(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024065321
(43)【公開日】2024-05-15
(54)【発明の名称】データ管理システム、およびデータ管理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/04 20120101AFI20240508BHJP
G06Q 10/0875 20230101ALI20240508BHJP
G01G 23/16 20060101ALI20240508BHJP
G01G 19/42 20060101ALI20240508BHJP
G01G 19/414 20060101ALI20240508BHJP
【FI】
G06Q50/04
G06Q10/08 332
G01G23/16 Z
G01G23/16 B
G01G19/42 Z
G01G19/414 F
G01G19/414 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022174128
(22)【出願日】2022-10-31
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年7月26日、株式会社斗々屋 京都本店に納品
(71)【出願人】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100103872
【弁理士】
【氏名又は名称】粕川 敏夫
(74)【代理人】
【識別番号】100149456
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 喜幹
(74)【代理人】
【識別番号】100194238
【弁理士】
【氏名又は名称】狩生 咲
(74)【代理人】
【識別番号】100205648
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 真一
(72)【発明者】
【氏名】菅野 竜弥
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L010AA16
5L049AA16
5L049CC03
5L049CC51
5L050CC03
(57)【要約】
【課題】量り売り品の在庫管理を支援する。
【解決手段】風袋を含む対象物品の総重量を取得する総重量取得手段と、対象物品のみの重量である物品重量を取得する物品重量取得手段と、総重量および物品重量に基づいて、風袋量を算出する算出処理手段と、風袋量を出力する出力手段と、を備えることを特徴とする、データ管理システム1。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
風袋を含む対象物品の総重量を取得する総重量取得手段と、
前記対象物品のみの重量である物品重量を取得する物品重量取得手段と、
前記総重量および前記物品重量に基づいて、風袋量を算出する算出処理手段と、
前記風袋量を出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする、データ管理システム。
【請求項2】
前記物品重量取得手段は、前記対象物品の発注情報に含まれる前記物品重量を取得する、
請求項1記載のデータ管理システム。
【請求項3】
前記出力手段は、風袋用ラベルの印刷情報を印刷装置に出力するものであり、
前記風袋用ラベルには、前記対象物品の識別情報と前記風袋量と、を含むコードが表示される、
請求項1又は2記載のデータ管理システム。
【請求項4】
前記対象物品の入荷日を取得する入荷日取得手段をさらに備え、
前記風袋用ラベルには、前記入荷日が表示される、
請求項3記載のデータ管理システム。
【請求項5】
前記風袋用ラベルを読み取ることにより前記識別情報および前記風袋量を取得する読取制御手段をさらに備え、
前記総重量取得手段が、前記風袋を含む第2物品の総重量を取得した場合、前記算出処理手段は、前記第2物品の前記総重量および前記風袋量に基づいて、前記第2物品のみの重量を算出する、
請求項3記載のデータ管理システム。
【請求項6】
風袋を含む第1物品の総重量を取得する総重量取得処理と、
前記第1物品の識別情報を取得する識別情報取得処理と、
前記第1物品のみの重量である物品重量を取得する物品重量取得処理と、
前記総重量および前記物品重量に基づいて、風袋量を算出する算出処理と、
前記識別情報と前記風袋量を風袋用ラベルとして出力する出力処理と、
前記風袋用ラベルを読み取ることにより前記識別情報および前記風袋量を取得する読取処理と、
前記風袋を含む第2物品の総重量を取得する処理と、
前記第2物品の前記総重量および前記風袋量に基づいて、前記第2物品のみの重量を算出する処理と、
を実行する、データ管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ管理システム、およびデータ管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
食品廃棄ロスの問題等により、必要分のみを購入する量り売りでの販売を推奨する傾向が拡大している。それに伴い、量り売り品の在庫を簡便に管理する関する技術が必要とされている。
この点、特許文献1に示すように、食材の使用可能期限を算出し、使用可能期限を印字した媒体を発行する食材管理装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、量り売り品の在庫管理を支援するデータ管理システムを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明に係るデータ管理システムは、風袋を含む対象物品の総重量を取得する総重量取得手段と、前記対象物品のみの重量である物品重量を取得する物品重量取得手段と、前記総重量および前記物品重量に基づいて、風袋量を算出する算出処理手段と、前記風袋量を出力する出力手段と、を備えることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】本発明の実施形態に係るデータ管理システムのハードウェア構成を示したブロック図である。
【
図2】上記データ管理システムを構成する端末の例を示す概略正面図である。
【
図3】上記データ管理システムのソフトウェア構成を示したブロック図である。
【
図4】上記データ管理システムに記憶されるデータの一例を示した図であって、(a)物品情報記憶部に記憶される、物品情報に関するテーブル、(b)発注情報記憶部に記憶される、発注情報に関するテーブル、(c)棚卸情報記憶部に記憶される、棚卸情報に関するテーブル、の例である。
【
図5】上記データ管理システムを構成する出力装置の例としての印刷装置が発行する、ラベルの例を示す図である。
【
図6】上記データ管理システムによって実行される、風袋用ラベル発行処理の流れを示したシーケンス図である。
【
図7】上記データ管理システムによって実行される、棚卸処理の流れを示したシーケンス図である。
【
図8】上記端末に表示される画面の例を示す図であって、(a)第1例、(b)第2例、(c)第3例、(d)第4例、を示す図である。
【
図9】上記端末に表示される画面の例を示す図であって、(a)第5例、(b)第6例、を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
●概要
以下、本発明の実施形態に係るデータ管理システム、及びデータ管理システムを構成するデータ管理装置について、図を参照して説明する。
図1に示す本実施形態に係るデータ管理システム1は、特に量り売りにより販売される物品の在庫を管理するシステムである。
本実施形態では、物品は店舗で顧客に提供される商品であって、より具体的にはドライフルーツやナッツ、豆類などの食品である。ただし、量り売りするのが好適な物品であれば、これらの物品に限られることはない。また、データ管理システム1は、量り売りにより販売される商品、いわゆる計量商品に限られず、個数に応じて販売される商品、いわゆる計数商品についても管理することができる。
【0008】
●計量装置5のハードウェア構成
まず、データ管理システム1と接続される計量装置5について説明する。
図1に示されるように、計量装置5は、情報処理を実行するためのCPU(Central Processing Unit)などの演算装置、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などの記憶装置を備え、インターフェース回路を介して計量部51、表示部52および通信部53と接続している。
【0009】
計量部51は、計量装置5に載置される計量対象物品を、例えばロードセルによる重量検出方式で計量する。
この計量部51は詳細には、重量検出部511及びAD変換機512によって構成される。
重量検出部511はロードセルによって実現され、AD変換機512は重量検出部511から入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。デジタル信号への変換においては、重量値を適切に取得できる範囲を設定した上で、0点と最大秤量の値を記録する。デジタルデータに変換された値は、表示部52上に重量(計量値)として表示される。
【0010】
なお、計量部51は、上述の方式に代えて、例えば吊り下げ秤等、計量するための適宜の構成が採用できる。
【0011】
表示部52は、計量装置5により計量された、物品の重量を表示する装置であり、例えば液晶画面又は8セグ画面等により実現される。
【0012】
通信部53は、各端末や装置との接続を実現する一又は複数の通信手段によって実現される。例えば、情報端末2との相互接続は、有線又は無線のLANによって実現される。通信部53は、例えば計量部51により計量された物品の重量を、情報端末2又はデータ管理装置3に送信する。
なお、通信部53が有線LANによって実現される場合、計量装置5の電源は、外部電源と接続する情報端末2からPoE(Power over Ethernet)給電によって確保してもよい。ただし、このことは計量装置5が直接、外部電源と接続して、あるいは内部バッテリーによって給電することを妨げるものではない。
【0013】
●データ管理システム1の構成
データ管理システム1は、主として、情報端末2、データ管理装置3、および出力装置4から構成される。
ただし、
図1の例にかかわらず、データ管理システム1は、情報端末2とデータ管理装置3によって構成することもできる。また、情報端末2、データ管理装置3、および出力装置4は、それぞれがハードウェア的に独立している構成に限られず、情報端末2、データ管理装置3、および出力装置4のうち2個又は3個が1個のハードウェア構成により実現してもよい。また、情報端末2、データ管理装置3、および出力装置4はそれぞれ、複数のハードウェアにより実現されてもよい。
また、データ管理システム1は、計量装置5との通信を行い、計量した物品の重量を取得する。
【0014】
●情報端末2の概要
情報端末2は、例えばユーザからの入力を受け付け、データ管理装置3又は計量装置5に情報を送受信する。情報端末2は、例えば専用の携帯端末の他、スマートホンやタブレット端末等により実現してもよい。
【0015】
●情報端末2のハードウェア構成
図1に示すように、情報端末2は、情報処理を実行するためのCPU(Central Processing Unit)などの演算装置、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などの記憶装置を備え、インターフェース回路を介して表示部21、通信部22およびスキャナ23と接続している。
【0016】
表示部21は、タッチパネル式ディスプレイ等によって実現され、物品の計量結果や販売価格等の各種情報を表示する。また、表示部21は、顧客から各種の操作を受け付けることもでき、この点においては操作部を構成するといえる。
【0017】
通信部22は、各端末や装置との接続を実現する一又は複数の通信手段によって実現される。例えば、データ管理装置3との相互接続、および計量装置5との相互接続は、無線又は有線接続により行われてよい。
【0018】
スキャナ23は、各種の情報を光学的に読み取る機能部であり、所定の情報をコード化した一次元コード又は二次元コードを読み取る。これにより、例えば、風袋に関する情報が含まれるコードを読み取ることで、風袋量を取得できる。なお、スキャナ23は、CCD方式又はレーザー方式等適宜のコード読取技術が採用できる他、カメラであってもよい。この場合、情報端末2は、適宜の画像認識技術によりコードに含まれる情報を取得してもよいし、OCR技術等により文字認識を行ってもよい。
【0019】
なお、情報端末2はこのほか、物品たる商品の販売態様や適宜の仕様により放音部などを備えていてもよい。放音部は、所定の情報を音声により出力する。すなわち放音部は、例えば音声ガイダンス等を出力したり、エラー音や操作音を出力したりする。
【0020】
図2は、本実施形態における情報端末2の例を示す概略正面図である。情報端末2は、主として表示部21、スキャナ開始ボタン24、物理キー群25等を備える。
【0021】
スキャナ開始ボタン24は、情報端末2の左右側面にそれぞれ配設されている。スキャナ開始ボタン24のいずれか又は両方が押下されると、スキャナ23が駆動し、読取が実行される。
【0022】
物理キー群25は例えば、スキャン開始ボタン、複数の矢印キー、複数のファンクションキー、数値または文字入力を受け付けるテンキー、入力する領域の切替を受け付けるTABキー、等を含んでいる。ユーザは、物理キー群25を介して、自身で計数した計量物品の個数等を入力することができる。
【0023】
また、表示部21には、スキャン又は計量された情報等の表示領域の下方に、無線通信開始ボタン26、及び計量開始ボタン27等が表示されている。無線通信開始ボタン26が選択されると、情報端末2は、後述する通信処理部203により計量装置5との無線通信を開始する。表示部21には、ペアリングの成否等が表示されてもよい。計量開始ボタン27は、通信が確立された計量装置5を駆動し、計量装置5にセットされた計量対象物品の重量を計量させる指令を送信する。また、計量開始ボタン27を押下すると計量された重量を取得する構成であってもよい。この場合、計量開始ボタン27を押下した後に物品を載せて重量が安定した時点で重量を取得してもよい。また、計量装置5に計量対象物品を載置した状態で計量開始ボタン27を押下すると、重量の値が安定した時点で当該重量を取得する構成でもよい。
【0024】
●情報端末2のソフトウェア構成
図3に示すように、情報端末2は、ソフトウェア資源として、読取制御部201、表示制御部202および通信処理部203を備えている。
【0025】
読取制御部201は、スキャナ23を制御して情報を読み取る制御部である。読取制御部201は、特に風袋用ラベル6のコードを読み取る。また、読取制御部201は、コードに含まれる物品識別情報と風袋量とを取得する。なお、読取制御部201は、この構成に代えて、カメラで撮影して取得した画像を画像認識することで、風袋用ラベル6の内容を取得してもよい。
【0026】
表示制御部202は、情報端末2の表示部21に情報を出力する機能部である。表示制御部202は、例えば風袋用ラベル6から読み取られる情報や、計量装置5により計量された重量等を、表示部21に表示する。
【0027】
通信処理部203は、データ管理装置3および計量装置5等と相互の通信を行い、情報の送受信を行う機能部である。通信処理部203は、1対1の通信の他、ネットワークを用いた通信を採用してもよい。通信処理部203は、例えば計量装置5との間では、Bluetooth(登録商標)を用いてペアリングを行い、通信を行ってよい。なお、通信処理部203は、データ管理装置3および計量装置5のいずれか又は両方との通信にあたり、無線通信に代えて有線による通信を行ってもよい。
【0028】
●データ管理装置3のソフトウェア構成
図3に示すように、データ管理装置3は、ソフトウェア資源として、物品情報記憶部3A、発注情報記憶部3B、棚卸情報記憶部3C、発注情報取得部301、重量取得部302、算出処理部303、コード生成部304、出力制御部305、通信処理部306を備えている。
【0029】
物品情報記憶部3Aは、物品の名称や単価など、入荷又は棚卸の対象となる物品の基本情報を記憶する記憶部である。
図4(a)に示すように、この物品情報記憶部3Aに記憶されるデータ項目には例えば、物品識別情報、物品名、計量区分、単価、単位重量が含まれる。
【0030】
物品識別情報は、例えばPLUコードである。
【0031】
計量区分は、計量に関する区分である。
計量区分「0」は、「計量商品」に対応する計量区分である。計量商品とは、販売及び棚卸作業が重量を基準に行われる商品である。計量商品は、予め設定した単位重量(本実施形態では「100g」)当りの単価と、販売する重量(計量値)とに基づいて販売価格が決定される。計量区分「0(計量商品)」の商品は、単価欄に単位重量当りの単価が記憶され、単位重量欄には単位重量が記憶されていてもよい。例えば、物品識別情報「SH001」の物品(物品名「AAA」)の場合、100g当りの単価が250円である旨が記憶されている。従って、物品名「AAA」の物品は、例えば、計量値が50gであれば販売価格は125円となり、計量値が200gであれば販売価格は500円となる。
【0032】
計量区分「1」は、「計数商品」に対応する計量区分である。計数商品とは、販売及び棚卸作業が個数を基準に行われる商品である。計量区分「1(計数商品)」の商品は、単価欄に1個当りの単価が記憶されていてもよい。
【0033】
発注情報記憶部3Bは、少なくとも物品識別情報と発注重量とを関連付けた発注情報を記憶する記憶部である。
図4(b)に示すように、この発注情報記憶部3Bに記憶されるデータ項目には例えば、物品識別情報、入荷日、発注重量が含まれる。発注情報記憶部3Bに記憶される情報は、後述する風袋用ラベル6の発行処理において参照される。
【0034】
棚卸情報記憶部3Cは、少なくとも物品識別情報と、棚卸重量とを関連付けた棚卸情報を記憶する記憶部である。
図4(c)に示すように、この棚卸情報記憶部3Cに記憶される項目には例えば、物品識別情報、棚卸日、棚卸重量が含まれる。
【0035】
なお、物品情報記憶部3A、発注情報記憶部3B、又は棚卸情報記憶部3Cに記憶されている情報は、店舗内に設置されている管理装置や店舗外に存在するクラウドサーバ等から受信するものであってもよい。
【0036】
発注情報取得部301は、入荷された対象物品のみの重量である物品重量を取得する機能部である。より具体的には、発注情報取得部301は、発注情報記憶部3Bに記憶される発注情報を取得する。発注情報取得部301は、例えば発注を管理する適宜の外部装置から発注情報を取得してもよい。また、発注情報取得部301は、情報端末2を介してユーザから入力される発注情報を受信する構成でもよい。さらに、発注情報取得部301は、データ管理装置3が備える適宜の入力部を介して、ユーザからの発注情報の入力を受け付ける構成であってもよい。なお、発注情報取得部301が取得する発注情報には、発注された数量や単位重量といった情報が含まれていてもよい。
発注情報取得部301は、物品重量取得手段の例である。また、発注情報には入荷日も含まれることから、発注情報取得部301は、入荷日取得手段の例である。
【0037】
重量取得部302は、計量装置5により測定される重量を取得する機能部である。計量装置5が風袋に入れられた対象物品を計量する場合には、重量取得部302は、対象物品の物品重量と風袋量とを合わせた総重量を取得する。すなわち、重量取得部302は、総重量取得手段の例である。
【0038】
算出処理部303は、計量された総重量および対象物品の重量に基づいて、風袋量を算出する機能部である。対象物品の重量は、例えば発注情報に含まれる発注重量である。算出処理部303は、計量値から対象物品の重量を減算することにより、風袋量を算出する。この構成によれば、対象物品の重量が既知である場合に、当該重量と総重量とに基づいて風袋量を簡便に算出することができる。
【0039】
また、算出処理部303は、計量された総重量および風袋量に基づいて、風袋量を除いた物品重量を算出する。この構成によれば、総重量と風袋量から、物品重量を簡便に求めることができる。特に、対象物品が入荷時と同じ風袋に保管され、対象物品のみが取り出され販売されていく運用においても、あらかじめ推定されている風袋量を参照することで、対象物品の物品重量を簡便に推定できる。すなわち、物品重量を風袋引きして計量することを目的に、物品が入っている風袋に似た外袋を用意して風袋引きを行うといった作業が不要である。したがって、外袋に入って管理されるような量り売り品であっても、棚卸作業を簡便に行うことができる。
【0040】
コード生成部304は、物品識別情報および風袋量の情報を含むコードを生成する機能部である。コードは、例えば1次元バーコードであるが、2次元バーコードや、情報を機械的に読取可能な適宜の図柄であってよい。
【0041】
出力制御部305は、風袋用ラベル6に印刷する内容に係る印刷情報を生成し、出力装置4に出力する機能部である。このとき生成される印刷情報には少なくとも、算出処理部303によって算出された物品の風袋量に係る情報のほか、物品情報記憶部3Aに記憶されている物品の名称および識別情報の情報、ならびに、風袋量と物品識別情報を含むコードが含まれる。
この出力制御部305によって生成された印刷情報は、出力装置4に出力される。出力制御部305は、出力手段の例である。
【0042】
図5は、出力装置4により印刷される風袋用ラベル6の例である。風袋用ラベル6には、物品名称、物品識別情報、風袋量、入荷日、および1次元バーコードが表示されている。1次元バーコードにより表現される複数桁の数列60は、例えば、フラグ61、商品コード62、管理対象重量63およびチェックデジット64を左からこの順に羅列したものである。このバーコード体系は、量り売り時に発行される販売重量を示すバーコードのバーコード体系と同様になっている。管理対象重量63は、風袋用ラベル6においては風袋量である。また、販売重量を示すバーコードでは、管理対象重量63には商品の販売重量が含まれている。このような構成によれば、風袋量の管理において販売時のバーコード体系を流用できるため、複数のバーコード体系の管理が不要でありシステムを簡素にできる。
【0043】
なお、管理対象重量63は、重量をそのまま示す数値に代えて、重量と紐づけられた適宜の識別情報であってもよい。例えば、風袋量と風袋番号が紐づけられて管理されている場合に、管理対象重量63として風袋番号が表示されてもよい。
【0044】
また、風袋量を示すバーコードと販売重量を示すバーコードを同一のバーコード体系で表す場合、バーコードに、風袋量を示すバーコードおよび販売重量を示すバーコードのいずれであるかの情報が表されていてもよい。例えば、管理対象重量63の左端の数値に、当該情報を表示してもよい。例えば、販売重量を示す場合には当該数値を「0」、風袋量を示す場合には当該数値を「1」としてもよい。情報端末2又はバーコードの情報を取得したデータ管理装置3は、当該数値を参照することで、販売重量を示すバーコードおよび風袋量を示すバーコードのいずれであるかを判別する。
【0045】
また、風袋量を示すバーコードと販売重量を示すバーコードを同一のバーコード体系で表す場合、情報端末2は、読み取られたバーコードが風袋量及び販売重量のいずれを示すかを、情報端末2の状態に基づいて判別してもよい。より具体的には、情報端末2は、当該端末2が棚卸作業に関する入力を受け付ける状態になっている場合には、風袋量を示すバーコードである旨判別してもよい。例えば、情報端末2は、適宜のメニュー画面(
図8(a)参照)において棚卸入力を行う旨選択された後に読み取られたバーコードは、風袋量を示すバーコードである旨判別してもよい。また、情報端末2は、棚卸作業に関する入力を受け付ける状態以外の状態になっている場合には、読み取られたバーコードを、販売重量を示すバーコードであるものと判別してもよい。
【0046】
風袋用ラベル6は、特に棚卸作業の際に風袋量を簡便に把握するためのラベルであり、物品の重量は表示されていない。風袋用ラベル6は、貼付等適宜の方法で風袋に固定され、風袋と紐づけられる。物品識別情報と風袋量が表示されている風袋用ラベル6を発行する構成によれば、物品識別情報と風袋量が一見して明らかであるため、棚卸作業を簡便に行うことができる。さらに、風袋用ラベル6に物品識別情報と風袋量とを含むコードが表示されている場合には、風袋用ラベル6を機械的に読み込むだけで物品識別情報と風袋量を取得し、風袋引きの計算を自動で行うとともに、物品重量を物品識別情報に対応付けて記憶することができるので、棚卸作業が一層簡便である。
【0047】
通信処理部306は、所定の通信プロトコルに従い、印刷制御部401とのデータの送受信等を実行する。
なお、通信処理部306はさらに、上位の装置等と、有線又は無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)等によるデータの送受信を実行するものであってもよい。また、インターネット等のネットワークを介して、外部のサーバとのデータの送受信を実行するものであってもよい。
【0048】
●出力装置4のハードウェア構成
図1に示すように、出力装置4は、情報処理を実行するためのCPU(Central Processing Unit)などの演算装置、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などの記憶装置を備え、インターフェース回路を介して印刷部41および通信部42と接続している。
【0049】
印刷部41は、例えばサーマルヘッドおよびプラテンローラを備え、ラベルロールを引き出しながらラベルを発行する機構部である。なお、ラベルロールは、例えば長尺の帯状の台紙上にラベルを一定間隔で仮着させてなるラベル用紙をロール状に巻回させたものである。また、ラベルロールは、台紙のないライナレスラベルが巻回されたロールであってもよい。さらに、印刷部41は、サーマルヘッドを用いた感熱方式の他、インクジェット方式等適宜の方式により実現されてもよい。
【0050】
通信部42は、各端末や装置との接続を実現する一又は複数の通信手段によって実現される。出力装置4は、例えば、データ管理装置3と無線又は有線接続により行われてよい。
【0051】
なお、本実施の形態においては、出力装置4は、ラベルを印刷する印刷装置として説明したが、本発明の技術的範囲はこれに限られず、物品の外袋に、風袋量を認識可能な態様で表示するための適宜の出力態様であってよい。例えば、出力装置4は、出力制御部305によって生成された情報を表示する電子棚札であってもよい。この場合、出力装置4は、印刷部41を有さない構成であってよい。
【0052】
●出力装置4のソフトウェア構成
図2に示すように、出力装置4は、ソフトウェア資源として、印刷制御部401および通信処理部402を備えている。
出力装置4は、通信処理部402により、出力制御部305によって生成された印刷情報を受信する。また、出力装置4は、印刷制御部401を制御して、印刷情報を所定の媒体に印刷させ、風袋用ラベル6を発行させる。
【0053】
なお、上述したデータ管理装置3が有するソフトウェア資源は、適宜の設計によりいずれかのハードウェア資源に分散又は集約させることができるし、ハードウェア資源も物理的に一体をなす装置あるいは別体をなす装置として構成することもできる。
【0054】
●風袋用ラベル6の発行処理の流れ
本実施形態に係るデータ管理システム1において、入荷された物品、すなわち入荷物品を計量し、風袋用ラベル6を発行する処理について、
図6を参照して説明する。
【0055】
図6に示すように、例えば、情報端末2は、風袋用ラベル6を発行する入荷物品の物品情報の指定命令を受け付ける(S101)。物品情報は、少なくとも入荷物品の識別情報や名称を含む。物品情報の指定は、情報端末2により適宜のコードや文字を読み取ることにより指定されてもよいし、ユーザにより指定されてもよい。ユーザによる指定においては、データ管理装置3又は適宜の外部装置から、入荷物品となりうる物品のリストを取得し、選択できるようになっていてもよい。
【0056】
また、情報端末2が計量命令を受け付けると、計量装置5に対して計量対象物を計量する旨の指令を送信する(S102)。計量装置5は、当該計量の指令に応じて、計量対象物を計量する(S103)。なお、計量対象物は、外袋に入れられた物品であり、計量対象物の重量には入荷物品の重量および風袋量を含んでいる。計量装置5は、風袋を含む対象物品の総重量を情報端末2に送信し、情報端末2はこれを表示する(S104)。
なお、ステップS101とステップS102~S104は順不同であり、ステップS101は、例えばステップS102~4の後又は同時に実行されてもよい。
【0057】
次いで、情報端末2は、風袋用ラベル6を発行する旨のラベル発行指令をデータ管理装置3に送信する(S105)。ラベル発行指令は、ユーザからの入力に応じて送信されてもよいし、計量装置5から計量値を受信したのを契機に送信される構成であってもよい。
【0058】
データ管理装置3は、発注情報を取得する(S106)。発注情報には、少なくとも入荷物品の識別情報と、当該入荷物品の発注重量が含まれる。発注情報は、あらかじめ発注情報記憶部3Bに記憶されている場合には、発注情報記憶部3Bを参照して取得してもよい。この場合、発注情報には、入荷日時と発注重量とが対応付けられて含まれており、いつ入荷された物品についての風袋用ラベル6を発行するのか、ユーザにより選択可能になっていてもよい。
また、ステップS106では、情報端末2に入力された情報を発注情報として取得してもよい。
【0059】
次いで、データ管理装置3の算出処理部303は、計量された総重量、および発注重量に基づいて、風袋量を算出する(S107)。より具体的には、算出処理部303は、総重量から発注重量を減算することにより、風袋量を算出する。
【0060】
次いで、コード生成部304は、入荷物品の識別情報および風袋量の情報を含むコードを生成する(S108)。また、出力制御部305は、コード、ならびに物品の識別情報および風袋量の文字情報等を含む風袋用ラベル6(
図5参照)の印刷情報を生成する(S109)。この印刷情報は、出力装置4に送信される。出力装置4は、受信した印刷情報に基づいて風袋用ラベル6を印刷する(S110)。
【0061】
上述の一連の処理によれば、発注した物品の発注重量と、風袋を含めた総重量とに基づいて、風袋量を推定することができる。また、推定した風袋量をラベルに表して発行することで、棚卸しの際に当該ラベルを参照し、風袋量を考慮した棚卸作業を簡便に行うことができる。
【0062】
●棚卸処理の流れ
ここでは、棚卸の対象物品、すなわち棚卸物品の重量を算出する処理について説明する。
図7に示すように、まず、情報端末2は風袋用ラベル6を読み取る(S201)。情報端末2は特に、スキャナ23により、風袋用ラベル6に印刷されたコードを読み取り、棚卸物品の識別情報および風袋量を取得する。また合わせて、情報端末2の表示部21に、棚卸物品の識別情報、物品名称および風袋量を表示する。
【0063】
次いで、情報端末2は、計量の指令を計量装置5に送信する(S202)。ステップS201およびS202は、それぞれユーザからの入力に応じて実行される処理であり、順不同に実行されてもよい。また、風袋用ラベル6が読み取られたことを契機に、ステップS202が自動で実行される構成であってもよい。
【0064】
計量装置5は、計量の指令の受信に応じて、風袋を含む棚卸物品の総重量を計量する(S203)。棚卸物品は、入荷時と同様の外袋に入れられて計量される。このとき、計量装置5の表示部52に当該総重量が表示されてもよい。情報端末2は、計量装置5から総重量を受信し、表示部21に表示する(S204)。
【0065】
情報端末2から在庫登録の指令がデータ管理装置3に送信されると(S205)、データ管理装置3の重量取得部302は、総重量を受信する。また、データ管理装置3の算出処理部303は、風袋用ラベル6から読み取られた風袋量を総重量から減算し、棚卸物品のみの重量を算出する(S206)。棚卸物品の重量は情報端末2に送信され、情報端末2の表示部21に表示される(S207)。また、棚卸物品の重量は、データ管理装置3の棚卸情報記憶部3Cに格納される(S208)。
【0066】
上述の一連の処理によれば、風袋用ラベル6を読み取ることで、棚卸物品の物品識別情報と風袋量を取得することができる。したがって、計量装置5により総重量を計量することで、風袋量を差し引いた物品重量を当該物品の識別情報に対応付けて格納することができる。すなわち、棚卸作業を簡便に行うことができる。
また、上述の処理は、入荷時とは別の容器に入れられ、容器から取り出して販売するような形態にも有用である。例えば、容器に対し風袋用ラベル6を発行し、風袋用ラベル6を読み取ることで、在庫量を簡便に取得することができる。
【0067】
●画面例
図8(a)~(d)および
図9(a)~(b)を用いて、棚卸作業の際に、情報端末2の表示部21に表示される画面例について説明する。なお、各図においては、他の画面とは異なる部分を中心に説明し、同様の部分については適宜符号および説明を省略する。
図8(a)~(d)は、計量物品の棚卸を行う際の画面例を示している。
図8(a)に示す画面G1は、情報端末2で行うメニューを選択するメニュー画面の例である。画面G1は例えば、ユーザが情報端末2においてログインすると表示される。画面G1には、商品番号検索ボタンG11および単品棚卸入力ボタンG12が表示されている。単品棚卸入力ボタンG12を選択すると、画面G2に遷移する。
【0068】
図8(b)に示す画面G2には、主として、棚卸登録を行う店舗情報欄G21、棚卸日欄G22、加算・上書選択欄G23、棚卸物品の識別情報欄G24、総重量欄G25、風袋量欄G26、棚卸物品重量欄G27、更新後数量欄G28、理論在庫数欄G29、棚卸差数欄G30等が表示されている。
【0069】
加算・上書選択欄G23は、計量された重量の扱いについて、加算又は上書の別の選択を択一的に受け付ける欄である。「加算」が選択されている場合には、今回計量される重量を、事前に計量された重量に加算して更新後数量欄G28に表示する。すなわち、複数の袋に分かれて収容されている物品の棚卸を行う場合には、複数の袋の計量結果を加算して理論在庫と比較する必要があるため、「加算」を選択する。「上書」が選択されている場合には、今回計量される重量を更新後数量欄G28に表示する。すなわち、計量のやり直しを行う場合等には、直前の計量結果に上書きする必要があるため「上書」を選択すればよい。
【0070】
棚卸物品の識別情報欄G24は、風袋用ラベル6から読み取られた物品識別情報が表示される。総重量欄G25は、計量装置5により計量された重量が表示される欄であり、風袋の重量と、棚卸物品の重量を含んだ総重量が表示される。風袋量欄G26には、風袋用ラベル6から読み取られた風袋量が表示される。棚卸物品重量欄G27は、総重量から風袋量を減算した数値、すなわち棚卸物品の物品重量が表示される。更新後数量欄G28は、加算・上書選択欄G23の選択に応じて、棚卸物品の物品重量を表示する。
【0071】
理論在庫数欄G29は、発注重量および把握されている減量分に基づいて算出される理論在庫数又は理論在庫重量を表示する欄である。なお、理論在庫数又は理論在庫重量の減量は例えば、販売の他、移動や廃棄等の事情により発生する。棚卸差数欄G30は、更新後数量欄G28の数値と、理論在庫数欄G29の数値との差数を表示する欄であり、理論在庫と、実際の在庫との差が表示される。
【0072】
画面G2では、識別情報欄G24に網掛けが表示されている。この表示は、画面G2が表示されている状態において、棚卸物品の識別情報の決定が必要なことをユーザに示しており、特に風袋用ラベル6の読込を促している。
画面G2が表示されている状態において、風袋用ラベル6が読み取られると、
図8(c)に示す画面G3に遷移する。
【0073】
図8(c)に示す画面G3の識別情報欄G24には、風袋用ラベル6から読み取られる物品の識別情報が表示されている。また、物品名称欄G31には、識別情報に紐づく物品名称が表示されている。さらに、風袋量欄G26には、風袋用ラベル6から読み取られる風袋量が表示されている。理論在庫数欄G29には、理論在庫の重量が表示されている。棚卸差数欄G30には、理論在庫と実際の在庫との差が表示される。画面G3においては、計量の実行前であるため、総重量欄G25、棚卸物品重量欄G27および更新後数量欄G28は空欄であり、更新後数量から理論在庫を減算した棚卸差数はマイナスとなっている。
【0074】
画面G3では、総重量欄G25に網掛けが表示されている。この表示は、画面G3が表示されている状態において、重量の取得が必要なことをユーザに示しており、特に計量装置5による計量をユーザに促している。
画面G3が表示されている状態において計量値が取得されると、
図8(d)の画面G4に遷移する。
【0075】
図8(d)に示す画面G4では、総重量欄G25に計量値、すなわち総重量が表示されている。また、棚卸物品重量欄G27には、総重量から風袋量を減算した値が表示される。更新後数量欄G28の数値は、棚卸物品重量欄G27の数値と同一である。棚卸差数欄G30には、更新後数量から理論在庫を減算した値が表示される。画面G4上に表示される適宜の「更新」ボタンを選択することで、画面G4に表示される各数値は、棚卸情報記憶部3Cに格納される。
【0076】
図9(a)に示す画面G5は、加算・上書選択欄G23において「加算」が選択されている場合の画面例を示す。画面G5には、同一の物品に紐づけられた風袋用ラベル6が連続して読み込まれた場合に、直前の計量により得られた更新後数量の値が、現在棚卸数欄G51に表示される。更新後数量欄G28には、現在棚卸数欄G51の数値と、棚卸物品重量欄G27の数値とを加算した値が表示されている。
【0077】
図9(b)に示す画面G6は、読み込んだ風袋用ラベル6に紐づけられた物品が計数物品である場合の画面例である。画面G6においては、総重量欄G25、風袋量欄G26および棚卸物品重量欄G27に代えて、数量欄G61が表示されている。この場合、ユーザは、棚卸物品の個数を計数し、情報端末2の物理キー群25から個数を入力する。数量欄G61には、情報端末2の物理キー群25から入力された数値が表示される。
【0078】
なお、計数物品の棚卸にあたり、ユーザが計数する構成に代えて、計数物品を計量した上で、計数物品の単位重量に基づいて物品個数を推定する構成であってもよい。この場合、算出処理部303は、総重量から風袋量を減算した結果を単位重量で除することにより、計数物品の個数を推定することができる。
【0079】
●実施形態総括
本発明は、データ管理システム、およびデータ管理方法に関する。
【0080】
食品廃棄ロスの問題等により、必要分のみを購入する量り売りでの販売を推奨する傾向が拡大している。それに伴い、量り売り品の在庫を簡便に管理する関する技術が必要とされている。
この点、特許文献1(特開2017-021670号公報)に示すように、食材の使用可能期限を算出し、使用可能期限を印字した媒体を発行する食材管理装置が知られている。
【0081】
本発明は、量り売り品の在庫管理を支援するデータ管理システムを提供することを目的の一つとする。
【0082】
上記目的を達成するため、本発明に係るデータ管理システムは、風袋を含む対象物品の総重量を取得する総重量取得手段と、前記対象物品のみの重量である物品重量を取得する物品重量取得手段と、前記総重量および前記物品重量に基づいて、風袋量を算出する算出処理手段と、前記風袋量を出力する出力手段と、を備えることを特徴とする。
【0083】
前記物品重量取得手段は、前記対象物品の発注情報に含まれる前記物品重量を取得するものとしてもよい。
【0084】
前記出力手段は、風袋用ラベルの印刷情報を印刷装置に出力するものであり、前記風袋用ラベルには、前記対象物品の識別情報と前記風袋量と、を含むコードが表示されるものとしてもよい。
【0085】
前記対象物品の入荷日を取得する入荷日取得手段をさらに備え、前記風袋用ラベルには、前記入荷日が表示されるものとしてもよい。
【0086】
前記風袋用ラベルを読み取ることにより前記識別情報および前記風袋量を取得する読取制御手段をさらに備え、前記総重量取得手段が、前記風袋を含む第2物品の総重量を取得した場合、前記算出処理手段は、前記第2物品の前記総重量および前記風袋量に基づいて、前記第2物品のみの重量を算出するものとしてもよい。
【0087】
上記目的を達成するため、本発明に係るデータ管理方法は、風袋を含む第1物品の総重量を取得する総重量取得処理と、前記第1物品の識別情報を取得する識別情報取得処理と、前記第1物品のみの重量である物品重量を取得する物品重量取得処理と、前記総重量および前記物品重量に基づいて、風袋量を算出する算出処理と、前記識別情報と前記風袋量を風袋用ラベルとして出力する出力処理と、前記風袋用ラベルを読み取ることにより前記識別情報および前記風袋量を取得する読取処理と、前記風袋を含む第2物品の総重量を取得する処理と、前記第2物品の前記総重量および前記風袋量に基づいて、前記第2物品のみの重量を算出する処理と、を実行する。
【0088】
以上の本発明の実施形態に係るデータ管理システムによれば、量り売り品の在庫管理を支援することができる。
【符号の説明】
【0089】
1 データ管理システム
2 情報端末
201 読取制御部(読取制御手段)
3 データ管理装置
301 発注情報取得部(物品重量取得手段、入荷日取得手段)
302 重量取得部(総重量取得手段)
303 算出処理部(算出処理手段)
304 コード生成部
305 出力制御部(出力手段)
306 通信処理部
4 出力装置(印刷装置)
5 計量装置