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特開2024-657半導体記憶装置、および半導体記憶装置の製造方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024000657
(43)【公開日】2024-01-09
(54)【発明の名称】半導体記憶装置、および半導体記憶装置の製造方法
(51)【国際特許分類】
   H10B 43/27 20230101AFI20231226BHJP
   H10B 41/27 20230101ALI20231226BHJP
   H10B 43/50 20230101ALI20231226BHJP
   H10B 41/50 20230101ALI20231226BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20231226BHJP
   H01L 21/3205 20060101ALI20231226BHJP
【FI】
H01L27/11582
H01L27/11556
H01L27/11575
H01L27/11548
H01L29/78 371
H01L21/88 S
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022099471
(22)【出願日】2022-06-21
(71)【出願人】
【識別番号】318010018
【氏名又は名称】キオクシア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001634
【氏名又は名称】弁理士法人志賀国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】武木田 秀人
(72)【発明者】
【氏名】原田 寿史
【テーマコード(参考)】
5F033
5F083
5F101
【Fターム(参考)】
5F033HH19
5F033KK19
5F033PP06
5F033QQ08
5F033QQ09
5F033QQ13
5F033QQ19
5F033QQ23
5F033QQ33
5F033RR03
5F033RR04
5F033RR06
5F033TT07
5F033VV01
5F033VV03
5F033VV05
5F033VV16
5F083EP02
5F083EP18
5F083EP22
5F083EP33
5F083EP34
5F083EP47
5F083EP48
5F083EP76
5F083ER03
5F083ER09
5F083ER14
5F083ER19
5F083ER22
5F083GA10
5F083JA03
5F083JA04
5F083JA05
5F083JA19
5F083JA32
5F083JA39
5F083KA01
5F083KA05
5F083KA11
5F083LA12
5F083LA16
5F083LA20
5F083MA06
5F083MA16
5F083PR05
5F083PR21
5F101BA01
5F101BA45
5F101BB04
5F101BC02
5F101BD16
5F101BD30
5F101BD34
5F101BE07
5F101BH02
5F101BH04
5F101BH15
(57)【要約】
【課題】製造性の向上を図ることができる半導体記憶装置、および半導体記憶装置の製造方法を提供することである。
【解決手段】実施形態の半導体記憶装置は、積層体と、第1金属層と、第1柱状体とを備える。前記積層体は、複数のゲート電極層と複数の絶縁層とを含む。前記複数のゲート電極層は、第1ゲート電極層と、第1方向とは交差する第2方向の長さが前記第1ゲート電極層よりも短い第2ゲート電極層と、を含む。前記第1金属層は、前記第1ゲート電極層のテラス部に対して少なくとも第1側に配置されている。前記第1柱状体は、前記第1ゲート電極層のテラス部に対して第1側に配置されている。前記第1柱状体は、前記第1方向に延びて前記第1金属層を貫通して前記第1ゲート電極層のテラス部と接続された導電部と、少なくとも前記第1金属層と前記導電部との間に配置された絶縁部とを含む。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のゲート電極層と複数の絶縁層とを含み、前記複数のゲート電極層と前記複数の絶縁層とが第1方向に1層ずつ交互に積層され、前記複数のゲート電極層が、第1ゲート電極層と、前記第1ゲート電極層に対して前記第1方向における第1側に配置され、前記第1方向とは交差する第2方向の長さが前記第1ゲート電極層よりも短い第2ゲート電極層とを含み、前記第1ゲート電極層が、前記第1方向で前記第2ゲート電極層と重ならないテラス部を有した、積層体と、
前記第1ゲート電極層の前記テラス部に対して少なくとも前記第1側に配置された第1金属層と、
前記第1ゲート電極層の前記テラス部に対して前記第1側に配置された第1柱状体と、
を備え、
前記第1柱状体は、前記第1方向に延びて前記第1金属層を貫通して前記第1ゲート電極層の前記テラス部と接続された導電部と、少なくとも前記第1金属層と前記導電部との間に配置された絶縁部とを含む、
半導体記憶装置。
【請求項2】
前記第1金属層の少なくとも一部は、前記第2方向で前記第2ゲート電極層と並ぶ、
請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項3】
前記第1金属層と前記第1ゲート電極層との間に配置された部分を含む第1絶縁層をさらに備えた、
請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項4】
前記第1金属層と前記第1ゲート電極層とは、同じ材料で形成されている、
請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項5】
前記第1方向で前記第1ゲート電極層の前記テラス部と重なる領域において、前記第1方向における前記第1金属層の厚さは、前記第1方向における前記第1ゲート電極層の厚さよりも大きい、
請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項6】
前記第1方向で前記第1ゲート電極層の前記テラス部と重なる領域において、前記第1方向における前記第1金属層の厚さは、前記第1方向における前記第1ゲート電極層の厚さと比べて1.5倍以上である、
請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項7】
前記第1金属層は、グラウンドに接続されている、
請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項8】
前記積層体は、前記第2ゲート電極層に対して前記第1側に配置され、前記第2方向の長さが前記第2ゲート電極層よりも短い第3ゲート電極層をさらに含み、
前記第2ゲート電極層は、前記第1方向で前記第3ゲート電極層と重ならないテラス部を有し、
前記第1金属層は、前記第1ゲート電極層の前記テラス部に対して前記第1側に配置された第1部分と、前記第1方向で前記第1部分とは異なる位置に設けられ、前記第2ゲート電極層の前記テラス部に対して前記第1側に配置された第2部分と、前記第1部分と前記第2部分との間に設けられて前記第1部分と前記第2部分とを接続した段差部とを含む、
請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項9】
前記第2ゲート電極層の前記テラス部に対して前記第1側に配置された第2柱状体をさらに備え、
前記第1柱状体は、前記第1金属層の前記第1部分を貫通して前記第1ゲート電極層の前記テラス部に接続されており、
前記第2柱状体は、前記第1金属層の前記第2部分を貫通して前記第2ゲート電極層の前記テラス部に接続されている、
請求項8に記載の半導体記憶装置。
【請求項10】
第2金属層と、
第3柱状体と、をさらに備え、
前記積層体は、前記複数のゲート電極層に含まれる少なくとも2つのゲート電極層を含む第1積層体と、前記第1積層体に対して前記第1側に配置され、前記複数のゲート電極層に含まれる少なくとも2つのゲート電極層を含む第2積層体と、を有し、
前記第1積層体の前記少なくとも2つのゲート電極層は、前記第1ゲート電極層と、前記第2ゲート電極層とを含み、
前記第2積層体の前記少なくとも2つのゲート電極層は、第4ゲート電極層と、前記第4ゲート電極層に対して前記第1側に配置され、前記第2方向の長さが前記第4ゲート電極層よりも短い第5ゲート電極層とを含み、
前記第4ゲート電極層は、前記第1方向で前記第5ゲート電極層と重ならないテラス部を有し、
前記第2金属層は、前記第4ゲート電極層の前記テラス部に対して少なくとも前記第1側に配置され、
前記第3柱状体は、前記第4ゲート電極層の前記テラス部に対して前記第1側に配置され、前記第1方向に延びて前記第2金属層を貫通して前記第4ゲート電極層の前記テラス部と接続されている、
請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項11】
前記第1金属層と前記第2金属層は、互いに離間している、
請求項10に記載の半導体記憶装置。
【請求項12】
前記絶縁部は、前記第1金属層と前記導電部との間を外れた位置に配置されて前記導電部に沿って延びた第1絶縁部と、前記第1金属層と前記導電部との間に配置された第2絶縁部とを含み、
前記第2方向における前記第2絶縁部の厚さは、前記第2方向における前記第1絶縁部の厚さよりも大きい、
請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項13】
複数の第1層と、前記複数の第1層とは材質が異なる複数の第2層とを、第1方向に1層ずつ交互に積層して積層体を形成し、
前記第1方向とは交差する第2方向において前記複数の第1層に含まれる1つの層と別の層との長さが異なる階段部を前記積層体に形成し、
少なくとも前記階段部に、絶縁性の第3層と、前記第3層とは材質が異なる第4層とを、前記第3層、前記第4層の順に積層し、
前記積層体および前記第4層を覆う絶縁体を形成し、
前記複数の第1層を複数のゲート電極層に置換するとともに、前記第4層を金属層に置換し、
前記第1方向に延びて前記金属層を貫通した穴を前記絶縁体に加工し、
前記穴を利用して、前記金属層を貫通して前記複数のゲート電極層に含まれる第1ゲート電極層に接続される導電部と、少なくとも前記金属層と前記導電部との間に配置される絶縁部とを含む柱状体を形成する、
半導体記憶装置の製造方法。
【請求項14】
前記穴を加工することは、前記金属層をストッパー層として利用して前記絶縁体に穴を加工する第1処理と、前記第1処理の後に前記穴を深堀りして前記穴を前記第1ゲート電極層に接続する第2処理とを含む、
請求項13に記載の半導体記憶装置の製造方法。
【請求項15】
前記穴は、前記絶縁体の内部に形成される第1部分と、前記金属層の内部に形成される第2部分とを含み、
前記穴を加工することは、前記穴の内部から前記金属層の一部をエッチングにより除去し、前記第1部分と比べて前記第2部分の前記第2方向の幅を拡大させることを含み、
前記柱状体を形成することは、前記第2部分の内部に前記絶縁部の少なくとも一部を形成することを含む、
請求項13に記載の半導体記憶装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、半導体記憶装置、および半導体記憶装置の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
複数のワード線と複数の絶縁層とが1層ずつ交互に積層された積層体と、積層体の厚さ方向に積層体を貫通した複数のメモリピラーと、複数のコンタクトとを含む半導体記憶装置が知られている。積層体は、複数のワード線の長さが異なる階段部を有する。複数のコンタクトは、積層体の階段部において複数のワード線に接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-051289号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、製造性の向上を図ることができる半導体記憶装置、および半導体記憶装置の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の半導体記憶装置は、積層体と、第1金属層と、第1柱状体とを備える。前記積層体は、複数のゲート電極層と複数の絶縁層とを含む。前記複数のゲート電極層と前記複数の絶縁層とは、第1方向に1層ずつ交互に積層されている。前記複数のゲート電極層は、第1ゲート電極層と、前記第1ゲート電極層に対して前記第1方向における第1側に配置され、前記第1方向とは交差する第2方向の長さが前記第1ゲート電極層よりも短い第2ゲート電極層とを含む。前記第1ゲート電極層は、前記第1方向で前記第2ゲート電極層と重ならないテラス部を有する。前記第1金属層は、前記第1ゲート電極層の前記テラス部に対して少なくとも前記第1側に配置されている。前記第1柱状体は、前記第1ゲート電極層の前記テラス部に対して前記第1側に配置されている。前記第1柱状体は、前記第1方向に延びて前記第1金属層を貫通して前記第1ゲート電極層の前記テラス部と接続された導電部と、少なくとも前記第1金属層と前記導電部との間に配置された絶縁部とを含む。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】第1実施形態の半導体記憶装置の構成の一部を示すブロック図。
図2】第1実施形態のメモリセルアレイの一部の等価回路を示す図。
図3】第1実施形態のメモリセルアレイの一部を示す断面図。
図4図3に示されたメモリセルアレイのF4-F4線に沿う断面図。
図5図4に示されたメモリセルアレイのF5線で囲まれた領域を示す断面図。
図6図5に示されたメモリセルアレイのF6-F6線に沿う断面図。
図7図4に示されたメモリセルアレイのF7-F7線に沿う断面図。
図8図3に示されたメモリセルアレイのF8線で囲まれた領域を示す断面図。
図9】第1実施形態のコンタクトの構成を説明するための断面図。
図10】第1実施形態の多段階段部を説明するための断面図。
図11】第1実施形態の半導体記憶装置の製造方法を説明するための断面図。
図12】第1実施形態の半導体記憶装置の製造方法を説明するための断面図。
図13】第1実施形態の半導体記憶装置の製造方法を説明するための断面図。
図14】第1実施形態の半導体記憶装置の製造方法を説明するための断面図。
図15】第1実施形態の半導体記憶装置の製造方法を説明するための断面図。
図16】第1実施形態の半導体記憶装置の製造方法を説明するための断面図。
図17】第1実施形態の半導体記憶装置の製造方法を説明するための断面図。
図18】第1実施形態の半導体記憶装置の製造方法を説明するための断面図。
図19】第1実施形態の半導体記憶装置の製造方法を説明するための断面図。
図20】第1実施形態の半導体記憶装置の製造方法を説明するための断面図。
図21】第2実施形態のコンタクトの構成を説明するための断面図。
図22】第2実施形態の半導体記憶装置の製造方法を説明するための断面図。
図23】第2実施形態の半導体記憶装置の製造方法を説明するための断面図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施形態の半導体記憶装置、および半導体記憶装置の製造方法を、図面を参照して説明する。以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。以下の説明において、末尾に区別のための数字または英字を伴う参照符号が付された構成要素は、互いに区別されなくてもよい場合、末尾の数字または英字が省略される場合がある。
【0008】
「平行」、「直交」、または「同じ」とは、それぞれ「略平行」、「略直交」、または「略同じ」である場合を含み得る。「接続」とは、機械的な接続に限定されず、電気的な接続を含み得る。すなわち「接続」とは、複数の要素が直接に接続される場合に限定されず、複数の要素が別の要素を間に介在させて接続される場合を含み得る。「重なる」とは、複数の要素が接する場合に限定されず、複数の要素が別の要素を間に介在させて重なる場合を含み得る。「環状」とは、円環状に限定されず、矩形状の環状や三角形状の環状を含み得る。
【0009】
先に、+X方向、-X方向、+Y方向、-Y方向、+Z方向、および-Z方向を定義する。+X方向は、後述するワード線WLが延びた方向である(図3参照)。-X方向は、+X方向の反対方向である。+X方向と-X方向とを区別しない場合、単にX方向と称する。+Y方向は、X方向とは交差する(例えば直交する)方向である。+Y方向は、後述するビット線BLが延びた方向である(図4参照)。-Y方向は、+Y方向の反対方向である。+Y方向と-Y方向とを区別しない場合、単にY方向と称する。+Z方向は、X方向およびY方向とは交差する(例えば直交する)方向である。+Z方向は、後述する積層体30からビット線BLに向かう方向である(図3参照)。-Z方向は、+Z方向の反対方向である。+Z方向と-Z方向とを区別しない場合、単にZ方向と称する。以下の説明では、+Z方向側を「上」、-Z方向側を「下」と称する場合がある。ただしこれら表現は、便宜上のものであり、重力方向を規定するものではない。X方向は、「第2方向」の一例である。Z方向は、「第1方向」の一例である。+Z方向側は、「第1側」の一例である。以下に説明する図面では、説明と関連しない構成の図示が省略される場合がある。以下に説明する図面では、一部の構成(例えば導電層)の数が模式的である場合がある。
【0010】
(第1実施形態)
<1.半導体記憶装置の構成>
図1は、半導体記憶装置1の構成の一部を示すブロック図である。半導体記憶装置1は、例えば、不揮発性の半導体記憶装置であり、NAND型フラッシュメモリである。半導体記憶装置1は、例えば、外部のホスト装置と接続可能であり、ホスト装置の記憶空間として使用される。半導体記憶装置1は、例えば、メモリセルアレイ11、コマンドレジスタ12、アドレスレジスタ13、制御回路(シーケンサ)14、ドライバモジュール15、ロウデコーダモジュール16、およびセンスアンプモジュール17を含む。
【0011】
メモリセルアレイ11は、複数のブロックBLK0~BLK(k-1)(kは1以上の整数)を含む。ブロックBLKは、複数のメモリセルトランジスタの集合である。ブロックBLKは、データの消去単位として使用される。メモリセルアレイ11には、複数のビット線および複数のワード線が設けられている。各メモリセルトランジスタは、1本のビット線と、1本のワード線とに関連付けられている。
【0012】
コマンドレジスタ12は、半導体記憶装置1がホスト装置から受信するコマンドCMDを保持する。アドレスレジスタ13は、半導体記憶装置1がホスト装置から受信するアドレス情報ADDを保持する。アドレス情報ADDは、ブロックBLK、ワード線、およびビット線の選択に使用される。制御回路14は、半導体記憶装置1の各種動作を制御する。例えば、制御回路14は、コマンドレジスタ12に保持されたコマンドCMDに基づき、データの書き込み動作、読み出し動作、または消去動作などを実行する。
【0013】
ドライバモジュール15は、電圧生成回路を含み、半導体記憶装置1の各種動作で使用される電圧を生成する。ロウデコーダモジュール16は、選択されたワード線に対応する信号線に印加された電圧を、選択されたワード線に転送する。センスアンプモジュール17は、書き込み動作において、各ビット線に所望の電圧を印加する。センスアンプモジュール17は、読み出し動作において、各ビット線の電圧に基づいて各メモリセルトランジスタに記憶されたデータ値を判定し、判定結果を読み出しデータDATとしてホスト装置に転送する。
【0014】
<2.メモリセルアレイの構成>
<2.1 メモリセルアレイの電気的構成>
図2は、メモリセルアレイ11の一部の等価回路を示す図である。図2は、メモリセルアレイ11に含まれる1つのブロックBLKを示している。ブロックBLKは、複数のストリングユニットSU0~SUQ(Qは1以上の整数)を含む。
【0015】
各ストリングユニットSUは、ビット線BL0~BLm(mは1以上の整数)にそれぞれ関連付けられた複数のNANDストリングNSを含む。各NANDストリングNSは、例えば、複数のメモリセルトランジスタMT0~MTn(nは1以上の整数)、1つ以上のドレイン側選択トランジスタSTD、および1つ以上のソース側選択トランジスタSTSを含む。
【0016】
各NANDストリングNSにおいて、メモリセルトランジスタMT0~MTnは、直列接続されている。各メモリセルトランジスタMTは、制御ゲートおよび電荷蓄積部を含む。メモリセルトランジスタMTの制御ゲートは、ワード線WL0~WLnのいずれかに接続されている。各メモリセルトランジスタMTは、ワード線WLを介して制御ゲートに印加された電圧に応じて電荷蓄積部に電荷が蓄積され、データ値を不揮発に保持する。
【0017】
ドレイン側選択トランジスタSTDのドレインは、当該NANDストリングNSに対応するビット線BLに接続されている。ドレイン側選択トランジスタSTDのソースは、直列接続されたメモリセルトランジスタMT0~MTnの一端に接続されている。ドレイン側選択トランジスタSTDの制御ゲートは、ドレイン側選択ゲート線SGD0~SGDQのいずれかに接続されている。ドレイン側選択トランジスタSTDは、ドレイン側選択ゲート線SGDを介して、ロウデコーダモジュール16と電気的に接続されている。ドレイン側選択トランジスタSTDは、対応するドレイン側選択ゲート線SGDに所定の電圧が印可された場合に、NANDストリングNSとビット線BLとを接続する。
【0018】
ソース側選択トランジスタSTSのドレインは、直列接続されたメモリセルトランジスタMT0~MTnの他端に接続されている。ソース側選択トランジスタSTSのソースは、ソース線SLに接続されている。ソース側選択トランジスタSTSの制御ゲートは、ソース側選択ゲート線SGSに接続されている。ソース側選択トランジスタSTSは、ソース側選択ゲート線SGSに所定の電圧が印可された場合に、NANDストリングNSとソース線SLとを接続する。
【0019】
同一のブロックBLKにおいて、メモリセルトランジスタMT0~MTnの制御ゲートは、それぞれ対応するワード線WL0~WLnに共通接続されている。同一のストリングユニットSUにおいて、ドレイン側選択トランジスタSTDの制御ゲートは、それぞれ対応するドレイン側選択ゲート線SGD0~SGDQに共通接続されている。ソース側選択トランジスタSTSの制御ゲートは、ソース側選択ゲート線SGSに共通接続されている。メモリセルアレイ11において、ビット線BLは、複数のストリングユニットSUにおいて同一のカラムアドレスが割り当てられたNANDストリングNSによって共有されている。
【0020】
<2.2 メモリセルアレイの物理的構成>
図3は、メモリセルアレイ11の一部を示す断面図である。メモリセルアレイ11は、例えば、下部構造体20、積層体30、複数のメモリピラー40、複数の分断部ST(図4参照)、複数の上部分断部SHE(図4参照)、メモリピラー用の複数のコンタクト59、上部配線構造60、支持体HR、ストッパー構造80、および導電層用の複数のコンタクト101を有する。
【0021】
<2.2.1 下部構造体>
まず、下部構造体20について説明する。下部構造体20は、積層体30に対して-Z方向側に配置されている。
【0022】
図4は、図3に示されたメモリセルアレイ11のF4-F4線に沿う断面図である。下部構造体20は、例えば、半導体基板21、半導体層22、導電層23、および絶縁層24を有する。
【0023】
半導体基板21は、メモリセルアレイ11のベースとなる基板である。半導体基板21の少なくとも一部は、X方向およびY方向に沿う板状である。半導体基板21は、シリコンを含む半導体材料により形成されている。
【0024】
半導体層22は、半導体基板21上に設けられている。半導体層22は、X方向およびY方向に沿う層状である。半導体層22は、半導体記憶装置1の製造工程でメモリピラー40が形成される穴H1の深掘りを抑制するストッパー層である。半導体層22は、ポリシリコンのような半導体材料により形成されている。半導体記憶装置1は、半導体層22に代えて、ストッパー層として機能する絶縁層を有してもよい。
【0025】
導電層23は、半導体層22上に設けられている。導電層23は、X方向およびY方向に沿う層状である。導電層23は、ソース線SLとして機能する。導電層23は、タングステンのような導電材料により形成されている。導電層23には、各メモリピラー40の下端部が接続される。
【0026】
絶縁層24は、導電層23上に設けられている。絶縁層24は、X方向およびY方向に沿う層状である。絶縁層24は、シリコン酸化物のような絶縁材料により形成されている。
【0027】
<2.2.2 積層体>
次に、積層体30について説明する。積層体30は、絶縁層24上に設けられている。積層体30は、例えば、複数の導電層31と、複数の絶縁層32とを含む。複数の導電層31および複数の絶縁層32は、Z方向に1層ずつ交互に積層されている。
【0028】
導電層31は、X方向およびY方向に沿う層状に形成されている。各導電層31は、例えば、タングステンのような導電材料により形成されている。導電層31は、「ゲート電極層」の一例である。
【0029】
複数の導電層31のうち半導体基板21から最も離れた1つ以上(例えば複数)の導電層31は、ドレイン側選択ゲート線SGDとして機能する。ドレイン側選択ゲート線SGDは、X方向またはY方向で並ぶ複数のメモリピラー40に対して共通に設けられている。ドレイン側選択ゲート線SGDと各メモリピラー40のチャネル層42(後述)との交差部分は、上述したドレイン側選択トランジスタSTDとして機能する。
【0030】
複数の導電層31のうち半導体基板21に最も近い1つ以上(例えば複数)の導電層31は、ソース側選択ゲート線SGSとして機能する。ソース側選択ゲート線SGSは、X方向またはY方向で並ぶ複数のメモリピラー40に対して共通に設けられている。ソース側選択ゲート線SGSと各メモリピラー40のチャネル層42との交差部分は、上述したソース側選択トランジスタSTSとして機能する。
【0031】
複数の導電層31のうちドレイン側選択ゲート線SGDまたはソース側選択ゲート線SGSとして機能する導電層31に挟まれた残りの導電層31は、ワード線WLとして機能する。ワード線WLは、X方向およびY方向で並ぶ複数のメモリピラー40に対して共通に設けられている。本実施形態では、ワード線WLと各メモリピラー40のチャネル層42との交差部分は、メモリセルトランジスタMTとして機能する。メモリセルトランジスタMTについては、詳しく後述する。
【0032】
絶縁層32は、Z方向で隣り合う2つの導電層31の間に設けられ、当該2つの導電層31を絶縁する層間絶縁膜である。絶縁層32は、X方向およびY方向に沿う層状に形成されている。絶縁層32は、シリコン酸化物のような絶縁材料により形成されている。
【0033】
本実施形態では、積層体30は、下部積層体30Aと、上部積層体30Bとを含む。下部積層体30Aは、絶縁層24上に設けられている。下部積層体30Aは、上述した複数の導電層31に含まれる少なくとも2つの導電層31と、上述した複数の絶縁層32に含まれる少なくとも2つの絶縁層32とを含む。上部積層体30Bは、下部積層体30Aの上方に配置されている。上部積層体30Bは、上述した複数の導電層31に含まれる少なくとも別の2つの導電層31と、上述した複数の絶縁層32に含まれる少なくとも別の2つの絶縁層32とを含む。上述した複数の絶縁層32は、下部積層体30Aと上部積層体30Bと間に配置された絶縁層32Sを含む。絶縁層32Sは、例えば、複数の絶縁層32に含まれる他の絶縁層32と比べて厚い。下部積層体30Aは、「第1積層体」の一例である。上部積層体30Bは、「第2積層体」の一例である。
【0034】
上述した積層体30は、例えば、アレイ領域ARと、一対の階段領域SRa,SRbとを含む(図3参照)。アレイ領域ARは、複数のメモリピラー40が設けられ、データを記憶可能な領域である。階段領域SRa,SRbの各々は、複数の導電層31(例えば複数のワード線WL)のX方向の長さが異なり、導電層用の複数のコンタクト101が設けられる領域である。階段領域SRa,SRbは、アレイ領域ARのX方向の両側に分かれて配置されている。ここでは、アレイ領域ARに関連する構成について説明し、階段領域SRa,SRbに関連する構成については後述する。
【0035】
<2.2.3 メモリピラー>
まず、メモリピラー40について説明する。複数のメモリピラー40は、アレイ領域ARに設けられている。複数のメモリピラー40は、X方向およびY方向に並べて配置されている。各メモリピラー40は、Z方向に延び、積層体30、絶縁層24、および導電層23を貫通している(図4参照)。メモリピラー40の下端部は、半導体層22に入り込んでいる。各メモリピラー40は、Z方向に沿う円柱状または逆円錐台形状である。
【0036】
本実施形態では、各メモリピラー40は、2段構成のピラーであり、下部ピラー40Aと、上部ピラー40Bと、接続部40Cとを含む。下部ピラー40Aは、下部積層体30Aに設けられ、例えば逆円錐台形状である。上部ピラー40Bは、上部積層体30Bに設けられ、例えば逆円錐台形状である。接続部40Cは、下部ピラー40Aと上部ピラー40Bとの間に設けられ、下部ピラー40Aと上部ピラー40Bとを接続している。接続部40Cは、例えば、絶縁層32S内に設けられ、上部ピラー40Bの下端と比べて、X方向およびY方向の幅が大きい。
【0037】
図5は、図4に示されたメモリセルアレイ11のF5線で囲まれた領域を示す断面図である。メモリピラー40は、例えば、多層膜41、チャネル層42、絶縁コア43、およびキャップ部44を有する。
【0038】
(多層膜)
図6は、図5に示されたメモリセルアレイ11のF6-F6線に沿う断面図である。
多層膜41は、チャネル層42の外周側に設けられている。多層膜41は、複数の導電層31とチャネル層42との間に位置する。多層膜41は、「メモリ膜」の一例である。多層膜41は、例えば、トンネル絶縁膜51、チャージトラップ膜52、およびブロック絶縁膜53を含む。
【0039】
トンネル絶縁膜51は、チャネル層42とチャージトラップ膜52との間に位置する。トンネル絶縁膜51は、例えばチャネル層42の外周面に沿う環状に形成され、チャネル層42に沿ってZ方向に延びている。トンネル絶縁膜51は、チャネル層42とチャージトラップ膜52との間の電位障壁である。トンネル絶縁膜51は、シリコン酸化物、または、シリコン酸化物とシリコン窒化物とを含む。
【0040】
チャージトラップ膜52は、トンネル絶縁膜51の外周側に設けられている。チャージトラップ膜52は、トンネル絶縁膜51とブロック絶縁膜53との間に位置する。チャージトラップ膜52は、例えばトンネル絶縁膜51の外周面に沿う環状に形成され、トンネル絶縁膜51に沿ってZ方向に延びている。チャージトラップ膜52は、多数の結晶欠陥(捕獲準位)を有し、これら結晶欠陥に電荷を捕獲可能な機能膜である。チャージトラップ膜52は、例えばシリコン窒化物により形成されている。チャージトラップ膜52のなかで各ワード線WLと並ぶ部分52aは、電荷を蓄積することで情報を記憶可能な「電荷蓄積部」の一例である。
【0041】
ブロック絶縁膜53は、チャージトラップ膜52の外周側に設けられている。ブロック絶縁膜53は、複数の導電層31とチャージトラップ膜52との間に位置する。ブロック絶縁膜53は、例えばチャージトラップ膜52の外周面に沿う環状に形成され、チャージトラップ膜52に沿ってZ方向に延びている。ブロック絶縁膜53は、バックトンネリングを抑制する絶縁膜である。バックトンネリングは、ワード線WLからチャージトラップ膜52へ電荷が戻る現象である。ブロック絶縁膜53は、例えば、シリコン酸化膜または金属酸化物膜などの複数の絶縁膜が積層された積層構造膜である。金属酸化物の一例は、アルミニウム酸化物である。ブロック絶縁膜53は、シリコン窒化物またはハフニウムオキサイドのような高誘電率材料(High-k材料)を含んでもよい。
【0042】
以上のような構成により、各ワード線WLと同じ高さには、メモリピラー40に隣り合うワード線WLの端部、ブロック絶縁膜53、チャージトラップ膜52、トンネル絶縁膜51、およびチャネル層42により、MANOS(Metal-Al-Nitride-Oxide-Silicon)型のメモリセルトランジスタMTが形成されている。なお、多層膜41は、電荷蓄積部として、チャージトラップ膜52に代えて、フローティングゲート方式の電荷蓄積部(フローティングゲート電極)を有してもよい。フローティングゲート電極は、例えば、不純物を含むポリシリコンにより形成される。
【0043】
(チャネル層)
チャネル層42は、多層膜41の内側に設けられている。チャネル層42は、環状に形成されるとともに、メモリピラー40の全長(全高)に亘るようにZ方向に延びている。ここで、多層膜41のなかでソース線SLと同じ高さに位置する部分は除去されている(図5参照)。これにより、チャネル層42の下端部は、ソース線SLに接してソース線SLと接続されている。チャネル層42は、ポリシリコンのような半導体材料で形成されている。チャネル層42は、不純物がドープされていてもよい。チャネル層42は、ワード線WLに電圧が印加される場合に、チャネルを形成してビット線BLとソース線SLとを電気的に接続する。
【0044】
(絶縁コア)
絶縁コア43は、チャネル層42の内側に設けられている。絶縁コア43は、チャネル層42の内部の一部を埋めている。絶縁コア43は、シリコン酸化物のような絶縁材料で形成されている。絶縁コア43は、メモリピラー40の上端部を除いてメモリピラー40の大部分に亘るようにZ方向に延びている。絶縁コア43の一部は、チャネル層42の内周面に沿う環状に形成され、内部に空間部(エアギャップ)Sを有してもよい。
【0045】
(キャップ部)
キャップ部44は、絶縁コア43の上方に設けられている(図5参照)。キャップ部44は、アモルファスシリコンのような半導体材料で形成された半導体部である。キャップ部44は、不純物がドープされていてもよい。キャップ部44は、チャネル層42の上端部の内部に配置される。キャップ部44は、チャネル層42の上端部とともに、メモリピラー40の上端部を形成している。キャップ部44には、メモリピラー用のコンタクト59がZ方向で接する。
【0046】
<2.2.4 分断部>
次に図4に戻り、分断部STについて説明する。分断部STは、積層体30をY方向に分断する壁部である。複数の分断部STは、Y方向に離間して配置されている。分断部STは、Z方向に延びており、積層体30を貫通している。分断部STは、X方向に沿って延びており、アレイ領域ARを間に挟んで一対の階段領域SRa,SRbに亘る(図7参照)。分断部STは、例えば、絶縁部57と、導電部58とを含む。
【0047】
絶縁部57は、Z方向に延びており、積層体30および絶縁層24を貫通している。絶縁部57は、積層体30に含まれる複数の導電層31の各々をY方向に分断している。絶縁部57は、シリコン酸化物のような絶縁材料により形成されている。
【0048】
導電部58は、絶縁部57の内部に設けられている。導電部58は、Z方向に延び、積層体30および絶縁層24を貫通している。導電部58の下端は、ソース線SLと接続されている。導電部58は、タングステンのような導電材料で形成されている。導電部58は、ソース線SLとメモリセルアレイ11内の配線とを接続する電気接続部である。
【0049】
<2.2.5 上部分断部>
次に、上部分断部SHEについて説明する。上部分断部SHEは、分断部STと比べて浅い分断部である。複数の上部分断部SHEは、Y方向に離間して配置されている。上部分断部SHEは、積層体30の上端部に設けられ、積層体30の途中までZ方向に延びている。上部分断部SHEは、ドレイン側選択ゲート線SGDとして機能する導電層31を貫通している。一方で、上部分断部SHEは、ワード線WLとして機能する導電層31には達していない。上部分断部SHEは、ドレイン側選択ゲート線SGDとして機能する導電層31をY方向に分断する壁部である。上部分断部SHEは、シリコン酸化物のような絶縁材料により形成されている。上部分断部SHEは、X方向に沿って、アレイ領域ARの全長に亘るように延びている(図7参照)。
【0050】
図7は、図4に示されたメモリセルアレイ11のF7-F7線に沿う断面図である。本実施形態では、ドレイン側選択ゲート線SGDに対応する導電層31が分断部STおよび上部分断部SHEによりY方向に分断されている。これにより、X方向に延びたドレイン側選択ゲート線SGDが形成されている。これにより、分断部STまたは上部分断部SHEにより区分される領域が1つのストリングユニットSUに対応する。
【0051】
<2.2.6 メモリピラー用のコンタクト>
次に図3に戻り、メモリピラー用のコンタクト59について説明する。コンタクト59は、メモリピラー40と上部配線構造60に含まれるビット線BLとを接続する電気接続部である。複数のコンタクト59は、上方から見た場合、複数のメモリピラー40に対応する位置に配置されている。各コンタクト59は、Z方向に延びており、ビット線BLとメモリピラー40のチャネル層42とを電気的に接続する。コンタクト59は、タングステンのような導電材料により形成されている。
【0052】
<2.2.4 上部配線構造>
次に、上部配線構造60について説明する。上部配線構造60は、積層体30に対して+Z方向側に配置された複数の配線を含む構造体である。上部配線構造60は、例えば、複数のビット線BLと、複数の配線61とを含む。
【0053】
各ビット線BLは、対応するコンタクト59の上に配置されている。ビット線BLは、コンタクト59を介して、メモリピラー40のチャネル層42に接続されている。これにより、ワード線WLとビット線BLとの組み合わせにより、3次元状に配置された複数のメモリセルトランジスタMTのなかから任意のメモリセルトランジスタMTを選択することができる。
【0054】
各配線61は、後述する導電層用のコンタクト101の上に配置されている。配線61は、コンタクト101を介して、導電層31(ワード線WL、ドレイン側選択ゲート線SGD、またはソース側選択ゲート線SGS)に接続されている。これにより、配線61に電圧を印加することで、所望の導電層31に電圧を印加することができる。
【0055】
<3.階段領域に関連する構成>
次に、階段領域SRa,SRbに関連する構成について説明する。なお、アレイ領域ARの+X方向側に配置された階段領域SRaと、アレイ領域ARの-X方向側に配置された階段領域SRbとは、X方向に関して対称であることを除き、互いに同じ構成を有する。そのためここでは、一方の階段領域SRaに関連する構成を取り上げて説明する。
【0056】
<3.1 導電層による階段構造>
図8は、図3に示されたメモリセルアレイ11のF8線で囲まれた領域を示す断面図である。階段領域SRaでは、複数の導電層31(例えば複数のワード線WL)のX方向の長さが互いに異なる。階段領域SRaでは、複数の導電層31は、+Z方向側に位置する導電層31であるほど、+X方向の長さが短くなる。これにより、各導電層31は、当該導電層31よりも上方に位置する他の導電層31と重ならないテラス部71と、+X方向側の端である隆起部72とを有する。
【0057】
本実施形態では、下部積層体30Aに含まれる複数の導電層31のテラス部71および隆起部72により、複数の段差を有する下部階段部75Aが形成されている。同様に、上部積層体30Bに含まれる複数の導電層31のテラス部71および隆起部72により、複数の段差を有する上部階段部75Bが形成されている。なお以下では、下部階段部75Aと上部階段部75Bとを区別しない場合、単に「階段部75」と称する。
【0058】
より詳しく述べると、複数の導電層31は、例えば、第1から第6導電層31A~31Fを含む。
【0059】
第1から第3導電層31A~31Cは、下部積層体30Aに含まれる。第1導電層31Aは、第1から第3導電層31A~31Cのなかで最も下方に位置する。第2導電層31Bは、第1導電層31Aよりも上方に配置され、X方向の長さが第1導電層31Aよりも短い。第3導電層31Cは、第2導電層31Bよりも上方に配置され、X方向の長さが第2導電層31Bよりも短い。
【0060】
上述した構成により、第1導電層31Aは、Z方向で第2導電層31Bと重ならないテラス部71を有する。第2導電層31Bは、Z方向で第3導電層31Cと重ならないテラス部71を有する。第3導電層31Cは、Z方向で上方の導電層31と重ならないテラス部71を有する。第1導電層31Aは、「第1ゲート電極層」の一例である。第2導電層31Bは、「第2ゲート電極層」の一例である。第3導電層31Cは、「第3ゲート電極層」の一例である。
【0061】
一方で、第4から第6導電層31D~31Fは、上部積層体30Bに含まれる。第4導電層31Dは、第4から第6導電層31D~31Fのなかで最も下方に位置する。第5導電層31Eは、第4導電層31Dよりも上方に配置され、X方向の長さが第4導電層31Dよりも短い。第6導電層31Fは、第5導電層31Eよりも上方に配置され、X方向の長さが第5導電層31Eよりも短い。
【0062】
上述した構成により、第4導電層31Dは、Z方向で第5導電層31Eと重ならないテラス部71を有する。第5導電層31Eは、Z方向で第6導電層31Fと重ならないテラス部71を有する。第6導電層31Fは、Z方向で上方の導電層31と重ならないテラス部71を有する。第4導電層31Dは、「第4ゲート電極層」の一例である。第5導電層31Eは、「第5ゲート電極層」の一例である。
【0063】
本実施形態では、メモリセルアレイ11は、複数の支持体HRを有する(図3参照)。支持体HRは、積層体30内をZ方向に延びた柱状体である。支持体HRは、階段部75に設けられている。支持体HRは、後述する置換工程において犠牲層121が除去された状態で、階段部75において複数の絶縁層32を支持する支持部である。
【0064】
<3.2 ストッパー構造>
次に、階段領域SRa,SRbに設けられるストッパー構造80について説明する。本実施形態では、メモリセルアレイ11は、ストッパー構造80を有する。ストッパー構造80は、半導体記憶装置1の製造工程でコンタクト101が形成される穴H2(図12参照)の深掘りを抑制する構造である。ストッパー構造80は、例えば、第1金属層81、第1絶縁層82、下部コンタクト83、第2金属層84、第2絶縁層85、および上部コンタクト86を含む。
【0065】
<3.2.1 第1金属層>
第1金属層81は、下部積層体30Aに関してコンタクト101が形成される穴H2(図12参照)の深掘りを抑制するストッパー層である。第1金属層81は、下部積層体30Aに含まれる複数の導電層31(例えば、第1から第3導電層31A~31C)の各々のテラス部71に対して、少なくとも+Z方向側に配置されている。本実施形態では、第1金属層81は、下部階段部75Aに沿う階段状に形成されている。この場合、第1金属層81は、下部積層体30Aに含まれる複数の導電層31(例えば、第1から第3導電層31A~31C)の各々のテラス部71に対して、+Z方向側および+X方向側に配置されている。
【0066】
例えば、第1金属層81は、第1部分91、第2部分92、第3部分93、第1段差部94、第2段差部95、およびプレート部96を含む。
【0067】
第1部分91は、第1導電層31Aのテラス部71の上方に位置する。第1部分91は、X方向およびY方向に沿う層状である。第1部分91の少なくとも一部は、第2導電層31Bと同じ高さに位置する。すなわち、第1部分91の少なくとも一部は、X方向で、第2導電層31Bと並ぶ。
【0068】
第2部分92は、第2導電層31Bのテラス部71の上方に位置する。第2部分92は、X方向およびY方向に沿う層状である。第2部分92は、Z方向で第1部分91とは異なる位置(異なる高さ)に配置されている。第2部分92の少なくとも一部は、第3導電層31Cと同じ高さに位置する。すなわち、第2部分92の少なくとも一部は、X方向で、第3導電層31Cと並ぶ。
【0069】
第3部分93は、第3導電層31Cのテラス部71の上方に位置する。第3部分93は、X方向およびY方向に沿う層状である。第3部分93は、Z方向で第2部分92とは異なる位置(異なる高さ)に配置されている。第3部分93の少なくとも一部は、第3導電層31Cの上方に位置する1つの導電層31と同じ高さに位置する。すなわち、第3部分93の少なくとも一部は、X方向で、第3導電層31Cの上方に位置する1つの導電層31と並ぶ。
【0070】
第1段差部94は、第1部分91と第2部分92との間に位置する。第1段差部94は、第2導電層31Bの隆起部72に沿ってZ方向に延びている。第1段差部94は、第1部分91と第2部分92とを接続する。
【0071】
第2段差部95は、第2部分92と第3部分93との間に位置する。第2段差部95は、第3導電層31Cの隆起部72に沿ってZ方向に延びている。第2段差部95は、第2部分92と第3部分93とを接続する。
【0072】
プレート部96は、第1金属層81の最上部に位置する。プレート部96は、下部積層体30Aに含まれる最上位の導電層31よりも上方に位置する。プレート部96は、例えば、下部積層体30Aと絶縁層32Sとの間に位置する。プレート部96は、X方向およびY方向に延びている。プレート部96は、例えば、階段領域SRaとアレイ領域ARとの間の位置まで延びている。すなわち、第1金属層81は、階段領域SRaには設けられているが、アレイ領域ARには設けられていない。
【0073】
本実施形態では、第1金属層81の各部(第1部分91、第2部分92、第3部分93、第1段差部94、第2段差部95、およびプレート部96)は、Y方向において、分断部STと接している(図9参照)。例えば、第1金属層81の各部は、Y方向において、分断部STの絶縁部57と接している。
【0074】
本実施形態では、第1金属層81と複数の導電層31とは、同じ材料(例えば、タングステンのような金属材料)で形成されている。
【0075】
本実施形態では、Z方向で第1導電層31Aのテラス部71と重なる領域において、Z方向における第1金属層81の厚さT2は、Z方向における第1導電層31Aの厚さT1よりも大きい。例えば、Z方向で第1導電層31Aのテラス部71と重なる領域において、Z方向における第1金属層81の厚さT2は、Z方向における第1導電層31Aの厚さT1と比べて、1.5倍以上である。別の観点では、Z方向で第1導電層31Aのテラス部71と重なる領域において、Z方向における第1金属層81の厚さT2は、Z方向における第1導電層31Aの厚さT1と比べて、2倍以下である。
【0076】
本実施形態では、第1金属層81は、後述する下部コンタクト83を介して、グラウンドGNDに接続されている。第1金属層81は、下部積層体30Aに含まれる複数の導電層31と、上部配線構造60に含まれる複数のビット線BLおよび配線61との間に位置するシールド層として機能する。
【0077】
<3.2.2 第1絶縁層>
第1絶縁層82は、下部積層体30Aに含まれる複数の導電層31と、第1金属層81とを絶縁するための絶縁部である。例えば、第1絶縁層82は、下部階段部75Aと第1金属層81との間に設けられている。第1絶縁層82は、下部階段部75Aに沿う階段状に形成されている。例えば、第1絶縁層82は、第1導電層31Aのテラス部71と第1金属層81との第1部分91の間、第2導電層31Bのテラス部71と第1金属層81の第2部分92との間、第3導電層31Cのテラス部71と第1金属層81の第3部分93との間、第2導電層31Bの隆起部72と第1金属層81の第1段差部94との間、および第3導電層31Cの隆起部72と第1金属層81の第2段差部95との間に設けられている。第1絶縁層82は、例えば、シリコン酸化物のような絶縁材料により形成されている。
【0078】
<3.2.3 下部コンタクト>
下部コンタクト83は、第1金属層81とグラウンドGNDとを接続する電気接続部である。下部コンタクト83は、例えば、下部積層体30Aに含まれる最上位の導電層31よりも上方に位置する。例えば、下部コンタクト83は、第1金属層81のプレート部96の上方に位置する。下部コンタクト83は、Z方向に延びた導電性プラグである。下部コンタクト83の下端は、第1金属層81のプレート部96に接続されている。
【0079】
<3.2.4 第2金属層>
第2金属層84は、上部積層体30Bに関してコンタクト101が形成される穴H2の深掘りを抑制するストッパー層である。第2金属層84は、上部積層体30Bに含まれる複数の導電層31(例えば、第4から第6導電層31D~31F)の各々のテラス部71に対して、少なくとも+Z方向側に配置されている。本実施形態では、第2金属層84は、上部階段部75Bに沿う階段状に形成されている。この場合、第2金属層84は、下部積層体30Aに含まれる複数の導電層31(例えば、第4から第6導電層31D~31F)の各々のテラス部71に対して、+Z方向側および+X方向側に配置されている。
【0080】
本実施形態では、第1金属層81と第2金属層84とは、互いに離間している。すなわち、第2金属層84は、第1金属層81と接続されていない。
【0081】
<3.2.5 第2絶縁層>
第2絶縁層85は、上部積層体30Bに含まれる複数の導電層31と、第2金属層84とを絶縁するための絶縁層である。例えば、第2絶縁層85は、上部階段部75Bと第2金属層84との間に設けられている。第2絶縁層85は、上部階段部75Bに沿う階段状に形成されている。
【0082】
<3.2.6 上部コンタクト>
上部コンタクト86は、第2金属層84とグラウンドGNDとを接続する電気接続部である。例えば、上部コンタクト86は、上部積層体30Bに含まれる最上位の導電層31(例えばドレイン側選択ゲート線SGDとして機能する導電層31)よりも上方に位置する。例えば、上部コンタクト86は、第2金属層84のプレート部96の上方に位置する。上部コンタクト86は、Z方向に延びた導電性プラグである。上部コンタクト86の下端は、第2金属層84のプレート部96に接続されている。
【0083】
なお、第2金属層84、第2絶縁層85、および上部コンタクト86に関するその他の説明は、第1金属層81、第1絶縁層82、および下部コンタクト83に関する上記説明において、「第1金属層81」を「第2金属層84」、「第1絶縁層82」を「第2絶縁層85」、「下部コンタクト83」を「上部コンタクト86」、「下部積層体30A」を「上部積層体30B」、「下部階段部75A」を「上部階段部75B」、「第1導電層31A」を「第4導電層31D」、「第2導電層31B」を「第5導電層31E」、「第3導電層31C」を「第6導電層31F」とそれぞれ読み替えればよい。
【0084】
<3.3 導電層用のコンタクト>
次に、導電層用の複数のコンタクト101について説明する。コンタクト101は、導電層31と上部配線構造60に含まれる配線61とを接続する電気接続部である。複数のコンタクト101は、上方から見た場合、複数の導電層31のテラス部71に対応する位置に配置されている。複数のコンタクト101は、Z方向に延びており、互いにZ方向の長さが異なる。コンタクト101は、「柱状体」の一例である。
【0085】
本実施形態では、各コンタクト101は、接続先の導電層31のテラス部71に対して上方に配置されている。各コンタクト101は、第1金属層81または第2金属層84を貫通して、導電層31のテラス部71に接続されている。例えば、複数のコンタクト101は、第1から第6コンタクト101A~101Fを含む。第1コンタクト101Aは、「第1柱状体」の一例である。第2コンタクト101Bは、「第2柱状体」の一例である。第4コンタクト101Dは、「第3柱状体」の一例である。
【0086】
第1コンタクト101Aは、Z方向に第1金属層81の第1部分91を貫通し、第1導電層31Aのテラス部71に接続されている。第1コンタクト101Aの下端は、第1導電層31Aの下方に位置する導電層31よりも上方に位置する。第2コンタクト101Bは、Z方向に第1金属層81の第2部分92を貫通し、第2導電層31Bのテラス部71に接続されている。第2コンタクト101Bの下端は、第1導電層31Aよりも上方に位置する。第3コンタクト101Cは、Z方向に第1金属層81の第3部分93を貫通し、第3導電層31Cのテラス部71に接続されている。第3コンタクト101Cの下端は、第2導電層31Bよりも上方に位置する。
【0087】
同様に、第4コンタクト101Dは、Z方向に第2金属層84の第1部分91を貫通し、第4導電層31Dのテラス部71に接続されている。第4コンタクト101Dの下端は、第4導電層31Dの下方に位置する導電層31よりも上方に位置する。第5コンタクト101Eは、Z方向に第2金属層84の第2部分92を貫通し、第5導電層31Eのテラス部71に接続されている。第5コンタクト101Eの下端は、第4導電層31Dよりも上方に位置する。第6コンタクト101Fは、Z方向に第2金属層84の第3部分93を貫通し、第6導電層31Fのテラス部71に接続されている。第6コンタクト101Fの下端は、第5導電層31Eよりも上方に位置する。
【0088】
図9は、コンタクト101の構成を説明するための断面図である。ここでは、下部階段部75Aに接続されるコンタクト101を例に取り上げて説明する。各コンタクト101は、導電部111と、絶縁部112とを含む。
【0089】
導電部111は、Z方向においてコンタクト101の全長に亘る。導電部111は、Z方向に第1金属層81を貫通して導電層31のテラス部71と接続されている。導電部111は、導電層31のテラス部71と、上部配線構造60に含まれる配線61とを接続している。導電部111は、例えば、円柱状または逆円錐台形状である。
【0090】
絶縁部112は、導電部111と第1金属層81との間の電気絶縁性を確保するための絶縁部である。絶縁部112は、少なくとも第1金属層81と導電部111との間に配置されている。本実施形態では、絶縁部112は、導電部111の外周面に沿う環状に形成され、Z方向においてコンタクト101の全長に亘り延びている。
【0091】
なお、上部階段部75Bに接続されるコンタクト101の構成は、下部階段部75Aに接続されるコンタクト101の構成と同様である。上部階段部75Bに接続されるコンタクト101に関する説明は、下部階段部75Aに接続されるコンタクト101に関する上記説明において、「第1金属層81」を「第2金属層84」と読み替えればよい。
【0092】
<3.4 階段部の一例>
図10は、階段部75の一例である多段階段部75Sを説明するための断面図である。以上では、説明の便宜上、全ての導電層31の長さが1層ずつX方向で異なる場合について説明した。ただし、メモリセルアレイ11は、階段部75として、多段階段部75Sを有してもよい。多段階段部75Sは、Y方向において複数の段差が存在する階段部である。
【0093】
例えば、多段階段部75Sは、Y方向において、第1領域R1、第2領域R2、および第3領域R3を有する。第1領域R1は、第1から第3領域R1~R3のなかで分断部STに最も近い。一方で、第3領域R3は、第1から第3領域R1~R3のなかで分断部STから最も遠い。第2領域R2は、第1領域R1と第3領域R3との間に配置されている。
【0094】
第1から第3領域R1~R3のなかでは、第2領域R2が最も低い。第1領域R1は、第2領域R2が有する導電層31に加えて、1つ上方の導電層31を含むことで、第2領域R2よりも高い。第3領域R3は、第1領域R1が有する導電層31に加えて、さらに1つ上方の導電層31を含むことで、第1領域R1よりも高い。
【0095】
本実施形態では、第1金属層81および第1絶縁層82は、第1から第3領域R1~R3に亘って連続して設けられている。すなわち、第1金属層81および第1絶縁層82は、第1から第3領域R1~R3の間にある段差に沿って設けられている。同様に、第2金属層84および第2絶縁層85は、第1から第3領域R1~R3に亘って連続して設けられている。すなわち、第2金属層84および第2絶縁層85は、第1から第3領域R1~R3の間にある段差に沿って設けられている。
【0096】
なお、多段階段部75Sは、X方向においても複数の段差を有する(図11参照)。例えば、第1から第3領域R1~R3の各々は、X方向において、3つの導電層31の高さに相当する段差を有する。そして、第1金属層81および第1絶縁層82は、X方向においても各段差を超えて連続して設けられている。同様に、第2金属層84および第2絶縁層85は、X方向においても各段差を超えて連続して設けられている。
【0097】
第1から第3領域R1~R3の各々には、コンタクト101が設けられている。このような構成によれば、全ての導電層31の長さが1層ずつX方向で異なる場合と比べて、階段領域SRa,SRbのX方向の寸法を小さくすることができる。
【0098】
<4.製造方法>
図11および図12は、半導体記憶装置1の製造方法を説明するための断面図である。図11および図12は、下部階段部75Aにおける1つのコンタクト101の周囲の構成について説明する。なお図11および図12は、上述した多段階段部75Sが設けられる場合を示す例である。
【0099】
まず、図11中の(a)に示すように、複数の犠牲層121と複数の絶縁層32とにより積層体120が形成される。複数の犠牲層121と複数の絶縁層32とは、Z方向に1層ずつ交互に積層される。犠牲層121は、後述する置換工程で導電層31に置換される層である。犠牲層121は、例えば、シリコン窒化物により形成される。犠牲層121は、「第1層」の一例である。絶縁層32は、犠牲層121とは材質が異なる層であり、例えばシリコン酸化物により形成される。絶縁層32は、「第2層」の一例である。
【0100】
次に、積層体120に階段部125が形成される。階段部125は、積層体120の除去対象部分をエッチングすることで、除去対象部分に含まれる犠牲層121および絶縁層32を除去することで形成される。階段部125では、X方向において、少なくとも複数の犠牲層121に含まれる1つの犠牲層121A(例えば、後工程で第1導電層31Aに置換される犠牲層)と、複数の犠牲層121に含まれる別の1つの犠牲層121B(例えば、後工程で第2導電層31Bに置換される犠牲層)とでX方向の長さが異なる。ここまでの工程は、公知の方法を用いて行うことができる。
【0101】
次に、図11中の(b)に示すように、少なくとも階段部125上に絶縁材料(例えばシリコン酸化物)が供給されることで、階段部75上に第1絶縁層82が形成される。第1絶縁層82は、階段部125に沿う階段状に形成される。第1絶縁層82は、「第3層」の一例である。
【0102】
次に、図11中の(c)に示すように、少なくとも階段部125上(すなわち第1絶縁層82上)に、複数の犠牲層121と同じ絶縁材料(例えばシリコン窒化物)が供給されることで、階段部125上(すなわち第1絶縁層82上)に犠牲層131が形成される。犠牲層131は、階段部125に沿う階段状に形成される。犠牲層131は、後述する置換工程で第1金属層81に置換される層である。犠牲層131は、第1絶縁層82とは材質が異なる層であり、「第4層」の一例である。
【0103】
次に、図12中の(d)に示すように、積層体120および犠牲層131を覆う絶縁体140が設けられる。絶縁体140は、例えば、TEOS(オルトケイ酸テトラエチル(Si(OC)により形成される。
【0104】
次に、分断部STを形成するための溝151が積層体120に形成される。次に、溝151にエッチング剤が供給され、複数の犠牲層121および犠牲層131が除去される。そして、複数の犠牲層121および犠牲層131が除去された空間にタングステンのような金属材料が埋め戻されることで、複数の犠牲層121および犠牲層131が複数の導電層31および第1金属層81に置換される。これにより、階段部125から下部階段部75Aが形成される。
【0105】
次に、図12中の(e)に示すように、コンタクト101を設けるための穴H2が加工される。穴H2の加工は、第1金属層81をストッパー層として利用して絶縁体140に穴H2を加工する第1処理(図12中の(e)参照)と、第1処理の後に穴H2を深堀りして穴H2を第1導電層31Aに接続する第2処理(図12中の(f)参照)とを含む。すなわち、第1処理では、絶縁体140に穴H2を加工し、穴H2が第1金属層81に到達したことが不図示の検知装置により検知されることで穴H2の加工を停止する。なお、この第1処理では、穴H2が第1金属層81の上面で停止されることに限定されず、穴H2が第1金属層81の途中まで掘られた状態で停止されてもよく、穴H2が第1金属層81を貫通した状態で停止されてもよい。
【0106】
次に、第1処理の完了後、穴H2の内部に絶縁材料を供給する。これにより、穴H2の内周面および底部に沿う有底環状の絶縁部161が形成される。
【0107】
次に、図12中の(f)に示すように、第1処理とはエッチング条件などを変えて穴H2を掘り進める第2処理が行われる。すなわち、絶縁部161のなかで穴H2の底部に形成された部分がエッチングにより除去される。これにより、環状の絶縁部112が形成される。その後、第2処理として穴H2を掘り進めることで、穴H2を第1導電層31Aに到達させる。次に、穴H2および環状の絶縁部112の内部に導電材料を供給する。これにより、絶縁部112の内部に導電部111が形成される。これにより、コンタクト101が形成される。
【0108】
以上、図11および図12を参照し、下部階段部75Aにおける第1金属層81およびコンタクト101に関する製造方法について説明した。なお、上部階段部75Bにおける第2金属層84およびコンタクト101に関する製造方法についても同様である。
【0109】
次に、別観点で半導体記憶装置1の製造方法の流れを説明する。図13および図20は、半導体記憶装置1の製造方法を説明するための断面図である。図13に示すように、複数の犠牲層121と複数の絶縁層32がZ方向に1層ずつ交互に積層されることで、下部積層体30Aに対応する下部積層体120Aが形成される。次に、下部積層体120Aに、後工程で下部階段部75Aとなる下部階段部125Aが形成される。
【0110】
次に、少なくとも下部階段部125A上に絶縁材料が供給されることで、下部階段部125A上に第1絶縁層82が設けられる。次に、第1絶縁層82上に、複数の犠牲層121と同じ絶縁材料(例えばシリコン窒化物)が供給されることで、後工程で第1金属層81に置換される犠牲層131(以下「第1犠牲層131A」と称する)が形成される。
【0111】
次に、図14に示すように、下部積層体120Aおよび第1犠牲層131Aを覆う絶縁体140Aが設けられる。次に、下部積層体120Aに、後工程で下部ピラー40Aが設けられる穴H1A、および後工程で支持体HRの下部が設けられる穴H3Aが形成される。これら穴H1AおよびH3Aは、犠牲体155が一度埋められる。
【0112】
次に、図15に示すように、複数の犠牲層131と複数の絶縁層32がZ方向に1層ずつ交互に積層されることで、上部積層体30Bに対応する上部積層体120Bが形成される。次に、上部積層体120Bに、後工程で上部階段部75Bとなる上部階段部125Bが形成される。
【0113】
次に、少なくとも上部階段部125B上に絶縁材料が供給されることで、上部階段部125B上に第2絶縁層85が設けられる。次に、第2絶縁層85上に、複数の犠牲層121と同じ絶縁材料(例えばシリコン窒化物)が供給されることで、後工程で第2金属層84に置換される犠牲層131(以下「第2犠牲層131B」と称する)が形成される。次に、上部積層体120Bおよび第2犠牲層131Bを覆う絶縁体140Bが設けられる。絶縁体140Bは、先に設けられている絶縁体140Aと合わされて、絶縁体140となる。
【0114】
次に、図16に示すように、上部積層体120Bに、上部ピラー40Bが設けられる穴H1B、および支持体HRの上部が設けられる穴H3Bが形成される。次に、穴H1Bは、穴H1Aと接続される。穴H3Bは、穴H3Aと接続される。次に、穴H1A,H3Aの内部に設けられた犠牲体155が除去される。次に、穴H1A,H1Bの内部にメモリピラー40が形成され、穴H3A,H3Bの内部に支持体HRが形成される。
【0115】
次に、図17に示すように、分断部STを設けるための溝151(図12参照)を介して、複数の犠牲層121、第1犠牲層131A、および第2犠牲層131Bが、複数の導電層31、第1金属層81、および第2金属層84にそれぞれ置換される。これにより、下部階段部125Aから下部階段部75Aが形成され、上部階段部125Bから上部階段部75Bが形成される。
【0116】
次に、図18に示すように、コンタクト101を設けるための穴H2、および下部コンタクト83を設けるための穴H4が絶縁体140に設けられる。
【0117】
次に、図19に示すように、穴H2の内部にコンタクト101が形成され、穴H4の内部に下部コンタクト83が形成される。次に、図20に示すように、コンタクト101と配線61とを接続するコンタクト171が形成される。また、下部コンタクト83とグラウンドGNDとを接続するコンタクト172が形成される。また、上部コンタクト86が形成される。次に、ビット線BLおよび配線61などが形成される。これにより、半導体記憶装置1が完成する。
【0118】
<5.利点>
近年、半導体記憶装置1の実装密度のさらなる向上のため、導電層31および絶縁層32の薄膜化や、高積層化が進んでいる。ここで第1比較例として、コンタクト101に対するストッパー構造が存在しない場合について考える。この場合、コンタクト101用の穴H2の加工において深さの制御が難しく、コンタクト101が導電層31を過度に突き抜けることや、コンタクト101が導電層31に接しないような不良が生じる可能性がある。
【0119】
また第2比較例として、穴H2に対するストッパー層をシリコン窒化物のような絶縁層で形成する場合について考える。この場合、上記絶縁層と分断部STとの間に、当該絶縁層と分断部STとを分離するための分離部を設ける必要が生じる。これは、犠牲層131の置換工程において、上記絶縁層(ストッパー層)の一部が犠牲層131とともに金属材料に置換され、コンタクト101にショートが生じることを避けるためである。この比較例2の構成では、上記絶縁層と分断部STとの間にスペースが必要となり、半導体記憶装置1の小型化が難しくなる。
【0120】
そこで本実施形態では、半導体記憶装置1は、第1導電層31Aのテラス部71に対して少なくとも上方に配置された第1金属層81を有する。第1コンタクト101Aは、Z方向に延びて第1金属層81を貫通して第1導電層31Aのテラス部71と接続された導電部111と、少なくとも第1金属層81と導電部111との間に配置された絶縁部112とを含む。
【0121】
このような構成によれば、ストッパー層が存在するため、コンタクト101用の穴H2の加工において深さの制御が容易になる。またストッパー層が金属層であると、ストッパー層と絶縁層32との選択比として、金属と絶縁材料の選択比を利用して穴H2を加工することができる。これにより、ストッパー層が絶縁層である場合と比べて、コンタクト101用の穴H2の加工において深さの制御がさらに容易になる。
【0122】
また本実施形態では、絶縁部112によりコンタクト101と第1金属層81との間の耐圧性を確保することができるため、コンタクト101と第1金属層81との間にショートが生じることを避けることができる。その結果、第1金属層81を分断部STに隣接して配置することができるようになる。これにより、半導体記憶装置1の小型化を図ることができる。
【0123】
本実施形態では、第1金属層81の少なくとも一部は、X方向で第2導電層31Bと並ぶ。このような構成によれば、第1導電層31Aのテラス部71の近くに第1金属層81が配置されている。このため、穴H2の加工において深さの制御がさらに容易になる。
【0124】
本実施形態では、半導体記憶装置1は、第1金属層81と第1導電層31Aとの間に配置された部分を含む第1絶縁層82をさらに備える。このような構成によれば、第1金属層81と第1導電層31Aとの間で絶縁性を確保することができる。これにより、複数の導電層31に対して1つ第1金属層81を設けることができる。
【0125】
本実施形態では、第1金属層81と第1導電層31Aとは、同じ材料で形成されている。このような構成によれば、複数の導電層31に関する置換工程において、第1金属層81を同時に形成することができる。これにより、第1金属層81を製造する専用の工程が必要になることを避けることができる。これにより、半導体記憶装置1の製造性をさらに高めることができる。
【0126】
本実施形態では、Z方向で第1導電層31Aのテラス部71と重なる領域において、Z方向における第1金属層81の厚さT2は、Z方向における第1導電層31Aの厚さT1よりも大きい。このような構成によれば、第1金属層81のストッパー層としての機能を高めることができる。また本実施形態では、第1金属層81は、段差部81dなどを含む階段状に形成される。第1金属層81の厚さが大きいと、上記置換工程において、段差部81dの内部にも導電材料が入りやすくなる。その結果、第1金属層81を形成しやすくなる。
【0127】
本実施形態では、Z方向で第1導電層31Aのテラス部71と重なる領域において、Z方向における第1金属層81の厚さT2は、Z方向における第1導電層31Aの厚さT1と比べて1.5倍以上である。このような構成によれば、第1金属層81のストッパー層としての機能をさらに高めることができるとともに、段差を有する第1金属層81をより形成しやすくなる。
【0128】
本実施形態では、Z方向で第1導電層31Aのテラス部71と重なる領域において、Z方向における第1金属層81の厚さT2は、Z方向における第1導電層31Aの厚さT1と比べて、2倍以下である。このような構成によれば、上記置換工程において、導電層31の置換が完了した時点で、第1金属層81の置換(金属材料の導入)が不十分であることを避けることができる。これにより、半導体記憶装置1の製造性をさらに高めることができる。
【0129】
本実施形態では、第1金属層81は、グラウンドGNDに接続されている。このような構成によれば、第1金属層81がシールド層として機能し、メモリセルアレイ11内で信号ノイズを減少させることができる。例えば、複数の導電層31(例えば複数のワード線WL)を流れる信号と、上部配線構造60を流れる信号との干渉を低減することができる。これにより、半導体記憶装置1の動作性能の向上を図ることができる。
【0130】
本実施形態では、第1金属層81は、Z方向で第1導電層31Aのテラス部71を覆う第1部分91と、Z方向で第1部分91とは異なる位置に配置され、第2導電層31Bのテラス部71を覆う第2部分92と、第1部分91と第2部分92との間に設けられて第1部分91と第2部分92とを接続する段差部94とを含む。このような構成によれば、階段状に配置される複数の導電層31に対してそれぞれ近い位置に第1金属層81を設けることができる。これにより、穴H2の加工において深さの制御がさらに容易になる。
【0131】
本実施形態では、第1金属層81と第2金属層84は、互いに離間している。このような構成によれば、下部積層体30Aと上部積層体30Bにより積層体30が形成される構成などにおいて、第1金属層81および第2金属層84の形成が容易になる。これにより、半導体記憶装置1の製造性をさらに高めることができる。
【0132】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、コンタクト201の絶縁部210が第1金属層81または第2金属層84に対応する高さに太い部分を有するで、第1実施形態とは異なる。なお以下に説明する以外の構成は、第1実施形態と同様である。
【0133】
図21は、本実施形態のコンタクト201の構成を説明するための断面図である。ここでは、下部階段部75Aに接続されるコンタクト201を例に取り上げて説明する。ただし、上部階段部75Bに接続されるコンタクト201も同様の構成を有する。
【0134】
本実施形態では、メモリセルアレイ11は、第1実施形態で説明した複数のコンタクト101に代えて、複数のコンタクト201を有する。各コンタクト201は、導電部111と、絶縁部210とを含む。導電部111は、第1実施形態の導電部111と同じである。
【0135】
絶縁部210は、例えば、第1絶縁部211と、第2絶縁部212とを含む。第1絶縁部211は、第1金属層81と導電部111との間を外れた位置に配置されている。第1絶縁部211は、導電部111に沿って延びている。第2絶縁部212は、第1金属層81と導電部111との間に配置されている。X方向およびY方向における第2絶縁部212の厚さT4は、X方向およびY方向における第1絶縁部211の厚さT3よりも大きい。厚さT3および厚さT4は、例えば、第1絶縁部211と第2絶縁部212との境界における寸法である。
【0136】
本実施形態では、Z方向における第1金属層81の厚さをT2とし、X方向における第1絶縁部211の厚さをT3とし、X方向における第2絶縁部212の厚さをT4とし、厚さT4と厚さT3との差分(T4-T3、後述するリセス加工の量)をΔTとすると、以下の式(1),(2)の関係が満たされる。
【0137】
T3×2>ΔT>T3 …式(1)
T2<T3×2 …式(2)
【0138】
上記式(1),(2)の関係が満たされると、第2絶縁部212の内部にボイドが生じにくく、第2絶縁部212の絶縁性を確保しやすくなる。
【0139】
次に、本実施形態の半導体記憶装置1の製造方法について説明する。
図22および図23は、本実施形態の半導体記憶装置1の製造方法の流れを示す断面図である。図22中の(a)の工程は、第1実施形態で説明した図12(d)の工程である。
【0140】
次に、図22中の(b)に示すように、コンタクト201を設けるための穴H2が加工される。穴H2の加工は、第1金属層81をストッパー層として利用して絶縁体140に穴を加工する第1処理と、第1処理の後に穴H2を深堀りして穴H2を第1導電層31Aに接続する第2処理(図12中の(c)~(e)参照)とを含む。第1処理の加工は、第1実施形態で説明した第1処理の加工と同じである。
【0141】
次に、図22中の(c)に示すように、第2処理の一部として、第1金属層81の一部をエッチングにより除去し、絶縁体140の内部と比べて第1金属層81の内部で穴H2が大きくなる拡径部を形成する。すなわち、穴H2は、絶縁体140の内部に形成される第1部分H2aと、第1金属層81の内部に形成される第2部分H2b(拡径部)とを含む。穴H2を加工することは、穴H2の内部から第1金属層81の一部をエッチング(リセス加工)により除去し、穴H2の第1部分H2aと比べて穴H2の第2部分H2bのX方向およびY方向の幅を拡大させることを含む。上記エッチングとしては、混酸ウェットエッチングまたは反応性イオンエッチング(RIE:Reactive Ion Etching)などが利用可能である。
【0142】
次に、図23中の(d)に示すように、穴H2の内部に絶縁材料を供給し、穴H2の内周面および底部に沿う絶縁部250が形成される。このとき、穴H2の第2部分H2b(拡径部)の内部に第2絶縁部212が形成される。
【0143】
次に、図23中の(e)に示すように、第2処理の一部として、第1処理とはエッチング条件などを変えて穴H2を掘り進めることが行われる。すなわち、絶縁部250のなかで穴H2の底部に形成された部分がエッチングにより除去される。これにより、環状の絶縁部210が形成される。その後、第2処理として穴H2を掘り進めることで、穴H2を第1導電層31Aに到達させる。次に、穴H2および環状の絶縁部210の内部に導電材料を供給する。これにより、絶縁部210の内部に導電部111が形成される。これにより、コンタクト201が形成される。その他の製造工程は、第1実施形態で説明した製造工程と同じである。
【0144】
このような構成によれば、第1実施形態と同様に、半導体記憶装置1の製造性の向上を図ることができる。また本実施形態によれば、必要な耐圧性を確保しつつ、コンタクト101の絶縁部210の第1絶縁部211の厚さを薄くすることができる。これにより、例えば第1実施形態と比べて、複数のコンタクト101を高密度で配置しやすくなる。これにより、半導体記憶装置1のさらなる小型化を図ることができる。
【0145】
以上、いくつかの実施形態について説明したが、実施形態は、上記例に限定されない。例えば、第1金属層81および第2金属層84は、グラウンドGNDに接続されることに代えて、フローティング状態でもよい。第1金属層81および第2金属層84は、犠牲層から置換されることで形成されることに代えて、CVD(Chemical Vapor Deposition)またはその他の方法で、金属膜を直接に形成することで設けられてもよい。
【0146】
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、半導体記憶装置は、第1ゲート電極層に対して少なくとも第1側に配置された第1金属層と、第1ゲート電極層に対して第1側に配置された第1柱状体とを備える。第1ゲート電極層は、第2ゲート電極層と重ならないテラス部を有する。第1柱状体は、第1金属層を貫通して第1ゲート電極層のテラス部と接続された導電部と、少なくとも第1金属層と導電部との間に配置された絶縁部とを含む。このような構成によれば、製造性の向上を図ることができる。
【0147】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0148】
1…半導体記憶装置
30…積層体
30A…下部積層体(第1積層体)
30B…上部積層体(第2積層体)
31…導電層(ゲート電極層)
31A…第1導電層(第1ゲート電極層)
31B…第2導電層(第2ゲート電極層)
31C…第3導電層(第3ゲート電極層)
31D…第4導電層(第4ゲート電極層)
31E…第5導電層(第5ゲート電極層)
32…絶縁層
71…テラス部
81…第1金属層
82…第1絶縁層
83…下部コンタクト
84…第2金属層
85…第2絶縁層
86…上部コンタクト
91…第1部分
92…第2部分
93…第3部分
94…第1段差部
95…第2段差部
101,201…コンタクト(柱状体)
101A…第1コンタクト(第1柱状体)
101B…第2コンタクト(第2柱状体)
101D…第4コンタクト(第3柱状体)
111…導電部
112…絶縁部
210…絶縁部
211…第1絶縁部
212…第2絶縁部
H2…穴
H2a…第1部分
H2b…第2部分
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