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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024065289
(43)【公開日】2024-05-15
(54)【発明の名称】求人マッチングサーバ
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240508BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022174067
(22)【出願日】2022-10-31
(71)【出願人】
【識別番号】522425769
【氏名又は名称】小幡 健
(74)【代理人】
【識別番号】100166589
【弁理士】
【氏名又は名称】植村 貴昭
(72)【発明者】
【氏名】小幡 健
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC12
5L050CC12
(57)【要約】
【課題】求職者の採用活動を支援する求人マッチングサーバを提供する。
【解決手段】求人マッチングサーバ(10)は、求人を行いたい雇用者が提供した求人情報を公開する求人情報処理部(53)と、求人情報に応募する求職者が操作する求職者端末(30)から、求職者に関する求職者情報を受信する求職者情報処理部(55)と、求人情報及び求職者情報に基づいて、求職者と雇用者との面接の設定を行う面接処理部(58)と、を備える。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
求人マッチングサーバであって、
求人を行いたい雇用者が提供した求人情報を公開する求人情報処理部と、
前記求人情報に応募する求職者に関する求職者情報を受信する求職者情報処理部と、
前記求人情報及び前記求職者情報に基づいて、前記求職者と前記雇用者との面接の設定を行う面接処理部と、
を備えることを特徴とする求人マッチングサーバ。
【請求項2】
請求項1に記載の求人マッチングサーバであって、
前記面接処理部は、前記面接の設定が完了すると前記雇用者が前記求職者に対して支給する前記面接の交通費を支払うための2次元コードを生成し、前記雇用者が操作する雇用者端末に対して送信する、
ことを特徴とする求人マッチングサーバ。
【請求項3】
請求項2に記載の求人マッチングサーバであって、
前記面接処理部は、前記求職者の履歴情報及び前記面接のヒアリング項目を含む面接者情報シートを前記雇用者端末に対して送信する、
ことを特徴とする求人マッチングサーバ。
【請求項4】
請求項1に記載の求人マッチングサーバであって、
前記求職者は外国人求職者であって、
前記求職者に関する情報は、在留資格情報である、
ことを特徴とする求人マッチングサーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、求人マッチングサーバに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、「採用支援装置は、求職者のプロフィール情報を管理する管理部と、前記プロフィール情報から抽出される1以上の単語を含む単語群が反映されたスカウト文書を生成する制御部と、を備え、前記制御部は、前記求職者の採用に関連する第1パラメータと前記単語群との相関関係を学習することによって学習モデルを生成し、生成された学習モデルに基づいて前記単語群を抽出する。」との記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第7137720号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
求職者と採用活動を行う雇用者とのマッチング精度の向上のためには、採用面接への応募者数を増やすことが望まれる。しかしながら、特許文献1ではこの点について考慮されていないという課題がある。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、採用面接の応募者の増加が期待できる求人マッチングサーバを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の観点における求人マッチングサーバは、求人マッチングサーバであって、求人を行いたい雇用者が提供した求人情報を公開する求人情報処理部と、前記求人情報に応募する求職者に関する求職者情報を受信する求職者情報処理部と、前記求人情報及び前記求職者情報に基づいて、前記求職者と前記雇用者との面接の設定を行う面接処理部と、を備える。
【0007】
好適には、前記面接処理部は、前記面接の設定が完了すると前記雇用者が前記求職者に対して支給する前記面接の交通費を支払うための2次元コードを生成し、前記雇用者が操作する雇用者端末に対して送信する。
【0008】
好適には、前記面接処理部は、前記求職者の履歴情報及び前記面接のヒアリング項目を含む面接者情報シートを前記雇用者端末に対して送信する。
【0009】
好適には、前記求職者は外国人求職者であって、前記求職者に関する情報は、在留資格情報である。
【発明の効果】
【0010】
本発明における求人マッチングサーバによって、採用面接の応募者の増加が期待できる求人マッチングサーバを提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本実施形態に係る求人マッチングサーバを用いた求人支援システムの概略構成図である
図2】求人マッチングサーバのハードウェア構成図である。
図3】雇用者端末のハードウェア構成図である。
図4】求職者端末のハードウェア構成図である。
図5】求人マッチングアプリの機能ブロック図である。
図6】求人応募から求人面接の処理の流れを示すフローチャートである。
図7】企業登録画面の一例を示す図である。
図8】求人募集画面の一例を示す図である。
図9】ホーム画面の一例を示す図である。
図10】仕事詳細画面の一例を示す図である。
図11】閲覧履歴ページへの遷移を説明する図である。
図12】プロフィール登録ページを説明する図である。
図13】求職者端末に表示される検索結果の地図表示画面例を示す図である。
図14】チャット画面例を示す図である。
図15】応募画面例を示す図である。
図16】交通費支払い用2次元コードの読み取り状況を示す図である。
図17】雇用者端末に表示される求職者リスト画面例を示す図である。
図18】チャット画面例を示す図である。
図19】マップ画面例を示す図である。
図20】オファー画面例を示す図である。
図21】面接設定画面例を示す図である。
図22】面接者リスト例である。
図23】面接者詳細画面例である。
図24】面接者情報シート例である。
図25】在留カードチェック用のアプリに飛ぶための2次元コードの読み取り状態を示す図である。
図26】レビュー画面に飛ぶための2次元コードの読み取り状態を示す図である。
図27】レビュー画面のフロントページ例を示す図である。
図28】面接結果入力画面例を示す図である。
図29】レビュー終了画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。全図を通じて同一の図面には同一の符号を付し、重複説明を省略する。
【0013】
図1は、本実施形態に係る求人マッチングサーバを用いた求人支援システムの概略構成図である。
【0014】
本実施形態に係る求人支援システム1は、求人マッチングサイトの運営者が管理する求人マッチングサーバ10に、求人を行う雇用者企業が操作する雇用者端末20と、求人求職者が操作する求職者端末30と、のそれぞれが通信ネットワークを介して接続されて構成される。求人マッチングサーバ10は、求人マッチングサーバに相当する。
【0015】
求人マッチングサーバ10は、求人情報及び求職情報を掲載する求人マッチングサイトを公開するサーバであり、サーバ機能を有するコンピュータを用いて構成される。
【0016】
雇用者端末20、求職者端末30は、例えばスマートフォンやタブレット、またカメラを備えたパーソナルコンピュータ等のデバイスを用いて構成される。
【0017】
図2は、求人マッチングサーバ10のハードウェア構成図である。
【0018】
求人マッチングサーバ10は、プロセッサ101、RAM102、ROM103、ストレージ104、ディスプレイ105、RTC(Real-Time Clock)106、及び通信I/F107を含み、これらがバス108を介して互いに接続される。
【0019】
通信I/F107には、通信ネットワークに接続するための有線又は無線の通信I/F109が接続され、通信I/F109を介して雇用者端末20、求職者端末30のそれぞれに接続される。
【0020】
図3は、雇用者端末20のハードウェア構成図である。
【0021】
雇用者端末20及び求職者端末30は、プロセッサ201、RAM202、ROM203、ストレージ204、ディスプレイ205、カメラ206、マイク207、スピーカ208、通信I/F209、タッチパネル210を含み、これらがバス211を介して互いに接続される。
【0022】
雇用者端末20のストレージ204には、求人マッチングサーバ10からダウンロードした求人マッチングアプリがインストールされる。
【0023】
通信I/F209は、4G(第4世代移動通信システム)、5G(第5世代移動通信システム)、LTE(Long Term Evolution)等の電話通信網にアクセスするためのインタフェースである。
【0024】
タッチパネル210は、ディスプレイ205に積層されて入力インタフェースを構成する。
【0025】
図4は、求職者端末30のハードウェア構成図である。
【0026】
求職者端末30は、プロセッサ301、RAM302、ROM303、ストレージ304、ディスプレイ305、カメラ306、マイク307、スピーカ308、電話網通信I/F309、タッチパネル310を含み、これらがバス311を介して互いに接続される。求職者端末30は、雇用者端末20と同様の構成を有するので重複説明は省略する。
【0027】
図5は、求人マッチングサーバ10で実行される求人マッチングアプリの機能ブロック図である。
【0028】
求人マッチングアプリ50は、企業情報処理部51、企業情報DB52、求人情報処理部53、求人情報DB54、求職者情報処理部55、求職者情報DB56、チャット処理部57、面接処理部58、オファー処理部59を含む。これら各部は、求人マッチングサーバ10のROM103又はストレージ104にインストールされた求人マッチングアプリをプロセッサ101がRAM102にロードして実行することにより実現される。
【0029】
以下では、企業が求人マッチングアプリを用いて外国人求職者の求人募集を行う例について説明する。よって以下の説明には外国人求職者の求人及び採用に特有な点、例えば在留資格の確認等、を含むが、本実施形態に係る求人マッチングアプリは外国人のみならず、自国人労働者の求人募集にも適用することができる。その場合は、外国人求職者の求人及び採用に特有な点についての説明は適用されない。
【0030】
<求職者から求人応募を行う場合>
図6は、求人応募から求人面接の処理の流れを示すフローチャートである。
【0031】
求人募集を行う雇用者は、求人マッチングサーバ10に接続し、雇用者端末20に求人マッチングアプリをダウンロードする。そして、求人マッチングアプリを立ち上げて、図7の企業登録画面700を開き、企業情報を入力して求人マッチングサーバ10に送信する(S01)。
【0032】
求人マッチングサーバ10では、企業情報処理部51が企業情報DB52に登録し、企業登録が完了する(S11)。
【0033】
図7は、企業登録画面の一例を示す図である。
【0034】
図7に示す企業登録画面700は、企業名、写真アップロード、設立年月日、従業員数、ホームページのURL、連絡先のメールアドレス、代表者名、取引金融機関、事業内容、登録許可番号、会社PR、会社所在地などの企業情報入力欄701と登録確認ボタン702を含む。雇用者は企業登録画面700に必要事項を入力後に登録確認ボタン702を押すと、企業情報が求人マッチングサーバ10に送信される。
【0035】
次いで雇用者は、図8の求人募集画面800に求人情報を入力して求人マッチングサーバ10に送信する(S02)。
【0036】
求人マッチングサーバ10では、求人情報処理部53が求人情報DB54に登録し、求人公開ページを生成し求人情報を公開する(S12)。
【0037】
図8は、求人募集画面の一例を示す図である。
【0038】
図8に示す求人募集画面800は、企業名、写真アップロード、採用人数、募集理由、勤務時間、時給、福利厚生・待遇、記載の可否などの求人情報入力欄801と登録確認ボタン802を含む。雇用者は求人募集画面800に必要事項を入力後に登録確認ボタン802を押すと、求人情報が求人マッチングサーバ10に送信される。
【0039】
一方、求人に応募する求職者は、求職者端末30に求人マッチングアプリをダウンロードする。そして、求人マッチングアプリを立ち上げて求人マッチングサーバ10に接続し、図9の求人マッチングサイトのホーム画面900を開き求人情報を検索する(S21)。
【0040】
図9は、ホーム画面の一例を示す図である。
【0041】
図9に示すホーム画面900は、検索条件として、地域、ビザ種類、仕事内容、その他の情報を入力する検索条件入力欄901と、求人マッチングサーバ10が受け付けた最新の仕事を紹介する仕事表示欄902、マップを表示させるマップボタン903、及び絞り込み検索を行う絞り込みボタン904を含む。最新の仕事のいずれかを選択すると、選択された仕事の詳細が記載された仕事詳細画面1000(図10参照)に遷移する。
【0042】
図10は、仕事詳細画面の一例を示す図である。
【0043】
図10の仕事詳細画面1000には、会社名、仕事内容、当該仕事内示すアイコン、この仕事に近いエリアを示すエリア情報、求人の仕事場所を示すマップ等が表示される。また仕事詳細画面1000は、お気に入りボタン1001、応募ボタン1002、及びチャットボタン1003を含む。お気に入りボタン1001が押されると、閲覧履歴ページ1100(図11参照)に遷移する。
【0044】
図11は、閲覧履歴ページへの遷移を説明する図である。
【0045】
図11に示す閲覧履歴ページ1100には、過去に求職者自身が閲覧した仕事の履歴が直近から過去に向かって順次ソートされて表示される。閲覧履歴ページ1100のプロフィールボタン1101を選択すると図12に示すプロフィール登録ページ1200が表示される。
【0046】
図12は、プロフィール登録ページを説明する図である。
【0047】
図12に示すプロフィール登録ページ1200には、名前、顔写真、性別、年齢、国籍、在留資格、居住地、仕事経験の入力欄1201と、身分証明書、例えば在留資格カードを読み取りアップロードを行う身分証明書読取欄1202と確認ボタン1203とを含む。求職者は、プロフィール登録ページ1200に必要事項を入力し、身分証明書の画像データを選択して確認ボタン1203を押して求人マッチングサーバ10に送信する(S22)。
【0048】
求人マッチングサーバ10の求職者情報処理部55は、プロフィール登録ページ1200に入力された情報及び身分証明書の画像データを基に求職者情報の認証を行う(S13)。
【0049】
具体的には、求職者情報処理部55は受信した在留資格情報を基に求職者が在留資格を満たしているかなどの審査を行う。審査の結果、求職者が滞在資格を有する外国人であると承認すると承認通知を、不承認の場合は不承認通知を求職者端末30に送信する(S14)。承認された場合は求職者端末30に承認画面1204が表示される。承認されなかった場合は求職者端末に不承認画面1205が表示される。(S23)。
【0050】
承認の場合のみ、求職者情報処理部55は、求職者情報DB56に当該求職者から受信した求職者情報を登録する(S15)
【0051】
これにより、求人マッチングサーバ10に登録された求職者は在留資格を承認された者であることが保証されるので、求人を行う企業が誤って不法滞在者を雇用するといった事態の発生を抑止することができる。
【0052】
図13は、求職者端末に表示される検索結果の地図表示画面例を示す図である。
【0053】
図13の検索結果画面1300は、図9のホーム画面900のマップボタン903を押して表示される画面である。検索結果画面1300では、求人を行っている企業がピン1301で表示される。ピン1301は、企業の所在地を示すと共に、時給が合わせて表示される。検索結果画面1300において絞り込みボタン1302をタップして検索対象とする距離範囲を指定すると、当該距離範囲の求人情報に絞った範囲指定画面1310に遷移する。
【0054】
図14は、チャット画面例を示す図である。
【0055】
図14のチャット画面1400は、図10の仕事詳細画面1000のチャットボタン1003をタップすると表示される。チャット画面1400では、求人を出している企業担当者とのチャットが可能である。
【0056】
求職者端末30でチャットボタン1003が押されると、求人マッチングサーバ10のチャット処理部57は、求職者端末30のチャット画面1400に入力されたチャットメッセージを雇用者端末20に転送する。同様に、雇用者端末20に入力されたチャットメッセージを求職者端末30に送信することで、求職者と雇用者との間でチャットメッセージの送受信を仲介する。
【0057】
求職者が求人に応募する際には、仕事詳細画面1000の応募ボタン1002をタップして応募画面1500(図15参照)を表示する。
【0058】
図15は、応募画面例を示す図である。
【0059】
応募画面1500は、氏名、ふりがな、電話番号、メールアドレス、生年月日、現在の職業、性別、在留資格、国籍、年齢を入力する求職者情報欄1501と、面接希望日入力欄1502、修正ボタン1503、応募ボタン1504を含む。
【0060】
面接希望日入力欄1502をタップすると面接可能日程を選択するスケジュール画面1505が開く。求職者は少なくとも一以上の面接可能日時枠を指定してOKボタン1506を押すとその選択した日時が面接希望日入力欄1502に反映される。
【0061】
スケジュール画面1505に表示される面接可能なスケジュールは、予め雇用者端末20から求人情報と共に受信して置いてもよい。これにより、採用担当者の都合をスケジュール画面1505に反映させてた状態で求職者に面接希望日を選択させることができるので、リスケジュールの頻度を減らすことができる。
【0062】
求職者は必要事項を入力後、応募ボタン1504を推して、応募情報を求人マッチングサーバ10に送信する(S24)。
【0063】
求人マッチングサーバ10の面接処理部58は、応募情報を企業に転送する(S16)。
【0064】
雇用者端末20は応募情報を受信し(S03)、面接の予約の可否情報を求人マッチングサーバ10に返送し(S04)、求人マッチングサーバ10は返送された面接可否情報を求職者端末30に転送(S17)、求職者端末30が受信する(S25)。
【0065】
面接処理部58は、採用担当者と求職者の面接がセッティングできた場合、即ちステップS04で面接可能情報を送信した場合は、面接日時予約完了後に交通費支払い用2次元コードを生成して送信する(S18)。
【0066】
面接当日、雇用者端末20は次元コードを表示し、求職者端末30がそれを読み取ることで交通費の支払いを行う(S05)
【0067】
図16は、交通費支払い用2次元コードの読み取り状況を示す図である。
【0068】
雇用者端末20では、面接時に2次元コード1600を開き、求職者が求職者端末30で読み取る。2次元コード1600は例えば電子マネーや電子クーポンを受信するコードでもよい。これにより、現金の授受の手間を省き、求職者が直接交通費を電子マネーや電子クーポンにより受領できる。
【0069】
求人マッチングサーバ10の運営会社は、2次元コードの生成に際して、企業から予め預り金を受け取り、電子クーポンや電子マネーの精算に用いてもよい。または一旦電子クーポンや電子マネーの購入費用を求人マッチングサーバ10の運営会社が立て替え、後日、企業に対して請求を行ってもよい。
【0070】
本実施形態によれば、在留資格の確認を終えた外国人求職者と雇用者とのマッチング支援が行えるので、外国人求職者の採用活動を効果的に支援することができる。
【0071】
また求職者は面接時に交通費を受領できるので、求人応募への動機づけがされるというメリットがある。これにより、企業にとっては採用面接の応募者の増加が期待でき、ひいてはより多くの求職者との面接機会を得ることができ、求職者と雇用者とのマッチング精度の向上が期待できる。
【0072】
さらに、求人マッチングサーバ10の運営会社は、2次元コードを生成、送信するごとに企業から手数料を徴収してもよい。これにより、求人マッチングサーバ10の運営会社にとっては、企業に対して求職者とのマッチング手数料を徴収することができるというメリットがある。
【0073】
<雇用者から求職者をスカウトする場合>
図17は、雇用者端末20に表示される求職者リスト画面例を示す図である。図18は、チャット画面例を示す図である。図19は、マップ画面例を示す図である。
【0074】
求職者リスト画面1700は少なくとも一人以上の求職者情報1701と、マップ表示ボタン1702、絞り込み検索ボタン1703を含む。求職者リスト画面1700は、求職者情報処理部55が求職者情報DB56を検索し、雇用者の所在地から所定の距離範囲にある求職者を抽出してリスト表示した画面である。よって、求職者リスト画面1700に掲載される求職者は、在留資格が既に承認されている。
【0075】
求職者リスト画面1700で一人の求職者情報1701をタップすると、当該求職者の求職者詳細情報画面1710に遷移する。求職者詳細情報画面1710は、オファーボタン1711、チャットボタン1712、在留カード照会ボタン1713の他、求職者写真や求職者の情報欄を含む。
【0076】
在留カード照会ボタン1713をタップすると、雇用者端末20から問い合わせ情報が求人マッチングサーバ10に送信され、求職者情報処理部55から当該求職者の在留カード情報の照会情報を返送する。そして雇用者端末20では在留カードチェックページ1720に遷移する。
【0077】
また、チャットボタン1712をタップすると、当該求職者と求職者をスカウトしようとしている雇用者との間のチャット画面1800(図18参照)が開く。チャット処理部57は、雇用者端末20と選択された求職者が操作する求職者端末30との間でチャットメッセージの転送を行う。
【0078】
またマップ表示ボタン1702をタップすると、求人マッチングサーバ10に登録された求職者の登録所在地を重畳したマップ画面1901(図19参照)が表示される。マップ画面1901は、求職者情報処理部55が求職者情報DB56を検索して生成し、雇用者端末20に送信する。
【0079】
マップ画面1901は、リストボタン1902及び絞り込みボタン1903を含む。リストボタン1902をタップすると、マップ画面1901から求職者リスト画面1700に戻る。
【0080】
また絞り込み検索ボタン1703をタップして絞り込み条件、例えば、国籍、年齢、性別を入力すると絞り込み検索の結果が表示された検索画面1910が表示される。
【0081】
図20は、オファー画面例を示す図である。
【0082】
求職者詳細情報画面1710のオファーボタン1711をタップするとオファー画面2000が雇用者端末20に表示される。オファー画面2000の入力欄2001にオファー内容を入力して送信ボタン2002をタップすると求人マッチングサーバ10に送信される。
【0083】
オファー処理部59は、オファーを受ける求職者のページにオファー画面2000の内容を反映させる。
【0084】
求職者が面接を受ける旨を返信すると、オファー処理部59は雇用者端末20に送信する。
【0085】
雇用者端末20では面接設定画面2100(図21参照)を表示する。図21は、面接設定画面例を示す図である。
【0086】
面接設定画面2100において面接日程2103から希望の日時を選択すると日時欄2101に入力される。更に打ち合わせ方法欄2102に打ち合わせ方法、例えばオンライン面接、対面面接を入力し、登録確認ボタン2104をタップすると、面接処理部58はオファーを受けた求職者が操作する求職者端末30のスケジュール画面1505に面接予定を反映する。求職者は、求職者端末30においてスケジュール画面1505から面接を受諾できる日時を選択して応答し、面接予約が完了する。
【0087】
面接処理部58はステップS08と同様、面接日時予約完了後に交通費支払い用2次元コードを生成して送信する。
【0088】
面接当日はステップS05と同様、雇用者端末20は2次元コードを表示し、求職者端末30がそれを読み取ることで交通費の支払いを行う。
【0089】
これにより、雇用者が採用したい人材の条件を入力して求人マッチングサーバ10に送信すると、採用したい人材の候補者を検索することができる。その際、在留資格を確認することができるので不法滞在者を採用するといった事態を避けることができ、外国人求職者の採用活動を支援する求人マッチングサーバを提供することができる。
【0090】
また、雇用者がオファーする場合にも面接予約が完了すると交通費の支払い用の2次元コードが発行され、面接当日に交通費が支払われるため、求職者に対してオファーの受諾を促すことができる。
【0091】
<面接者情報シートの表示>
面接当日に企業担当者がアプリ内で簡潔に面接ができるよう、ステップS05で2次元コードの読み取り後に、採用担当者のもとで面接者の履歴情報と面接に必要なチェック項目の含まれた面接者情報シートがデータで閲覧できるように構成してもよい。それをもとに企業担当者は面接を開始する。
【0092】
以下、図22図29を参照して求職者の面接者情報シートの表示処理について説明する。図22は、面接者リスト例である。図23は、面接者詳細画面例である。図24は、面接者情報シート例である。図25は、在留カードチェック用のアプリに飛ぶための2次元コードの読み取り状態を示す図である。図26は、レビュー画面に飛ぶための2次元コードの読み取り状態を示す図である。図27は、レビュー画面のフロントページ例を示す図である。図28は、面接結果入力画面例を示す図である。図29は、レビュー終了画面例を示す図である。
【0093】
2次元コードの読み取り後、面接処理部58は雇用者端末20に面接者リスト2200を送信し、雇用者端末20に表示される。面接対象者欄の確認ボタン2201をタップすると図23の面接者詳細画面2300に雇用者端末20の画面が遷移する。
【0094】
面接者詳細画面2300の「PDFファイルを開く」ボタン2301をタップすると、図24の面接者情報シート2400が表示される。面接者情報シート2400はプリントアウトしてもよい。
【0095】
面接者情報シート2400には、在留カードチェック用のアプリに飛ぶための在留カードチェック用2次元コード2401とレビュー画面に飛ぶためのレビュー用2次元コード2402が含まれる。
【0096】
図25に示すように、採用担当者は雇用者端末20を用いて在留カードチェック用2次元コード2401を読み取り、図26に示す登録情報の照会画面2600が雇用者端末20に表示する。これにより、在留資格の照会が行える。
【0097】
レビュー用2次元コード2402では、読み取り後に、アプリを使った感想や本人の面接結果入力などができる。具体的には、図26に示すように、採用担当者は雇用者端末20を用いてレビュー画面に飛ぶためのレビュー用2次元コード2402を読み取り、図27に示すレビュー画面のフロントページ2700が雇用者端末20に表示される。
【0098】
レビューを入力して次へボタン2701をタップすると図28の面接結果入力画面2800が表示される。結果を入力してOKボタン2801をタップすると、図29のレビュー終了画面2900が表示される。
【0099】
これにより、求人マッチングサーバ10を用いて設定した面接時には、面接対象者の履歴書及びヒアリング項目が記載された面接者情報シートが雇用者端末20に提供され、面接がスムーズに行える。
【0100】
本発明の、構造、システム、プログラムなどは、本発明の要旨を変更しない範囲で、様々に変更可能である。
【0101】
例えば、2つ以上の部材を1つにすることも可能であるし、逆に、1つの部材を2つ以上の別の部材から構成して接続することも可能である。
【0102】
また、上記実施形態は、あくまでも、現在のところの最良の形態の1つにすぎない。
【0103】
また、制御などは、より上位の制御部分によって制御されても良いし、より末端の制御部分によって制御されても良い。
【0104】
また、制御の順序なども、所定の効果を有するのであれば、適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0105】
1 :求人支援システム
10 :求人マッチングサーバ
20 :雇用者端末
30 :求職者端末
50 :求人マッチングアプリ
51 :企業情報処理部
52 :企業情報DB
53 :求人情報処理部
54 :求人情報DB
55 :求職者情報処理部
56 :求職者情報DB
57 :チャット処理部
58 :面接処理部
59 :オファー処理部
101 :プロセッサ
102 :RAM
103 :ROM
104 :ストレージ
105 :ディスプレイ
107 :通信I/F
108 :バス
109 :通信I/F
201 :プロセッサ
202 :RAM
203 :ROM
204 :ストレージ
205 :ディスプレイ
206 :カメラ
207 :マイク
208 :スピーカ
209 :通信I/F
210 :タッチパネル
211 :バス
301 :プロセッサ
302 :RAM
303 :ROM
304 :ストレージ
305 :ディスプレイ
306 :カメラ
307 :マイク
308 :スピーカ
309 :電話網通信I/F
310 :タッチパネル
311 :バス
700 :企業登録画面
701 :企業情報入力欄
702 :登録確認ボタン
800 :求人募集画面
801 :求人情報入力欄
802 :登録確認ボタン
900 :ホーム画面
901 :検索条件入力欄
902 :仕事表示欄
903 :マップボタン
904 :絞り込みボタン
1000 :仕事詳細画面
1001 :入りボタン
1002 :応募ボタン
1003 :チャットボタン
1100 :閲覧履歴ページ
1101 :プロフィールボタン
1200 :プロフィール登録ページ
1201 :入力欄
1202 :身分証明書読取欄
1203 :確認ボタン
1204 :承認画面
1205 :不承認画面
1300 :検索結果画面
1301 :ピン
1302 :絞り込みボタン
1310 :範囲指定画面
1400 :チャット画面
1500 :応募画面
1501 :求職者情報欄
1502 :面接希望日入力欄
1503 :修正ボタン
1504 :応募ボタン
1505 :スケジュール画面
1506 :OKボタン
1600 :2次元コード
1700 :求職者リスト画面
1701 :求職者情報
1702 :マップ表示ボタン
1703 :絞り込み検索ボタン
1710 :求職者詳細情報画面
1711 :オファーボタン
1712 :チャットボタン
1713 :在留カード照会ボタン
1720 :在留カードチェックページ
1800 :チャット画面
1901 :マップ画面
1902 :リストボタン
1903 :絞り込みボタン
1910 :検索画面
2000 :オファー画面
2001 :入力欄
2002 :送信ボタン
2100 :面接設定画面
2101 :日時欄
2102 :打ち合わせ方法欄
2103 :面接日程
2104 :登録確認ボタン
2200 :面接者リスト
2201 :確認ボタン
2300 :面接者詳細画面
2301 :ボタン
2400 :面接者情報シート
2401 :在留カードチェック用2次元コード
2402 :レビュー用2次元コード
2600 :照会画面
2700 :フロントページ
2701 :ボタン
2800 :面接結果入力画面
2801 :OKボタン
2900 :レビュー終了画面

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