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特開2024-65745加工履歴管理装置、加工履歴管理方法、及び加工履歴管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024065745
(43)【公開日】2024-05-15
(54)【発明の名称】加工履歴管理装置、加工履歴管理方法、及び加工履歴管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/04 20120101AFI20240508BHJP
   G05B 19/418 20060101ALI20240508BHJP
   G06Q 10/0875 20230101ALI20240508BHJP
【FI】
G06Q50/04
G05B19/418 Z
G06Q10/0875
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022174757
(22)【出願日】2022-10-31
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】古田 剛史
(72)【発明者】
【氏名】西橋 拓哉
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【テーマコード(参考)】
3C100
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
3C100AA29
3C100AA34
3C100AA45
3C100AA68
3C100BB15
3C100BB33
3C100BB36
3C100EE10
5L049CC04
5L050CC04
(57)【要約】
【課題】母材から製品に加工されるまでの加工履歴を可視化することが可能な加工履歴管理装置、加工履歴管理方法、及び加工履歴管理プログラムを提供すること。
【解決手段】本実施の形態に係る加工履歴管理装置は、母材を加工する際、又は、加工した商品を更に加工する際に、表示部に表示される入力画面上でのオペレータの操作に応じて、加工払出データ、加工受入データ、ロットデータの商品コード、ロット番号、最上位商品コード、最上位ロット番号、親商品コード、親ロット番号、員数、資産数量を入力して、記憶エリアに登録する加工入力手段と、前記記憶エリアに登録したロットデータのレベル、下位展開フラグ、順序を更新するレベル更新手段と、更新されたロットデータに基づいて、母材から製品までの加工履歴を示す在庫履歴明細表を作成して出力する履歴出力手段と、を備えている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備えた加工履歴管理装置であって、
前記制御部は、
加工番号、行、商品コード、ロット番号、数量、資産数量を含む加工払出データと、
加工番号、行、商品コード、ロット番号、数量、資産数量、加工元の商品の加工払出データの行である払出行を含む加工受入データと、
商品コード、ロット番号、加工の元となる母材の商品コードである最上位商品コード、加工の元となる母材のロット番号である最上位ロット番号、加工の直接の元となる商品の商品コードである親商品コード、加工の直接の元となる商品のロット番号である親ロット番号、員数、資産数量、母材から見て何階層目の加工にあたるかを示すレベル、後に加工が続くか否かを示す下位展開フラグ、在庫履歴明細表の並び順として使用する順序を含むロットデータと、
を格納する記憶エリアにアクセス可能に構成されており、
前記制御部は、
母材を加工する際、又は、加工した商品を更に加工する際に、表示部に表示される入力画面上でのオペレータの操作に応じて、加工払出データ、加工受入データ、ロットデータの商品コード、ロット番号、最上位商品コード、最上位ロット番号、親商品コード、親ロット番号、員数、資産数量を入力して、前記記憶エリアに登録する加工入力手段と、
前記記憶エリアに登録したロットデータのレベル、下位展開フラグ、順序を更新するレベル更新手段と、
更新されたロットデータに基づいて、母材から製品までの加工履歴を示す在庫履歴明細表を作成して出力する履歴出力手段と、
を備えたことを特徴とする加工履歴管理装置。
【請求項2】
前記履歴出力手段は、指定される母材の商品コード及びロット番号を、最上位商品コード及び最上位ロット番号とするロットデータをその「順序」で並び替え、並び替えたロットデータの順を行順として、レベルに応じた階層、商品、ロット番号、員数、資産数量を含む履歴明細表と、母材の商品コード、ロット、員数、資産数量、歩留率を含むヘッダ部と、を含む前記在庫履歴明細表を出力することを特徴とする請求項1に記載の加工履歴管理装置。
【請求項3】
前記記憶エリアには、
商品コードと、スクラップか否かを示す製品区分とを関連付けて登録した商品マスタが格納されており、
前記在庫履歴明細表は、母材の歩留率を含み、
前記履歴出力手段は、前記歩留率について、前記ロットデータの下位展開フラグ=「展開しない」のレコードを抽出し、抽出したレコードの商品コードをキーとして前記商品マスタの製品区分を取得してスクラップか否かを判断し、歩留率=(合計の資産数量-スクラップの資産数量)/合計の資産数量で算出することを特徴とする請求項1に記載の加工履歴管理装置。
【請求項4】
前記在庫履歴明細表は、前記ロットデータの各商品コード及び商品ロット番号のレベルに基づいた階層のマトリクス表示を含むことを特徴とする請求項1に記載の加工履歴管理装置。
【請求項5】
前記記憶エリアは、
商品コード、ロット番号、レベル、下位展開フラグ、順序のデータを展開するためのメインワークと、
親商品コード、親ロット番号、子商品コード、子ロット番号、レベル、順序のデータを展開するための親子ワークと、
を備え、
前記レベル更新手段は、
(1)前記記憶エリアのロットデータから最上位商品コード・最上位ロット番号のデータを取得して、前記メインワークに展開し、
(2)前記メインワークに前記最上位商品コード・最上位ロット番号を親商品とする前記ロットデータの商品コード、ロット番号のデータを内部結合し、そのうち、自身を除いたデータを前記親子ワークに展開し、前記メインワークの商品コード=前記ロットデータの親商品コード、前記メインワークのロット番号=前記ロットデータの親ロット番号、及び前記メインワークの下位展開フラグ=展開なしの条件を満たす場合には、前記親子ワークの親商品コード、親ロット番号と前記メインワークを結合し、結合できたものは下位展開フラグを「展開あり」に更新し、前記親子ワークの子商品コード及び子ロット番号のデータを前記メインワークに追加し、
(3)(2)を取得できなくなるまで処理を繰り返し、
(4)前記メインワークの値で、前記ロットデータのレベル、下位展開フラグ、順序を更新することを特徴とする請求項1に記載の加工履歴管理装置。
【請求項6】
前記母材は、コイルを含み、前記加工は、スリット、レベラー、及びシャーリングを含むことを特徴とする請求項1~5のいずれか1つに記載の加工履歴管理装置。
【請求項7】
制御部を備えた情報処理装置に実行させるための加工履歴管理方法であって、
前記制御部は、
加工番号、行、商品コード、ロット番号、数量、資産数量を含む加工払出データと、
加工番号、行、商品コード、ロット番号、数量、資産数量、加工元の商品の加工払出データの行である払出行を含む加工受入データと、
商品コード、ロット番号、加工の元となる母材の商品コードである最上位商品コード、加工の元となる母材のロット番号である最上位ロット番号、加工の直接の元となる商品の商品コードである親商品コード、加工の直接の元となる商品のロット番号である親ロット番号、員数、資産数量、母材から見て何階層目の加工にあたるかを示すレベル、後に加工が続くか否かを示す下位展開フラグ、在庫履歴明細表の並び順として使用する順序を含むロットデータと、
を格納する記憶エリアにアクセス可能に構成されており、
前記制御部において実行される、
母材を加工する際、又は、加工した商品を更に加工する際に、表示部に表示される入力画面上でのオペレータの操作に応じて、加工払出データ、加工受入データ、ロットデータの商品コード、ロット番号、最上位商品コード、最上位ロット番号、親商品コード、親ロット番号、員数、資産数量を入力して、前記記憶エリアに登録する加工入力工程と、
前記記憶エリアに登録したロットデータのレベル、下位展開フラグ、順序を更新するレベル更新工程と、
更新されたロットデータに基づいて、母材から製品までの加工履歴を示す在庫履歴明細表を作成して出力する履歴出力工程と、
を含むことを特徴とする加工履歴管理方法。
【請求項8】
制御部を備えた情報処理装置に実行させるための加工履歴管理プログラムであって、
前記制御部は、
加工番号、行、商品コード、ロット番号、数量、資産数量を含む加工払出データと、
加工番号、行、商品コード、ロット番号、数量、資産数量、加工元の商品の加工払出データの行である払出行を含む加工受入データと、
商品コード、ロット番号、加工の元となる母材の商品コードである最上位商品コード、加工の元となる母材のロット番号である最上位ロット番号、加工の直接の元となる商品の商品コードである親商品コード、加工の直接の元となる商品のロット番号である親ロット番号、員数、資産数量、母材から見て何階層目の加工にあたるかを示すレベル、後に加工が続くか否かを示す下位展開フラグ、在庫履歴明細表の並び順として使用する順序を含むロットデータと、
を格納する記憶エリアにアクセス可能に構成されており、
前記制御部において、
母材を加工する際、又は、加工した商品を更に加工する際に、表示部に表示される入力画面上でのオペレータの操作に応じて、加工払出データ、加工受入データ、ロットデータの商品コード、ロット番号、最上位商品コード、最上位ロット番号、親商品コード、親ロット番号、員数、資産数量を入力して、前記記憶エリアに登録する加工入力工程と、
前記記憶エリアに登録したロットデータのレベル、下位展開フラグ、順序を更新するレベル更新工程と、
更新されたロットデータに基づいて、母材から製品までの加工履歴を示す在庫履歴明細表を作成して出力する履歴出力工程と、
を実行させるための加工履歴管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加工履歴管理装置、加工履歴管理方法、及び加工履歴管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、鉄鋼業においては、母材に対して加工を行って製品を出荷する。従来、母材に対する加工を管理するシステムとして、例えば、特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-61552号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、母材から製品に加工されるまでの加工履歴を可視化することに関して何等記載されていない。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、母材から製品に加工されるまでの加工履歴を可視化することが可能な加工履歴管理装置、加工履歴管理方法、及び加工履歴管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備えた加工履歴管理装置であって、前記制御部は、加工番号、行、商品コード、ロット番号、数量、資産数量を含む加工払出データと、加工番号、行、商品コード、ロット番号、数量、資産数量、加工元の商品の加工払出データの行である払出行を含む加工受入データと、商品コード、ロット番号、加工の元となる母材の商品コードである最上位商品コード、加工の元となる母材のロット番号である最上位ロット番号、加工の直接の元となる商品の商品コードである親商品コード、加工の直接の元となる商品のロット番号である親ロット番号、員数、資産数量、母材から見て何階層目の加工にあたるかを示すレベル、後に加工が続くか否かを示す下位展開フラグ、在庫履歴明細表の並び順として使用する順序を含むロットデータと、を格納する記憶エリアにアクセス可能に構成されており、前記制御部は、母材を加工する際、又は、加工した商品を更に加工する際に、表示部に表示される入力画面上でのオペレータの操作に応じて、加工払出データ、加工受入データ、ロットデータの商品コード、ロット番号、最上位商品コード、最上位ロット番号、親商品コード、親ロット番号、員数、資産数量を入力して、前記記憶エリアに登録する加工入力手段と、前記記憶エリアに登録したロットデータのレベル、下位展開フラグ、順序を更新するレベル更新手段と、更新されたロットデータに基づいて、母材から製品までの加工履歴を示す在庫履歴明細表を作成して出力する履歴出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の一態様によれば、前記履歴出力手段は、指定される母材の商品コード及びロット番号を、最上位商品コード及び最上位ロット番号とするロットデータをその「順序」で並び替え、並び替えたロットデータの順を行順として、レベルに応じた階層、商品、ロット番号、員数、資産数量を含む履歴明細表と、母材の商品コード、ロット、員数、資産数量、歩留率を含むヘッダ部と、を含む前記在庫履歴明細表を出力することにしてもよい。
【0008】
また、本発明の一態様によれば、前記記憶エリアには、商品コードと、スクラップか否かを示す製品区分とを関連付けて登録した商品マスタが格納されており、前記在庫履歴明細表は、母材の歩留率を含み、前記履歴出力手段は、前記歩留率について、前記ロットデータの下位展開フラグ=「展開しない」のレコードを抽出し、抽出したレコードの商品コードをキーとして前記商品マスタの製品区分を取得してスクラップか否かを判断し、歩留率=(合計の資産数量-スクラップの資産数量)/合計の資産数量で算出することにしてもよい。
【0009】
また、本発明の一態様によれば、前記在庫履歴明細表は、前記ロットデータの各商品コード及び商品ロット番号のレベルに基づいた階層のマトリクス表示を含むことにしてもよい。
【0010】
また、本発明の一態様によれば、前記記憶エリアは、商品コード、ロット番号、レベル、下位展開フラグ、順序のデータを展開するためのメインワークと、親商品コード、親ロット番号、子商品コード、子ロット番号、レベル、順序のデータを展開するための親子ワークと、を備え、前記レベル更新手段は、(1)前記記憶エリアのロットデータから最上位商品コード・最上位ロット番号のデータを取得して、前記メインワークに展開し、(2)前記メインワークに前記最上位商品コード・最上位ロット番号を親商品とする前記ロットデータの商品コード、ロット番号のデータを内部結合し、そのうち、自身を除いたデータを前記親子ワークに展開し、前記メインワークの商品コード=前記ロットデータの親商品コード、前記メインワークのロット番号=前記ロットデータの親ロット番号、及び前記メインワークの下位展開フラグ=展開なしの条件を満たす場合には、前記親子ワークの親商品コード、親ロット番号と前記メインワークを結合し、結合できたものは下位展開フラグを「展開あり」に更新し、前記親子ワークの子商品コード及び子ロット番号のデータを前記メインワークに追加し、(3)(2)を取得できなくなるまで処理を繰り返し、(4)前記メインワークの値で、前記ロットデータのレベル、下位展開フラグ、順序を更新することにしてもよい。
【0011】
また、本発明の一態様によれば、前記母材は、コイルを含み、前記加工は、スリット、レベラー、及びシャーリングを含むことにしてもよい。
【0012】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備えた情報処理装置に実行させるための加工履歴管理方法であって、前記制御部は、加工番号、行、商品コード、ロット番号、数量、資産数量を含む加工払出データと、加工番号、行、商品コード、ロット番号、数量、資産数量、加工元の商品の加工払出データの行である払出行を含む加工受入データと、商品コード、ロット番号、加工の元となる母材の商品コードである最上位商品コード、加工の元となる母材のロット番号である最上位ロット番号、加工の直接の元となる商品の商品コードである親商品コード、加工の直接の元となる商品のロット番号である親ロット番号、員数、資産数量、母材から見て何階層目の加工にあたるかを示すレベル、後に加工が続くか否かを示す下位展開フラグ、在庫履歴明細表の並び順として使用する順序を含むロットデータと、を格納する記憶エリアにアクセス可能に構成されており、前記制御部において実行される、母材を加工する際、又は、加工した商品を更に加工する際に、表示部に表示される入力画面上でのオペレータの操作に応じて、加工払出データ、加工受入データ、ロットデータの商品コード、ロット番号、最上位商品コード、最上位ロット番号、親商品コード、親ロット番号、員数、資産数量を入力して、前記記憶エリアに登録する加工入力工程と、前記記憶エリアに登録したロットデータのレベル、下位展開フラグ、順序を更新するレベル更新工程と、更新されたロットデータに基づいて、母材から製品までの加工履歴を示す在庫履歴明細表を作成して出力する履歴出力工程と、を含むことを特徴とする。
【0013】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備えた情報処理装置に実行させるための加工履歴管理プログラムであって、前記制御部は、加工番号、行、商品コード、ロット番号、数量、資産数量を含む加工払出データと、加工番号、行、商品コード、ロット番号、数量、資産数量、加工元の商品の加工払出データの行である払出行を含む加工受入データと、商品コード、ロット番号、加工の元となる母材の商品コードである最上位商品コード、加工の元となる母材のロット番号である最上位ロット番号、加工の直接の元となる商品の商品コードである親商品コード、加工の直接の元となる商品のロット番号である親ロット番号、員数、資産数量、母材から見て何階層目の加工にあたるかを示すレベル、後に加工が続くか否かを示す下位展開フラグ、在庫履歴明細表の並び順として使用する順序を含むロットデータと、を格納する記憶エリアにアクセス可能に構成されており、前記制御部において、母材を加工する際、又は、加工した商品を更に加工する際に、表示部に表示される入力画面上でのオペレータの操作に応じて、加工払出データ、加工受入データ、ロットデータの商品コード、ロット番号、最上位商品コード、最上位ロット番号、親商品コード、親ロット番号、員数、資産数量を入力して、前記記憶エリアに登録する加工入力工程と、前記記憶エリアに登録したロットデータのレベル、下位展開フラグ、順序を更新するレベル更新工程と、更新されたロットデータに基づいて、母材から製品までの加工履歴を示す在庫履歴明細表を作成して出力する履歴出力工程と、を実行させるための加工履歴管理プログラムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、母材から製品に加工されるまでの加工履歴を可視化することが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、本実施の形態に係る加工履歴管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
図2図2は、商品マスタの構成例を示すブロック図である。
図3図3は、本実施の形態における情報処理装置の制御部の全体の処理の概略を説明するためのフローを示す図である。
図4図4は、本実施の形態における情報処理装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図5図5は、本実施の形態における情報処理装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図6図6は、本実施の形態における情報処理装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図7図7は、本実施の形態における情報処理装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図8図8は、本実施の形態における情報処理装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図9図9は、本実施の形態における情報処理装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図10図10は、本実施の形態における情報処理装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図11図11は、本実施の形態における情報処理装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図12図12は、本実施の形態における情報処理装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
【0017】
[1.概要]
例えば、従来、鉄鋼業界においては、母材を加工して製品を生成する際に、材料と製品の関係がN:Mとなるため、母材から製品への加工履歴を展開(確認)することができなった。一例を挙げると、例えば、コイルセンターでは、母材であるコイルを複数本にスリットし、さらに、スリットした複数本のコイルをレベラーして板を生成した後、さらに複数枚の板をシャーリングするため、母材から最終的なシャーリングした板までの加工履歴を確認することが困難であった。
【0018】
そこで、本実施の形態では、母材から製品までの加工履歴を一度に可視化可能なシステムを提供する。
【0019】
本実施の形態によれば、例えば、母材(例えば、コイル)から加工(スリット、レベラー、シャーリング等)が行われる過程を在庫履歴明細表で見える化(可視化)することで、母材から見た全体の歩留を確認することが可能となる。また、在庫履歴明細表で母材から製品、製品から母材といったトレースも容易となる。また、母材を支給品として得意先から預り加工を行う場合、母材全体の加工状況の提示(作業証明)を求められることがあるが、在庫履歴明細表を提示することで作業効率の向上が可能となる。
【0020】
以下の説明では、コイルセンターでコイルを加工する場合を一例として説明するが、本発明は、これに限られるものではなく、母材を加工する業界に広く適用でき、例えば、鉄鋼業等において好適に使用することができる。
【0021】
[2.構成]
本実施形態に係る加工履歴管理装置100の構成の一例について、図1を参照して説明する。図1は、本実施の形態に係る加工履歴管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0022】
加工履歴管理装置100は、例えば、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、加工履歴管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0023】
加工履歴管理装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。加工履歴管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0024】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、加工履歴管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、加工履歴管理装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
【0025】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(タッチパネルを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114またはプリンタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。また、「出力」とは、出力装置114で出力すること等をいい、例えば、モニタ114への表示出力やプリンタ114での印刷出力することの他、外部にデータを送信することを含む。
【0026】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
【0027】
記憶部106は、商品マスタ106aと、データテーブル106bと、ワークテーブル106cと、を備えている。図2は、商品マスタ106aの構成例を示す図である。
【0028】
商品マスタ106aは、図2に示すように、商品コードと、スクラップか否かを示す等級(例えば、1級、スクラップ)を関連付けて登録したテーブル等で構成することができる。同図に示す例では、商品コード「1000」~「4000」については、等級「1級」、商品コード「4001」については、等級「スクラップ」が設定されている。
【0029】
データテーブル106bは、加工払出データ、加工受入データ、ロットデータ等の各種データを格納するためのテーブルである。
【0030】
加工支払データは、加工番号、行、商品コード(商品識別情報)、ロット番号(ロット識別情報)、数量、資産数量を含むことにしてもよい。
【0031】
加工受入データは、加工番号、行、商品コード、ロット番号、数量、資産数量、加工元の商品の加工払出データの行である払出行Noを含むことにしてもよい。
【0032】
ロットデータは、商品コード、ロット番号、加工の元となる母材の商品コードである最上位商品コード、加工の元となる母材のロット番号である最上位ロット番号、加工の直接の元となる商品の商品コードである親商品コード、加工の直接の元となる商品のロット番号である親ロット番号、員数、資産数量、母材から見て何階層目の加工にあたるかを示すレベル、後に加工が続くか否かを示す下位展開フラグ(例えば、「1:下位展開あり」、「0:下位展開なし」)、在庫履歴明細表の並び順として使用する順序(SEQ)を含むことにしてもよい。商品コード、ロット番号、最上位商品コード、最上位ロット番号、親商品コード、親ロット番号、員数、資産数量は、加工入力処理で更新される。レベル、下位展開フラグ、順序は、レベル更新処理で更新される。
【0033】
ワークテーブル106cは、レベル更新部102cが、ロットデータのレベル、下位展開フラグ、順序を更新する場合に使用するワークエリアであり、メインワークと、親子ワークのエリアを備えている。
【0034】
制御部102は、加工履歴管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0035】
制御部102は、記憶部106に格納されている、商品マスタ106a、データテーブル106b、ワークテーブル106c等にアクセス可能に構成されている。なお、商品マスタ106a、データテーブル106b、ワークテーブル106cは、他の場所(例えば、サーバ200)に設けられていてもよく、制御部102がアクセス可能な構成であればよい。
【0036】
制御部102は、機能概念的に、仕入入力部102aと、加工入力部102bと、レベル更新部102cと、履歴出力部102dと、マスタメンテ部102eと、画面表示制御部102fと、を備えている。
【0037】
仕入入力部102aは、例えば、モニタ114に表示される不図示の仕入入力画面上でのオペレータの操作等に応じて、母材についてのロットデータの商品コード、ロット番号、最上位商品コード、最上位ロット番号、親商品コード、親ロット番号、員数、資産数量を入力して、データテーブル106bに登録する。
【0038】
加工入力部102bは、母材を加工する際、又は、その加工品を更に加工する際に、例えば、モニタ114に表示される加工入力画面(図5等参照)上でのオペレータの操作等に応じて、加工払出データ、加工受入データ、ロットデータの商品コード、ロット番号、最上位商品コード、最上位ロット番号、親商品コード、親ロット番号、員数、資産数量を入力・更新して、データテーブル106bに登録する。
【0039】
レベル更新部102cは、ワークテーブル106cのメインワーク及び親子ワークを使用して、ロットデータのレベル、下位展開フラグ、順序を更新する。
【0040】
レベル更新部102cは、(1)データテーブル106bのロットデータから最上位商品コード・最上位ロット番号のデータを取得して、メインワークに展開し、(2)メインワークに前記最上位商品コード・最上位ロット番号を親商品とするロットデータの商品コード、ロット番号のデータを内部結合し、そのうち、自身を除いたデータを親子ワークに展開し、メインワークの商品コード=ロットデータの親商品コード、メインワークのロット番号=ロットデータの親ロット番号、及び前記メインワークの下位展開フラグ=展開なしの条件を満たす場合には、親子ワークの親商品コード、親ロット番号とメインワークを結合し、結合できたものは下位展開フラグを「展開あり」に更新し、親子ワークの子商品コード及び子ロット番号のデータを前記メインワークに追加し、(3)(2)を取得できなくなるまで処理を繰り返し、(4)メインワークの値で、ロットデータのレベル、下位展開フラグ、順序を更新することにしてもよい。
【0041】
履歴出力部102dは、例えば、モニタ114に表示される不図示の在庫履歴明細表出力画面上でのオペレータの操作等に応じて、指定される母材について、ロットデータを参照して在庫履歴明細表を表示出力する。
【0042】
履歴出力部102dは、指定される母材の商品コード及びロット番号を、最上位商品コード及び最上位ロット番号とするロットデータをその「順序」で並び替え、並び替えたロットデータの順を行順として、レベルに応じた階層、商品、ロット番号、員数、資産数量を含む履歴明細表と、母材の商品コード、ロット、員数、資産数量、歩留率を含むヘッダ部と、を含む前記在庫履歴明細表を出力してもよい。
【0043】
履歴出力部102dは、歩留率について、ロットデータの下位展開フラグ=「展開しない」のレコードを抽出し、抽出したレコードの商品コードをキーとして商品マスタ106aの製品区分を取得してスクラップか否かを判断し、歩留率=(合計の資産数量-スクラップの資産数量)/合計の資産数量で算出することにしてもよい。
【0044】
在庫履歴明細表は、ロットデータの各商品コード及び商品ロット番号のレベルに基づいた階層のマトリクス表示を含むことにしてもよい。
【0045】
マスタメンテ部102eは、不図示のマスタメンテ画面上のオペレータの操作等に応じて、商品マスタ106aに対して、データの入力・追加・変更・更新等の設定を行うためのものである。
【0046】
画面表示制御部102fは、モニタ114に表示する各種入力画面(例えば、仕入入力画面、加工入力画面、在庫履歴明細表出力画面等)の表示及び画面上での入力の受付を制御する。
【0047】
[3.具体例]
図1図12を参照して、本実施の形態における加工履歴管理装置100の制御部102の処理の具体例を説明する。
【0048】
(3-1.全体の処理)
図3は、本実施の形態における加工履歴管理装置100の制御部102の全体の処理の概略を説明するためのフローを示す図である。図3を参照して、本実施の形態における加工履歴管理装置100の制御部102の全体の処理の概略を説明する。
【0049】
図3において、仕入入力部102aは、仕入入力処理を実行する(ステップS1)。具体的には、仕入入力処理では、仕入入力部102aは、例えば、モニタ114に表示される不図示の仕入入力画面上でのオペレータの操作等に応じて、母材についてのロットデータの商品コード、ロット番号、最上位商品コード、最上位ロット番号、親商品コード、親ロット番号、員数、資産数量を入力して、データテーブル106bに登録する。
【0050】
加工入力部102bは、加工入力処理を実行する(ステップS2)。加工入力処理は、加工工程の数だけ実行する。具体的には、加工入力処理では、加工入力部102bは、母材を加工する際、又は、その加工品を更に加工する際に、例えば、モニタ114に表示される加工入力画面上でのオペレータの操作等に応じて、加工払出データ、加工受入データ、ロットデータの商品コード、ロット番号、最上位商品コード、最上位ロット番号、親商品コード、親ロット番号、員数、資産数量を入力・更新して、データテーブル106bに登録する。
【0051】
レベル更新部102cは、レベル更新処理を実行する(ステップS3)。具体的には、レベル更新処理では、レベル更新部102cは、ワークテーブル106cを使用して、データテーブル106bに格納したロットデータのレベル、下位展開フラグ、順序を更新する。
【0052】
この場合、レベル更新部102cは、(1)データテーブル106bのロットデータから最上位商品コード・最上位ロット番号のデータを取得して、メインワークに展開し、(2)メインワークに前記最上位商品コード・最上位ロット番号を親商品とするロットデータの商品コード、ロット番号のデータを内部結合し、そのうち、自身を除いたデータを親子ワークに展開し、メインワークの商品コード=ロットデータの親商品コード、メインワークのロット番号=ロットデータの親ロット番号、及び前記メインワークの下位展開フラグ=展開なしの条件を満たす場合には、親子ワークの親商品コード、親ロット番号とメインワークを結合し、結合できたものは下位展開フラグを「展開あり」に更新し、親子ワークの子商品コード及び子ロット番号のデータを前記メインワークに追加し、(3)(2)を取得できなくなるまで処理を繰り返し、(4)メインワークの値で、ロットデータのレベル、下位展開フラグ、順序を更新することにしてもよい。
【0053】
履歴出力部102dは、在庫履歴明細表出力処理を実行する(ステップS4)。具体歴には、在庫履歴明細表出力処理では、履歴出力部102dは、例えば、モニタ114に表示される不図示の在庫履歴明細表出力画面上でのオペレータの操作等に応じて、データテーブル106bに格納したロットデータに基づいて、在庫履歴明細表を表示出力する。
【0054】
この場合、履歴出力部102dは、指定される母材の商品コード及びロット番号を、最上位商品コード及び最上位ロット番号とするロットデータをその「順序」で並び替え、並び替えたロットデータの順を行順として、レベルに応じた階層、商品、ロット番号、員数、資産数量を含む履歴明細表と、母材の商品コード、ロット、員数、資産数量、歩留率を含むヘッダ部と、を含む前記在庫履歴明細表を出力してもよい。
【0055】
履歴出力部102dは、歩留率について、ロットデータの下位展開フラグ=「展開しない」のレコードを抽出し、抽出したレコードの商品コードをキーとして商品マスタ106aの製品区分を取得してスクラップか否かを判断し、歩留率=(合計の資産数量-スクラップの資産数量)/合計の資産数量で算出することにしてもよい。
【0056】
在庫履歴明細表は、ロットデータの各商品コード及び商品ロット番号のレベルに基づいた階層のマトリクス表示を含むことにしてもよい。
【0057】
(3-2.サンプルデータ)
図4図12は、本実施の形態における加工履歴管理装置100の制御部102の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。図4図12を参照して、本実施の形態における加工履歴管理装置100の制御部102の処理の具体例を説明する。
【0058】
(母材の加工工程の例)
図4は、母材の加工工程の例を説明するための図である。以下の説明では、図4のように母材を加工した場合の加工払出データ、加工受入データ、ロットデータ、在庫履歴明細表の変遷を説明する。
【0059】
図4に示す例は、コイルセンターにおいて、母材であるコイルを仕入れ、母材コイルについて、加工K1でスリットを行い、次に、加工K2でスリット・レベラーを行い、最後に、加工K3でシャーリングを行う場合を示している。
【0060】
母材のコイルは、商品コード「1000」、製品区分「母材」、ロット「A」、重量「50kg」となっている。
【0061】
母材のコイルに対して、加工K1でスリットを行い、2本のスリットコイルに加工する。2本のスリットコイルは、それぞれ、商品コード「2000」、製品区分「仕掛」、ロット「B-1」、重量「25kg」と、商品コード「2000」、製品区分「仕掛」、ロット「B-2」、重量「25kg」となっている。
【0062】
つぎに、加工K2で、ロット「B-2」のスリットコイルを5本にスリットした後、板にレベラーする。1枚は、商品コード「3000」、製品区分「製品」、ロット「C-1」、重量「5kg」、4枚は、それぞれ、商品コード「3001」、製品区分「仕掛」、ロット「C-2」、重量「5kg」となっている。
【0063】
最後に、加工K3で、ロット「C-1」の板を5枚にシャーリングし、5枚の板は、それぞれ、商品コード「4000」、製品区分「製品」、ロット「D-1」、重量「1kg」となる。また、4枚のロット「C-2」の板を、18枚にシャーリングし、18枚は、それぞれ、商品コード「4000」、製品区分「製品」、ロット「D-2」、重量「1kg」となり、その余り(スクラップ)は、商品コード「4001」、製品区分「端板」、ロット「D-3」、重量「2kg」となっている。
【0064】
(加工入力処理:S2)
図5図10を参照して、加工入力処理を具体的に説明する。加工入力処理は、加工の数だけ実行する。加工入力部102bは、母材を加工する際、又は、その加工品を更に加工する際に、例えば、モニタ114に表示される加工入力画面上でのオペレータの操作等に応じて、加工払出データ、加工受入データ、ロットデータの商品コード、ロット番号、最上位商品コード、最上位ロット番号、親商品コード、親ロット番号、員数、資産数量を入力・更新して、データテーブル106bに登録する。
【0065】
(加工K1)
図5は、加工K1を説明するための図である。図5(A)は、加工K1の加工入力画面の表示例を示す図である。加工入力画面は、加工日を入力する欄と、加工払出データを入力するための払出エリアと、加工受入データを入力するための受入エリアと、登録ボタンと、を備えている。払出エリアでは、加工払出対象について、行番号毎に、商品コード、ロット番号、数量、資産数量(Kg)を入力する。受入エリアでは、加工受入対象について、行番号毎に、商品コード、払出行No(番号)、ロット番号、数量、資産数量(Kg)を入力する。
【0066】
加工日、払出エリア、受入エリアでデータを入力して、登録ボタンを押すと、データテーブル106bに加工払出データ、加工受入データ、ロットデータが登録される。図5(A)に示すようなデータを入力して、登録ボタンを押すと、図5(B)~(D)に示すような加工払出データ、加工受入データ、ロットデータが登録される。
【0067】
図5(B)は、加工払出データのデータ例を示す図である。加工払出データは、加工番号、行、商品コード、ロット番号、数量、資産数量(例えば、Kg)の項目を備えている。同図に示す例では、1行目は、加工番号「KA001」、行「1」、商品コード「1000」、ロット番号「A」、数量「1本」、資産数量「50」となっている。
【0068】
図5(C)は、加工受入データのデータ例を示す図である。加工受入データは、加工番号、行、商品コード、ロット番号、数量、資産数量、払出行No(番号)の項目を備えている。同図に示す例では、1行目は、加工番号「KA001」、行「1」、商品コード「2000」、ロット番号「B-1」、数量「1本」、資産数量「25」、払出行No「1」、2行目は、加工番号「KA001」、行「2」、商品コード「2000」、ロット番号「B-2」、数量「1本」、資産数量「25」、払出行No「1」となっている。
【0069】
図5(D)は、ロットデータのデータ例を示す図である。ロットデータは、商品コード、ロット番号、最上位商品コード、最上位ロット番号、親商品コード、親ロット番号、員数、資産数量、レベル、下位展開フラグ、順序の項目を備えている。レベル、下位展開フラグ、順序は、レベル更新処理で更新される。ロットデータは、母材の仕入時や母材を加工した際又は母材を加工したものを更に加工する際に更新する。
【0070】
最上位商品コードは、当該商品コードの商品(加工受入品)について、母材の商品コードである。最上位ロット番号は、当該商品コードの商品(加工受入品)について、母材のロット番号である。親商品コードは、当該商品コードの商品(加工受入品)を加工する際に使用する加工元の商品(加工払出品)の商品コードである。親ロット番号は、当該商品コードの商品(加工受入品)を加工する際に使用する加工元の商品(加工払出品)のロット番号である。
【0071】
最上位商品コード、最上位ロット番号は、母材の商品コード、ロット番号がコピーされる。親商品コード、親ロット番号は、親商品の商品コード、ロット番号がコピーされる。母材が最上位商品、母材を加工した商品が母材を親商品とする子商品、当該母材を加工した商品を更に加工した商品が当該母材を加工した商品を親商品とする子商品となる。
【0072】
同図に示す例では、1行目は、母材についてのデータとなっており、商品コード「1000」、ロット番号「A」、最上位商品コード「1000」、最上位ロット番号「A」、親商品コード「1000」、親ロット番号「A」、員数「1本」、資産数量「50」となっている。母材についてのロットデータは、母材の仕入時に仕入入力処理により登録される。
【0073】
2行目は、商品コード「2000」、ロット番号「B-1」、最上位商品コード「1000」、最上位ロット番号「A」、親商品コード「1000」、親ロット番号「A」、員数「1本」、資産数量「25」、3行目は、商品コード「2000」、ロット番号「B-2」、最上位商品コード「1000」、最上位ロット番号「A」、親商品コード「1000」、親ロット番号「A」、員数「1本」、資産数量「25」となっており、加工入力処理により登録される。
【0074】
商品コード「2000」、ロット番号「B-1」と、商品コード「2000」、ロット番号「B-2」については、親商品、最上位商品は、商品コード「1000」となるので、最上位商品コード、最上位ロット番号、親商品コード、親ロット番号は、商品コード「1000」、ロット番号「A」が登録される。
【0075】
(加工K2)
図6及び図7は、加工K2を説明するための図である。図6は、加工K2の加工入力画面の表示例を示す図である。図6に示すようなデータを入力して、登録ボタンを押すと、図7(B)~(D)に示すような加工払出データ、加工受入データ、ロットデータが登録される。
【0076】
図7(B)は、加工払出データのデータ例を示す図である。同図に示す例では、1行目は、加工番号「KA002」、行「1」、商品コード「2000」、ロット番号「B-2」、数量「1本」、資産数量「25」が登録される。
【0077】
図7(C)は、加工受入データのデータ例を示す図である。同図に示す例では、1行目は、加工番号「KA002」、行「1」、商品コード「3000」、ロット番号「C-1」、数量「1枚」、資産数量「5」、払出行No「1」、2行目は、加工番号「KA002」、行「2」、商品コード「3001」、ロット番号「C-2」、数量「4枚」、資産数量「20」、払出行No「1」が登録される。
【0078】
図7(D)は、ロットデータのデータ例を示す図である。同図に示す例では、4行目に、商品コード「3000」、ロット番号「C-1」、最上位商品コード「1000」、最上位ロット番号「A」、親商品コード「2000」、親ロット番号「B-2」、員数「1」、資産数量「5」、5行目に、商品コード「3001」、ロット番号「C-1」、最上位商品コード「1000」、最上位ロット番号「A」、親商品コード「2000」、親ロット番号「B-2」、員数「4」、資産数量「20」が登録される。
【0079】
(加工K3)
図8及び図9は、加工K3を説明するための図である。図8は、加工工程K3の加工入力画面の表示例を示す図である。図8に示すようなデータを入力して、登録ボタンを押すと、図9(B)~(D)に示すような加工払出データ、加工受入データ、ロットデータが登録される。
【0080】
図9(B)は、加工払出データのデータ例を示す図である。同図に示す例では、1行目は、加工番号「KA003」、行「1」、商品コード「3000」、ロット番号「C-1」、数量「1」、資産数量「5」、2行目は、加工番号「KA003」、行「2」、商品コード「3001」、ロット番号「C-2」、数量「4」、資産数量「20」が登録される。
【0081】
図9(C)は、加工受入データのデータ例を示す図である。同図に示す例では、1行目は、加工番号「KA003」、行「1」、商品コード「4000」、ロット番号「D-1」、数量「5」、資産数量「5」、払出行No「1」、2行目は、加工番号「KA003」、行「2」、商品コード「4000」、ロット番号「D-2」、数量「18」、資産数量「18」、払出行No「2」、3行目は、加工番号「KA003」、行「3」、商品コード「4001」、ロット番号「D-3」、数量「2」、資産数量「2」、払出行No「2」が登録される。
【0082】
図9(D)は、ロットデータのデータ例を示す図である。同図に示す例では、6行目に、商品コード「4000」、ロット番号「D-1」、最上位商品コード「1000」、最上位ロット番号「A」、親商品コード「3000」、親ロット番号「C-1」、員数「5」、資産数量「5」、7行目に、商品コード「4000」、ロット番号「D-2」、最上位商品コード「1000」、最上位ロット番号「A」、親商品コード「3001」、親ロット番号「C-2」、員数「18」、資産数量「18」、8行目に、商品コード「4001」、ロット番号「D-3」、最上位商品コード「1000」、最上位ロット番号「A」、親商品コード「3001」、親ロット番号「C-2」、員数「2」、資産数量「2」が登録される。
【0083】
(レベル更新:S3)
図11を参照して、レベル更新処理の詳細を説明する。レベル更新部102cは、ワークテーブル106cのメインワーク及び親子ワークを使用して、データテーブル106bに格納したロットデータのレベル、下位展開フラグ、順序を更新する。
【0084】
「レベル」は、母材から見て何回(層)目の加工にあたるかを表現したものである。「下位展開フラグ」は、後に加工が続くかどうかを表現したフラグ(続く場合は1、それ以外0)である。「順序(SEQ)」は、在庫トレースを可視化するために採番される番号であり、在庫履歴明細表の並び順として使用される。
【0085】
レベル更新処理のロジックを説明する。
【0086】
(1)ロットデータから最上位商品コード・最上位ロット番号のデータを集約し、メインワークへ展開する。
【0087】
図11(A)は、メインワークに展開するデータ例を示している。メインワークは、商品コード、ロット番号、レベル、下位展開フラグ、SEQのデータを格納するエリアを備えている。レベル(変数)の初期値=0となっている。
【0088】
同図に示す例では、商品コード「1000」、ロット番号「A」、レベル「0」、下位展開フラグ「0」、SEQ「001」となっている。最上位商品コード・最上位ロット番号の商品(母材)については、レベル(変数)=「0」、下位展開フラグ=「0」、SEQ=「001」を初期設定する。
【0089】
(2)メインワークにロットデータの親商品コード、親ロット番号を内部結合し、自身を除いたレコードを親子ワークへ展開する。
【0090】
図11(B)は、親子ワークに展開するデータ例を示している。親子ワークは、親商品コード、親ロット番号、子商品コード、子ロット番号、レベル、SEQのデータを格納するエリアを備えている。ロットデータの商品コード、ロット番号をそれぞれ親子ワークの子商品コード、子ロット番号にセットする。レベル(変数)は、レベル(変数)=レベル(変数)+1として、「1」インクリメントする。SEQは、メインワークのSEQ+子商品ロット番号内の行番号(子商品>子ロットの昇順、3桁0埋め)とする。
【0091】
同図に示す例では、1行目は、親商品コード「1000」、親ロット番号「A」、子商品コード「2000」、子ロット番号「B-1」、レベル「1」、SEQ「001001」となる。SEQは、メインワークのSEQ「001」の下位側に、子商品ロット番号内の行番号「001(3桁)」を追加して、「001001」とする。
【0092】
2行目は、親商品コード「1000」、親ロット番号「A」、子商品コード「2000」、子ロット番号「B-2」、レベル「1」、SEQ「001002」となる。SEQは、メインワークのSEQ「001」の下位側に、子商品ロット番号内の行番号「002(3桁)」を追加して、「001002」とする。
【0093】
メインワークと親ワークの結合条件を以下のようにする。
結合条件:メインワークの商品コード=ロットデータの親商品コード
:メインワークのロット番号=ロットデータの親ロット番号
:メインワークの下位展開フラグ=0(展開なし)
【0094】
(2)-1 親子ワークの親商品・親ロットとメインワークを結合し、結合できたものは下位展開フラグを「1:展開あり」に更新する。すなわち、親子ワークがある場合は「1:展開あり」とする。
図11(C)に示すように、商品コード「1000」、ロット番号「A」の下位展開フラグを「1」に更新する。
【0095】
(2)-2 親子ワークの子商品・子ロットをメインワークに追加する。
図11(C)に示すように、商品コード「2000」、ロット番号「B-1」、レベル「1」、下位展開フラグ「0」、SEQ「001001」と、商品コード「2000」、ロット番号「B-2」、レベル「1」、下位展開フラグ「0」、SEQ「001002」のレコードが追加される。
【0096】
(3)(2)を取得できなくなるまで繰り返し実行する。ここでは、商品コード「2000」までのサンプルデータを示しており、商品コード「3000」~「4000」については説明を省略するが、同様に処理する。
【0097】
(4)メインワークの値で、ロットデータのレベル・下位展開フラグ・順序(SEQ)を更新する。
図11(D)は、商品コード「1000」、「2000」のレベル・下位展開フラグ・順序(SEQ)を更新した例を示している。商品コード「3000」~「4000」については、図示を省略するが同様の処理でレベル・下位展開フラグ・順序(SEQ)を更新する。
【0098】
(在庫履歴明細表出力処理:S4)
図12を参照して、在庫履歴明細表出力処理の具体例を説明する。履歴出力部102dは、例えば、モニタ114に表示される不図示の在庫履歴明細表出力画面上でのオペレータの操作等に応じて、指定される母材について、データテーブル106bに格納したロットデータに基づいて、在庫履歴明細表を表示出力する。具体的には、指定される母材の商品コード及びロット番号を、最上位商品コード及び最上位ロット番号とするロットデータをその「順序」で並び替え、並び替えたロットデータの順を行順として、レベルに応じた階層、商品、ロット番号、員数、資産数量を含む履歴明細表と、母材の商品コード、ロット、員数、資産数量、歩留率を含むヘッダ部と、を含む在庫履歴明細表を出力して、母材商品ロットのトレースを見える化する。
【0099】
行と階層のマトリクスを表示し、当該マトリクスで該当する階層を識別表示することで、視認性を向上させている。歩留率は、ロットデータの下位展開フラグ=「0:展開しない」のレコードを抽出し、歩留率=(合計資産数量-スクラップ資産数量)/合計資産数量で算出する。この場合、抽出したレコードの商品コードをキーとして商品マスタ106aの製品区分を取得して、スクラップか否かを判断する。
【0100】
図12(A)は、ロットデータを、その順序で並び替えたデータを示している。順序による並び替えは、原則昇順とし、同じ桁数のものがある場合は、その大小を比較し、当該小さいものを含むデータがある場合は上位とし、当該小さいものを含むデータを更に含むデータがある場合には上位とし、これを繰り返す。例えば、図12(A)に示す例では、順序「001002001」と「001002002」では、「001002001」の方が小さく、これを含む「001002001001」を、「001002002」の上位とする。
【0101】
図12(B)は、在庫履歴明細表の出力例を示している。在庫履歴明細表は、母材の商品コード、ロット、員数、資産数量、歩留率を含むヘッダ部と、母材及び母体から加工される商品について、母材からの階層、商品コード、ロット番号、員数、資産数量を含む履歴明細表と、が表示される。
【0102】
同図に示す例では、履歴明細表には、「順序」で並び替えたロットデータについて、行順に、階層、商品、ロット番号、員数、資産数量が表示されている。階層については、行と階層がマトリクス形式で表示されており、このマトリクスで該当する階層を「○」で表示することで、視認性を向上させている。
【0103】
また、ヘッダ部では、母材の商品コード「1000」、ロット番号「A」、員数「1」、資産数量「50kg」、歩留率「96%」が表示されている。
【0104】
図12(C)は、歩留率の算出方法を説明するための図である。歩留率は、ロットデータの下位展開フラグ=「0:展開しない」のレコードを抽出し、歩留率=(合計資産数量-スクラップ資産数量)/合計資産数量で算出する。スクラップは、商品コードをキーとして商品マスタ106aの製品区分を取得して、スクラップか否かを判断する。
【0105】
図12(A)のロットデータの下位展開フラグ=「0:展開しない」は、商品コード「2000」、ロット番号「B-1」と、商品コード「4000」、ロット番号「D-1」と、商品コード「4000」、ロット番号「D-2」と、商品コード「4001」、ロット番号「D-3」であるが、商品マスタ106aを参照すると、商品コード「4001」が製品区分「スクラップ」となるので、スクラップ資産数量は、ロットデータの商品コード「4001」、ロット番号「D-3」の資産数量である「2kg」となる。
【0106】
これにより、歩留率={(合計資産数量「50kg」-スクラップ資産数量「2」)/合計資産数量「50kg」}×100=96%となる。
【0107】
以上説明したように、本実施の形態によれば、母材を加工する際、又は、加工した商品を更に加工する際に、表示部に表示される入力画面上でのオペレータの操作に応じて、加工払出データ、加工受入データ、ロットデータの商品コード、ロット番号、最上位商品コード、最上位ロット番号、親商品コード、親ロット番号、員数、資産数量を入力して、データテーブル106bに登録する加工入力部102bと、データテーブル106bに登録したロットデータのレベル、下位展開フラグ、順序を更新するレベル更新部102cと、更新されたロットデータに基づいて、母材から製品までの加工履歴を示す在庫履歴明細表を作成して出力する履歴出力部102dと、を備えているので、母材から製品に加工されるまでの加工履歴を可視化することが可能となる。
【0108】
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0109】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0110】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0111】
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0112】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0113】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0114】
また、加工履歴管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0115】
例えば、加工履歴管理装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて加工履歴管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0116】
また、このコンピュータプログラムは、加工履歴管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0117】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0118】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、本実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0119】
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0120】
また、加工履歴管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、加工履歴管理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0121】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【符号の説明】
【0122】
100 加工履歴管理装置
102 制御部
102a 仕入入力部
102b 加工入力部
102c レベル更新部
102d 履歴出力部
102e マスタメンテ部
102f 画面表示制御部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 商品マスタ
106b データテーブル
106c ワークテーブル
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク
図1
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