擬臥床台11は、平板状部11aと盛上り部11bとが前後方向で連続するように一体的に組み合わされて構成されている。平板状部11aは、模擬臥床台11における前端から後部寄りの位置において所定厚みの平面視矩形板状に形成されている。盛上り部11bは、模擬臥床台11における後部位置において平板状部11aの上面に対し段差を有するように上方に直方体状に盛り上がるような形状に形成されている。
【0024】
平板状部11aには、新生児モデルを寝かせるのに十分な広さの平面視矩形状の模擬マットレス12が設置されるとともに、模擬マットレス12を四方から囲むように四つの模擬落下防止板13~16が配設されている。
【0025】
<模擬落下防止板>
模擬落下防止板13~16は、模擬マットレス12上に載置された新生児モデルが見えるように、全部又は一部が透明素材で形成されている。ここで、透明素材としては、例えば、アクリル樹脂等の透明材料を挙げることができる。こうして、模擬マットレス12上に載置された新生児モデルが見えるように全部又は一部が透明素材で形成されている模擬落下防止板13~16を通して、新生児モデルに対して施される医療処置の手技の様子を見ることができるので、医療処置の訓練内容を容易に理解することができ、学習効果を高めることができる。
【0026】
平板状部11aに対する模擬落下防止板13~16の取付形態としては、起立状態で固定する形態と、起伏可能(開閉可能)な形態とが挙げられる。起立状態で固定する形態としては、例えば、模擬落下防止板13~16を、鉛直板部とその鉛直板部に対し直角をなす水平板部とを有する断面L字形状に形成し、平板状部11aと模擬マットレス12との間に比較的厚肉のシート(図示省略)を介設し、当該シートと平板状部11aとの間に模擬落下防止板13~16の水平板部を挟むことによって固定するというものが挙げられる。一方、起伏可能(開閉可能)な形態としては、例えば、平板状部11aにおける前側に配される模擬落下防止板13の下辺側にヒンジ部(図示省略)を配設し、当該ヒンジ部を回動中心として180°回動可能に模擬落下防止板13を平板状部11aに取り付けるというものが挙げられる。この場合、三つの模擬落下防止板13,15,16が鉛直状態に起立したときに、模擬ベッド部4が閉状態となり、模擬落下防止板13を外側に倒して平板状部11aの縁から垂れ下がった状態としたときに、模擬ベッド部4の前側が開放される。
【0027】
<コントロールパネル>
図3は、模擬コントロールパネル6の説明図である。図3に示すように、模擬コントロールパネル6は、実際の保育器において機器等の状態を表示する表示部を模擬した模擬表示部6aと、実際の保育器を操作する操作部を模擬した模擬操作部6bとを有している。
【0028】
図3に示す模擬コントロールパネル6において、模擬表示部6aとしては、例えば、模擬体温表示部21、模擬体温設定表示部22、模擬ヒータ出力表示部23、模擬タイマー表示部24、模擬動脈血酸素飽和度表示部25、模擬脈拍数表示部26が挙げられる。
【0029】
模擬体温表示部21は、実際の保育器における体温表示部を模擬したものであって、体温の値を示す、例えば、「36.0」を自動的に表示する機能を有している。模擬体温設定表示部22は、実際の保育器における体温設定表示部を模擬したものであって、後述する模擬ヒータ操作部33の操作に応じた体温設定温度を表示する機能を有している。模擬ヒータ出力表示部23は、実際の保育器におけるヒータ出力表示部を模擬したものであって、後述する模擬ヒータ操作部33の操作に応じたヒータ出力の大きさを表示する機能を有している。模擬タイマー表示部24は、実際の保育器におけるタイマー表示部を模擬したものであって、後述する模擬タイマー操作部34の操作に応じた時間を表示する機能を有している。模擬動脈血酸素飽和度表示部25は、実際の保育器における動脈血酸素飽和度表示部を模擬したものであって、動脈血酸素飽和度(SpO)の値を示す、例えば、「98」を自動的に表示する機能を有している。模擬脈拍数表示部26は、実際の保育器における脈拍数表示部を模擬したものであって、脈拍数の値を示す、例えば、「100」を自動的に表示する機能を有している。
【0030】
図3に示す模擬コントロールパネル6において、模擬操作部6bとしては、例えば、模擬電源操作部31、模擬照明灯操作部32、模擬ヒータ操作部33、模擬タイマー操作部34が挙げられる。
【0031】
模擬電源操作部31は、実際の保育器における電源操作部を模擬したものであり、模擬表示部6a及び模擬操作部6bを機能させる電源供給のON/OFFを切り替える機能を有している。模擬照明灯操作部32は、実際の保育器における照明灯を操作するための照明灯操作部を模擬したものあって、模擬電源操作部31のON/OFFの状態に関わりなく、模擬照明灯8(図1及び2参照)をON/OFFする機能を有している。模擬ヒータ操作部33は、実際の保育器におけるヒータを操作するためのヒータ操作部を模擬したものある。シミュレータ本体2は、実際の保育器におけるキャノピに内蔵されたヒータを有していない。このため、模擬ヒータ操作部33を操作しても、模擬ベッド部4に対して熱が発せられることはなく、模擬ベッド部4の付近が熱くなることはないが、模擬ヒータ操作部33の所定の操作により模擬ヒータ出力表示部23で表示される出力の大きさが変化、例えば、LEDゲージ幅の大きさが変化するようにされている。模擬タイマー操作部34は、実際の保育器におけるタイマーを操作するためのタイマー操作部を模擬したものであり、当該模擬タイマー操作部34の所定の操作により模擬タイマー表示部24で表示される時間が変化し、所定の時間でチャイム音が鳴るようにされている。
【0032】
なお、上記の模擬コントロールパネル6の他に、模擬支柱5には取付具41,42が付設されている。すなわち、図1に示すように、模擬支柱5の一側部(左側部)には、実際の吸引器又は模擬吸引器を取り付けるための第一取付具41が、模擬支柱5の左側部に取り付けられている。また、模擬支柱5の他側部(右側部)には、実際の呼吸補助器又は模擬呼吸補助器を取り付けるための第二取付具42が、模擬支柱5の右側部に取り付けられている。
【0033】
<脚部>
図1に示すように、脚部3は、模擬臥床台11の四隅に配される4つの脚部材50により構成されている。脚部材50は、鉛直方向に延在する脚棒51と、脚棒51の下端側に装着されるキャスタ52とからなるものであり、模擬臥床台11に対し着脱可能に取り付けられている。
【0034】
模擬臥床台11に対し脚部材50を着脱可能に取り付ける取付構造としては、例えば、模擬臥床台11の四隅に、下方に向けて開放された嵌挿部を形成し、嵌挿部に対し脚棒51の上端部を弾性的に係止させるという弾性嵌合によるものが挙げられる。その他の取付構造としては、例えば、脚棒51の上端に設けた雄ねじと、模擬臥床台11の四隅に設けた雌ねじとを螺合させるというねじ締結によるものが挙げられる。
【0035】
以上に述べたように構成される保育器シミュレータ1において、シミュレータ本体2に脚部3が取り付けられた図1に示すような状態では、例えば、機器の操作手技の訓練や、新生児に対して施す医療処置の訓練を、実際の医療現場で使用されている保育器に近い形態で行うことができる。一方、シミュレータ本体2に対し脚部3が取り外された図2に示すような状態では、シミュレータ本体2を机Dの上に載置して、機器の操作手技の訓練や、新生児に対して施す医療処置の訓練を行うことができる。
【0036】
図2に示す卓上での使用形態では、教示する側である熟練した医師等から、教示を受ける側である医師等を目指す者に対して、訓練内容や手技のポイント等について効率よく伝えることができるという利点がある。
【0037】
保育器シミュレータ1において、シミュレータ本体2の重量は、39kg以下(本例では約25kg程度)に設定されている。人が持ち運びできる重量に関して、労働基準法、年少者労働基準規則、女性労働基準規則、腰痛予防対策指針等に鑑みると、成人男性は25kg未満、女性は20kg未満であることが推奨されている。通常、保育器シミュレータ1を用いた訓練は、教示をする側の者と、教示を受ける側の者との少なくとも二人で行われる。従って、シミュレータ本体の重量が39kg以下であれば、図2に示すような、卓上で使用する際に、教示をする側及び教示を受ける側の性別に関わらず、二人で容易に持ち運ぶことができる。
【0038】
保育器シミュレータ1において、図3に示す模擬ヒータ操作部33は、実際の保育器におけるヒータを操作するためのヒータ操作部を模擬したものある。シミュレータ本体2は、実際の保育器におけるキャノピに内蔵されたヒータを有していない。このため、模擬ヒータ操作部33を操作しても、模擬ベッド部4に対して熱が発せられることはなく、模擬ベッド部4の付近が熱くなることはない。本実施形態の保育器シミュレータ1によれば、温度調整に関する訓練を模擬ヒータ操作部33の操作によってリアルに行うことができるとともに、模擬ヒータ操作部33を操作しても、模擬ベッド部4の付近が熱くならないことから、かかる温度調整に関する訓練を長時間行うことができる。
【0039】
図1に示す保育器シミュレータ1において、シミュレータ本体2を構成する模擬ベッド部4、模擬支柱5、模擬コントロールパネル6及び模擬キャノピ7は、それぞれ実際の保育器におけるベッド部、支柱、コントロールパネル及びキャノピを模擬したものであり、実際の保育器に求められる程の品質や剛性が求められないことから、安価、軽量の部品や素材等を用いて構成されている。このため、低価格化及び軽量化を図ることができ、教育機関や医療現場において使い勝手のよい保育器シミュレータ1として普及させることができる。
【0040】
以上、本発明の保育器シミュレータについて、一実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明の保育器シミュレータは、付帯する医療機器の操作手技や、新生児への医療処置の訓練をする用途において利用可能である。
【符号の説明】
【0042】
1 保育器シミュレータ
2 シミュレータ本体
3 脚部
4 模擬ベッド部
11 模擬臥床台
12 模擬マットレス
13~16 模擬落下防止板
33 模擬ヒータ操作部
図1
図2
図3