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特開2024-6598表示制御装置、情報制御方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024006598
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】表示制御装置、情報制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240110BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022107655
(22)【出願日】2022-07-04
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-05-19
(71)【出願人】
【識別番号】516329543
【氏名又は名称】株式会社バカン
(72)【発明者】
【氏名】志波 由季子
(72)【発明者】
【氏名】小串 洋介
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC19
5L049CC24
(57)【要約】
【課題】投票所の混雑情報を適切に表示する。
【解決手段】投票所の混雑情報を管理する情報処理装置と通信可能に接続され、前記投票所の混雑情報を表示する表示制御装置であって、投票所マップを表示するためのユーザ操作を介して自治体エリアを特定するための自治体情報を指定する位置指定手段と、前記情報処理装置から、前記自治体情報に属する投票所群の混雑情報を取得する混雑情報取得手段と、前記混雑情報に基づいて前記投票所マップを含むマップ画像を生成し、表示させる表示制御手段とを有することを特徴とする。

【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
投票所の混雑情報を管理する情報処理装置と通信可能に接続され、前記投票所の混雑情報を表示する表示制御装置であって、
投票所マップを表示するためのユーザ操作により自治体エリアを特定するための自治体情報の指定を受け付ける受付手段と、
前記情報処理装置から、前記自治体情報に属する投票所群の混雑情報を取得する取得手段と、
前記混雑情報に基づいて前記投票所マップを含むマップ画像を生成し、表示させる表示制御手段とを有することを特徴とする表示制御装置。
【請求項2】
前記ユーザ操作に応じて第1の投票所の混雑情報を表示した個別画像から、複数の投票所群を含む前記マップ画像に遷移する場合、
前記受付手段は、前記第1の投票所に対応する自治体エリアを、前記自治体情報として用いることを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記情報処理装置は、投票所以外のジャンルの施設の混雑情報も管理し、
前記受付手段は、混雑情報を表示するジャンルの指定を受け付け、
前記受付手段が前記ジャンルとして飲食店を受け付けた場合には、前記自治体情報を受け付けず、位置情報を取得し、
前記取得手段は、前記位置情報が示す位置から所定の距離範囲に含まれる施設群の混雑情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記受付手段が前記ジャンルとして飲食店を受け付けた場合には、自治体エリアに関係なく、前記所定の距離範囲内に所在する施設群それぞれの混雑情報を含むマップ画像を表示し、前記受付手段が前記ジャンルとして投票所を受け付けた場合には、前記自治体情報に応じた自治体エリアの投票所群のみの混雑情報を含むマップ画像を表示することを特徴とする請求項3に記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記受付手段が複数のジャンルの施設群を混在して表示する混合ジャンルの指定を受け付ける場合には、前記混合ジャンルは投票所を含まないことを特徴とする請求項4に記載の表示制御装置。
【請求項6】
コンピュータを請求項1乃至5のいずれか1項に記載の表示制御装置として機能させるためのプログラム。
【請求項7】
コンピュータにより実行される投票所の混雑情報を表示する表示制御方法であって、
前記コンピュータが、
投票所マップを表示するためのユーザ操作を介して自治体エリアを特定するための自治体情報を指定し、
投票所の混雑情報を管理する情報処理装置情報処理装置から、前記自治体情報に属する投票所群の混雑情報を取得し、
前記混雑情報に基づいて前記投票所マップを含むマップ画像を生成し、表示させることを特徴とする表示制御方法。
【請求項8】
前記ユーザ操作に応じて第1の投票所の混雑情報を表示した個別画像から、複数の投票所群を含む前記マップ画像に遷移する場合、
前記第1の投票所に対応する自治体エリアを、前記自治体情報として用いることを特徴とする請求項7に記載の表示制御方法。
【請求項9】
前記情報処理装置は、投票所以外のジャンルの施設の混雑情報も管理し、
さらに、混雑情報を表示するジャンルの指定を受け付け、
前記ジャンルとして飲食店を受け付けた場合には、前記自治体情報を受け付けず、位置情報を取得し、前記位置情報が示す位置から所定の距離範囲に含まれる施設群の混雑情報を取得することを特徴とする請求項7に記載の表示制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示制御装置、情報制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、店舗等の施設の空席情報をオンラインでユーザに提供する手法が知られている。特許文献1には、ユーザ(移動端末)の現在位置から所定の範囲内内で利用可能な施設(空席のある施設)の情報をユーザに提示するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-263033号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、施設の属性によって所定の距離範囲には、閲覧不要とみなせる施設が含まれる場合がある。例えば、ユーザが投票所に関する情報を閲覧したい場合、ある自治体の投票所を閲覧できれば十分であり、他の区の投票所が表示されることによりかえって煩雑になってしまうことがある。
【0005】
そこで、本開示の一側面は、投票所の混雑情報を適切に表示できる装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一側面に係る表示制御装置は、投票所の混雑情報を管理する情報処理装置と通信可能に接続され、前記投票所の混雑情報を表示する表示制御装置であって、投票所マップを表示するためのユーザ操作を介して自治体エリアを特定するための自治体情報を指定する位置指定手段と、前記情報処理装置から、前記自治体情報に属する投票所群の混雑情報を取得する混雑情報取得手段と、前記混雑情報に基づいて前記投票所マップを含むマップ画像を生成し、表示させる表示制御手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一側面によれば、投票所の混雑情報を適切に表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】一実施形態に係る情報提供システムの構成を示す図である。
図2】管理サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
図3】情報提供システムの機能構成図である。
図4】施設テーブルの一例を示す図である。
図5】ユーザ端末において混雑情報を閲覧する際のシーケンス図である。
図6】エリア配信処理フローチャートである。
図7】詳細情報画像と投票所マップ画像の一例を示す図である。
図8】エリア配信処理のフローチャートである。
図9】地図を表示するための表示画像の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本開示の一実施形態について詳細に説明する。図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。尚、以下の実施形態は本開示の技術を限定するものではなく、また、本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが上記課題の解決手段に必須のものとは限らない。
【0010】
[第1の実施形態]
<情報提供システム1の構成例>
第1の実施形態では、投票所の混雑状況をユーザ端末に配信する情報提供システムについて説明する。なお、混雑状況とは、人の多さ、席の利用率等を示し、空き具合、空き状況等と言い換えることもできる。
【0011】
図1は、一実施形態に係る情報提供システム1の全体構成を示す図である。図1に示されるように、情報提供システム1は、管理サーバ10と、一以上の施設20と、一以上のユーザ端末40とを含んで構成されている。情報提供システム1は、施設20を利用する可能性のある潜在顧客であるユーザに対して、ユーザが指定した施設20の混雑状況に関する情報(以下、混雑情報とする)を提供するためのシステムである。施設20は、訪問するユーザに対して所定のサービスを提供する施設であり、本実施形態では、施設20は投票所である。
【0012】
各施設20では、施設端末30が利用されている。各施設20の施設端末30と一以上のユーザ端末40とは、それぞれネットワーク50を介して管理サーバ10と通信可能に接続されている。ネットワーク50は、有線又は無線の任意の通信ネットワークである。ネットワーク50は、例えば、インターネット、公衆回線網、専用回線網等である。
【0013】
施設端末30は、施設20のスタッフ(この場合、自治体職員や投票所スタッフなど)によって利用される情報処理装置である。施設端末30は、スタッフが目視で確認した施設20の混雑情報や住所、名称、問い合わせ先などの基本情報を入力(登録)する入力機能を有する。施設端末30は、施設内に設置される据置型のコンピュータ端末であってもよいし、スタッフによって携帯される携帯端末(例えば、スマートフォン等)であってもよい。
【0014】
管理サーバ10は、施設端末30から受信した施設20の混雑情報や、施設に関する基本情報をデータベースに格納する。管理サーバ10は、施設端末30から受信したデータに基づいてデータベースを更新することにより、施設20ごとの混雑情報を管理する。
【0015】
ユーザ端末40は、当該情報提供システム1が提供するサービスを利用するユーザが保有する情報処理装置である。ユーザ端末40は、ユーザによって携帯されるスマートフォンとするが、他にもタブレット等の携帯端末であってもよいし、デスクトップPC、ノートPC等の他の端末であってもよい。ユーザ端末40には、ウェブサイト等を閲覧するためのウェブブラウザがインストールされており、管理サーバ10から送信される混雑情報が当該ウェブブラウザによって表示される。
【0016】
施設20の混雑情報を知りたいユーザは、ユーザ端末40を用いて、施設20の混雑情報を管理サーバ10に対して照会することができる。管理サーバ10はユーザ端末40からの照会リクエストに応答して対象施設を特定し、当該施設の混雑情報を取得する。管理サーバ10は、取得した混雑情報を、照会リクエストに対するレスポンスとしてユーザ端末30へ返信する。ユーザ端末40は、管理サーバ10から受信した混雑情報を表示する。
【0017】
<管理サーバ10のハードウェア構成例>
図2は、管理サーバ10のハードウェア構成の一例を示す図である。管理サーバ10は、情報処理装置であり、汎用のサーバ向けのコンピュータやパーソナルコンピュータ等を利用することが可能である。また、複数のコンピュータを用いて管理サーバ10を構成することも可能である。図に示されるように、管理サーバ10は、物理的には、プロセッサである一以上のCPU(Central Processing Unit)110と、メモリ120とストレージ130とネットワークNと通信を行うための通信インタフェース等の通信部140と、入出力部150とを有する。管理サーバ10のハードウェアの各構成要素は、バスを介して相互に接続されている。
【0018】
CPU110は、ストレージ130に予め格納されている後述のプログラムを実行することにより、CPU110の制御のもとで各ハードウェアが動作し、図3に示される管理サーバ10の各機能が実現される。メモリ120は、ストレージ130からロードしたプログラムを一時的に記憶し、CPU110に対して作業領域を提供する。メモリ120には、CPU110がプログラムを実行している間に生成される各種データも一時的に保存される。メモリ120は例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などを含む。ストレージ130は、各種のプログラムを記憶する。ストレージは例えば、HDD(Hard Disk Drive)である。通信部140は、ネットワークNを介して外部の情報処理装置と各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。
【0019】
入出力部150は、管理サーバ10に対する各種操作による入力を受け付けて、当該入力にかかる情報をCPU110に伝達する入力装置、およびCPU110の処理結果を出力する出力装置を有する。入力装置は、タッチパネル、マウス及びキーボード等、マイクなどにより実現される。また出力装置は、ディスプレイ及びスピーカ等である。入出力部150は、タッチパネルディスプレイのように入力装置と出力装置が一体化していても良いし、入力装置と出力装置それぞれに分離していてもよい。
【0020】
なお、管理サーバ10のハードウェア構成について説明したが、施設端末30やユーザ端末30のハードウェア構成も図2に示すハードウェア構成と同様である。ユーザ端末30は、管理サーバ10から提供された各種情報を表示する表示用端末であり、ユーザ端末30自体、あるいはユーザ端末30のCPU110は、ユーザ端末30の入出力部150に表示する制御を実行する表示制御装置とも言える。
【0021】
<情報提供システムの機能構成例>
図3は、管理サーバ10、施設端末30、ユーザ端末40を含む情報提供システムの機能構成図である。管理サーバ10の機能構成から説明する。管理サーバ10は、CPU110が実行するソフトウェアモジュール(各種プログラムがCPU110の内部メモリに展開されて構成される機能)として、受信部11、管理部12、送信部13、保持部14を備える。以下では記載の便宜上、これらモジュールを動作主体として記載するが、実際にこれらモジュールを実行するのはCPU110であるため、CPU110を動作主体とすることもできる。
【0022】
まず、管理サーバ10の機能構成から説明する。保持部14は、施設に関するデータベースを格納している。データベースは、施設テーブル141を含む。図4は、保持部が保持する施設テーブルの一例を示す図である。なお、本実施形態では、施設テーブル141はテーブル形式で表されているが、この形式に限らず、各データが紐付けされていればどのような形式で構築してもよい。したがって、単に、空席管理データあるいは空席管理情報と称することも可能である。
【0023】
施設テーブル141は、施設20毎に施設に関する情報を格納するデータセットある。一例として、1つの施設情報(すなわち、1レコード)は、施設ID、名称、住所、自治体、緯度・経度、電話番号、公開期間、会場期間、端末ID、混雑状況、受信日時を関連付けた情報である。「施設ID」は、施設20を一意に特定するための識別情報である。施設IDは、ユーザ端末40に空き情報を配信する施設ごとに設定される。「名称」および「住所」は、施設IDにより特定される施設20の名称、住所である。
【0024】
「自治体」は、施設IDにより特定される施設20を管轄している自治体を示す情報である。ここでは、各施設には、市区町村のいずれかを示す自治体情報が紐づけられている。施設テーブル141に登録された投票所それぞれは、いずれか一つの自治体に所属することになる。各自治体に所属する一つ以上の施設(投票所)群は、一つの投票所エリアを形成する。「緯度・経度」は、施設IDにより特定される施設20の緯度・経度を示す情報である。施設20の緯度・経度は、施設20の位置(施設位置)を示す情報の一例である。また「公開期間」は、施設20の混雑情報を公開にする期間であり、公開される日付が設定される。「開場時間」は、施設20が投票所として開場する時間である。開場時間は、開始時間と終了時間とによって規定される。
【0025】
「端末ID」は、施設IDにより特定される施設20に設置された施設端末30を一意に特定するための識別情報である。端末IDとしては例えば、施設端末30に内蔵された通信部140のMACアドレスを事前に登録しておいてもいいし、機器に固有の識別情報の代わりに、施設端末30を用いてログインすることによって施設に関する情報を登録できるようにする場合には、ログイン情報や認証情報を端末IDとしてもよい。
【0026】
「混雑情報」は、施設IDにより特定される施設20の混雑状況を示す情報であり、当該施設20の施設端末40から送信された混雑状況を示す情報に基づいて更新される。また、混雑情報を受信した日時を「受信日時」として更新する。図4の例において混雑情報は、「空きあり」「やや混雑」または「混雑」のいずれかによって示さている。別の形態として混雑情報は、空きがある場合は「0」、やや混雑している場合は「1」、混雑の場合は「2」のように数字で示されていてもよい。
【0027】
受信部11は、施設20の混雑情報を施設端末30から受信する。また、受信部11は、ユーザ端末40から混雑情報の照会リクエストを受信する。管理部12は、施設端末30から受信したデータに基づいて施設テーブル141を管理する。施設端末30から端末IDまたは施設IDとともに混雑情報が送信された場合、管理部12は、取得した識別情報に基づいて処理対象とする施設を特定し、施設テーブル141における対象施設の混雑情報と受信日時を更新する。送信部13は、ユーザ端末40から、施設の混雑情報のリクエストに応じて、施設の混雑情報および自治体情報を含む施設情報をユーザ端末40に配信する。混雑情報を受信したユーザ端末40は、表示用UI(ユーザインタフェース)を構築し、施設の混雑情報を表示する。
【0028】
次に施設端末30の機能構成を説明する。施設端末30は、受信部31、表示制御部32、送信部33を有する。施設端末30の各機能または処理は、施設端末30が備えるCPUが各種プログラムを実行することにより実現される。
【0029】
受信部31は、管理サーバ10との通信を行い、管理サーバから各種データを受信する。具体的には受信部31は、管理サーバ10からGUI(グラフィカルユーザインターフェース)画面を受信する。GUI画面上では、施設名、や住所などの基本情報を入力する画面や、「空きあり」「やや混雑」「混雑」などの混雑情報を選択して入力する画面が表示される。なおここで入力できる混雑情報の候補として表示される選択肢は、施設端末30から送信されうる混雑情報であり、ユーザ端末40に配信される。表示制御部32は、受信部31が受信したGUI画面データに基づいて、GUI画面を生成して表示する。また表示制御部32は、GUI画面を介して施設20の基本情報や混雑情報を受け付ける。送信部33は、GUI画面を介して入力される施設20の基本情報や混雑情報を端末IDや施設IDとともに、管理サーバに送信する。
【0030】
ユーザ端末40の機能構成を説明する。ユーザ端末40は、受信部41、表示制御部42、送信部43を揺する。の各機能または処理は、施設端末30が備えるCPUが各種プログラムを実行することにより実現される。
【0031】
受信部41は、管理サーバ10から混雑情報など施設に関する情報を受信する。表示制御部42は、管理サーバ10から受信した施設情報に基づいて、表示画面を制御する。また、本実施形態においてユーザ端末40はスマートフォンであり、表示画面はユーザ操作を受け付ける装置でもある。そのため表示制御部42は、表示画面に対する操作に応じて、施設の混雑情報の照会リクエストを受け付けたり、表示したい施設やジャンルの指定を受け付けたりする受付手段としても機能する。送信部43は、管理サーバ10に施設情報のリクエストを送信する。特に送信部43は、複数の投票所の混雑情報を含む投票所マップをリクエストする場合には、必ず閲覧したい自治体情報とともに送信する。
【0032】
<混雑情報を配信する流れ>
ユーザ端末において混雑情報を閲覧する際に実行されるユーザ端末40と管理サーバ10とのシーケンス図である。ここでは、ユーザ端末40に対する操作により、個別の投票所の混雑情報を閲覧した後、投票所マップに遷移する場合の流れを説明する。なお、以下の説明について各工程(ステップ)を「S」と表記することとする。ユーザ端末40および管理サーバ10それぞれは、CPU110が以下に示す処理を実現可能なプログラムを実行する。
【0033】
S50においてユーザ端末40における表示制御部42は、ユーザによる操作に応じて、個別の投票所の指定を受け付ける。例えば、ユーザ端末40の表示画面上に「xxx投票所の混雑情報はこちら」などのテキストに所定のURLをリンクとして表示しておく。所定のURLは、事前に設定された1つの投票所に関する情報を掲載するためのページのアドレスである。ユーザがこのリンクをタップ(タッチ操作)すると、表示制御部42は、URLに紐づいた投票所が選択されたものと見なして、投票所の指定を受け付け、URLが示すアドレスにアクセスする。
【0034】
S51において送信部43は、指定された投票所に関する詳細情報を表示するために、管理サーバ10に照会リクエストを送信する。このとき送信部43は、表示したい処理対象の投票所の識別情報とともにリクエストを送信する。
【0035】
S52において管理サーバ10は、ユーザ端末40からのリクエストに応じて個別配信処理を実行する。管理サーバ10において、受信部11がユーザ端末40からリクエストを受信すると、管理部12は、リクエストに含まれる施設の識別情報に基づいて、施設テーブル141から処理対象の施設に関する施設情報を取得する。施設情報には、混雑情報や自治体情報も含む。送信部13は、管理部12が収集した処理対象の施設に関する施設情報を、ユーザ端末40に送信する。
【0036】
S53において、ユーザ端末40の表示制御部42は、管理サーバ10から取得した施設情報に基づいて、リクエストした1つの投票所の混雑情報を含む表示画像(個別画像)を生成し、表示画面に表示させる。図7(a)は、個別の投票所の詳細情報を表示する表示画像である。表示画像70では、1つの投票所の名称、混雑情報、住所や開場時間などが表示される。また表示画像70には、「MAP」というテキストで示された地図遷移用ボタン71が表示されている。
【0037】
S54において、ユーザ端末40の表示制御部42は、表示画像70の地図遷移用ボタン71がユーザ操作によりタップされることにより、投票所マップの閲覧リクエストを受け付ける。このとき表示制御部42は、ユーザ操作により、表示画像70に表示された投票所に対応する自治体エリアに属する投票所群の投票所マップがリクエストされたものとする。つまり本形態において表示制御部42は、投票所マップに表示する自治体エリアを特定するための自治体情報として個別画像に表示された投票所の自治体エリアの指定を受け付ける。
【0038】
S55において、ユーザ端末40の送信部43は、管理サーバ10に投票所マップの表示に必要な投票所群の施設情報をリクエストする。このとき送信部43は、表示画像70に詳細な施設情報を表示していた1つの投票所の自治体情報とともにリクエストを送信する。
【0039】
S56において、管理サーバ10は、地図マップのリクエストを受け付けると、自治体情報に基づいて特定した投票所群の施設情報を配信する。ここで管理サーバ10が実行するエリア内配信処理の詳細なフローチャートを、図6に示す。まずS60において受信部11は、投票所マップのリクエストを受信すると、S61において管理部12は、リクエストされている自治体情報を取得する。ここでは、直前に表示した(管理サーバ10から詳細情報を送信した)投票所が所属する自治体の自治体情報がユーザ端末40から送信されるので、直前に詳細情報を表示した投票所の自治体を特定することになる。S62において管理部12は、施設テーブル141から特定した自治体に対応する投票所群を検索し、それぞれの投票所の施設情報(混雑情報を含む)を収集する。S63において送信部13は、リクエストを受けた自治体に所属するすべての投票所の施設情報を、ユーザ端末40に送信する。以上の処理でエリア内配信処理を終了する。
【0040】
S57においてユーザ端末40における表示制御部42は、管理サーバ10から受信した投票所群の施設情報に基づいて、投票所マップを表示する。具体的には表示制御部42はまず、直前に表示していた投票所の位置情報を中心とする地図を、所定の縮小率で読み込む。表示制御部42は、S53において表示していた投票所も含め、リクエストした自治体エリアに所属する各投票所について、その投票所の混雑情報をその投票所の緯度経度に応じた位置に表示させるように、表示用ピンデータを配置する。本実施形態では、表示制御部42は、吹き出しの中に「空きあり」「混雑」「やや混雑」のいずれかをテキストを挿入することにより、表示用ピンデータを生成した後、緯度経度を参照して、地図上に重畳する。
【0041】
<ユーザ端末40におけるUI表示例>
図7(b)は、S57においてユーザ端末40に表示される投票所マップの一例を示す図である。表示画像72には、地図(詳細は省略)状に、複数のピン75、76、77が配置されている。このとき、ピン76は、図7(a)において表示画像70に示した投票所に対応するピンである。表示画像70から投票所マップに遷移した場合、投票所マップにはピン76が示す投票所が所属する自治体エリア73に含まれる他の投票所も表示される。投票所マップには、自治体エリア73に隣接する自治体エリア73とは異なる自治体エリア74も含まれているが、自治体エリア74に所属する投票所に関する混雑情報は表示されない。
【0042】
<第1の実施形態のまとめ>
本実施形態に係る情報提供システム1において、投票所の混雑情報を配信する場合、複数の投票所をマップ上に表示する際は、1つの自治体エリアに所属する投票所群のみ表示する。一般に、ユーザが投票できる投票所は1つの自治体が管轄する投票所に限定される。しかしながら、マップ上に他の自治体エリアの投票所も合わせて表示すると、閲覧しているユーザが本来投票にできない投票所に不必要に誘導してしまったり、混乱を招いてしまう恐れがある。そこで本実施形態では、1つの投票所の詳細情報を表示する個別画像から複数の投票所の混雑情報を含む投票所マップに遷移する場合、最初に詳細情報を閲覧していた投票所が所属する自治体を、ユーザが閲覧したい自治体エリアとして受け付け、受け付けた自治体エリアの投票所群のみを表示するようにした。これにより、複数の投票所の表示する方法において煩雑になるのを抑制し、ユーザの混乱を招かないようにできる。
【0043】
また、本実施形態では、投票所に関する情報を表示するにあたり、ユーザ自身の所在地や現住所などの情報を入力させることなく、投票所マップを表示した。これは、事前にユーザ登録を必要としないので、より簡潔に投票所マップを閲覧することができる。また、投票が開催される時期に転居したり、自分以外の人のために投票所マップを表示しようとする場合、必ずしも現住所としてユーザ登録している自治体エリアや現在地と、投票所マップを閲覧したい自治体エリアは一致しない。本実施形態によれば、このような場合でも適切に、複数の投票所群の混雑情報を示す投票所マップを表示することができる。
【0044】
<第1の実施形態の変形例>
上述の説明において、管理サーバ10は、施設(投票所)ごとに混雑情報や自治体情報を含む施設情報を格納した施設テーブルを保持するものとし、管理サーバ10は地図マップのリクエストに応じて施設テーブルから処理対象の自治体に対応する投票所群を検索することした。しかしながら、データベースにおける各種情報の保存の仕方はこれに限らない。例えば、管理サーバ10は、施設テーブル141とは別に、自治体ごとに、その自治体エリアに所在する投票所群を紐付けた自治体エリアテーブルを保持するようにしてもよい。そして管理サーバ10は、ユーザ端末40から投票所マップの照会リクエストを受信すると、リクエストとともに送信された自治体情報に対応する自治体エリアテーブルを参照して、受け付けた自治体エリアに所在する投票所群の施設情報を配信するようにすることもできる。
【0045】
上述の通り、投票所マップを表示する場合には、マップに表示する投票所群のエリアを指定するための情報として、直前に詳細情報を表示していた投票所の自治体エリアを用いた。しかしながら例えば、ユーザ端末40は、マップ画像に表示する自治体エリアを特定するための情報として、詳細情報を表示していた投票所の識別情報を管理サーバ10に送るようにしてもよい。この場合、S61において管理サーバ10は、施設テーブル141を参照して、送信された投票所に対応する自治体情報を取得する。なお、S52において管理サーバ10は、個別画像に表示する投票所の自治体情報は、個別画像に不要な場合はユーザ端末40に自治体情報を送信しないようにすることもできる。
また、個別の表示画像から投票所マップに遷移するための地図遷移用ボタン710は、「MAP」と明示的に記されたテキストではなくても、例えば、地図のアイコンでもいいし、個別の詳細情報を含む表示画像を閉じるマークなど明示的に地図に遷移することが示されていないボタン(実際には、タップなど選択操作すると地図に遷移する)でもよい。
【0046】
[第2の実施形態]
第1の実施形態においては、投票所の混雑情報を配信するシステムについて説明した。第2の実施形態ではさらに、飲食店などの他のジャンルの混雑情報も配信する情報提供システムについて説明する。以下、第2の実施形態について説明するが、第1の実施形態と共通する構成については説明を省略し、第1の実施形態と異なる構成について主に説明する。
【0047】
第2の実施形態では、まず、図9(a)に示すジャンル選択画像91を介して、ユーザ端末40からジャンルの選択を受け付ける、管理サーバ10は、選択されたジャンルが投票所か否かに応じて、それぞれ異なる配信処理を実行する。
【0048】
図8は、第2の実施形態におけるエリア配信処理のフローチャートである。管理サーバ10は、図8に示すフローチャートを実現可能なプログラムを読み出して実行する。なお、以下の処理は、管理サーバ10における受信部11が、ユーザ端末40から選択されたジャンルを示すジャンル情報を受信すると、開始される。
【0049】
S80において管理部12は、ユーザ端末40において選択されたジャンル情報が投票所か否かを判定する。ジャンル情報が投票所である場合は、S81に進み、ジャンル情報が投票所以外の場合には、S84に進む。
【0050】
S81において受信部11は、ユーザ端末40から自治体情報を取得する。図9(b)は、ユーザ端末40に表示されるエリア選択用画面92を示す。エリア選択用画面92におけるいずれかのエリア名(自治体名)をユーザが選択(タップ操作)すると、ユーザ端末40は選択された自治体情報を管理サーバ10に送信する。受信部11が、ユーザ端末40から自治体情報を受信すると、S82に進む。
【0051】
S82において管理部12は、施設テーブル141を参照し、S81において受信した自治体情報に対応する投票所群を検索し、混雑情報を含む施設情報を取得する。
【0052】
S83において送信部13は、指定された自治体に所属する投票所群の施設情報をユーザ端末40に配信し、処理を終了する。
【0053】
S84において受信部11は、ユーザ端末40から位置情報を取得する。本実施形態では、S81と同様、エリア選択用画面92に示されたエリア名のいずれかを位置情報とする。つまりS84における処理は、S81と同様である。
S85において管理部12は、位置情報に基づいて、施設群を検索する。具体的には、管理部12は、各位置情報に対応する緯度経度情報を設定しておく。管理部12は、施設テーブル141の各施設の緯度経度情報を参照して、取得した位置情報に対応する緯度経度から所定の距離範囲内に存在する施設を検索する。検索により抽出した施設群の施設情報を収集すると、S86において送信部13はユーザ端末40に送信する。
【0054】
<ユーザ端末40におけるUI表示例>
選択されたジャンルが投票所である場合には、選択した自治体エリアの投票所の施設情報のみが管理サーバ10から送信されるので、ユーザ端末40図7(b)と同様に1つの自治体エリアの投票所群の混雑情報のみを重畳した地図画像を表示する。一方、選択されたジャンルが投票所以外(例えば飲食店)である場合には、管理サーバ10からは、指定した位置情報から所定の距離範囲内をエリアとして施設群が施設情報が送信されるので、ユーザ端末40は、自治体エリアの境界に関係なく施設群の混雑情報が表示される、図9(c)は、ジャンルとして投票所以外が選択された場合の混雑情報が重畳された地図(混雑マップ)画像93を示す。図9(c)に示す通り、指定した位置情報が、自治体エリア94と自治体エリア95の境界付近である場合でも、自治体エリア94に所属する施設の混雑情報も自治体エリア95に所属する施設情報も表示される。
【0055】
<第2の実施形態のまとめ>
以上の通り第2の実施形態では、混雑情報のリクエストを受け付けたジャンルが投票所か否かによって、異なる表示が行われるように制御する。投票所である場合には、1つの自治体エリアの投票所群のみ混雑情報が表示され、投票所以外の場合には、指定した範囲に含まれる施設群の混雑情報が表示されるようにする。例えばユーザが指定した位置付近にある飲食店の混雑情報を閲覧したい場合には、所属する自治体は関係なく所定の距離範囲にある施設群の混雑情報を表示させる。飲食店などは、投票所とは異なり、他の自治体エリアの店舗は利用できないということはないので、投票所のように他の自治体エリアの施設情報を表示されないようにする制御は必要ない。これにより、ジャンルそれぞれに適した混雑情報を配信することができる。
【0056】
<第2の実施形態の変形例>
上述の説明では、ジャンルとして投票所が選択された時に表示されるエリア名の選択肢と、投票所以外が選択された時に表示されるエリア名の選択肢とは、同じリストを用いたが、それぞれ異なるエリア一覧でもよい。投票所が選択された場合に表示されるエリア一覧は、投票所を管轄する自治体リストが用いられることが望ましいが、投票所以外が選択された場合にさらに選択してもらうエリア名の選択肢は、必ずしも自治体別ではなくてもよい。例えば、駅や区分としてわかりやすい地名などを選択肢として用いることもできる。管理サーバ10は、事前に投票所以外のジャンルが選択された場合に提示されるエリア名それぞれに、1つの位置情報(緯度経度など)を対応づけて記憶しておく。これにより、ジャンルによって適したエリアの選択ができるようになる。また、ジャンルとして「すべて」のように、混合したジャンルの混雑情報を表示する場合には、投票所は含まず、S86においては投票所以外のジャンルすべてを検索するようにすることが望ましい。
【0057】
また、ジャンルとして投票所以外の選択肢が選択された場合に、必ず、所定の距離範囲に含まれる施設群のすべてを表示しなければならないというわけではない。たとえば、イベント会場などの場合には、特定の運営者に管理された施設群の混雑情報のみ表示したい場合もあり、この場合は、距離範囲内の施設群を表示するのではなく、特定の施設群のみ(つまり、所定の距離範囲内であっても一部の施設を表示しない)混雑情報を表示するようにすることも可能である。
【0058】
[変形例]
以上、実施形態について説明したが、本開示は上述した実施形態に限定されない。
上記実施形態では、混雑状況は、「混雑」、「やや混雑」、及び「空きあり」の3種類であったが、用意される混雑状況の種類は、2種類(例えば、「混雑」又は「空きあり」)でもよい。或いは、混雑度を細分化することで4種類以上の混雑状況が用意されてもよい。また、投票所の場合は、席の提供ではないので、「満席」というステータスは設定されていないが、飲食店など定員のある施設の混雑情報を配信する場合には、「満席」や「N分待ち」を混雑状況として配信できるようにしてもよい。
【0059】
また、表示画像70に表示される施設20に対応するアイコンの形状及び表示情報等は、上記実施形態に限られない。例えば、アイコンには、テキストの代わりに混雑度を示す絵柄(例えば、人型の図形の数によって混雑度を示す絵柄)が表示されてもよい。また、上記実施形態では、混雑状況の違いをテキストによって表現するようにしたが、上記表示態様は、アイコンの色や模様・図柄(例えば、ハッチングの種類等)等の色以外の態様であってもよい。
【0060】
説明を簡単にするため、1つの施設20は1つの施設端末20を保有している構成としたが、各施設で複数の施設端末20を利用してもよいし、施設によって、施設端末20の数が異なっていてもよい。また、施設の混雑情報を管理サーバ10に登録する方法として、施設端末30からスタッフが入力する方法を例に説明したが、これに限らない。例えば、施設端末30は、カメラや人感センサなどのセンタを用いて、自動で人物を検知することで、混雑情報を管理サーバ10に登録する方法でもよい。この場合でも、施設20の基本情報(住所や問い合わせ先など)を登録するため、施設端末30も利用することが望ましい。
【0061】
なお、開示技術は、上述した実施形態に限定されるものではなく、開示技術の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。例えば、上述した各処理ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更し、または並列に実行することができる。
【符号の説明】
【0062】
1…情報提供システム、20…管理サーバ、110…CPU、120…メモリ、130…ストレージ、140…通信部、150…入出力部、11…受信部、12…管理部、13…送信部、14…保持部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2023-02-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
投票所や飲食店などの施設の混雑情報を管理する情報処理装置と通信可能に接続され、前記投票所の混雑情報を表示する表示制御装置であって、
前記情報処理装置は、自治体に所属する施設群に関する自治体施設群情報も管理し、
複数の施設の混雑情報を含む混雑マップのリクエスト、表示する対象となる位置情報とともに前記情報処理装置に送信する送信手段と、
前記情報処理装置から、前記リクエストに応じた複数の施設の混雑情報を取得する取得手段と、
前記混雑情報に基づいて前記施設それぞれの混雑情報を示す混雑マップを生成し、表示させる表示制御手段とを有し、
前記表示制御手段は、前記リクエストが投票所の混雑マップの要求である場合には、前記位置情報に応じて設定される範囲にあり、かつ、1つの自治体に所属する投票所群の混雑情報のみを前記混雑マップに表示させ、前記リクエストが飲食店の混雑マップの要求である場合には、自治体の所属に関わらず、前記位置情報に応じて設定される範囲にある飲食店の混雑情報を前記混雑マップに表示させることを特徴とする表示制御装置。
【請求項2】
前記リクエストが、第1の投票所のみの混雑情報を表示した個別画像から、複数の投票所群を含む前記マップ画像に遷移するためのリクエストである場合、
前記取得手段は、前記第1の投票所に対応する自治体に所属する施設群の混雑情報を取得する請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記受付手段が、前記リクエストとして受け付けたジャンル情報が、複数のジャンルの施設群を混在して表示する混合ジャンルを示す場合には、前記混合ジャンルは投票所を含まないことを特徴とする請求項に記載の表示制御装置。
【請求項4】
施設の混雑情報を管理する情報処理装置と通信可能に接続され、前記施設の混雑情報を表示する表示制御装置であって、
前記情報処理装置は、特定の運営者に所属する複数の施設からなる施設群に関する所属施設群情報も管理し、
複数の施設の混雑情報を含む混雑マップのリクエストを、表示する対象となる位置情報とともに送信する送信手段と、
前記情報処理装置から、前記リクエストに応じた複数の施設の混雑情報を取得する取得手段と、
前記混雑情報に基づいて前記施設それぞれの混雑情報を示す混雑マップを生成し、表示させる表示制御手段とを有し、
前記表示制御手段は、前記リクエストが第1のジャンルの混雑マップの要求である場合には、前記位置情報に応じて設定される範囲にあり、かつ、1つの運営者に所属する第1のジャンルの施設群のみの混雑情報を前記混雑マップに表示させ、前記リクエストが第2のジャンルの混雑マップの要求である場合には、所属する運営者に関わらず、前記位置情報に応じて設定される範囲にある施設の混雑情報を前記混雑マップに表示させることを特徴とする表示制御装置。
【請求項5】
コンピュータを請求項1乃至のいずれか1項に記載の表示制御装置として機能させるためのプログラム。
【請求項6】
施設の混雑情報を管理する情報処理装置であって、
表示制御装置から、混雑マップのリクエストを位置情報とともに受信する受信手段と、
前記リクエストに応じた施設群の混雑情報を、前記表示制御手段に送信する送信手段とを有し、
前記送信手段は、前記リクエストが第1のジャンルの混雑マップの要求である場合には、前記位置情報に応じて設定される範囲にあり、かつ、1つの運営者に所属する第1のジャンルの施設群のみの混雑情報を送信し、前記リクエストが第2のジャンルの混雑マップの要求である場合には、所属する運営者に関わらず、前記位置情報に応じて設定される範囲にある施設の混雑情報を送信することを特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
前記第1のジャンルは、投票所を含む請求項4にまたは6に記載の装置。
【請求項8】
コンピュータに、請求項6に記載の情報処理装置として機能させるためのプログラム。
【請求項9】
コンピュータにより実行される投票所や飲食店などの施設の混雑情報を表示する表示制御方法であって、
前記コンピュータが、
複数の施設の混雑情報を含む混雑マップのリクエスト、表示する対象となる位置情報とともに前記情報処理装置に送信するステップと
情報処理装置から、前記リクエストに応じた複数の施設の混雑情報を取得するステップと
前記混雑情報に基づいて前記施設それぞれの混雑情報を示す混雑マップを生成し、表示させるステップとを有し、
前記情報処理装置は、前記施設の混雑情報および自治体に所属する施設群に関する自治体施設群情報を管理し、
前記表示させるステップにおいて、前記リクエストが投票所の混雑マップの要求である場合には、前記位置情報に応じて設定される範囲にあり、かつ、1つの自治体に所属する投票所群のみの混雑情報を前記混雑マップに表示させ、前記リクエストが飲食店の混雑マップの要求である場合には、自治体の所属に関わらず、前記位置情報に応じて設定される範囲にある飲食店の混雑情報を前記混雑マップに表示させることを特徴とする表示制御方法。
【請求項10】
施設の混雑情報を管理する情報処理装置と通信可能に接続されたコンピュータにより実行される、前記施設の混雑情報を表示する表示制御方法であって、
前記情報処理装置は、特定の運営者に所属する複数の施設からなる施設群に関する所属施設群情報も管理し、
前記コンピュータは、
複数の施設の混雑情報を含む混雑マップのリクエストを、表示する対象となる位置情報とともに送信するステップと、
前記情報処理装置から、前記リクエストに応じた複数の施設の混雑情報を取得するステップと、
前記混雑情報に基づいて前記施設それぞれの混雑情報を示す混雑マップを生成し、表示させるステップとを有し、
前記表示させるステップは、前記リクエストが第1のジャンルの混雑マップの要求である場合には、前記位置情報に応じて設定される範囲にあり、かつ、1つの運営者に所属する前記第1のジャンルの施設群のみの混雑情報を前記混雑マップに表示させ、前記リクエストが第2のジャンルの混雑マップの要求である場合には、所属する運営者に関わりなく、前記位置情報に応じて設定される範囲にある施設の混雑情報を前記混雑マップに表示させることを特徴とする表示制御方法。
【請求項11】
施設の混雑情報を管理する情報処理方法であって、
表示制御装置から、混雑マップのリクエストを位置情報とともに受信する受信ステップと、
前記リクエストに応じた施設群の混雑情報を、前記表示制御手段に送信する送信ステップとを有し、
前記送信ステップは、前記リクエストが第1のジャンルの混雑マップの要求である場合には、前記位置情報に応じて設定される範囲にあり、かつ、1つの運営者に所属する前記第1のジャンルの施設群のみの混雑情報を送信し、前記リクエストが第2のジャンルの混雑マップの要求である場合には、所属する運営者に関わりなく、前記位置情報に応じて設定される範囲にある施設の混雑情報を送信することを特徴とする情報処理方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本開示の一側面に係る表示制御装置は、投票所や飲食店などの施設の混雑情報を管理する情報処理装置と通信可能に接続され、前記投票所の混雑情報を表示する表示制御装置であって、複数の施設の混雑情報を含む混雑マップのリクエストを、表示する対象となる位置情報とともに前記情報処理装置に送信する送信手段と、前記情報処理装置から、前記リクエストに応じた複数の施設の混雑情報を取得する取得手段と、前記混雑情報に基づいて前記施設それぞれの混雑情報を示す混雑マップを生成し、表示させる表示制御手段とを有し、前記表示制御手段は、前記リクエストが投票所の混雑マップの要求である場合には、前記位置情報に応じて設定される範囲にあり、かつ、1つの自治体に所属する投票所群の混雑情報のみを前記混雑マップに表示させ、前記リクエストが飲食店の混雑マップの要求である場合には、自治体の所属に関わらず、前記位置情報に応じて設定される範囲にある飲食店の混雑情報を前記混雑マップに表示させるとを有することを特徴とする。