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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024065595
(43)【公開日】2024-05-15
(54)【発明の名称】包装箱
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/44 20060101AFI20240508BHJP
   B65D 5/22 20060101ALI20240508BHJP
【FI】
B65D5/44 H
B65D5/22 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022174542
(22)【出願日】2022-10-31
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】305006624
【氏名又は名称】ダイナパック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】宮田 浩平
(72)【発明者】
【氏名】上原 直樹
【テーマコード(参考)】
3E060
【Fターム(参考)】
3E060AA03
3E060AB20
3E060BB01
3E060BC02
3E060CC14
3E060CC18
3E060CC43
3E060CD03
3E060CD04
3E060CD13
3E060DA11
3E060DA17
3E060EA06
(57)【要約】
【課題】収容された物品を取り出し易い包装箱を提供すること。
【解決手段】包装箱は、底部と、筒状の胴部とを備える。胴部は、2つの第1胴枠と、2つの第2胴枠と、を備える。第1胴枠は、第1本体部と、第1本体部の水平方向における両側にそれぞれ設けられた第1隅部とを備える。第1隅部は、第1本体部にA折目を介して接続するA区間と、A区間にB折目を介して接続するB区間と、B区間にC折目を介して接続するC区間とを備える。A区間、B区間、及びC区間は、上方から見たとき3角形を構成し、C区間は第1本体部に内側から接する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底部と、前記底部の上に載せられる筒状の胴部と、を備え、
前記底部は、
矩形の底板と、
前記底板の外周を構成する4辺のうち、対向する2辺にそれぞれ設けられ、上方に延びる第1額縁と、
前記4辺のうち、他の2辺にそれぞれ設けられ、上方に延びる第2額縁と、を備え、
前記胴部は、
2つの第1胴枠と、2つの第2胴枠と、を備え、
前記第1胴枠は、
前記第1額縁に内側から接する第1本体部と、
前記第1本体部の水平方向における両側にそれぞれ設けられた第1隅部と、を備え、
前記第1隅部は、
前記第1本体部にA折目を介して接続し、前記第2額縁に内側から接するA区間と、
前記A区間にB折目を介して接続するB区間と、
前記B区間にC折目を介して接続するC区間と、を備え、
前記A区間、前記B区間、及び前記C区間は、上方から見たとき3角形を構成し、前記C区間は前記第1本体部に内側から接し、
前記第2胴枠は、前記第2額縁に内側から接する、
包装箱。
【請求項2】
請求項1に記載の包装箱であって、
前記第1隅部は、前記B折目と同一直線上に第1スリットを備え、
前記第2胴枠は前記第1スリットに差し込まれ、
前記第2胴枠は、前記第1スリットに差し込まれたとき、前記第1スリットと同一直線上に位置する場所に第2スリットを備え、前記B折目の少なくとも一部は前記第2スリットに差し込まれる、
包装箱。
【請求項3】
請求項2に記載の包装箱であって、
前記A区間は第1切り起こし部を備え、
前記第2胴枠は、厚み方向から見て前記第1切り起こし部と重なる位置に切り欠き部を備え、
前記第1切り起こし部は、前記包装箱の内側に折り曲げられ、前記切り欠き部に差し込まれている、
包装箱。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の包装箱であって、
前記第1胴枠と前記第2胴枠とはそれぞれ段ボールにより構成され、
前記第1胴枠の紙巾方向と、前記第2胴枠の紙巾方向とは直交する、
包装箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は包装箱に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、物品を包装するために包装箱が使用されている。包装箱は特許文献1に開示されている。包装箱は、底部と、胴部とを備える。胴部は4面から構成される。底部に直交する方向から見たとき、胴部の形状は矩形である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-98524号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の包装箱では、底部に直交する方向から見たとき、包装箱の内部における隅の部分には、胴部の直交する2面が存在する。包装箱の内部における隅の部分に収容された物品は、胴部の直交する2面に挟まれるため、包装箱から取り出し難かった。本開示の1つの局面では、収容された物品を取り出し易い包装箱を提供することが好ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の1つの局面は、底部と、前記底部の上に載せられる筒状の胴部と、を備える。前記底部は、矩形の底板と、前記底板の外周を構成する4辺のうち、対向する2辺にそれぞれ設けられ、上方に延びる第1額縁と、前記4辺のうち、他の2辺にそれぞれ設けられ、上方に延びる第2額縁と、を備える。
【0006】
前記胴部は、2つの第1胴枠と、2つの第2胴枠と、を備える。前記第1胴枠は、前記第1額縁に内側から接する第1本体部と、前記第1本体部の水平方向における両側にそれぞれ設けられた第1隅部と、を備える。
【0007】
前記第1隅部は、前記第1本体部にA折目を介して接続し、前記第2額縁に内側から接するA区間と、前記A区間にB折目を介して接続するB区間と、前記B区間にC折目を介して接続するC区間と、を備える。
【0008】
前記A区間、前記B区間、及び前記C区間は、上方から見たとき3角形を構成し、前記C区間は前記第1本体部に内側から接する。前記第2胴枠は、前記第2額縁に内側から接する第2胴枠を備える。
【0009】
底部に直交する方向から見たとき、本開示の1つの局面の包装箱の内部における隅には、A区間、B区間、及びC区間により構成される三角形が設けられている。そのため、物品が包装箱の内部における隅の部分に収容された場合でも、胴部の直交する2面で物品が挟まれることを抑制できる。その結果、包装箱に収容された物品を取り出し易い。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】包装箱1の構成を表す斜視図である。
図2】包装箱1の構成を表す平面図である。
図3】底部3の構成を表す展開図である。
図4】組み立てられた底部3の構成を表す斜視図である。
図5】第1胴枠51、53の構成を表す展開図である。
図6】組み立てられた第1胴枠51、53の構成を表す斜視図である。
図7】第2胴枠55、57の構成を表す展開図である。
図8】第1胴枠51、53に第2胴枠55、57を取り付ける過程を表す斜視図である。
図9】組み立てられた胴部5の構成を表す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示の例示的な実施形態について図面を参照しながら説明する。
1.包装箱1の構成
(1-1)包装箱1の全体構成
図1図2に示すように、包装箱1は、底部3と、胴部5と、を備える。胴部5は角筒状の形態を有する。胴部5は底部3の上に載せられている。胴部5のうち、Z2方向の側の一部は、底部3が備える第1額縁9、11、及び第2額縁13、15の内側に差し込まれている。Z2方向は、底部3の底板7に直交する方向である。底板7が下側となるように包装箱1が置かれているとき、Z2方向は下方向である。
【0012】
胴部5のうち、その他の部分は、第1額縁9、11、及び第2額縁13、15よりも、Z1方向に突出している。Z1方向はZ2方向の反対方向である。
(1-2)底部3の構成
図3は、底部3を展開した状態を表す。図4は、底部3を組み立てた状態を表す。底部3は、矩形の底板7と、第1額縁9、11と、第2額縁13、15と、を備える。
【0013】
第1額縁9、11は、底板7の外周を構成する4辺のうち、対向する2辺にそれぞれ設けられている。図4に示すように、第1額縁9、11は、底板7からZ1方向に延びている。
【0014】
図3に示すように、第1額縁9は、折目21を介して底板7に接続している。第1額縁9の形状は矩形である。第1額縁11は、折目23を介して底板7に接続している。第1額縁11の形状は矩形である。折目21、23は、底板7の外周を構成する4辺のうち、対向する2辺である。
【0015】
第1額縁9の両側には、差込片25、27が設けられている。差込片25は、折目29を介して第1額縁9に接続している。差込片27は、折目31を介して第1額縁9に接続している。第1額縁11の両側にも、第1額縁9と同様に、差込片25、27が設けられている。
【0016】
図3に示すように、第2額縁13は、折目33を介して底板7に接続している。第2額縁15は、折目35を介して底板7に接続している。折目33、35は、底板7の外周を構成する4辺のうち、折目21、23の他の2辺である。
【0017】
第2額縁13は、折目41により、第1部43と第2部45とに二分される。折目41は、折目33と平行である。第1部43は、折目33の側にある。第1部43及び第2部45の形状はそれぞれ矩形である。第2額縁15も、第2額縁13と同様の構成を有する。
【0018】
図4に示すように、折目21を90度の角度で折り曲げることにより、第1額縁9は、底板7に対し立ち上がる。また、折目23を90度の角度で折り曲げることにより、第1額縁11は、底板7に対し立ち上がる。第1額縁9、11は、底板7からZ1方向に延びる。
【0019】
図4に示すように、折目33を90度の角度で折り曲げることにより、第2額縁13は、底板7に対し立ち上がる。第2額縁13は、底板7からZ1方向に延びる。折目41を180度の角度で折り曲げることにより、第2部45は内側に折り畳まれ、内側から第1部43と接する。このとき、第1額縁9に接続した差込片25と、第1額縁11に接続した差込片25とは、それぞれ、第2額縁13の第1部43と第2部45との間に挟まれる。
【0020】
図4に示すように、折目35を90度の角度で折り曲げることにより、第2額縁15は、底板7に対し立ち上がる。第2額縁15は、底板7からZ1方向に延びる。折目41を180度の角度で折り曲げることにより、第2部45は内側に折り畳まれ、内側から第1部43と接する。このとき、第1額縁9に接続した差込片27と、第1額縁11に接続した差込片27とは、それぞれ、第2額縁15の第1部43と第2部45との間に挟まれる。
【0021】
(1-3)胴部5の構成
図1図2図8図9に示すように、胴部5は、2つの第1胴枠51、53を備える。第1胴枠51と第1胴枠53とは同様の形態を有する。図5は、第1胴枠51、53を展開した状態を表す。図6は、第1胴枠51、53を組み立てた状態を表す。以下では主として第1胴枠51について説明する。
【0022】
図5に示すように、第1胴枠51は、第1本体部61と、第1隅部63、65とを備える。第1本体部61の形態は矩形である。第1隅部63、65は、第1本体部61のX方向における両側に設けられている。X方向は、包装箱1を組み立てたとき、Z1方向及びZ2方向と直交する方向である。
【0023】
第1隅部63は、A区間71、B区間73、C区間75、及びD区間77に区分される。A区間71は、A折目81を介して第1本体部61に接続している。B区間73は、B折目83を介してA区間71に接続している。C区間75は、C折目85を介してB区間73と接続している。D区間77は、D折目87を介してC区間75と接続している。
【0024】
A折目81、B折目83、C折目85、及びD折目87は、それぞれX方向と直交する。A区間71、B区間73、C区間75、及びD区間77の形態は、それぞれ矩形である。
【0025】
第1隅部63は、B折目83と同一直線上に第1スリット91を備える。第1スリット91は、第1隅部63のうち、Z1方向の側の端部を起点とし、Z2方向に延びている。第1スリット91は、第1隅部63を厚さ方向において貫通している。
【0026】
A区間71は、第1切り起こし部93を備える。第1切り起こし部93は、A区間71のうち、Z1方向の側の端部にある。第1切り起こし部93は、2本の平行な切目95と、折目97とにより囲まれた部分である。切目95は、A区間71におけるZ1方向の側の端部を起点とし、Z2方向に延びている。切目95は、A区間71を厚さ方向において貫通している。折目97は、2本の切目95におけるZ2方向の側の端部同士を接続している。折目97は2本の切目95と直交する。折目97の形状は直線である。折目97を折り曲げることにより、第1切り起こし部93は、A区間71における他の部分に対し、立ち上がる。第1隅部65も、第1隅部63と同様の形態を有する。
【0027】
図6に示すように、第1胴枠51、53の第1隅部63、65において、A折目81、B折目83、C折目85、D折目87は同じ方向に折り曲げられる。A区間71、B区間73、及びC区間75は、Z1方向の側の視点から見て直角三角形を構成する。A区間71は、第1本体部61と直交する。C区間75は第1本体部61と平行であり、第1本体部61の内側に接する。D区間77は、A区間71、B区間73、及びC区間75により構成される三角形の内部に存在する。
【0028】
第1胴枠51、53は、図6に示すように配置される。第1胴枠51の第1本体部61と、第1胴枠53の第1本体部61とは平行であり、対向する。第1胴枠51の第1隅部63、65は、第1胴枠53の側にある。第1胴枠53の第1隅部63、65は、第1胴枠51の側にある。
図1図2図8図9に示すように、胴部5は、2つの第2胴枠55、57を備える。第2胴枠55と第2胴枠57とは同様の形態を有する。
【0029】
図7に示すように、第2胴枠55、57の基本的な形態は矩形である。第2胴枠55、57は、それぞれ、2つの第2スリット101、103を備える。第2スリット101、103は、第2胴枠55、57のうち、Z2方向の側の端部を起点とし、Z1方向に延びている。第2スリット101、103は、厚さ方向において第2胴枠55、57を貫通している。第2スリット101、103は、Y方向において間隔をおいて配置されている。Y方向は、包装箱1を組み立てたとき、Z1方向及びZ2方向と直交する方向である。
【0030】
図7に示すように、第2胴枠55、57は、それぞれ、2つの切り欠き部105、107を備える。切り欠き部105、107は、第2胴枠55、57のうち、Z1方向の側の端部に設けられている。切り欠き部105、107は、矩形の領域を切り欠いた部分である。切り欠き部105、107は、Y方向において間隔をおいて配置されている。
【0031】
図8図9に示すように、第2胴枠55、57は、第1胴枠51、53に組み付けられる。第2胴枠55は、第1胴枠51の第1隅部65における第1スリット91と、第1胴枠53の第1隅部65における第1スリット91とに差し込まれる。
【0032】
このとき、第2胴枠55の第2スリット101は、第1胴枠51の第1隅部65における第1スリット91及びB折目83と同一直線上にある。そのため、B折目83の一部は第2胴枠55の第2スリット101に差し込まれる。
【0033】
また、第2胴枠55の第2スリット103は、第1胴枠53の第1隅部65における第1スリット91及びB折目83と同一直線上にある。そのため、B折目83の一部は第2胴枠55の第2スリット103に差し込まれる。
【0034】
第2胴枠55の一部は、第1胴枠51の第1隅部65の内部に侵入し、A区間71に内側から接する。また、第2胴枠55の一部は、第1胴枠53の第1隅部65の内部に侵入し、A区間71に内側から接する。
【0035】
図9に示すように、第2胴枠55の切り欠き部105と、第1胴枠51の第1隅部65における第1切り起こし部93とは、第2胴枠55の厚み方向から見て重なる。第1切り起こし部93は包装箱1の内側に折り曲げられ、切り欠き部105に差し込まれる。
【0036】
また、第2胴枠55の切り欠き部107と、第1胴枠53の第1隅部65における第1切り起こし部93とは、第2胴枠55の厚み方向から見て重なる。第1切り起こし部93は包装箱1の内側に折り曲げられ、切り欠き部107に差し込まれる。
【0037】
第2胴枠57は、第1胴枠51の第1隅部63における第1スリット91と、第1胴枠53の第1隅部63における第1スリット91とに差し込まれる。
このとき、第2胴枠57の第2スリット101は、第1胴枠51の第1隅部63における第1スリット91及びB折目83と同一直線上にある。そのため、B折目83の一部は第2胴枠57の第2スリット101に差し込まれる。
【0038】
また、第2胴枠57の第2スリット103は、第1胴枠53の第1隅部63における第1スリット91及びB折目83と同一直線上にある。そのため、B折目83の一部は第2胴枠57の第2スリット103に差し込まれる。
【0039】
第2胴枠57の一部は、第1胴枠51の第1隅部63の内部に侵入し、A区間71に内側から接する。また、第2胴枠57の一部は、第1胴枠53の第1隅部63の内部に侵入し、A区間71に内側から接する。
【0040】
図9に示すように、第2胴枠57の切り欠き部105と、第1胴枠51の第1隅部63における第1切り起こし部93とは、第2胴枠57の厚み方向から見て重なる。第1切り起こし部93は包装箱1の内側に折り曲げられ、切り欠き部105に差し込まれる。
【0041】
また、第2胴枠57の切り欠き部107と、第1胴枠53の第1隅部63における第1切り起こし部93とは、第2胴枠57の厚み方向から見て重なる。第1切り起こし部93は包装箱1の内側に折り曲げられ、切り欠き部107に差し込まれる。
【0042】
組み立てられた胴部5の基本的な形態は、角筒状である。図2に示すように、Z1方向の側の視点から見たとき、胴部5の基本的な形態は矩形である。矩形の4辺は、第1胴枠51、53及び第2胴枠55、57である。さらに、胴部5は、矩形の四隅の内側に、2つの第1隅部63と、2つの第1隅部65とを備える。2つの第1隅部63と、2つの第1隅部65との形状はそれぞれ直角三角形である。直角三角形における直角を挟む2辺は、胴部5の隅に内接している。よって、Z1方向の側の視点から見たとき、胴部5の内周面の形状は8角形である。
【0043】
(1-4)底部3と胴部5との組み付け
図9に示すように組み立てられた胴部5を、図4に示すように組み立てられた底部3に取り付けることで、図1図2に示す包装箱1となる。
【0044】
第1胴枠51の第1本体部61のうち、Z2方向の側の一部は、第1額縁9に内側から接している。第1胴枠53の第1本体部61のうち、Z2方向の側の一部は、第1額縁11に内側から接している。
【0045】
第2胴枠55、第1胴枠51の第1隅部65、及び第1胴枠53の第1隅部65のうち、Z2方向の側の一部は、は、第2額縁13に内側から接している。第2胴枠57、第1胴枠51の第1隅部63、及び第1胴枠53の第1隅部63のうち、Z2方向の側の一部は、は、第2額縁15に内側から接している。
【0046】
第1胴枠51、53と、第2胴枠55、57とはそれぞれ段ボールにより構成される。第1胴枠51、53の紙巾方向と、第2胴枠55、57の紙巾方向とは直交する。
包装箱1に収容される物品は特に限定されない。包装箱1に収容される物品として、例えば、食品等が挙げられる。食品として、例えば、野菜、果物等が挙げられる。野菜として、例えば、キャベツ等が挙げられる。
【0047】
2.包装箱1が奏する効果
(1A)Z1方向の側の視点から見たとき、包装箱1の内部における4隅には、A区間71、B区間73、及びC区間75により構成される直角三角形が設けられている。そのため、物品が包装箱1の内部における隅の部分に収容された場合でも、胴部5の直交する2面(すなわち、第1本体部61の内面と、第2胴枠55又は第2胴枠57の内面)で物品が挟まれることを抑制できる。その結果、包装箱1に収容された物品を取り出し易い。
【0048】
(1B)第1隅部63、65は、B折目83と同一直線上に第1スリット91を備える。第2胴枠55、57は第1スリット91に差し込まれる。第2胴枠55、57は、第1スリット91に差し込まれたとき、第1スリット91と同一直線上に位置する場所に第2スリット101、103を備える。B折目83の少なくとも一部は第2スリット101、103に差し込まれる。そのため、第1胴枠51、53と第2胴枠55、57とを一層強固に固定することができる。
【0049】
(1C)A区間71は第1切り起こし部93を備える。第2胴枠55、57は、厚み方向から見て第1切り起こし部93と重なる位置に切り欠き部105、107を備える。第1切り起こし部93は、包装箱1の内側に折り曲げられ、切り欠き部105、107に差し込まれている。そのため、第1胴枠51、53と第2胴枠55、57とをロックすることができる。
【0050】
(1D)第1胴枠51、53と、第2胴枠55、57とはそれぞれ段ボールにより構成される。第1胴枠51、53の紙巾方向と、第2胴枠55、57の紙巾方向とは直交する。そのため、包装箱1の圧縮強度が一層高い。
3.他の実施形態
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
【0051】
(1)包装箱1の材質は段ボール以外の材質であってもよい。
(2)第1胴枠51、53の紙巾方向と、第2胴枠55、57の紙巾方向とは平行であってもよい。
【0052】
(3)包装箱1を組み立てる順番は特に限定されない。例えば、底部3に第1胴枠51、53を取り付け、次に、第2胴枠55、57を取り付けてもよい。
(4)第1胴枠51、53に第2胴枠55、57を取り付ける方法は上記の方法に限定されない。公知の取り付け方法から適宜選択して用いることができる。
(5)上記各実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素に分担させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に発揮させたりしてもよい。また、上記各実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記各実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。
【0053】
(6)上述した包装箱1の他、当該包装箱1構成要素とするシステム、包装箱1の製造方法等、種々の形態で本開示を実現することもできる。
【符号の説明】
【0054】
1…包装箱、3…底部、5…胴部、7…底板、9、11…第1額縁、13、15…第2額縁、21、23、29、31、33、35、41、97…折目、25、27…差込片、43…第1部、45…第2部、51、53…第1胴枠、55、57…第2胴枠、61…第1本体部、63、65…第1隅部、71…A区間、73…B区間、75…C区間、77…D区間、81…A折目、83…B折目、85…C折目、87…D折目、91…第1スリット、93…第1切り起こし部、95…切目、101、103…第2スリット、105、107…切り欠き部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9