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特開2024-6495詰め替え容器用カバー及びカバー付き詰め替え容器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024006495
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】詰め替え容器用カバー及びカバー付き詰め替え容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 77/20 20060101AFI20240110BHJP
【FI】
B65D77/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022107404
(22)【出願日】2022-07-01
(71)【出願人】
【識別番号】522137644
【氏名又は名称】株式会社サイトー
(71)【出願人】
【識別番号】522137471
【氏名又は名称】株式会社あっちこっち商会
(74)【代理人】
【識別番号】100170874
【弁理士】
【氏名又は名称】塩川 和哉
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 修男
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 陽子
【テーマコード(参考)】
3E067
【Fターム(参考)】
3E067AC01
3E067BA12B
3E067BA18C
3E067BB14C
3E067BB25B
3E067EA22
3E067EB17
3E067EE15
3E067FA04
3E067FC02
(57)【要約】
【課題】 本発明は、カビ及び/又はぬめりが発生しにくい詰め替え容器用カバー及びカバー付き詰め替え容器を提供する。
【解決手段】 本発明の詰め替え容器用のカバー1は、上部10、下部20及び2つの側部30を有する詰め替え容器2用のカバー1あって、前記上部10は、前記カバー1の内部に水が入らないように開口部を有しておらず、かつ前記詰め替え容器2をぶら下げるための保持部材4を取り付けるための取付部12を有する耳部分11を有しており、かつ前記下部20は、前記詰め替え容器2の内容物取出口2aにあるノズル3を露出するための開口部21、及び前記詰め替え容器2を支持するための支持部22を有している。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部、下部及び2つの側部を有する詰め替え容器用のカバーあって、
前記上部は、前記カバーの内部に水が入らないように開口部を有しておらず、かつ前記詰め替え容器をぶら下げるための保持部材を取り付けるための取付部を有する耳部分を有しており、かつ
前記下部は、前記詰め替え容器の内容物取出口にあるノズルを露出するための開口部、及び前記詰め替え容器を支持するための支持部を有している、詰め替え容器用のカバー。
【請求項2】
前記下部の開口部は、前記下部の略中心部に位置しており、かつ前記上部の前記取付部は、前記上部の略中心部に位置している、請求項1に記載の詰め替え容器用のカバー。
【請求項3】
前記下部の開口部は、前記下部の端部に位置しており、かつ前記上部の前記取付部は、前記下部の開口部が位置している端部と対向する側で、前記上部の端部に位置している、請求項1に記載の詰め替え容器用のカバー。
【請求項4】
前記2つの側部の少なくとも一方は、前記詰め替え容器を挿入でき、かつ挿入した詰め替え容器を保持できるように開閉可能に構成されている、請求項1に記載の詰め替え容器用のカバー。
【請求項5】
前記下部は、詰め替え容器を前記下部から挿入でき、かつ前記下部の支持部が挿入した詰め替え容器を支持できるように開閉可能に構成されている、請求項1に記載の詰め替え容器用のカバー。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の詰め替え容器用のカバー、及び前記カバーに被覆されている詰め替え容器を含む、カバー付き詰め替え容器であって、前記詰め替え容器が、自立可能なパウチ状の容器であり、底マチ部を有する、カバー付き詰め替え容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シャンプー等の詰め替え容器をそのまま使用するために用いられる、詰め替え容器用カバー及びカバー付き詰め替え容器に関する。
【背景技術】
【0002】
シャンプー、ボディーソープ等は、専用の容器に充填されて販売されているだけではなく、その専用の容器に内容物を詰め替えるための詰め替え容器にも充填されて販売されている。
【0003】
近年、詰め替え容器を浴室のタオル掛け等にぶら下げて使用するための用具が販売されている。例えば、特許文献1では、容器を逆さまにぶら下げる保持部材と、容器の取り出し口に取り付けられるポンプとを具備した詰め替え容器用の内容物取り出し装置が開示されている。
【0004】
特許文献2は、詰め替え容器をそのまま浴室等で使用する際に、詰め替え容器をむき出しにしないようにするカバーを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009-214933号公報
【特許文献2】実用新案登録第3224160号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
詰め替え容器は、通常、ラミネートフィルムによって構成されたパウチ状の容器であり、店舗で自立させて販売するために底部に底マチ部が形成されている。
【0007】
本発明者らが特許文献2に記載の詰め替え容器用カバーを用いたところ、ぶら下げられて反対向きとなった詰め替え容器の底マチ部に水が溜まってしまい、カビ及び/又はぬめりが発生することが分かった。
【0008】
そこで、本発明は、カビ及び/又はぬめりが発生しにくい詰め替え容器用カバー及びカバー付き詰め替え容器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、以下の態様を有する本発明により、上記課題を解決できることを見出した。
《態様1》
上部、下部及び2つの側部を有する詰め替え容器用のカバーあって、
前記上部は、前記カバーの内部に水が入らないように開口部を有しておらず、かつ前記詰め替え容器をぶら下げるための保持部材を取り付けるための取付部を有する耳部分を有しており、かつ
前記下部は、前記詰め替え容器の内容物取出口にあるノズルを露出するための開口部、及び前記詰め替え容器を支持するための支持部を有している、詰め替え容器用のカバー。
《態様2》
前記下部の開口部は、前記下部の略中心部に位置しており、かつ前記上部の前記取付部は、前記上部の略中心部に位置している、態様1に記載の詰め替え容器用のカバー。
《態様3》
前記下部の開口部は、前記下部の端部に位置しており、かつ前記上部の前記取付部は、前記下部の開口部が位置している端部と対向する側で、前記上部の端部に位置している、態様1に記載の詰め替え容器用のカバー。
《態様4》
前記2つの側部の少なくとも一方は、前記詰め替え容器を挿入でき、かつ挿入した詰め替え容器を保持できるように開閉可能に構成されている、態様1に記載の詰め替え容器用のカバー。
《態様5》
前記下部は、詰め替え容器を前記下部から挿入でき、かつ前記下部の支持部が挿入した詰め替え容器を支持できるように開閉可能に構成されている、態様1に記載の詰め替え容器用のカバー。
《態様6》
態様1~5のいずれか一項に記載の詰め替え容器用のカバー、及び前記カバーに被覆されている詰め替え容器を含む、カバー付き詰め替え容器であって、前記詰め替え容器が、自立可能なパウチ状の容器であり、底マチ部を有する、カバー付き詰め替え容器。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、カビ及び/又はぬめりが発生しにくい詰め替え容器用カバー及びカバー付き詰め替え容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、カバー付き詰め替え容器の第1の実施形態を示す概略図である。
図2図2は、第1の実施形態で用いられる詰め替え容器を示す概略図である。
図3図3は、第1の実施形態で用いられる詰め替え容器用のカバーを示す概略図である。
図4図4は、カバー付き詰め替え容器の第2の実施形態を示す概略図である。
図5図5は、第2の実施形態で用いられる詰め替え容器を示す概略図である。
図6図6は、第2の実施形態で用いられる詰め替え容器用のカバーを示す概略図である。
図7図7は、本発明のカバーの第3の実施形態を示す概略図である。
図8図8は、本発明のカバーの第4の実施形態を示す概略図である。
図9図9は、本発明のカバーの第5の実施形態を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明を以下の実施形態を例として具体的に説明をするが、本発明はこれによって限定されるものではない。各実施形態は、当業者が通常の知識に基づいて組み合わせることが可能であり、各実施形態について特記していない構成については、他の実施形態と同じ構成又はその実施形態に適した構成を有することができる。
【0013】
(第1の実施形態)
図1は、本発明のカバー付き詰め替え容器の第1の実施形態を示す概略図である。図2は、第1の実施形態に用いられる詰め替え容器の例を示す概略図であり、図2(a)は、は内容物取出口にキャップが取り付けられている状態であり、図2(b)は、キャップが取り外されてノズルが取り付けられている状態であり、図2(c)は、詰め替え容器の底部の裏側を示している。図3は、第1の実施形態の詰め替え容器用のカバーを示す概略図であり、図3(a)は、カバーが畳まれている状態であり、図3(b)は、詰め替え容器を取り付ける際にカバーを開いた状態である。
【0014】
第1の実施形態において、詰め替え容器用のカバー1は、上部10、下部20及び2つの側部30を有する。上部10は、カバー1の内部に水が入らないように開口部を有しておらず、かつ詰め替え容器2をぶら下げるための保持部材4を取り付けるための取付部12を有する耳部分11を有している。また、下部20は、詰め替え容器2の内容物取出口2aにあるノズル3を露出するための開口部21、及び詰め替え容器2を支持するための支持部22を有している。
【0015】
詰め替え容器用のカバー1は、図3に示されるように第1のシート1A及び第2のシート1Bから形成することができる。図3に示す実施形態においては、下部20において第1のシート1A及び第2のシート1Bがヒートシール等されることによって接着されて、2枚のシートで構成されているが、1枚のシートから構成して下部20等において折り返されて構成されていてもよい。
【0016】
カバー1を構成するこれらのシートは、可撓性であることができ、例えば塩ビシートであってもよいが、詰め替え容器用のカバーとして使用できるのであれば、特にその種類は限定されない。
【0017】
上部10において、第1のシート1A及び第2のシート1Bはヒートシール等されることによって接着されており、上部10は、その全幅に渡って接着部13を有することによって、カバー1の内部に水が入らないようになっている。
【0018】
上部10の耳部分には、保持部材4を取り付けるための取付部12がハトメで構成されている。保持部材4は、例えばS字フックであってもよく、これを浴室のタオル掛け等の取り付け位置5に取り付けることによって、カバー付き詰め替え容器を、ぶら下げて使用することが出来る。
【0019】
上部10は、取付部12をその略中心部に1つ有している。図2に示すような、自立させた際に左右対称となる詰め替え容器を用いる場合には、このような構成が好ましい。
【0020】
下部20において、詰め替え容器2の内容物取出口2aにあるノズル3を露出するための開口部21は、下部20の略中心部に位置している。図2に示すような、自立させた際に左右対称となる詰め替え容器を用いる場合には、このような構成が好ましい。内容物取出口2aが中心部に存在する詰め替え容器2をぶら下げて使用する際には、上部10の取付部12が上部10の略中心部に存在し、かつ開口部21が下部20の略中心部に存在することによって、内容物が、ノズル3に重量で集中するため、最後まで内容物を使い切ることができるため好ましい。
【0021】
第1の実施形態において、詰め替え容器2を支持するための支持部22は、下部20の開口部21以外の部分となっている。この実施形態において、支持部22は、第1のシート1A及び第2のシート1Bがヒートシール等されることによって接着されて形成されている。ここで、第1のシート1A及び第2のシート1Bの接着面積は、支持部22が、容器2の重さを支えることができれば特に限定されず、支持部22において、第1のシート1A及び第2のシート1Bの一部が接着していなくてもよい。
【0022】
2つの側部30は、第1の側部31及び第2の側部32から構成することができる。第1の実施形態では、第1の側部31及び第2の側部32が開閉可能に構成されている。これによって、第1の側部31及び第2の側部32が開放されている状態では、詰め替え容器2を挿入することができ、またそれらが閉止されている場合には、カバー1が詰め替え容器2を包装することによって、詰め替え容器2を保持できるようになっている。
【0023】
この実施形態のように、側部30の全体が開放可能になっていることによって、カバー1内部に手を入れられるようになるため、詰め替え容器2を交換する際等に、カバー1を容易に洗浄することができるため好ましい。
【0024】
なお、この実施形態では、第1の側部31及び第2の側部32の両方が開閉可能に構成されているが、両方が開閉可能になっている必要はなく、それらの一方のみが開閉可能になっていてもよい。
【0025】
第1のシート1A及び第2のシート1Bは、図3に示されているように、第1の側部31及び第2の側部32において、それぞれ第1の側部耳部分33及び第2の側部耳部分34を有しており、第1の側部耳部分33及び第2の側部耳部分34に、それぞれ第1の連結部35及び第2の連結部36を有している。この第1の連結部35及び第2の連結部36は互いに連結することができる。連結部の連結手段は特に限定されないが、ボタン掛け留め部、面ファスナー等の再連結可能な係止手段又は固定手段であることが好ましい。
【0026】
この実施形態では、第1のシート1A及び第2のシート1Bは、第1の側部耳部分33及び第2の側部耳部分34を有していることで、上部10の接着部13の幅よりも大きな幅を有しているが、連結部を有している第1のシート1Aは、第2のシート1Bよりもさらに大きな幅を有している。この幅は、詰め替え容器2を包装して第1の連結部35及び第2の連結部36を互いに連結するのに十分な幅である。
【0027】
なお、この実施形態では、第1の側部31及び第2の側部32において、それぞれ側部耳部分が存在しているが、第1の側部31及び第2の側部32の一方のみが開閉可能になっている実施形態においては、その一方の側部のみに耳部分が存在して開閉可能となっており、他方は、ヒートシール等によって閉止されててもよい。例えば、第1の側部31が開放されていて第2の側部32が閉止されており、かつ第1のシート1Aの側部耳部分33に連結部35が存在している実施形態においては、その連結部35は、カバー1外部にある第2のシート1B上に設置された連結部と連結されてもよい。
【0028】
詰め替え容器2は、図2(a)に示されているように内容物取出口2aにキャップ2bが装着されて店舗において販売されている。詰め替え容器2を詰め替え容器として使用する際には、図2(b)に示されているように、キャップ2bを取り外して、ノズル3が装着される。ノズル3は、詰め替え容器2からの内容物の吐出量を制御できるノズルであることが好ましい。そのようなノズルとしては、特許文献1に記載のようなノズルを挙げることができるが、詰め替え容器をぶら下げて使用する際に用いるノズルとして市販されている物を使用してもよい。
【0029】
詰め替え容器2は、図2(c)に示されているような、店舗で自立させて販売するために底部2cに底マチ部2dが形成されている。この底マチ部2dは、底部2cにおいて容器2の外周部分が接地して容器2を自立可能にするが、容器2をぶら下げて使用すると、容器2の底部2c側に液溜まり部2eを生じさせる。
【0030】
底マチ部2dには、容器2の成型の関係上、容器2を構成するラミネートフィルムの未接着部2fが存在することがあり、底マチ部2dに溜まった水は、未接着部2fから抜けることもあるものの、通常の使用状態では未接着部2fから水はなかなか抜けないため、容器2の底部2cを覆うようにカバーを付けないと、容器2の底部2cにカビ及び/又はぬめりが発生する。
【0031】
(第2の実施形態)
図4は、本発明のカバー付き詰め替え容器の第2の実施形態を示す概略図である。図5は、第2の実施形態に用いられる詰め替え容器の例を示す概略図であり、図5(a)は、は内容物取出口がシールされている状態であり、図5(b)は、内容物取出口のシールが切られてノズルが取り付けられている状態である。図6は、第2の実施形態の詰め替え容器用のカバーを示す概略図であり、図6(a)は、カバーが畳まれている状態であり、図6(b)は、詰め替え容器を取り付ける際にカバーを開いた状態である。
【0032】
第2の実施形態について、第1の実施形態及び本明細書中の他の実施形態と共通して構成できる特徴については、それらの実施形態に関する記載を参照することができる。
【0033】
上部10は、取付部12をその幅方向の両端部に1つずつ有している。図5に示すような、自立させた際に左右非対称となる詰め替え容器を用いる場合には、このような構成が好ましい。
【0034】
下部20において、詰め替え容器2の内容物取出口2aにあるノズル3を露出するための開口部21は、下部20の端部に位置している。図5に示すような、左右非対称となる詰め替え容器を用いる場合には、このような構成が好ましい。内容物取出口2aが幅方向の端部に存在する詰め替え容器2をぶら下げて使用する際には、上部10の取付部12が上部10の幅方向端部に存在し、かつ開口部21が取付部12と対向する側の幅方向端部に存在することによって、内容物が、ノズル3に重量で集中するため、最後まで内容物を使い切ることができるため好ましい。
【0035】
この実施形態では、上部10において2つの取付部12が存在し、下部20において2つの開口部21が存在しているが、これらは1つずつであってもよい。その場合にも、取付部12と開口部21の位置関係は、図4に示したような位置関係とすることが好ましい。すなわち、下部20の開口部21は、下部20の一つの端部に位置しており、かつ上部10の取付部12は、開口部21が位置している下部20の端部と対向する側で、上部10の端部に位置していることが好ましい。
【0036】
この実施形態で用いられる詰め替え容器2は、図5(a)に示されているように内容物取出口2aが切り取りシール部2bによってシールされて店舗において販売されている。詰め替え容器2をぶら下げ容器として使用する際には、図5(b)に示されているように、切り取りシール部2bを取り外して、ノズル3が装着される。詰め替え容器2にも底部2cにおいて、底マチ部が形成されている。
【0037】
(第3の実施形態)
図7は、本発明のカバーの第3の実施形態を示す概略図である。第3の実施形態について、本明細書中の他の実施形態と共通して構成できる特徴については、それらの実施形態に関する記載を参照することができる。
【0038】
この実施形態のカバーは、図2に示すような、自立させた際に左右対称となる詰め替え容器と共に用いることができる。このカバーでは、詰め替え容器を支持するための支持部22が可撓性のホック状連結部となっており、図7(a)は、その可撓性のホック状連結部がカバー1の一部として構成されている例を示しており、図7(b)は、その可撓性のホック状連結部がカバー1とは別部品として構成されている例を示している。この場合、カバー1の下部20には、ホック状連結部と対応する下部連結部23が設けられる。
【0039】
これらの実施形態では、2つの側部30は、共に開放されておらず、詰め替え容器は、下部20側から装着される。上部10においては、幅方向の両端部に2つの取付部12が存在しているが、幅方向の中心部に1つの取付部12が存在していてもよい。
【0040】
(第4の実施形態)
図8は、本発明のカバーの第4の実施形態を示す概略図である。第4の実施形態について、本明細書中の他の実施形態と共通して構成できる特徴については、それらの実施形態に関する記載を参照することができる。
【0041】
この実施形態では、第1のシート1Aの下部20に下部耳部分24が存在しており、詰め替え容器2を支持するための支持部22が、下部耳部分24に設置された第1の下部連結部23と、第2のシート1Bにある第2の下部連結部23とが連結することによって下部耳部分24の開口部21以外の部分によって構成される。この実施形態のカバーは、開口部21が下部の略中心部に位置しており、図2に示すような内容物取出口2aが幅方向の中心部に存在する詰め替え容器2と共に用いることができるが、開口部21の位置を下部の端部に位置させることによって、図5に示すような内容物取出口2aが幅方向の端部に存在する詰め替え容器2と共に用いることもできる。
【0042】
(第5の実施形態)
図9は、本発明のカバーの第5の実施形態を示す概略図である。第5の実施形態について、本明細書中の他の実施形態と共通して構成できる特徴については、それらの実施形態に関する記載を参照することができる。
【0043】
この実施形態では、第3及び第4の実施形態とは異なり、第1のシート1Aと第2のシート1Bとの側部30の下部20側が完全には閉止されておらず、一部が未接着であるスリット38が存在している。これにより幅方向の略中心部に下側連結部23が存在していたとしても、図5に示すような内容物取出口2aが幅方向の端部に存在する詰め替え容器2のノズル3を容易に露出できるようになっている。
【0044】
この実施形態のカバーは、非常に容易に製造することができ、単純な構造でカビ及び/又はぬめりが発生しにくい詰め替え容器用カバー及びカバー付き詰め替え容器を提供することができるため、特に有利である。
【符号の説明】
【0045】
1:カバー
2:詰め替え容器
2a:内容物取出口
2b:キャップ又は切り取りシール部
2c:底部
2d:底マチ部
2e:液溜まり部
3:ノズル
4:保持部材
5:取り付け位置
10:上部
11:耳部分(上部耳部分)
12:取付部
20:下部
21:開口部
22:支持部
23:下部連結部
24:下部耳部分
30:側部
31:第1の側部
32:第2の側部
33:第1の側部耳部分
34:第2の側部耳部分
35:第1の連結部
36:第2の連結部
38:スリット
1A:第1のシート
1B:第2のシート
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9