(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024065407
(43)【公開日】2024-05-15
(54)【発明の名称】仮屋根装置
(51)【国際特許分類】
E04H 12/00 20060101AFI20240508BHJP
F03D 13/10 20160101ALI20240508BHJP
【FI】
E04H12/00 J
F03D13/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022174255
(22)【出願日】2022-10-31
(71)【出願人】
【識別番号】000000549
【氏名又は名称】株式会社大林組
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 久之
(72)【発明者】
【氏名】久田 英貴
(72)【発明者】
【氏名】森田 一義
【テーマコード(参考)】
3H178
【Fターム(参考)】
3H178AA20
3H178AA40
3H178AA43
3H178BB77
3H178CC23
3H178DD12Z
3H178DD67X
(57)【要約】
【課題】設置作業および撤去作業を簡素化することのできる仮屋根装置を提供する。
【解決手段】仮屋根装置20は、筒状構造物10の上端部に設置される。仮屋根装置20は、上端に位置する筒体11の開口部分を上方から覆うように配置され、貫通部22を有する環状の屋根本体21と、屋根本体21の上面部21aに取り付けられて、貫通部22を開閉する開閉扉25と、屋根本体21の上面部21aに設けられた揚重用治具27と、屋根本体21を筒体11の内周部に繋留する繋留機構と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状構造物の上端部に設置される仮屋根装置であって、
前記上端部の開口部分を上方から覆う大きさを有するとともに、貫通部を有する環状の屋根本体と、
前記屋根本体の上面部に取り付けられて、前記貫通部を開閉する開閉扉と、
前記屋根本体の上面部に設けられた揚重用治具と、
前記屋根本体を前記上端部の内周部に繋留する繋留機構と、を備える
仮屋根装置。
【請求項2】
前記筒状構造物は、複数の筒体で構成され、
前記筒体は、上段に配置される筒体との連結に用いられる連結用フランジを上端内周部に有し、
前記繋留機構は、
前記屋根本体の下面部に設けられた繋留用治具と、
前記連結用フランジに締結され、前記屋根本体を下方から支持する締結部材と、
前記締結部材によって前記連結用フランジに連結される繋留補助部材と、
前記繋留補助部材と前記繋留用治具とを繋ぐワイヤと、を有する
請求項1に記載の仮屋根装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、筒状構造物の頂部に設置される仮屋根装置に関する。
【背景技術】
【0002】
風力発電機のタワー部分など、複数の筒体で構成される筒状構造物の建設中においては、筒体の内側への雨水の浸入を防止することを目的の1つとして、上端に位置する筒体の開口部分を覆う仮設の屋根が設置される。従来、仮設の屋根として、鋼板を用いた組み立て式のもののほか、特許文献1のようにバルーンを用いた仮設の屋根がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した組み立て式の仮設の屋根や特許文献1に記載の仮設の屋根は、その設置作業や撤去作業が繁雑なものであった。そのため、設置作業や撤去作業が簡素である仮設の屋根が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する仮屋根装置は、筒状構造物の上端部に設置される。仮屋根装置は、上端に位置する筒体の開口部分を上方から覆う大きさを有するとともに、貫通部を有する環状の屋根本体と、前記屋根本体の上面部に取り付けられて、前記貫通部を開閉する開閉扉と、前記屋根本体の上面部に設けられた揚重用治具と、前記屋根本体を前記上端部の内周部に繋留する繋留機構と、を備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、仮設の屋根の設置作業および撤去作業を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】仮屋根装置の一実施形態の設置状態を模式的に示す図である。
【
図3】筒体に屋根本体を繋留する繋留機構の位置の一例を示す上面図である。
【
図5】仮屋根装置の設置方法の一例を示すフローチャートである。
【
図6】地上部分において屋根側スリングを吊り用スリングに連結した状態を模式的に示す図である。
【
図7】貫通部を利用して作業を行う様子を模式的に示す図である。
【
図8】仮屋根装置の設置状態を模式的に示す斜視図である。
【
図9】仮屋根装置の撤去方法の一例を示すフローチャートである。
【
図10】筒状構造物の建設方法の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1~
図10を参照して、仮屋根装置の一実施形態について説明する。
図1に示すように、仮屋根装置20は、建設中の筒状構造物10の上端に設置されることで、該筒状構造物10の内部空間への雨水の浸入を抑制する。筒状構造物10は、上下方向で連結される複数の筒体11によって構成される。仮屋根装置20は、屋根本体21を備える。屋根本体21は、筒状構造物10の上端に位置する筒体11の上側開口部分を上方から覆うように配置される。
【0009】
図2に示すように、屋根本体21は、中央部に貫通部22を有する環状形状に形成されている。貫通部22は、作業員が余裕をもって通り抜けることのできる大きさ、例えば直径1mほどの断面円形状に形成されている。貫通部22の上端開口部23は、周辺よりも上方に隆起している隆起部によって形成されている。なお、以下では、屋根本体21において、上面視における貫通部22周りの方向を周方向という。
【0010】
屋根本体21は、空気注入式である。屋根本体21は、空気が抜けた状態である収縮状態と空気が注入された状態である膨張状態とを有する。
図1および
図2においては、膨張状態にある屋根本体21を示している。屋根本体21は、収縮状態において折り畳むことにより、現場間の運搬などをコンパクトな状態で行うことができる。
【0011】
仮屋根装置20は、開閉扉25を備える。開閉扉25は、屋根本体21の上面部21aに取り付けられている。開閉扉25は、貫通部22の上端開口部23を開閉する扉である。開閉扉25は、貫通部22の内側から施錠および解錠が可能に構成されている。開閉扉25は、貫通部22の上端開口部23の全体を上方から覆う形状に形成されている。開閉扉25を閉じることで貫通部22から筒体11の内部空間に雨水が浸入しにくくなる。
【0012】
仮屋根装置20は、揚重用治具27を備える。揚重用治具27は、屋根本体21の上面部21aに設けられている。より具体的には、揚重用治具27は、屋根本体21の外周部寄りの位置において、屋根本体21の周方向に等間隔で設けられている。揚重用治具27は、少なくとも3つ設けられる。本実施形態において、揚重用治具27は、4つ設けられている。揚重用治具27は、屋根側スリング28の基端が着脱可能に構成されている。
【0013】
仮屋根装置20は、仮止め治具30を備える。仮止め治具30は、屋根本体21の上面部21aに設けられている。より具体的には、仮止め治具30は、貫通部22の上端開口部23を取り囲むように貫通部22と各揚重用治具27との間の位置に設けられている。仮止め治具30は、貫通部22から上半身を乗り出した作業員の手が届く位置に設けられる。仮止め治具30は、屋根側スリング28の先端が着脱可能に構成されている。仮止め治具30には、屋根本体21が設置状態にあるときに屋根側スリング28の先端が取り付けられる。屋根側スリング28の先端は、屋根本体21が揚重されるときなどに仮止め治具30から取り外される。なお、屋根側スリング28の両端部には、各治具27,30に確実に連結され、かつ、着脱が容易となるように、カラビナなどが設けられていることが好ましい。
【0014】
図3に示すように、仮屋根装置20は、繋留機構35を備える。繋留機構35は、屋根本体21の周方向に等間隔で設けられている。繋留機構35は、筒体11の上端部に配置された屋根本体21を繋留する。筒体11の上端内周部には、上段に配置される筒体11との連結に用いられる連結用フランジ12が設けられている。連結用フランジ12には、上下方向に貫通する締結孔13が筒体11の周方向において所定の間隔で形成されている。繋留機構35は、締結孔13を利用して屋根本体21を繋留する。
【0015】
図4に示すように、繋留機構35は、繋留用治具36、締結部材37、繋留補助部材38、および、ワイヤ39を有する。
繋留用治具36は、屋根本体21の下面部21bに設けられている。より具体的には、繋留用治具36は、屋根本体21の外周部寄りの位置であって、上面視において筒状構造物10を構成する全ての筒体11の内側に配置可能な位置に設けられている。
【0016】
締結部材37は、ボルト40とナット41とを有する。ボルト40は、締結孔13を貫通する軸部と連結用フランジ12の上面12aに係止される頭部とを有する。ボルト40の頭部は、屋根本体21の下面部21bが当接する。ナット41は、連結用フランジ12の下側からボルト40の軸部に締結されている。
【0017】
繋留補助部材38は、締結部材37によって連結用フランジ12の下面に締結されている。繋留補助部材38は、例えば板材である。繋留補助部材38は、上面視において繋留用治具36に向かって延びるように配設される。繋留補助部材38の先端部には、ワイヤ39の基端が取り付けられる。ワイヤ39の先端は、屋根本体21の繋留用治具36に取り付けられる。このワイヤ39には、張力を調整するラチェットなどが設けられていてもよい。
【0018】
こうした構成の仮屋根装置20は、屋根本体21と繋留機構35とが別体として建設現場へ搬入される。この際、屋根本体21は、収縮状態で搬入される。屋根本体21は、折り畳まれた状態で搬入されてもよい。また、屋根本体21には、屋根側スリング28が取り付けられていてもよい。繋留機構35は、解体された状態で建設現場に搬入される。
【0019】
(設置方法)
建設現場における仮屋根装置20の設置方法の一例について説明する。
図5に示すように、仮屋根装置20の設置方法は、準備工程(ステップS101)、引き上げ工程(ステップS102)、繋留工程(ステップS103)、および、仮止め工程(ステップS104)を備える。
【0020】
準備工程(ステップS101)では、空気を注入して屋根本体21を膨張状態にする。屋根側スリング28は、膨張後に取り付けられてもよい。また、筒状構造物10の上端に位置する筒体11の内側には、筒体11同士の連結作業などを行うための足場が設置されている。その足場を利用して繋留機構35についての準備作業が行われる。具体的には、筒状構造物10の上端に位置する筒体11の連結用フランジ12に対して、ワイヤ39を取り付けた繋留補助部材38を締結部材37で締結する。
【0021】
図6に示すように、引き上げ工程(ステップS102)では、各屋根側スリング28の先端を吊り用スリング45に連結する玉掛け作業を行う。その後、クレーンなどを用いて屋根本体21を揚重して筒状構造物10の上端まで屋根本体21を引き上げる。そして、筒体11の上部開口部分を覆うように、また、繋留機構35を構成する各ボルト40の頭部に上方から当接するように屋根本体21を配置する。これにより、屋根本体21が締結部材37、具体的にはボルト40の頭部によって下方から支持される。
【0022】
繋留工程(ステップS103)では、ワイヤ39の先端を繋留用治具36に連結したのち、ワイヤ39の張力を調整する。これにより、屋根本体21は、筒体11の上部開口部分を覆った状態で筒体11に繋留される。
【0023】
図7に示すように、仮止め工程(ステップS104)では、作業員50が屋根本体21の開閉扉25を開放する。その後、貫通部22から上半身を乗り出した作業員50が屋根側スリング28の先端を仮止め治具30に連結する。
【0024】
そして、
図8に示すように、屋根側スリング28の先端から吊り用スリング45から取り外す玉掛け作業を行ったのち、開閉扉25を閉じて施錠する。こうして建設中の筒状構造物10の上端に仮屋根装置20が設置される。
【0025】
(撤去方法)
仮屋根装置20の撤去方法の一例について説明する。
仮屋根装置20の撤去方法は、スリング連結工程(ステップS201)、繋留解除工程(ステップS202)、引き下げ工程(ステップS203)、および、繋留機構解体工程(ステップS104)
スリング連結工程(ステップS201)では、作業員50が屋根本体21の開閉扉25を開放する。そして、貫通部22から上半身を乗り出した作業員50が屋根側スリング28の先端を仮止め治具30から取り外したのち、屋根側スリング28の先端と吊り用スリング45の先端とを連結する。その後、作業員50は、開閉扉25を閉じて施錠する。
【0026】
繋留解除工程(ステップS202)では、繋留用治具36に対するワイヤ39の先端の連結を解除する。これにより、屋根本体21は、揚重可能な状態となる。
引き下げ工程(ステップS203)では、クレーンなどを用いて屋根本体21を地上部分まで降ろしたのち、吊り用スリング45から屋根側スリング28の先端を取り外す。取り外された屋根側スリング28の先端は、仮止め治具30に連結されてもよい。
【0027】
繋留機構解体工程(ステップS204)では、締結部材37の締結を解除して、筒体11の連結用フランジ12から繋留補助部材38および締結部材37を取り外す。これにより、繋留機構35が解体される。
【0028】
このようにして仮屋根装置20が撤去されると、上段側の筒体11の連結作業などが行われる。なお、繋留補助部材38および締結部材37は、地上部分へ移動させてもよいし、上段側への筒体11の設置後、その上段側の筒体11に設置される足場に移動させてもよい。
【0029】
(筒状構造物の建設方法)
図10に示すように、上述した仮屋根装置20を用いた筒状構造物10の建設方法においては、筒体11が設置される(ステップS301)。次に、その時々の工事の進行状況などに基づいて、上述した設置方法で仮屋根装置20が設置される(ステップS302)。そして、上述した撤去方法で仮屋根装置20を撤去したのち(ステップS303)、上端の筒体11の上段側に新たな筒体11が設置される(ステップS301)。こうした筒体11の設置、仮屋根装置20の設置および撤去、これらが繰り返し行われることにより、筒状構造物10が建設される。
【0030】
(作用)
仮屋根装置20は、進捗状況に応じて筒状構造物10の上端に設置されることで筒状構造物10の内部空間への雨水の浸入を抑制する。筒状構造物10の建設は、仮屋根装置20の撤去後に再開される。
【0031】
本実施形態の効果について説明する。
(1)仮屋根装置20によれば、屋根本体21を筒状構造物10の上端に配置したのち、繋留機構35で筒体11に繋留するだけで筒状構造物10の上部開口部を覆うことができる。また、貫通部22を利用して玉掛け作業を行うことができるため、筒体11の外部領域に足場などを設置する必要もない。その結果、設置作業や撤去作業を簡素化することができる。
【0032】
(2)屋根本体21は、繋留機構35によって筒体11の連結用フランジ12に繋留される。これにより、屋根本体21を固定するための治具を筒体11に設置する必要がないため、仮屋根装置20そのもの構成を簡素化することができる。
【0033】
(3)ワイヤ39の基端が繋留補助部材38を介して連結用フランジ12に取り付けられている。これにより、連結用フランジ12とワイヤ39との連結を容易に行うことができる。また、ワイヤ39の長さを短くすることができるため、ワイヤ39の取扱性を向上させることもできる。
【0034】
(4)繋留用治具36は、筒状構造物10を構成する全ての筒体11の内側に配置可能な位置に設けられている。これにより、筒状構造物10の建設途中における屋根本体21の交換が不要となる。
【0035】
(5)屋根本体21が空気注入式であることにより、屋根本体21、ひいては仮屋根装置20の運搬をコンパクトな状態で行うことができる。また、屋根本体21の軽量化を図ることもできる。
【0036】
(6)仮屋根装置20においては、屋根本体21を地上部分で膨張させている。これにより、例えばコンプレッサーや空気供給管などを筒状構造物10の上端に配設する必要がなくなる。その結果、屋根本体21の設置作業をより簡素化することができる。
【0037】
(7)屋根本体21と筒体11との間には、ボルト40の頭部の分だけの隙間が形成される。これにより、その隙間を通じて筒状構造物10の内部空間の換気を行うことができる。その結果、仮屋根装置20を設置したまま筒体11内で作業を行う場合であっても、作業員への負荷を軽減することができる。
【0038】
(8)ワイヤ39にラチェットが設けられていることにより、ワイヤ39の張力を容易に調整することができる。
(9)開閉扉25が施錠可能に構成されていることで、屋根本体21の設置後に強風などによる開閉扉25の開放を防止することができる。
【0039】
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態においては、屋根本体21を空気注入式とした。これに限らず、屋根本体21は、地上から揚重されて筒状構造物10の上端に配置可能なものであればよく、例えば、薄い鋼板などで構成されてもいてもよい。
【0040】
・屋根本体21は、上端に位置する筒体11の大きさに応じて交換されてもよい。こうした構成であっても、屋根本体21を交換するだけでよいため、その設置作業および撤去作業が繁雑になることはない。
【0041】
・繋留機構35は、ワイヤ39が締結部材37によって連結用フランジ12に締結される構成であってもよいし、ナット41にワイヤ39の基端が連結可能な部位が設けられていてもよい。
【0042】
上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について記載する。
(付記1)
前記繋留用治具は、上面視において、前記筒状構造物を構成する全ての筒体の内側に配置可能な位置に設けられている。これにより、筒状構造物の建設途中における屋根本体の交換が不要となる。
【0043】
(付記2)
前記屋根本体が空気注入式である。これにより、屋根本体、ひいては仮屋根装置の運搬をコンパクトな状態で行うことができる。また、屋根本体の軽量化を図ることもできる。
【0044】
(付記3)
前記締結部材は、前記連結用フランジの上面に係止されるとともに前記屋根本体を下方から支持する頭部を有するボルトと、前記連結用フランジの下側から前記ボルトの軸部に締結されるナットと、を有する。
【0045】
こうした構成によれば、連結用フランジと屋根本体との間にボルトの頭部の分だけ隙間が形成されるため、その隙間を通じて筒状構造物の換気を行うことができる。
【符号の説明】
【0046】
10…筒状構造物、11…筒体、12…連結用フランジ、12a…上面、13…締結孔、20…仮屋根装置、21…屋根本体、21a…上面部、21b…下面部、22…貫通部、23…上端開口部、25…開閉扉、27…揚重用治具、28…屋根側スリング、30…仮止め治具、35…繋留機構、36…繋留用治具、37…締結部材、38…繋留補助部材、39…ワイヤ、40…ボルト、41…ナット、45…吊り用スリング、50…作業員。