(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024006502
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】野球バット及び野球バットを製造する製造方法
(51)【国際特許分類】
A63B 59/55 20150101AFI20240110BHJP
A63B 59/56 20150101ALI20240110BHJP
【FI】
A63B59/55
A63B59/56
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022107417
(22)【出願日】2022-07-03
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-12-02
(71)【出願人】
【識別番号】305051886
【氏名又は名称】泉 寛治
(72)【発明者】
【氏名】泉 寛治
(57)【要約】 (修正有)
【課題】強い打球が打てる(バットの芯に当てる)バット及び折れ難いバットの構造を発明し、更に主な材料と成っておるアオダモの代替となる入手し易い材料を使える構成を見つける事。
【解決手段】バット芯の幅を広げる手段で構成したバットで該バットの表層部のみ若しくは全体を緻密化する手段を設け緻密化し打球の反発力を大きくし、更に入手し易い木材の全体を緻密化しその後打撃表面を緻密化して表層部のみを硬くて、アオダモ等の枯渇が懸念される木材に替えてバット材として使用出来る手段としており、更に上記芯の幅を広げた幅の両端付近に打球が当たるとバットを回転させようとする力が働くが該力に負けない手段をバットグリップ部かクリップエンド部かの何れか一方か両方か、及びバッターの手袋に設けて解決した。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
野球に使用するバットの打撃面直径方向の断面の形状であって、該バット打撃面の芯の幅を広くする手段MPを設け該バットの芯で玉を捉え易くした事を特徴とする野球バット。
【請求項2】
野球バットで、該バットの打撃面表層部の硬さを硬くするバット打撃面表層部緻密化手段PPかバット全表層部硬化手段ROかの何れか一方か両方かを設けた事を特徴とする野球バット。
【請求項3】
野球バットに於いて、バット材を高硬度材使用して、外周部を軟化するバット外周部軟化手段を設けバット打撃面外周部を軟化加工して、バットの中心部は硬く外周部を柔らかくしておる事を特徴とする野球バット。
【請求項4】
請求項1から請求項3に記載のバットに使用する木材を供給量の多い木材で製作出来る構成にした事を特徴とする野球バット。
【請求項5】
請求項1から請求項3に記載のバット本体の何処かに、バット打撃面の芯の幅を広くする手段MPが設けられておる円周方向の位置をバッターに認識出来るマーキングを施した事を特徴とする野球バット。
【請求項6】
請求項1から請求項3に記載した野球バットに於いて、上記バット打撃面の芯の幅の両上下部で投球を捉えた時芯から外れた方向にバットを回転させようとする力が働くが、該力に負けない手段GBをバットのグリップ部及び手袋に設けた事を特徴とする野球バット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
野球の打撃具(バット)に関する。
【背景技術】
【0002】
野球(プロ野球・ノンプロ野球等)に於けるバットの形状及びその構造については日本プロ野球に於いては日本公認野球規則ではプロ野球は一本の木材で作られるべきと規定されており、その形状は、滑らかな円い棒で太さはその最も太い部分の直径が2.61インチ (6.6cm) 以下で長さは42インチ (106.7cm) 以下という規定があり、飛距離を伸ばせるバットH1およびバットが折れると言う折れ防止HB技術に係る技術は多種公開されており、日本プロ野球以外の野球競技に於いては日本プロ野球で使用される物を主流とした物及び派生種を使用しておる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011-245259野球用バットの製法及びそのバット。野球用木製バットの打球部となる部分に多数の孔をあけ、その中に合成樹脂を注入含浸硬化させ折れ防止と打球部の強化を図り、打球部に施した孔を打球の際の目印に成型したものである。*以前は野球用木製バットの打球部となる部分に合成樹脂を注入含浸硬化させさせた圧縮バットは公式試合で使用可能であったが現在は使用禁止となっておる。
【特許文献2】特開平5-50409木材の処理方法および装置。木材を高温高圧容器内で水蒸気と高周波との高温高圧雰囲気中に置くと、木材は水蒸気を吸収して温度が上昇するとともに高周波により内部から温度が上昇し(数秒~数分間加熱することによって木材の温度が100~230℃となる)、これにより木材が急速に加熱軟化する。この状態で、木材に機械的な圧縮力を加えれば、木材は吸収した水分を絞り出しながら断面積比で1/3~2/3程度に圧縮される結果、木材中に形成されている微細な空洞部分が小さくなって硬く、かつ、強い木質となるとともに、湾曲した木材は真直ぐに矯正される技術。
【特許文献3】特開2013-244025 野球又はソフトボール用圧縮バット、及び野球又はソフトボール用圧縮バットの製造方法。合成樹脂を含浸させなくても、高強度で優れた耐久性を備えることが可能な圧縮バットで, 複数の突部14が長手方向に延びる長尺状の木材10に高圧水蒸気を注入して該木材を軟化木材20とする軟化工程と、前記軟化木材20を金型70内にて加圧して、径方向の断面が円形状の圧縮木材30とする圧縮工程と、前記圧縮木材30から水分を蒸発させて硬化木材40とする固定化工程と、前記硬化木材40を切削加工する切削工程とを含む技術。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
強い打球が打てる(バットの芯に当てる)バット及び折れ難いバットの構造を発明し、更に主な材料と成っておるアオダモの代替となる入手し易い材料を使える構成。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第一の発明は
野球に使用するバットの打撃面直径方向の断面の形状であって、該バット打撃面の芯の幅を広くする手段MPを設け該バットの芯で玉を捉え易くした事を特徴とする野球バットを提供する。
*上記バット打撃面の芯を広くする手段は例えば公式のプロ野球に於いては、
日本公認野球規則ではプロ野球は一本の木材で作られるべきと規定されており、その形状は滑らかな円い棒で太さはその最も太い部分の直径が2.61インチ (6.6cm) 以下で長さは42インチ (106.7cm) 以下という規定があるので、その規定の範囲で最大直径は2.61インチ (6.6cm)であるので、33Rであるが33Rの円弧の中を通る33Rより大きい円弧を(例えば38R)偏芯させて描き両円弧の交わる部分をなめらかな円弧で連結して描く(
図1を参照)事でバットの芯は33R芯から38Rの芯に広げられた事になる。
注1、上記バットの芯は例えば直径4cmの芯と8cmの芯とでは1図のx-xを基準に上下20度が芯とすると直径4cmでは幅約1.4cmで直径8cmでは幅約2.8cmとなり明らかに直径の大きい方が芯は広い、この理屈で芯の幅はRが大きい程広いと言える。
第ニの発明は
野球バットで、該バットの打撃面表層部の硬さを硬くするバット打撃面表層部緻密化手段PPを設け(打球時の玉の反発を強くし)た事を特徴とする野球バットを提供する。
*上記打撃面表層部の硬さを硬くする緻密化手段PPとは、木材を熱を加え軟化した後圧縮等の加工を行い、その後緻密状態を固定化しておる技術が主流である(詳細技術は後述特開平5-50409の技術)本願は上記打撃面表層部を緻密化し、必要な部分のみ硬くし緻密化によりバット全体の重量の増加を抑える手段としておる。
*上記構造は例えば自動車の駆動力伝達のリヤアクスルシャフトの高周波焼き入れと同様に外は硬く中は柔らかくしてシャフトの折れ対策としておるのと同様の効果を得ることが出来る。
*バット全表層部緻密化手段OPとは上記第二の発明に記載したバット打撃面緻密化手段PPを打撃部からクリップ間に至る全面に施したものでも良いが、打撃部とクリップ間の表層部のみ緻密化手段にて緻密化し、重さの増加を少なくし、折れ難く且つ、玉の反発を強くした構造。
*上記バット打撃面表層部緻密化手段PPの第一の手段としてバット全体を緻密化(圧縮)し、第二の手段として上記バット打撃面表層部緻密化手段PPで芯部に蒸気逃がしの孔を設けて固定化の段階で中心部は柔らかく外形部程硬くしなりを良くする加工をする。
第三の発明は
野球バットに於いて、バット材を高硬度(例えば硬度8以上)材使用して、外周部を軟化するバット外周部軟化手段を設けバット打撃面外周部を軟化加工して、バットの中心部は硬く(例えば硬度8以上)外周部を柔らかくしておる事を特徴とする野球バットを提供する。
第四の発明は
第一の発明に記載乃至第三の発明に記載した野球バットに使用する木材を(例えばアオダモに替えてカバノキ科を使用)供給量の多い木材で制作(出来る緻密化手段で緻密化)出来る構成にした事を特徴とする野球バットを提供する。
*上記バット材のアオダモは硬さ7、比重0.62~0,84程度であり、カバノキ科は硬さ5上、比重0.7程度であり、例えばMLBの選手である「イチロー」が使用しておるバットは950gと聞き及んでおるので硬さ3、比重0.5程度の木材(例えばニレの木)を上記バット全体緻密化手段OH若しくは全表層部緻密化手段OPの技術で打撃部直径66mm硬さ7、及びバット重量950gの範囲に入るように圧縮し、緻密化をすれば表層部(特に打撃面)硬さを10程度にも出来る。
第五の発明は
第一の発明から第三の発明に記載のバット本体の何処かに、バット打撃面の芯の幅を広くする手段MPが設けられておる円周方向の位置をバッターに認識出来るマーキングを施した事を特徴とする野球バット提供する。(
図1、B、C及び
図2,A参照)
第六の発明は
第一の発明乃至第三の発明に記載した野球バットに於いて、上記バット打撃面の芯の幅の両上下部で投球を捉えた時芯から外れた方向にバットを回転させようとする力が働くが、該力に負けない手段GBをバットのグリップ部(クリップエンドを含む)及び手袋に設けた事を特徴とする野球バットを提供する。
*上記回転させようとする力に負けないバットのグリップ力を持たせる手段GBはグリップ部にザラザラとした材((例えば磁石に付く(鉄)材))を塗布し、そのバットを握る手袋に上記回転させようとする力に負け難い力が発生する材(例えば磁石粉)を設けたものであり、ザラザラとした材((例えば磁石に付く(鉄)材))を手袋に、回転させようとする力に負け難い力が発生する材(例えば磁石粉)をバットに設ける事であっても良い。
*上記回転させようとする力に負けないバットのグリップ力を持たせる手段GBの他の実施例はグリップエンドの外径形状を多角形とし、該クリップエンドに指をかけた状態で骨折から指を守るプロテクターを手袋外側に固着して設けた構成である。
【0006】
^
<<上記課題を解決するための手段の補足説明>>
緻密化手段に係る技術は数多く多く公開されておりそのいずれの技術をも使用する事が出来る。
該技術の一例を挙げると、円筒状の高圧容器を利用して流体圧力によって加圧圧縮して緻密化し、次いで、加熱処理を施して固定化する技術、特開2008-173925及び特開2008-173925や、 高周波涛電加熱と高周波誘電加熱マイクロ波加熱)で加熱し木材の吸水した箇所を柔軟化させた後に、木材を加圧すると啞軟化されている木材は容易に圧縮されて高密度化される技術、特開平3-97503や、
長尺状の木材の、軟化工程及び圧縮工程において(a)金型内に配置された軟化木材を圧縮工程により圧縮成形し圧縮バットとする技術(特許文献3)や、木材を水蒸気雰囲気内に置いて軟化させた後、(b)所望の形状に圧縮成形し、(c)その圧縮による変形を固定化各工程を同一の圧力容器内で行うことによって1段階で圧縮成形処理を行う技術、特開2010-58500が一例としてあげられる。
【0007】
木製バットの材料として、青ダモ材(硬さ7、比重0,62~0,84)、トネリコ材、ヤチダモ材、ホワイトアッシュ材(硬さ6、比重0,67~0,69硬くて粘りがあり衝撃に強い)、ハ-ドメープル材(硬さ6上、比重0,7硬さ衝撃の強さ)等の広葉樹散孔材が使用されている。一般に、これら木製バット材料のうち青ダモ材やトネリコ材は、白木の状態で切削加工して使用することができる物の、現状ではこれら木材資源が枯渇しており,
この青ダモ材(硬さ7、比重0,62~0,84)に替えて硬さ3、比重0,6程未満の木材(例えば檜類やイエローポプラ(硬さ3上、比重0,45~0.5)ポンジュラスマホガニー(硬さ4、比重0.5~0,6)等を代替とするバット材とし、青ダモ材の硬さ7、比重0,62~0,84と同等に圧縮加工し更に同じ直径(66ミリメートル)での打撃面表面硬さを硬く(例えば10以上に)する事で、打球の反発力の強いバットを容易に入手出来る材料としておる。
MLBの大谷選手のバットは「イエローパーチ」(カバノキ科)
「タケカンバ」も
弦科の比重6~8の直径70~90cmで弾性に富む材を圧縮加工したものと推測される。
エゴノ木、比重0.6-0.72粘り強く割れる事が少ない。
榧 比重0.53ほど良い弾力性
グミ 粘り強く比重 0,75 手触りが良い。
ニレ 比重 0.42-0.71暴れやすいが、強度があり、粘り強い。
ムクノキ 比重0.67強靭、割れにくい、曲げにも強い
モチノキ比重 0.64-0.95 硬く重たく・粘りがある。
【0008】
特開平5-50409に記載の発明技術は、高温高圧容器の容器本体の開口部の蓋を閉じて該高温高圧容器を密閉した後、この高温高圧容器内に水蒸気発生装置からスチーム管を通して高温(100℃~130℃)、かつ、高圧(1~30kgf/cm2)の水蒸気を供給させるとともに、高周波発振器から導波管を通して高周波を供給させ、この水蒸気と高周波により木材を加熱する。この状態で、木材を所定時間(数秒~数分間)加熱すると、木材は高温高圧の水蒸気を吸収して内部温度が上昇するとともに、高周波により内部から温度が上昇し、これによって木材は急速に加熱軟化する。
このようにして木材を急速に加熱軟化させた後、プレス機のプレス金型をプレスシリンダーでお互いに近接させ、プレス金型間の空間内に保持されている木材を、プレス金型によりプレス補助治具を介して断面積比で1/3~2/3程度になるように圧縮成形する。そして、この状態で木材を所定時間(数秒~数十分)置くと、木材は水蒸気によって化学変化を起こして圧縮が固定化される。
このようにして木材の圧縮が固定化されると、高温高圧容器内への水蒸気および高周波の供給を停止すると同時に、高温高圧容器内の水蒸気ドレン等をドレン管を通して外部に排出するとともに、高温高圧容器内を排気管を通して徐々に排気させて大気に開放する。この後、高温高圧容器の容器本体の開口部の蓋を開いて該高温高圧容器を開放し、プレス機のプレス金型をプレスシリンダー…でお互いに離反させた後、圧縮成形された木材を高温高圧容器から取り出して大気に放置すると、木材は内部からの自己放熱により乾燥して処理を終了する。
*該技術を本願の緻密化(圧縮)手段とする事も出来る技術である。
【0009】
バツト材(アオダモの代替として(圧縮加工を含めた))一例
木材名 硬さ 比重 特徴
アオダモ 7 0.62~0.84 衝撃に大変強いバット材
(タモ、シオジ;硬さ6下・トリコネ;6上・)硬くなるにつれ粘りも強くなる。
ハードメイプル 6.0 0.7 衝撃に強いアオダモの代替
イエローバーチ 5上 0.7 衝撃に強く粘りもある
ホワイトアッシュ 6上 0.68 硬くて粘りがあり衝撃に強い
サぺリ 4 0.62 樹高45M 胸高直径1M以上
台湾楠 4 0.54 樹高50Mに達する
・・圧縮加工は全体をアオダモの比重弱にし、打撃部表層緻密化及び打撃部からグリップ間(一番折れ易い部分)全体の緻密化をすることで所望の重さのバットとする加工。
・該所望の重さにする為に打撃部DAの外径(大径部の直径)は小さくしても良い(例えば6cm)
【0010】
上記打撃面表層部の硬さを硬くする緻密化手段PPとは、木材を熱を加え軟化した後圧縮等の加工を行い、その後緻密状態を固定化しておる技術が主流である上記打撃面表層部のみを緻密化し(固定化を途中で止める)、必要な部分のみ硬くし緻密化にすることで全体を緻密化するよりバット全体の重量の増加が抑えられる手段としておる。
【0011】
上記記載の緻密化手段で一段階硬さ青ダモ7以下の材料を(圧縮しろを織り込んだ荒加工材)全体を緻密化し(硬さ6程度)第二工程で必要な部分を緻密化 (例えば打撃面部を硬さ8以上程度に)する
上記緻密化手段で硬さを8以上程度にしておる事で、バットの全体重量を20%程度上げそのスイング時の遠心力を大きくできミート中心のスイングにすることが出来る。
上記緻密圧縮する緻密圧縮量と仕上げ工程での仕上げしろを第一工程の素材にプラスした素材生成手段.
【発明の効果】
【0012】
1. バットの芯に当てる確率が高くなった。
2、打撃部の表層面を硬くすることで打球の反発力が大きくなった。
3.折れ対策で折れ難いバットに出来た。
4.アオダモ以外で入手し易い木材をバット材とする事が出来た。
【実施例0013】
図面に於けるそれぞれの寸法関係は、重要部分は拡大し、詳細が解り難いところは誇張している、又広範部分、又は本願発明で重要度の低い部分を、記載する時は縮小している、従って図面間及び図面内の寸法は比例していないし、実寸縮尺寸法ではない、かつ断面図等に於ける特許構成を主張する部分以外(例えば断面部から奥に見える構造)については発明の根幹を紛らわすので、必要最小限の記載にとどめておる。
スキャンの段階で黒く1本の線に成り易い部分は一本の線にするか間隔を広げるかしている、
更に本願発明技術の主要構造部分以外については省略している部分もある。
図1はバット打撃面の芯の幅を広くする手段MPであって、
x-x線上を芯とした例えば33Rの円弧を描き該33Rの円弧の打撃面側の半円の中を通る33Rより大きい円弧を偏芯して描き(一例として38R)偏芯して描いたRと33Rの打撃面方向の間(図面のハッチング部)を削除し該33Rと38Rの接線をなだらかな曲線で結んだ線にした構成。
更に上記芯が打者に認識できる上面マーク(又は左バッター及び右バッターに対応した下面マーク)を施して居るもので(B)図は上記広げた芯を例えば下20°方向に替えたもので(A)図の上面マークの位置を変えた物(当たりの強いゴロを打ちたい場合や芯に当てたつもりでもゴロとなる確率の高いピッチャーと対戦する時有利。(C)図は上記広げた芯を例えば上20°方向上に替えたもので(A)図の上面マークの位置を変えた物(当たりの強いライナーやフライを打ちたい場合や芯に当てたつもりでもフライが多いピッチャーと対戦する時有利。(あと5m伸びていたら外野手オーバーとなる場合やホームランとなる場合に有利。又芯の幅が広がったのでバットの重量を従来使用していた重さを増やして(例えばイチローの950gから150g増やした1100gとして)遠心力で強い打球を打つ効果が期待出来るもの。
重さを増やす為に緻密化(圧縮比率)を上げればバットの打撃表面の硬さをアオダモの7から10以上に上げられるので硬くなった分だけ飛距離は伸びるので120%のスイングでなく80~90%のミートスイングのジャストミートに徹せられる。
*大リーグ大谷選手の2022年採用バットはバットの大径部を打撃部にそのまま伸ばしたズンドウサイズで取材記者が該バットを持ったら「重っ」と叫ぶ位重く、
大谷選手はバットに当たる確率が増えれば良い。と言っていたとか、
本願の技術を使用すればどのような重さのバットも製造可能なので重い(例えば1,2kgのバット)バットでミートスイングすれば遠心力をスイング力とする事が出来る。
*上記形状に加工する加工方法は
例えばワークを回転させる方法では33Rのセンターを設けて33Rを加工し加工後33Rのセンター孔を削除し新たに偏芯した38Rのセンタを設け(該センターは両センターでも片方を三つ爪チャックでも良い)て切削する構成でも良い。
又ワークを芯の幅を広げた上記形状に削るNCマシン(マシニングセンター)での加工も出来る。