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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024065783
(43)【公開日】2024-05-15
(54)【発明の名称】有機性廃棄物の処理装置
(51)【国際特許分類】
   B09B 3/60 20220101AFI20240508BHJP
【FI】
B09B3/60 ZAB
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022174811
(22)【出願日】2022-10-31
(71)【出願人】
【識別番号】517306640
【氏名又は名称】株式会社下瀬微生物研究所
(74)【代理人】
【識別番号】110003801
【氏名又は名称】KEY弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】下瀬 眞一
【テーマコード(参考)】
4D004
【Fターム(参考)】
4D004AA02
4D004AC04
4D004CA15
4D004CA18
4D004CB04
4D004CC07
(57)【要約】
【課題】凝縮部で発生した凝縮水に含まれる浮遊物を、効率良く除去することが可能な有機性廃棄物の処理装置を提供する。
【解決手段】有機性廃棄物を収容する収容部24を有する密閉容器2と、収容部24を減圧する収容部減圧部と、収容部24を加熱する収容部加熱部と、収容部24で発生した蒸気を凝縮容器41の中で凝縮する凝縮部4とを含む。処理装置1は、凝縮部4で発生した凝縮水の中の浮遊物を除去するための浮遊物除去装置6を備えている。浮遊物除去装置6は、凝縮容器41より低い位置に配置されるとともに水平方向に対して傾斜した方向を長手方向とする気液分離容器61を有している。凝縮容器41の内部と気液分離容器61の内部とは、接続筒部62によって接続されている。気液分離容器61は、長手方向の高位置側の端部に設けられた気体排出口61bと、長手方向の低位置側の端部に設けられた液体排出口61aとを有している。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
有機性廃棄物を収容する収容部を有する密閉容器と、前記収容部を減圧する収容部減圧部と、前記収容部を加熱する収容部加熱部と、前記収容部で発生した蒸気を凝縮容器の中で凝縮する凝縮部とを含み、微生物を利用して前記有機性廃棄物の有機成分を分解させる有機性廃棄物の処理装置であって、
前記凝縮部で発生した凝縮水の中の浮遊物を除去するための浮遊物除去装置を備え、
前記浮遊物除去装置は、前記凝縮容器より低い位置に配置されるとともに水平方向に対して傾斜した方向を長手方向とする気液分離容器を有し、
前記凝縮容器の内部と前記気液分離容器の内部とは、前記凝縮容器と前記気液分離容器との上下間に位置する接続筒部によって接続され、
前記気液分離容器は、長手方向の高位置側の端部に設けられた気体排出口と、長手方向の低位置側の端部に設けられた液体排出口とを有している、
ことを特徴とする。有機性廃棄物の処理装置。
【請求項2】
前記浮遊物除去装置は、前記気体排出口に接続される気体流路の途中部に設けられる真空ポンプを有し、
前記真空ポンプは、前記収容部減圧部に兼用されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の有機性廃棄物の処理装置。
【請求項3】
前記浮遊物除去装置は、沈殿槽を有し、
前記沈殿槽は、前記気液分離容器の前記液体排出口と液体流路によって接続され、
前記沈殿槽は、前記凝縮部で前記蒸気と熱交換させる冷却水を冷却するためのクーリングタワーと上澄水流路によって接続され、
前記液体排出口から前記液体流路によって前記沈殿槽に流入した前記凝縮水のうち、上澄水のみを、前記上澄水流路を通じて前記クーリングタワーに供給するように構成した、
ことを特徴とする請求項2に記載の有機性廃棄物の処理装置。
【請求項4】
前記浮遊物除去装置は、排液タンクと、前記排液タンクよりも上流側に配置される第1遮断バルブと、前記排液タンクよりも下流側に配置される第2遮断バルブとを、前記液体流路の途中部に有し、
前記排液タンクには、大気導入バルブが接続され、
前記第1遮断バルブおよび前記第2遮断バルブの開閉により、前記気液分離容器から排出された凝縮水を前記排液タンクに一時貯留するとともに、前記大気導入バルブの開放によって前記排液タンクに大気を導入しつつ前記排液タンクの前記凝縮水を前記沈殿槽に流入させるように構成した、
ことを特徴とする請求項3に記載の有機性廃棄物の処理装置。
【請求項5】
前記浮遊物除去装置は、前記沈殿槽の底部に配置されるスラッジポンプを有し、
前記スラッジポンプは、前記密閉容器に供給される有機性廃棄物を受け入れる受入ホッパと沈殿物供給路によって接続され、
前記沈殿槽で前記凝縮水から前記浮遊物を沈降分離させてできた沈殿物は、前記スラッジポンプの駆動により、前記沈殿物供給路を通して前記受入ホッパに送るように構成した、
ことを特徴とする請求項3または4に記載の有機性廃棄物の処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機性廃棄物の処理装置に関し、特に、有機性廃棄物の収容部で発生させた蒸気を凝縮する凝縮部を備えた、有機性廃棄物の処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、有機性廃棄物を収容する収容部を有する密閉容器と、収容部を減圧する収容部減圧部と、収容部を加熱する収容部加熱部と、収容部で発生した蒸気を凝縮容器の中で凝縮する凝縮部とを含み、微生物を利用して有機性廃棄物の有機成分を分解させる有機性廃棄物の処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1のような従来の有機性廃棄物の処理装置では、凝縮部は、一対のヘッドによって支持された複数の冷却管を備えている。この冷却管は、冷却水通路によってクーリングタワーに接続されている。冷却管内には冷却水が充填されており、その冷却水は、凝縮部とクーリングタワーとの間の冷却水通路を循環する。凝縮部では、廃棄物が加熱され、加熱された廃棄物から蒸気が発生し、発生した蒸気が凝縮することによって凝縮水が発生する。
【0004】
凝縮部は、連通路を介して真空ポンプと接続されている。真空ポンプの吐出口側は、導水管を通じてクーリングタワーの受水槽に接続されている。真空ポンプが作動すると、凝縮部から吸い出された凝縮水が、連通路および導水管を通ってクーリングタワーに導かれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2020-193742号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記従来の有機性廃棄物の処理装置では、凝縮部で発生した凝縮水に、有機性廃棄物の塵が浮遊物となって存在していた。そして、浮遊物を含む凝縮水が、真空ポンプを通過してクーリングタワーの受水槽に導かれていた。これにより、浮遊物が冷却水通路を循環してしまうという問題があった。浮遊物が冷却水通路を循環すると、クーリングタワーおよび凝縮部の冷却能力が低下するおそれがあった。また、浮遊物が冷却水通路を循環すると、冷却水通路を形成する配管に詰まりが発生するおそれがあった。
【0007】
本発明は、上記実情を考慮してなされたものであり、その目的は、凝縮部で発生した凝縮水に含まれる浮遊物を、効率良く除去することが可能な有機性廃棄物の処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の課題を解決するために本明細書に開示する発明は、以下のように構成されている。すなわち、第1の発明は、有機性廃棄物を収容する収容部を有する密閉容器と、前記収容部を減圧する収容部減圧部と、前記収容部を加熱する収容部加熱部と、前記収容部で発生した蒸気を凝縮容器の中で凝縮する凝縮部とを含み、微生物を利用して前記有機性廃棄物の有機成分を分解させる有機性廃棄物の処理装置であって、前記凝縮部で発生した凝縮水の中の浮遊物を除去するための浮遊物除去装置を備え、前記浮遊物除去装置は、前記凝縮容器より低い位置に配置されるとともに水平方向に対して傾斜した方向を長手方向とする気液分離容器を有し、前記凝縮容器の内部と前記気液分離容器の内部とは、前記凝縮容器と前記気液分離容器との上下間に位置する接続筒部によって接続され、前記気液分離容器は、長手方向の高位置側の端部に設けられた気体排出口と、長手方向の低位置側の端部に設けられた液体排出口とを有している、ことを特徴とする。
【0009】
第1の発明によれば、浮遊物を含む凝縮水は、凝縮容器の中に留まることなく、重力によって気液分離容器の方へ移動する。気液分離容器は、水平方向に対して傾斜しているので、浮遊物を含む凝縮水は気液分離容器の長手方向の低位置側の端部に設けられた液体排出口に導かれる。一方、凝縮容器の中に残った蒸気は、気液分離容器の長手方向の高位置側の端部の上部に設けられた気体排出口から排出される。すなわち、気液分離容器によって、浮遊物を含む凝縮水と凝縮容器に残った蒸気とを分離することができる。仮に、凝縮容器の中で凝縮水を貯めた場合には、凝縮容器の中に存在する熱交換用の多数の配管に浮遊物が付着して除去しにくくなる。第1の発明では、凝縮容器の中で発生した凝縮水はすぐに接続筒部を通って気液分離容器に集められる。これにより、凝縮容器の中の配管に浮遊物が付着することを抑制することができるので、凝縮水に含まれる浮遊物を効率良く除去することができる。
【0010】
第2の発明では、第1の発明において、前記浮遊物除去装置は、前記気体排出口に接続される気体流路の途中部に設けられる真空ポンプを有し、前記真空ポンプは、前記収容部減圧部に兼用されている、ことを特徴とする。
【0011】
第2の発明によれば、真空ポンプが作動することによって、気液分離容器の気体排出口から蒸気が排出される際に、凝縮容器から接続筒部を通る蒸気の流れが形成される。この蒸気の流れは、凝縮容器で発生した凝縮水の気液分離容器への移動を助ける。これにより、凝縮水の中の浮遊物をよりいっそう効率良く除去することができる。また、真空ポンプが作動することによって、凝縮容器とつながっている収容部を減圧することもできる。これにより、収容部の減圧のためだけに別の真空ポンプを設ける場合と比較して、省スペースや省コストになる。
【0012】
第3の発明では、第2の発明において、前記浮遊物除去装置は、沈殿槽を有し、前記沈殿槽は、前記気液分離容器の前記液体排出口と液体流路によって接続され、前記沈殿槽は、前記凝縮部で前記蒸気と熱交換させる冷却水を冷却するためのクーリングタワーと上澄水流路によって接続され、前記液体排出口から前記液体流路によって前記沈殿槽に流入した前記凝縮水のうち、上澄水のみを、前記上澄水流路を通じて前記クーリングタワーに供給するように構成した、ことを特徴とする。
【0013】
第3の発明によれば、浮遊物を含む凝縮水は、沈殿槽において浮遊物が確実に除去された後、クーリングタワーに導かれる。これにより、浮遊物が冷却水通路を循環してしまうという従来の問題が解消されるので、クーリングタワーや凝縮部における冷却能力の低下や配管詰まり等のトラブルを防ぐことができる。
【0014】
第4の発明では、第3の発明において、前記浮遊物除去装置は、排液タンクと、前記排液タンクよりも上流側に配置される第1遮断バルブと、前記排液タンクよりも下流側に配置される第2遮断バルブとを、前記液体流路の途中部に有し、前記排液タンクには、大気導入バルブが接続され、前記第1遮断バルブおよび前記第2遮断バルブの開閉により、前記気液分離容器から排出された凝縮水を前記排液タンクに一時貯留するとともに、前記大気導入バルブの開放によって前記排液タンクに大気を導入しつつ前記排液タンクの前記凝縮水を前記沈殿槽に流入させるように構成した、ことを特徴とする。
【0015】
第4の発明によれば、浮遊物を含む凝縮水をスムーズに沈殿槽に流入させることができる。より具体的に説明すると、真空ポンプの働きによって、気液分離容器は負圧の状態である。一方で沈殿槽は大気圧である。従って単に気液分離容器と沈殿槽とを配管で接続した場合には、沈殿槽の空気が気液分離容器の方へ移動しようとする流れが生じる。この場合、浮遊物を含む凝縮水を沈殿槽に流入させるのは難しい。そこで、第2遮断バルブを閉、大気導入バルブを閉、第1遮断バルブを開にした状態で、浮遊物を含む凝縮水を排液タンクに導く。次に、第1遮断バルブを閉、大気導入バルブと第2遮断バルブを開にすることによって、排液タンクと沈殿槽との圧力差がなくなる。これにより、浮遊物を含む凝縮水をスムーズに沈殿槽に流入させることができる。
【0016】
第5の発明では、第3または第4の発明において、前記浮遊物除去装置は、前記沈殿槽の底部に配置されるスラッジポンプを有し、前記スラッジポンプは、前記密閉容器に供給される有機性廃棄物を受け入れる受入ホッパと沈殿物供給路によって接続され、前記沈殿槽で前記凝縮水から前記浮遊物を沈降分離させてできた沈殿物は、前記スラッジポンプの駆動により、前記沈殿物供給路を通して前記受入ホッパに送るように構成した、ことを特徴とする。
【0017】
第5の発明によれば、沈殿物を繰り返し収容部で発酵処理を行うことによって、沈殿物がより細かくなるように処理することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係る有機性廃棄物の処理装置によれば、凝縮部で発生した凝縮水に含まれる浮遊物を、効率良く除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の一実施形態に係る有機性廃棄物の処理装置の主要部を示す正面図である。
図2】本実施形態の有機性廃棄物の処理装置が備える浮遊物除去装置の主要部を示す正面図である。
図3】本実施形態の浮遊物除去装置の一部を示す側面図である。
図4】本実施形態の有機性廃棄物の処理装置の全体構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0021】
図1は、本発明の一実施形態に係る有機性廃棄物の処理装置1の主要部を示す正面図である。図2は、本実施形態の有機性廃棄物の処理装置1が備える浮遊物除去装置6の主要部を示す正面図である。図3は、浮遊物除去装置6の一部を示す側面図である。図4は、有機性廃棄物の処理装置1の全体構成を示す模式図である。図1図4に示す本実施形態の有機性廃棄物の処理装置1は、微生物を利用して有機性廃棄物の有機成分を分解させる装置である。対象としている有機性廃棄物は、例えば家畜の排泄物(糞尿)または有機汚泥である。処理装置1は、受入ホッパ8と、収容部24を有する密閉容器2と、攪拌装置3と、収容部24を減圧する収容部減圧部と、収容部24を加熱する収容部加熱部と、収容部24で発生した蒸気を凝縮する凝縮部4と、浮遊物除去装置6と、を備えている。収容部24は、有機性廃棄物を収容する。
【0022】
受入ホッパ8は、有機性廃棄物を発酵原料として一時的に貯留する場所である。受入ホッパ8には、排泄物が投入される。受入ホッパ8に投入される排泄物は、例えばダンプトラックによって、家畜舎から運ばれてくる。受入ホッパ8と密閉容器2とは、図示省略の投入コンベヤによって接続されている。
【0023】
密閉容器2は、略円筒状の耐圧タンクを用いて構成されている。密閉容器2は、ベースフレーム部B1の上に取り付けられている。密閉容器2は、発酵原料としての有機性廃棄物を収容部24に収容する。また、密閉容器2の収容部24では、減圧および加熱が行われる。密閉容器2は、収容部24を大気圧以下に保持するように気密に形成されている。密閉容器2の周壁部には、加熱ジャケット5が設けられている。加熱ジャケット5は、ボイラ50と図示省略の加熱用蒸気供給路によって接続されている。ボイラ50で発生した加熱用蒸気は、加熱ジャケット5に供給される。上記収容部加熱部は、加熱ジャケット5およびボイラ50によって構成される。
【0024】
密閉容器2の上部には、発酵原料投入口21が設けられている。この発酵原料投入口21は、上記投入コンベヤと接続されている。発酵原料投入口21には、受入ホッパ8から送られてきた有機性廃棄物が投入される。また、密閉容器2の上部には、案内部23が突設されている。この案内部23は、密閉容器2の長手方向の一端部側および他端部側に各々設けられている。案内部23は、加熱された有機性廃棄物から発生する蒸気を凝縮部4の方へ案内する。また、密閉容器2の長手方向一端部側の側壁下部には、発酵生成物排出口22が設けられている。発酵生成物排出口22は、有機性廃棄物が発酵することにより生成される発酵生成物を排出する。
【0025】
攪拌装置3は、攪拌シャフト31と攪拌部材32と電動モータ33とを有している。攪拌シャフト31は、密閉容器2の収容部24において密閉容器2の長手方向に延在している。攪拌シャフト31には、複数個の攪拌部材32が設けられている。複数個の攪拌部材32は、攪拌シャフト31の軸方向に離間して設けられている。電動モータ33は、攪拌シャフト31を所定の回転速度で回転駆動させる。電動モータ33は、モータ取付ベースB2の上に取り付けられている。
【0026】
有機性廃棄物が発酵原料投入口21から投入されると、有機性廃棄物は、攪拌シャフト31および攪拌部材32の回転駆動によって、攪拌されながら、加熱ジャケット5に供給された加熱用蒸気の熱によって加熱される。また、有機性廃棄物は、加熱および攪拌されながら密閉容器2の長手方向で発酵生成物排出口22の方に送られる。
【0027】
密閉容器2内の有機性廃棄物には、微生物が添加される。添加する微生物としては、複数種類の土着菌をベースとし、これを予め培養した複合有効微生物群が好ましく、通称、SHIMOSE 1/2/3群がコロニーの中心になる。なお、SHIMOSE 1は、FERM BP-7504(経済産業省産業技術総合研究所生命工学工業技術研究所特許微生物寄託センター(日本国茨城県つくば市東1丁目1-3)に、2003年3月14日に国際寄託されたもの)である。SHIMOSE 2は、FERM BP-7505(SHIMOSE1と同様に国際寄託されたもの)であり、塩に耐性を有するピチアファリノサ(Pichiafarinosa)に属する微生物である。SHIMOSE 3は、FERM BP-7506(SHIMOSE 1と同様に国際寄託されたもの)であり、スタフィロコッカス(Staphylococcus)に属する微生物である。
【0028】
凝縮部4は、接続流路7によって案内部23と接続されている。接続流路7は、案内部23から密閉容器2の側方へ延びた後、下方に延びるように曲げられた配管内に形成されている。凝縮部4は、密閉容器2の側方の位置かつ密閉容器2の上部と同じ高さ位置に配置されている。凝縮部4は、密閉容器2の長手方向に沿って延びる凝縮容器41と、凝縮容器41の内部の長手方向両端部にそれぞれ設けられる一対のヘッド42と、一対のヘッド42によって両端部が支持される複数の冷却管43と、を備えている。
【0029】
凝縮容器41は、断面円形の容器である。凝縮容器41の直径は、密閉容器2の直径の半分よりもさらに小さい大きさに形成されている。凝縮容器41は、長手方向一端部側に冷却水入口41aを有している。また、凝縮容器41は、長手方向他端部側に冷却水出口41bを有している。また、凝縮容器41の下端部には、スリット状の第1接続開口部41cが設けられている。第1接続開口部41cは、凝縮容器41の長手方向に延在する。凝縮容器41には、密閉容器2で有機性廃棄物が加熱されることにより発生した蒸気が導かれる。蒸気は、密閉容器2から案内部23および接続流路7を通って凝縮容器41に入る。蒸気は、凝縮容器41の内部で、冷却管43の内部を通る冷却水と熱交換されることにより、その多くが凝縮水になる。
【0030】
浮遊物除去装置6は、凝縮部4の凝縮容器41で発生した凝縮水の中の浮遊物を除去するために設けられている。浮遊物除去装置6は、気液分離容器61を有している。気液分離容器61は、凝縮容器41と同程度の直径の断面円形の容器である。気液分離容器61は、凝縮容器41の下方に配置されるとともに水平方向に対して傾斜した方向を長手方向としている。気液分離容器61は、密閉容器2および凝縮容器41の長手方向に沿って配置されている。気液分離容器61は、密閉容器2の上下方向の中央部と同じ高さ位置に配置されている。気液分離容器61は、ベースフレーム部B1から上方に延びた複数の支持脚B3によって支持されている。
【0031】
気液分離容器61は、気体排出口61bと、液体排出口61aとを有している。気体排出口61bは、気液分離容器61の長手方向の高位置側の端部の上部に設けられている。液体排出口61aは、気液分離容器61の長手方向の低位置側の端部の下部に設けられている。また、気液分離容器61の外周面の上部には、スリット状の第2接続開口部61cが設けられている。第2接続開口部61cは、気液分離容器61の長手方向に延在する。
【0032】
凝縮容器41の第1接続開口部41cと、気液分離容器61の第2接続開口部61cとは、接続筒部62によって接続されている。接続筒部62は、凝縮容器41の内部と気液分離容器61の内部とを接続する。接続筒部62は、凝縮容器41と気液分離容器61との上下間に位置する。
【0033】
浮遊物除去装置6は、沈殿槽64を有している。沈殿槽64は、気液分離容器61よりも低い位置に配置されている。沈殿槽64は、凝縮容器41で発生した凝縮水に含まれる浮遊物を沈降分離させるために設けられている。沈殿槽64は、気液分離容器61の液体排出口61aと液体流路63によって接続されている。また、沈殿槽64は、気液分離容器61の気体排出口61bと気体流路65によって接続されている。沈殿槽64の内部には、沈殿処理部64cと上澄水貯留部64dとが設けられている。液体流路63および気体流路65の下流側端部は、沈殿処理部64cの上端部の高さ位置と等しい高さ位置となるように沈殿槽64に接続されている。上澄水貯留部64dの底部には、排水ポンプ64bが配置されている。
【0034】
沈殿処理部64cの底部には、スラッジポンプ64aが配置されている。スラッジポンプ64aは、受入ホッパ8と沈殿物供給路67によって接続されている。受入ホッパ8は、既述したように、密閉容器2に供給される有機性廃棄物を一時的に貯留する場所である。沈殿槽64で凝縮水から浮遊物を沈降分離させてできた沈殿物は、スラッジポンプ64aが駆動することにより、沈殿物供給路67を通して受入ホッパ8に送られる。
【0035】
浮遊物除去装置6は、排液タンク63bと、第1遮断バルブ63aと、第2遮断バルブ63cとを、液体流路63の途中部に有している。第1遮断バルブ63aは、排液タンク63bよりも上流側に配置されている。第2遮断バルブ63cは、排液タンク63bよりも下流側に配置されている。
【0036】
排液タンク63bは、例えば断面円形の容器であり、細長い形状をしている。排液タンク63bは、気液分離容器61の下部より低く、沈殿槽64の上部より高い位置に配置されている。排液タンク63bは、長手方向中心軸が水平方向に対して傾斜するように配置されている。排液タンク63bの長手方向の高位置側の上端部は、第1遮断バルブ63aへとつながっている。また、排液タンク63bの長手方向の低位置側の端部は、第2遮断バルブ63cへとつながっている。また、排液タンク63bの長手方向上端部には、大気導入バルブ63dが接続されている。
【0037】
浮遊物除去装置6は、真空ポンプ65aと吐出側遮断バルブ65bとを気体流路65の途中部に有している。吐出側遮断バルブ65bは真空ポンプ65aより下流側に設けられている。真空ポンプ65aは、水封式の真空ポンプである。真空ポンプ65aは、密閉容器2から凝縮容器41に導かれた蒸気のうち、凝縮水にならなかった蒸気を、凝縮容器41から排出するために設けられている。また、真空ポンプ65aは、収容部減圧部に兼用されている。具体的に説明すると、真空ポンプ65aは、気体流路65、気液分離容器61、接続筒部62、凝縮容器41、接続流路7、および、案内部23を介して、密閉容器2の収容部24につながっている。真空ポンプ65aを駆動させると、真空ポンプ65aと空間的につながった収容部24の空気も吸引することになる。このように、真空ポンプ65aを駆動させることにより、収容部24を減圧することもできる。
【0038】
なお、気液分離容器61に凝縮水を貯め過ぎた場合には、気体排出口61bの高さ位置まで凝縮水の水面が達することになる。その場合、凝縮水は、気体排出口61bから気体流路65の方へ流れ出す。しかし、真空ポンプ65aの中には、通常時から封水が存在しているので、真空ポンプ65aの中に凝縮水が入っても問題ない。また、真空ポンプ65aの吐出口から凝縮水が気体流路65の下流へ流れ出した場合には、その凝縮水は、沈殿槽64の沈殿処理部64cに導かれる。気体流路65から沈殿処理部64cに入った凝縮水に含まれる浮遊物は、沈殿処理部64cにおいて沈降し凝縮水から分離される。
【0039】
沈殿槽64は、凝縮部4で蒸気と熱交換させる冷却水を冷却するためのクーリングタワー9と上澄水流路66によって接続されている。気液分離容器61の液体排出口61aから液体流路63によって沈殿槽64に流入した凝縮水のうち、上澄水のみが、上澄水流路66を通じてクーリングタワー9に供給される。
【0040】
上澄水流路66の途中部には、送水遮断バルブ66aが設けられている。送水遮断バルブ66aは、沈殿槽64の近傍に設けられている。気体流路65と上澄水流路66とは、バイパス流路68によって接続されている。バイパス流路68の気体流路65側の端部は、の気体流路65における真空ポンプ65aと吐出側遮断バルブ65bとの間に接続される。また、バイパス流路68の上澄水流路66側の端部は、上澄水流路66における送水遮断バルブ66aとクーリングタワー9との間に接続される。バイパス流路68の途中部には、バイパスバルブ68aが設けられている。
【0041】
クーリングタワー9は、受水槽93、汲み上げポンプ94、ノズル95、流下部96、および、ファン97を有している。クーリングタワー9は、送り側冷却水流路91および戻り側冷却水流路92によって、凝縮部4と接続されている。送り側冷却水流路91は、凝縮容器41の冷却水入口41aから凝縮容器41の内部へ入り、冷却水入口41a側のヘッド42と接続されている。送り側冷却水流路91の途中部には、冷却水ポンプ98が設けられている。また、戻り側冷却水流路92は、凝縮容器41の冷却水出口41bから凝縮容器41の内部へ入り、冷却水出口41b側のヘッド42と接続されている。
【0042】
クーリングタワー9の受水槽93には、凝縮容器41の冷却水出口41bから排出された冷却水が、戻り側冷却水流路92を通って流入する。汲み上げポンプ94は、受水槽93から冷却水を汲み上げる。ノズル95は、汲み上げられた冷却水を流下部96に向けて噴射する。ファン97は、冷却水が流下部96を流下する間、流下部96に向けて送風を行う。冷却水は、ファン97からの送風を受けて温度が低下する。冷却水は、流下部96を流下した後、再び受水槽93に流入する。
【0043】
クーリングタワー9で冷却された冷却水は、冷却水ポンプ98によって凝縮部4の方へ送水される。当該冷却水は、送り側冷却水流路91を通って凝縮容器41の冷却水入口41aから凝縮容器41の内部に戻される。凝縮容器41の内部に戻された冷却水は、複数の冷却管43内を流通する間に、有機性廃棄物の蒸気と熱交換して温度が上昇する。温度上昇した冷却水は、戻り側冷却水流路92を通って再びクーリングタワー9に流入する。つまり、冷却水は凝縮部4とクーリングタワー9との間に設けられた送り側冷却水流路91および戻り側冷却水流路92を循環する。
【0044】
次に、本実施形態に係る有機性廃棄物の処理装置1の動作について説明する。図示省略の投入コンベヤによって、有機性廃棄物が受入ホッパ8から密閉容器2の発酵原料投入口21に送られる。発酵原料投入口21から収容部24に投入された有機性廃棄物は、ボイラ50の加熱用蒸気によって加熱された加熱ジャケット5によって加熱される。また、真空ポンプ65aの駆動によって密閉容器2の収容部24は減圧され、減圧の効果によって水の沸点は低下する。これにより、収容部24は50~60℃に維持されつつ、有機性廃棄物に含まれる水分が沸騰されるようになる。また、有機性廃棄物の発酵は、攪拌装置3の攪拌部材32で攪拌されることにより、促進される。
【0045】
加熱された有機性廃棄物から発生する蒸気は凝縮部4の凝縮容器41において凝縮する。凝縮容器41において生成した凝縮水は、接続筒部62を通過して気液分離容器61において滞留する。気液分離容器61において滞留した凝縮水には、有機性廃棄物の塵が浮遊物として含まれている。浮遊物を含む凝縮水が気液分離容器61に一定量以上貯められると、浮遊物を含む凝縮水の沈殿槽64への移動作業が行われる。
【0046】
浮遊物を含む凝縮水の気液分離容器61から沈殿槽64への移動作業は、次のようにして行われる。まず、浮遊物を含む凝縮水を気液分離容器61に貯めている状態では、第1遮断バルブ63a、第2遮断バルブ63c、および、大気導入バルブ63dは全て閉じた状態となっている。作業者がこの状態から第1遮断バルブ63aを開く。すると、重力によって、浮遊物を含む凝縮水が、気液分離容器61から排液タンク63bに移動する。浮遊物を含む凝縮水が、排液タンク63bに一時貯留される。このとき、排液タンク63bは負圧の状態である。次に、作業者が第1遮断バルブ63aを閉じる。そして、作業者が大気導入バルブ63dと第2遮断バルブ63cとをこの順に開く。これにより、大気が排液タンク63b内に導入されて排液タンク63b内は大気圧となる。沈殿槽64は大気圧となっているので、排液タンク63b内と沈殿槽64の圧力差がなくなる。これにより、浮遊物を含む凝縮水が、排液タンク63bから沈殿槽64の沈殿処理部64cにスムーズに流入される。
【0047】
沈殿槽64の沈殿処理部64cでは、凝縮水の中の浮遊物が時間の経過とともに沈降し凝縮水から分離される。沈殿処理部64cで生成された上澄水は、上澄水貯留部64dに移動して貯留される。上澄水貯留部64dに貯留された上澄水は、排水ポンプ64bの駆動力により、上澄水流路66を通ってクーリングタワー9に導かれる。
【0048】
以上のとおり、本実施形態に係る有機性廃棄物の処理装置1は、有機性廃棄物を収容する収容部24を有する密閉容器2と、収容部24を減圧する収容部減圧部(真空ポンプ65a)と、収容部24を加熱する収容部加熱部(加熱ジャケット5、ボイラ50)と、収容部24で発生した蒸気を凝縮容器41の中で凝縮する凝縮部4とを含む。また、処理装置1は、凝縮部4で発生した凝縮水の中の浮遊物を除去するための浮遊物除去装置6を備えている。浮遊物除去装置6は、凝縮容器41の下方に配置されるとともに鉛直方向に対して傾斜した方向を長手方向とする気液分離容器61を有している。凝縮容器41の内部と気液分離容器61の内部とは、凝縮容器41と気液分離容器61との上下間に位置する接続筒部62によって接続されている。気液分離容器61は、長手方向上端部の気体排出口61bと、長手方向下端部の液体排出口61aとを有している。
【0049】
上記構成によれば、浮遊物を含む凝縮水は、凝縮容器41の中に留まることなく、重力によって気液分離容器61の方へ移動する。気液分離容器61は、水平方向に対して傾斜しているので、浮遊物を含む凝縮水は気液分離容器61の長手方向の低位置側の端部に設けられた液体排出口61aに導かれる。一方、凝縮容器41の中に残った蒸気は、気液分離容器61の長手方向の高位置側の端部の上部に設けられた気体排出口61bから排出される。すなわち、気液分離容器61によって、浮遊物を含む凝縮水と凝縮容器41に残った蒸気とを分離することができる。仮に、特許文献1に開示された有機性廃棄物の処理装置のように、凝縮容器41の中で凝縮水を貯めた場合には、凝縮容器41の中に存在する熱交換用の多数の冷却管43に浮遊物が付着して除去しにくくなる。本実施形態に係る発明では、凝縮容器41の中で発生した凝縮水はすぐに接続筒部62を通って気液分離容器61に集められる。これにより、凝縮容器41の中の冷却管43に浮遊物が付着することを抑制することができるので、凝縮水に含まれる浮遊物を効率良く除去することができる。
【0050】
また、本実施形態において、浮遊物除去装置6は、気体排出口61bに接続される気体流路65の途中部に設けられる真空ポンプ65aを有し、真空ポンプ65aは、収容部減圧部に兼用されている。
【0051】
上記構成によれば、真空ポンプ65aが作動することによって、気液分離容器61の気体排出口61bから蒸気が排出される際に、凝縮容器41から接続筒部62を通る蒸気の流れが形成される。この蒸気の流れは、凝縮容器41で発生した凝縮水の気液分離容器61への移動を助ける。これにより、凝縮水中の浮遊物をよりいっそう効率良く除去することができる。また、真空ポンプ65aが作動することによって、凝縮容器41とつながっている収容部24を減圧することもできる。これにより、収容部24の減圧のためだけに別の真空ポンプを設ける場合と比較して、省スペースや省コストになる。
【0052】
また、本実施形態において、浮遊物除去装置6は、沈殿槽64を有している。沈殿槽64は、気液分離容器61の液体排出口61aと液体流路63によって接続されている。沈殿槽64は、凝縮部4で蒸気と熱交換させる冷却水を冷却するためのクーリングタワー9と上澄水流路66によって接続されている。また、液体排出口61aから液体流路63によって沈殿槽64に流入した凝縮水のうち、上澄水のみが、上澄水流路66を通じてクーリングタワー9に供給される。
【0053】
上記構成によれば、浮遊物を含む凝縮水は、沈殿槽64において浮遊物が確実に除去された後、クーリングタワー9に導かれる。これにより、浮遊物が冷却水通路を循環してしまうという従来の問題が解消されるので、クーリングタワー9や凝縮部4における冷却能力の低下や配管詰まり等のトラブルを防ぐことができる。
【0054】
また、本実施形態において、浮遊物除去装置6は、排液タンク63bと、排液タンク63bよりも上流側に配置される第1遮断バルブ63aと、排液タンク63bよりも下流側に配置される第2遮断バルブ63cとを、液体流路63の途中部に有している。排液タンク63bには、大気導入バルブ63dが接続されている。第1遮断バルブ63aおよび第2遮断バルブ63cの開閉により、気液分離容器61から排出された凝縮水が排液タンク63bに一時貯留される。また、大気導入バルブ63dの開放によって、排液タンク63bに大気を導入しつつ排液タンク63bの凝縮水を沈殿槽64に流入させるように構成されている。
【0055】
上記構成によれば、浮遊物を含む凝縮水をスムーズに沈殿槽64に流入させることができる。より具体的に説明すると、第1遮断バルブ63aを閉、大気導入バルブ63dと第2遮断バルブ63cを開にすることによって、排液タンク63bと沈殿槽64との圧力差がなくなる。これにより、浮遊物を含む凝縮水をスムーズに沈殿槽64に流入させることができる。
【0056】
また、本実施形態において、浮遊物除去装置6は、沈殿槽64の底部に配置されるスラッジポンプ64aを有している。スラッジポンプ64aは、密閉容器2に供給される有機性廃棄物を受け入れる受入ホッパ8と沈殿物供給路67によって接続されている。沈殿槽64で凝縮水から浮遊物を沈降分離させてできた沈殿物は、スラッジポンプ64aの駆動により、沈殿物供給路67を通して受入ホッパ8に送るように構成されている。
【0057】
上記構成によれば、沈殿物を繰り返し収容部24で発酵処理を行うことによって、沈殿物がより細かくなるように処理することができる。
【0058】
今回、開示した実施形態は全ての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。本発明の技術的範囲は、上述した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、本発明の技術的範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれる。
【符号の説明】
【0059】
1 有機性廃棄物の処理装置
2 密閉容器
4 凝縮部
5 加熱ジャケット(収容部加熱部)
6 浮遊物除去装置
8 受入ホッパ
9 クーリングタワー
24 収容部
41 凝縮容器
50 ボイラ(収容部加熱部)
61 気液分離容器
61a 液体排出口
61b 気体排出口
62 接続筒部
63 液体流路
63a 第1遮断バルブ
63b 排液タンク
63c 第2遮断バルブ
63d 大気導入バルブ
64 沈殿槽
64a スラッジポンプ
65 気体流路
65a 真空ポンプ(収容部減圧部)
66 上澄水流路
67 沈殿物供給路
図1
図2
図3
図4