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  • 特開-電気メス 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024065661
(43)【公開日】2024-05-15
(54)【発明の名称】電気メス
(51)【国際特許分類】
   A61B 18/14 20060101AFI20240508BHJP
【FI】
A61B18/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022174648
(22)【出願日】2022-10-31
(71)【出願人】
【識別番号】000207551
【氏名又は名称】株式会社SCREENホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100135013
【弁理士】
【氏名又は名称】西田 隆美
(72)【発明者】
【氏名】虎井 真司
(72)【発明者】
【氏名】小林 英司
(72)【発明者】
【氏名】小林 翔
(72)【発明者】
【氏名】岩井 聡美
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160KK04
4C160KK32
4C160KK36
4C160KK57
4C160KK70
(57)【要約】
【課題】電気メスにおいて、管状部材の内外に電極を適切に移動させることができる技術を提供する。
【解決手段】電気メス1は、シース2と、ガイドワイヤ3と、複数の放電端子31とを有する。シース2は、第1管部21と、第1管部21の一端に位置する第2管部23とを有する。ガイドワイヤ3は、複数の放電端子31が第1位置P1と第2位置P2との間で往復移動するように、第1管部21内で移動可能である。放電端子31が第2位置P2にある状態では、放電端子31の一端部311は、第2管部23の外側に位置する。放電端子31が第2位置P2にある状態では、放電端子31の一端部311は、放電端子31が第1位置P1にあるときよりも、径方向外方に位置する。
【選択図】図2

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気メスであって、
管状を有するシースと、
前記シース内に位置するワイヤと、
前記ワイヤの先端に位置し、弾性を有する複数の放電端子と、
を備え、
前記シースは、管状の第1管部と、前記第1管部の一端に位置し、内側面積が前記第1管部の内側面積よりも大きい管状の第2管部とを有し、
前記ワイヤは、前記第2管部の軸方向において、各前記放電端子が第1位置と第2位置との間で往復移動するように、前記第1管部内で移動可能であり、
各前記放電端子が前記第2位置にある状態では、各前記放電端子の一端部は、前記第2管部の外側に位置し、
各前記放電端子が前記第2位置にある状態では、各前記放電端子の一端部は、各前記放電端子が前記第1位置にあるときよりも、前記軸方向と直交する径方向の外方に位置する、電気メス。
【請求項2】
請求項1に記載の電気メスであって、
各前記放電端子が第1位置にある状態では、前記軸方向において、前記複数の放電端子の一端部は、前記筒部の内側に位置する、電気メス。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の電気メスであって、
前記複数の放電端子の一端部は、曲面状である、電気メス。
【請求項4】
請求項3に記載の電気メスであって、
前記複数の放電端子の一端部は、球状である、電気メス。
【請求項5】
請求項3に記載の電気メスであって、
前記複数の放電端子の一端部は、曲げ形状を有する、電気メス。
【請求項6】
請求項1または請求項2に記載の電気メスであって、
前記シースの内側に位置し、流体が流通可能な流体チューブ、をさらに備える、電気メス。
【請求項7】
請求項6に記載の電気メスであって、
前記液体チューブの一端部は、前記複数の放電端子に対して径方向内方に位置する、電気メス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示される主題は、電気メスに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、高周波電流によって生体組織を切開または切除したり、あるいは、血液凝固を行ったりする高周波電気メスが知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1には、管状部材であるカニューレと、カニューレ内に配置された複数本の電極ワイヤを往復移動させることにより、各電極ワイヤの先端をカニューレから出し入れさせる電気メスが記載されている。各電極ワイヤの先端部は、カニューレから突出するにつれて、外向きに広がる形状を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2002-502278号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の電気メスでは、管状部材の内部で電極ワイヤを移動させたときに、電極ワイヤがシースの内面に引っかかることで、電極ワイヤが正常に移動できなくなるおそれがある。電極ワイヤが正常に移動できなくなった場合、先端部を適切に出し入れすることが困難となる。
【0005】
本発明の目的は、電気メスにおいて、管状部材の内外に電極を適切に移動させることができる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、第1態様は、電気メスであって、管状を有するシースと、前記シース内に位置するワイヤと、前記ワイヤの先端に位置し、弾性を有する複数の放電端子と、を備え、前記シースは、管状の第1管部と、前記第1管部の一端に位置し、内側面積が前記第1管部の内側面積よりも大きい管状の第2管部とを有し、前記ワイヤは、前記第2管部の軸方向において、各前記放電端子が第1位置と第2位置との間で往復移動するように、前記第1管部内で移動可能であり、各前記放電端子が前記第2位置にある状態では、各前記放電端子の一端部は、前記第2管部の外側に位置し、各前記放電端子が前記第2位置にある状態では、各前記放電端子の一端部は、各前記放電端子が前記第1位置にあるときよりも、前記軸方向と直交する径方向の外方に位置する。
【0007】
第2態様は、第1態様の電気メスであって、各前記放電端子が第1位置にある状態では、前記軸方向において、前記複数の放電端子の一端部は、前記筒部の内側に位置する。
【0008】
第3態様は、第1態様または第2態様の電気メスであって、前記複数の放電端子の一端部は、曲面状である。
【0009】
第4態様は、第3態様の電気メスであって、前記複数の放電端子の一端部は、球状である。
【0010】
第5態様は、第3態様の電気メスであって、前記複数の放電端子の一端部は、曲げ形状を有する。
【0011】
第6態様は、第1態様から第5態様のいずれか1態様の電気メスであって、前記シースの内側に位置し、流体が流通可能な流体チューブをさらに備える。
【0012】
第7態様は、第6態様の電気メスであって、前記液体チューブの一端部は、前記複数の放電端子に対して径方向内方に位置する。
【発明の効果】
【0013】
第1態様から第7態様の電気メスによれば、第1管部の内側面積が第2管部の内側面積よりも小さいため、第1管部内でワイヤが移動したときに、ワイヤが曲がったり、絡まったりすることを抑制できる。これにより、ワイヤの先端の各放電端子を第2管部の内外に適切に出し入れできる。
【0014】
第2態様の電気メスによれば、複数の放電端子を非使用時にシースの筒部内に収容できる。これにより、複数の放電端子の一端部が、対象外の部位に接触することを抑制できる。
【0015】
第3態様の電気メスによれば、各放電端子の一端部が曲面状であるため、各放電端子の一端部が組織を傷付けることを抑制できる。
【0016】
第4態様の電気メスによれば、各放電端子の一端部が球状であるため、各放電端子の一端部が組織に損傷を与えることを抑制できる。
【0017】
第5態様の電気メスによれば、各放電端子の一端部が曲げ形状を有するため、各放電端子の一端部が組織に損傷を与えることを抑制できるできる。
【0018】
第6態様の電気メスによれば、流体チューブを介して、流体を吸引、または、流体を供給できる。
【0019】
第7態様の電気メスによれば、複数の放電端子の内側で、流体を吸引、または、流体を供給できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】第1実施形態に係る電気メスを示す概略全体図である。
図2図1に示される電気メスの先端部において、放電端子が開閉される様子を示す側面図である。
図3図1に示される電気メスの先端部を示す正面図である。
図4】第2実施形態に係る放電端子の一端部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、この実施形態に記載されている構成要素はあくまでも例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。図面においては、理解容易のため、必要に応じて各部の寸法や数が誇張又は簡略化して図示されている場合がある。
【0022】
<1. 第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る電気メス1を示す概略全体図である。電気メス1は、組織を凝固させることによって、組織の出血を止めるために使用される医療機器である。電気メス1は、腹腔鏡手術に適用可能である。電気メス1は、シース2と、ガイドワイヤ3(ワイヤ)と、複数本の放電端子31と、操作部4とを備える。
【0023】
シース2は、線状に延びる管状の部材である。ガイドワイヤ3は、導電材料で形成される線状の部材である。ガイドワイヤ3は、シース2の内側に位置する。各放電端子31は、ガイドワイヤ3の先端に位置する。各放電端子31は、導電材料で形成された、弾性を有する細長状の部材である。ガイドワイヤ3と各放電端子31とは、導通可能に連結されている。
【0024】
操作部4は、ガイドワイヤ3を押し引きすることによって、ガイドワイヤ3をシース2内で往復移動させる。操作部4がガイドワイヤ3を操作部4から遠ざかる方向に押すと、各放電端子31がシース2の先端よりも外側に突出する。また、操作部4がガイドワイヤ3を操作部4に近づく方向に引くと、各放電端子31がシース2へ収容される。
【0025】
電気メス1を用いて組織の止血を行う場合、電気メス1は、図示を省略する対極板とともに使用される。対極板は、ヒト(または非ヒト動物)の皮膚に接触される。また、対極板と、電気メス1のガイドワイヤ3とは、高周波電力を発生する電源に接続される。そして、複数本の放電端子31がシース2の外側で開かれ、各放電端子31の先端(後述する一端部311)が組織に接触した状態で、各放電端子31が通電される。すると、各放電端子31から均一にスパークが放電され、これにより、各放電端子31周辺の組織が凝固して止血される。なお、各放電端子31に対する通電オンオフの切り替えは、フットスイッチなどのスイッチ操作によって行われる。
【0026】
図2は、図1に示される電気メス1の先端部において、放電端子31が開閉される様子を示す側面図である。図2(a)は、各放電端子31が第1位置P1にある状態を示す側面図である。図2(b)は、各放電端子31が第1位置P1から第2位置P2の間の位置にある状態を示す側面図である。図2(c)は、各放電端子31が第2位置P2にある状態を示す側面図である。以下の説明では、第2管部23の軸Q1に沿う方向を、「軸方向D1」と称する。また、軸方向D1と直交する方向を「径方向」と称する。径方向において、軸Q1から離れる方向を「径方向外方」と称し、軸Q1に近づく方向を「径方向内方」と称する。
【0027】
シース2は、第1管部21と、第2管部23とを有する。第1管部21は、管状であって、柔軟性を有する。第1管部21は、横断面(長手方向と直角をなす平面に沿って切った切り口)において円形状である。第2管部23は、筒状である。第2管部23は、横断面において円形状である。第2管部23は、好ましくは、第1管部21よりも剛性が高い(すなわち、変形し難い)。図2に示されるように、第1管部21の内径dm1は、第2管部23の内径dm2よりも小さい。このため、第1管部21の内側面積(横断面における開口面積)は、第2管部23の内側面積よりも小さい。第1管部21の内径dm1は、ガイドワイヤ3の外径よりも若干大きい。
【0028】
図2に示される例では、ガイドワイヤ3には、8本の放電端子31が接続されている。なお、放電端子31は、好ましくは2本以上、より好ましくは3本以上備えられる。放電端子31の太さは、好ましくは1mm以下である。放電端子31は、単線であってもよいし、撚り線であってもよい。
【0029】
放電端子31の一端部311(軸方向D1における各放電端子31の一端(先端)に位置する部分)は球状を有する。放電端子31の一端部311は、線状部分の先端に溶接などで取り付けられた導電材料で形成された球状の部材であってもよい。また、放電端子31の一端部311は、線状部分の先端を溶融によって球状とされた部分としてもよい。
【0030】
ガイドワイヤ3は、円筒状の束部33を有する。束部33は、複数本の放電端子31の他端部を束ねる部材である。束部33により、複数本の放電端子31の広がりが規制される。
【0031】
複数の放電端子31は、図2(a)に示される第1位置P1と図2(c)に示される第2位置P2との間で移動する。ガイドワイヤ3は、各放電端子31が第1位置P1と第2位置P2との間で往復移動するように、シース2内に位置する。図2(a)に示されるように、各放電端子31が第1位置P1にある状態では、各放電端子31の一端部311は、軸方向D1において、第2管部23の内側に位置する。図2(c)に示されるように、各放電端子31が第2位置P2にある状態では、各放電端子31の一端部311は、放電端子31の外側に位置する。
【0032】
図3は、図1に示される電気メス1の先端部を示す正面図である。図3においては、各放電端子31の一端部311と、シース2の第2管部23の端面が図示されている。放電端子31が第1位置P1にある場合、図3中破線で示されるように、放電端子31の一端部311は、径方向において、第2管部23の内側に位置する。放電端子31が第2位置P2にある場合、図3中、実線で示されるように、放電端子31の一端部311は、径方向において、第2管部23の外側に位置する。放電端子31が第1位置P1から第2位置P2へ移動する過程で、放電端子31の一端部311は、軸Q1から離れる方向(径方向外方)に移動する。これにより、複数の放電端子31は、放射状に広がる。複数の放電端子31が第2位置P2に位置する状態では、複数の一端部311の間隔が、好ましくは2cm以上、より好ましくは3cm以上、さらに好ましくは4cm以上に広がる。
【0033】
放電端子31は、弾性を有しており、一端部311を径方向外方に付勢している。図2(a)~(c)に示されるように、各放電端子31は、シース2の第2管部23の内面に接することによって、各放電端子31の開きが抑制される。すなわち、各放電端子31は、第1位置P1から第2位置P2に移動するに連れて、放電端子31が第2管部23の内縁部を摺接する。そして、各放電端子31の一端部311が、徐々に径方向外方へ移動する。各放電端子31が第2位置P2の状態で、複数の放電端子31の一端部311が径方向において最も外側の位置に配置される。複数の放電端子31の開き具合(各一端部311の軸Q1からの距離)は、ガイドワイヤ2の移動量に応じて調整され、本例では、無段階で調整可能とされる。
【0034】
図2(c)に示されるように、放電端子31は、第2位置P2にある状態で、軸方向D1の一方に向かって径方向外方のみに延びている。しかしながら、放電端子31の形状は、これに限定されるものではない。例えば、放電端子31は、第2位置P2に位置する状態で、軸方向D1の一方に向かって、一旦径方向外方に広がった後径方向内方にすぼむ形状を有していてもよい。この場合、複数の放電端子31は、紡錘形状となる。
【0035】
図2及び図3に示されるように、電気メス1は、流体チューブ5を有する。流体チューブ5は、シース2の内側に位置する。流体チューブ5は、流体が通過可能な管状を有する。ガイドワイヤ3は、中空の筒状である。流体チューブ5は、ガイドワイヤ3の内側に位置する。また、流体チューブ5の一端部は、各放電端子31に対して径方向内方に位置する。
【0036】
流体チューブ5の他端部に液体源またはガス源が接続されることによって、流体チューブ5の一端部から液体またはガスを吐出できる。例えば、流体チューブ5が生理食塩水を吐出することによって、組織を洗浄できる。また、流体チューブ5の他端部が真空ポンプなどの負圧源に接続されることにより、流体チューブ5の一端部から流体を吸引できる。この場合、出血によって組織に付着した血液を流体チューブ5で吸引できる。
【0037】
以上のように、電気メス1においては、第2管部23の開口面積が、第1管部21の内側面積よりも大きい。これにより、第2管部23の開口面積を大きくすることによって、複数の放電端子31を効果的に大きく広げることができる。一方、第1管部21の内側面積を小さくすることによって、ガイドワイヤ3の外面と第1管部21の内面との間の隙間を小さくすることができる。これにより、ガイドワイヤ3が第1管部21を移動する際に、ガイドワイヤ3が第1管部21の内面に引っかかることで、撓んだり絡まったりすることを抑制できる。したがって、各放電端子31を第1位置P1と第2位置P2との間で適切に移動させることができるため、複数の放電端子31を適切に開閉できる。
【0038】
また、放電端子31が第1位置P1にある状態では、軸方向D1において放電端子31の一端部311は、第2管部23の内側に位置する。これにより、各放電端子31を使用しないときには、各放電端子31の一端部311を第2管部23内に収容できる。したがって、各放電端子31の一端部311が組織に接触することを抑制できるため、組織を適切に保護できる。
【0039】
なお、各放電端子31が第1位置P1にある状態で、軸方向D1および径方向において、各放電端子31の一端部311は、第2管部23の外側に位置してもよい。この場合、複数の放電端子31を閉じた状態で止血を行うことができる。したがって、広い範囲の止血だけでなく、狭い範囲の止血を行うことができる。
【0040】
各放電端子31の一端部311は、球状である。このため、各放電端子31の一端部311の外表面は、曲面である。このように、各一端部311の外表面を曲面とすることにより、各一端部311が組織に接触しても、組織に損傷を与えることを抑制できる。
【0041】
電気メス1が流体チューブ5を有することにより、電気メス1によって流体の供給または吸引を行うことができる。これにより、電気メス1を用いて処置を行う際に、流体の供給または吸引を別機器に持ち替えて行う必要がなくなるため、処置を迅速に行うことができる。例えば、組織から出た血液を流体チューブ5で吸引することで、各放電端子31で止血することができるため、処置を迅速に行うことができる。また、体内などの機器を配置するスペースが限られる場合であっても、電気メス1で流体の供給または吸引を有効に行うことができる。
【0042】
また、流体チューブ5が複数の放電端子31の内側に位置するため、複数の放電端子31の内側で、流体を吸引、または、流体を供給できる。
【0043】
<2. 第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。なお、以降の説明において、既に説明した要素と同様の機能を有する要素については、同じ符号又はアルファベット文字を追加した符号を付して、詳細な説明を省略する場合がある。
【0044】
図4は、第2実施形態に係る放電端子31の一端部311aを示す図である。図4に示されるように、放電端子31は、球状である一端部311の代わりに、一端部311aを有する。一端部311aは、線状の部分を湾曲状に曲げた曲げ形状を有する。この場合も、一端部311aの外表面は、曲面となる。したがって、各一端部311aが組織に接触しても、組織に損傷を与えることを抑制できる。
【0045】
この発明は詳細に説明されたが、上記の説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせたり、省略したりすることができる。
【符号の説明】
【0046】
1 電気メス
2 シース
3 ガイドワイヤ
4 操作部
5 流体チューブ
21 第1管部
23 第2管部
31 放電端子
311,311a 一端部
図1
図2
図3
図4