(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024065856
(43)【公開日】2024-05-15
(54)【発明の名称】情報提示装置、システム、及び、情報提示方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0251 20230101AFI20240508BHJP
【FI】
G06Q30/02 398
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022174925
(22)【出願日】2022-10-31
(71)【出願人】
【識別番号】520024120
【氏名又は名称】住吉販売株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】平 哲也
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB08
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】新聞販売店が潜在顧客との契約締結に向けての営業を効率良く行うことを可能にする。
【解決手段】コールセンタ端末(3)は、情報提供システムに対して付加提供情報となる目的情報を提供することが検討されているとき、目的情報を情報提供システムを通じて提供すべき対象地域の入力を受付けた場合に、対象地域に対応する前記販売店コードを特定するコード特定部(311)と、コード特定部が特定した販売店コードに対応付けられた利用者数情報が示す利用者数を提示する表示制御部(312)と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
新聞販売店が紙媒体の新聞を販売できる販売地域を示す販売店コードには、利用者に電子新聞と、前記電子新聞と共に提供される付加提供情報とを提供するか、又は、前記付加提供情報のみを提供する情報提供システムを通じて、前記付加提供情報を提供する提供先の数を示す提供先数情報が対応付けられており、
前記情報提供システムに対して、前記付加提供情報となる目的情報を提供することが検討されているとき、前記目的情報を前記情報提供システムを通じて提供すべき対象地域の入力を受付けた場合に、前記対象地域に対応する前記販売店コードを特定する特定部と、
前記特定部が特定した前記販売店コードに対応付けられた前記提供先数情報が示す前記提供先の数を提示する提示制御部と、を備える、情報提示装置。
【請求項2】
前記販売店コードには、前記付加提供情報の閲覧に関連する閲覧関連情報が対応付けられており、
前記提示制御部は、前記特定部が特定した前記販売店コードに対応付けられた前記閲覧関連情報を提示する、請求項1に記載の情報提示装置。
【請求項3】
前記閲覧関連情報は、前記付加提供情報の閲覧数、前記付加提供情報の閲覧に基づく商品又はサービスの購入数、及び、前記利用者の実店舗への入店数、の少なくとも何れか1つを示す情報である、請求項2に記載の情報提示装置。
【請求項4】
前記対象地域での前記目的情報の提供に関心を示した潜在顧客に関する潜在顧客情報を、前記特定部が特定した前記販売店コードに対応付けて管理する管理部を、備える、請求項1から3の何れか1項に記載の情報提示装置。
【請求項5】
請求項4に記載の情報提示装置と、
前記情報提示装置から受信した前記潜在顧客情報に対応付けられた前記販売店コードに対応する新聞販売店が使用する電子端末に、当該潜在顧客情報を提供する情報提供装置と、を備える、システム。
【請求項6】
新聞販売店が紙媒体の新聞を販売できる販売地域を示す販売店コードには、利用者に電子新聞と、前記電子新聞と共に提供される付加提供情報とを提供するか、又は、前記付加提供情報のみを提供する情報提供システムを通じて、前記付加提供情報を提供する提供先の数を示す提供先数情報が対応付けられており、
前記情報提供システムに対して、前記付加提供情報となる目的情報を提供することが検討されているとき、前記目的情報を前記情報提供システムを通じて提供すべき対象地域の入力を受付けた場合に、前記対象地域に対応する前記販売店コードを特定する特定ステップと、
前記特定ステップにて特定した前記販売店コードに対応付けられた前記提供先数情報が示す前記提供先の数を提示する提示ステップと、を含む、情報提示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の一態様は、情報提示装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、スマートフォン等の電子端末を介して電子新聞を閲覧できるシステムが構築されている。このようなシステムの一例が、特許文献1に開示されている。特許文献1には、デジタル新聞の利用者がログインした画面に設置されたアプローチポイントをクリックすることにより、利用者が事前に登録した地域内の店舗又は公共機関を選択でき、選択された店舗又は公共機関の情報を表示するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のシステムは、例えば、店舗等から収集した広告情報を表示する。上記システムにおいてより多くの広告情報を提供するためには、上記システムにおいて広告情報を提供したい顧客を確保する必要がある。当該顧客の確保のためには、上記システムでの広告情報の提供を検討している潜在顧客を見つけ出し、当該潜在顧客と契約する必要がある。
【0005】
新聞販売店は、特定の地域に紙媒体の新聞を販売できる権利、及び、当該地域に提供する広告を取り扱う権利を有する。しかし、新聞販売店が、当該地域において広告情報の提供を検討している潜在顧客を見つけ出すことは、現実的には困難である。
【0006】
本発明の一態様は、潜在顧客との契約締結に向けての営業を行う者が、当該営業を効率良く行うことを可能にする情報提示装置等を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の態様1に係る情報提示装置は、新聞販売店が紙媒体の新聞を販売できる販売地域を示す販売店コードには、利用者に電子新聞と、前記電子新聞と共に提供される付加提供情報とを提供するか、又は、前記付加提供情報のみを提供する情報提供システムを通じて、前記付加提供情報を提供する提供先の数を示す提供先数情報が対応付けられており、前記情報提供システムに対して、前記付加提供情報となる目的情報を提供することが検討されているとき、前記目的情報を前記情報提供システムを通じて提供すべき対象地域の入力を受付けた場合に、前記対象地域に対応する前記販売店コードを特定する特定部と、前記特定部が特定した前記販売店コードに対応付けられた前記提供先数情報が示す前記提供先の数を提示する提示制御部と、を備える。
【0008】
上記構成によれば、情報提示装置は、潜在顧客が目的情報を提供することを検討している対象地域での正確な提供先数を、当該潜在顧客に提示できる。そのため、潜在顧客は、指定された対象地域での正確な提供先数を把握できるので、正確な情報に基づき、当該対象地域において目的情報を提供すべきかを検討できる。
【0009】
また、情報提示装置のユーザ(例えばコールセンタのオペレータ、又は、上記対象地域に対応する販売地域において業務を行う新聞販売店の従業員)についても、正確な提供先数を把握できる。そのため、当該ユーザは、情報提供システムを通じた目的情報の提供に向けての営業を効率良く行うことができる。
【0010】
本発明の態様2に係る情報提示装置では、態様1において、前記販売店コードには、前記付加提供情報の閲覧に関連する閲覧関連情報が対応付けられており、前記提示制御部は、前記特定部が特定した前記販売店コードに対応付けられた前記閲覧関連情報を提示する。
【0011】
上記構成によれば、情報提示装置が、上記対象地域に対応する閲覧関連情報を提示することにより、潜在顧客は、より正確な情報に基づき、当該対象地域において目的情報を提供すべきかを検討できる。また、情報提示装置のユーザは、より正確な情報に基づき、上記営業を効率良く行うことができる。
【0012】
本発明の態様3に係る情報提示装置では、態様2において、前記閲覧関連情報は、前記付加提供情報の閲覧数、前記付加提供情報の閲覧に基づく商品又はサービスの購入数、及び、前記利用者の実店舗への入店数、の少なくとも何れか1つを示す情報である。
【0013】
上記構成によれば、潜在顧客は、上記対象地域における閲覧数、購入数、及び、入店数の少なくとも何れかに基づき、当該対象地域において目的情報を提供すべきかを検討できる。また、情報提示装置のユーザは、上記対象地域における閲覧数、購入数、及び、入店数の少なくとも何れかに基づき、上記営業を効率良く行うことができる。
【0014】
本発明の態様4に係る情報提示装置は、態様1から3の何れかにおいて、前記対象地域での前記付加提供情報の提供に関心を示した潜在顧客に関する潜在顧客情報を、前記特定部が特定した前記販売店コードに対応付けて管理する管理部を、備える。
【0015】
上記構成によれば、情報提示装置は、特定部が特定した販売店コードに対応する新聞販売店において使用される電子端末に、当該販売店コードに対応する対象地域での目的情報の提供に関心を示す潜在顧客に関する潜在顧客情報を提供することが可能となる。
【0016】
本発明の態様5に係るシステムは、態様4に記載の情報提示装置と、前記情報提示装置から受信した前記潜在顧客情報に対応付けられた前記販売店コードに対応する新聞販売店が使用する電子端末に、当該潜在顧客情報を提供する情報提供装置と、を備える。
【0017】
上記構成によれば、情報提示装置は、情報提供装置を介して、上記電子端末に、特定部が特定した販売店コードに対応する対象地域での目的情報の提供に関心を示す潜在顧客に関する潜在顧客情報を提供できる。
【0018】
そのため、上記対象地域に対応する販売地域において業務を行う新聞販売店は、例えば、情報提示装置のユーザ(例えばコールセンタのオペレータ)からの紹介、又は、情報提示装置からの情報提供により、当該対象地域での目的情報の提供に関心を示す潜在顧客を把握できる。従って、当該新聞販売店は、当該潜在顧客に、上記営業を行うことができる。つまり、当該新聞販売店は、当該営業を効率良く行うことができる。
【0019】
本発明の態様6に係る情報提示方法は、新聞販売店が紙媒体の新聞を販売できる販売地域を示す販売店コードには、利用者に電子新聞と、前記電子新聞と共に提供される付加提供情報とを提供するか、又は、前記付加提供情報のみを提供する情報提供システムを通じて、前記付加提供情報を提供する提供先の数を示す提供先数情報が対応付けられており、前記情報提供システムに対して、前記付加提供情報となる目的情報を提供することが検討されているとき、前記目的情報を前記情報提供システムを通じて提供すべき対象地域の入力を受付けた場合に、前記対象地域に対応する前記販売店コードを特定する特定ステップと、前記特定ステップにて特定した前記販売店コードに対応付けられた前記提供先数情報が示す前記提供先の数を提示する提示制御ステップと、を含む。
【0020】
上記方法によれば、態様1の情報提示装置と同様、潜在顧客が、正確な情報に基づき、上記対象地域において目的情報を提供すべきかを検討することを可能にする。また、情報提示装置のユーザ(例えばコールセンタのオペレータ、又は、上記対象地域に対応する販売地域において業務を行う新聞販売店の従業員)が、上記営業を効率良く行うことが可能となる。
【0021】
本発明の各態様に係る情報提示装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを前記情報提示装置が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより前記情報提示装置をコンピュータにて実現させる情報提示装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
【発明の効果】
【0022】
本発明の一態様によれば、潜在顧客との契約締結に向けての営業を行う者が、当該営業を効率良く行うことを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図2】電子新聞及び付加提供情報を利用者に提供する情報提供システムの一例を示す図である。
【
図3】各種情報のデータ構造の一例を示す図である。
【
図4】各種情報のデータ構造の一例を示す図である。
【
図5】第1サーバ、コールセンタ端末、及び、販売店端末における処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本実施形態では、後述する情報提供システムを通じた情報の提供を希望する希望者を募集するシステムの一例について説明する。具体的には、後述する情報提供システムを通じた広告情報の提供を希望する広告主を募集する広告主募集システムの一例について説明する。広告主募集システムについて説明する前に、まず、広告主が広告情報を提供可能な情報提供システムについて説明する。
【0025】
〔情報提供システムの概要〕
図2は、電子新聞(デジタル新聞)及び付加提供情報、又は、付加提供情報のみを利用者に提供する情報提供システム101の一例を示す図である。
図2に示すように、情報提供システム101は、例えば、第2サーバ102、新聞作成装置103、記事抽出装置104、購読者管理装置105、及び、広告管理装置106を備える。これらの装置は、PC(Personal Computer)等で実現されてよい。また、第2サーバ102と、新聞作成装置103、記事抽出装置104、購読者管理装置105及び広告管理装置106とは、情報の送受信が可能なように電気的に接続されている。
【0026】
利用者は、情報提供システム101が提供する情報に対してアクセス権限を有する者である。利用者としては、情報提供システム101を有料で利用する有料利用者(有料ユーザ)と、情報提供システム101を有料で利用する無料利用者(無料ユーザ)と、が挙げられる。
【0027】
有料利用者は、例えば、新聞販売店又は新聞社と電子新聞の購読を契約することにより、情報提供システム101を使用するためのID(後述する購読者ID)が発行された電子新聞の購読者が挙げられる。本明細書では、有料利用者が電子新聞の購読者であるものとして説明する。無料利用者は、例えば、電子新聞の契約を解除した者、電子新聞の契約前に電子新聞を試用している者、又は、上記契約以外の方法で情報提供システム101を使用するためのIDを取得した者が挙げられる。
【0028】
有料利用者は、例えば、情報提供システム101を通じて、電子新聞及び付加提供情報の両方を閲覧可能である。すなわち、情報提供システム101は、有料利用者には電子新聞及び付加提供情報の両方を提供する。無料利用者は、例えば、情報提供システム101を通じて、付加提供情報のみを閲覧可能である。無料利用者は、例えば、情報提供システム101を通じて、電子新聞のダイジェスト版等の無料利用者向けのコンテンツを閲覧可能であってもよい。すなわち、情報提供システム101は、無料利用者には付加提供情報のみか、又は、当該コンテンツを提供する。無料利用者が閲覧可能な付加提供情報は、有料利用者が閲覧可能な付加提供情報の一部であってもよい。
【0029】
第2サーバ102は、新聞社が発行する電子新聞、電子新聞の購読者等の利用者、及び、付加提供情報を管理する装置である。また、第2サーバ102は、電子新聞及び/又は付加提供情報を第1電子端末108に提供する装置である。
【0030】
電子新聞は、販売地域を一部地域として含む配布域に配布される版の電子新聞である。販売地域は、新聞販売店が紙媒体の新聞を販売できる地域である。紙媒体の新聞及び電子新聞の発行元である新聞社は、新聞販売店に対して、販売地域を示す販売店コードを設定する。すなわち、新聞社は、設定した販売地域において紙媒体の新聞を配布できる権限としての代償権を、新聞販売店に与える。これにより、新聞販売店は、設定された販売地域において新聞社が発行する紙媒体の新聞を販売できる。そして、販売店コードに電子新聞が対応付けられている。
【0031】
上記販売地域は、例えば小学校の通学区域(丁又は番地まで特定した地域)であってよい。上記配布域は、例えば、都道府県、及び、市区町村(「区」については政令指定都市に含まれる区であってもよい)といった行政上区画された地域であってよい。また、上記配布域は、複数の都道府県又は複数の市区町村を含む広域地域(例えば「北摂」及び「泉州」等)であってよい。
【0032】
付加提供情報は、利用者に提供される情報であり、かつ電子新聞とは異なる情報である。付加提供情報は、購読者に対しては、電子新聞と共に提供される情報である。付加提供情報は、例えば、販売地域において販売される紙媒体の新聞に折込まれる広告(折込みチラシ)に含まれる広告情報であってよい。また、付加提供情報は、例えば、配布域において展開される広告に含まれる広告情報であってよい。広告情報としては、例えば、企業又は公共団体自体を紹介する広告、及び、企業又は公共団体が提供する商品又はサービスを紹介する広告等を示す情報が挙げられる。なお、本明細書において、企業には、大企業、中小企業、個人事業主が経営する企業、又は、商品もしくはサービスを顧客に直接提供する店舗が含まれるものとする。また、公共団体の一例として、自治体が挙げられる。
【0033】
また、付加提供情報には、購読者が閲覧可能な有料提供情報と、無料利用者が閲覧可能な無料提供情報とが含まれていてよい。この場合、付加提供情報には、有料又は無料を示す情報が対応付けられていてよい。当該情報は、例えば広告主により付加されてよい。有料提供情報は、広告管理装置106が管理する付加提供情報の全てであってよい。無料提供情報は、広告管理装置106が管理する付加提供情報の一部であってよい。
【0034】
第2サーバ102は、例えば、利用者がログインすることにより電子新聞及び/又は付加提供情報を表示可能であり、かつ付加提供情報を検索可能なアプリケーションソフトウェア(以降、「情報検索アプリ」と称する)を、第1電子端末108に提供する。これにより、第2サーバ102は、情報検索アプリを介して、電子新聞及び/又は付加提供情報を第1電子端末108に提供できる。そして、第1電子端末108は、情報検索アプリを介して、電子新聞及び/又は付加提供情報を表示できる。情報検索アプリは、タウンサーチとも称される。
【0035】
第1電子端末108は、第2サーバ102が提供する電子新聞及び/又は付加提供情報を表示する電子端末である。第1電子端末108は、利用者が使用する電子端末であり、第2サーバ102と第3ネットワーク115を介して接続される。第1電子端末108は、例えば、スマートフォン、タブレット、PC等、利用者に対して情報を提示でき、かつ、利用者による操作を受付けることが可能な装置であればよい。
【0036】
新聞作成装置103は、配布域毎に発行される電子新聞を作成する装置である。新聞作成装置103は、紙媒体の新聞を電子データ化した新聞を電子新聞として作成する。記事抽出装置104は、電子新聞(紙面データ)に含まれる複数の記事を1つずつ抽出する装置である。記事抽出装置104は、第1電子端末108において表示可能なように、記事に対して加工処理を施してもよい。当該加工処理は公知の技術であってよい。
【0037】
購読者管理装置105は、電子新聞の購読について契約した購読者の個人情報(入会情報)を管理する装置である。購読者の個人情報には、購読者の氏名、連絡先(住所、電話番号及びメールアドレス等)、購読者を識別する識別情報(購読者識別情報。以下、購読者IDと称する。)、及び、パスワード等の情報が含まれる。購読者の情報には、購読者が使用する第1電子端末108を識別する端末識別情報(以下、端末IDと称する)が含まれていてもよい。また、購読者の個人情報には、上記連絡先に対応付けられた販売店コードが含まれている。上記連絡先としては、複数の連絡先を登録可能である。従って、複数の連絡先が登録されている場合、購読者の個人情報には、複数の連絡先(例えば住所の番地)のそれぞれに対応付けられた販売店コードが含まれる。以下、購読者の個人情報を購読者情報と称する。
【0038】
第2サーバ102は、購読者管理装置105から購読者情報を取得することにより、購読者情報を管理できる。また、第2サーバ102は、購読者情報に加え、無料利用者の個人情報(以下、無料利用者情報と称する)も管理できる。
【0039】
無料利用者情報には、購読者情報と同様の情報が含まれる。例えば、無料利用者情報には、無料利用者の氏名、連絡先、無料利用者を識別する識別情報(無料利用者識別情報。以下、無料利用者IDと称する。)、及び、パスワード等の情報が含まれる。無料利用者情報には、無料利用者が使用する第1電子端末108を識別する端末IDが含まれていてもよい。また、無料利用者情報には、上記連絡先に対応付けられた販売店コードが含まれている。上記連絡先としては、複数の連絡先を登録可能である。従って、複数の連絡先が登録されている場合、無料利用者情報には、複数の連絡先のそれぞれに対応付けられた販売店コードが含まれる。
【0040】
広告管理装置106は、付加提供情報を管理する装置である。広告管理装置106は、付加提供情報を記憶していてもよいし、付加提供情報が別装置に記憶されている場合には、例えば付加提供情報を提供するサイトのURL(Uniform Resource Locator)を記憶していてもよい。
【0041】
また、広告管理装置106は、第1電子端末108への付加提供情報の掲載を希望する広告主(スポンサー)の情報を管理する装置である。広告主は、情報提供システム101を通じた付加提供情報の提供を希望する者であり、情報提供システム101の管理者(例えば、新聞販売店)と、当該提供に関する契約を締結した者(情報提供システム101に関しての管理者の顧客)である。広告主の情報には、広告主の氏名(企業名又は公共団体名)、連絡先(住所、電話番号及びメールアドレス等)、広告主を識別する広告主識別情報(以下、広告主IDと称する)、パスワード、付加提供情報に関する情報(掲載地域情報、掲載期間情報及び掲載料情報等)等の情報が含まれる。
【0042】
広告管理装置106は、広告主IDと付加提供情報とを対応付けて記憶する。掲載地域情報は、例えば、販売店コードに含まれる販売地域及び配布域(例えば、都道府県、市区町村及び広域地域)等の、分類された地域のうちの1つを示す情報である。すなわち、掲載地域情報には、販売店コードに含まれる販売地域情報又は配布域情報が対応付けられている。
【0043】
このように、購読者ID、無料利用者ID又は端末IDに販売店コードが対応付けられていると共に、販売店コードには付加提供情報が対応付けられている。第2サーバ102は、第1電子端末108から受信した購読者ID、無料利用者ID又は端末IDに対応付けられた販売店コードを特定する。上記連絡先として複数の連絡先が登録されている場合、第1電子端末108を介した利用者の操作に基づき、複数の連絡先のうちの1の連絡先が選択されている。そのため、第2サーバ102は、当該1の連絡先に対応付けられた販売店コードを特定する。
【0044】
そして、第2サーバ102は、特定した販売店コードに対応付けられた付加提供情報を、第1電子端末108に提供する。第2サーバ102は、購読者ID、又は、購読者が使用する第1電子端末108の端末IDを受信した場合には、特定した販売店コードに対応付けられた付加提供情報として、有料提供情報を、第1電子端末108に提供してよい。第2サーバ102は、無料利用者ID、又は、無料利用者が使用する第1電子端末108の端末IDを受信した場合には、特定した販売店コードに対応付けられた付加提供情報として、無料提供情報を、第1電子端末108に提供してよい。
【0045】
また、第2サーバ102は、購読者ID、又は、購読者が使用する第1電子端末108の端末IDを受信した場合には、特定した販売店コードに対応付けられた電子新聞を、第1電子端末108に提供する。当該電子新聞は、販売店コードに含まれる配布域において配布される版の電子新聞である。
【0046】
第1電子端末108は、購読者ID、無料利用者ID又は端末IDに対応付けられた販売店コードに対応付けられた付加提供情報を、第1電子端末108が備える表示部に表示する。第1電子端末108は、第2サーバ102が特定した販売店コードに対応付けられた付加提供情報を受信することにより、当該付加提供情報を表示部に表示する。同様に、第1電子端末108は、第2サーバ102が特定した販売店コードに対応付けられた電子新聞を、第1電子端末108が備える表示部に表示する。
【0047】
従って、情報提供システム101によれば、購読者は、設定した連絡先に対応する販売店コード単位で、電子新聞と共に付加提供情報を、第1電子端末108を介して閲覧できる。また、無料利用者は、設定した連絡先に対応する販売店コード単位で、付加提供情報を、第1電子端末108を介して閲覧できる。そのため、利用者にとって有益となり得る付加提供情報(例えば、利用者が居住又は滞在する地域の折込みチラシに含まれる情報)を、簡易な手法で、利用者に提供できる。
【0048】
また、第2サーバ102は、広告主が投稿した広告情報(以下、投稿情報と称する)を、広告主IDに対応付けて管理している。投稿情報は、例えば、企業の基本情報(例えば、企業名、住所等の連絡先、及び、商品又はサービスに関する情報)、イベント情報(例えばセール情報)、クーポン情報(割引情報)、及び/又は、採用情報であってよい。また、投稿情報は、これらの情報の新規情報又は更新情報であってもよい。
【0049】
第2サーバ102は、特定した販売店コードに対応付けられた投稿情報(販売店コードに対応付けられた広告主IDが示す広告主が作成した投稿情報)を、第1電子端末108に提供してもよい。例えば、第2サーバ102は、利用者が第1電子端末108を介して検索した投稿情報を、第1電子端末108に提供してもよい。この場合、付加提供情報と同様、利用者にとって有益となり得る投稿情報(例えば、利用者が居住又は滞在する地域で事業を展開する企業に関する情報)を、簡易な手法で、利用者に提供できる。なお、投稿情報は付加提供情報に含まれていてもよい。
【0050】
また、付加提供情報及び投稿情報は、例えば二次元コードから取得可能であってもよい。この場合、第1電子端末108が備える撮像部が二次元コードを取得することにより、付加提供情報及び投稿情報を取得できる。付加提供情報及び投稿情報は、広告主が随時追加及び更新できる情報である。そのため、利用者は、企業が提供するリアルタイムな情報を、第1電子端末108において情報検索アプリを開いたり二次元コードを取得したりする等して、所望のタイミングで閲覧できる。
【0051】
また、付加提供情報及び投稿情報は、リスティング広告又はディスプレイ広告として提供されてよい。また、付加提供情報及び投稿情報は、情報検索アプリ以外のアプリケーションを通じて提供されてもよく、例えば、SNS(Social Networking Service)広告として提供されてもよい。その他、付加提供情報及び投稿情報は、ジオターゲティング広告として提供されてもよい。また、付加提供情報及び投稿情報は、チャットボットと連携して提供されてもよい。つまり、広告主は、付加提供情報及び投稿情報を、種々の広告の形態を用いて利用者に提供できる。
【0052】
第2電子端末109は、広告主(企業又は公共団体)等が使用する電子端末であり、広告管理装置106と第4ネットワーク116を介して接続される。第2電子端末109は、例えば、スマートフォン、タブレット、PC等、広告主等に対して情報を提示でき、かつ、広告主等による操作を受付けることが可能な装置であればよい。
【0053】
第2電子端末109は、例えば、広告管理装置106に、付加提供情報、掲載期間情報及び掲載地域情報の登録、更新又は削除要求を送信する。これにより、広告管理装置106は、付加提供情報等を登録、更新又は削除する。
【0054】
また、新聞販売店、又は、付加提供情報を管理できる事業者(管理事務局)は、第2電子端末109に表示される管理画面を介して、広告管理装置106から付加提供情報等の登録、更新又は削除を行うことができる。つまり、新聞販売店又は事業者は、広告主と同様、第2サーバ102を介して、所望の付加提供情報を所望の掲載期間において第1電子端末108に提供できる。また、新聞販売店又は事業者は、上記管理画面を介して、新聞販売店又は事業者に設定された掲載地域において、付加提供情報を第1電子端末108に提供できる。
【0055】
また、付加提供情報には、商品又はサービスを購入可能な購入サイトのURLが含まれていてよい。この場合、第1電子端末108は、付加提供情報の表示だけでなく、購入サイトを表示することもできる。また、第2サーバ102は、第1電子端末108における付加提供情報の表示履歴(すなわち、付加提供情報の閲覧履歴)、及び、購入サイトにおける、当該付加提供情報に含まれる商品又はサービスの購入履歴を管理してもよい。
【0056】
上述したように、付加提供情報には、販売店コードが対応付けられている。従って、第2サーバ102は、第1電子端末108から付加提供情報を表示したことを示す表示情報を取得することにより、販売店コード単位で、付加提供情報の閲覧履歴(例:付加提供情報の閲覧数)を管理できる。販売店コードに複数の付加提供情報が対応付けられている場合には、付加提供情報毎に閲覧履歴を管理できる。
【0057】
また、利用者が付加提供情報の閲覧により購入サイトに通じて商品又はサービスを購入するときには、購入サイトに対して、購読者ID又は無料利用者IDを入力する。従って、第2サーバ102は、購入サイトに対して入力された購読者ID又は無料利用者IDと、付加提供情報の閲覧により商品又はサービスを購入したことを示す購入情報とを、当該購入サイトを管理する管理サーバから取得できる。上述したように、購読者ID又は無料利用者IDには販売店コードが対応付けられている。また、購入サイトの閲覧元である付加提供情報も販売店コードに対応付けられている。そのため、第2サーバ102は、管理サーバから購読者ID又は無料利用者IDと購入情報とを取得することにより、販売店コード単位で、付加提供情報に含まれる商品又はサービスの購入履歴(例:商品又はサービスの購入数)を管理できる。販売店コードに複数の付加提供情報が対応付けられている場合には、付加提供情報毎に購入履歴を管理できる。
【0058】
第2サーバ102は、購入サイトではなく、実店舗において購入された商品又はサービスの購入履歴も管理できる。例えば、利用者は、実店舗での購入時に、購入対象の商品又はサービスの広告を含む付加提供情報を表示した後に、第1電子端末108に二次元コードを読取らせる。これにより、当該付加提供情報に対応付けられたクーポン情報を第1電子端末108に読取らせることができる。上述したように、付加提供情報は、販売店コードと対応付けられている。そのため、第2サーバ102は、第1電子端末108から当該クーポン情報を読取ったことを示すクーポン読取情報を取得することにより、当該クーポン情報に対応付けられた商品又はサービスの購入履歴を、販売店コード単位で管理できる。
【0059】
また、第2サーバ102は、実店舗への入店履歴も管理できる。例えば、利用者は、実店舗にいるときに、実店舗で販売している商品又はサービスの広告を含む付加提供情報を表示した後に、第1電子端末108に二次元コードを読取らせる。これにより、実店舗に入店したことを示す入店情報を第1電子端末108に読取らせることができる。上述したように、付加提供情報は、販売店コードと対応付けられている。そのため、第2サーバ102は、第1電子端末108から当該入店情報を読取ったことを示す入店読取情報を、当該付加提供情報を表示したことを示す表示情報と共に取得することにより、実店舗への入店履歴を、販売店コード単位で管理できる。
【0060】
実店舗への入店履歴は、GPS機能を用いて管理されてもよい。この場合、第2サーバ102は、販売店コードに対応付けて実店舗の所在位置を管理しており、当該所在位置を示す位置情報を第1電子端末108に提供していてもよい。例えば、第1電子端末108が、GPS機能を用いて取得した位置情報が実店舗の所在位置と一致した場合に、当該所在位置を示す位置情報を第2サーバ102に送信する。第2サーバ102は、当該位置情報を取得することにより、実店舗への入店履歴を、販売店コード単位で管理できる。
【0061】
第1電子端末108は、第2サーバ102から上記位置情報を取得している場合、二次元コードを通じて、当該実店舗の位置情報を読取ってもよい。この場合、第2サーバ102は、当該位置情報を取得することにより、実店舗への入店履歴を、販売店コード単位で管理できる。
【0062】
第2サーバ102は、複数の第1電子端末108から、利用者の閲覧、購入又は入店等の行動を示す利用者行動情報として、表示情報、購入情報、クーポン読取情報又は位置情報を取得する。第2サーバ102は、複数の第1電子端末108から取得した表示情報、購入情報、クーポン読取情報及び位置情報のそれぞれについて集計し、閲覧履歴、購入履歴及び入店履歴として管理する。閲覧履歴、購入履歴及び入店履歴は、付加提供情報の閲覧に関連する閲覧関連情報の一例である。上述したように、閲覧関連情報は、販売店コードに対応付けられている。
【0063】
上記では、第1電子端末108が利用者行動情報を第2サーバ102に送信するものとして説明したが、これに限らず、実店舗が管理する電子端末が利用者行動情報を第2サーバ102に送信してもよい。また、第2サーバ102が閲覧関連情報を管理するものとして説明したが、第2サーバ102とは異なる管理装置において管理されてもよい。
【0064】
〔広告主募集システムの概要〕
図1は、広告主募集システム1の一例を示す図である。
図1に示すように、広告主募集システム1は、例えば、第1サーバ2、コールセンタ端末3、及び、販売店端末4を備える。これらの装置は、PC等で実現されてよい。また、第1サーバ2と、コールセンタ端末3及び販売店端末4とは、情報の送受信が可能なように電気的に接続されている。本実施形態では、第1サーバ2とコールセンタ端末3とは第1ネットワーク11を介して接続され、第1サーバ2と販売店端末4とは第2ネットワーク12を介して接続される。
【0065】
第1サーバ2は、各種データを管理すると共に、コールセンタ端末3及び販売店端末4との間でデータの送受信を行う装置である。
【0066】
第1サーバ2は、例えば、販売店に関する販売店情報を管理する。第1サーバ2は、販売店情報を、例えば市区町村といった地域に対応付けて、販売店管理情報として管理する。
【0067】
販売店情報には、例えば、新聞販売店の名称(販売店名)と、新聞販売店に設定された販売地域及び販売店コードと、新聞販売店の連絡先(住所、電話番号及びメールアドレス等)とが含まれる。また販売店情報には、例えば、情報提供システム101を通じて、付加提供情報を提供する提供先の数を示す提供先数情報が含まれる。
【0068】
付加提供情報の提供先は、利用者の第1電子端末108である。従って、付加提供情報の提供先の数は、第2サーバ102が管理する購読者ID及び無料利用者IDである。すなわち、提供先数情報には、例えば、新聞販売店に設定された販売地域に対応付けられた電子新聞の購読者(新聞販売店と電子新聞の購読を契約した購読者)の数を示す購読者数情報が含まれる。また提供先数情報には、販売店コードに対応付けられた無料利用者の数を示す無料利用者数情報が含まれる。上記提供先の数は、第2サーバ102が管理する端末IDの数であってもよい。以下、提供先の数を利用者数と称し、提供先数情報を利用者数情報と称する。
【0069】
また販売店情報には、例えば、付加提供情報についての所定期間における閲覧数が含まれる。また販売店情報には、例えば、付加提供情報の閲覧に基づき購入された、付加提供情報において紹介される商品又はサービスについての、所定期間における購入数が含まれる。
【0070】
また、第1サーバ2は、広告主となり得る潜在顧客に関する潜在顧客情報を管理してもよい。第1サーバ2は、対象地域での情報提供システム101を通じた付加提供情報となる目的情報の提供に関心を示した潜在顧客に関する潜在顧客情報を管理してもよい。
【0071】
目的情報は、広告主が情報提供システム101を通じて発信したい情報(例えば、広告の内容を示す情報)であり、広告管理装置106に付加提供情報として登録される情報である。従って、目的情報は付加提供情報と同内容の情報であってよい。対象地域は、潜在顧客が情報提供システム101に対して付加提供情報となる目的情報を提供することを検討しているときに、潜在顧客が目的情報を情報提供システムを通じて提供すべき地域として検討している地域である。以下の説明では、目的情報及び付加提供情報を特段区別する必要が無い場合には、付加提供情報であるものとして説明する。
【0072】
潜在顧客情報としては、例えば、潜在顧客の氏名、連絡先(住所、電話番号及びメールアドレス等)、潜在顧客を識別する識別情報(潜在顧客識別情報。以下、潜在顧客IDと称する。)、及び、パスワード等の情報が含まれる。また、潜在顧客情報としては、例えば、対象地域(潜在顧客が付加提供情報の提供に関心を示した地域)、及び、付加提供情報の提供に関しての要望(例えば、掲載期間及び掲載料)が含まれてもよい。
【0073】
第1サーバ2は、潜在顧客情報を、コールセンタ端末3から受信する。後述するように、第1サーバ2は、潜在顧客情報を含む営業情報を、コールセンタ端末3から受信する。第1サーバ2は、営業情報を管理してもよい。
【0074】
潜在顧客が、情報提供システム101を通じた付加提供情報(目的情報)の提供についての契約を締結した場合、潜在顧客は広告主(顧客)となる。従って、当該契約の締結後は、潜在顧客情報は、上述した広告主の情報として、広告管理装置106で管理される。当該契約の締結後の営業情報が、当該広告主の情報として、広告管理装置106で管理されてもよい。また、第1サーバ2は、例えば、新聞社及び/又は新聞販売店により管理されてよい。
【0075】
コールセンタ端末3は、コールセンタにおいて使用される電子端末である。コールセンタ端末3は、例えば、コールセンタの従業員であるオペレータにより使用される。すなわち、オペレータは、コールセンタ端末3のユーザである。コールセンタは、オペレータが企業に架電することにより、情報提供システム101を通じた付加提供情報の提供を検討している潜在顧客を見つけ出す業務を行う。また、コールセンタは、当該架電において、見つけ出した潜在顧客と新聞販売店との間での当該付加提供情報の提供についての契約を締結する業務を行う。コールセンタ端末3は、このオペレータの業務において必要となる各種情報を表示する。すなわち、コールセンタ端末3は、情報を提示する情報提示装置として機能する。また、コールセンタ端末3は、オペレータの操作を受付けることにより、当該各種情報の入力を受付ける。
【0076】
販売店端末4は、新聞販売店において使用される電子端末である。販売店端末4は、新聞販売店の従業員により使用される。すなわち、新聞販売店の従業員は、販売店端末4のユーザである。新聞販売店は、新聞販売の業務、及び、新聞販売店に設定された販売地域において上記付加提供情報の提供に関心を示した潜在顧客に対して、当該付加提供情報の提供についての契約を締結する業務を行う。販売店端末4は、この新聞販売店の業務において必要となる各種情報を表示する、及び/又は、当該各種情報の入力を受付ける。
【0077】
〔第1サーバの構成〕
図1に示すように、第1サーバ2は、例えば、サーバ側制御部21、サーバ側通信部22、及び、サーバ側記憶部23を備える。
【0078】
サーバ側通信部22は、第1ネットワーク11を介して、第1サーバ2との間での各種情報の送受信を行う部材である。また、サーバ側通信部22は、第2ネットワーク12を介して、販売店端末4との間での各種情報の送受信を行う部材である。サーバ側記憶部23は、サーバ側制御部21が使用する各種情報を記憶する部材である。サーバ側記憶部23は、例えば、販売店管理情報、及び、コールセンタ端末3から受信した営業情報を記憶する。
【0079】
サーバ側制御部21は、第1サーバ2の各部を統括して制御する部材である。サーバ側制御部21は、例えば、販売店特定部211、サーバ側管理部212、及び、サーバ側通信制御部213を備える。
【0080】
販売店特定部211は、コールセンタ端末3から受信した営業情報に含まれる販売店コード(コールセンタ端末3から受信した潜在顧客情報に対応付けられた販売店コード)に対応する新聞販売店を特定する。販売店特定部211は、コールセンタ端末3から受信した販売店コードを、サーバ側記憶部23に記憶された販売店管理情報と照合することにより、当該販売店コードに対応する新聞販売店を特定する。具体的には、販売店特定部211は、当該販売店コードに対応する新聞販売店が使用する販売店端末4(例えば、販売店端末4のメールアドレス)を特定する。販売店特定部211は、営業情報に複数の販売店コードが含まれている場合、販売店コードのそれぞれに対応する新聞販売店が使用する販売店端末4を特定する。
【0081】
サーバ側管理部212は、例えば、以下に示す処理を行うことにより、販売店管理情報を管理する。
【0082】
サーバ側管理部212は、新聞社から、各地域の新聞販売店の情報(販売店名、販売地域、販売店コード及び連絡先)を取得する。サーバ側管理部212は、第2サーバ102から、販売店コードを含む購読者情報及び無料利用者情報を取得する。以下、購読者情報及び無料利用者情報を総称して、利用者情報と称することもある。またサーバ側管理部212は、第2サーバ102から、販売店コードに対応付けられた閲覧関連情報(閲覧履歴、購入履歴及び入店履歴)を示す情報を取得する。
【0083】
サーバ側管理部212は、新聞販売店の情報、利用者情報、及び、閲覧関連情報を取得すると、販売店コードの照合により、当該利用者情報、及び、閲覧関連情報を当該新聞販売店の情報に対応付ける。
【0084】
サーバ側管理部212は、販売店コード毎に、取得した購読者情報の数を計数することにより、購読者数情報を上記新聞販売店の情報に対応付ける。またサーバ側管理部212は、販売店コード毎に、取得した無料利用者情報の数を計数することにより、無料利用者数情報を上記新聞販売店の情報に対応付ける。
【0085】
サーバ側管理部212は、販売店コード毎に、閲覧履歴の情報を参照して、所定期間における付加提供情報の閲覧数を計数することにより、当該閲覧数を示す閲覧数情報を上記新聞販売店の情報に対応付ける。販売店コードに複数の付加提供情報の閲覧履歴情報が対応付けられている場合、サーバ側管理部212は、付加提供情報毎に閲覧数を計数してもよいし、複数の付加提供情報についての閲覧数の合計値を計数してもよい。
【0086】
サーバ側管理部212は、販売店コード毎に、購入履歴の情報を参照して、所定期間における、付加提供情報の閲覧に基づく商品又はサービスの購入数を計数することにより、当該購入数を示す購入数情報を上記新聞販売店の情報に対応付ける。販売店コードに複数の付加提供情報の購入履歴情報が対応付けられている場合、サーバ側管理部212は、付加提供情報毎に購入数を計数してもよいし、複数の付加提供情報についての購入数の合計値を計数してもよい。
【0087】
サーバ側管理部212は、販売店コード毎に、入店履歴の情報を参照して、所定期間における、利用者の実店舗への入店数を計数することにより、当該入店数を示す入店数情報を上記新聞販売店の情報に対応付ける。
【0088】
第1サーバ2は、購読者数情報、無料利用者数情報、閲覧数情報、購入数情報、及び、入店数情報を、第2サーバ102から取得してもよい。
【0089】
1つの利用者情報に複数の連絡先が含まれている場合、当該連絡先のそれぞれに販売店コードが対応付けられている。この場合、当該連絡先のそれぞれが、利用者数の計数対象となってもよいし、複数の連絡先において設定された1の連絡先が、利用者数の計数対象となってもよい。
【0090】
サーバ側管理部212は、新聞販売店の情報、利用者情報、又は、閲覧関連情報を取得した場合、販売店管理情報を更新してもよい。また、サーバ側管理部212は、新聞社から、新聞販売店の閉店を示す情報を取得した場合、又は、第2サーバ102から購読者の退会情報を取得した場合、販売店管理情報を更新してもよい。
【0091】
サーバ側管理部212は、サーバ側記憶部23において、営業情報を管理してもよい。サーバ側管理部212は、例えば、コールセンタ端末3から営業情報を取得するたびに、サーバ側記憶部23において営業情報を記憶又は更新してもよい。
【0092】
サーバ側通信制御部213は、サーバ側通信部22を制御する。例えば、サーバ側通信制御部213は、コールセンタ端末3から営業情報を受信する。また例えば、サーバ側通信制御部213は、販売店特定部211が特定した新聞販売店が使用する販売店端末4に、当該新聞販売店に設定された販売店コードに対応付けられた潜在顧客情報を提供する。すなわち、第1サーバ2は、コールセンタ端末3から受信した潜在顧客情報に対応付けられた販売店コードに対応する新聞販売店が使用する販売店端末4に、当該潜在顧客情報を提供する情報提供装置として機能する。サーバ側通信制御部213は、当該販売店端末4に、この特定のために使用された営業情報(当該販売店端末4の特定元である営業情報)を送信してもよい。
【0093】
また、販売店特定部211が複数の新聞販売店を特定している場合、サーバ側通信制御部213は、複数の新聞販売店のそれぞれが使用する販売店端末4(複数の販売店端末4)に、複数の新聞販売店のそれぞれに対応する潜在顧客情報を提供する。
【0094】
〔コールセンタ端末の構成〕
図1に示すように、コールセンタ端末3は、例えば、端末側制御部31、操作部32、表示部33、端末側通信部34、及び、端末側記憶部35を備える。コールセンタ端末3は、
操作部32は、オペレータの操作を受付ける部材である。表示部33は、各種情報を表示する部材である。操作部32と表示部33とはタッチパネルで実現されてもよい。端末側通信部34は、第1ネットワーク11を介して、第1サーバ2との間での各種情報の送受信を行う部材である。端末側記憶部35は、端末側制御部31が使用する各種情報を記憶する部材である。端末側記憶部35は、例えば、営業情報、及び、第1サーバ2から受信した販売店管理情報を記憶する。
【0095】
端末側制御部31は、コールセンタ端末3の各部を統括して制御する部材である。端末側制御部31は、例えば、コード特定部311、表示制御部312、端末側管理部313、及び、端末側通信制御部314を備える。
【0096】
コード特定部311は、情報提供システム101に対して目的情報を提供することが検討されているとき、目的情報を情報提供システム101を通じて提供すべき対象地域の入力を受付けた場合に、当該対象地域に対応する販売店コードを特定する。コード特定部311は、当該販売店コードを特定する特定部として機能する。
【0097】
操作部32が、潜在顧客が検討している対象地域の入力を受付けた場合、コード特定部311は、サーバ側記憶部23に記憶された販売店管理情報に含まれる販売地域の中から、当該対象地域を含む販売地域(当該対象地域に対応する販売地域)を特定する。
【0098】
例えば、対象地域として入力された情報が市区町村名である場合、コード特定部311は、販売店管理情報に含まれる販売地域の中から、当該市区町村を含む販売地域を全て特定する。例えば、対象地域として入力された情報が市区町村内の地域(例えば市区町村内の北部地域、東部地域等)である場合、コード特定部311は、販売店管理情報に含まれる販売地域の中から、当該地域を含む販売地域を全て特定する。例えば、対象地域として入力された情報が複数の市区町村を跨いだ地域(例えば阪神地域、北摂地域等)である場合、コード特定部311は、販売店管理情報に含まれる販売地域の中から、当該地域を含む販売地域を全て特定する。例えば、対象地域として入力された情報が市区町村名だけでなく、丁又は番地まで示す情報である場合、コード特定部311は、販売店管理情報に含まれる販売地域の中から、当該丁又は番地まで一致する販売地域を全て特定する。
【0099】
例えば、コード特定部311は、入力された対象地域と、販売店管理情報に含まれる販売地域とを、予め設定された最小の地域区分に分割する。最小の地域区分は、入力された対象地域と販売地域との照合において、当該対象地域を含む販売地域を全て特定できる地域区分であればよく、例えば丁又は番地まで示す情報である。コード特定部311は、対象地域を分割した最小の地域区分と、販売地域を分割した最小の地域区分とを照合することにより、対象地域を分割した最小の地域区分に一致する地域区分を含む販売地域を特定する。
【0100】
例えば、後述する
図4の例において、コード特定部311は、分割した最小の地域区分同士として、丁同士を照合することにより、入力された対象地域を含む販売地域を全て特定する場合を考える。
【0101】
入力された情報が「A区北部」である場合、コード特定部311は、分割した丁同士を照合することにより、「A区北部」に含まれる全ての販売地域を特定できる。例えば「A区北部」として「A区α町(全域)」及び「A区β町(全域)」が設定されている場合、コード特定部311は、「A区α町」及び「A区β町」が販売地域として設定された「A1販売店」、「A2販売店」及び「A3販売店」を特定できる。
【0102】
また例えば、入力された情報が「A区β町1丁目~3丁目」である場合、コード特定部311は、「A区β町1~5丁目」が販売地域として設定された「A1販売店」を特定できる。また例えば、入力された情報が「A区β町4丁目~6丁目」である場合、コード特定部311は、「A区β町1~5丁目」及び「A区β町6~8丁目」が販売地域として設定された「A2販売店」及び「A3販売店」を特定できる。
【0103】
このように、コード特定部311は、分割した最小の地域区分同士を照合することにより、対象地域がどのように指定されたとしても、また、販売地域がどのように設定されていたとしても、対象地域を含む販売地域を全て特定できる。すなわち、コード特定部311は、上述した照合により、各新聞販売店に設定された販売地域と一致しない形で対象地域が指定されたとしても、対象地域を含む販売地域を全て特定できる。
【0104】
コード特定部311は、特定した販売地域に対応する販売店コードを、入力された対象地域に対応する販売店コードとして特定する。コード特定部311は、対象地域を含む販売地域を複数特定した場合、特定した販売地域のそれぞれに対応する販売店コード(複数の販売店コード)を特定する。
図4の例において、対象地域として「A区β町4丁目~6丁目」が入力された場合、コード特定部311は、「A2販売店」及び「A3販売店」に対応する販売店コード「A002」及び「A003」を特定する。
【0105】
コード特定部311は、操作部32が対象地域として別の対象地域の入力を受付けた場合には(対象地域の入力内容に変更があった場合には)、当該別の対象地域に対応する販売店コードを特定してよい。
【0106】
コード特定部311は、操作部32が対象地域の入力を受付けたときに、第1サーバ2から販売店管理情報を取得してもよい。但し、端末側制御部31は、コールセンタ端末3の起動時など、対象地域の入力の受付けが可能な状態となる前に、第1サーバ2から販売店管理情報を取得していてもよい。また、サーバ側制御部21は、販売店管理情報を更新したときに、コールセンタ端末3に販売店管理情報を送信してもよい。すなわち、コード特定部311は、販売店管理情報が更新されるたびに、第1サーバ2から販売店管理情報を受信していてもよい。
【0107】
表示制御部312は、表示部33を制御する。表示制御部312は、例えば、端末側記憶部35に記憶された販売店管理情報を参照することにより、コード特定部311が特定した販売店コードに対応付けられた利用者数情報が示す利用者数を、表示部33に表示する。表示制御部312は、コード特定部311が複数の販売店コードを特定した場合には、特定した全ての販売店コードのそれぞれについての利用者数、及び/又は、当該利用者数の合計値を、表示部33に表示する。
【0108】
上述したように、利用者数情報には、購読者数情報及び無料利用者数情報が含まれる。表示制御部312は、販売店コードに対応付けられた購読者数情報が示す購読者数と、販売店コードに対応付けられた無料利用者数情報が示す無料利用者数と、をそれぞれ表示部33に表示してもよい。
【0109】
また、表示制御部312は、例えば、端末側記憶部35に記憶された販売店管理情報を参照することにより、コード特定部311が特定した販売店コードに対応付けられた閲覧関連情報を、表示部33に表示してもよい。表示制御部312は、閲覧関連情報として、販売店コードに対応付けられた付加提供情報の閲覧数、及び、当該付加提供情報の閲覧に基づき購入された商品又はサービスの購入数を、表示部33に表示してもよい。また、表示制御部312は、閲覧関連情報として、販売店コードに対応付けられた実店舗への入店数を、表示部33に表示してもよい。
【0110】
本実施形態では、表示制御部312は、コード特定部311が特定した販売店コードに対応する利用者数、閲覧数、購入数及び入店数を、表示部33に表示するものとして説明するが、これに限られない。表示制御部312は、例えば、利用者数のみを表示してもよい。また表示制御部312は、例えば、購読者数のみ、又は無料利用者数のみを表示してもよい。また表示制御部312は、閲覧数、購入数及び入店数の全てを表示しなくてもよく、閲覧数、購入数及び入店数の少なくとも何れかを表示してもよい。表示しない情報については、サーバ側管理部212による管理、及び、端末側管理部313による計数処理を行わなくてもよい。
【0111】
本実施形態では、コールセンタ端末3が、表示部33と、表示部33を制御する表示制御部312と、を備えるものとして説明する。しかし、コールセンタ端末3は、各種情報を提示する提示部と、提示部を制御する提示制御部と、を備えていればよい。表示部33及び表示制御部312は提示部及び提示制御部の一例であり、提示部としては、例えば、音声等の音を出力するスピーカであってもよい。
【0112】
端末側管理部313は、端末側記憶部35において、営業情報を管理する。営業情報は、コード特定部311が特定した販売店コードと、潜在顧客に対して設定される、契約締結に関するランク付けを示すリード情報と、潜在顧客との契約の内容を示す契約情報とを、潜在顧客情報に対応付けた情報である。すなわち、端末側管理部313は、対象地域での付加提供情報の提供に関心を示した潜在顧客に関する潜在顧客情報を、コード特定部311が特定した販売店コードに対応付けて管理する管理部として機能する。
【0113】
リード情報は、オペレータが潜在顧客に対して設定するものであり、契約締結が完了しているのか、又は、契約締結できる見込みがどの程度あるのかを示す情報である。リード情報は、例えば、締結完了情報、訪問確定情報、及び、訪問予定情報を含む。契約完了情報は、コールセンタにおいて契約締結されたことを示す情報である。訪問確定情報は、コールセンタにおいて、新聞販売店から潜在顧客への具体的な訪問日時を決定していることを示す情報である。訪問確定情報には、当該訪問日時を示す情報が含まれてよい。訪問予定情報は、コールセンタにおいて、新聞販売店から潜在顧客への具体的な訪問日時を決定していないが、新聞販売店が訪問を行うことが決定していることを示す情報である。
【0114】
端末側管理部313は、例えば、操作部32が対象地域の入力を受付けた場合に、コード特定部311が特定した、当該対象地域に対応する販売店コードの全てを、端末側記憶部35に記憶してもよい。操作部32が潜在顧客情報の入力を受付けた場合、端末側管理部313は、コード特定部311が特定した販売店コードの全てを、潜在顧客情報と対応付けて、端末側記憶部35に記憶する。操作部32が、当該潜在顧客情報が示す潜在顧客に対して設定されたリード情報の入力を受付けた場合、端末側管理部313は、リード情報を潜在顧客情報と対応付けて、端末側記憶部35に記憶する。操作部32が、当該潜在顧客情報が示す潜在顧客との契約の内容を示す契約情報の入力を受付けた場合、端末側管理部313は、契約情報を潜在顧客情報と対応付けて、端末側記憶部35に記憶する。
【0115】
端末側管理部313は、端末側記憶部35において、販売店管理情報を管理してもよい。端末側管理部313は、例えば、第1サーバ2から販売店管理情報を取得するたびに、端末側記憶部35において販売店管理情報を記憶又は更新してもよい。また、端末側管理部313は、コード特定部311が複数の販売店コードを特定した場合には、当該販売店コードそれぞれについての購読者数の合計値及び無料利用者数の合計値を算出してもよい。端末側管理部313は、購読者数の合計値と無料利用者数の合計値を合算した利用者数の合計値を算出してもよい。
【0116】
端末側通信制御部314は、端末側通信部34を制御する。例えば、端末側通信制御部314は、端末側管理部313が端末側記憶部35に記憶した営業情報を、第1サーバ2に送信する。また例えば、端末側通信制御部314は、コールセンタ端末3から販売店管理情報を受信する。
【0117】
〔データ構造〕
図3及び
図4は、各種情報のデータ構造の一例を示す図である。
図3の符号1001は、販売店コードのデータ構造の一例を示す図である。
図3の符号1002は、電子新聞のデータ構造の一例を示す図である。
図3の符号1003は、付加提供情報のデータ構造の一例を示す図である。
【0118】
図3の符号1001に示すように、販売店コードには、利用者情報(具体的には購読者ID、無料利用者ID又は端末ID)が対応付けられている。販売店コードは、例えば、配布域を示す配布域情報と、販売地域を示す販売地域情報と、を含む。配布域情報としては、例えば、都道府県を示す都道府県情報、広域地域を示す広域地域情報、及び、市区町村を示す市区町村情報を含む。例えば、販売地域情報が「大阪市阿倍野区○町○丁目○番地~○丁目○番地」を示す場合、例えば、市区町村情報は「大阪市」を示し、広域情報は「京阪神」を示し、都道府県情報は「大阪府」を示す。
【0119】
図3の符号1002に示すように、電子新聞には、電子新聞が発行される地域を示す発行地域情報が対応付けられている。発行地域情報は、例えば、販売店コードに含まれる都道府県情報、広域地域情報又は市区町村情報を示す情報である。つまり、電子新聞には、販売店コードが対応付けられている。そのため、第2サーバ102は、特定した販売店コード(具体的には発行地域情報)に対応付けられた電子新聞(販売店コードに含まれる配布域において配布される版の電子新聞)を、第1電子端末108に提供できる。
【0120】
発行地域情報には、電子新聞に掲載される記事を示す記事情報(記事抽出装置104が抽出した記事情報)、及び/又は、電子新聞に掲載される広告を示す掲載広告情報が対応付けられている。
【0121】
記事情報は、ページ番号情報、領域情報、音声情報及び見出し情報が対応付けられている。掲載広告情報については、ページ番号情報、音声情報及び領域情報が対応付けられている。領域情報は、記事又は広告を配置する領域を示す情報である。音声情報は、記事情報もしくは掲載広告情報に含まれるテキスト情報を音声化した情報、又は、画像情報に対して文字認証処理を行うことによって取得したテキスト情報を音声化した情報である。見出し情報は、記事の見出しを示す情報である。
【0122】
記事情報には、記事の実体的な内容を示すテキスト情報及び画像情報の両方が含まれていてもよいし、テキスト情報及び画像情報の何れかが含まれていてもよい。掲載広告情報についても、広告の実体的な内容を示すテキスト情報及び画像情報の両方が含まれていても、その何れかが含まれていてもよい。
【0123】
図3の符号1003に示すように、付加提供情報には、掲載地域情報が対応付けられている。掲載地域情報には、上述の通り、販売店コードの販売地域情報又は配布域情報が対応付けられている。つまり、付加提供情報には、販売店コードが対応付けられている。
【0124】
付加提供情報には、テキスト情報及び/又は画像情報が含まれる。テキスト情報及び画像情報はそれぞれ、企業又は公共団体の広告情報等の実体的な内容を示す情報である。画像情報は、静止画及び動画の何れの形態であってもよい。画像情報として、同一広告主(依頼主)について静止画及び動画の両方の形態で登録されている場合には、静止画と動画とは対応付けて登録されている。
【0125】
上述したように、付加提供情報には、購入サイトのURLが対応付けられていてもよい。
【0126】
図4の符号1011は、販売店管理情報のデータ構造の一例を示す図である。
図4の符号1012は、営業情報のデータ構造の一例を示す図である。
【0127】
図4の符号1011に示すように、販売店管理情報は、新聞販売店が所在する地域に、当該新聞販売店の情報(販売店名、販売地域、販売店コード及び連絡先)が対応付けられた情報である。
図4の例では、例えば「A区」には、A区に所在する新聞販売店「A1販売店」、「A2販売店」、「A3販売店」、…の情報が対応付けられており、「B区」、…にも、「A区」と同様の情報が対応付けられている。
【0128】
また、販売店管理情報は、各新聞販売店の情報に、利用者数情報(購読者数情報及び無料利用者情報)と、閲覧関連情報(付加提供情報の閲覧数、及び、付加提供情報の閲覧に基づく商品又はサービスの購入数)と、が対応付けられた情報である。
図4では、一例として、直近1か月における閲覧数及び購入数を示している。閲覧関連情報としては、上述したように、利用者の実店舗への入店数が含まれていてもよい。
【0129】
利用者数情報は、購読者数情報及び無料利用者情報のそれぞれを含むものであってもよいし、購読者数と無料利用者数の合計値を示すものであってもよい。販売店コードに複数の付加提供情報が対応付けられている場合、閲覧数は、付加提供情報毎の閲覧数であってもよいし、複数の付加提供情報のそれぞれについての閲覧数の合計値であってもよい。購入数についても、付加提供情報毎の購入数であってもよいし、複数の付加提供情報のそれぞれに対応する購入数の合計値であってもよい。
【0130】
各新聞販売店の情報に対応付けられた利用者数情報及び閲覧関連情報は、
図4に示すように、販売店コード毎に集計された情報である。これに限らず、利用者数情報及び閲覧関連情報として販売店コード毎に集計可能なように、集計元となる情報が販売店コードに対応付けて登録されていてもよい。
【0131】
図4の符号1012に示すように、営業情報は、潜在顧客情報と、販売店コードと、リード情報と、を含む。上述したように、潜在顧客情報は、付加提供情報の提供に関心を示した潜在顧客に関する情報である。販売店コードは、当該潜在顧客が当該関心を示した対象地域に対応する販売店コード(コード特定部311が特定した販売店コード)ある。リード情報は、当該潜在顧客の契約締結に関するランク付けを示す情報である。また、営業情報は、契約が締結した場合には、契約の内容を示す契約情報をさらに含む。
【0132】
〔広告主募集システムにおける処理の流れ〕
図5は、第1サーバ2、コールセンタ端末3、及び、販売店端末4における処理の流れの一例を示すフローチャートである。特に、コールセンタ端末3における処理の流れは、情報を提示する情報提示方法の一例を示す。
【0133】
オペレータは、コールセンタ端末3を用いて業務を行う。オペレータは、コールセンタが予め入手している企業リストに含まれる企業及び/又は公共団体に対して架電することにより、ある地域において付加提供情報の提供を検討している潜在顧客を見つけ出す。オペレータの架電先が潜在顧客となる。企業リストは、地域毎(例えば市区町村毎)に準備されており、ある地域で付加提供情報を提供し得る企業(ある地域で事業を展開し得る企業)及び/又は公共団体の名称及び連絡先の一覧である。
【0134】
オペレータは、架電した潜在顧客に対して、情報提供システム101の紹介と共に、潜在顧客が付加提供情報の提供を検討している対象地域のヒアリングを行う。オペレータは、潜在顧客から対象地域をヒアリングできた場合、操作部32を介して、当該対象地域をコールセンタ端末3に入力する。コールセンタ端末3では、コード特定部311は、操作部32を介して、対象地域の入力を受付けたかを判定している(S1)。つまり、コード特定部311は、対象地域の入力を受付けるまで、当該入力の判定を行う(S1でNO)。
【0135】
オペレータが対象地域を入力した場合、コード特定部311は、対象地域の入力を受付けたと判定する。この場合(S1でYES)、端末側通信制御部314は、第1サーバ2に対して、販売店管理情報の送信要求を送信する(S2)。第1サーバ2では、サーバ側通信制御部213は、コールセンタ端末3から販売店管理情報の送信要求を受付けると、サーバ側記憶部23に記憶された販売店管理情報を、当該コールセンタ端末3に送信する(S3)。
【0136】
コード特定部311は、第1サーバ2から販売店管理情報を受信すると、当該販売店管理情報に含まれる販売地域の中から、S1で入力された対象地域を含む販売地域を特定する(S4)。そして、コード特定部311は、特定した販売地域に対応する販売店コードを抽出する(S5)。このようにして、コード特定部311は、対象地域の入力を受付けた場合に、当該対象地域に対応する販売店コードを特定する。S5は、当該販売店コードを特定する特定ステップの一例である。
【0137】
コード特定部311が販売店コードを特定すると、表示制御部312は、当該販売店コードに対応する利用者数(入力された対象地域に対応する販売店コードが示す販売地域における利用者数)を、表示部33に表示する(S6)。S6は、当該利用者数を提示する提示ステップの一例である。上述したように、表示制御部312は、利用者数として、購読者数と無料利用者数とをそれぞれ表示してもよいし、購読者数及び無料利用者数の合計値を表示してもよい。
【0138】
販売店コードが複数特定されている場合には、表示制御部312は、複数の販売店コードのそれぞれに対応する利用者数を表示してもよい。あるいは、端末側管理部313が当該利用者数の合計値を計数し、表示制御部312は、当該合計値を表示部33に表示してもよい。表示制御部312は、当該合計値として、複数の販売店コードのそれぞれに対応する購読者数の合計値と、複数の販売店コードのそれぞれに対応する無料利用者数の合計値と、をそれぞれ表示してもよいし、これらの合計値を合算した値を表示してもよい。
【0139】
また、S6において、表示制御部312は、コード特定部311が特定した販売店コードに対応する閲覧関連情報を、表示部33に表示してもよい。表示制御部312は、閲覧関連情報として、上述した閲覧数及び購入数を表示部33に表示してもよい。また、表示制御部312は、閲覧関連情報として、上述した入店数を表示部33に表示してもよい。
【0140】
上記販売店コードに複数の付加提供情報が対応付けられている場合には、表示制御部312は、付加提供情報毎の閲覧数及び購入数を表示してもよいし、閲覧数の合計値及び購入数の合計値を表示してもよい。また、販売店コードが複数特定されている場合には、表示制御部312は、複数の販売店コードのそれぞれについての閲覧数の合計値、購入数の合計値、及び、入店数の合計値を表示してもよい。
【0141】
オペレータは、潜在顧客に対して、表示部33に表示された利用者数等を伝える。このとき、オペレータは、潜在顧客に対して、販売店コードに対応する新聞販売店に関する情報を伝えてもよい。
【0142】
その後、コールセンタ端末3では、端末側管理部313は、操作部32を介して、利用者数等を伝えた潜在顧客から、当該潜在顧客に関する潜在顧客情報の入力を受付けたかを判定する(S7)。つまり、端末側管理部313は、潜在顧客情報の入力を受付けるまで、当該入力の判定を行う(S7でNO)。
【0143】
オペレータは、上記利用者数等を伝えると共に、情報提供システム101の詳細な説明等を行うことにより、契約締結に向けての営業を行う。これにより、オペレータは、潜在顧客に関する種々の情報(要望等を含む)をヒアリングでき、当該情報を潜在顧客情報として、コールセンタ端末3に入力できる。
【0144】
オペレータが潜在顧客情報を入力した場合、端末側管理部313は、潜在顧客情報の入力を受付けたと判定する。この場合(S7でYES)、端末側管理部313は、潜在顧客情報に、コード特定部311が特定した販売店コードを対応付けて、営業情報として、端末側記憶部35に記憶する(S8)。
【0145】
オペレータは、引き続き契約締結に向けての営業を行うことにより、架電した潜在顧客と契約締結できた場合、操作部32を介して、契約の内容を示す契約情報をコールセンタ端末3に入力する。端末側管理部313は、当該契約情報を、当該潜在顧客を示す潜在顧客情報と対応付けて、営業情報として、端末側記憶部35に記憶する。また、端末側管理部313は、リード情報として契約完了情報を設定する。
【0146】
一方、オペレータが契約締結に向けての営業を行っても、架電した潜在顧客と契約締結できなかった場合、営業情報において契約情報は含まれない。但し、オペレータは、新聞販売店から潜在顧客への具体的な訪問日時を決定した場合には、操作部32を介して、具体的な訪問日時が決定した旨と訪問日時とを入力してもよい。この場合、端末側管理部313は、リード情報として訪問確定情報を設定する。また、オペレータは、新聞販売店からの具体的な訪問日時を決定していないが、新聞販売店が訪問を行うことが決定している場合には、操作部32を介して、訪問のみ決定した旨を入力してもよい。この場合、端末側管理部313は、リード情報として訪問予定情報を設定する。
【0147】
情報提供システム101の紹介、対象地域のヒアリング、及び、潜在顧客に関する情報のヒアリング等、オペレータと潜在顧客との間での情報のやり取りは、1度の架電によって行われてもよいし、複数回の架電に亘って行われてもよい。
【0148】
その後、端末側通信制御部314は、端末側記憶部35に記憶された営業情報を、第1サーバ2に送信する。上述の通り、コールセンタにおいて契約締結された場合には、端末側通信制御部314は、締結完了情報及び契約情報を含む営業情報を、第1サーバ2に送信する。コールセンタにおいて契約締結されなかった場合には、端末側通信制御部314は、契約情報を含まず、かつ、訪問確定情報又は訪問予定情報を含む営業情報を、第1サーバ2に送信する。
【0149】
第1サーバ2では、販売店特定部211は、営業情報を受信すると、営業情報に含まれる販売店コード(コード特定部311が特定した販売店コード)に対応する新聞販売店を特定する(S10)。これにより、販売店特定部211は、当該新聞販売店の販売店端末4を特定する。コード特定部311が特定した販売店コードが複数存在する場合には、販売店特定部211は、複数の販売店コードのそれぞれに対応する新聞販売店を特定する。そして、サーバ側通信制御部213は、受信した営業情報を、特定された新聞販売店の販売店端末4に送信する(S11)。
【0150】
営業情報を受信した販売店端末4では、制御部は、潜在顧客に関する情報を表示部に表示する。具体的には、販売店端末4の制御部は、営業情報に含まれる潜在顧客情報、リード情報及び契約情報を、表示部に表示する(S12)。オペレータが、対象地域での付加提供情報の提供に関心を示している潜在顧客がいることを、新聞販売店の従業員に伝えてもよい。この場合、新聞販売店の従業員は、オペレータからの伝達を受けて、販売店端末4に営業情報を表示させてもよい。
【0151】
これにより、新聞販売店の従業員は、コールセンタにおいて潜在顧客と契約が締結しているのかを把握できる。コールセンタにおいて契約が締結されている場合、営業情報に契約情報が含まれるため、新聞販売店の従業員は、潜在顧客との契約の内容を把握できる。コールセンタにおいて契約が締結されていない場合、新聞販売店の従業員は、潜在顧客と、契約締結のためのコンタクトをとることができる。新聞販売店の従業員は、リード情報に基づき、訪問日時が確定しているかを把握したうえで、潜在顧客とコンタクトをとることができる。また、新聞販売店の従業員は、潜在顧客情報に潜在顧客の要望が含まれている場合には、潜在顧客の要望に沿って、契約締結に向けての営業を行うことができる。
【0152】
但し、営業情報にリード情報が含まれていなくてもよい。この場合であっても、新聞販売店の従業員は、営業情報に契約情報が含まれているかにより、コールセンタにおいて契約が締結されたかを把握できる。
【0153】
図5に示すフローでは、S2でのコールセンタ端末3からの販売店管理情報の送信要求に従い、S3において、第1サーバ2が販売店管理情報をコールセンタ端末3に送信することにより、コールセンタ端末3は販売店管理情報を受信する。しかし上述したように、コールセンタ端末3は、対象地域の入力の受付けが可能な状態となる前に、又は、販売店管理情報が更新されるたびに、第1サーバ2から販売店管理情報を取得していてもよい。この場合、S4において、コード特定部311は、予め取得している販売店管理情報(端末側記憶部35に記憶された販売店管理情報)を用いて、販売店コードの特定を行えばよい。そのためこの場合、S2及びS3の処理は実行されない。
【0154】
(効果)
以上のように、コールセンタ端末3は、対象地域の入力を受付けた場合に、当該対象地域に対応する販売店コードを特定し、特定した販売店コードに対応する利用者数を表示する。そのため、オペレータは、潜在顧客が付加提供情報を提供したい地域での正確な利用者数を、当該潜在顧客に提示できる。
【0155】
従って、潜在顧客は、オペレータが入力した対象地域での正確な利用者数を把握できるので、正確な情報に基づき、当該対象地域において付加提供情報を提供すべきかを検討できる。また、オペレータも、当該正確な利用者数を把握できる。そのため、オペレータは、締約締結に向けての営業を行うことができる。つまり、オペレータは、当該営業を効率良く行うことができる。
【0156】
また、コールセンタ端末3は、特定した販売店コードに対応する付加提供情報の閲覧数、及び、当該付加提供情報の閲覧に基づく商品又はサービスの購入数を表示する。また、コールセンタ端末3は、特定した販売店コードに対応する実店舗への入店数を表示する。そのため、潜在顧客は、より正確な情報に基づき、当該対象地域において付加提供情報を提供すべきかを検討できる。また、オペレータも、より正確な情報に基づき、上記営業を効率良く行うことができる。
【0157】
また、オペレータは、このように検討した結果を潜在顧客からヒアリングできるので、当該対象地域での付加提供情報の提供に関心を示す潜在顧客(当該提供に関心が高い潜在顧客)を容易に見つけ出すことができる。そのため、オペレータは、当該潜在顧客を、当該対象地域に対応する販売地域において新聞販売及び広告提供の業務を行う新聞販売店に紹介できる。
【0158】
上述したように、コールセンタ端末3は、上記対象地域での付加提供情報の提供に関心を示す潜在顧客に関する潜在顧客情報を、コード特定部311が特定した販売店コードに対応付けた営業情報を、第1サーバ2に送信する。第1サーバ2は、当該営業情報を、当該販売店コードに対応する新聞販売店の販売店端末4に送信する。そのため、当該新聞販売店は、上記オペレータからの紹介と当該営業情報とにより、契約締結に向けての営業を行うことが可能となる。つまり、新聞販売店は、契約締結に向けての営業を効率良く行うことが可能となる。また、契約締結のための営業において、コールセンタと新聞販売店とが連携を図ることにより、コールセンタが、新聞販売店による契約締結をバックアップできる。
【0159】
また、オペレータは、コールセンタの営業スタッフに、潜在顧客情報と、コード特定部311が特定した販売店コードに対応する新聞販売店と、を伝達してもよい。また、コールセンタ端末3は、営業情報を、コールセンタの営業スタッフが使用する電子端末に送信してもよい。この場合、コールセンタの営業スタッフは、契約締結に向けての営業を効率良く行うことが可能となる。
【0160】
また、上述したように、情報提供システム101では、利用者は、設定した連絡先に対応する販売店コード単位で、付加提供情報及び投稿情報を、第1電子端末108を介して閲覧できる。また、情報提供システム101では、広告主は、付加提供情報及び投稿情報を随時追加及び更新できる。従って、情報提供システム101によれば、利用者は、自身がいる地域に特化した、リアルタイムな付加提供情報及び投稿情報を、所望のタイミングで閲覧できる。
【0161】
オペレータ及び新聞販売店の従業員は、このような情報提供システム101を利用することにより、利用者が設定した地域に特化し、かつリアルタイムな付加提供情報及び投稿情報の提供が可能になる、という点を、潜在顧客にアピールできる。利用者が設定する地域は、通常、利用者が居住又は滞在する地域である。そのため、利用者が設定した地域に特化した付加提供情報及び投稿情報の提供により、来店者数の増加が見込める点を、潜在顧客にアピールできる。このようなアピールにより、潜在顧客との契約締結の可能性を高めることができる。
【0162】
<変形例1>
オペレータの業務としては、例えば、以下の2つの業務が挙げられる。
【0163】
(A)企業リストに基づき潜在顧客に架電し、情報提供システム101の紹介を行うと共に、対象地域をヒアリングする業務。
【0164】
(B)対象地域をヒアリングできた潜在顧客に架電し、対象地域に対応する販売地域での利用者数等を提示し、情報提供システム101の詳細な説明を行うと共に、潜在顧客に関する種々の情報をヒアリングする業務。すなわち、契約締結に向けての営業を行う業務。
【0165】
本実施形態では、(A)及び(B)の業務を行うオペレータは同一人物であるものとして説明したが、(A)及び(B)の業務を、互いに異なるオペレータが行ってもよい。例えば、コールセンタにおいて、(A)の業務を行う席と、(B)の業務を行う席と、が別々に設けられていてもよい。
【0166】
この場合、(A)の業務を行うオペレータは、例えば、対象地域と、当該対象地域での付加提供情報の提供を検討している潜在顧客の情報(氏名、連絡先等)とを含む情報を、(B)の業務を行うオペレータに引き継いでよい(トスアップする)。(B)の業務を行うオペレータは引き継いだ情報を元に、潜在顧客に対して、コールセンタ端末3により特定された利用者数等を提示したり、当該潜在顧客に関する潜在顧客情報を入力したりしてよい。
【0167】
(B)の業務において、契約が締結された場合には、コールセンタにおいて営業活動はクローズする。一方、契約が締結されなかった場合であっても、コールセンタ端末3は、特定した販売店コードに対応する新聞販売店の販売店端末4に、営業情報(潜在顧客情報)を送信する。また、オペレータが、当該新聞販売店の従業員に、対象地域に付加提供情報の提供に関心を示している潜在顧客がいることを伝えることもできる。これらの情報の送信及び伝達もトスアップと称される。そして、当該新聞販売店の従業員は、契約締結に向けての営業を行う。契約が締結された場合には、新聞販売店において営業活動はクローズする。
【0168】
<変形例2>
本実施形態では、コールセンタで使用されるコールセンタ端末3が、特定した販売店コードに対応する利用者数等を表示し、オペレータが、表示された利用者数等を、潜在顧客に伝える。但し、コールセンタ端末3以外の電子端末が、コールセンタ端末3の機能を有していてもよい。この場合、広告主募集システム1にコールセンタが含まれなくてもよい。
【0169】
例えば、潜在顧客が使用する電子端末が、コールセンタ端末3の機能を有していてもよい。この場合、潜在顧客が当該電子端末に対して対象地域を入力した場合、当該電子端末は、当該対象地域に対応する販売店コードを特定し、特定した販売店コードに対応する利用者数等を表示してもよい。この場合であっても、潜在顧客は、入力した対象地域での正確な利用者数等を把握できるので、正確な情報に基づき、当該対象地域において付加提供情報を提供すべきかを検討できる。
【0170】
潜在顧客は、検討の結果、上記対象地域において付加提供情報を提供したいと判断した場合、上記電子端末に対して自身に関する情報(潜在顧客情報)を入力してもよい。この場合、上記電子端末は、入力された潜在顧客情報を、特定した販売店コードに対応付けた営業情報を、第1サーバ2に送信する。第1サーバ2は、受信した営業情報に含まれる販売店コードに対応する新聞販売店の販売店端末4に、当該営業情報を送信する。これにより、新聞販売店の従業員は、上記電子端末に入力された対象地域での付加提供情報の提供に関心を示す潜在顧客に、契約締結のための営業を行うことができる。従って、新聞販売店の従業員は、当該営業を効率良く行うことができる。
【0171】
また例えば、販売店端末4が、コールセンタ端末3の機能を有していてもよい。この場合、新聞販売店の従業員が、潜在顧客から、対象地域及び潜在顧客情報をヒアリングし、これらの情報を販売店端末4に入力してもよい。販売店端末4は、入力された対象地域に対応する販売店コードに対応する利用者数等を表示できるので、新聞販売店の従業員は、入力した対象地域での正確な利用者数等を把握できる。そのため、新聞販売店の従業員は、契約締結のための営業を効率良く行うことができる。
【0172】
〔ソフトウェアによる実現例〕
コールセンタ端末3(以下、「装置」と呼ぶ)の機能は、当該装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、当該装置の各制御ブロック(特に端末側制御部31に含まれる各部)としてコンピュータを機能させるためのプログラムにより実現することができる。第1サーバ2(以下、コールセンタ端末3と同様に「装置」と呼ぶ)についても同様である。当該装置の各制御ブロック(特にサーバ側制御部21に含まれる各部)としてコンピュータを機能させるためのプログラムにより実現することができる。
【0173】
この場合、上記装置は、上記プログラムを実行するためのハードウェアとして、少なくとも1つの制御装置(例えばプロセッサ)と少なくとも1つの記憶装置(例えばメモリ)を有するコンピュータを備えている。この制御装置と記憶装置により上記プログラムを実行することにより、上記実施形態で説明した各機能が実現される。
【0174】
上記プログラムは、一時的ではなく、コンピュータ読み取り可能な、1または複数の記録媒体に記録されていてもよい。この記録媒体は、上記装置が備えていてもよいし、備えていなくてもよい。後者の場合、上記プログラムは、有線または無線の任意の伝送媒体を介して上記装置に供給されてもよい。
【0175】
また、上記各制御ブロックの機能の一部または全部は、論理回路により実現することも可能である。例えば、上記各制御ブロックとして機能する論理回路が形成された集積回路も本発明の範疇に含まれる。この他にも、例えば量子コンピュータにより上記各制御ブロックの機能を実現することも可能である。
【0176】
また、上記各実施形態で説明した各処理は、AI(Artificial Intelligence:人工知能)に実行させてもよい。この場合、AIは上記制御装置で動作するものであってもよいし、他の装置(例えばエッジコンピュータまたはクラウドサーバ等)で動作するものであってもよい。
【0177】
〔付記事項〕
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0178】
1 広告主募集システム(システム)
2 第1サーバ(情報提供装置)
3 コールセンタ端末(情報提示装置)
311 コード特定部(特定部)
312 表示制御部(提示制御部)
313 端末側管理部
4 販売店端末(電子端末)
101 情報提供システム