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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024065117
(43)【公開日】2024-05-14
(54)【発明の名称】ブラシ
(51)【国際特許分類】
   A46B 5/00 20060101AFI20240507BHJP
   A46B 3/02 20060101ALI20240507BHJP
【FI】
A46B5/00 Z
A46B3/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024043880
(22)【出願日】2024-03-19
(62)【分割の表示】P 2022173208の分割
【原出願日】2022-10-28
(71)【出願人】
【識別番号】594112738
【氏名又は名称】カナヤブラシ産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001782
【氏名又は名称】弁理士法人ライトハウス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大内 秀雄
【テーマコード(参考)】
3B202
【Fターム(参考)】
3B202AB06
3B202EA01
3B202EA04
3B202EA06
3B202EG03
(57)【要約】
【課題】
本発明は、新規なブラシを提供することを目的とする。
【解決手段】
ブラシ毛を本体に植毛したブラシであって、ブラシの本体に、絵柄及び文字が表示された、ブラシ。また、前記文字は、前記絵柄の示す意味と関連することが好ましい。また、前記文字は、前記絵柄の示す語、又は、前記絵柄の示す語に含まれる音を表すものであることが好ましい。さらに、本体は、互いに略平行である第1の面と第2の面を備えることが好ましく、前記絵柄が、第1の面に表示され、前記文字が、第1の面、及び/又は、第2の面に表示されることが好ましい。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブラシ毛を本体に植毛したブラシであって、
本体に、絵柄及び文字が表示された、ブラシ。
【請求項2】
前記文字が、前記絵柄の示す意味と関連する、請求項1に記載のブラシ。
【請求項3】
前記文字が、前記絵柄の示す意味を表す語、又は、前記絵柄の示す意味を表す語に含まれる音を表すものである、請求項2に記載のブラシ。
【請求項4】
本体が、互いに略平行である第1の面と第2の面を備え、
前記絵柄が、第1の面に表示され、
前記文字が、第1の面、及び/又は、第2の面に表示される、請求項2又は3に記載のブラシ。
【請求項5】
ブラシ毛が、本体の、第1の面及び第2の面とは異なる面に植毛される、請求項1~3のいずれかに記載のブラシ。
【請求項6】
本体が、直方体形状又は立方体形状である、請求項1~3のいずれかに記載のブラシ。
【請求項7】
前記文字が、本体に複数表示され、異なる文字体系による文字のうち少なくとも2種類でそれぞれ表される、又は、異なる数字体系による文字のうち少なくとも2種類でそれぞれ表される、請求項2又は3に記載のブラシ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブラシに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、机上の掃除や衣服の埃とり等の用途において、ブラシが使用されてきた。例えば、植物繊維が一定の方向に配列されており、毛抜けが発生しにくく、掃除用や美容用などにも適用できる汎用性のあるブラシが開示されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-115406号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、新規なブラシを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の課題は、
[1]ブラシ毛を本体に植毛したブラシであって、本体に、絵柄及び文字が表示された、ブラシ;
[2]前記文字が、前記絵柄の示す意味と関連する、前記[1]に記載のブラシ;
[3]前記文字が、前記絵柄の示す意味を表す語、又は、前記絵柄の示す意味を表す語に含まれる音を表すものである、前記[2]に記載のブラシ;
[4]本体が、互いに略平行である第1の面と第2の面を備え、前記絵柄が、第1の面に表示され、前記文字が、第1の面、及び/又は、第2の面に表示される、前記[2]又は[3]に記載のブラシ;
[5]ブラシ毛が、本体の、第1の面及び第2の面とは異なる面に植毛される、前記[1]~[4]のいずれかに記載のブラシ;
[6]本体が、直方体形状又は立方体形状である、[1]~[5]のいずれかに記載のブラシ;
[7]前記文字が、本体に複数表示され、異なる文字体系による文字のうち少なくとも2種類でそれぞれ表される、又は、異なる数字体系による文字のうち少なくとも2種類でそれぞれ表される、前記[2]~[6]のいずれかに記載のブラシ;
により達成することができる。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、新規なブラシを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の実施の形態に係るブラシの模式図である。
図2】本発明の実施の形態に係るブラシの模式図である。
図3】本発明の実施の形態に係るブラシの変形例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明をするが、本発明の趣旨に反しない限り、本発明は以下の実施の形態に限定されない。以下、効果に関する記載は、本発明の実施の形態の効果の一側面であり、ここに記載するものに限定されない。
【0009】
図1は、本発明の実施の形態に係るブラシの模式図である。図1(a)は、後述する、ブラシの第1の面の斜視図であり、図1(b)は、後述する、ブラシの第2の面の斜視図である。図示するように、ブラシ1は、本体2と、ブラシ毛3と、を備えている。また、ブラシ1は、本体2の面4上に、文字5及び/又は絵柄6が表示されている。
【0010】
本体2の形状は、立体形状であれば、特に限定されない。本体2の形状としては、例えば、直方体形状、立方体形状、三角柱形状、多角形柱形状、円柱形状、球体等があげられる。本体2の形状は、直立可能であってもよい。なお、本体2の形状は、角の面取りをされた形状でもよく、角が丸みを帯びた形状でもよい。これにより、ブラシを使用する際に手のなじみがよくなる。また、本体の角により怪我をする危険性が低くなる。
【0011】
本体2の備える面4のうち、メインの絵柄6が表示される面を、第1の面4aとする。メインの絵柄6とは、ブラシ1の中で、視覚的に最も印象的な絵柄6のことを指すものとする。ブラシ1の本体2の面4の中で、絵柄6が表示されている面4が1つである場合には、絵柄6が表示されている面4が第1の面4aとなる。
【0012】
ブラシ1の本体2の面4の中に、絵柄6が表示されている面4が複数ある場合には、面積が最も大きい絵柄6が表示されている面4が第1の面4aとされてもよく、色味が最も明るい絵柄6が表示されている面4が第1の面4aとされてもよい。あるいは、ブラシ1の本体2の面4の中に、絵柄6が表示されている面4が複数ある場合には、絵柄6の示す意味として、最も印象的な絵柄6が表示されている面4が第1の面4aとされてもよい。具体的には、例えば、ブラシ1の本体2の面4の中に、動物の顔を示す絵柄6が表示されている面4と、動物の後頭部を示す絵柄6が表示されている面4とがある場合には、動物の顔を示す絵柄6が表示されている面4が第1の面4aとされてもよい。
【0013】
ブラシ1の本体2の面4の中に、メインの絵柄6が表示されていると考えられる面4が複数ある場合には、メインの絵柄6が表示されていると考えられる面4のうち、いずれかの面を第1の面4aとすればよい。なお、本体2の備える面4のうち、メインの文字5が表示される面を、第1の面4aとしてもよい。メインの文字5とは、ブラシ1の中で、視覚的に最も印象的な文字5のことを指すものとし、上記の絵柄6と同様に第1の面4aを決めることができる。なお、文字5及び/又は絵柄6が表示される面は、いずれの面4であってもよい。
【0014】
本体2の備える面4のうち、第1の面4aと対向する面を、第2の面4bとする。第1の面4a及び第2の面4bは、互いに略平行であることが好ましい。第1の面4a及び第2の面4bは、平面であってもよいし、曲面であってもよい。また、本体2の第1の面4a及び第2の面4bは、同一の形状であってもよく、互いに異なる形状であってもよい。ブラシ1を直立しやすくするという観点からは、本体2の第1の面4a及び第2の面4bは、同一の形状であることが好ましい。
【0015】
なお、本体2の面4の形状は特に限定されない。面4の形状としては、例えば、正方形、長方形、多角形、丸、楕円、星形、ハート型等があげられる。また、所定の物品を表した形状にしてもよい。例えば、動物の形を表した形状にしてもよいし、野菜の形を表した形状にしてもよいし、ステープラ等の日用品の形を表した形状にしてもよいし、車等の製品の形を表した形状にしてもよい。これにより、ブラシ1のバリエーションを増やすことができる。なお、本体2の立体形状を上記のような、所定の物品を表した形状にしてもよい。
【0016】
また、本体2における、第1の面4a及び第2の面4bの間の距離7aは、適宜設計可能である。本体2における、第1の面4a及び第2の面4bの間の距離7aは、5mm以上が好ましく、8mm以上がより好ましく、12mm以上がさらに好ましい。所定の長さが、5mm以上であることにより、後述のブラシ毛3を植毛する範囲を確保でき、ブラシの清掃性を確保できる。また、本体2における、第1の面4a及び第2の面4bの間の距離7aは、450mm以下が好ましく、300mm以下がより好ましく、100mm以下がさらに好ましい。
【0017】
また、本体2の備える面4のうち、第1の面4aを側面とみなしたとき、本体2における異なる側面であり、互いに対向する面を、第3の面4c及び第4の面4dとする。本体2における、第3の面4c及び第4の面4dの間の距離7bは、適宜設計可能であるが、10mm以上が好ましく、20mm以上がより好ましく、50mm以上がさらに好ましい。また、本体2における、第3の面4c及び第4の面4dの間の距離7bは、450mm以下が好ましく、300mm以下がより好ましく、100mm以下がさらに好ましい。なお、距離7aを本体2の奥行、距離7bを本体2の幅であるととらえたとき、本体2の奥行、幅、及び高さの長さは、ブラシ1の用途によって適宜設計可能であるともいえる。また、高さの長さは、距離7bと同程度としてもよい。
【0018】
また、本体2は、ブラシ毛3を植毛可能な材質であれば特に限定されない。本体2の材質としては、例えば、木、プラスチック等の合成樹脂、アルミ等の金属等があげられる。
【0019】
ブラシ毛3は、本体2の少なくとも一部に植毛されている。ブラシ毛3の植毛方法は、特に限定されず、既知の方法を適宜採用できる。具体的には、例えば、本体2に植毛するための穴を設け、該穴に二つ折りにした所定のブラシ毛を挿入して、二つ折りにしたブラシ毛の中心部分を金属線で固定することで植毛する方法を採用してもよい。また、例えば、本体2に植毛するための穴を設け、該穴に所定のブラシ毛を挿入して、接着剤で固定することで植毛する方法を採用してもよい。また、例えば、ブラシ毛3は、本体2に植毛するための穴を設け、該穴に所定のブラシ毛を手植えによって植毛する方法を採用してもよい。
【0020】
また、ブラシ毛3は、本体2の備える面4のうち、1つの面4に植毛されてもよく、複数の面4に植毛されてもよい。さらに、ブラシ毛3は、植毛されている面4の一部に植毛されてもよく、植毛されている面4の全体に植毛されてもよい。
【0021】
ブラシ毛3は、第1の面4aと略平行な方向に沿って、植毛されることが好ましい。つまり、第1の面4aを本体2の底面とみなしたときの側面に、ブラシ毛3が植毛されることが好ましい。本体2における、第1の面4aと異なる面にて、ブラシ毛が植毛されるともいえる。また、さらに、第1の面4a、第2の面4b、第3の面4c及び第4の面4d以外の面にブラシ毛3が植毛されることが好ましい。第1の面4a及び第2の面4bが互いに略平行である場合に、ブラシ毛3が第1の面4aと略平行な方向に沿って植毛されることで、本体2における、第1の面4a及び第2の面4bの間からブラシ毛3が生えるような態様となり、第1の面4a及び第2の面4bに表示された絵柄や文字が見やすくなる。なお、ブラシ毛3は、第1の面4aに絵柄や文字が表示されたとき、第2の面4bに植毛されるとしてもよい。
【0022】
また、ブラシ毛3の材質は特に限定されない。ブラシ毛3としては、例えば、豚毛、馬毛、山羊毛、猪毛、灰リス毛、イタチ毛等の獣毛、棕櫚繊維、麻繊維、パーム繊維、バナナ繊維、竹繊維等の植物繊維、ポリエステル、ナイロン、合成繊維等の樹脂製の繊維、針金等の金属製のワイヤー等があげられる。ブラシ毛3の材質は、ブラシ1の用途に合わせて、適切なものを設定できる。また、ブラシ毛3として、複数種類の材質を組み合わせて用いてもよい。例えば、複数種類の材質のブラシ毛3を均一に混ぜて用いてもよく、部分的に異なる種類の材質のブラシ毛3を用いてもよい。ブラシ毛3は、着色されたものであってもよく、その色彩と色彩の組み合わせは適宜設定できる。また、ブラシ毛3の長さ及び/又は太さは、用途やデザインに応じて、適宜設定できる。
【0023】
また、本体2の任意の部位に本体を貫通する穴を設け、該穴を突起等に掛ける、該穴に紐を通す等により、ブラシ1を吊り下げて保管できるようにしてもよい。或いは、本体2の任意の部位にフック等の金具を取り付け、壁等にブラシ1を吊り下げて保管できるようにしてもよい。任意の部位としては、例えば、第1の面4a、第2の面4b、又は、第1の面4aを本体2の底面とみなしたときの側面の端部分等があげられる。これにより、ブラシ1を吊るした状態で保管できる。また、本体2の該側面全体にブラシ毛3を植毛したときに、ブラシ毛3を傷めることなく保管できる。
【0024】
本体2には、文字5及び/又は絵柄6が表示される。つまり、本発明の実施の形態において、ブラシは、いわゆる積み木としての機能を有する。すなわち、複数のブラシを並べる、及び/又は、積み重ねることで、所定の形状を形成できる機能、本体に表示された文字及び/又は絵柄から、文字等を学習できる学習機能等を有する。本発明の実施の形態において、ブラシは、積み木として捉えることもできる。
【0025】
図1(a)のブラシ1の本体2の第1の面4aには、「けーき」という文字5aと、「cake」という文字5bと、ケーキの絵柄6とが表示されている。「けーき」という文字5aは、絵柄6の示す意味を表す日本語の単語を平仮名で表示したものである。「cake」という文字5bは、絵柄6の示す意味を表す英語の単語をアルファベットで表示したものである。また、図1(b)に示す第1の面4aと対向する第2の面4bには、絵柄6の示す意味を表す単語に含まれる音を平仮名で表す「け」という文字5cと、カタカナで表す「ケ」という文字5dと、アルファベットで表す「ke」という文字5eとが表示されている。
【0026】
ここで、本発明の実施の形態において、絵柄とは、絵、イラスト、写真、若しくは模様、又は、これらの結合のことをいう。また、絵柄には色彩が含まれてもよい。絵柄は、一色で構成されるものでもよく、二色以上で構成されるものであってもよい。また、絵柄は、本体に凹凸を形成することで表示されてもよい。二色以上で絵柄が構成されることで、カラフルなブラシを提供できる。また、一色で構成されるものであっても、複数のブラシをセットにすることで、カラフルなブラシセットを提供できる。
【0027】
また、本体の形状と絵柄とが一体となって、所定の意味を示すような構成であってもよい。例えば、本体の形状が動物の輪郭を形成し、絵柄が該動物の顔や模様を表示するものであってもよい。以下では、本体の形状と本体に表示された絵柄とが一体となって、所定の意味を示すような構成も、単に「絵柄」と表現することがある。
【0028】
本発明の実施の形態において、文字とは、言葉を表記するための記号のことを言い、数字も含まれる。また、本体に表示される文字は、複数表示されることが好ましい。本体に表示される文字は、異なる文字体系による文字のうち少なくとも2種類でそれぞれ表されることが好ましい。文字体系としては、平仮名、片仮名、漢字、アルファベット等があげられる。文字体系とは、同種の表記に使われるひとまとまりの文字の体系のことをいう。また、本体に表示される文字は、異なる数字体系による文字のうち少なくとも2種類以上でそれぞれ表されることが好ましい。異なる数字体系としては、アラビア数字、漢数字、ローマ数字等があげられる。数字体系とは、同種の表記に使われるひとまとまりの数字の体系のことをいう。本体に表示される文字は、異なる文字体系及び異なる数字体系による文字のうち少なくとも2種類以上でそれぞれ表されることとしてもよい。
【0029】
また、本体に表示される文字は、意味を有する語であってもよいし、意味を有さず語の音を示すものであってもよい。意味を有さず語の音を示すものは、意味を有する語に含まれる音を表すものであってもよい。意味を有する語は、1の単語でもよいし、複数の単語から構成されていてもよい。つまり、意味を有する語は、例えば、「high school」のような連語、「犬も歩けば棒にあたる」といった諺、慣用句、和歌等の文章が含まれる。本発明の実施の形態において、意味を有する語が単語である場合を例に挙げて説明するが、上述のとおり、意味を有する語が複数の単語から構成されていてもよい。
【0030】
1のブラシの本体に表示される文字は、同じ読み方の単語であってもよいし、日本語と外国語の単語のように、同じ意味で異なる読み方の単語であってもよい。つまり、1のブラシの本体に表示される文字は、日本語、英語、スペイン語、中国語、アラビア語、ヒンディー語、フランス語、韓国語等の異なる言語体系の単語が表示されてもよい。言語体系とは、同種の言語に使われるひとまとまりの言語の体系のことを言う。
【0031】
本発明の実施の形態において、ブラシの本体に表示される文字は、異なる言語体系の単語や数字を、1以上の異なる文字体系又は数字体系で表してもよい。例えば、「兎」という単語は、「うさぎ」、「ウサギ」、「兎」、「Usagi」、「らびっと」、「ラビット」、「Rabbit」等と表示されてもよい。また、例えば、「1」という数字は、「いち」、「イチ」、「一」、「Ichi」、「わん」、「ワン」、「One」、「1」、「I」、「uno」等と表示されてもよい。
【0032】
なお、文字がアルファベットで表示される場合、大文字及び/又は小文字で表示され得る。また、2文字以上のアルファベットのときは、全ての文字が大文字又は小文字で表示されてもよいし、任意の一部分を大文字又は小文字で表示されてもよい。例えば、2文字以上のアルファベットの頭文字のみを大文字にすることができる。文字がアルファベットにより表示されることにより、外国人にとっても馴染みやすく、購入層を広げることができる。
【0033】
本体に表示される文字の色は、一色で構成されるものでもよく、二色以上で構成されるものであってもよい。また、文字の書体は、明朝体やゴシック体といった各種書体デザイン(フォントの種類ともいう)を適宜設定できる。また、一部の文字について異なる書体デザインを設定できる。また、飾り文字のような、飾りをつけた文字が表示されてもよい。また、文字は、本体に凹凸を形成することで表示されてもよい。
【0034】
また、本発明の実施の形態において、音を示す文字とは、単語に含まれる一部分の文字が、平仮名、片仮名、又は、アルファベットで表示されたもののことを指す。また、音を示す文字は、単語の一部分の文字の読みが、平仮名、片仮名、又は、ローマ字表記で表示されたものであるともいえる。音を示す文字は、単語に含まれる1の音を示すものであってもよいし、2以上の音を示すものであってもよい。例えば、「苺」という単語について、意味を有さず音を示すものとして平仮名で表示される場合、「い」、「ち」、又は「ご」のように1の音を表示させることができる。また、「いち」、又は「ちご」のように2以上の音を表示させることとしてもよい。「いちご」という単語について、意味を有さず音を示すものとして片仮名又はアルファベットで表示する場合、上記の平仮名を片仮名又はローマ字表記に変換して表示することができる。
【0035】
また、本体に表示される文字は、本体に表示される絵柄の示す意味と関連があることが好ましい。絵柄の示す意味とは、例えば、絵柄が指し示す意味内容や、絵柄から想起される言葉又はイメージなどのことを指す。本体に表示される絵柄の示す意味と関連がある文字には、例えば、絵柄の示す意味を表す語や、絵柄の示す意味を表す語に含まれる文字などが含まれる。また、本体に表示される文字は、絵柄の示す意味と、観念的に共通する印象を持たせるものであってもよい。
【0036】
絵柄の示す意味を表す語に含まれる文字は、該語の頭文字でもよく、該語の頭文字以外の文字でもよい。また、絵柄の示す意味を表す語に含まれる文字は、該語に含まれる文字の中の一字でもよく、二字以上でもよい。また、絵柄の示す意味を表す語に含まれる文字は、絵柄の示す意味を表す語に含まれる音であるともいえる。
【0037】
なお、本実施の形態において、「絵柄の示す意味を表す語」が「単語」である場合を例にあげて説明するが、「絵柄の示す意味を表す語」が複数の単語から構成されていてもよい。以下、「絵柄の示す意味を表す単語」を、単に、「絵柄を示す単語」ともいう。
【0038】
また、本体に表示される文字は、ブラシの本体の形状と関連があってもよい。本体に表示される文字が、ブラシの本体の形状と関連があるとは、例えば、本体に表示される文字が、ブラシの本体の形状を示す単語であってもよいし、該単語に含まれる文字であってもよい。具体的には、ブラシの本体が「兎」の形状の場合、形状の示す意味と関連がある文字として、「兎」の絵柄が本体に表示される場合と同様の文字が表示され得る。
【0039】
また、本体に絵柄を示す単語とともに、絵柄を示す単語に含まれる文字が表示される場合、絵柄を示す単語の中の、該文字を強調させるような態様で表示することとしてもよい。絵柄を示す単語の中の、該文字を特殊な態様で表示するともいえる。例えば、本体に「兎」の絵柄と、単語の頭文字である「う」が表示される場合、平仮名で表示される「うさぎ」の単語について、「う」の部分を丸、四角、三角等で囲ってもよいし、太字にしてもよいし、色を他の部分と異ならせてもよい。
【0040】
また、数字と文字が本体に表示される場合、表示される文字は、本体に表示される数字と関連があることが好ましい。例えば、「8」の数字が表示される場合、表示される文字としては、「はち」、「ハチ」、「えいと」、「エイト」、「Eight」、「蜂」等があげられる。つまり、本体に表示される数字を示す単語、本体に表示される数字と音が共通する単語及び/若しくは音を示す文字、又は、本体に表示される数字の数と関連する単語及び/若しくは音を示す文字が表示されることとしてもよい。
【0041】
また、数字と絵柄が本体に表示される場合、表示される絵柄は、本体に表示される数字と関連があることが好ましい。例えば、「8」の数字が表示される場合、「蜂」の絵柄が表示されてもよいし、足の数が8本の「蛸」の絵柄が表示されてもよいし、所定の絵柄が8個表示されることとしてもよい。つまり、本体に表示される数字と音が共通する単語を示す絵柄又は、本体に表示される数字の数と関連する絵柄が表示されることとしてもよい。
【0042】
さらに、本体に表示される絵柄は、一色の色を示すものであってもよい。例えば、本体に表示される絵柄は、青色の一色の色であってもよい。このとき、本体に表示される絵柄の示す意味は、色を示し、「青」である。本体に表示される絵柄が青色の一色であれば、本体に表示される文字は、「青」、「あお」、「アオ」、「ぶるー」、「ブルー」、「Blue」、「水」等であってもよい。つまり、本体に表示される色を示す単語、本体に表示される色を示す単語の音に関連する単語/若しくは音を示す文字、又は、本体に表示される色から連想される単語が表示されることとしてもよい。
【0043】
また、本体に表示される文字は、縦書きであってもよいし横書きであってもよい。また、本体に表示される文字は、斜めに表示されてもよい。あるいは、文字が、文字列として本体に表示される場合には、文字列が表示される向きに対して、文字ごとに所定の角度だけ回転させたような態様で表示されてもよい。また、本体の形状に沿って、文字が表示されてもよい。
【0044】
ここで、本発明の実施の形態において、ブラシ1の本体2に表示される絵柄6及び文字5は、本体2の第1の面4aに絵柄6が表示され、第2の面4bに絵柄6及び/又は文字5が表示されることが好ましい。ブラシ1の本体2のいずれの面4に何が表示されるか否かは、任意に設定できる。つまり、本体1の第1の面4aに絵柄6及び文字5が表示され、第2の面4bに異なる絵柄6及び/又は文字5が表示されることとしてもよい。
【0045】
また、ブラシの本体には、絵柄、該絵柄を示す単語、及び/又は、該絵柄を示す単語に含まれる文字を表示させることができるともいえる。例えば、ブラシの本体の第1の面に絵柄と該絵柄を示す単語を表示させ、第2の面に該絵柄を示す単語に含まれる文字を表示させてもよい。あるいは、ブラシの本体の第1の面に絵柄を表示させ、第1の面及び/又は第2の面に該絵柄を示す単語、及び/又は、該絵柄を示す単語に含まれる文字を表示させてもよい。また、ブラシの本体の第1の面に絵柄と該絵柄を示す単語に含まれる文字を表示させ、第2の面に該絵柄を示す単語を表示させてもよいし、ブラシの本体の第1の面に絵柄と該絵柄を示す単語と該絵柄を示す単語に含まれる文字を表示させ、第2の面に該絵柄を示す単語又は該絵柄を示す単語に含まれる文字を表示させてもよい。上述のとおり、ブラシの本体のいずれの面に何が表示されるか否かは、任意に設定できる。
【0046】
例えば、図1(a)及び(b)に示したように、第1の面4aにケーキの絵柄6が表示された場合に、第1の面4aに「けーき」という単語を示す文字5aと、第2の面4bにアルファベットで「Ke」という文字5eを表示できる。つまり、第1の面に、絵柄を示す単語の全部の文字を表示し、第2の面に、絵柄を示す単語の1文字目を表示できる。第2の面に、絵柄を示す単語に含まれる音を表示できるともいえる。このように、1の面において絵柄を示す単語の音又は絵柄を示す文字の全てを表示し、別の面では、絵柄を示す単語の音又は意味を示す文字の一部を表示することができる。さらに、同一面に表示される文字は、同じ音を示す文字であることとしてもよい。
【0047】
また、本体の第1の面に絵柄を示す単語が表示されるとき、第1の面に表示される単語は、少なくとも2種類以上の言語体系で表されることとしてもよい。また、第1の面に1の言語体系の文字が表示された場合、第1の面には該言語体系以外の言語体系の文字が表示されてもよいし、第1の面には、1種類の言語体系につき1の文字が表示されることとしてもよい。また、それぞれの言語体系の言語で表される文字を、2種類以上の文字体系で表示され得る。
【0048】
また、第1の面に1の文字体系又は数字体系で文字が表示された場合、第1の面には該文字体系又は数字体系の文字以外の文字体系又は数字体系の文字が表示されることが好ましい。また、第1の面には、1の文字体系又は数字体系につき1の文字が表示されることとしてもよい。また、第1の面に1の文字体系又は数字体系で文字が表示された場合、第1の面には該文字体系又は数字体系で表した異なる文字が表示されることとしてもよい。また、第1の面に表示された文字体系又は数字体系の文字と、第2の面に表示された文字体系又は数字体系の文字とは、少なくとも一部で共通することが好ましい。
【0049】
さらに、本体に複数の文字が表示されるとき、本体に表示された文字のうち、いずれかの文字が、他の文字とは異なる態様で表示されることが好ましい。他の文字と区別し得る態様で表示されるともいえる。例えば、他の文字よりも大きく表示される、他の文字より太字で表示される、他の文字が同じ色で表示され、いずれかの文字が異なる色で表示される等の表示態様があげられる。
【0050】
また、本体に複数の文字が表示されるとき、文字ごとに文字の大きさを変化させることとしてもよい。また、一番大きく表示される文字が、本体の所定の面の中心部分に配置され、小さく表示される文字が、大きく表示された文字の近傍に配置されることとしてもよい。文字の大きさの比率、及び/又は、文字の配置は、適宜設定可能である。
【0051】
また、本体の第1の面に、絵柄並びに該絵柄を示す単語及び/又は該絵柄を示す単語に含まれる文字が表示される場合、絵柄が一番大きく表示されることが好ましい。例えば、絵柄と2つの文字が第1の面に表示される場合、第1の面においてそれぞれの占める割合が、10:2:1の比率として変化させることができる。また、一番大きく表示される絵柄が、第1の面の中心部分に配置され、文字が、大きく表示された絵柄の近傍に配置されることとしてもよい。
【0052】
また、第1の面に絵柄を示す単語を表示し、第2の面に絵柄を示す単語に含まれる文字を表示する場合、絵柄を示す単語の文字と、絵柄を示す単語に含まれる文字とで、文字の大きさを異ならせてもよい。また、第1の面に表示される最も大きなサイズの絵柄又は文字と、第2の面に表示される最も大きなサイズの絵柄又は文字は、ほぼ同じ大きさにしてもよいし、異なる大きさとしてもよい。また、第1の面に表示される最も小さなサイズの絵柄又は文字と、第2の面に表示される最も小さなサイズの絵柄又は文字は、ほぼ同じ大きさにしてもよいし、異なる大きさとしてもよい。
【0053】
図1(a)では、絵柄6が第1の面4aの左上の部分に配置され、「けーき」の文字5aが、縦書きで第1の面4aの右上側に配置され、「cake」の文字5bが、横書きで第1の面4aの左下側に配置されている。また、それぞれの絵柄と文字の大きさは、絵柄6が最も大きく、文字5aが次に大きく、文字5bが最も小さく表示されている。また、絵柄6は、第1の面4aの大部分を占める範囲に表示されている。本体に表示される絵柄及び文字の大きさの比率、及び/又は、絵柄及び文字の配置は、適宜設定可能である。
【0054】
なお、本発明の実施の形態において、ブラシの本体の第1の面に表示された絵柄の上下方向を、ブラシの上下方向とすることができる。また、ブラシの本体の第1の面に表示された絵柄の上下方向と垂直な方向を、ブラシの左右方向とすることができる。
【0055】
また、ブラシの本体のそれぞれの面においては、面に表示された絵柄の上下方向を、面の上下方向としてもよい。また、ブラシの本体のそれぞれの面においては、面に表示された絵柄の上下方向と垂直な方向を、ブラシの左右方向としてもよい。
【0056】
図1(b)では、文字5cは、文字5d及び文字5eとは異なる態様で表示されている。具体的には、「け」は、「ケ」及び「ke」よりも大きく、かつ、太い態様で表示されている。また、それぞれの文字の大きさは、文字5cが最も大きく、文字5eが次に大きく、文字5dが最も小さく表示されている。また、文字5cは、第2の面4bの中心部分に配置され、第2の面4bの大部分を占める範囲に表示されている。また、文字5dは第2の面4bの右下側に配置され、文字5eは第2の面4bの左下側に配置されている。また、第1の面4aに表示された文字5a及び5bよりも、文字5cは、大きく表示されている。また、第1の面4aに表示された絵柄6と第2の面4bに表示された文字5cとの大きさは、ほぼ同じ大きさである。
【0057】
ここで、本発明のブラシは、絵柄が第1の面に表示され、文字が第1の面及び第2の面に表示されてもよい。また、第1の面に表示される文字が、絵柄の示す意味を表す語を含む場合は、第2の面に表示される文字が、絵柄の示す意味を表す語に含まれる音を表すものを含むことが好ましく、第2の面に表示される文字が、絵柄の示す意味を表す語を含む場合は、第1の面に表示される文字が、絵柄の示す意味を表す語に含まれる音を表すものを含むことが好ましい。また、ブラシの第1の面又は第2の面に表示される、絵柄の示す意味を表す語と、第1の面又は第2の面に表示される、絵柄の示す意味を表す語に含まれる音が、異なる文字体系、異なる数字体系又は異なる書体デザインによる文字で表されるものであることが好ましい。また、ブラシの第1の面又は第2の面に表示される、絵柄の示す意味を表す語又は絵柄の示す意味を表す語に含まれる音が、それぞれの面において複数表示される場合は、それぞれの面において異なる文字体系、異なる数字体系又は異なる書体デザインによる文字で表されるものであることが好ましい。
【0058】
なお、本発明の実施の形態において、絵柄及び/又は文字が第1の面に表示され、第2の面には絵柄及び/又は文字が表示されない構成としてもよい。この場合、第2の面に、絵柄及び/又は文字を、ブラシの使用者が任意に記入することができる。また、第1の面に絵柄及び/又は文字が表示されるとき、第2の面には、絵柄の輪郭のみが表示され、任意に着色できるようにしてもよいし、第2の面には、文字が点線や薄い色の線で表示され、該線をペン等でなぞることで文字が表示されるようにしてもよい。これにより、自分だけのオリジナルのブラシを作成できる。また、ブラシの使用者が、第1の面に表示された絵柄及び/又は文字に関連した絵柄及び/又は文字を第2の面に記入できるので、絵柄及び/又は文字を考えることができ、脳の発達につながる。
【0059】
なお、本発明の実施の形態において、絵柄又は文字が、第1の面の表示領域に表示されるともいえる。図2は、本発明の実施の形態に係るブラシの模式図である。図2に示すブラシ1は、図1(a)のブラシ1と同様の構成のブラシである。ブラシ1の第1の面4aにおいて、1点鎖線で示す表示領域8aに絵柄6が表示され、表示領域8bに文字5aが表示され、表示領域8cに文字5bが表示されている。1の表示領域には、1の絵柄又は文字が表示されることが好ましい。また、表示領域は任意の形で規定できるが、四角形で規定されることが好ましい。表示領域が四角形で規定される場合、表示領域とは、文字又は絵柄の最上端を含む左右方向の辺、文字又は絵柄の最下端を含む左右方向の辺、文字又は絵柄の最右端を含む上下方向の辺、及び、文字又は絵柄の最左端を含む上下方向の辺の四辺によって規定される領域である。
【0060】
また、第1の面における1の表示領域の面積は、第1の面の面積に対して30%以上であることが好ましく、40%以上であることがより好ましく、45%以上であることがさらに好ましい。つまり、第1の面には、1の絵柄又は文字が、大きく表示されるともいえる。第1の面に2以上の表示領域が存在するとき、1の表示領域の面積が他の表示領域の面積よりも、第1の面の面積に対する割合が大きいことが好ましい。なお、2以上の表示領域のそれぞれは、第1の面において、重なっていてもよい。図2では、第1の面4aにおいて、表示領域8aと8cは重なっている。このとき、第2の面には絵柄及び/又は文字が表示されてもよいし、表示されないとしてもよい。また、ブラシ毛は、第1の面以外の任意の面に植毛される。
【0061】
ここで、本発明の実施の形態において、ブラシは複数のブラシをブラシセットとして販売することができる。例えば、本体に表示される文字について、「あ」が表示されるブラシ、「い」が表示されるブラシ、「う」が表示されるブラシ、「え」が表示されるブラシ、「お」が表示されるブラシ等のように、「あ、い、う、え、お」といった、関連性や連続性のある文字がそれぞれ表示されたブラシをブラシセットにすることができる。関連性や連続性のある文字がそれぞれ表示されたブラシセットとしては、例えば、「あ」から「ん」までの50音、上述の「あ行」といった特定の行、a、b、c・・・zのアルファベット、1、2、3・・・の数字等があげられる。
【0062】
また、色を絵柄としてそれぞれ表示した複数のブラシをブラシセットとしてもよい。例えば、虹の色である「赤」、「黄」、「ピンク」、「青」、「紫」、「オレンジ色」、「緑」の色がそれぞれ表示されたブラシをブラシセットとできる。また、例えば、動物、野菜、乗り物、キャラクター等といった同じ概念の絵柄がそれぞれ表示されたブラシをブラシセットとしてもよい。これにより、バリエーションのあるブラシをセットで販売することができる。
【0063】
[変形例]
次に、本発明の変形例を図面に基づいて説明する。図3(a)~(c)は、ブラシ1の変形例であるブラシをそれぞれ示す。
【0064】
図3(a)に示すブラシ1は、本体2と、ブラシ毛3と、を備えている。また、本体2の第1の面4aに、「らいおん」という文字5aと、「LION」という文字5bと、ライオンの絵柄6とが表示されている。文字5aと文字5bは、絵柄6を示す単語である。また、本体2の第2の面4bには、絵柄6、絵柄6を示す単語、及び/又は絵柄6を示す単語に含まれる文字が表示されていることが好ましい(不図示)。
【0065】
本体2の第1の面4a及び第2の面4bの形状は略円形である。また、本体2の第1の面4a及び第2の面4bがブラシを置く机等と接する一辺を少なくとも有することで、本体2が直立する。また、第1の面4aを本体2の底面とみなしたときの側面において、机等と接する部分を除いて、側面全体にブラシ毛3が植毛されている。つまり、ブラシ毛3は、机等と接する部分、第1の面4a、及び第2の面4bを除いて、本体2の全面に植毛されることとしてもよい。
【0066】
さらに、第1の面4aを本体2の底面とみなしたときの側面において、側面全体にブラシ毛3が植毛されてもよい。つまり、ブラシ毛3は、第1の面4a、及び第2の面4bを除いて、本体2の全面に植毛されることとしてもよい。この場合、第1の面4a、又は第2の面4bが机等と接する。ブラシ1は、例えば、ブラシとしての機能と、コップ置きとしての機能を有する。
【0067】
図3(b)に示すブラシ1は、本体2と、ブラシ毛3と、を備えている。また、本体2の第1の面4aに、「にわとり」という文字5aと、「Chicken」という文字5bと、ニワトリの絵柄6とが表示されている。文字5aと文字5bは、絵柄6を示す単語である。また、本体2の第2の面4bには、絵柄6、絵柄6を示す単語、及び/又は絵柄6を示す単語に含まれる文字が表示されていることが好ましい(不図示)。
【0068】
本体2の第1の面4a及び第2の面4bの形状はニワトリを表した形状である。ブラシ1では、絵柄6、並びに本体2の第1の面4a及び第2の面4bを用いて、ニワトリを示す絵柄を表現している。つまり、本体2に表示された模様及び色彩、並びに、本体2の形状の示す単語が、第1の面又は第2の面に表示されていてもよい。
【0069】
また、ブラシ毛3の形状を、ニワトリのトサカのような形状に設定している。ブラシ1では、絵柄6、ブラシ毛3の形状、並びに本体2の第1の面4a及び第2の面4bを用いて、ニワトリの絵柄を表現しているともいえる。つまり、本体2に表示された模様及び色彩、並びに、本体2及びブラシ毛3の形状の示す単語が、第1の面又は第2の面に表示されていてもよい。
【0070】
図3(c)に示すブラシ1は、本体2と、ブラシ毛3と、を備えている。また、本体2の第1の面4aに、「かに」という文字5aと、「CRAB」という文字5bと、蟹の絵柄6とが表示されている。文字5aと文字5bは、絵柄6を示す単語である。また、本体2の第2の面4bには、絵柄6、絵柄6を示す単語、及び/又は絵柄6を示す単語に含まれる文字が表示されていることが好ましい(不図示)。
【0071】
本体2の第1の面4a及び第2の面4bの形状は蟹を表した形状である。ブラシ1では、本体2の右側面及び左側面にそれぞれブラシ毛3が植毛されている。ブラシ毛3を植毛する部位は、本体2の複数の部位でもよいといえる。また、ブラシ毛3の形状を、蟹の脚のような形状に設定している。ブラシ1では、絵柄6、ブラシ毛3の形状、並びに本体2の第1の面4a及び第2の面4bを用いて、蟹を示す絵柄を表現している。本発明の実施の形態において、ブラシ毛3を植毛する部位ごとに、ブラシ毛の種類、色、長さ、及び/又は形状を適宜設定可能である。例えば、第1の面4aを底面とみなしたときの1の側面のブラシ毛と1の側面と対向する側面のブラシ毛とで、ブラシ毛の種類等を異なるものとすることで、1のブラシで複数の用途を目的とするブラシを提供できる。
【0072】
本発明のブラシは、一般的なブラシの用途に使用できるが、例えば、固定電話や机回り、パソコン、キーボード等を掃除する卓上ブラシとして、勉強中や製図作成の際に出た消しゴムや埃の掃除に用いることができる。また、例えば、サッシのレールや溝の掃除や、靴、バック、帽子、手袋、衣類等の皮革製品の磨き手入れ、靴、バック、帽子、手袋、衣類等の服飾品のホコリ落しや花粉落しに使用できる。また、本発明のブラシは、掃除ブラシ、除塵ブラシ、洋服ブラシ、美容ブラシ、ボディーブラシ、ヘアーブラシ、歯ブラシ、キッチンブラシ、櫛、ほうき等に適用できる。
【0073】
本発明によれば、ブラシの本体に文字及び/又は絵柄を表示することにより、新規なブラシを提供することができる。また、ブラシの本体に文字及び/又は絵柄を表示することにより、勉強や仕事、掃除、アイテムの手入れ等をする際に、明るく楽しい雰囲気づくりに貢献できる。また、ブラシの本体に文字及び/又は絵柄を表示することにより、自身の幼少期や子どもが小さい頃のことを思い出させるきっかけとなり、癒しを与えることができる。また、積み木のように、ブラシの本体に文字及び/又は絵柄が表示されるため、ブラシの機能と積み木としての機能が発揮される。
【0074】
本発明によれば、ブラシの本体に表示される文字が、ブラシの本体に表示される絵柄の示す意味と関連するため、大人にとっては懐かしさを感じることができるブラシを提供できる。また、子どもにとっては、楽しく文字の勉強になるブラシを提供できる。これにより、ブラシの購入層を広げることができる。また、子どもが楽しく勉強しながら掃除をすることができ、掃除の楽しさを学ぶことができる。
【0075】
また、本発明によれば、ブラシの本体に表示される文字が、ブラシの本体に表示される絵柄の示す意味を表す語、又は、絵柄の示す意味を表す語に含まれる音を表すものであるため、ブラシの使用者にとって絵柄と関連付けて文字を学習できるブラシを提供できる。
【0076】
また、本発明によれば、絵柄が、ブラシの第1の面に表示され、文字が、ブラシの第1の面、及び/又は、第2の面に表示されるため、絵柄と共に文字を視認できる。或いは、ブラシの第1の面の絵柄と第2の面の文字とを交互に確認できる。これにより、効果的に文字を学習できるブラシを提供できる。
【0077】
また、本発明によれば、本体における、第1の面及び第2の面と異なる面にて、ブラシ毛が植毛されるため、絵柄や文字の視認性を保ちながらブラシとして使用できる。
【0078】
また、本発明によれば、本体が直方体形状又は立方体形状であるため、ブラシを机等の上に置いた際に、倒れにくいブラシを提供できる。
【0079】
また、本発明によれば、文字が、本体に複数表示され、異なる文字体系による文字のうち少なくとも2種類でそれぞれ表される、又は、異なる数字体系による文字のうち少なくとも2種類でそれぞれ表されるため、複数の文字体系又は数字体系の文字を学習できるブラシを提供できる。
【符号の説明】
【0080】
1:ブラシ 2:本体 3:ブラシ毛
4:本体の面 4a:第1の面 4b:第2の面
5:文字 6:絵柄 7:距離 8:表示領域
図1
図2
図3