(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024006504
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】布折り畳み固定具
(51)【国際特許分類】
A44B 99/00 20100101AFI20240110BHJP
【FI】
A44B99/00 601C
A44B99/00 611L
A44B99/00 611B
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022107419
(22)【出願日】2022-07-03
(71)【出願人】
【識別番号】714001249
【氏名又は名称】山本 真理子
(72)【発明者】
【氏名】山本 真理子
(57)【要約】
【課題】首元が広いと感じる衣服の首元にゴムを取り付けても見栄えが悪くなることも多く、縫い付けると手間もかかり着脱しにくい状態であった。
洗濯ばさみや既存のクリップの類では、背中側の布を見栄え良く折り畳んで留め難いものであった。
【解決手段】服の首元に取り付け、首元の布を折り畳んだり広げたりすることができる固定具。衣服を着脱する時は広げることで脱ぎ着しやすくなり、着用中は布を折り畳むことで首元の露出を抑えることができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
布を保持したまま布を開いた状態と狭めた状態に形態を変形することができることを特徴とする固定具。
【請求項2】
布の保持部分の両横に更にそれぞれ布の保持部分を配し、観音開きのように開いて閉じれることを特徴とする請求項1に記載の固定具。
【請求項3】
複数箇所の布の保持部分から成り、保持部分間に開閉可能な可動部を配することを特徴とする請求項1に記載の固定具。
【請求項4】
布を狭めた状態に形態を変形したとき、主保持部分の中央に固定されるように配置された保持パーツを配したことを特徴とする請求項1に記載の固定具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は布を折り畳む固定具に関するものであり、衣服の首元の布を折り畳んで狭むことができ、さらに衣服の着脱時には服本来の広さに戻すことができる。
【背景技術】
【0002】
従来、既製品の衣服の首元の開き具合が広いと感じる服は、布の端の折り返された箇所に穴をあけて中にゴムを通したり、糸で縫い付けたり、余剰な部分を切り取りボタン等で開閉できるようにする、などであった。すなわち、裁縫スキルを用いて首元の広い服を狭めていたのである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5933091号
【特許文献2】特許第4045199号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、広い襟元を狭めることで、肌や下着の露出を低減させることである。また、元の状態と狭めた状態を任意で変形させることによって衣服の着脱の容易さを確保する。
従来の裁縫スキルなどで解決したものには次のような欠点があった。
(イ)、裁縫を終えるまでに時間を要する。
(ロ)、糸で縫い付ける等の仕上がりによっては、首通りが悪くなる。
(ハ)、余剰を切り取る等した場合、着る人の体格の変化への対応がしにくくなる。
(ニ)、特許文献1のような用途に合わないクリップでは、首周りのサイズを小さくすることはできるが、自身の背中側の首元の布はひだを作る留めるが容易にし難い。
(ホ)、特許文献2は首周りの調整をする発明ではあるが、詰め襟に焦点を当てたホックであり、詰め襟ではない衣服のサイズを調整するものではない。
本発明は、以上の問題点を解決するために発明されたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
衣服の狭める部分の布に固定具(AA,B,C,AB,AC,AD)を取り付け、布が折り畳まれた状態になるように固定具で固定する。また、固定具が取り付けられたまま固定を解除して布を折り畳んだ状態から広げることができることで、固定具を取り付けたままの衣服でも、衣服の着脱を容易におこなえることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、サイズが大きい衣服やもう少し首周りを狭めたい衣服に取り付けることで露出を抑えることができ、見た目もタック調に折り畳まれているなどで綺麗に見せることができる。
本固定具を取り付けたまま衣服の着脱ができるため、折り返す位置決めは衣服を身に着けない状態で手元でおこなうこともできる。
衣服からの固定具の着脱が容易なことから、必要ない場合は取りはずしておくことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は本発明の1例である正面図である。(実施例1)
【
図2】
図2は本発明の1例である正面図である。(実施例2)
【
図3】
図3は本発明の1例である正面図である。(実施例2)
【
図4】
図4は本発明の1例である斜視図である。(実施例3)
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための形態例について個々の図で説明する。
全体の図を通して発明の全容を説明しているものであって、図や技術内容によって、請求項に記載する技術内容が限定されるものではない。
【0009】
使用者の体格や装着する布の素材や形状の違いによるサイズ展開や形状等の変形も可能とし、あるいは保持部を2重構造の様にしてスライドさせるなどして幅を調節可能な機能を持たせることも良しとして利用に供するものである。
布を保持する部分は、磁石やクリップなどの押圧して布を保持する挟持片や、滑り止めや針を刺して保持すること等を含め、保持する手段を限定するものではない。
開閉可能な可動部では、蝶番に準じたパーツの他、柔軟性のあるシリコンやプラスチック素材などで継ぎ目なく整えたものを用いることも可能とする。そのように、固定具全体あるいは部分について、使用する材料、材質について限定するものでない。
布の開閉を行ないその状態を保持する際は、磁力やスナップボタンの構造やホック、メインの保持具と閉じるための保持具の片方ずつに連結と解除ができる構造を施したパーツ等を用いることや、形状記憶できるパーツの使用等も可能とする。そのように、必要な機能を損なわない限り、固定具全体あるいは部分について、形状、輪郭、大きさ、形態、デザインなど任意に決めて良い。
【0010】
布を保持したまま布を開いた状態と狭めた状態に形態を変形することができる固定具である。
また、本発明品の隠匿用途や、ファッション目的のため、リボンやアクセサリーを取り付けられるようにしても良い。
【実施例0011】
磁石で布を挟持する部品が蝶番A2を各間に挟んで3つ並んでついており、挟持部分のA1とa1を合わせるようにして布を挟み、各蝶番部分A2で挟持した布を折り畳む。各蝶番部分A2を折り曲げた状態を磁石AB3とaB3で固定可能とした。
磁石で布を挟持する部品が蝶番B2を間に挟んで2つ並んでついており、挟持部分のB1とb1を合わせるようにして布を挟み、蝶番部分B2で挟持した布を折り畳む。蝶番部分B2を折り曲げた状態を磁石BB3とbB3で固定可能とした。