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特開2024-65715仲介ユニット、コンピュータプログラム及び仲介方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024065715
(43)【公開日】2024-05-15
(54)【発明の名称】仲介ユニット、コンピュータプログラム及び仲介方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/08 20120101AFI20240508BHJP
【FI】
G06Q50/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022174718
(22)【出願日】2022-10-31
(71)【出願人】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小林 秀平
(72)【発明者】
【氏名】山▲崎▼ 政希
(72)【発明者】
【氏名】大渕 健一朗
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC07
5L050CC07
(57)【要約】
【課題】 複数の使用者の希望を効率的に取得する技術を提供する。
【解決手段】 仲介ユニットは、複数の使用者のうちの第1使用者の建築物に対する希望を表す第1希望情報を取得し、前記複数の使用者のうちの前記第1使用者と異なる第2使用者の建築物に対する希望の第2希望情報を取得する取得部と、取得済みの前記第1希望情報と前記第2希望情報とを含む希望一覧情報を表す画面データを生成する生成部と、前記希望一覧情報の修正を前記複数の使用者のうちの少なくとも一人の使用者から受け付ける受付部と、前記希望一覧情報を、メモリに格納させる格納制御部と、前記メモリに格納済みの前記希望一覧情報を、建築物に関するサービス提供者に対して出力させる出力制御部と、を備えていてもよい。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の使用者のうちの第1使用者の建築物に対する希望を表す第1希望情報を取得し、前記複数の使用者のうちの前記第1使用者と異なる第2使用者の建築物に対する希望の第2希望情報を取得する取得部と、
取得済みの前記第1希望情報によって表される希望と前記第2希望情報によって表される希望とを含む前記複数の使用者の希望をまとめて表示する希望一覧画面を表す画面データを生成する生成部と、
前記希望一覧画面で表示される前記複数の使用者の希望の修正を前記複数の使用者のうちの少なくとも一人の使用者から受け付ける受付部と、
前記前記複数の使用者の希望を表す希望情報を、メモリに格納させる格納制御部と、
前記メモリに格納済みの前記希望情報を、建築物に関するサービス提供者に対して出力させる出力制御部と、を備える、仲介ユニット。
【請求項2】
前記仲介ユニットは、前記複数の使用者の前記建築物に対する前記希望を入力する入力画面を表示部に表示させる表示制御部を、さらに備える、請求項1に記載の仲介ユニット。
【請求項3】
前記入力画面は、1個以上の項目に対する複数の選択肢を含み、
前記取得部は、前記複数の選択肢から前記第1使用者によって選択される特定の選択肢を示す前記第1希望情報を取得する、請求項2に記載の仲介ユニット。
【請求項4】
前記入力画面は、前記第1使用者の希望を表す文字列を、前記第1使用者によって入力可能な入力欄を有し、
前記取得部は、前記入力欄に入力済みの前記文字列を前記第1希望情報として取得する、請求項2から3のいずれか一項に記載の仲介ユニット。
【請求項5】
前記入力画面は、
前記建築物に対する前記希望に関連する1個以上のキーワードを含み、
前記入力欄には、前記1個以上のキーワードのうち、前記第1使用者によって選択される選択済みキーワードに関連する前記文字列を表示される、請求項4に記載の仲介ユニット。
【請求項6】
前記仲介ユニットは、
前記希望情報が前記メモリに格納される場合に、前記サービス提供者に、前記希望情報に関連する報知を実行する報知制御部を、さらに備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の仲介ユニット。
【請求項7】
前記仲介ユニットは、
前記複数の使用者のうちの特定の使用者と、前記サービス提供者と、の通信を中継する中継部を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の仲介ユニット。
【請求項8】
前記仲介ユニットは、前記特定の使用者を識別する識別情報を取得する識別情報取得部を、さらに備え、
前記格納制御部は、前記希望情報と取得済みの前記識別情報とを組み合わせて前記メモリに格納させ、
前記中継部は、前記識別情報を用いて、前記特定の使用者と、前記サービス提供者と、の通信を中継する、請求項7に記載の仲介ユニット。
【請求項9】
前記仲介ユニットは、
ユーザ端末と、
前記ユーザ端末と通信可能に接続される仲介装置と、を備え、
前記ユーザ端末と前記仲介装置との少なくとも一方は、前記取得部と、前記生成部と、前記受付部と、を備え、
前記仲介装置は、前記格納制御部と、前記出力制御部と、を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の仲介ユニット。
【請求項10】
前記ユーザ端末は、
前記第1使用者が前記第1希望情報と前記修正とを入力する入力部と、
前記希望一覧画面を表示する表示部と、を備える、請求項9に記載の仲介ユニット。
【請求項11】
仲介ユニットに搭載されるコンピュータに、以下の処理、即ち、
複数の使用者のうちの第1使用者の建築物に対する希望を表す第1希望情報を取得し、前記複数の使用者のうちの前記第1使用者と異なる第2使用者の建築物に対する希望の第2希望情報を取得し、
取得済みの前記第1希望情報によって表される希望と前記第2希望情報によって表される希望とを含む前記複数の使用者の希望をまとめて表示する希望一覧画面を表す画面データを生成し、
前記希望一覧画面で表示される前記複数の使用者の希望の修正を前記複数の使用者のうちの少なくとも一人の使用者から受け付け、
前記前記複数の使用者の希望を表す希望情報を、メモリに格納させ、
前記メモリに格納済みの前記希望情報を、建築物に関するサービス提供者に対して出力させる、処理を実行させる、コンピュータプログラム。
【請求項12】
複数の使用者のうちの第1使用者の建築物に対する希望を表す第1希望情報を取得し、前記複数の使用者のうちの前記第1使用者と異なる第2使用者の建築物に対する希望の第2希望情報を取得し、
取得済みの前記第1希望情報によって表される希望と前記第2希望情報によって表される希望とを含む前記複数の使用者の希望をまとめて表示する希望一覧画面を表す画面データを生成し、
前記希望一覧画面で表示される前記複数の使用者の希望の修正を前記複数の使用者のうちの少なくとも一人の使用者から受け付け、
前記前記複数の使用者の希望を表す希望情報を、メモリに格納させ、
前記メモリに格納済みの前記希望情報を、建築物に関するサービス提供者に対して出力させる、仲介方法。




【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示する技術は、仲介ユニット、コンピュータプログラム及び仲介方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に、住宅建築における設計プランを提供する設計プラン提供システムが開示されている。システムでは、顧客側から設計プラン作成申込みを仲介業者のサーバ装置が受信すると、サーバ装置から顧客に対し住宅に関する希望情報収集のためのアンケートを送信する。サーバ装置は、顧客から得られた希望情報に基づいて設計プラン作成を所定の施工業者に依頼する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-13216号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
建築物は、複数の使用者によって使用されることが前提で建築される場合が多い。本明細書では、複数の使用者の希望を効率的に取得する技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書に開示の技術の第1の態様では、仲介ユニットは、複数の使用者のうちの第1使用者の建築物に対する希望を表す第1希望情報を取得し、前記複数の使用者のうちの前記第1使用者と異なる第2使用者の建築物に対する希望の第2希望情報を取得する取得部と、取得済みの前記第1希望情報によって表される希望と前記第2希望情報によって表される希望とを含む前記複数の使用者の希望をまとめて表示する希望一覧画面を表す画面データを生成する生成部と、前記希望一覧画面で表示される前記複数の使用者の希望の修正を前記複数の使用者のうちの少なくとも一人の使用者から受け付ける受付部と、前記前記複数の使用者の希望を表す希望情報を、メモリに格納させる格納制御部と、前記メモリに格納済みの前記希望情報を、建築物に関するサービス提供者に対して出力させる出力制御部と、を備えていてもよい。
【0006】
第2の態様では、上記第1の態様において、前記仲介ユニットは、前記複数の使用者の前記建築物に対する前記希望を入力する入力画面を表示部に表示させる表示制御部を、さらに備えていてもよい。
【0007】
第3の態様では、上記第2の態様において、前記入力画面は、1個以上の項目に対する複数の選択肢を含み、前記取得部は、前記複数の選択肢から前記第1使用者によって選択される特定の選択肢を示す前記第1希望情報を取得してもよい。
【0008】
第4の態様では、上記第2及び第3の態様のいずれか一つにおいて、前記入力画面は、前記第1使用者の希望を表す文字列を、前記第1使用者によって入力可能な入力欄を有し、前記取得部は、前記入力欄に入力済みの前記文字列を前記第1希望情報として取得してもよい。
【0009】
第5の態様では、上記第4の態様において、前記入力画面は、前記建築物に対する前記希望に関連する1個以上のキーワードを含み、前記入力欄には、前記1個以上のキーワードのうち、前記第1使用者によって選択される選択済みキーワードに関連する前記文字列を表示されてもよい。
【0010】
第6の態様では、上記第1から第5の態様のいずれか一つにおいて、前記仲介ユニットは、前記希望一覧情報が前記メモリに格納される場合に、前記サービス提供者に、前記希望一覧情報に関連する報知を実行する報知制御部を、さらに備えていてもよい。
【0011】
第7の態様では、上記第1から第6の態様のいずれか一つにおいて、前記仲介ユニットは、前記複数の使用者のうちの特定の使用者と、前記サービス提供者と、の通信を中継する中継部を備えていてもよい。
【0012】
第8の態様では、上記第7の態様において、前記仲介ユニットは、前記特定の使用者を識別する識別情報を取得する識別情報取得部を、さらに備え、前記格納制御部は、前記希望一覧情報と取得済みの前記識別情報とを組み合わせて前記メモリに格納させ、前記中継部は、前記識別情報を用いて、前記特定の使用者と、前記サービス提供者と、の通信を中継してもよい。
【0013】
第9の態様では、上記第1から第8の態様のいずれか一つにおいて、前記仲介ユニットは、ユーザ端末と、前記ユーザ端末と通信可能に接続される仲介装置と、を備え、前記ユーザ端末と前記仲介装置との少なくとも一方は、前記取得部と、前記生成部と、前記受付部と、を備え、前記仲介装置は、前記格納制御部と、前記出力制御部と、を備えていてもよい。
【0014】
第10の態様では、上記第9の態様において、前記ユーザ端末は、前記第1使用者が前記第1希望情報と前記修正とを入力する入力部と、前記希望一覧情報を表す画面を表示する表示部と、を備えていてもよい。
【0015】
本明細書に開示の技術の第11の態様では、仲介ユニットに搭載されるコンピュータに、以下の処理、即ち、 複数の使用者のうちの第1使用者の建築物に対する希望を表す第1希望情報を取得し、前記複数の使用者のうちの前記第1使用者と異なる第2使用者の建築物に対する希望の第2希望情報を取得し、取得済みの前記第1希望情報によって表される希望と前記第2希望情報によって表される希望とを含む前記複数の使用者の希望をまとめて表示する希望一覧画面を表す画面データを生成し、前記希望一覧画面で表示される前記複数の使用者の希望の修正を前記複数の使用者のうちの少なくとも一人の使用者から受け付け、前記前記複数の使用者の希望を表す希望情報を、メモリに格納させ、前記メモリに格納済みの前記希望情報を、建築物に関するサービス提供者に対して出力させる、処理を実行させる、コンピュータプログラムであってもよい。
【0016】
本明細書に開示の技術の第12の態様では、仲介方法は、複数の使用者のうちの第1使用者の建築物に対する希望を表す第1希望情報を取得し、前記複数の使用者のうちの前記第1使用者と異なる第2使用者の建築物に対する希望の第2希望情報を取得し、取得済みの前記第1希望情報によって表される希望と前記第2希望情報によって表される希望とを含む前記複数の使用者の希望をまとめて表示する希望一覧画面を表す画面データを生成し、前記希望一覧画面で表示される前記複数の使用者の希望の修正を前記複数の使用者のうちの少なくとも一人の使用者から受け付け、前記前記複数の使用者の希望を表す希望情報を、メモリに格納させ、前記メモリに格納済みの前記希望情報を、建築物に関するサービス提供者に対して出力させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】仲介システムの構成ブロック図を示す。
図2】希望取得処理のフローチャートを示す。
図3図2に続く希望取得処理のフローチャートを示す。
図4】仲介処理のフローチャートを示す。
図5】希望入力画面を説明するための図を示す。
図6】希望入力操作が実行された後の希望入力画面を説明するための図を示す。
図7】希望一覧を表す画面を説明するための図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
(仲介システムの構成)
図1には、住宅の新築、改築及び増築の少なくとも一つを希望する複数の使用者と施工業者、設計者等の住宅の新築、改築及び増築の少なくとも一つに関連する業者(以下「建築関連業者」と呼ぶ)とを仲介する仲介ユニット6を備える仲介システム2が示されている。仲介システム2は、仲介ユニット6と、複数の業者端末100、200と、を備える。仲介ユニット6は、1個以上のユーザ端末50と、仲介サーバ10と、を備える。変形例では、仲介システム2は、住宅以外に、商業施設、公共施設等の建築物の新築等を仲介してもよい。
【0019】
(ユーザ端末の構成)
1個以上のユーザ端末50は、使用者によって使用される通信端末である。ユーザ端末50は、PC、タブレット、携帯端末等である。1個のユーザ端末50は、複数の使用者によって使用されてもよく、一人の使用者によって使用されてもよい。本実施形態では、複数の使用者が1個のユーザ端末50を使用する形態を説明するが、2個以上のユーザ端末50が配置されていてもよい。複数の使用者が2個以上のユーザ端末50を使用してもよい。
【0020】
ユーザ端末50は、表示部52と、操作部54と、通信モジュール56と、制御部58と、を備える。表示部52、操作部54、通信モジュール56及び制御部58は、図示省略したバスバーによって通信可能に接続されている。表示部52は、使用者に提供する情報等を表示する。表示部52は、液晶ディスプレイ等のディスプレイを備える。操作部54は、使用者がユーザ端末50に指示及び文字列等を入力するために、使用者によって操作される。操作部54は、キーボード、マウス等を備える。変形例では、ユーザ端末50は、タッチパネル式のディスプレイを備えていてもよい。この場合、タッチパネル式のディスプレイが表示部52及び操作部54に相当する。
【0021】
通信モジュール56は、ユーザ端末50と他の装置とをインターネット4を介して通信可能に接続するためのインターフェイスを備える。例えば、通信モジュール56は、有線のLAN(Local Area Networkの略)と通信するためのインターフェイス及び無線通信を実行するためのインターフェイスの少なくとも一方を備えていてもよい。ユーザ端末50は、通信モジュール56によって、インターネット4を介して、仲介サーバ10と通信可能に接続される。
【0022】
制御部58は、表示部52、操作部54及び通信モジュール56を制御する。制御部58は、CPU60とメモリ62とを備える。メモリ62は、例えばハードディスク、ROM及びRAMの少なくとも1種類のメモリを有する。メモリ62は、制御部58のためのコンピュータプログラム及び制御部58が実行する処理に必要なデータを格納する。制御部58は、メモリ62に格納されるコンピュータプログラムに従った処理をCPU60が実行することによって、表示部52、操作部54及び通信モジュール56を制御する。
【0023】
(仲介サーバ10の構成)
仲介サーバ10は、仲介サーバ10の提供者によって管理されるサーバである。仲介サーバ10は、通信モジュール16と、制御部18と、を備える。通信モジュール16と制御部18とは、図示省略したバスバーによって通信可能に接続されている。通信モジュール16は、仲介サーバ10と他の装置とをインターネット4を介して通信可能に接続するためのインターフェイスを備える。例えば、通信モジュール16は、有線LANと通信するためのインターフェイス及び無線通信を実行するためのインターフェイスの少なくとも一方を備えていてもよい。仲介サーバ10は、通信モジュール16によって、インターネット4を介して、1個以上のユーザ端末50及び1個以上の業者端末100、200のそれぞれと通信可能に接続される。
【0024】
制御部18は、通信モジュール16を制御する。制御部18は、CPU20とメモリ22とを備える。メモリ22は、例えばハードディスク、ROM及びRAMの少なくとも1種類の格納装置を有する。メモリ22は、制御部18のためのコンピュータプログラム及び制御部18の処理に必要なデータを格納する。メモリ22には、ユーザ端末50及び業者端末100、200に表示させる画面のテンプレートデータが予め格納されている。制御部18は、テンプレートデータを用いて、画面データを生成する。制御部18は、メモリ22に格納されるコンピュータプログラムに従った処理をCPU20が実行することによって、ユーザ端末50及び業者端末100、200と通信を実行する。
【0025】
(業者端末の構成)
複数の業者端末100、200は、建築関連業者によって使用される通信端末である。業者端末100、200は、PC、タブレット、携帯端末等である。1つの建築関連業者には、1個の業者端末100が配置されていてもよく、複数の業者端末100、200が配置されていてもよい。本実施形態では、1つの建築関連業者が1個の業者端末100、200を使用する形態を説明する。
【0026】
業者端末100は、ユーザ端末50の表示部52、操作部54、通信モジュール56及び制御部58と同様に、表示部102、操作部104、通信モジュール106及び制御部108を備える。通信モジュール106は、業者端末100と他の装置とをインターネット4を介して通信可能に接続するためのインターフェイスを備える。業者端末100は、通信モジュール106によって、インターネット4を介して、仲介サーバ10と通信可能に接続される。制御部108は、CPU110とメモリ112とを備える。業者端末200は、業者端末100と同様の構成を有する。
【0027】
1個以上のユーザ端末50及び複数の業者端末100、200は、互いにPC、タブレット、携帯端末等の端末の種類が異なっていてもよい。例えば、ユーザ端末50が携帯端末であり、業者端末100、200はPCであってもよい。1個以上のユーザ端末50、複数の業者端末100、200のそれぞれが、表示部52、操作部54、通信モジュール56及び制御部58に相当する機能を有していればよい。
【0028】
(仲介ユニット6が実行する処理)
複数の使用者は、ユーザ端末50を利用して、仲介サーバ10が提供するサービスを利用することができる。複数の使用者は、ユーザ端末50を利用して、サービスを利用するためのユーザ登録を実行することができる。複数の使用者のうちの第1使用者は、制御部58に格納されているコンピュータプログラムのうち、仲介サーバ10と通信するためのアプリケーションプログラムを起動する起動操作を実行することができる。具体的には、使用者が、操作部54を操作することによって、制御部58に格納されているコンピュータプログラムのうち、仲介サーバ10と通信するための特定のアプリケーションプログラムを起動する起動操作(例えば表示部52に表示されているアイコンをクリック)を実行する。アプリケーションプログラムは、ウェブブラウザであってもよい。
【0029】
第1使用者によって起動操作が実行されると、制御部58は、初期画面供給指示を、仲介サーバ10に送信する。初期画面供給指示は、アプリケーションプログラムに予め記録されている初期画面データのインターネット4上の位置を表すアドレス情報を含む。以下、ユーザ端末50が仲介サーバ10と通信を実行する場合、ユーザ端末50は、特定のアプリケーションプログラムに従った通信を実行する。
【0030】
制御部18は、初期画面供給指示が取得されると、初期画面データを、初期画面供給指示の送信元のユーザ端末50に送信する。制御部58は、初期画面データが受信されると、表示部52に初期画面データ表される初期画面を表示部52に表示させる。初期画面は、使用者の氏名、年齢、家族構成等、使用者の属性及び識別情報を含む登録情報を入力する領域と、仲介サーバ10から付与された識別情報を入力する領域と、パスワードを入力する領域と、を含む。
【0031】
識別情報は、例えば、ログインID、ユーザ端末50で利用可能なメールアドレス等である。使用者は、操作部54を操作することによって、登録情報及び識別情報を入力可能である。使用者は、登録情報及び識別情報を入力する登録操作を実行する。図面では、識別情報を「ID」と表記する場合がある。登録操作が実行されると、制御部58は、入力済みの登録情報及び識別情報を、仲介サーバ10に送信する。登録情報は、メールアドレス、SNS(Social Networking Serviceの略)のID等、仲介サーバ10からユーザ端末50にデータ等を送信するための情報を含んでいてもよい。
【0032】
制御部18は、登録情報及び識別情報が取得されると、パスワードを生成する。制御部18は、取得済みの登録情報及び識別情報と、生成済みのパスワードと、を組み合わせて、メモリ22に格納する。これにより、第1使用者のユーザ登録が完了する。制御部18は、ユーザ端末50に、生成済みのパスワードを送信する。制御部58は、仲介サーバ10からパスワードが取得されると、表示部52に表示させる。第1使用者は、識別情報とパスワードとを用いて、仲介サーバ10が提供するサービスを利用することができる。変形例では、初期画面に、パスワードを生成させるための領域が含まれていてもよい。使用者は、操作部54を操作することによって、自身で生成したパスワードを、初期画面に入力してもよい。制御部18は、ユーザ端末50からパスワードを取得してもよい。
【0033】
ユーザ登録を完了した第1使用者は、操作部54を操作することによって、初期画面に、識別情報と取得済みのパスワードとを入力することができる。制御部58は、入力済みの識別情報とパスワードとを、仲介サーバ10に送信する。
【0034】
制御部18は、ユーザ端末50に初期画面データを送信すると希望取得処理を開始する。図2に示すように、希望取得処理では、S12において、制御部18は、ユーザ端末50から、識別情報とパスワードとが取得されることを監視している。識別情報とパスワードとが取得されると(S12でYES)、制御部18は、S12において取得済みの識別情報とパスワードとがメモリ22に格納されていることを確認し、S14において、選択画面データをユーザ端末50に送信する。
【0035】
制御部58は、選択画面データが取得されると、選択画面データによって表される選択画面を表示部52に表示させる。選択画面は、選択画面に替わって、表示部52に次に表示される画面を、使用者が選択するための画面である。選択画面には、「新規希望入力画面」と、「入力済みの希望入力画面」と、「希望一覧画面」と、を選択するためのボタンが配置されている。「入力済みの希望入力画面」を選択するためのボタンには、希望を入力した使用者を特定可能な特定情報が表示されている。特定情報は、希望を入力する際に例えば、氏名、ニックネーム、続柄であってもよい。例えば、特定情報「第1使用者」で特定される第1使用者が入力した希望が記入されている希望入力画面に対しては、例えば「第1使用者の入力済みの希望入力画面」との文字列が付されていてもよい。既に、二人以上の使用者によって希望が入力済みである場合、2個以上の「入力済みの希望入力画面」のボタンが、二人以上の使用者のそれぞれの特定情報とともに表示される。
【0036】
第1使用者は、操作部54を操作することによって、表示部52に表示すべき画面を選択する。制御部58は、第1使用者によって選択された画面を示す情報を含む選択情報を、仲介サーバ10に送信する。「入力済みの希望入力画面」が選択される場合、特定情報も送信される。
【0037】
S16では、制御部18は、選択情報が受信されると、選択情報に含まれる情報によって示される画面が、「新規希望入力画面」であるか否かを判断する。「新規希望入力画面」であると判断される場合(S16でYES)、S18において、制御部18は、未だに希望が入力されていない新規の希望入力画面を表す希望入力画面データをユーザ端末50に送信する。制御部18は、メモリ22に格納されているテンプレートデータのうち、希望入力画面を表すテンプレートデータをユーザ端末50に送信する。
【0038】
制御部58は、仲介サーバ10から希望入力画面データが取得されると、表示部52に、希望入力画面を表示させる。図5に示すように、希望入力画面300には、1個以上の質問302、312が含まれている。質問302に対しては、質問302の下方に列挙されている複数の選択肢304のうちの少なくとも1個の選択肢を選択可能である。質問312に対しては、質問の下方に配置されている入力欄314に、質問312に対する回答を記入可能である。質問312と入力欄314との間には、複数のキーワード316が配置されている。希望入力画面300に含まれる1個以上の質問は、複数の使用者における第1使用者を特定するための特定情報を回答させる質問を含む。特定情報は、例えば、氏名、ニックネーム、続柄であってもよい。
【0039】
第1使用者は、操作部54を操作することによって、選択肢304を選択することができる。第1使用者は、操作部54を操作することによって、入力欄314に、質問312に対する回答を記入することができる。第1使用者は、複数のキーワード316のうち、第1使用者の回答に関連する1つ以上のキーワードを選択することができる。制御部58は、第1使用者によって選択肢304の選択、入力欄314への記入、及び、キーワード316の選択のいずれかの希望入力操作が実行されると、希望入力操作を示す情報を含む画面更新リクエストを、仲介サーバ10に送信する。
【0040】
S20では、制御部18は、画面更新リクエストが取得されることを監視している。画面更新リクエストが受信されると(S20でYES)、S22において、制御部18は、希望入力画面データを、希望入力操作を示す情報に従って更新する。S24では、制御部18は、更新済みの希望入力画面データを、ユーザ端末50に送信して、S20に戻る。制御部58は、S57と同様に、仲介サーバ10から希望入力画面データを取得して、表示部52に、希望入力画面を表示させる。
【0041】
図6に示すように、制御部18は、希望入力操作によって複数の選択肢304のうち1個の選択肢が選択されている場合、選択済みの選択肢の前にチェックを付した更新済みの希望入力画面を表す希望入力画面データを生成する。メモリ22には、複数のキーワード316のそれぞれと、当該キーワードに関連する回答例と、の組み合わせが予め格納されている。例えば、キーワード「のんびり過ごす」と、回答例「寛げるスペースが欲しい」と、の組み合わせが格納されている。組み合わせは、仲介サーバ10の管理者によって作製され、メモリ22に格納される。組み合わせは、管理者によって随時更新可能であってもよい。1個のキーワードに対して、複数の回答例が組み合わされてもよい。制御部18は、S20で取得済みの画面更新リクエストに含まれる希望入力操作が複数のキーワード316のうち1個のキーワードを選択する操作である場合、選択済みのキーワードと組み合わせてメモリ22に格納されている回答例が、入力欄314に記入された更新済みの希望入力画面を表す希望入力画面データを生成する。
【0042】
第1使用者は、希望の入力が完了すると、操作部54に完了操作を実行することができる。完了操作は、希望入力画面に含まれる「完了」、「保存」等のボタンをクリックする操作を含む。完了操作が実行されると、制御部58は、完了指示を仲介サーバ10に送信する。複数の使用者のうち、第1使用者と異なる使用者も、第1使用者と同様に、希望を入力することができる。
【0043】
画面更新リクエストが受信されずに、完了指示が取得されると(S20でNO)、S26において、制御部18は、画面更新リクエストに含まれる希望入力操作を示す情報によって示される使用者の回答を表す希望情報を、使用者の識別情報と組み合わせてメモリ22に格納させる。希望情報には、特定情報が含まれる。
【0044】
S16において、選択情報によって表される画面が「新規希望入力画面」でないと判断される場合(S16でNO)、図3に示すように、S30において、制御部18は、選択情報に含まれる情報によって示される画面が「入力済みの希望入力画面」であるか否かを判断する。「入力済みの希望入力画面」であると判断される場合(S30でYES)、S32において、制御部18は、S30で取得済みの特定情報含む希望情報を、メモリ22の中から特定する。S34において、制御部18は、S32で特定済みの希望情報が記入された希望入力画面を表す希望入力画面データを、ユーザ端末50に送信して、S20に進む。制御部18は、メモリ22に格納されているテンプレートデータのうち、希望入力画面を表すテンプレートデータに、S32で特定済みの希望情報を記入することによって、希望入力画面データを生成する。
【0045】
第1使用者は、操作部54を操作することによって、以前に記入した回答を修正することができる。第1使用者が実行する操作は、希望入力操作と同様である。第1使用者によって希望入力操作が実行されると、制御部58は、希望入力操作を示す情報を含む画面更新リクエストを、仲介サーバ10に送信する。
【0046】
S30において、選択情報に含まれる情報によって示される画面が「入力済みの希望入力画面」でないと判断される場合(S30でNO)、即ち、選択情報に含まれる情報によって示される画面が「希望一覧画面」である場合、S40において、制御部18は、S12で取得済みの識別情報と組み合わせてメモリ22に格納されている希望情報を特定する。S42では、制御部18は、S40で特定済みの希望情報に含まれる1個以上の特定情報によって区別された態様で、希望情報が記載された希望一覧画面を表す希望一覧画面データを生成する。S44では、制御部18は、S42で生成済みの希望一覧画面データを、ユーザ端末50に送信する。
【0047】
制御部58は、仲介サーバ10から希望一覧画面データが取得されると、表示部52に、希望一覧画面を表示させる。図7に示すように、希望一覧画面400には、希望入力画面300に含まれる1個以上の質問302、312と同一の1個以上の質問302、312と、1個以上の質問302、312に対する回答と、が含まれる。回答は、希望一覧画面データにおいて1個以上の特定情報によって区別されて表示される。具体的には、特定情報「第1使用者」を表す文字列と組み合わせて、第1使用者の回答が配置され、特定情報「第2使用者」を表す文字列と組み合わせて、第2使用者の回答が配置される。三人以上の使用者によって希望が入力されている場合、「第3使用者」等のさらなる特定情報を表す文字列と組み合わせて、回答が配置される。変形例では、使用者に応じて、優先順位が決定されていてもよい。制御部18は、希望取得処理において、使用者から使用者の優先順位を取得してもよい。この場合、制御部18は、優先順位が明確となるような希望一覧画面を表す希望一覧画面データを生成してもよい。例えば、最も優先順位が高い使用者の回答が赤い枠線で囲まれていてもよい。変形例では、制御部18は、1個以上の質問302、312のうち、使用者によって回答が異なる質問に対して、全使用者が同意した回答の入力を使用者に許容する回答欄を含む希望一覧画面を表す希望一覧画面データを生成してもよい。使用者は、操作部54を操作することによって、解答欄に、全使用者が同意した回答を入力してもよい。制御部58は、入力済みの回答を、仲介サーバ10に送信してもよい。
【0048】
ユーザ端末50を利用して希望一覧画面を閲覧している使用者(例えば第1使用者)は、操作部54を操作することによって、回答を修正する修正操作を実行することができる。具体的には、使用者は、操作部54を操作することによって、希望一覧画面上で修正を希望する回答を選択する。例えば、使用者は、操作部54を操作することによって、希望一覧画面上のカーソルを回答に当てて、クリックする。制御部58は、修正操作が実行されると、修正操作によって、選択された回答及び回答に対応する特定情報を含む修正リクエストを、仲介サーバ10に送信する。
【0049】
S46では、制御部18は、S42に希望一覧画面データを送付後、ユーザ端末50から修正リクエスト及び完了指示のいずれか一方が取得されることを監視している。修正リクエストが受信される場合(S46でYES)、S48において、制御部18は、S34と同様に、S42で受信済みの修正リクエストに含まれる特定情報と組み合わせてメモリ22に格納されている希望情報が記入された希望入力画面を表す希望入力画面データを、ユーザ端末50に送信して、S20に進む。
【0050】
S44において、完了指示が取得される場合(S46でNO)、制御部18は、希望取得処理を終了する。希望取得処理が終了した段階では、複数の使用者によって入力された希望がメモリ22に格納されている。
【0051】
(仲介処理)
制御部18は、S44において完了指示が取得される場合、仲介処理を開始する。図4に示すように、S72において、制御部18は、複数の業者端末100、200のそれぞれに、希望情報が格納されていることを報知する報知情報を送信する。報知情報は、例えば、メモリ22に予め格納されているテキストメッセージである。
【0052】
業者端末100の制御部108は、報知情報が取得されると、使用者から希望情報が格納されたことを示す報知画面を表示部102に表示させる。報知画面は、例えば、報知情報に含まるテキストメッセージの文字列を含む。報知画面を表すデータは、報知情報に含まれていてもよい。報知画面を表すデータは、制御部108によって生成されてもよい。業者端末100の使用者である建築関連業者の担当者は、操作部104に所定の操作を実行することによって、制御部108に、希望情報を取得するための希望情報リクエストを仲介サーバ10に送信させることができる。所定の操作は、メモリ112に格納されている特定のアプリケーションプログラムを起動する操作、報知画面をクリックする操作等を含む。業者端末200も同様である。
【0053】
S74では、制御部108は、希望情報リクエストが取得されるか否かを判断する。希望情報リクエストが取得されると判断されない場合(S74でNO)、S86に進む。希望情報リクエストが取得されると判断される場合(S74でYES)、S76において、制御部18は、希望取得処理で取得済みの希望情報と、希望情報と組み合わせてメモリ22に格納されている識別情報と、を、希望情報リクエストの送信元の業者端末に送信する。以下では、業者端末100が希望情報リクエストの送信元の業者端末であるものとして説明を進める。
【0054】
業者端末100の制御部108は、希望情報と識別情報との組み合わせを取得すると、メモリ112に格納されている特定のアプリケーションプログラムを起動して、取得済みの希望情報を表す画面、表示部102に表示させる。建築関連業者の担当者は、操作部104を操作することによって、制御部108に、表示部102に表示されている希望情報をメモリ112に格納させることができる。担当者は、希望情報に含まれる複数の回答に沿った提案を検討する。担当者は、業者端末100及びその他の機器を使用して、提案を作成することができる。提案は、例えば、設計図、完成予想図、見積、打ち合わせ依頼、業者の挨拶等である。担当者は、提案が完成すると、操作部104を操作することによって、特定のアプリケーションプログラムに従って、業者端末100に完成済みの提案を入力することができる。完成済みの提案の入力は、例えば、操作部104を操作することによって、業者端末100を利用した提案の作成及び他の機器で作成した提案を、業者端末100への供給の少なくとも一方である。
【0055】
制御部108は、提案が入力されると、入力済みの提案を表す提案情報と、S76に送信された識別情報と、業者と特定するための業者特定情報と、を組み合わせて、仲介サーバ10に送信する。
【0056】
S78では、制御部18は、提案情報が取得されるか否かを判断する。提案情報が取得される(S78でYES)と、S80は、制御部18は、提案情報と組み合わせて取得される識別情報のユーザ端末50に、提案情報と業者特定情報とを送信する。提案情報が取得されない場合(S78でNO)、S86に進む。
【0057】
制御部58は、提案情報が取得されると、提案情報によって表される提案を、表示部52に表示させる。使用者は、表示部52に表示される提案を確認することができる。使用者は、操作部54を操作することによって、提案に対する返信を入力することができる。制御部58は、返信が入力されると、返信を表す返信情報と識別情報と業者特定情報との組み合わせを、仲介サーバ10に送信する。使用者は、提案に対して返信を入力しなくてもよい。
【0058】
S82では、制御部18は、返信情報が取得されるか否かを判断する。返信情報が取得される(S82でYES)と、S84では、制御部18は、返信情報と組み合わせて取得される業者特定情報で特定される業者の業者端末100に、返信情報を送信して、S86に進む。返信情報が取得されない場合(S82でNO)、S86に進む。S86において、制御部18が、S72において報知情報を送信後に所定期間(例えば一週間)が経過したか否かを判断する。
【0059】
所定期間が経過している場合(S86でYES)、制御部18は、仲介処理を終了する。所定期間が経過していない場合(S86でNO)、S74に戻る。
【0060】
仲介システム2では、仲介サーバ10がユーザ端末50からの返信情報を取得して、業者端末100に返信情報を送信した後、業者端末100とユーザ端末50との間の通信を仲介してもよい。仲介サーバ10は、識別情報と業者特定情報とのそれぞれを用いてユーザ端末50と業者端末100とのそれぞれと通信を実行してもよい。
【0061】
(効果)
仲介ユニット6では、複数の使用者から取得された希望を希望一覧画面によってまとめて確認することができる。これにより、複数の使用者のそれぞれは、他の使用者の希望を自身の希望と容易に比較して認識することができる。建築関連業者は、複数の使用者の希望をまとめて確認することができるため、複数の使用者の希望を考慮して提案を作製し易くなる。例えば、二人のパートナー及び複数の構成員を含む家族のいずれか一方が住宅の新築を希望する場合、パートナーそれぞれの希望を建築関連業者がまとめて確認することができる。例えば、複数人が1個の店舗の改装を希望する場合、複数人のそれぞれの希望を建築関連業者がまとめて確認することができる。複数の使用者の人数に制限は無いため、多数の使用者の希望を一挙に取得することができる。
【0062】
仲介サーバ10は、ユーザ端末50に希望入力画面を表示させることにより、複数の使用者がユーザ端末50を利用して、希望を入力することができる。希望入力画面では、複数の使用者は、質問302に対して複数の選択肢304から選択することができる。使用者にとって質問に対する回答が容易になる。希望入力画面では、複数の使用者が文章を入力可能な入力欄314が配置されている。複数の使用者のそれぞれは、自身の希望を文章として入力することができる。制御部18は、複数のキーワード316から1個のキーワードが選択されると、選択済みのキーワードに対応する回答例を入力欄314に表示させることによって、複数の使用者がどのような文章を入力すればよいかを確認することができる。
【0063】
制御部18は、複数の使用者からの希望の入力が完了すると(S46でNO)、複数の業者端末100、200のそれぞれに、報知情報を送信する(S72)。建築関連業者の担当者は、自身の業者端末100、200を確認することによって、複数の使用者からの希望が存在することを認識することができる。
【0064】
制御部18は、ユーザ端末50と業者端末100、200との通信を中継することによって、複数の使用者は、自身のメールアドレス等の個人情報を建築関連業者に知らせなくて済む。仲介サーバ10は、複数の使用者と建築関連業者とが連絡を取ったことを把握することができる。
【0065】
複数の使用者は、自身のユーザ端末50を用いて、希望の入力及び修正を実行することができる。複数の使用者は、入力可能な端末が配置されている場所まで行かずに済む。
【0066】
(対応関係)
第1使用者が「第1使用者」及び「特定の使用者」の一例である。変形例では、「第1使用者」と「特定の使用者」とは、複数の使用者のうちの異なる使用者であってもよい。制御部18が実行するS20の処理が「取得部」が実行する処理の一例である。制御部18が実行するS42の処理が「生成部」が実行する処理の一例である。制御部18が実行するS46の処理が「受付部」が実行する処理の一例である。制御部18が実行するS42の処理が「生成部」が実行する処理の一例である。制御部18が実行するS26の処理が「格納制御部」が実行する処理の一例である。制御部18が実行するS4の処理が「出力制御部」が実行する処理の一例である。制御部18が実行するS18の処理が「表示制御部」が実行する処理の一例である。制御部18が実行するS72の処理が「報知制御部」が実行する処理の一例である。
【0067】
ユーザ端末50の操作部54が「入力部」の一例である。制御部18が登録情報を取得する処理が「識別情報取得部」の一例である。制御部18が実行する仲介処理が「中継部」の処理の一例である。
【0068】
(変形例)
(1)上記の実施形態では、仲介サーバ10の制御部18が希望取得処理を実行している。しかしながら、希望取得処理の一部の処理を、ユーザ端末50の制御部58が実行してもよい。例えば、制御部18は、S20からS24の処理を実行しなくてもよい。この場合、制御部58は、操作部54に希望入力操作が実行されると、希望入力操作に従って希望入力画面データを更新して、更新済みの希望入力画面データを表示部52に表示してもよい。本変形例では、制御部58が実行する処理が「取得部」が実行する処理の一例であってもよい。
【0069】
(2)制御部58が希望取得処理を実行し、仲介サーバ10に希望情報を格納させてもよい。制御部18は、制御部58の指示に従って、メモリ22に希望情報を格納させてもよい。この場合、S14では、制御部58が、メモリ62に格納されている選択画面データによって表される選択画面を表示部52に表示させてもよい。S18では、制御部58が、メモリ62に格納されている新規の希望入力画面データによって表される希望入力画面を表示部52に表示させてもよい。S20からS24の処理は、上述の変形例と同様であってもよい。S34では、制御部58が、メモリ22に格納されている希望情報を取得して、希望入力画面データを生成し、表示させてもよい。制御部18は、制御部58の指示に従って、ユーザ端末50に希望情報を送信してもよい。S42では、制御部58が、メモリ62に格納されている希望情報を特定して、希望一覧画面データを生成してもよい。S44では、制御部58によって生成済みの希望一覧画面データによって表される希望一覧画面を表示部52に表示させてもよい。制御部58は、S46を実行せずに、入力済みの希望入力画面データを生成して、表示部52に表示させてもよい。本変形例では、制御部58が実行する処理が、「取得部」、「生成部」、「受付部」が実行する処理の一例であってもよい。制御部58が制御部18に希望情報を格納するための指示を送信する処理及び制御部18が制御部58の指示に従って希望情報を格納させる処理が「格納制御部」の処理の一例であってもよい。制御部58が制御部18に希望情報を送信させるための指示を送信する処理及び制御部18が制御部58の指示に従って希望情報をユーザ端末50に送信する処理が「出力制御部」の処理の一例であってもよい。
【0070】
(3)上記の変形例では、仲介サーバ10のメモリ22が希望情報を格納していてもよい。制御部58は、入力済み希望入力画面データ及び希望一覧画面データを生成する際に、メモリ22から希望情報を取得してもよい。
【0071】
(4)仲介サーバ10のメモリ22に格納されるデータ及び情報の少なくとも一部は、仲介サーバ10と通信可能に接続されるメモリ装置に格納されてもよい。メモリ装置は、例えば、インターネット4を介して、仲介サーバ10と通信可能に接続されていてもよい。
【0072】
(5)仲介ユニット6は、仲介サーバ10とユーザ端末50とを備えておらず、1個の通信端末を備えていてもよい。1個の通信端末は、仲介サーバ10とユーザ端末50との各機能を備えていてもよい。この場合、複数の使用者は、1個の通信端末の操作部を操作することによって、希望を入力してもよい。
【0073】
(6)仲介サーバ10は、ユーザ端末50が実行する処理のうちの少なくとも一部の処理を実行してもよい。
【0074】
具体的な実施形態を詳細に説明した。これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上述の実施形態の変形例を以下に列挙する。本明細書及び図面の少なくとも一方に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。本明細書及び図面の少なくとも一方に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0075】
2:仲介システム、6:仲介ユニット、10:仲介サーバ、18:制御部、50:ユーザ端末、52:表示部、54:操作部、58:制御部、100、200:業者端末、102:表示部、108:制御部、300:希望入力画面、400:希望一覧画面


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7