(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024000650
(43)【公開日】2024-01-09
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G16H 20/10 20180101AFI20231226BHJP
【FI】
G16H20/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022099462
(22)【出願日】2022-06-21
(71)【出願人】
【識別番号】522244137
【氏名又は名称】株式会社TransMed
(74)【代理人】
【識別番号】100158850
【弁理士】
【氏名又は名称】明坂 正博
(72)【発明者】
【氏名】小南 欽一郎
(72)【発明者】
【氏名】吉武 哲
(72)【発明者】
【氏名】木原 康太
(72)【発明者】
【氏名】長野 博樹
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA25
(57)【要約】
【課題】患者のレベルに応じた薬剤情報が閲覧可能な情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供すること。
【解決手段】本発明に係る情報処理装置は、 上記の課題を解決すべく、本発明に係る情報処理装置は、第1ユーザからの薬剤情報の閲覧依頼を受信する受信部と、薬剤情報の閲覧を依頼した第1ユーザの属性を判定する判定部と、薬剤に応じて粒度の異なる2以上の薬剤情報が記憶された記憶部を参照し、判定部が判定した第1ユーザの属性に基づいて、いずれの粒度の薬剤情報を提示するかを指定する指定部と、指定部が指定した粒度の薬剤情報を第1ユーザに閲覧を許可又は制限する制御部と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ユーザからの薬剤情報の閲覧依頼を受信する受信部と、
前記薬剤情報の閲覧を依頼した第1ユーザの属性を判定する判定部と、
薬剤に応じて粒度の異なる2以上の薬剤情報が記憶された記憶部を参照し、前記判定部が判定した第1ユーザの属性に基づいて、いずれの粒度の薬剤情報を提示するかを指定する指定部と、
前記指定部が指定した粒度の薬剤情報を前記第1ユーザに閲覧を許可又は制限する制御部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記判定部は、
前記第1ユーザの閲覧依頼履歴に基づいて、前記第1ユーザの属性を判定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記薬剤を提供する第2ユーザのステータスに応じて、前記第2ユーザへ提供されるサービスの利用を許可又は制限する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記薬剤を提供する第2ユーザのステータスに応じて、前記第1ユーザによる前記薬剤の薬剤情報の閲覧依頼を許可又は制限する、
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記薬剤を提供する第2ユーザのステータスに応じて、前記第2ユーザによる前記薬剤の薬剤情報の提供を許可又は制限する、
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記薬剤を提供する第2ユーザのステータスに応じて、前記薬剤の薬剤情報の前記記憶部への記憶を許可又は制限する、
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記薬剤を提供する第2ユーザのステータスに応じて、前記第1ユーザの閲覧依頼履歴の閲覧を前記第2ユーザに許可又は制限する、
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記制御部は、
前記薬剤を提供する第2ユーザのステータスに応じて、前記第1ユーザの閲覧依頼履歴に対する回答を前記第2ユーザに許可又は制限する、
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記記憶部には、医師又は薬剤師が投稿した前記薬剤の副作用情報が記憶され、
前記制御部は、
前記薬剤を提供する第2ユーザのステータスに応じて、前記記憶部に記憶された前記薬剤の副作用情報の閲覧を前記第2ユーザに許可又は制限する、
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記制御部は、
前記薬剤を提供する第2ユーザのステータスに応じて、前記第1ユーザの前記第2ユーザへの紹介を許可又は制限する、
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項11】
第2ユーザから送信された薬剤情報と、前記薬剤情報を平易に解説した文章とを教師データとして機械学習させた学習モデルを用いて、前記第2ユーザから送信された薬剤情報を平易に解説した文章に変換する変換部を備える、
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記薬剤情報で使用される単語及び文章と、前記単語及び文章を平易にした単語及び文章とを対応付けて登録したデータベースを参照し、第2ユーザから送信された薬剤情報を平易に解説した文章に変換する変換部を備える、
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項13】
受信部が、第1ユーザからの薬剤情報の閲覧依頼を受信する工程と、
判定部が、前記薬剤情報の閲覧を依頼した第1ユーザの属性を判定する工程と、
指定部が、薬剤に応じて粒度の異なる2以上の薬剤情報が記憶された記憶部を参照し、前記判定部が判定した第1ユーザの属性に基づいて、いずれの粒度の薬剤情報を提示するかを指定する工程と、
制御部が、前記指定部が指定した粒度の薬剤情報を前記第1ユーザに閲覧を許可又は制限する工程と、
を有することを特徴とする情報処理方法。
【請求項14】
コンピュータを、
第1ユーザからの薬剤情報の閲覧依頼を受信する受信部、
前記薬剤情報の閲覧を依頼した第1ユーザの属性を判定する判定部、
薬剤に応じて粒度の異なる2以上の薬剤情報が記憶された記憶部を参照し、前記判定部が判定した第1ユーザの属性に基づいて、いずれの粒度の薬剤情報を提示するかを指定する指定部、
前記指定部が指定した粒度の薬剤情報を前記第1ユーザに閲覧を許可又は制限する制御部、
として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から患者の症状に基づいて処方箋を発行する医師や薬剤師など医療関係者向けに薬剤情報を提示するシステムが提案されている(例えば、特許文献1)。
しかしながら、医療関係者だけでなく、患者にも薬剤情報を詳しく知りたい要望がある。特に、難病や癌などの治療の際には投与される薬剤の効果、効能のみならず副作用について詳しく知りたいと思うのが通常である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように患者も薬剤情報を詳しく知りたい要望があるが、薬剤を熟知する医師や薬剤師などと異なり、患者の知識レベルは様々であり、画一的な薬剤情報の提供では患者によって簡単すぎたり、難しすぎる、という問題がある。
【0005】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、患者のレベルに応じた薬剤情報を提供できる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決すべく、本発明に係る情報処理装置は、第1ユーザからの薬剤情報の閲覧依頼を受信する受信部と、薬剤情報の閲覧を依頼した第1ユーザの属性を判定する判定部と、薬剤に応じて粒度の異なる2以上の薬剤情報が記憶された記憶部を参照し、判定部が判定した第1ユーザの属性に基づいて、いずれの粒度の薬剤情報を提示するかを指定する指定部と、指定部が指定した粒度の薬剤情報を第1ユーザに閲覧を許可又は制限する制御部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、患者のレベルに応じた薬剤情報が閲覧可能な情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【
図2】実施形態に係る情報処理装置のハード構成の一例を示す図である。
【
図3】実施形態に係る情報処理装置のデータベースの一例を示す図である。
【
図4】実施形態に係る情報処理装置のデータベースに記憶されるデータの一例を示す図である。
【
図5】実施形態に係る情報処理装置のデータベースに記憶されるデータの一例を示す図である。
【
図6】実施形態に係る情報処理装置の機能構成の一例を示す図である。
【
図7】実施形態に係るユーザ端末のハード構成の一例を示す図である。
【
図8】実施形態に係るユーザ端末の機能構成の一例を示す図である。
【
図9】実施形態に係るユーザ端末に表示される画面の一例を示す図である。
【
図10】実施形態に係る情報処理システムの処理の一例を示す図である。
【
図11】実施形態に係る情報処理システムの処理の一例を示す図である。
【
図12】実施形態に係る情報処理システムの処理の一例を示す図である。
【
図13】実施形態に係る情報処理システムの処理の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[実施形態]
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明するが、以下の説明において、
「薬剤情報」は、薬剤に関する情報であり、薬剤を提供(製造又は販売)する第2ユーザの情報の他、下記のレベル0~3のように粒度(レベル)の異なる情報が存在する。
レベル0 初期情報
レベル1 基本情報(有効成分、効果・効能など)
レベル2 詳細情報(副作用情報など)
レベル3 専門情報(治験結果情報など)
「第1ユーザ」は、薬剤情報を閲覧するユーザであり、例えば、患者や患者の家族、親族などである。第1ユーザは後述するユーザ端末3を操作して本情報処理システムを利用する。
「第2ユーザ」は、薬剤を提供するユーザであり、例えば、製薬会社、薬局、病院などである。第2ユーザは後述するユーザ端末4を操作して本情報処理システムを利用する。
「第3ユーザ」は、例えば、医師や薬剤師などの医療関係者である。第3ユーザは後述するユーザ端末5を操作して本情報処理システムを利用する。
【0010】
初めに、実施形態に係る情報処理システム1について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。情報処理システム1は、サーバ2(情報処理装置)と、該サーバ2にネットワーク6を介して接続された1以上のユーザ端末3~5とを備える。
図1に示す例では、情報処理システム1は、サーバ2及びユーザ端末3~5を各々1つずつ備える構成となっているが、情報処理システム1が備えるサーバ2及びユーザ端末3~5の数はそれぞれ任意である。なお、ユーザ端末3~5は、デスクトップ型PC(Personal Computer)や携帯端末(例えば、タブレット型PC、ノートPC、スマートフォンなど)などであってよい。
【0011】
(サーバ2)
図2は、サーバ2の主なハード構成の一例を示す図であり、サーバ2は、通信IF200A、記憶装置200B、CPU200Cがバスを介して接続された構成を有する。なお、
図2では図示していないが、サーバ2は、入力装置(例えば、マウス、キーボード、タッチパネルなど)や表示装置(CRT(Cathode Ray Tube)、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなど)などを備えていてもよい。
【0012】
通信IF200Aは、他の装置(例えば、ユーザ端末3)と通信するためのインターフェースである。
【0013】
記憶装置200Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体記憶装置(SSD(Solid State Drive))である。記憶装置200Bには、各種データや情報処理プログラムが記憶されている。なお、記憶装置200Bに記憶された各種データの一部又は全部は、USB(Universal Serial Bus)メモリや外付けHDDなどの外部記憶装置やネットワーク6を介して接続された他の情報処理装置の記憶装置に記憶されてもよい。この場合、サーバ2は、外部記憶装置や他の情報処理装置の記憶装置に記憶された各種データを参照又は取得する。
【0014】
図3は、記憶装置200Bに格納されるデータベースの一例を示す図である。
図4及び
図5は、各データベースに記憶されるデータの一例を示す図である。
【0015】
(第1ユーザDB1)
第1ユーザDB1には、第1ユーザがユーザ端末3を操作して入力した第1ユーザの情報が記憶されている。第1ユーザの情報としては、例えば、
図4(a)及び
図4(b)に示す情報が含まれる。
図4(b)に示す疾患カテゴリからは、第1ユーザが該当する疾患が選択される。また、
図4には図示していないが、第1ユーザの情報には、第1ユーザによる薬剤情報の閲覧依頼履歴が含まれる。各情報は、対応する第1ユーザの識別子(ID)に関連付けて第1ユーザDB1に記憶されている。なお、
図4に示す第1ユーザの情報はあくまで一例であり、
図4に示す例に限られない。例えば、第1ユーザの情報として上記した以外の情報を第1ユーザDB1に記憶するようにしてもよい。なお、本実施形態では、第1ユーザが副作用に関して閲覧依頼した際には、第2ユーザからの回答が第1ユーザのマイページに格納される。
【0016】
(第2ユーザDB2)
第2ユーザDB2には、第2ユーザの情報が記憶されている。
図5(a)に示すように、第2ユーザの情報としては、第2ユーザがユーザ端末4を操作して入力した企業名、担当者、提供薬剤、住所、連絡先などの情報のほか、第2ユーザのステータス(各種サービスへの登録状況)が含まれる。各種サービスは、例えば、薬剤登録、情報通信、サイト閲覧、SNS閲覧(例えば、医師や薬剤師などの医療関係者のSNSの閲覧)、顧客紹介、調査(例えば、アンケート調査、市販後調査など)、セミナー開催、広告掲載(例えば、医師向けサイト広告、患者募集広告など)などがあり、第2ユーザは、登録がされていれば該当するサービスの提供を受けることができるように構成されている。なお、
図5(a)において「〇」は登録がされていることを示しており、「×」は登録がされていないことを示している。各情報は、対応する第2ユーザの識別子(ID)に関連付けて第2ユーザDB2に記憶されている。なお、各種サービスには、その他、動画コンテンツ作成や資料作成などが含まれていてもよい。また、
図5(a)に示す第2ユーザの情報はあくまで一例であり、
図5(a)に示す例に限られない。例えば、第2ユーザの情報として上記した以外の情報を第2ユーザDB2に記憶するようにしてもよい。
【0017】
(薬剤情報DB3)
図5(b)に示すように、薬剤情報DB3には、薬剤に応じて粒度の異なる2以上の薬剤情報が記憶されている。具体的には、下記レベル0~3の情報が薬剤に対応付けて記憶されている。
レベル0 初期情報
レベル1 基本情報(有効成分、効果・効能など)
レベル2 詳細情報(副作用情報など)
レベル3 専門情報(治験結果情報など)
なお、レベル1~3の情報については、第1ユーザから閲覧依頼があり、該当するレベルの薬剤情報が登録された場合に薬剤情報DB3に記憶される。つまり、レベル0の薬剤情報については、全ての薬剤について薬剤情報DB3に記憶されているが、レベル1~3の薬剤情報については、第1ユーザから閲覧依頼があり、該当するレベルの薬剤情報が登録された薬剤についてのみ薬剤情報DB3に記憶されている。
【0018】
また、各薬剤には下記の情報が対応付けて薬剤情報DB3に記憶されている。
薬剤名
写真(薬剤のパッケージ等の画像)
製薬会社名
主成分
値段
アイコン(処方薬or市販薬、注射剤、ジェネリックなどを表すアイコン)
添付文書
アクセスランキング順位
作用と効果
使用上の注意
用法・用量
副作用
保管方法
併用禁忌・注意
医薬品情報、
薬剤に関連する疾患
関連するコンテンツ
その他(作用・効果のある病名、体の部位など)
なお、各薬剤に対応付けて薬剤情報DB3に記憶される上記情報は、あくまで一例であり、上記に示す例に限られない。
【0019】
(SNS情報DB4)
SNS情報DB4には、医者や薬剤師などの医療関係者である第3ユーザがユーザ端末5を操作して投稿した情報(例えば、患者に処方した薬剤の副作用の情報など)が記憶されている。各情報は、対応する第3ユーザの識別子(ID)に関連付けてSNS情報DB4に記憶されている。
【0020】
CPU200Cは、サーバ2を制御するものであり、図示しないROM及びRAMなどを備える。
【0021】
図6は、サーバ2の機能構成の一例を示す図である。
図6に示すように、サーバ2は、受信部201、送信部202、記憶装置制御部203(記憶制御部)、判定部204、指定部205、制御部206、変換部207、検索部208などの機能を備える。なお、
図6に示す機能は、CPU200Cが、記憶装置200Bに記憶されている情報処理プログラムを実行することで実現される。
【0022】
受信部201は、例えば、ネットワーク6を介してユーザ端末3~5などから情報を受信する。受信部201は、例えば、ユーザ端末3(第1ユーザ)から第1ユーザの情報、薬剤情報の閲覧依頼、検索条件などの情報を受信する。また、受信部201は、例えば、ユーザ端末4(第2ユーザ)からのレベル1~レベル3の薬剤情報を受信する。
【0023】
送信部202は、例えば、ネットワーク6を介してユーザ端末3~5などへ情報を送信する。
【0024】
記憶装置制御部203は、記憶装置200Bを制御する。記憶装置制御部203は、例えば、記憶装置200Bへの情報の書き込みや読み出しを行う。また、記憶装置制御部203は、例えば、薬剤を提供する第2ユーザのステータス(各種サービスへの登録状況)に応じて、薬剤の薬剤情報の記憶装置200Bの薬剤情報DB3への記憶を許可又は制限する。
【0025】
判定部204は、例えば、薬剤情報の閲覧を依頼した第1ユーザの属性を判定する。判定部204は、例えば、第1ユーザの閲覧依頼履歴に基づいて第1ユーザの属性を判定する。判定部204は、第1ユーザの過去の閲覧依頼履歴において、レベルの高い(例えば2や3)の薬剤情報を閲覧依頼している場合、第1ユーザの知識レベルが高いと判定し、レベルの低い(例えば1)の薬剤情報を閲覧依頼している場合、第1ユーザの知識レベルが低いと判定する。この場合、判定部204は、例えば、第1ユーザの閲覧依頼履歴の薬剤情報のレベルの平均値と同じレベルの薬剤情報を第1ユーザのレベル(属性)として判定してもよい。
【0026】
指定部205は、例えば、薬剤に応じて粒度の異なる2以上の薬剤情報が記憶された記憶装置200Bの薬剤情報DB3を参照し、判定部204が判定した第1ユーザの属性に基づいて、いずれの粒度の薬剤情報を提示するかを指定する。例えば、癌底部204が第1ユーザの属性がレベル2と判定した場合、レベル2の薬剤情報を指定する。
【0027】
制御部206は、例えば、指定部205が指定した粒度の薬剤情報を第1ユーザに閲覧を許可又は制限する。また、制御部206は、例えば、薬剤を提供する第2ユーザのステータスに応じて、第2ユーザへ提供されるサービスの利用を許可又は制限する。
【0028】
制御部206は、例えば、薬剤を提供する第2ユーザのステータスに応じて、第1ユーザによる薬剤の薬剤情報の閲覧依頼を許可又は制限する。制御部206は、例えば、
図5(a)に示す「薬剤登録」のステータスが「〇」である場合、第1ユーザによる薬剤の薬剤情報の閲覧依頼を許可し、「薬剤登録」のステータスが「×」である場合、第1ユーザによる薬剤の薬剤情報の閲覧依頼を制限する。
なお、第1ユーザによる薬剤の薬剤情報の閲覧依頼を許可又は制限する代わりに、制御部206は、薬剤を提供する第2ユーザのステータスに応じて、第2ユーザによる薬剤の薬剤情報の提供を許可又は制限するように構成してもよい。
また、制御部206は、薬剤を提供する第2ユーザのステータスに応じて、薬剤の薬剤情報の記憶装置200Bの薬剤情報DB3への記憶を許可又は制限するように構成してもよい。
【0029】
また、制御部206は、例えば、薬剤を提供する第2ユーザのステータスに応じて、第1ユーザの閲覧依頼履歴の閲覧を第2ユーザに許可又は制限する。制御部206は、例えば、
図5(a)に示す「サイト閲覧」のステータスが「〇」である場合、第1ユーザの閲覧依頼履歴の閲覧を第2ユーザに許可し、「サイト閲覧」のステータスが「×」である場合、第1ユーザの閲覧依頼履歴の閲覧を第2ユーザに制限する。
【0030】
また、制御部206は、薬剤を提供する第2ユーザのステータスに応じて、第1ユーザの閲覧依頼履歴に対する回答を第2ユーザに許可又は制限する。制御部206は、例えば、
図5(a)に示す「情報通信」のステータスが「〇」である場合、第1ユーザの閲覧依頼履歴に対する回答を第2ユーザに許可し、「情報通信」のステータスが「×」である場合、第1ユーザの閲覧依頼履歴に対する回答を第2ユーザに制限する。
【0031】
また、記憶装置200BのSNS情報DB4には、医師又は薬剤師が投稿した薬剤の副作用情報が記憶されている。制御部206は、薬剤を提供する第2ユーザのステータスに応じて、記憶装置200BのSNS情報DB4に記憶された薬剤の副作用情報の閲覧を第2ユーザに許可又は制限する。制御部206は、例えば、
図5(a)に示す「SNS閲覧」のステータスが「〇」である場合、薬剤の副作用情報の閲覧を第2ユーザに許可し、「SNS閲覧」のステータスが「×」である場合、薬剤の副作用情報の閲覧を第2ユーザに制限する。
【0032】
また、制御部206は、薬剤を提供する第2ユーザのステータスに応じて、第1ユーザの第2ユーザへの紹介を許可又は制限する。
制御部206は、例えば、
図5(a)に示す「顧客紹介」のステータスが「〇」である場合、第1ユーザの第2ユーザへの紹介を許可し、「顧客紹介」のステータスが「×」である場合、第1ユーザの第2ユーザへの紹介を制限する。
【0033】
以上のように、制御部206は、例えば、薬剤を提供する第2ユーザのステータスに応じて、第2ユーザへ提供されるサービスの利用を許可又は制限する。なお、各種サービスには、その他、動画コンテンツ作成や資料作成などが含まれていてもよく、制御部206は、例えば、動画コンテンツ作成や資料作成のステータスが「〇」の場合、第2ユーザへ動画コンテンツ作成や資料作成などのサービスの利用を許可し、動画コンテンツ作成や資料作成のステータスが「×」の場合、第2ユーザへ動画コンテンツ作成や資料作成などのサービスの利用を制限する。
【0034】
変換部207は、第2ユーザから送信された薬剤情報を、第1ユーザが分かりやすいように平易に解説した文章に変換する。変換部207は、例えば、第2ユーザから送信された薬剤情報と、前記薬剤情報を平易に解説した文章とを教師データとして機械学習させた学習モデルを用いて第2ユーザから送信された薬剤情報を平易に解説した文章に変換する構成としてもよい。また、変換部207は、例えば、第2ユーザから送信された薬剤情報で使用される単語や文章と、前記単語や文章を平易にした単語や文章とを対応付けて登録したデータベースを参照し、第2ユーザから送信された薬剤情報を平易に解説した文章に変換する構成としてもよい。
【0035】
検索部208は、ユーザ端末3から送信される検索条件に基づいて、記憶装置200Bの薬剤情報DB3に記憶されている薬剤情報を検索する。
検索条件には、例えば、以下の検索条件で、合致する薬剤を記憶装置200Bの薬剤情報DB3に記憶されている薬剤情報から検索して薬剤情報(薬剤名、製薬会社、写真、薬剤情報提供可否)の一覧で表示する。
(1)自由入力+絞り込み条件
(2)病名
(3)体の部位
(4)製薬会社
【0036】
(ユーザ端末3~5)
ユーザ端末3は、第1ユーザが利用する端末である。
ユーザ端末4は、第2ユーザが利用する端末である。
ユーザ端末5は、第3ユーザが利用する端末である。
以下、ユーザ端末3~5の構成について説明するが、ユーザ端末3~5の構成は同じであるため、ユーザ端末3の構成について説明し、ユーザ端末4及びユーザ端末5の構成については説明を省略する。
【0037】
図7は、ユーザ端末3のハード構成の一例を示しており、ユーザ端末3は、通信IF300A、記憶装置300B、入力装置300C、表示装置300D、CPU300Eがバスを介して接続された構成を有する。
【0038】
通信IF300Aは、他の装置(例えば、サーバ2)と通信するためのインターフェースである。
【0039】
記憶装置300Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体記憶装置(SSD(Solid State Drive))である。記憶装置300Bには、端末の識別子や情報処理プログラムなどが記憶される。端末の識別子は、ユーザ端末3を識別するための識別子である。ユーザ端末3から送信する情報に端末の識別子を付与することで、サーバ2は、受信した情報がどのユーザ端末3から送信されたものであるかを判定することができる。なお、端末の識別子は、IP(Internet Protocol)アドレス、MAC(Media Access Control)アドレスなどを利用してもよく、サーバ2がユーザ端末3に対して付与するようにしてもよい。
【0040】
入力装置300Cは、例えば、キーボード、マウス、タッチパネルなどの入力デバイスであるが、入力可能であれば、他の装置や機器であってもよい。また、音声入力装置であってもよい。
【0041】
表示装置300Dは、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなどであるが、表示可能であれば他の装置や機器(例えば、CRT:Cathode Ray Tube)であってもよい。
【0042】
CPU300Eは、ユーザ端末3を制御するものであり、図示しないROM及びRAMを備える。
【0043】
図8は、ユーザ端末3の機能構成の一例を示す図である。
図8に示すように、ユーザ端末3は、受信部301、送信部302、記憶装置制御部303、入力受付部304、表示装置制御部305などの機能を有する。なお、
図8に示す機能は、CPU300Eが、記憶装置300Bに記憶されている情報処理プログラムを実行することで実現される。
【0044】
受信部301は、例えば、サーバ2から送信される情報を受信する。
【0045】
送信部302は、例えば、入力受付部304で受け付けた入力操作に応じた情報をサーバ2へ送信する。
【0046】
記憶装置制御部303は、記憶装置300Bを制御する。例えば、記憶装置制御部303は、記憶装置300Bを制御して情報の書き込みや読み出しを行う。
【0047】
入力受付部304は、入力装置300Cからの入力操作を受け付ける。
【0048】
表示装置制御部305は、表示装置300Dを制御し、受信部301で受信した情報などを表示装置300Dに表示する。
【0049】
図9は、第1ユーザのユーザ端末3の表示装置300Dに表示される画面G1の一例である。
図9に示すように、本実施形態では、第1ユーザが入力した検索条件に合致する薬剤の一覧が表示される。また、本実施形態では、第1ユーザが服用できない薬剤情報についても表示される。
図9に示す薬剤の一覧では、薬剤情報DB3に記憶されている情報に基づいて、例えば、下記の情報が薬剤ごとに表示される。
薬剤名
写真
製薬会社名
主成分
値段
初期情報(レベル0の薬剤情報)
アイコン(処方薬or市販薬、注射剤、ジェネリックなどを表すアイコン)
【0050】
第1ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して、より詳細な情報を知りたい薬剤情報のチェックボックス11を選択してチェックを入れる。なお、薬剤を提供する第2ユーザの「薬剤登録」のステータスが「〇」である場合、チェックボックス11を選択可能であるが、薬剤を提供する第2ユーザの「薬剤登録」のステータスが「×」である場合、チェックボックス11を選択不可となる(制限される)。より詳細な情報を知りたい薬剤情報のチェックボックス11を選択してチェックを入れたのち「詳細情報の閲覧依頼」12を選択すると、第1ユーザの属性に応じたレベル(レベル1~3)の薬剤情報を閲覧又は閲覧依頼することができる。なお、第1ユーザがユーザ端末3の入力装置300Cを操作して各薬剤情報の「詳細を見る」13を選択するとレベル0の薬剤情報を表示する画面に遷移する。遷移後の画面では、薬剤情報DB3に記憶されている情報に基づいて、例えば、下記の情報が薬剤ごとに表示される。
薬剤名
製薬会社名
アイコン(処方薬or市販薬、注射剤、ジェネリックなどを表すアイコン)
添付文書
アクセスランキング順位
写真
作用と効果
使用上の注意
用法・用量
副作用
保管方法
併用禁忌・注意
医薬品情報
薬剤に関連する疾患
関連するコンテンツ
その他(作用・効果のある病名、体の部位など)
【0051】
(情報処理)
図10~
図12は、情報処理システム1の処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図10~
図12を参照して、情報処理システム1の処理について説明する。なお、
図1~
図9を参照して説明した構成と同一の構成には同一の符号を付して重複する説明を省略する。また、既に述べたように、サーバ2が、入力装置(例えば、マウス、キーボード、タッチパネルなど)や表示装置(CRT(Cathode Ray Tube)、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなど)を備え、サーバ2の入力装置から情報を入力可能に構成してもよい。
【0052】
(会員登録処理)
図10は、実施形態に係る情報処理システム1の会員登録処理を示すフローチャートである。以下、
図10を参照して、情報処理システム1の会員登録処理について説明する。
【0053】
(ステップS101)
初めに第1ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して会員登録用サイトへアクセスする。
【0054】
(ステップS102)
サーバ2は、ユーザ端末3からアクセスがあると
図4を参照して説明した第1ユーザの情報を入力するための画面情報を生成し、サーバ2からネットワーク6を介してユーザ端末3へ送信する。ネットワーク6を介してサーバ2から送信された画面情報は、ユーザ端末3の表示装置300Dに表示される。第1ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して第1ユーザの情報を入力する。なお、ログインIDは、サーバ2が重複しないものを自動で発行するようにしてもよい。入力された第1ユーザの情報は、送信部302によりネットワーク6を介してサーバ2へ送信される。
【0055】
(ステップS103)
サーバ2の受信部201は、ユーザ端末3から送信された第1ユーザの情報を受信する。 サーバ2の記憶装置制御部203は、ネットワーク6を介してユーザ端末3から送信された第1ユーザの情報を第1ユーザのIDに関連付けて記憶装置200Bの第1ユーザDB1へ記憶する。
【0056】
なお、第2ユーザ及び第3ユーザについても登録する情報が異なるだけであり、ユーザの情報の登録処理の流れは第1ユーザの場合と同じであるため重複する説明を省略する。
【0057】
(検索処理)
図11は、情報処理システム1の検索処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図11を参照して、情報処理システム1の検索処理の一例について説明する。
【0058】
(ステップS201)
第1ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して薬剤情報の検索条件(例えば、(1)自由入力+絞り込み条件、(2)病名、(3)体の部位、(4)製薬会社など)を入力する。入力装置300Cを操作して入力された検索条件は、入力受付部304で受け付けられ、送信部302からネットワーク6を介してサーバ2へ送信される。ユーザ端末3から送信された検索条件は、サーバ2の受信部201で受信される。
【0059】
(ステップS202)
サーバ2の検索部208は、記憶装置200Bの薬剤情報DB3を参照し、検索条件に合致する薬剤を検索する。
【0060】
(ステップS203)
サーバ2の送信部202は、検索部208の検索結果をユーザ端末3へ送信する。送信された検索結果は、ユーザ端末3の受信部301で受信され、表示装置制御部305により表示装置300Dに表示される(
図9参照)。
【0061】
(薬剤情報の閲覧処理)
図12は、情報処理システム1の薬剤情報の閲覧処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図12を参照して、情報処理システム1の薬剤情報の閲覧処理の一例について説明する。
【0062】
(ステップS301)
第1ユーザは、検索された薬剤の一覧からより詳細を知りたい薬剤について、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して薬剤情報の閲覧依頼を入力する(具体的には
図9に例示した薬剤の一覧からより詳細を知りたい薬剤情報のチェックボックス11を選択してチェックを入れる。次いで、第1ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して「詳細情報の閲覧依頼」12を選択する)。入力装置300Cを操作して入力された閲覧依頼は、入力受付部304で受け付けられ、送信部302からネットワーク6を介してサーバ2へ送信される。ユーザ端末3から送信された閲覧依頼は、サーバ2の受信部201で受信される。
【0063】
(ステップS302)
サーバ2の判定部204は、受信部201が受信した閲覧依頼を送信した第1ユーザの属性を判定する。判定部204は、閲覧依頼とともに受信する端末の識別子に基づいて第1ユーザを特定し、特定した第1ユーザの閲覧依頼履歴の薬剤情報の粒度に基づいて、第1ユーザの属性を判定する。
【0064】
(ステップS303)
サーバ2の指定部205は、例えば、判定部204が判定した第1ユーザの属性に基づいて、第1ユーザに提示する薬剤情報の粒度(レベル)を指定する。
【0065】
(ステップS304)
サーバ2の制御部206は、記憶装置200Bの薬剤情報DB3を参照し、指定部205が指定した粒度の薬剤情報が記憶されているか否かを判定する。指定部205が指定した粒度の薬剤情報が記憶されている場合(YES)、サーバ2はステップS309の処理を実行する。指定部205が指定した粒度の薬剤情報が記憶されていない場合(NO)、サーバ2はステップS305の処理を実行する。
【0066】
(ステップS305)
サーバ2の送信部202は、記憶装置200Bの第2ユーザDB2を参照し、指定部205が指定した粒度の薬剤情報の作成依頼を第2ユーザに送信する。
【0067】
(ステップS306)
サーバ2の受信部201は、第2ユーザから依頼した粒度の薬剤情報を受信する。
【0068】
(ステップS307)
サーバ2の変換部207は、受信部201が受信した薬剤情報を、第1ユーザが分かりやすいように平易に解説した文章に変換する。
【0069】
(ステップS308)
サーバ2の記憶装置制御部203は、変換部207が変換した薬剤情報を記憶装置200Bの薬剤情報DB3に記憶する。
【0070】
(ステップS309)
サーバ2の制御部206は、薬剤情報が記憶された記憶装置200Bの薬剤情報DB3を参照し、指定部205が指定した粒度の薬剤情報を第1ユーザに閲覧可能とする(許可する)。
【0071】
(各種サービス利用処理)
図13は、情報処理システム1の各種サービス利用処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図13を参照して、情報処理システム1の各種サービス利用処理の一例について説明する。
【0072】
(ステップS401)
サーバ2は、ユーザ端末4(第2ユーザ)から送信される各種サービスの利用を受信する。
【0073】
(ステップS402)
サーバ2の制御部206は、第2ユーザDB2を参照する。
【0074】
(ステップS403)
サーバ2の制御部206は、各種サービスの利用を申請した第2ユーザのステータスを判定する。制御部206は、受信部201が受信した各種サービスが利用可能として登録されている場合(YES)、言い換えると対応するサービスが「〇」となっている場合、制御部206はステップS404の処理を実行する。制御部206は、受信部201が受信した各種サービスが利用可能として登録されていない場合(NO)、言い換えると対応するサービスが「×」となっている場合、制御部206はステップS405の処理を実行する。
【0075】
(ステップS404)
サーバ2の制御部206は、第2ユーザへサービスの利用を許可する。
【0076】
(ステップS405)
サーバ2の制御部206は、第2ユーザへサービスの利用を制限する。
【0077】
以上のように、サーバ2は、第1ユーザからの薬剤情報の閲覧依頼を受信する受信部201と、薬剤情報の閲覧を依頼した第1ユーザの属性を判定する判定部204と、薬剤に応じて粒度の異なる2以上の薬剤情報が記憶された記憶装置200Bを参照し、判定部204が判定した第1ユーザの属性に基づいて、いずれの粒度の薬剤情報を提示するかを指定する指定部205と、指定部205が指定した粒度の薬剤情報を第1ユーザに閲覧を許可又は制限する制御部206とを備える。
このように、患者である第1ユーザの属性に基づいて第1ユーザの知識のレベルを判定し、判定したレベルの薬剤情報の閲覧を許可するので、患者のレベルに応じた薬剤情報を提供することができる。
【0078】
また、サーバ2の判定部204は、第1ユーザの閲覧依頼履歴に基づいて、第1ユーザの属性を判定する。このように第1ユーザの過去の閲覧依頼履歴に基づいて、第1ユーザの属性を判定するので精度よく第1ユーザの知識レベルを判定することができる。
【0079】
また、サーバ2の制御部206は、薬剤を提供(製造又は販売)する第2ユーザのステータス(サービスの登録の有無)に応じて、第2ユーザへ提供されるサービスの利用を許可又は制限する。
このようにサービスごとに利用の有無を登録することができるので利便性が高い。
【0080】
また、サーバ2の制御部206は、薬剤を提供する第2ユーザのステータスに応じて、第1ユーザによる薬剤の薬剤情報の閲覧依頼を許可又は制限する。
このため、薬剤情報を提供するためにはサービスへの登録が必要となる。
【0081】
また、サーバ2は、第2ユーザから送信された薬剤情報と、前記薬剤情報を平易に解説した文章とを教師データとして機械学習させた学習モデルを用いて、第2ユーザから送信された薬剤情報を平易に解説した文章に変換する変換部207を備える。
このため、患者である第1ユーザが理解しやすい薬剤情報を提供することができる。
【0082】
また、サーバ2は、薬剤情報で使用される単語及び文章と、単語及び文章を平易にした単語及び文章とを対応付けて登録したデータベースを参照し、第2ユーザから送信された薬剤情報を平易に解説した文章に変換する変換部207を備える。
このため、患者である第1ユーザが理解しやすい薬剤情報を提供することができる。
【0083】
[実施形態の変形例]
その他、上記実施形態及び変形例は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
例えば、上記実施形態では、サーバ2の判定部204が第1ユーザの属性を判定し、判定部204が判定した第1ユーザの属性に基づいて、いずれの粒度の薬剤情報を提示するかを指定しているが、いずれの粒度の薬剤情報を提示するかを第1ユーザが指定できる構成としてもよい。
【符号の説明】
【0084】
1 :情報処理システム
2 :サーバ
200A :通信IF
200B :記憶装置
200C :CPU
201 :受信部
202 :送信部
203 :記憶装置制御部
204 :判定部
205 :指定部
206 :制御部
207 :変換部
208 :検索部
3 :ユーザ端末
300A :通信IF
300B :記憶装置
300C :入力装置
300D :表示装置
300E :CPU
301 :受信部
302 :送信部
303 :記憶装置制御部
304 :入力受付部
305 :表示装置制御部
4 :ユーザ端末
5 :ユーザ端末
6 :ネットワーク