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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024065462
(43)【公開日】2024-05-15
(54)【発明の名称】制御装置、制御方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   E05B 49/00 20060101AFI20240508BHJP
   H04B 1/3822 20150101ALI20240508BHJP
   H04B 1/3827 20150101ALI20240508BHJP
【FI】
E05B49/00 K
H04B1/3822
H04B1/3827 110
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022174327
(22)【出願日】2022-10-31
(71)【出願人】
【識別番号】000003551
【氏名又は名称】株式会社東海理化電機製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100140958
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 学
(74)【代理人】
【識別番号】100137888
【弁理士】
【氏名又は名称】大山 夏子
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 洋祐
(72)【発明者】
【氏名】神谷 健人
【テーマコード(参考)】
2E250
5K011
【Fターム(参考)】
2E250AA21
2E250BB08
2E250DD06
2E250FF25
2E250FF27
2E250FF36
2E250HH01
2E250JJ03
5K011JA01
5K011KA17
(57)【要約】
【課題】ユーザの利便性を向上させる。
【解決手段】第1の通信装置と通信部とが接続されるように前記通信部を制御する接続制御部を備え、前記接続制御部は、第2の通信装置によって送信された接続要求が前記通信部によって受信されたことに基づいて、前記第2の通信装置を利用するユーザによる所定の行動が認識されたことを示す第1の通知が前記通信部によって受信されるかを判定し、前記通信部によって前記第1の通知が受信された場合に、前記第2の通信装置と前記通信部とが接続されるように前記通信部を制御する、制御装置が提供される。
【選択図】図2

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の通信装置と通信部とが接続されるように前記通信部を制御する接続制御部を備え、
前記接続制御部は、
第2の通信装置によって送信された接続要求が前記通信部によって受信されたことに基づいて、前記第2の通信装置を利用するユーザによる所定の行動が認識されたことを示す第1の通知が前記通信部によって受信されるかを判定し、
前記通信部によって前記第1の通知が受信された場合に、前記第2の通信装置と前記通信部とが接続されるように前記通信部を制御する、
制御装置。
【請求項2】
前記接続制御部は、前記通信部によって前記第1の通知が受信された場合に、前記第1の通信装置と前記通信部との接続が解除されるように前記通信部を制御する、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記接続制御部は、前記通信部によって前記第1の通知が受信された場合に、前記第1の通信装置と前記通信部との接続が、接続状態と非接続状態とを交互に繰り返す断続的な接続に変更されるように前記通信部を制御する、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項4】
前記所定の行動は、前記ユーザが所定の操作を入力する行動を含む、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項5】
前記所定の操作は、前記通信部を備える車両の機能を駆動するための駆動操作を含む、
請求項4に記載の制御装置。
【請求項6】
前記駆動操作は、前記車両のドアのアンロック操作、前記車両のパワースライドドアを開ける操作、前記車両のバックドアを開ける操作、または、前記車両のプレ空調機能の始動操作を含む、
請求項5に記載の制御装置。
【請求項7】
前記所定の操作は、前記第2の通信装置と前記通信部との接続を指示するための操作を含む、
請求項4に記載の制御装置。
【請求項8】
前記所定の行動は、前記通信部を備える車両の機能を駆動するためのアプリケーションに関する行動を含む、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項9】
前記アプリケーションに関する行動は、前記第2の通信装置を備える端末への前記アプリケーションの起動操作の入力を含む、
請求項8に記載の制御装置。
【請求項10】
前記アプリケーションに関する行動は、前記第2の通信装置を備える端末への前記アプリケーションのインストール作業を含む、
請求項8に記載の制御装置。
【請求項11】
前記接続制御部は、
前記第2の通信装置によって送信された前記接続要求が前記通信部によって受信されたこと、および、前記通信部と接続されている通信装置の数が接続上限数に達したことに基づいて、前記第1の通知が前記通信部によって受信されるかを判定する、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項12】
前記接続制御部は、
前記接続要求が前記通信部によって受信されたこと、前記通信部と接続されている通信装置の数が接続上限数に達したこと、および、前記通信部と断続的に接続されている通信装置の数が断続的な接続上限数に達していないことに基づいて、前記第2の通信装置と前記通信部との接続状態と非接続状態とを交互に繰り返す断続的な接続が開始されるように前記通信部を制御し、前記第2の通信装置と前記通信部とが接続されている時間に、前記第1の通知が前記通信部によって受信されるかを判定する、
請求項11に記載の制御装置。
【請求項13】
前記制御装置は、車両に搭載され、
前記第1の通信装置は、第1の端末に搭載され、
前記第2の通信装置は、前記第1の端末とは異なる第2の端末に搭載される、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項14】
前記制御装置は、端末に搭載され、
前記第1の通信装置は、第1の車両に搭載され、
前記第2の通信装置は、前記第1の車両とは異なる第2の車両に搭載される、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項15】
前記接続制御部は、
第3の通信装置によって送信された接続要求が前記通信部によって受信されたことに基づいて、前記第3の通信装置を利用するユーザによる所定の行動が認識されたことを示す第2の通知が前記通信部によって受信されるかを判定し、
前記通信部によって前記第1の通知が受信された場合、かつ、前記通信部によって前記第2の通知が受信された場合に、前記第2の通信装置と前記第3の通信装置とのうち、ユーザ種別に対応付けられた優先度がより高い通信装置と前記通信部とが接続されるように前記通信部を制御する、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項16】
前記第2の通信装置のユーザ種別と、前記第3の通信装置のユーザ種別とのうち、一方は、車両のオーナであり、他方は、前記オーナのファミリであり、
前記オーナに対応付けられた優先度は、前記ファミリに対応付けられた優先度よりも高い、
請求項15に記載の制御装置。
【請求項17】
前記第2の通信装置のユーザ種別と、前記第3の通信装置のユーザ種別とのうち、一方は、車両のオーナであり、他方は、前記オーナと前記車両を共用するシェアユーザであり、
前記オーナに対応付けられた優先度は、前記シェアユーザに対応付けられた優先度よりも高い、
請求項15に記載の制御装置。
【請求項18】
前記第2の通信装置のユーザ種別と、前記第3の通信装置のユーザ種別とのうち、一方は、車両のオーナのファミリであり、他方は、前記オーナと前記車両を共用するシェアユーザであり、
前記ファミリに対応付けられた優先度は、前記シェアユーザに対応付けられた優先度よりも高い、
請求項15に記載の制御装置。
【請求項19】
第1の通信装置と通信部とが接続されるように前記通信部を制御することと、
第2の通信装置によって送信された接続要求が前記通信部によって受信されたことに基づいて、前記第2の通信装置を利用するユーザによる所定の行動が認識されたことを示す第1の通知が前記通信部によって受信されるかを判定することと、
前記通信部によって前記第1の通知が受信された場合に、前記第2の通信装置と前記通信部とが接続されるように前記通信部を制御することと、
を含む、コンピュータにより実行される制御方法。
【請求項20】
コンピュータを、
第1の通信装置と通信部とが接続されるように前記通信部を制御する接続制御部を備え、
前記接続制御部は、
第2の通信装置によって送信された接続要求が前記通信部によって受信されたことに基づいて、前記第2の通信装置を利用するユーザによる行動が所定の行動であることを示す第1の通知が前記通信部によって受信されるかを判定し、
前記通信部によって前記第1の通知が受信された場合に、前記第2の通信装置と前記通信部とが接続されるように前記通信部を制御する、
制御装置として機能させるプログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置、制御方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、物体を制御するために用いられる端末が知られている。物体の例としては車両が挙げられる。また、端末の例としては、電子キーまたはスマートフォンなどが挙げられる。一例として、特許文献1には、車両と端末との位置関係が所定の条件を満たすことに基づいて、車載機と端末との接続を行い、端末を用いた車両の制御を可能にする技術が開示されている。車両の制御の例としては、車両のドアのロックまたはアンロックの制御などが挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6665168号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、端末を利用するユーザの利便性を向上させることが望まれている。
【0005】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、ユーザの利便性を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、第1の通信装置と通信部とが接続されるように前記通信部を制御する接続制御部を備え、前記接続制御部は、第2の通信装置によって送信された接続要求が前記通信部によって受信されたことに基づいて、前記第2の通信装置を利用するユーザによる所定の行動が認識されたことを示す第1の通知が前記通信部によって受信されるかを判定し、前記通信部によって前記第1の通知が受信された場合に、前記第2の通信装置と前記通信部とが接続されるように前記通信部を制御する、制御装置が提供される。
【0007】
また、上記課題を解決するために本発明の別の観点によれば、第1の通信装置と通信部とが接続されるように前記通信部を制御することと、第2の通信装置によって送信された接続要求が前記通信部によって受信されたことに基づいて、前記第2の通信装置を利用するユーザによる所定の行動が認識されたことを示す第1の通知が前記通信部によって受信されるかを判定することと、前記通信部によって前記第1の通知が受信された場合に、前記第2の通信装置と前記通信部とが接続されるように前記通信部を制御することと、を含む、コンピュータにより実行される制御方法が提供される。
【0008】
また、上記課題を解決するために本発明の別の観点によれば、コンピュータを、第1の通信装置と通信部とが接続されるように前記通信部を制御する接続制御部を備え、前記接続制御部は、第2の通信装置によって送信された接続要求が前記通信部によって受信されたことに基づいて、前記第2の通信装置を利用するユーザによる行動が所定の行動であることを示す第1の通知が前記通信部によって受信されるかを判定し、前記通信部によって前記第1の通知が受信された場合に、前記第2の通信装置と前記通信部とが接続されるように前記通信部を制御する、制御装置として機能させるプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したように本発明によれば、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】既存技術について説明するための図である。
図2】本発明の実施形態に係る車両制御システム1の構成例を示す図である。
図3】本発明の実施形態に係る車両制御システム1が有する機能の詳細について説明するための図である。
図4】本発明の実施形態に係る車両制御システム1が有する機能の詳細について説明するための図である。
図5】本発明の実施形態に係る車両制御システム1が有する機能の詳細について説明するための図である。
図6】本発明の実施形態に係る車両制御システム1の動作例を示すフローチャートである。
図7】本発明の実施形態に係る第1の変形例について説明するための図である。
図8】本発明の実施形態に係る第1の変形例について説明するための図である。
図9】本発明の実施形態に係る第2の変形例について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0012】
<0.背景>
まず、本発明の実施形態の背景について説明する。
【0013】
(既存技術の説明)
図1は、既存技術について説明するための図である。図1を参照すると、端末20-1を所持するユーザ40-1が示されている。さらに、端末20-2を所持するユーザ40-2が示されている。以下の説明において、端末20-1と端末20-2とを特に区別せずに、端末20-1と端末20-2とを「端末20」と総称する場合がある。また、ユーザ40-1とユーザ40-2とを特に区別せずに、ユーザ40-1とユーザ40-2とを「ユーザ40」と総称する場合がある。
【0014】
例えば、ユーザ40-2が車両10のオーナであり、ユーザ40-1がオーナのファミリである場合を想定する。かかる場合などには、車両10による端末20-2の認証に必要となる鍵が、オーナであるユーザ40-2とオーナのファミリであるユーザ40-1との間でシェアされることも想定される。すなわち、端末20-2が有する鍵と同一の鍵を端末20-1も有している場合が想定される。
【0015】
このように同一の鍵がユーザ40-1とユーザ40-2とによってシェアされる場合などには、ユーザ40-1が車両10を制御する意図を有していなかったとしても、端末20-1と車両10との位置関係が所定の条件を満たしてしまえば、端末20-1と車両10が備える通信部120とが接続されてしまうことがあり得る(S91)。一例として、所定の条件は、車両10と端末20-1との距離が閾値よりも小さいという条件であり得る。
【0016】
あるいは、通信部120と端末20-1との距離の測定精度が向上するにつれて、ユーザ40-1が想定していない状況においても通信部120と端末20-1との距離が測定されてしまう場合が生じ得る。かかる場合においては、ユーザ40-1が想定していない状況において、端末20-1と車両10との位置関係が所定の条件を満たしてしまい、端末20-1と通信部120とが接続されてしまうことがあり得る。
【0017】
このように端末20-1と通信部120とが接続されている状態において、ユーザ40-2が端末20-2を用いて車両10を制御しようとして車両10に近づいたとする。しかし、通信部120と接続可能な端末20の上限数(以下、単に「接続上限数」とも言う。)が設けられている場合には、端末20-2と車両10との位置関係が所定の条件を満たしたとしても、端末20-2と通信部120とが接続されない可能性がある(S92)。
【0018】
例えば、鍵が複数のユーザ40によってシェアされる場合などには、接続上限数が1台に設定されている場合がある。かかる場合には、ユーザ40-2が端末20-2を用いて車両10を制御しようとして車両10に近づいたとしても、端末20-2と通信部120とが接続されないことが起こりやすい。
【0019】
(本発明の実施形態の概要)
そこで、本発明の実施形態においては、ユーザ40-2の利便性を向上させることを可能とする技術を提案する。より詳細に、本発明の実施形態においては、端末20-1と通信部120とが接続された状態においても、端末20-2を利用するユーザ40-2による所定の行動が認識されたことを示す第1の通知(以下、「第1の行動認識通知」とも言う。)が通信部120によって受信されれば、端末20-2と通信部120とが接続される。これによって、ユーザ40-2の利便性が向上することが期待される。
【0020】
なお、車両10は、通信部120を備える物体の一例に該当する。したがって、車両10は、後にも説明するように、通信部120を備える他の物体に置き換えられてもよい。また、端末20-1は、第1の端末に該当し、第1の通信装置の一例に該当する。端末20-2は、第2の端末に該当し、第2の通信装置の一例に該当する。後にも説明するように、端末20は、他の通信装置に置き換えられてもよい。
【0021】
以上、本発明の実施形態の背景について説明した。
【0022】
<1.実施形態の詳細>
続いて、本発明の実施形態の詳細について説明する。
【0023】
(1.1.システムの構成)
まず、本発明の実施形態に係る車両制御システムの構成例について説明する。
【0024】
図2は、本発明の実施形態に係る車両制御システム1の構成例を示す図である。図2に示されるように、本発明の実施形態に係る車両制御システム1は、車両10と、端末20とを備える。車両10には、車載機が搭載される。端末20は、ユーザによって携帯されて持ち運ばれ得る。
【0025】
車両制御システム1においては、車両10と端末20との間において、所定の通信シーケンスによる暗号照合処理が実施される。かかる暗号照合処理によって、車両10が端末20を認証し、車両10の制御(例えば、車両10のドアの開錠および施錠、エンジンの始動など)が行われる。端末20の認証は、端末20が有する鍵と車両10にあらかじめ登録された鍵とに基づくチャレンジレスポンス認証であってもよい。
【0026】
ここで、端末20は、車両10を制御するための操作が入力される専用の電子キーであってもよい。あるいは、端末20は、所定のサーバからダウンロードされた鍵が設定されたスマートフォンなどの電子機器であってもよい。端末20には、所定のサーバからダウンロードされたアプリケーションがインストールされていてもよい。アプリケーションは、車両10の機能を駆動するためのプログラムであり、ユーザから入力された操作を受け付けると、ユーザから入力された操作に応じた指示を車両10に送信する。
【0027】
以下の説明においては、端末20がスマートフォンである場合を主に想定する。このとき、端末20に対して入力される操作は、端末20が備えるタッチパネルに対して入力されてよい。例えば、端末20に対して入力される操作は、車両10のドアのアンロック操作、車両10のパワースライドドアを開ける操作、車両10のバックドアを開ける操作、または、車両10のプレ空調機能の始動操作などであってよい。
【0028】
(車両10)
図2に示されるように、車両10は、制御部110と、通信部120と、記憶部130とを備える。制御部110は、接続制御部112と、作動制御部114とを備える。
【0029】
(通信部120)
通信部120は、端末20が備える通信部220との間でアンテナを介して所定の通信規格に準拠した通信を行う。ここでは、通信部120と端末20が備える通信部220との通信に用いられる通信規格が、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)規格である場合を主に想定する。しかし、通信部120と端末20が備える通信部220との通信に用いる通信規格は、BLE以外の通信規格であってもよく、NFC(Near Field Communication)規格などであってもよい。
【0030】
(制御部110)
制御部110は、車両10の動作を制御する。例えば、制御部110は、プロセッサおよびメモリなどを含んだ制御装置(ECU:Electronic Control Unit)として構成され得る。制御装置の機能は、メモリに格納されたプログラムがプロセッサによって読み出され、プロセッサによってプログラムが実行されることによって実現される。
【0031】
(接続制御部112)
接続制御部112は、端末20によって送信された接続要求が通信部120によって受信されると、通信部120によって接続要求が受信されたことに基づいて、端末20と通信部120とが接続されるように通信部120を制御する。例えば、端末20によって送信される接続要求は、通信部120が発信したアドバタイズ信号に対する応答として端末20から送信される接続要求であってもよい。
【0032】
(作動制御部114)
作動制御部114は、端末20に入力された操作に応じた指示が、通信部120によって受信されると、通信部120によって指示が受信されたことに基づいて、指示に応じた車両10の機能を駆動する。例えば、作動制御部114によって駆動される機能は、車両10のドアのアンロック、車両10のパワースライドドアを開ける機能、車両10のバックドアを開ける機能、または、車両10のプレ空調機能の始動などであってよい。
【0033】
(記憶部130)
記憶部130は、制御部110を動作させるためのプログラムおよびデータを記憶する記憶装置である。また、記憶部130は、制御部110の動作の過程で必要となる各種データを一時的に記憶することもできる。例えば、記憶装置は、不揮発性の記憶装置であってよい。
【0034】
(端末20)
図2に示されるように、端末20は、制御部210と、通信部220と、記憶部230とを備える。
【0035】
(通信部220)
通信部220は、車両10が備える通信部120との間でアンテナを介して所定の通信規格に準拠した通信を行う。上記したように、ここでは、通信部220と車両10が備える通信部120との通信に用いられる通信規格が、BLE規格である場合を主に想定する。しかし、通信部220と車両10が備える通信部120との通信に用いる通信規格は、BLE以外の通信規格であってもよい。
【0036】
(制御部210)
制御部210は、端末20の動作を制御する。例えば、制御部210は、プロセッサおよびメモリなどを含んだ制御装置(ECU:Electronic Control Unit)として構成され得る。制御装置の機能は、メモリに格納されたプログラムがプロセッサによって読み出され、プロセッサによってプログラムが実行されることによって実現される。
【0037】
(記憶部230)
記憶部230は、制御部210を動作させるためのプログラムおよびデータを記憶する記憶装置である。また、記憶部230は、制御部210の動作の過程で必要となる各種データを一時的に記憶することもできる。例えば、記憶装置は、不揮発性の記憶装置であってよい。
【0038】
以上、本発明の実施形態に係る車両制御システム1の構成例について説明した。
【0039】
(1.2.車両制御システムの機能詳細)
続いて、図3図5を参照しながら、本発明の実施形態に係る車両制御システム1が有する機能の詳細について説明する。
【0040】
図3図5は、本発明の実施形態に係る車両制御システム1が有する機能の詳細について説明するための図である。図3図5に示された例においても、図1に示された例と同様に、車両10による端末20の認証に必要となる鍵がユーザ40-2とユーザ40-1との間でシェアされている。すなわち、端末20-2が有する鍵と同一の鍵を端末20-1も有している。
【0041】
ここでは、通信部120と接続可能な端末20の接続上限数が1台に決まっている場合を想定する。しかし、接続上限数は2台以上であってもよい。あるいは、接続上限数は設けられていなくてもよい。
【0042】
また、図3図5に示された例においては、端末20と通信部120とが接続されている状態(以下、「接続状態」とも言う。)、および、端末20と通信部120とが接続されていない状態(以下、「非接続状態」とも言う。)が、交互に繰り返されるモード(以下、「断続的な接続状態」とも言う。)が存在する。
【0043】
ここでは、通信部120と断続的な接続状態となり得る端末20の上限数(以下、「断続的な接続上限数」とも言う。)が2台に決まっている場合を想定する。しかし、断続的な接続上限数は1台であってもよいし、3台以上であってもよい。あるいは、断続的な接続上限数は設けられていなくてもよい。なお、「断続的な接続状態」は、「接続状態」とは区別されるため、「断続的な接続状態」は、「接続状態」の中に含まれない。
【0044】
まず、端末20-1を所持するユーザ40-1が車両10に近づいた場合を想定する。かかる場合には、端末20-1によって送信された接続要求が、車両10が備える通信部120によって受信される。このとき、通信部120と接続状態の端末20の数は0台であるため、通信部120と接続状態の端末20の数は、接続上限数である1台に達していない。
【0045】
接続制御部112は、通信部120と接続状態の端末20の数が、接続上限数に達していないと判定した場合には、通信部120と接続要求の送信元である端末20-1とが接続されるように通信部120を制御する(S1)。これにより、通信部120と接続状態の端末20の数は、1台となる。
【0046】
続いて、端末20-2を所持するユーザ40-2が車両10に近づいた場合を想定する。かかる場合には、端末20-2によって送信された接続要求が、通信部120によって受信される。このとき、通信部120と接続状態の端末20の数は1台であるため、通信部120と接続状態の端末20の数は、接続上限数である1台に達している。一方、このとき、通信部120と断続的な接続状態の端末20の数は0台であるため、通信部120と断続的な接続状態の端末20の数は、断続的な接続上限数である2台に達していない。
【0047】
接続制御部112は、端末20-2によって送信された接続要求が、通信部120によって受信されたこと、通信部120と接続状態の端末20の数が、接続上限数に達したこと、および、通信部120と断続的な接続状態の端末20の数が、断続的な接続上限数に達していないことに基づいて、端末20-2の断続的な接続状態が開始されるように通信部120を制御する。端末20-2の断続的な接続状態においては、通信部120と端末20-2との接続状態(S2)と非接続状態(S3)とが交互に繰り返される。
【0048】
接続制御部112は、端末20-2を利用するユーザ40-2による所定の行動が認識されたことを示す第1の行動認識通知が通信部120によって受信されるかを判定する。より具体的に、端末20-2と通信部120とは断続的な接続状態である。したがって、接続制御部112は、端末20-2と通信部120とが接続されている時間に、第1の行動認識通知が通信部120によって受信されるかを判定し得る。
【0049】
所定の行動は、ユーザ40-2が端末20-2に対して所定の操作を入力する行動を含んでもよい。ユーザ40-2による所定の操作の入力は、端末20-2と通信部120との接続を開始させたいというユーザ40-2の意図の表出と捉えられるからである。図4を参照すると、ユーザ40-2が端末20-2に対して所定の操作を入力し(S4)、端末20-2から通信部120に対して、入力された操作に応じた第1の行動認識通知が送信された例が示されている(S5)。
【0050】
なお、所定の操作は、通信部120を備える車両10の機能を駆動するための駆動操作を含んでもよい。ここで、駆動操作は、車両10のドアのアンロック操作、車両10のパワースライドドアを開ける操作、車両10のバックドアを開ける操作、または、車両10のプレ空調機能の始動操作を含んでもよい。あるいは、所定の操作は、端末20-2と通信部120との接続を指示するための操作を含んでもよい。
【0051】
接続制御部112は、通信部120によって第1の行動認識通知が受信された場合に、端末20-1と通信部120との接続が、接続状態(S7)と非接続状態(S8)とを交互に繰り返す断続的な接続に変更されるように通信部120を制御する。あるいは、接続制御部112は、通信部120によって第1の行動認識通知が受信された場合に、端末20-1と通信部120との接続が解除されるように通信部120を制御してもよい。
【0052】
さらに、接続制御部112は、通信部120によって第1の行動認識通知が受信された場合に、端末20-2と通信部120とが接続されるように通信部120を制御する(S9)。これによって、端末20-2を所持するユーザ40-2の利便性が向上することが期待される。
【0053】
以上、本発明の実施形態に係る車両制御システム1が有する機能の詳細について説明した。
【0054】
(1.3.車両制御システムの動作)
続いて、図6を参照しながら(適宜図2も参照しながら)、本発明の実施形態に係る車両制御システム1の動作例について説明する。
【0055】
図6は、本発明の実施形態に係る車両制御システム1の動作例を示すフローチャートである。図6に示されるように、車両10において、接続制御部112は、端末20によって送信された接続要求が通信部120によって受信されるか否かを判定する(S11)。
【0056】
接続制御部112は、端末20によって送信された接続要求が通信部120によって受信されない場合には(S11において「NO」)、S11に戻る。一方、接続制御部112は、端末20によって送信された接続要求が通信部120によって受信された場合には(S11において「YES」)、通信部120と接続状態の端末20の数が接続上限数より小さいか否かを判定する(S12)。
【0057】
接続制御部112は、通信部120と接続状態の端末20の数が接続上限数より小さい場合には(S12において「YES」)、通信部120と接続要求の送信元の端末20との接続を開始する(S13)。一方、接続制御部112は、通信部120と接続状態の端末20の数が接続上限数に達している場合には(S12において「NO」)、通信部120と断続的な接続状態の端末20の数が断続的な接続上限数より小さいか否かを判定する(S14)。
【0058】
接続制御部112は、通信部120と断続的な接続状態の端末20の数が断続的な接続上限数に達している場合には(S14において「NO」)、S18に進む。一方、接続制御部112は、通信部120と断続的な接続状態の端末20の数が断続的な接続上限数より小さい場合には(S14において「YES」)、通信部120と接続要求の送信元の端末20との断続的な接続を開始する(S15)。
【0059】
続いて、接続制御部112は、断続的な接続状態の端末20を利用するユーザ40による所定の行動が認識されたことを示す第1の行動認識通知が通信部120によって受信されるかを判定する(S18)。
【0060】
接続制御部112は、第1の行動認識通知が通信部120によって受信されない場合には(S18において「NO」)、S11に戻る。
【0061】
一方、接続制御部112は、第1の行動認識通知が通信部120によって受信された場合には(S18において「YES」)、通信部120と条件を満たす断続的な接続状態の端末20との接続を開始するとともに、通信部120と条件を満たす接続状態の端末20との断続的な接続を開始し(S19)、S11に戻る。
【0062】
以上、本発明の実施形態に係る車両制御システム1の動作例について説明した。
【0063】
(1.4.本発明の実施形態に係る効果)
以上のように、本発明の実施形態によれば、端末20-1と通信部120とが接続されるように通信部120を制御する接続制御部112を備える制御部110が提供される。
【0064】
ここで、接続制御部112は、端末20-2を利用するユーザ40-2による所定の行動が認識されたことを示す第1の行動認識通知が通信部120によって受信されるかを判定する。
【0065】
そして、接続制御部112は、通信部120によって第1の行動認識通知が受信された場合に、端末20-2と通信部120とが接続されるように通信部120を制御する。かかる構成によれば、端末20-2を所持するユーザ40-2の利便性を向上させることが可能となる。
【0066】
以上、本発明の実施形態に係る効果について説明した。
【0067】
<2.変形例>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0068】
(2.1.第1の変形例)
図7および図8は、本発明の実施形態に係る第1の変形例について説明するための図である。図7および図8を参照しながら(適宜図2も参照しながら)、本発明の実施形態に係る第1の変形例について説明する。
【0069】
図7を参照すると、図3に示された例と同様に、端末20-1を所持するユーザ40-1が示されている。さらに、端末20-2を所持するユーザ40-2が示されている。さらに、図7を参照すると、図3に示された例とは異なり、端末20-3を所持するユーザ40-3も示されている。端末20-3は、第3の端末に該当し、第3の通信装置の一例に該当する。
【0070】
例えば、ユーザ40-2が車両10のオーナであり、ユーザ40-1およびユーザ40-3それぞれがオーナのファミリである場合を想定する。かかる場合などには、車両10による端末20-2の認証に必要となる鍵が、オーナであるユーザ40-2とオーナのファミリであるユーザ40-1およびユーザ40-3との間でシェアされることも想定される。すなわち、端末20-2が有する鍵と同一の鍵を端末20-1および端末20-3も有している場合が想定される。
【0071】
第1の変形例においても、通信部120と接続可能な端末20の接続上限数が1台に決まっている場合を想定する。また、第1の変形例においても、断続的な接続上限数が2台に決まっている場合を想定する。
【0072】
通信部120と端末20-1とが接続されている状態において、ユーザ40-2およびユーザ40-3それぞれが車両10に近づいた場合を想定する。かかる場合には、端末20-2および端末20-3それぞれによって送信された接続要求が、通信部120によって受信される。
【0073】
なお、端末20のユーザ種別も通信部120によって受信され、接続制御部112によって取得される。ここで、端末20のユーザ種別は、接続要求に含まれていてもよいし、車両10と端末20との間において実施される暗号照合処理において、端末20のユーザ種別が端末20から通信部120に送信されてもよい。
【0074】
このとき、通信部120と接続状態の端末20の数は1台であるため、通信部120と接続状態の端末20の数は、接続上限数である1台に達している。一方、通信部120と断続的な接続状態の端末20の数は0台であるため、通信部120と断続的な接続状態の端末20の数は、断続的な接続上限数である2台に達していない。
【0075】
接続制御部112は、端末20-2および端末20-3それぞれによって送信された接続要求が、通信部120によって受信されたこと、通信部120と接続状態の端末20の数が、接続上限数に達したこと、および、通信部120と断続的な接続状態の端末20の数が、断続的な接続上限数に達していないことに基づいて、端末20-2および端末20-3それぞれの断続的な接続状態が開始されるように通信部120を制御する。
【0076】
端末20-2の断続的な接続状態においては、通信部120と端末20-2との接続状態(S2)と非接続状態(S3)とが交互に繰り返される。さらに、端末20-3の断続的な接続状態においては、通信部120と端末20-3との接続状態(S32)と非接続状態(S31)とが交互に繰り返される。
【0077】
接続制御部112は、端末20-2を利用するユーザ40-2による所定の行動が認識されたことを示す第1の行動認識通知が通信部120によって受信されるかを判定する。さらに、接続制御部112は、端末20-3を利用するユーザ40-3による所定の行動が認識されたことを示す第2の通知(以下、「第2の行動認識通知」とも言う。)が通信部120によって受信されるかを判定する。
【0078】
車両10が備える記憶部130には、ユーザ種別と優先度とがあらかじめ対応付けられた情報が記憶されている。例えば、ユーザ種別の例としては、「オーナ」、「ファミリ」または「シェアユーザ」などが挙げられる。シェアユーザは、オーナと車両10を共用するユーザであり、オーナとの間で鍵をシェアするユーザである。一方、優先度は、通信部120に対する端末20の接続をどの程度優先させるかを示す値である。
【0079】
接続制御部112は、第1の行動認識通知が通信部120によって受信された場合、かつ、第2の行動認識通知が通信部120によって受信された場合に、端末20-2と端末20-3とのうち、ユーザ種別に対応付けられた優先度がより高い端末20と通信部120とが接続されるように通信部120を制御する。
【0080】
ここで、ユーザ種別「オーナ」に対応付けられた優先度は、ユーザ種別「ファミリ」に対応付けられた優先度よりも高いのが望ましい。すなわち、図8に示されるように、接続制御部112は、端末20-2と端末20-3とのうち、ユーザ種別に対応付けられた優先度がより高い端末20-2と通信部120とが接続されるように通信部120を制御する(S9)。
【0081】
この例のように、端末20-2のユーザ種別と、端末20-3のユーザ種別とのうち、一方が、車両10のオーナであり、他方が、オーナのファミリである場合が想定される。かかる場合において、接続制御部112は、第1の接続開始条件および第2の接続開始条件が満たされる場合に、端末20-2と端末20-3とのうち、ユーザ種別に対応付けられた優先度がより高い端末20と通信部120とが接続されるように通信部120を制御するのが望ましい。
【0082】
一方、接続制御部112は、第1の行動認識通知が通信部120によって受信された場合、かつ、第2の行動認識通知が通信部120によって受信された場合に、端末20-1と通信部120との接続が、接続状態(S7)と非接続状態(S8)とを交互に繰り返す断続的な接続に変更されるように通信部120を制御する。あるいは、接続制御部112は、第1の行動認識通知が通信部120によって受信された場合、かつ、第2の行動認識通知が通信部120によって受信された場合に、端末20-1と通信部120との接続が解除されるように通信部120を制御してもよい。
【0083】
なお、端末20-2のユーザ種別と、端末20-3のユーザ種別とのうち、一方が、「オーナ」であり、他方が、「シェアユーザ」である場合も想定され得る。かかる場合には、ユーザ種別「オーナ」に対応付けられた優先度は、ユーザ種別「シェアユーザ」に対応付けられた優先度よりも高いのが望ましい。
【0084】
あるいは、端末20-2のユーザ種別と、端末20-3のユーザ種別とのうち、一方が、「ファミリ」であり、他方が、「シェアユーザ」である場合も想定され得る。かかる場合には、ユーザ種別「ファミリ」に対応付けられた優先度は、ユーザ種別「シェアユーザ」に対応付けられた優先度よりも高いのが望ましい。
【0085】
(2.2.第2の変形例)
図9は、本発明の実施形態に係る第2の変形例について説明するための図である。図9を参照しながら(適宜図2も参照しながら)、本発明の実施形態に係る第2の変形例について説明する。
【0086】
図9を参照すると、図3に示された例と同様に、端末20-1を所持するユーザ40-1が示されている。さらに、端末20-2を所持するユーザ40-2が示されている。ここで、ユーザ40-2による所定の行動は、通信部120を備える車両10の機能を駆動するためのアプリケーションに関する行動を含んでもよい。
【0087】
アプリケーションに関する行動は、端末20-2へのアプリケーションの起動操作の入力を含んでもよい。ユーザ40-2によるアプリケーションの起動操作の入力は、端末20-2と通信部120との接続を開始させたいというユーザ40-2の意図の表出と捉えられるからである。
【0088】
あるいは、アプリケーションに関する行動は、端末20-2へのアプリケーションのインストール作業を含んでもよい。ユーザ40-2による端末20-2へのアプリケーションのインストール作業は、端末20-2と通信部120との接続を開始させたいというユーザ40-2の意図の表出と捉えられるからである。
【0089】
なお、端末20-2へのアプリケーションのインストール作業は、ユーザ40-2による端末20-2へのアプリケーションの過去のインストール作業を意味する。そのため、アプリケーションに関する行動は、端末20-2にアプリケーションが既にインストールされている状態とも換言され得る。
【0090】
図9を参照すると、ユーザ40-2による所定の行動の例として、端末20-2にアプリケーションがインストール済みであることが示されている(S41)。
【0091】
(2.3.第3の変形例)
続いて、図2を参照しながら、本発明の実施形態に係る第3の変形例について説明する。上記では、複数の端末20それぞれが車両10の制御を行う場合に本発明の実施形態が適用される場合を主に想定した。しかし、複数の車両10が1台の端末20を用いて制御される場合にも、本発明の実施形態が適用され得る。
【0092】
すなわち、上記では、制御部110および通信部120が車両10に搭載され、通信部120と通信を行う第1の通信装置が、端末20-1であり、通信部120と通信を行う第2の通信装置が、端末20-2である場合について主に説明した。しかし、制御部110および通信部120が端末20に搭載され、通信部120と通信を行う第1の通信装置が、第1の車両であり、通信部120と通信を行う第2の通信装置が、第1の車両とは異なる第2の車両であってもよい。
【符号の説明】
【0093】
1:車両制御システム、10:車両、110:制御部、112:接続制御部、114:作動制御部、120:通信部、130:記憶部、20:端末、210:制御部、220:通信部、230:記憶部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9