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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024000660
(43)【公開日】2024-01-09
(54)【発明の名称】防振装置
(51)【国際特許分類】
   F16F 13/10 20060101AFI20231226BHJP
   F16F 13/14 20060101ALI20231226BHJP
【FI】
F16F13/10 A
F16F13/14 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022099486
(22)【出願日】2022-06-21
(71)【出願人】
【識別番号】522297236
【氏名又は名称】株式会社プロスパイラ
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(72)【発明者】
【氏名】脇田 靖之
【テーマコード(参考)】
3J047
【Fターム(参考)】
3J047AA05
3J047AB01
3J047CA02
3J047FA01
3J047FA02
3J047FA04
(57)【要約】
【課題】製造コストを抑えつつ、オリフィス通路を流れる液体の密封性を確保する。
【解決手段】振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される内側取付部材11、および他方に連結されるとともに、内側取付部材を囲繞する外筒12と、内側取付部材と外筒とを弾性的に連結する弾性体と、を備え、弾性体は、径方向に内側取付部材を挟む両側に各別に配設された中弾性体を備え、内側取付部材と外筒との間には、周方向で互いに隣り合う中弾性体同士の間を径方向の外側から覆い内側取付部材との間に液室14a、14bを画成する被覆部材17が配設され、弾性体は、軸方向に間隔をあけて配置されるとともに、外筒内に嵌合され、かつ被覆部材を軸方向に挟む一対の端弾性体31を備え、端弾性体と、被覆部材のうちの軸方向を向く端面17aと、の間に、各液室同士を連通するオリフィス通路が設けられている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される内側取付部材、および他方に連結されるとともに、前記内側取付部材を囲繞する外筒と、
前記内側取付部材と前記外筒とを弾性的に連結する弾性体と、を備え、
前記弾性体は、前記外筒の中心軸線に沿う軸方向から見た平面視で前記中心軸線に交差する径方向に、前記内側取付部材を挟む両側に各別に配設された中弾性体を備え、
前記内側取付部材と前記外筒との間には、前記平面視で前記中心軸線回りに周回する周方向で互いに隣り合う前記中弾性体同士の間を径方向の外側から覆い前記内側取付部材との間に液室を画成する被覆部材が配設され、
前記弾性体は、前記軸方向に間隔をあけて配置されるとともに、前記外筒内に嵌合され、かつ前記被覆部材を前記軸方向に挟む一対の端弾性体を備え、
前記端弾性体と、前記被覆部材のうちの前記軸方向を向く端面と、の間に、各前記液室同士を連通するオリフィス通路が設けられている、防振装置。
【請求項2】
前記被覆部材は、前記軸方向に二分割された第1分割体および第2分割体を備え、
前記オリフィス通路は、前記端弾性体と前記第1分割体の端面との間、並びに、互いに前記軸方向に突き合わされた、前記第1分割体および前記第2分割体それぞれの突き合わせ面の間に、一体に設けられている、請求項1に記載の防振装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防振装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される内側取付部材、および他方に連結されるとともに、内側取付部材を囲繞する外筒と、内側取付部材と外筒とを弾性的に連結する弾性体と、を備え、弾性体は、径方向に内側取付部材を挟む両側に各別に配設された中弾性体を備え、内側取付部材と外筒との間に、周方向で互いに隣り合う中弾性体同士の間を径方向の外側から覆い内側取付部材との間に液室を画成する被覆部材が配設され、被覆部材と外筒との間に、各液室同士を連通するオリフィス通路が設けられた防振装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-86102号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、この防振装置では、オリフィス通路を流れる液体の密封性を確保するために、例えば被覆部材の寸法精度を高めたり、外筒の内周面にゴム膜を加硫接着したりする等の必要がある。これにより、製造コストを抑えつつ、オリフィス通路を流れる液体の密封性を確保することが困難になるおそれがあった。
【0005】
この発明は、製造コストを抑えつつ、オリフィス通路を流れる液体の密封性を確保することができる防振装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明の防振装置は、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される内側取付部材、および他方に連結されるとともに、前記内側取付部材を囲繞する外筒と、前記内側取付部材と前記外筒とを弾性的に連結する弾性体と、を備え、前記弾性体は、前記外筒の中心軸線に沿う軸方向から見た平面視で前記中心軸線に交差する径方向に、前記内側取付部材を挟む両側に各別に配設された中弾性体を備え、前記内側取付部材と前記外筒との間には、前記平面視で前記中心軸線回りに周回する周方向で互いに隣り合う前記中弾性体同士の間を径方向の外側から覆い前記内側取付部材との間に液室を画成する被覆部材が配設され、前記弾性体は、前記軸方向に間隔をあけて配置されるとともに、前記外筒内に嵌合され、かつ前記被覆部材を前記軸方向に挟む一対の端弾性体を備え、前記端弾性体と、前記被覆部材のうちの前記軸方向を向く端面と、の間に、各前記液室同士を連通するオリフィス通路が設けられている。
【0007】
この発明によれば、各液室同士を連通するオリフィス通路が、弾性体の端弾性体と、被覆部材の端面と、の間に設けられているので、端弾性体を、外筒内に嵌合した状態で、被覆部材の端面に押し当てることにより、オリフィス通路を流れる液体の密封性を確実に確保することができる。
これにより、オリフィス通路を流れる液体の密封性を確保するために、例えば被覆部材の寸法精度を高めたり、外筒等の他の部材にシール用のゴム膜を加硫接着したりする等の必要を無くすことが可能になり、製造コストを抑えることができる。
【0008】
前記被覆部材は、前記軸方向に二分割された第1分割体および第2分割体を備え、前記オリフィス通路は、前記端弾性体と前記第1分割体の端面との間、並びに、互いに前記軸方向に突き合わされた、前記第1分割体および前記第2分割体それぞれの突き合わせ面の間に、一体に設けられてもよい。
【0009】
被覆部材が、前記軸方向に二分割された第1分割体および第2分割体を備え、オリフィス通路が、端弾性体と第1分割体の端面との間、並びに、互いに前記軸方向に突き合わされた、第1分割体および第2分割体それぞれの突き合わせ面の間に、一体に設けられているので、オリフィス通路を流れる液体の密封性を確実に確保しつつ、オリフィス通路の長さを容易に確保することができる。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、製造コストを抑えつつ、オリフィス通路を流れる液体の密封性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明に係る一実施形態として示した防振装置の軸方向の中央部における横断面図である。
図2】本発明に係る第1実施形態として示した、図1のA-A線矢視断面図である。
図3】本発明に係る第2実施形態として示した、図1のA-A線矢視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明に係る防振装置の第1実施形態を、図1および図2を参照しながら説明する。
本実施形態の防振装置1は、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される内側取付部材11、および他方に連結されるとともに、内側取付部材11を囲繞する外筒12と、内側取付部材11と外筒12とを弾性的に連結する弾性体31、32と、を備えている。
なお、防振装置1は、例えば自動車用のサスペンションブッシュやエンジンマウント、あるいは工場に設置される産業機械のマウント等として用いられる。
以下、外筒12の中心軸線Oに沿う方向を軸方向といい、軸方向から見た平面視において、中心軸線Oに交差する方向を径方向といい、中心軸線O回りに周回する方向を周方向という。
【0013】
内側取付部材11は、筒状に形成され、中心軸線Oと同軸に配設されている。図示の例では、内側取付部材11は、筒状の芯金部21と、芯金部21の外周面に固着された樹脂部22と、を備えている。なお、内側取付部材11は、全体が一体に形成されてもよい。
樹脂部22は、芯金部21の外周面における軸方向の中間部分に設けられた中部分26と、中部分26から軸方向の外側に向けて各別に延びる一対の外部分27と、を備えている。外部分27の外周面は、中部分26の外周面より径方向の内側に位置している。
【0014】
弾性体31、32は、ゴム材料により形成され、内側取付部材11の外周面に加硫接着されている。弾性体31、32は、軸方向に間隔をあけて配置されるとともに、外筒12内に嵌合された環状の一対の端弾性体31と、端弾性体31同士の間において、内側取付部材11を径方向に挟む両側に各別に配設された中弾性体32と、を備えている。
【0015】
端弾性体31は、外部分27を径方向の外側から囲う端フランジ部31aと、端フランジ部31aの径方向の内端部と内側取付部材11の外周面とを連結する端連結部31bと、を備えている。
【0016】
端フランジ部31aは、周方向の全長にわたって連続して延びている。端フランジ部31aは、中心軸線Oと同軸に配置されている。端フランジ部31aに、周方向に延びる環状の剛体板33が設けられている。剛体板33は、例えば金属材料、若しくは合成樹脂材料等の硬質の材質で形成される。剛体板33は、端フランジ部31a内に埋設されている。
端連結部31bは、筒状に形成され、周方向の全長にわたって連続して延びている。端連結部31bは、端フランジ部31aの径方向の内端部から軸方向の内側に向かうに従い、径方向の内側に向けて延びている。端連結部31bは、中部分26における軸方向の外端部に連結されている。端連結部31bは、中心軸線Oと同軸に配置されている。
【0017】
一対の中弾性体32は、互いに同等の形状で、同等の大きさに形成されている。中弾性体32は、全域にわたってゴム材料により形成されている。中弾性体32における軸方向の外端は、端弾性体31に接続されている。
【0018】
内側取付部材11の外周面に、各液室14a、14bに向けて突出したストッパ弾性部34が各別に設けられている。なお、内側取付部材11の外周面に、ストッパ弾性部34を設けなくてもよい。ストッパ弾性部34は、中部分26に設けられている。ストッパ弾性部34は、内側取付部材11および外筒12が相対的に接近移動したときに、後述する被覆部材17の内面に当接可能となっている。ストッパ弾性部34は、周方向で互いに隣り合う中弾性体32同士の間に配設され、液室14a、14bの隔壁の一部を構成している。ストッパ弾性部34は、中弾性体32と周方向に接続されている。ストッパ弾性部34は、端連結部31bと軸方向に接続されている。ストッパ弾性部34、および弾性体31、32は、例えばゴム材料等で一体に形成されている。内側取付部材11の外周面は、全域にわたって例えばゴム材料等で覆われている。
【0019】
内側取付部材11と外筒12との間には、一対の端弾性体31同士の間において、周方向で互いに隣り合う中弾性体32同士の間に位置する部分を、径方向の外側から覆い内側取付部材11との間に液室14a、14bを画成する被覆部材17が配設されている。液室14a、14bには、例えば水、およびエチレングリコール等が封入される。
被覆部材17は、弾性体31、32を形成する材質より硬質の、例えば合成樹脂材料等で形成されている。被覆部材17は、一対の端弾性体31同士の間に、軸方向に挟まれて嵌合されている。
【0020】
被覆部材17は、内側取付部材11を全周にわたって径方向の外側から囲繞している。被覆部材17の内面は、中弾性体32の外面に液密に当接し、ストッパ弾性部34とは非接触となっている。
【0021】
被覆部材17の軸方向の両端部のうちのいずれか一方の端部、および端弾性体31の端フランジ部31aは、外筒12の軸方向の両端部のうちのいずれか一方の端部に形成された固定部23によって軸方向に挟まれて固定されている。本実施形態では、被覆部材17の前記一方の端部に、径方向の外側に向けて突出し、周方向に延びる固定フランジ部17cが形成され、固定フランジ部17c、および剛体板33が、固定部23によって軸方向に挟まれて固定されている。固定フランジ部17cと、剛体板33における径方向の外端部と、がゴム膜を介して軸方向に積層されている。なお、被覆部材17に固定フランジ部17cを形成しなくてもよい。
【0022】
固定部23は、径方向の外側に向けて窪み、周方向の全長にわたって連続して延びる周溝を有している。この周溝に、固定フランジ部17c、および端フランジ部31aが、剛体板33とともに、周方向の全長にわたって嵌合されている。固定部23は、外筒12の前記一方の端部が、屈曲されて形成されるとともに、径方向の外側に向けて膨出している。
【0023】
外筒12の軸方向の両端部のうちのいずれか他方の端部に、径方向の内側に向けて突出し、被覆部材17の軸方向の両端部のうちのいずれか他方の端部を、軸方向に支持する支持突部24が形成されている。支持突部24は、外筒12の前記他方の端部が、屈曲されてフランジ状に形成されている。支持突部24は、端弾性体31の端フランジ部31aを介して、被覆部材17の前記他方の端部を軸方向に支持している。
【0024】
以下、軸方向のうち、外筒12の固定部23が位置している側を上側といい、外筒12の支持突部24が位置している側を下側という。
【0025】
そして、本実施形態では、端弾性体31と、被覆部材17のうちの軸方向を向く端面と、の間に、各液室14a、14b同士を連通するオリフィス通路が設けられている。
オリフィス通路は、被覆部材17の上端面17aに設けられている。この上端面17aは、上方を向く平坦面となっている。なお、オリフィス通路は、被覆部材17の下端面17bに設けられてもよい。
【0026】
被覆部材17の上端部には、周方向に延びる本体溝19と、各液室14a、14bのうちのいずれか一方の液室14a、および本体溝19に開口する第1連通開口18と、各液室14a、14bのうちのいずれか他方の液室14b、および本体溝19に開口する第2連通開口20と、が形成されている。
本体溝19は、被覆部材17の上端面17aに形成され、第1連通開口18および第2連通開口20は、被覆部材17の内面に開口している。本体溝19の上端開口は、端弾性体31の端フランジ部31aにより液密に閉塞されている。
【0027】
被覆部材17は、周方向に分割された複数の分割体15を備えるとともに、周方向で互いに隣り合う分割体15の周端縁15a同士が互いに突き当てられて全体で円筒状をなしている。2つの分割体15は、同等の形状で同等の大きさに形成されている。なお、被覆部材17として、全体が筒状に一体に形成された構成を採用してもよい。
被覆部材17は、中弾性体32を全周にわたって覆っている。分割体15の周端縁15aは、中弾性体32における周方向の中央部に位置している。
【0028】
外筒12が、被覆部材17に外嵌し、かつ固定部23および支持突部24が、端弾性体31を介して被覆部材17を軸方向に挟むことによって、外筒12と内側取付部材11とが弾性的に連結されるとともに、端弾性体31と被覆部材17の上端面17aとの間に、各液室14a、14b同士を連通するオリフィス通路が画成されている。オリフィス通路は、第1連通開口18、および第2連通開口20を通して、各液室14a、14b同士を連通している。
そして、この防振装置1に振動が入力されたときに、弾性体31、32が弾性変形しつつ、各液室14a、14bの内容積が変動することで、液室14a、14b内の液体がオリフィス通路を流通して液柱共振を生じさせることにより振動が減衰、吸収される。
【0029】
以上説明したように、本実施形態による防振装置1によれば、各液室14a、14b同士を連通するオリフィス通路が、端弾性体31と、被覆部材17の上端面17aと、の間に設けられているので、端弾性体31を、外筒12内に嵌合した状態で、被覆部材17の上端面17aに押し当てることにより、オリフィス通路を流れる液体の密封性を確実に確保することができる。
これにより、オリフィス通路を流れる液体の密封性を確保するために、例えば被覆部材17の寸法精度を高めたり、外筒12等の他の部材にシール用のゴム膜を加硫接着したりする等の必要を無くすことが可能になり、製造コストを抑えることができる。
【0030】
次に、第2実施形態に係る防振装置2を、図3を参照しながら説明する。
なお、第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
【0031】
本実施形態では、被覆部材17が、軸方向に二分割された第1分割体28および第2分割体29を備えている。
第1分割体28は、第2分割体29の上方に設けられている。第1分割体28は、被覆部材17の上端面17aを有し、第2分割体29は、被覆部材17の下端面17bを有している。第1分割体28の軸方向の大きさは、第2分割体29の軸方向の大きさより小さくなっている。第1分割体28は、軸方向のほぼ全長にわたって端連結部31bと径方向で対向している。
【0032】
第1分割体28に、第1実施形態と同様の本体溝19および第1連通開口18が形成されている。
第2分割体29における軸方向の両端部のうち、第1分割体28と軸方向に隣接する上端部に、周方向に延びる第2本体溝29aと、各液室14a、14bのうちのいずれか他方の液室14b、および第2本体溝29aに開口する第2連通開口29cと、が形成されている。第2本体溝29aは、第2分割体29のうち、第1分割体28と軸方向に突き合わされた突き合わせ面(上端面)29bに形成されている。
本体溝19および第2本体溝29aは、第1分割体28のうち、第2分割体29と軸方向に突き合わされた突き合わせ面(下端面)28bに形成された不図示の貫通孔を通して軸方向に連通している。
第1分割体28および第2分割体29それぞれの突き合わせ面28b、29bは、軸方向を向く平坦面となっている。
【0033】
以上説明したように、本実施形態による防振装置2によれば、被覆部材17が、軸方向に二分割された第1分割体28および第2分割体29を備え、オリフィス通路が、端弾性体31と第1分割体28の上端面17aとの間、並びに、互いに軸方向に突き合わされた、第1分割体28および第2分割体29それぞれの突き合わせ面28b、29bの間に、一体に設けられているので、オリフィス通路を流れる液体の密封性を確実に確保しつつ、オリフィス通路の長さを容易に確保することができる。
【0034】
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
【0035】
端弾性体31に剛体板33を設けなくてもよく、外筒12に固定部23および支持突部24を形成しなくてもよい。
第2実施形態において、第1分割体28は、第2分割体29より軟らかく弾性を有する、例えばエラストマー、およびゴム等の軟材質で形成されてもよい。
【0036】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した実施形態および変形例を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0037】
1、2 防振装置
11 内側取付部材
12 外筒
14a、14b 液室
17 被覆部材
17a 上端面(端面)
26c 窪み部
28 第1分割体
28b、29b 突き合わせ面
29 第2分割体
31 端弾性体(弾性体)
32 中弾性体(弾性体)
O 中心軸線
図1
図2
図3