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  • 特開-カットされた足裏バランステープ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024064881
(43)【公開日】2024-05-14
(54)【発明の名称】カットされた足裏バランステープ
(51)【国際特許分類】
   A61F 5/10 20060101AFI20240507BHJP
   A61F 5/14 20220101ALI20240507BHJP
【FI】
A61F5/10
A61F5/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022173828
(22)【出願日】2022-10-28
(71)【出願人】
【識別番号】501138116
【氏名又は名称】有限会社ユーカリ
(71)【出願人】
【識別番号】508141542
【氏名又は名称】株式会社足裏バランス研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100092107
【弁理士】
【氏名又は名称】下田 達也
(72)【発明者】
【氏名】笠原 巖
【テーマコード(参考)】
4C098
【Fターム(参考)】
4C098AA02
4C098BB11
4C098BB12
4C098BC03
4C098BC08
4C098BC37
4C098BC46
(57)【要約】
【課題】 従来技術は、中足関節部及び第5中足骨基底部を押圧する力により親指及び小指がより外方に拡開し、足裏に横アーチを再生させ、足裏全体のバランスを整えられる如くしてあるので、指先全体で3点歩行ができ、横アーチが再生され、衝撃とねじれを吸収でき安定した歩行ができるが、利用者各々が持つ足裏のバランス欠陥に合わせてきめ細かい対応ができないという問題点があった。
【解決手段】 足の外反母趾、内反小指、浮き指、アーチ不足を解消するための足裏バランステープにおいて、かかと・基本テープ1、足裏横テープ2、親指テープ3、補助テープ4、小指テープ5として、各カットされたテープを必要枚数セットにして、箱詰され、足裏バランステーピング法の手順を解説した説明書を添付したカット済みの伸縮自在な足裏バランステープ。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
足の外反母趾、内反小指、浮き指、アーチ不足を解消するための足裏バランステープにおいて、かかと・基本テープ、足裏横テープ、親指テープ、補助テープ、小指テープとして、各カットされたテープを必要枚数セットにして、箱詰され、足裏バランステーピング法の手順を解説した説明書を添付したことを特徴とするカット済みの伸縮自在な足裏バランステープ
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外反母趾及び内反小指を矯正し、足裏に横アーチを再生させ、足裏全体のバランスを整え、正しい歩行ができるようにするカットされた足裏バランステープに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、足の中足関節部及び第5中足骨基底部に当接する部分を他の部分より弾力性が強い部材で構成するようにした外反母趾矯正用靴下に於て、親指及び小指を嵌入する袋部を足先両側に形成し、中足関節部及び第5中足骨基底部を押圧する力により親指及び小指がより外方に拡開し、足裏に横アーチを再生させ、足裏全体のバランスを整えられる如くした足のバランス矯正靴下(特許文献1参照)が存在している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001-262405号公報(特許請求の範囲、発明の詳細な説明、及び図1図7を参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術は、足の中足関節部及び第5中足骨基底部に当接する部分を他の部分より弾力性が強い部材で構成するようにした外反母趾矯正用靴下に於て、親指及び小指を嵌入する袋部を足先両側に形成し、中足関節部及び第5中足骨基底部を押圧する力により親指及び小指がより外方に拡開し、足裏に横アーチを再生させ、足裏全体のバランスを整えられる如くしてあるので、指先全体で3点歩行ができ、横アーチが再生され、衝撃とねじれを吸収でき安定した歩行ができるが、利用者各々が持つ足裏のバランス欠陥に合わせてきめ細かい対応ができないという問題点があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は上記問題点を解決することを目的とし、カット済みの、かかとに対応する基本テープ、足裏横テープ、親指テープ、補助テープ、小指テープをセットにしたもので、この各テープを採用して、利用者の各々の症状に合わせて外反母趾、内反小指の矯正を行うようにテーピングをする。さらに必要に応じて、中足関節部及び第5中足骨基底部を押圧するテーピング、親指及び小指が、より外方に拡開し、足裏に横アーチを再生させ、足裏全体のバランスを整えるようにテーピングする、外反母趾、内反小指の矯正を行うと同時に、中足関節部及び第5中足骨基底部を押圧する力により、親指及び小指がより外方に拡開し、足裏に横アーチを再生させ、足裏全体のバランスを整えるように供するものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、上記構成を採用することで、以下の効果を得ることができる。
(1)中足関節部及び第5中足骨基底部を押圧するように、カットされた各テープでテーピングすることにより、親指及び小指がより外方に拡開し、足裏に横アーチを再生させ、足裏全体のバランスを整えられる。
(2)テープが利用しやすいように予めカットされた各種形状のテープをセットにしたので、すぐに使える勝手が良いものである。しかも、テープが伸縮自在で撥水タイプ、通気性にも優れた素材を使用しているので、快適に使用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の一実施例のカットした各テープであるかかと・基本テープ、足裏横テープ、補助テープ、親指テープ、小指テープを示す概略平面図である。
図2】本発明の一実施例の足裏バランステーピング法の手順1~4を示す概略説明図である。
図3】本発明の一実施例の足裏バランステーピング法の手順5~8を示す概略説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の実施の形態を図示した実施例に基づいて詳細に説明する。
図1図3は、本発明の一実施例で、図1に示すように、かかと・基本テープ1、足裏横テープ2、親指テープ3、補助テープ4、小指テープ5をカット形成した各テープを、例えばかかと・基本テープ1は80枚、足裏横テープ2は20枚、親指テープ3は20枚、補助テープ4は20枚、小指テープ5は20枚をセットにして箱詰するもので、これらを以下に説明するように有効利用して、足裏バランスを得るもので、結果として、外反母趾、内反小指、浮き指、アーチ不足、不安定な足を改善させ、整った足に近づける効果を奏するものである。
なお、以上説明した各テープは従来からある素材から選択し、伸縮自在で通気性に優れた素材で、さらに、撥水性も備えた材料を採用するものである。
このカットされた各テープ1~5をセットにして箱詰するが、箱には、足裏バランステーピング法の手順を解説した説明書が添付されている。この手順でテーピングすることによって、中足関節部及び第5中足骨基底部を押圧することで、親指及び小指がより外方に拡開し、足裏に横アーチを再生させ、足裏全体のバランスを整えることができるものである。
【0009】
ここで、図2図3に基づいて足裏バランスを整えるテーピング法の手順を説明する。
前準備として、親指の付け根となる支点と作用点を覆うように強く巻き過ぎないように数周回、足の甲に伸びない綿包帯を巻き、足裏のアーチを補強する。
(1)次に、カットされて用意されている伸縮自在のかかと・基本テープ1を使用して、親指側はやや短め、小指側はやや長めにテープの先端が半分足裏にくるように弱く貼る。
(2)親指を整えやすくするため、先にカットされて用意されている伸縮自在の補助テープ4を親指に巻く。この補助テープ4は短いため、貼り始めは、(1)で貼ったかかと・基本テープ1に少し重ねて貼る(この貼り方は親指テープ3と同様に行う)。親指を開きながら(1)で貼ったかかと・基本テープに少し重ねて貼り、さらに伸縮自在の親指テープ3の真ん中のテープを親指の下を通して貼る。
指先は引っ張らず、爪にかからないように、次に上側のテープを貼る。親指テープ3の下側のテープを親指の付け根でクロスさせ、親指の上から下へ爪にかからないように貼る。その際、指先は引っ張らない。
(3)次に、伸縮自在の小指テープ5を使用して小指を開きながら貼る。(1)で貼ったかかと・基本テープ1に少し重ね、やや足裏から貼り始める。上側のテープを小指の下から上に通して巻き付ける。次に、小指の付け根でクロスさせ、小指の上から下へ通して巻き付ける。
(4)この状態で、綿包帯の甲側と足裏側を三日月型にカットする。
(5)伸縮自在の足裏横テープ2を使用して、足裏の指の付け根の包帯を覆うように足裏横テープ2を貼る。足裏だけ軽く引っ張る。そして、甲側は引っ張らず、指先側の綿包帯を覆うように貼る。
(6)基本アーチテープとして、かかと・基本テープ1を貼るもので、親指の付け根を押し込むように貼る。足の甲側は引っ張らず、足裏側だけ軽く引っ張る。指先側の綿包帯を隠すように貼る。また、反対側も同様に、足の甲側は引っ張らず、足裏側だけ軽く引っ張って指先側の綿包帯を隠すように貼る。
(7)かかと・基本テープ1を利用して、包帯ズレ防止を行う。左右均等の長さになるようにかかとに貼り付け、片方ずつ足の甲に向かって貼る。この際、左右均等に綿包帯に少し重なるように軽く引っ張り貼る。
(8)最後に、基本アーチテープとして、かかと・基本テープ1を使用して、(7)で貼った基本アーチテープに1/3程度重ねて貼る。足の甲側は引っ張らず、足裏側だけ軽く引っ張って貼る。反対側も同様に、足の甲側は引っ張らず足裏側だけ軽く引っ張って綿包帯が隠れるように貼る。
【0010】
以上説明したように、足裏バランステーピング法で、カットされた各テープを利用してテーピングする原理は、中足関節部及び第5中足骨基底部を押圧すると親指と小指とが外方に拡がる。この原理を応用して、中足関節部を内方に押圧し、さらに第5中足骨基底部を押圧することで、足裏のバランスを奏することができるものである。
尚、説明した手順通りに行うには、片足に使用するテープの枚数は、かかと・基本テープ1を4枚、足裏横テープ2を1枚、親指テープ3を1枚、補助テープ4を1枚、小指テープ5を1枚でテーピングすることで完成するものである。
【産業上の利用可能性】
【0011】
各種、足の症状に合わせて利用することができる。
【符号の説明】
【0012】
1・・・・かかと・基本テープ
2・・・・足裏横テープ
3・・・・親指テープ
4・・・・補助テープ
5・・・・小指テープ
図1
図2
図3