(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024065649
(43)【公開日】2024-05-15
(54)【発明の名称】業務支援装置、業務支援方法、及び業務支援プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20230101AFI20240508BHJP
【FI】
G06Q30/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022174629
(22)【出願日】2022-10-31
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】林 龍哉
(72)【発明者】
【氏名】尾▲崎▼ 大介
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB54
5L049BB54
(57)【要約】
【課題】契約を締結した利用者に対し、一括等で利用者から全額受け取った前受金の範囲内で且つ利用者との間で取り決めた割引率に基づく割引適用後の金額で提供されるサービス(例えば広告掲載など)の提供事業者(例えばネット広告業に係るものなど)における、利用者からサービスの提供依頼(申し込み)を受け付けた後に発生するデータ登録等に関するデータ管理業務について、その効率化を実現することができる業務支援装置等を提供することを課題とする。
【解決手段】本実施形態では、(1)指定された契約番号に紐づくサービス明細データに含まれる情報が表示されている契約入力画面において、取引先から提供依頼されたサービスを設定させ、(2)設定されたサービスの定価を商品マスタから取得し、(3)設定されたサービスに適用される割引率を契約入力画面から取得し、(4)取得された定価に取得された割引率を掛けて割引適用後金額を算出し、(5)算出された割引適用後金額を、契約入力画面に表示させる。
【選択図】
図4A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備えた業務支援装置であって、
前受金の範囲内で割引適用後の金額で提供されるサービスと、その定価と、の組を含む第一データと、
前記サービスの提供事業者とその利用者との間で締結された契約であって前記前受金全額の受け取りと割引率の取り決めを伴うものに割り当てられた契約識別情報と、前記前受金と、前記割引率と、の組を含む第二データと、
にアクセス可能であり、
前記制御部は、
指定された前記契約識別情報に紐づく前記第二データに含まれる情報が表示されている第一画面において、前記利用者から提供依頼された前記サービスを設定させるサービス設定手段と、
前記サービス設定手段で設定された前記サービスの定価を、前記第一データから取得する定価取得手段と、
前記サービス設定手段で設定された前記サービスに適用される前記割引率を、前記第一画面から取得する割引率取得手段と、
前記定価取得手段で取得された前記定価に前記割引率取得手段で取得された前記割引率を掛けて、割引適用後金額を算出する割引適用後金額算出手段と、
前記割引適用後金額算出手段で算出された前記割引適用後金額を、前記第一画面に表示させる割引適用後金額表示実行手段と、
を備えたこと、
を特徴とする業務支援装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記第一画面に表示されている前記前受金から前記割引適用後金額算出手段で算出された前記割引適用後金額を減算して前受金残額を算出する前受金残額算出手段と、
前記前受金残額算出手段で算出された前記前受金残額を、前記第一画面に表示させる前受金残額表示実行手段と、
をさらに備えたこと、
を特徴とする請求項1に記載の業務支援装置。
【請求項3】
前記割引適用後金額を前記サービスの提供期間に基づき月別に按分した月別割引適用後金額と、前記契約識別情報と、の組を、前記提供期間に基づく月数分含む、売上を管理するための第三データにさらにアクセス可能であり、
前記第二データは、前記契約識別情報と、前記提供期間と、前記割引適用後金額と、の組をさらに含み、
前記制御部は、
前記第二データに含まれる前記提供期間と前記割引適用後金額が表示されている前記第一画面において、前記提供期間の終期を短縮されたものに変更させる変更手段と、
前記第一画面において指示がされると、前記指定された前記契約識別情報に紐づく前記第三データに含まれる全ての前記月別割引適用後金額が売上金額として月別に表示されている第二画面を表示させる月別売上金額表示実行手段と、
前記第二画面において、前記変更手段で変更された後の前記終期に基づき解約対象となる前記月別割引適用後金額を指定させる指定手段と、
前記指定手段で指定された前記月別割引適用後金額と前記指定された前記契約識別情報とを含む前記組を前記第三データから削除する削除手段と、
前記第二データに含まれる前記割引適用後金額から前記指定手段で指定された前記月別割引適用後金額を減算するとともに、前記第二データに含まれる前記提供期間を前記変更手段で変更された後の前記終期に基づいて更新する更新手段と、
をさらに備えたこと、
を特徴とする請求項1または2に記載の業務支援装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記第一画面において、前記契約に対し前記前受金とは別に付随的に発生する料金を設定させる料金設定手段と、
前記契約識別情報と、請求金額としての前記前受金と、請求金額としての前記料金設定手段で設定された前記料金と、の組を含む、請求を管理するための第四データを生成する生成手段と、
をさらに備えたこと、
を特徴とする請求項3に記載の業務支援装置。
【請求項5】
前記サービス設定手段において、前記第一画面には、ある金額が売上として管理される対象であることを意味する種別が表示されており、
前記割引適用後金額表示実行手段は、前記割引適用後金額を、前記第一画面に、前記割引適用後金額が前記種別と対応づいていることが認識可能な態様で表示させること、
を特徴とする請求項4に記載の業務支援装置。
【請求項6】
前記提供事業者はネット広告業に係るものであり、
前記サービスは広告掲載であること、
を特徴とする請求項5に記載の業務支援装置。
【請求項7】
制御部を備えた情報処理装置で実行される業務支援方法であって、
前記情報処理装置は、
前受金の範囲内で割引適用後の金額で提供されるサービスと、その定価と、の組を含む第一データと、
前記サービスの提供事業者とその利用者との間で締結された契約であって前記前受金全額の受け取りと割引率の取り決めを伴うものに割り当てられた契約識別情報と、前記前受金と、前記割引率と、の組を含む第二データと、
にアクセス可能であり、
前記制御部で実行される、
指定された前記契約識別情報に紐づく前記第二データに含まれる情報が表示されている第一画面において、前記利用者から提供依頼された前記サービスを設定させるサービス設定ステップと、
前記サービス設定ステップで設定された前記サービスの定価を、前記第一データから取得する定価取得ステップと、
前記サービス設定ステップで設定された前記サービスに適用される前記割引率を、前記第一画面から取得する割引率取得ステップと、
前記定価取得ステップで取得された前記定価に前記割引率取得ステップで取得された前記割引率を掛けて、割引適用後金額を算出する割引適用後金額算出ステップと、
前記割引適用後金額算出ステップで算出された前記割引適用後金額を、前記第一画面に表示させる割引適用後金額表示実行ステップと、
を含むこと、
を特徴とする業務支援方法。
【請求項8】
制御部を備えた情報処理装置に実行させるための業務支援プログラムであって、
前記情報処理装置は、
前受金の範囲内で割引適用後の金額で提供されるサービスと、その定価と、の組を含む第一データと、
前記サービスの提供事業者とその利用者との間で締結された契約であって前記前受金全額の受け取りと割引率の取り決めを伴うものに割り当てられた契約識別情報と、前記前受金と、前記割引率と、の組を含む第二データと、
にアクセス可能であり、
前記制御部に実行させるための、
指定された前記契約識別情報に紐づく前記第二データに含まれる情報が表示されている第一画面において、前記利用者から提供依頼された前記サービスを設定させるサービス設定ステップと、
前記サービス設定ステップで設定された前記サービスの定価を、前記第一データから取得する定価取得ステップと、
前記サービス設定ステップで設定された前記サービスに適用される前記割引率を、前記第一画面から取得する割引率取得ステップと、
前記定価取得ステップで取得された前記定価に前記割引率取得ステップで取得された前記割引率を掛けて、割引適用後金額を算出する割引適用後金額算出ステップと、
前記割引適用後金額算出ステップで算出された前記割引適用後金額を、前記第一画面に表示させる割引適用後金額表示実行ステップと、
を含むこと、
を特徴とする業務支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、業務支援装置、業務支援方法、及び業務支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、期間契約型の商品(サービス)の契約期間内の受注から売上計上までを一度入力するだけで、契約期間終了までの売上管理が行えるようになる期間契約販売管理装置等が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、契約を締結した利用者に対し、一括等で利用者から全額受け取った前受金の範囲内で且つ利用者との間で取り決めた割引率に基づく割引適用後の金額で提供されるサービス(例えば広告掲載など)の提供事業者(例えばネット広告業に係るものなど)には、バックオフィス業務を含め様々な業務が存在するが、特に、利用者からサービスの提供依頼(申し込み)を受け付けた後に発生するデータ登録等に関するデータ管理業務について、効率化の観点から、システム化による改善の余地があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、前記データ管理業務について、その効率化を実現することができる業務支援装置、業務支援方法、及び業務支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る業務支援装置は、制御部を備えた業務支援装置であって、前受金の範囲内で割引適用後の金額で提供されるサービスと、その定価と、の組を含む第一データと、前記サービスの提供事業者とその利用者との間で締結された契約であって前記前受金全額の受け取りと割引率の取り決めを伴うものに割り当てられた契約識別情報と、前記前受金と、前記割引率と、の組を含む第二データと、にアクセス可能であり、前記制御部は、指定された前記契約識別情報に紐づく前記第二データに含まれる情報が表示されている第一画面において、前記利用者から提供依頼された前記サービスを設定させるサービス設定手段と、前記サービス設定手段で設定された前記サービスの定価を、前記第一データから取得する定価取得手段と、前記サービス設定手段で設定された前記サービスに適用される前記割引率を、前記第一画面から取得する割引率取得手段と、前記定価取得手段で取得された前記定価に前記割引率取得手段で取得された前記割引率を掛けて、割引適用後金額を算出する割引適用後金額算出手段と、前記割引適用後金額算出手段で算出された前記割引適用後金額を、前記第一画面に表示させる割引適用後金額表示実行手段と、を備えたこと、を特徴とする。
【0007】
なお、前記制御部は、前記第一画面に表示されている前記前受金から前記割引適用後金額算出手段で算出された前記割引適用後金額を減算して前受金残額を算出する前受金残額算出手段と、前記前受金残額算出手段で算出された前記前受金残額を、前記第一画面に表示させる前受金残額表示実行手段と、をさらに備えてもよい。
【0008】
また、本発明に係る業務支援装置は、前記割引適用後金額を前記サービスの提供期間に基づき月別に按分した月別割引適用後金額と、前記契約識別情報と、の組を、前記提供期間に基づく月数分含む、売上を管理するための第三データにさらにアクセス可能であってもよく、前記第二データは、前記契約識別情報と、前記提供期間と、前記割引適用後金額と、の組をさらに含んでもよく、前記制御部は、前記第二データに含まれる前記提供期間と前記割引適用後金額が表示されている前記第一画面において、前記提供期間の終期を短縮されたものに変更させる変更手段と、前記第一画面において指示がされると、前記指定された前記契約識別情報に紐づく前記第三データに含まれる全ての前記月別割引適用後金額が売上金額として月別に表示されている第二画面を表示させる月別売上金額表示実行手段と、前記第二画面において、前記変更手段で変更された後の前記終期に基づき解約対象となる前記月別割引適用後金額を指定させる指定手段と、前記指定手段で指定された前記月別割引適用後金額と前記指定された前記契約識別情報と含む前記組を前記第三データから削除する削除手段と、前記第二データに含まれる前記割引適用後金額から前記指定手段で指定された前記月別割引適用後金額を減算するとともに、前記第二データに含まれる前記提供期間を前記変更手段で変更された後の前記終期に基づいて更新する更新手段と、をさらに備えてもよい。
【0009】
また、前記制御部は、前記第一画面において、前記契約に対し前記前受金とは別に付随的に発生する料金を設定させる料金設定手段と、前記契約識別情報と、請求金額としての前記前受金と、請求金額としての前記料金設定手段で設定された前記料金と、の組を含む、請求を管理するための第四データを生成する生成手段と、をさらに備えてもよい。
【0010】
また、前記サービス設定手段において、前記第一画面には、ある金額が売上として管理される対象であることを意味する種別が表示されていてもよく、前記割引適用後金額表示実行手段は、前記割引適用後金額を、前記第一画面に、前記割引適用後金額が前記種別と対応づいていることが認識可能な態様で表示させてもよい。
【0011】
また、前記提供事業者はネット広告業に係るものであってもよく、前記サービスは広告掲載であってもよい。
【0012】
また、本発明に係る業務支援方法は、制御部を備えた情報処理装置で実行される業務支援方法であって、前記情報処理装置は、前受金の範囲内で割引適用後の金額で提供されるサービスと、その定価と、の組を含む第一データと、前記サービスの提供事業者とその利用者との間で締結された契約であって前記前受金全額の受け取りと割引率の取り決めを伴うものに割り当てられた契約識別情報と、前記前受金と、前記割引率と、の組を含む第二データと、にアクセス可能であり、前記制御部で実行される、指定された前記契約識別情報に紐づく前記第二データに含まれる情報が表示されている第一画面において、前記利用者から提供依頼された前記サービスを設定させるサービス設定ステップと、前記サービス設定ステップで設定された前記サービスの定価を、前記第一データから取得する定価取得ステップと、前記サービス設定ステップで設定された前記サービスに適用される前記割引率を、前記第一画面から取得する割引率取得ステップと、前記定価取得ステップで取得された前記定価に前記割引率取得ステップで取得された前記割引率を掛けて、割引適用後金額を算出する割引適用後金額算出ステップと、前記割引適用後金額算出ステップで算出された前記割引適用後金額を、前記第一画面に表示させる割引適用後金額表示実行ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る業務支援プログラムは、制御部を備えた情報処理装置に実行させるための業務支援プログラムであって、前記情報処理装置は、前受金の範囲内で割引適用後の金額で提供されるサービスと、その定価と、の組を含む第一データと、前記サービスの提供事業者とその利用者との間で締結された契約であって前記前受金全額の受け取りと割引率の取り決めを伴うものに割り当てられた契約識別情報と、前記前受金と、前記割引率と、の組を含む第二データと、にアクセス可能であり、前記制御部に実行させるための、指定された前記契約識別情報に紐づく前記第二データに含まれる情報が表示されている第一画面において、前記利用者から提供依頼された前記サービスを設定させるサービス設定ステップと、前記サービス設定ステップで設定された前記サービスの定価を、前記第一データから取得する定価取得ステップと、前記サービス設定ステップで設定された前記サービスに適用される前記割引率を、前記第一画面から取得する割引率取得ステップと、前記定価取得ステップで取得された前記定価に前記割引率取得ステップで取得された前記割引率を掛けて、割引適用後金額を算出する割引適用後金額算出ステップと、前記割引適用後金額算出ステップで算出された前記割引適用後金額を、前記第一画面に表示させる割引適用後金額表示実行ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、契約を締結した利用者に対し、一括等で利用者から全額受け取った前受金の範囲内で且つ利用者との間で取り決めた割引率に基づく割引適用後の金額で提供されるサービス(例えば広告掲載など)の提供事業者(例えばネット広告業に係るものなど)における、利用者からサービスの提供依頼(申し込み)を受け付けた後に発生するデータ登録等に関するデータ管理業務について、その効率化を実現することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】
図1は、本実施形態に係る業務支援装置の構成の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、商品マスタ106aと請求先マスタ106bの一例を示す図である。
【
図3】
図3は、利用者に提供されるプランを設定する局面における契約入力画面MAならびに請求の情報が表示されている契約詳細入力画面MBの一例、および、利用者に提供されるプランを設定した後の、契約基本情報データ106c、サービス明細データ106d、および請求詳細データ106eの一例を示す図である。
【
図4A】
図4Aは、利用者に提供されるサービスを設定する局面における契約入力画面MAおよび売上の情報が表示されている契約詳細入力画面MCの一例を示す図である。
【
図4B】
図4Bは、利用者に提供されるサービスを設定した後の、契約基本情報データ106c、サービス明細データ106d、請求詳細データ106e、および売上詳細データ106fの一例を示す図である。
【
図5】
図5は、売上の計上と請求書の発行を行った後の、契約基本情報データ106c、サービス明細データ106d、請求詳細データ106eならびに売上詳細データ106fの一例、および、発行された請求書ならびに作成された売上仕訳の一例を示す図である。
【
図6A】
図6Aは、利用者に提供されているサービスを途中解約する局面における契約入力画面MAならびに契約詳細入力画面MCの一例、および、利用者に提供されているサービスを途中解約した後の、契約基本情報データ106c、サービス明細データ106d、請求詳細データ106eならびに売上詳細データ106fの一例を示す図である。
【
図6B】
図6Bは、利用者に提供されているサービスを途中解約した後のサービス明細データ106dに基づく契約入力画面MAの一例を示す図である。
【
図7】
図7は、作成された入金仕訳および入金消込仕訳の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、売上の計上を行った後の、契約基本情報データ106c、サービス明細データ106d、請求詳細データ106eならびに売上詳細データ106fの一例、および、作成された売上仕訳ならびに前受金振替仕訳の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[1.構成]
本実施形態に係る業務支援装置100(本発明の業務支援装置を含む。)の構成の一例について、
図1等を参照して説明する。
図1は、業務支援装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0017】
業務支援装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータを基に構築したものである。なお、業務支援装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型業務支援装置を基に構築したものに限らず、市販のノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォンまたはタブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型業務支援装置を基に構築したものであってもよい。
【0018】
業務支援装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。業務支援装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0019】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、業務支援装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、業務支援装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、記憶部106に格納されるデータは、例えばサーバ200に格納されてもよい。
【0020】
入出力インターフェース部108には、入力装置400および出力装置500が接続されている。出力装置500には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置400には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置500をモニタ500とし、入力装置400をキーボード400またはマウス400として記載する場合がある。
【0021】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
【0022】
記憶部106は、商品マスタ106a(本発明の第一データを含む)、請求先マスタ106b、契約基本情報データ106c、サービス明細データ106d(本発明の第二データを含む)、請求詳細データ106e(本発明の第四データを含む)および売上詳細データ106f(本発明の第三データを含む)等を格納する。
【0023】
図2には、商品マスタ106aに格納される情報の一例が示されている。商品マスタ106aは、取引先(本発明の利用者に相当)に提供されるプランやサービスに関する情報を管理するためのものである。商品マスタ106aは、
図2で示すように、プランを商品と見立ててプランに割り当てられた商品識別情報(例えば商品コードまたは商品名など)、プランの定価(例えば契約金(一括等で全額前受したものを含む)など)およびプランの利用期限に関する情報を格納する。また、商品マスタ106aは、サービスを商品と見立ててサービスに割り当てられた商品識別情報(例えば識別コードまたは名称など)、サービスの定価、およびサービスの契約期間を格納する。
【0024】
図2には、請求先マスタ106bに格納される情報の一例が示されている。請求先マスタ106bは、
図2で示すように、取引先に割り当てられた取引先識別情報(例えば取引先コードまたは取引先名など)、取引先で設定された請求の締日、取引先から請求額を回収する月を請求を締める月を基準に相対的に示した回収月(例えば翌月等)、および取引先から請求額を回収する日である回収日を格納する。
【0025】
図3、4B、5、6A、8には、契約基本情報データ106cに格納される情報の一例が示されている。契約基本情報データ106cは、契約に関する基本情報を管理するためのものである。契約基本情報データ106cは、これらの図で示すように、契約識別情報(例えば契約番号など)、取引先との契約を担当した部門の部門識別情報(例えばコードまたは名称など)、および請求先となる取引先の取引先識別情報を格納する。
【0026】
図3、4B、5、6A、8には、サービス明細データ106dに格納される情報の一例が示されている。サービス明細データ106dは、取引先に提供されているプラン・サービスに関する金額等を含む情報や契約に対し契約金(一括等で全額前受したものを含む)とは別に付随的に発生した料金(例えば初回契約手数料など)とその費目(例えば「初回契約手数料」など)等に関する情報を、契約に紐づけて管理するためのものである。
【0027】
サービス明細データ106dは、これらの図で示すように、契約識別情報、行識別情報(例えば行番号など)、行枝識別情報(例えば行枝番号など)、明細種別(「親」「子」「通常」)、商品識別情報、開始日(例えばプランの利用開始日またはサービスの契約(提供)開始日など)、終了日(例えばプランの利用終了日またはサービスの契約(提供)終了日など)、商品の定価(例えばプランの契約金、サービスの定価、または契約に対し契約金とは別に付随的に発生した料金など)、割引率(例えばプランで定めたサービスに適用される割引率など)、および商品の本体金額(例えばプランの契約金、サービスの定価に割引率を掛けて算出した割引適用後金額、または契約に対し契約金とは別に付随的に発生した料金など)を格納する。
【0028】
ここで、「親」という明細種別は、ある商品・金額(例えばプランとその本体金額など)が請求として管理される対象であることを意味するものである。例えば、プランは、「親」という明細種別と対応づくものである。「子」という明細種別は、ある商品・金額(例えばサービスとその割引適用後金額など)が売上として管理される対象であることを意味するものである(本発明の「ある金額が売上として管理される対象であることを意味する種別」に相当)。例えば、サービスは、「子」という明細種別と対応づくものである。「通常」という明細種別は、ある商品・金額(例えば契約に対し契約金とは別に料金が付随的に発生した費目とその料金など)が請求としても売上としても管理される対象であることを意味するものである。例えば、初回契約手数料は、「通常」という明細種別と対応づくものである。
【0029】
図3、4B、5、6A、8には、請求詳細データ106eに格納される情報の一例が示されている。請求詳細データ106eは、請求を管理するためのものである。請求詳細データ106eは、これらの図で示すように、契約識別情報、行識別情報、行枝識別情報、詳細識別情報(例えば詳細番号など)、取引先が希望する請求の日付である請求希望日、取引先が希望する請求の日付が属する月である請求年月、取引先から請求額を回収する予定の日付である回収予定日、請求金額(例えばサービス明細データ106dにおいて「親」または「通常」の明細種別と紐付けられている本体金額など)、および請求済みであるか否かを示す請求区分を格納する。
【0030】
図4B、5、6A、8には、売上詳細データ106fに格納される情報の一例が示されている。売上詳細データ106fは、売上を管理するためのものである。売上詳細データ106fは、これらの図で示すように、契約識別情報、行識別情報、行枝識別情報、詳細識別情報、サービスの売上月、サービスの売上金額(例えばサービスの割引適用後金額をサービスの契約(提供)期間に基づき月別に按分した月別割引適用後金額など)、売上済みであるか否かを示す売上計上区を格納する。
【0031】
図1に戻り、制御部102は、業務支援装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の業務支援を実行する。
【0032】
制御部102は、機能概念的に、契約入力部102a、売上入力部102b、請求書発行部102c、売上確定部102d、EB入金取込部102e、入金消込部102f、入金確定部102gなどを備える。契約入力部102aは、本発明のサービス設定手段、定価取得手段、割引率取得手段、割引適用後金額算出手段、割引適用後金額表示実行手段、前受金残額算出手段、前受金残額表示実行手段、変更手段、月別売上金額表示実行手段、指定手段、削除手段、更新手段、料金設定手段、および生成手段を含む。
【0033】
契約入力部102aは、(11)指定された契約識別情報に紐づくサービス明細データ106dに含まれる情報が表示された契約入力画面MA(本発明の第一画面に相当。
図4A参照。)において、取引先から提供依頼(申し込み)されたサービスを、オペレータに設定させ、(12)設定されたサービスの定価を、商品マスタ106aから取得し、(13)設定されたサービスに適用される割引率を、契約入力画面MA(
図4A参照)から取得し、(14)取得された定価に取得された割引率を掛けて、割引適用後金額を算出し、(15)算出された割引適用後金額を、契約入力画面MA(
図4A参照)に表示させる。なお、契約入力画面MA(
図4A参照)に「子」という明細種別が表示されている場合、契約入力部102aは、算出された割引適用後金額を、契約入力画面MA(
図4A参照)に、当該金額が「子」という明細種別と対応づいていることが認識可能な態様で(例えば、
図4Aに示すように「子」という明細種別が表示されている明細行に)表示させる。
【0034】
契約入力部102aは、(21)契約入力画面MA(
図4A参照)に表示されているプランの本体金額(前受金に相当)から、算出された割引適用後金額を減算して前受金残額を算出し、(22)算出された前受金残額を契約入力画面MA(
図4A参照)に表示させる。
【0035】
契約入力部102aは、(31)サービス明細データ106dに含まれる開始日・終了日(提供期間に相当)と割引適用後金額が表示されている契約入力画面MA(
図6A参照)において、オペレータに、終了日を短縮されたものに変更させ、(32)契約入力画面MA(
図6A参照)において「詳細」ボタンが押下されると、前記指定された契約識別情報に紐づく売上詳細データ106fに含まれる全ての月別割引適用後金額が売上金額として月別に表示されている契約詳細入力画面MC(
図6A参照)を表示させ、(33)契約詳細入力画面MC(
図6A参照)において、変更された後の終了日に基づき解約対象となる月別割引適用後金額をオペレータに指定させ、(34)解約対象として指定された月別割引適用後金額と前記指定された契約識別情報とを含むレコードを売上詳細データ106fから削除し、(35)サービス明細データ106dに含まれるサービスの本体金額(割引適用後金額に相当)から、解約対象として指定された月別割引適用後金額を減算するとともに、サービス明細データ106dに含まれる終了日を、変更された後のものに更新する。
【0036】
契約入力部102aは、(41)契約入力画面MAにおいて、契約に対し契約金(前受金)とは別に付随的に発生する料金(例えば初回契約手数料など)を、オペレータに設定させ、(42)前記指定された契約識別情報、請求金額としての前受金、および請求金額としての設定された料金等を含むレコードを生成して請求詳細データ106eに格納する。
【0037】
なお、契約入力部102aで実行される処理については、[3.処理の具体例]にて詳細に説明する。
【0038】
図1に戻り、売上入力部102bは、売上の計上を行った月に紐づく売上詳細データ106fに含まれる売上計上区分を「未計上」から「計上済」に更新する。
【0039】
請求書発行部102cは、請求詳細データ106eを基に請求書データを作成して出力するとともに、請求書の発行を行った月に紐づく請求詳細データ106eに含まれる請求区分を「未請求」から「請求済」に更新する。
【0040】
売上確定部102dは、売上詳細データ106fを参照して、売上計上区分が「計上済」になっているレコードを基に、売上計上仕訳のデータを作成したり、サービス明細データ106dと売上詳細データ106fを参照して、前受金振替仕訳のデータを作成したりする。
【0041】
EB入金取込部102eは、通信インターフェース部104及びネットワーク300を介して、銀行側のシステムからEB入金ファイルをダウンロードして取り込み、入金データ(図示せず)を生成する。なお、EB入金ファイルは、銀行側から提供されるAPIを用いてダウンロードしてもよい。
【0042】
入金消込部102fは、入金データ等を基に入金消込データ(図示せず)を生成する。
【0043】
入金確定部102gは、入金データを参照して入金仕訳のデータを作成したり、入金消込データを参照して入金消込仕訳のデータを作成したりする。
【0044】
[2.画面構成例]
ここでは、各種情報を入力させるための画面の構成例について、
図3等を参照して詳細に説明する。
【0045】
[2-1.契約入力画面MAの構成]
まず、契約入力画面MAの一例について、
図3等を参照して詳細に説明する。契約入力画面MAは、大別して、契約基本情報を入力するための領域MA1と、サービス明細データ106dにて管理される情報を入力するための領域MA2と、戻るボタンMA3と、登録ボタンMA4と、で構成されている。
【0046】
領域MA1は、契約識別情報、取引先と締結した契約の契約日、取引先との契約を担当した部門の部門識別情報、および請求先となる取引先の取引先識別情報を入力する領域である。
【0047】
領域MA2は、行識別情報を表示するMA21と、明細種別を選択可能に表示する領域MA22と、商品識別情報を表示する領域MA23と、開始日を表示する領域MA24と、終了日を表示する領域MA25と、商品の定価を表示する領域MA26と、割引率を表示する領域MA27と、商品の本体金額を表示する領域MA28と、プランの契約金(前受金)の残額を表示する領域MA29と、請求に関する情報が表示される契約詳細入力画面MB(
図3参照)、売上に関する情報が表示される契約詳細入力画面MC(
図4Aまたは
図6A参照)または請求と売上の両方に関する情報が表示される契約詳細入力画面(図示せず)の表示を指示するための詳細ボタンMA210と、明細種別が「親」であるときにのみに表示される子追加ボタンMA211と、で構成されている。
【0048】
ここで、領域MA2において、明細種別が「親」と設定された明細は、請求を管理する明細を意味し、明細種別が「子」と設定された明細は、売上を管理する明細を意味し、明細種別が「通常」と設定された明細は、請求と売上の両方を管理する明細を意味する。「親」または「通常」という明細種別については、明細入力時に選択することができる。一方、「子」という明細種別については、「親」という明細種別を含む明細が表示されている状態において子追加ボタンMA211が押下されることにより「子」という明細種別を含む明細が自動作成され、「子」という明細種別は変更することはできない。一の契約内で明細種別を分けることで一括前受債権の親明細と通常の明細(初回契約手数料等)の2明細を並べて登録できる。
【0049】
領域MA23では、商品(具体的には、プラン、サービスまたは手数料等に対応する商品識別コード)を選択することができる。なお、選択された商品識別コードに対応する商品名は商品マスタ106aから取得されたものが領域MA23に初期セット(表示)されるが、初期セットされた名称の変更は可能である。商品(プラン、サービス、手数料等に対応する識別コード)を選択することで、領域MA26と領域MA28のそれぞれに定価と本体金額が初期セット(表示)される。
【0050】
領域MA24には、契約開始日が表示される。明細種別が「親」の明細には、明細種別が「子」の明細の開始日の最小値が表示されるので、開始日を入力することができない。明細種別が「子」の明細と明細種別が「通常」の明細には、サービス等の開始日を入力することができる。
【0051】
領域MA25には、契約終了日が表示される。明細種別が「親」の明細については、明細種別が「子」の明細の開始日の最小値から商品マスタ106aの利用期限を基に期間計算が行われ、計算結果が領域MA25の終了日に自動でセット(表示)される。明細種別が「親」の明細の終了日については、明細種別が「子」の明細の開始日が入力されるまで、入力することができない。明細種別が「子」の明細と明細種別が「通常」の明細では、開始日が入力されると商品マスタ106aの契約期間を基に期間計算が行われ、計算結果が領域MA25の終了日に自動でセット(表示)される。明細種別が「親」の明細、「子」の明細および「通常」の明細の全ての明細において、領域MA25にセット(表示)された日付については、期間の延長等により変更することができる。
【0052】
領域MA26には、領域MA23に表示されている商品識別コードに割り当てられた商品マスタ106aの定価が表示される。
【0053】
領域MA27には、契約上で定めた割引率が表示される。明細種別が「親」の明細にのみ、割引率が入力できる。明細種別が「子」の明細には、明細種別が「親」の明細の割引率が自動でセット(表示)され、セットされた割引率は変更することができない。明細種別が「通常」の明細には、割引率は表示されず入力することもできない。
【0054】
領域MA28には、明細種別が「親」または「通常」の明細の場合は、商品マスタ106aの定価が初期セット(表示)され、セットされた金額は変更することができる。明細種別が「子」の明細の場合は、商品マスタ106aの定価に明細種別が「親」の明細の割引率を掛けた金額が初期セット(表示)される。なお、この金額は前受金から取崩されるが、割引対象外のサービスの提供も行うケースがある為、初期セット(表示)された金額と異なる金額も入力できる。
【0055】
領域MA29は、明細種別が「親」の明細にのみ、入力可能に表示される。例えば、計算式「残額=明細種別が「親」の明細の本体金額-明細種別が「子」の明細に紐づく売上詳細の本体金額(月別売上金額)の合計」により得られた計算結果等が表示される。残額が計算され、残額超過していなければ明細の確定が可能である。
【0056】
詳細ボタンMA210は、明細ごとに常に表示される。詳細ボタンMA210が押下されると、明細種別に応じて、明細に紐づいた請求詳細の管理画面、売上詳細の管理画面、または請求詳細と売上詳細を合わせた管理画面に遷移する。明細種別が「親」の明細の場合は、請求詳細の管理画面である契約詳細入力画面MB(
図3参照)に遷移し、明細種別が「子」の明細の場合は、売上詳細の管理画面である契約詳細入力画面MC(
図4Aまたは
図6A参照)に遷移し、明細種別が「通常」の明細の場合は、請求詳細と売上詳細を合わせた契約詳細入力画面(図示せず)に遷移する。
【0057】
子追加ボタンMA211は、明細種別が「親」の明細にのみ表示され、その他の明細種別の明細には表示されない。子追加ボタンMA211が押下されると、請求を管理する明細種別が「親」の明細に紐づけて売上を管理する明細種別が「子」の明細の枠が領域MA2に作成される。明細種別が「親」と「子」の明細は、同一行番号で紐づけして管理される。明細種別が「子」の明細は、枝番号をカウントアップして複数管理することができる。
【0058】
登録ボタンMA4が押下されると、契約入力画面MAに設定されている情報が契約基本情報データ106cとサービス明細データ106dに格納され、契約入力画面MAに設定されている情報の一部と契約詳細入力画面MB(
図3参照)に設定されている情報が請求詳細データ106eに格納され、契約入力画面MAに設定された情報の一部と契約詳細入力画面MC(
図4Aまたは
図6A参照)に設定された情報が売上詳細データ106fに格納される。
【0059】
[2-2.契約詳細入力画面MBの構成]
請求詳細の管理画面である契約詳細入力画面MBについて、
図3を参照して詳細に説明する。契約詳細入力画面MBは、明細種別が「親」の明細に対応する詳細ボタンMA210が押下されたときに表示されるものであり、大別して、領域MA1内の契約識別情報と領域MA21の行番号を表示する領域MB1と、請求詳細の情報を管理する領域MB2と、戻るボタンMB3と、確定ボタンMB4と、で構成されている。
【0060】
領域MB2は、行番号を表示する領域MB21と、請求希望日を表示する領域MB22と、回収予定日を表示する領域MB23と、明細種別が「親」の明細の領域MA28に表示されている本体金額を請求金額として表示する領域MB24と、で構成されている。
【0061】
領域MB22には、請求書発行予定日が入力される。領域MB23には、支払期日が入力される。領域MB23に入力された日付は、請求書における支払期日の印字や未入金管理に使用される。領域MB22に入力された請求希望日より回収サイトの基準月が判断され、回収サイトより回収予定日が計算される。請求先マスタ106bにて、回収サイトが「20日締」、「翌月」および「末日回収」と設定されている場合、請求希望日が20日以前であれば当月が基準月となり、翌月末日が回収予定日となる。
【0062】
確定ボタンMB4が押下されると、例えば、契約詳細入力画面MBはオペレータに見えない状態となる。
【0063】
[2-3.契約詳細入力画面MCの構成]
売上詳細の管理画面である契約詳細入力画面MCについて、
図4Aを参照して詳細に説明する。契約詳細入力画面MCは、明細種別が「子」の明細に対応する詳細ボタンMA210が押下されたときに表示されるものであり、大別して、領域MA1内の契約識別情報と領域MA21の行番号を表示する領域MC1と、売上詳細の情報を管理する領域MC2と、戻るボタンMC3と、確定ボタンMC4と、で構成されている。
【0064】
領域MC2は、行番号を表示する領域MC21と、売上月を表示する領域MC22と、月別本体金額を月の売上金額として表示する領域MC23と、で構成されている。月別本体金額は、明細種別が「子」の明細の領域MA28に表示されている本体金額が、領域MA24と領域MA25に表示されている開始日と終了日に基づき月別に按分されたものである。なお、途中解約や売上金額の変更等に柔軟に対応するため、領域MC2は入力により変更可能である。
【0065】
確定ボタンMC4が押下されると、例えば、契約詳細入力画面MCは、オペレータに見えない状態となる。また、確定ボタンMC4が押下されると、(1)詳細ボタンMA210が押下された明細種別が「子」の明細の領域MA28に、領域MC23に表示されている売上金額の合計が表示されるとともに、(2)当該「子」の明細に紐づく明細種別「親」の明細の領域MA29に、当該「親」の明細の領域MA28に表示されている本体金額から当該「子」の明細の領域MA28に表示されている本体金額(つまり領域MC23に表示されている売上金額の合計)を減算して得られた金額が表示される。
【0066】
[3.処理の具体例]
上述のように構成された業務支援装置100が実行する処理の具体例を、業務支援装置100を用いて行われる業務の流れの一例に沿って、
図3等を参照して詳細に説明する。
【0067】
[業務その1:4月請求、割引率10%の契約(プラン)を登録する(
図3参照)]
まず、オペレータは、領域MA1に、プランの契約日「2022/04/01」、部門コード「BMN001」、および請求先となる取引先の取引先コード「SEI001」を入力する。
【0068】
すると、契約入力部102aは、部門マスタ(図示せず)を参照して、入力された部門コード「BUN001」に紐づく部門名「営業1部」を取得するとともに、請求先マスタ106bを参照して、入力された取引先コード「SEI001」に紐づく取引先名「△〇工業」を取得し、取得した部門名「営業1部」と取引先名「△〇工業」を領域MA1に表示させる。
【0069】
つぎに、オペレータは、領域MA22において「親」という明細種別を選択し、領域MA23においてプランに対応する商品コード「SH001」を選択し、領域MA27においてプラン締結時に定めた割引率「10%」を入力する。
【0070】
すると、契約入力部102aは、商品マスタ106aを参照して、領域MA23で選択された商品コードに紐づく商品名「○○プラン」と定価「2,000,000」取得し、取得した商品名「〇〇プラン」を領域MA23に表示させるとともに、取得した定価「2,000,000」を領域MA26と領域MA28に表示させ、さらに、領域MA28に表示されている本体金額を領域MA29にそのまま表示させる。また、契約入力部102aは、詳細ボタンMA210を表示させるとともに、領域MA22において「親」という明細種別が選択されたことを受けて子追加ボタンMA211を表示させる。
【0071】
つぎに、オペレータは、詳細ボタンMA210を押下する。
【0072】
すると、契約入力部102aは、領域MA22に設定されている明細種別を確認し、明細種別が「親」がなので、押下された詳細ボタンMA210に対応する領域MA2に表示されている明細の情報の一部(明細行「1」および本体金額「2,000,000」)と詳細行「1」が表示されている契約詳細入力画面MBを表示させる。
【0073】
つぎに、オペレータは、領域MB22に請求書発行予定日である請求希望日「2022/04/20」を入力する。
【0074】
すると、契約入力部102aは、請求先マスタ106bを参照して、領域MA1に設定されている取引コード「SEI001」に紐づく締日「20日」、回収月「翌月」および回収日「末日」を取得し、領域MB22に入力された請求希望日「2022/04/20」と取得した情報を基に、回収予定日「2022/05/31」を算出して領域MB23に表示させる。
【0075】
つぎに、オペレータは、契約詳細入力画面MBに表示されている情報を確認の上、確定ボタンMB4を押下する。
【0076】
すると、契約入力部102aは、契約詳細入力画面MBをオペレータが見えない状態にする。
【0077】
つぎに、オペレータは、契約入力画面MAに表示されている情報を確認の上、登録ボタンMA4を押下する。
【0078】
すると、契約入力部102aは、契約番号「OB0001」を採番し、契約入力画面MAに表示されている情報を、採番された契約番号「OB0001」とともに、契約基本情報データ106cとサービス明細データ106dに格納し、また、契約入力画面MAに表示されている情報の一部と契約詳細入力画面MBに表示されている情報と請求区分「未請求」を、採番された契約番号「OB0001」とともに、請求詳細データ106eに格納する。その結果、契約基本情報データ106c、サービス明細データ106d、および請求詳細データ106eは、
図3に示したものとなる。
【0079】
[業務その2:4月サービス提供開始のサービスを追加登録する(
図4Aおよび
図4B参照)]
ここでは、
図3に示した契約基本情報データ106cおよびサービス明細データ106dを基にした
図4Aの最上段に示した契約入力画面MA(ただし子追加ボタンMA211が押下される前のもの)が表示されていることを前提とする。
【0080】
[操作その1:子追加ボタンを押下する]
まず、オペレータは、
図4Aの最上段に示した契約入力画面MAにおいて、子追加ボタンMA211を押下する。
【0081】
すると、契約入力部102aは、押下された子追加ボタンMA211に対応する明細の明細種別を確認し、明細種別が「親」なので、行番号「1-1」を採番して領域MA21に表示させるとともに、領域MA22に「子」という明細種別を表示させる(
図4Aの最上段に示した契約入力画面MA参照)。つまり、契約入力部102aは、請求を管理する「親」の明細に紐づけて売上を管理する「子」の明細の枠を作成する。なお、「親」と「子」の明細は同一行番号「1」で紐づけて管理される。また、枝番号をカウントアップして「子」の明細を複数管理することもできる。
【0082】
[操作その2:商品を選択し、サービス提供期間を入力し、売上予定情報を登録する]
つぎに、オペレータは、「子」という明細種別が表示されている明細の領域MA23に、取引先から申し込みのあったサービスに対応する商品コード「SH002」を選択し、領域MA24にサービスの提供開始日「2022/4/10」を入力する。
【0083】
すると、契約入力部102aは、商品マスタ106aを参照して、領域MA23で選択された商品コード「SH002」に紐づく商品名「A掲載」、定価「500,000」、および契約期間「3か月」を取得し、取得した商品名「A掲載」を領域MA23に表示させるとともに、取得した定価「500,000」を領域MA26に表示させ、さらに、領域MA24に入力された提供開始日「2022/4/10」と取得した契約期間「3か月」を基に提供終了日「2022/7/10」を算出し、それを領域MA25に表示させる。
【0084】
また、契約入力部102aは、紐づく「親」の明細の領域MA27に表示されている割引率を、「子」の明細の領域MA27に表示させる。また、契約入力部102aは、「子」の明細の領域MA26に表示されている定価に同じ「子」の明細の領域MA27に表示されている割引率を掛けて割引適用後金額「450,000」を算出し、それを「子」の明細の領域MA28に表示させる。また、契約入力部102aは、詳細ボタンMA210を表示させる。
【0085】
また、契約入力部102aは、「子」の明細の領域MA24に表示されている提供開始日の最小値「2022/04/10」を、紐付く「親」の明細の領域MA24に表示させる。また、契約入力部102aは、商品マスタ106aを参照して、「親」の明細の領域MA23に表示されている商品コード「SH001」に紐づく利用期間「12か月」を取得し、「親」の明細の領域MA24に表示されている提供開始日「2022/4/10」と取得した利用期間「12か月」を基に契約終了日「2023/04/09」を算出し、それを「親」の明細の領域MA25に表示させる。
【0086】
つぎに、オペレータは、領域MA25に表示されている提供終了日「2022/7/10」を、取引先「△〇工場」と前もって決めた「2022/06/30」に変更する。
【0087】
なお、この段階で、
図4Aの中段に示す契約入力画面MAが表示されている。
【0088】
さらに、オペレータは、「子」の明細に対応する詳細ボタンMA210を押下する。
【0089】
すると、契約入力部102aは、「子」の明細の領域MA22に設定されている明細種別を確認し、明細種別が「子」なので、契約詳細入力画面MCを表示させる。具体的には、契約入力部102aは、契約詳細入力画面MCを表示させるときに、領域MC1に、領域MA1に表示されている契約番号「OB001」と「子」の明細の領域MA21に表示されている行番号「1-1」を表示させ、また、領域MC21に連番の行番号を表示させる。また、契約入力部102aは、「子」の明細の領域MA24に表示されている提供開始日「2022/4/10」から同じ「子」の明細の領域MA25に表示されている提供開始日「2022/6/30」を基に「2022/04」「2022/05」「2022/06」という3つの月を導出して、それを領域MC22に表示させる。また、契約入力部102aは、「子」の明細の領域MA28に表示されている本体金額を、提供開始日「2022/4/10」から提供終了日「2022/6/30」までの月数で按分した金額「150,000」を算出し、それを領域MC23の各行に表示させる。
【0090】
この段階で、
図4Aの最下段に示す契約詳細入力画面MCが表示されている。
【0091】
つぎに、オペレータは、契約詳細入力画面MCに表示されている情報を確認の上、確定ボタンMC4を押下する。
【0092】
すると、契約入力部102aは、契約詳細入力画面MCをオペレータが見えない状態にする。また、契約入力部102aは、(1)詳細ボタンMA210が押下された明細種別が「子」の明細の領域MA28に、領域MC23に表示されている売上金額の合計を表示させるとともに、(2)当該「子」の明細に紐づく明細種別「親」の明細の領域MA29に、当該「親」の明細の領域MA28に表示されている本体金額から当該「子」の明細の領域MA28に表示されている本体金額(つまり領域MC23に表示されている売上金額の合計)を減算して得られた金額を表示させる。
【0093】
つぎに、オペレータは、
図4の中段に示す契約入力画面MAに表示されている情報を確認の上、登録ボタンMA4を押下する。
【0094】
すると、契約入力部102aは、領域MA2における「子」の明細に表示されている情報を、領域MA1に表示されている契約番号「OB0001」とともに、サービス明細データ106dに格納し、また、契約詳細入力画面MBに表示されている情報と売上計上区分「未計上」を、売上詳細データ106fに格納する。その結果、サービス明細データ106dと売上詳細データ106fは、
図4Bに示したものとなる。
【0095】
[業務その3:4月に請求書発行、売上計上を行った(
図5参照)]
まず、売上入力部102bは、売上詳細データ106fの売上月の締日が経過すると、売上詳細データ106fの売上計上区分を「未計上」から「計上済」に変更する。具体的には、売上詳細データ106fの売上月が「2022/4」となっている行の売上計上区分を4月の締日に「計上済」に変更する。
【0096】
つぎに、請求書発行部102cは、請求詳細データ106eの請求希望日に請求書を発行し、請求詳細データ106eの請求区分を「未請求」から「請求済」に変更する。具体的には、請求詳細データ106eの情報を基に請求書イメージ5Aを出力し、請求詳細データ106eの請求区分を「請求済」に変更する。ここで、請求書イメージ5Bは、請求詳細データ106eに「親」の明細(
図5に示すもの)と「通常」の明細(具体的には「親」の明細に登録されている商品名「〇〇プラン」に対応する初回契約手数料「10,000」等の情報を含むもの)が組み合わせて登録されている場合に、請求書発行部102cが出力したものである。
【0097】
さらに、売上確定部102dは、売上詳細データ106fの売上計上区分が「計上済」であるデータのうち該当する売上月の締日に、売上計上仕訳のデータを作成する。具体的には、前受金の入金処理前なので、売上詳細データ106fの情報を基に発生する売上計上仕訳5Cを作成することにより、売上を確定させる。
【0098】
[業務その4:5月に6月以降のサービスを途中解約する(
図6Aおよび
図6B参照)]
ここでは、
図5に示した契約基本情報データ106cおよびサービス明細データ106dを基にした
図6に示した契約入力画面MAが表示されていることを前提とする。
【0099】
まず、オペレータは、途中解約する「子」の明細の領域MA25に表示されている提供終了日「2022/6/30」を、途中解約の依頼内容を踏まえて「2022/05/31」に変更する。そして、オペレータは、「子」の明細に対応する詳細ボタンMA210を押下する。
【0100】
すると、契約入力部102aは、「子」の明細の領域MA22に設定されている明細種別を確認し、明細種別が「子」なので、領域MA2に表示されている「子」の明細の情報および売上詳細データ106fを基にした契約詳細入力画面MCを表示させる。
【0101】
つぎに、オペレータは、領域MC2に表示されている行のうち、途中解約によってサービスの提供期間外となる行(具体的には、詳細行番号「3」、売上月「2022/06」、および売上金額「150,000」の行)を削除し、確定ボタンMC4を押下する。
【0102】
すると、契約入力部102aは、契約詳細入力画面MCをオペレータが見えない状態にする。
【0103】
つぎに、オペレータは、
図6Aに示す契約入力画面MAに表示されている情報(この段階では「子」の明細の領域MA25には「2022/5/31」が表示されている)を確認の上、登録ボタンMA4を押下する。
【0104】
すると、契約入力部102aは、領域MC23において削除されずに表示されている売上金額の合計「300,000」を算出し、算出した合計金額「300,000」と途中解約する「子」の明細の領域MA25に表示されている変更後の提供終了日「2022/5/31」を、サービス明細データ106dに含まれる当該「子」の明細に格納(上書き)する。また、契約入力部102aは、売上詳細データ106fから、契約詳細入力画面MCにおいて削除された行に対応するレコードを削除する。その結果、サービス明細データ106dと売上詳細データ106fは、
図6Aに示したものとなる。
【0105】
ここで、オペレータが、再度、契約入力画面MAを呼び出すと、契約入力部102aは、
図6Aに示す契約基本情報データ106cおよびサービス明細データ106dを基に契約入力画面MAを表示させるので、契約入力画面MAの表示内容は
図6Bに示すもの(「子」の明細の領域MA28に「300,000」が表示され、且つ、「親」の明細の領域MA29に再計算された「1,700,000」が表示されたもの)となる。なお、この「1,700,000」は、「親」の明細の領域MA28に表示されている「2,000,000」から「子」の明細の領域MA28に表示されている「300,000」を減算した結果である。
【0106】
[業務その5:業務その3で発行した請求書について5月20日に入金された為、消込を行った(
図7参照)]
EB入金取込部102eは、通信インターフェース部104及びネットワーク300を介して、銀行側のシステムからEB入金ファイルをダウンロードして取り込み、入金データ(図示せず)を生成する。
【0107】
入金消込部102fは、入金データ等を基に入金消込データ(図示せず)を生成する。
【0108】
入金確定部102gは、入金データを参照して入金仕訳のデータを作成するとともに、入金消込データを参照して入金消込仕訳のデータを作成する(
図7参照)。
【0109】
[業務その6:5月に売上計上を行った(
図8参照)]
売上入力部102bは、
図8に示す売上詳細データ106fに含まれる売上月「2022/05」のレコードの売上計上区分を「未計上」から「計上済」に変更する。
【0110】
売上確定部102dは、
図8の売上詳細データ106fと入金確定部102gが作成した入金消込仕訳のデータ(売掛金情報)を基に、売上計上仕訳のデータと前受金振替仕訳のデータを作成する。
【0111】
[4.本実施形態のまとめ]
広告掲載において一括前払いで契約された場合、前受金の範囲内で、定価から一定の割引率で値引きした金額でサービス提供を行う契約形態があるが、前受後にサービス提供の追加申し込みが行われた場合はサービス毎に割引計算と前受残額計算を都度実行しているのが現状である。また、サービス提供途中にキャンセルも発生するので、前受残額から消化するしないを判断して再計算を行う必要があった。このように、現状では、煩雑な計算が業務に多く含まれていた。
【0112】
そこで、本実施形態では、「契約上で割引率を決め、一括前払い後、利用されるサービスが決定する」ことを踏まえ、前受予定(前請求)に対して、サービスの定価に自動的に割引率を掛けた金額を追加登録し、前受残額の管理を可能とした。本実施形態によれば、契約上定められた割引率を設定することで、サービス明細追加時に、サービスの定価に割引率を掛けた金額を売上金額として自動で計算することができる。また、本実施形態によれば、前受請求金額に対して、サービス明細の値引後金額を消化した残額を自動で計算することができる。また、本実施形態によれば、サービス提供期間に対して途中解約された場合にサービス提供期間分を消化金額として、前受残額の計算が可能となった。また、一括前受債権のプラン明細と通常明細(例えば初回契約手数料等)を並べて登録することが可能となった。
【0113】
[5.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8および9に貢献することが可能となる。
【0114】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13および15に貢献することが可能となる。
【0115】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0116】
[6.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0117】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0118】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0119】
また、業務支援装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0120】
例えば、業務支援装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて業務支援装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0121】
また、このコンピュータプログラムは、業務支援装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0122】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0123】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0124】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0125】
また、業務支援装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、業務支援装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0126】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0127】
本発明は、ネット広告業などにおいて有用である。
【符号の説明】
【0128】
100 業務支援装置
102 制御部
102a 契約入力部
102b 売上入力部
102c 請求書発行部
102d 売上確定部
102e EB入金取込部
102f 入金消込部
102g 入金確定部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 商品マスタ
106b 請求先マスタ
106c 契約基本情報データ
106d サービス明細データ
106e 請求詳細データ
106f 売上詳細データ
108 入出力インターフェース部
200 サーバ
300 ネットワーク
400 入力装置
500 出力装置