(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024066204
(43)【公開日】2024-05-15
(54)【発明の名称】立ち作業補助具
(51)【国際特許分類】
A47C 9/00 20060101AFI20240508BHJP
A47C 7/00 20060101ALI20240508BHJP
【FI】
A47C9/00 Z
A47C7/00 A
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022175618
(22)【出願日】2022-11-01
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-08-23
(71)【出願人】
【識別番号】522190410
【氏名又は名称】矢田 光枝
(74)【代理人】
【識別番号】100134706
【弁理士】
【氏名又は名称】中山 俊彦
(74)【代理人】
【識別番号】100151161
【弁理士】
【氏名又は名称】熊野 彩
(72)【発明者】
【氏名】矢田 光枝
【テーマコード(参考)】
3B084
3B095
【Fターム(参考)】
3B084AA01
3B095AB02
3B095AB08
3B095AC02
3B095AC04
3B095CA01
3B095CA07
(57)【要約】
【課題】作業台及び作業者の脚への干渉が抑えられた立ち作業補助具を提供する。
【解決手段】立ち作業補助具10は、サドル14と支持部15と第1~第3脚部18A~18Cと旋回キャスタ19とを備える。支持部15は、サドル14の下面側に起立して設けられ、サドル14を支持する。第1~第3脚部18A~18Cは支持部15の下端15aから放射状に延び、先端に旋回キャスタ19が設けられている。上方から見たときの第1脚部18Aは、サドル14の前端から突出するように前方向に延びており、突出した長さL1がサドル14の前後方向における長さL2と同じまたは長さL2よりも短い。上方から見たときに、第2脚部18Bは第1脚部18Aから時計回りに144°回転した位置に、第3脚部18Cはサドル14の左右方向における中央に関して第2脚部18Bと対称に、それぞれ配されている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
立ち姿勢で作業を行う作業者を、前記作業者の臀部において支持するサドルと、
前記サドルの下面側に起立して設けられ、前記サドルを支持する棒状の支持部と、
前記支持部の下端から放射状に延びた3本の脚部と、
前記3本の脚部の各々の先端に設けられた旋回キャスタと
を備え、
前記3本の脚部は、上方から見たときに、
前記サドルの前端から突出するように前方向に延びており、かつ、突出した長さL1がサドルの前後方向における長さL2と同じまたは長さL2よりも短い第1脚部と、
前記第1脚部から時計回りに144°回転した位置に配された第2脚部と、
前記サドルの左右方向における中央に関して第2脚部と対称に配された第3脚部と
を有することを特徴とする立ち作業補助具。
【請求項2】
前記支持部はサドルの前後方向における中心に設けられている請求項1に記載の立ち作業補助具。
【請求項3】
前記第1脚部と前記第2脚部と前記第3脚部との長さは互いに同じである請求項1または2に記載の立ち作業補助具。
【請求項4】
前記サドルの下面側に設けられ、前記サドルの外縁よりも内側に位置する把手をさらに備える請求項1または2に記載の立ち作業補助具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、立ち作業補助具に関する。
【背景技術】
【0002】
立ち姿勢での作業(立ち作業)は、作業者の腰や脚への負荷がかかり、作業時間が長くなるほど作業者にとって負担が大きい。また、立ち姿勢での作業によっては、作業中に、向きまたは前後左右方向での位置を多少変化させたい場合もある。
【0003】
そこで例えば特許文献1には、脚座と、キャスタと、垂直支柱パイプと、高さ調節桿と、サドルとからなる立ち仕事兼リハビリ用移動自在椅子が記載されている。脚座は、1本の前輪キャスターバーを前向きとなし、このキャスターバーの後端に、直角に後輪キャスターバーを連結することにより、平面視T字状に構成されている。キャスタは、脚座のそれぞれのバーの先端に取り付けられている。垂直支柱パイプは、前輪キャスターバーの略中間から垂直に立ち上げられている。高さ調節桿は、垂直支柱パイプの上端から内部に下端側が挿入されている。サドルは、高さ調節桿上に取り付けられた前輪キャスターバーの向き方向に合わせて前向きに取り付けられている。
【0004】
また、特許文献2には、サドル状の座席と、取手兼臀部はみ出し防止部材と、高さ調節枠と、開・閉脚防止部材と、3本の脚とからなり、使用者自身がたとえ高齢者や女性でも楽に自分の身長に合った高さに組み立てられる組立式立ち仕事用3脚椅子が記載されている。座席は、クッション部材を布または皮で覆い鋲などで固着されており、高さ調節枠は、複数個の高さ調節孔を有する。3本の脚は、座席の下面から前側下方に向かう前脚と、後ろ側下方の左右それぞれに向かう2本の後脚とを有し、キャスタは、前脚にのみ取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第3127541号公報
【特許文献2】特開2000-279272号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
台所のキッチンカウンタなど作業を行うにあたって対面する作業台には、天板の下に扉収納や引き出しなどが収納部として設けられている場合が多い。特許文献1に記載される立ち仕事兼リハビリ用移動自在椅子は、前輪キャスターバーが、例えば上記の収納スペースの扉などにぶつかり、作業者は作業台に十分には近づけない距離をおいて作業しなければならず、また、前輪キャスターバーで作業台を傷つけてしまうこともある。また、特許文献2に記載される立ち作業補助椅子は、前脚が作業者の脚に干渉して脚の動きを規制する。
【0007】
そこで、本発明は、作業台及び作業者の脚への干渉が抑えられた立ち作業補助具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の立ち作業補助具は、サドルと、支持部と、3本の脚部と、旋回キャスタとを備える。サドルは、立ち姿勢で作業を行う作業者を、作業者の臀部において支持する。支持部は、棒状であり、サドルの下面側に起立して設けられ、サドルを支持する。3本の脚部は、支持部の下端から放射状に延びている。旋回キャスタは、3本の脚部の各々の先端に設けられている。3本の脚部は、第1脚部と第2脚部と第3脚部とを有し、上方から見たときに、以下のようになっている。すなわち、第1脚部は、サドルの前端から突出するように前方向に延びており、かつ、突出した長さL1がサドルの前後方向における長さL2と同じまたは長さL2よりも短い。第2脚部は、第1脚部から時計回りに144°回転した位置に配されている。第3脚部は、サドルの左右方向における中央に関して第2脚部と対称に配されている。
【0009】
支持部はサドルの前後方向における中心に設けられていることが好ましい。
【0010】
第1脚部と第2脚部と第3脚部との長さは互いに同じであることが好ましい。
【0011】
サドルの下面側に設けられ、サドルの外縁よりも内側に位置する把手をさらに備えてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、作業台及び作業者の脚への干渉が抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の実施形態である立ち作業補助具の説明図である。
【
図7】別の実施形態における把手の概略図であり、(A)は底面図、(B)は断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1に示すように、本発明の実施形態の一例である立ち作業補助具10は、立ち姿勢で作業を行う作業者Pを補助し、これにより作業者Pの身体への負担を軽減する。例えば台所において用いられ、作業台としてのカウンタ11に向かって作業する場合の作業者Pを補助する。カウンタ11は扉収納を有し、天板であるワークトップ11aの下の収容部11bには収容対象物を出し入れするための扉11cが設けられている。立ち姿勢は、
図1に示すように脚を伸ばした姿勢と、中腰の姿勢(図示無し)とを含み、立ち作業補助具10はサドル14の高さを調整することができる。すなわち、作業中の作業者の姿勢に応じて、例えば
図1に示すように脚を伸ばした状態の作業者の臀部の高さや、中腰状態の作業者の臀部の高さに、サドル14の高さは調整される。
【0015】
図2~
図4に示すように、立ち作業補助具10は、サドル14と、支持部15と、3本の第1脚部18A~第3脚部18Cと、旋回キャスタ(自在キャスタ)19とを備える。サドル14は、作業者P(
図1参照)を臀部Pa(
図1参照)において支持する。サドル14は、上方から見た場合に、略円形の前部と、この前部よりも小径の略円形の後部とが一体化した形状とされている。周縁は下方に向けて屈曲している。ただし、サドル14の形状は本例に限定されない。
【0016】
周縁において下方に向けて突出した突出部14bは、立ち作業補助具10を移動させるために作業者Pが持つ把手として機能する。例えば、サドル14の外側から内側下方に作業者P(
図1参照)が指を入れて突出部14bに引っ掛け、サドル14を引っ張ることによって立ち作業補助具10は移動する。この場合、突出部14bと下面14a側で突出部14bで囲まれて形成された凹みとは引手としてもみなすことができる。以上のように、立ち作業補助具10を移動させるために作業者Pが持つ把手はサドル14の一部分として形成してもよい。
【0017】
支持部15はサドル14の下面14a側に起立して設けられてサドル14を支持し、鉛直方向に延びた棒状に形成されている。支持部15は、円管状の第1パイプ24と、第1パイプ24の外側に設けられる第2パイプ25との二重管構造とされている。第1パイプ24の一端はサドル14に固定される。第2パイプ25の一端には第1パイプ24の他端が挿入されており、長手方向において第1パイプ24がスライド移動する。支持部15には、第2パイプ25の中空部における第1パイプ24のスライド移動を規制するロック機構(図示無し)が設けられており、これにより、第1パイプ24と第2パイプ25とが所定の相対位置に固定され、支持部15の長さが所定の長さになる。この長さ調整により、サドル14の高さが調整される。なお、支持部15に代えて、1本のパイプ状に形成された支持部(図示無し)であってもよい。
【0018】
第2パイプ25の他端、すなわち支持部15の下端には第1脚部18A~第3脚部18Cが設けられ、旋回キャスタ19は第1脚部18A~第3脚部18Cの各先端に設けられている。第2パイプ25と第1脚部~第3脚部18A~18Cとは一体に形成されていてもよい。旋回キャスタ19は、床面に接した状態で回転することにより立ち作業補助具10を走行させる車輪19aと車輪19aを旋回させる旋回部(図示無し)等で構成され、立ち作業補助具10を変位させるとともに向きを変化させる。旋回キャスタ19は、車輪の回転及び旋回を規制(ロック)して立ち作業補助具10の位置及び向きを固定するストッパ(図示無し)を有してもよい。
【0019】
第1脚部18A~第3脚部18Cは、支持部15の下端15aから、
図5に示すように放射状に延びている。立ち作業補助具10を上方から見たときに、第1脚部18Aは、サドル14の前端から突出するように前方向に延びている。第2脚部18Bは、上方から見たときに支持部15を回転中心にして第1脚部18Aから時計周りD1に144°回転した位置に配されている。第3脚部18Cは、サドル14の左右方向における中央C1に関して第2脚部と対称、すなわち、上から見たときに支持部15を回転中心にして第1脚部18Aから反時計回りD2に144°回転した位置に配されている。したがって、第1脚部18A~第3脚部18Cは、各先端が正五角形PPの頂点上に位置し、サドル14の左右方向における中央C1に関して対称(線対称)に形成されている。
【0020】
サドル14はその下面側に起立した棒状の支持部15に支持され、第1脚部18A~第3脚部18Cは支持部15の下端に放射状に延びて設けられている。サドル14に深く腰掛けた場合でも、また、
図1に示すように立ち作業補助具10に前方から寄りかかるようにサドル14に浅く腰掛けた場合でも、作業者P(
図1参照)は脚に第1脚部18A~第3脚部18Cが干渉せず、邪魔にならない。
【0021】
図6に示すように、上方から見た場合に、第1脚部18Aはサドル14の前端から突出した長さL1が、サドル14の前後方向における長さL2よりも短い。長さL1は長さL2と同じであってもよい。長さL1が長さL2と同じまたは長さL2よりも短いことにより、サドル14に浅く腰掛けた場合に加えて深く腰掛ける場合にも、立ち作業補助具10のいずれかの部分が作業者Pの足、または膝を含めた脚よりも前に突出しにくい。そのため、立ち作業補助具10は、カウンタ11などの作業台の天板下に扉収納や引き出しなどが設けられていても作業台との干渉が抑えられている。
【0022】
第2脚部18Bが、前方に延びた第1脚部18Aから時計回りに144°回転した位置に配され、第3脚部18Cがサドル14の左右方向における中央に関して第2脚部と対称に配されているので、第1脚部18A、第2脚部18B、第3脚部18Cは支持部15を中心にして正五角形の5頂点のうち3頂点に向かって延びている。その結果、作業者Pが寄りかかるあるいは腰掛ける際、作業している間、立ち作業補助具10から離れる際等のいずれの場合でも安定し、倒れにくい。
【0023】
支持部15は、サドル14の前後方向における中心C2に設けられていることが好ましく、本例でもそのようにしている。これにより、長さL1が長さL2よりも短い場合の上述の効果がより高まるとともに、立ち作業補助具10の安定性がさらに向上して倒れにくい。
【0024】
第1脚部18A、第2脚部18B、第3脚部18Cは、長さL3が互いに同じであることが好ましく、本例でもそのようにしている。これにより、第1脚部18A~第3脚部18Cの各先端に設けたキャスタ19は正五角形の3頂点に位置した状態で接地し、作業者Pが寄りかかるあるいは腰掛ける際、作業している間、立ち作業補助具10から離れる際等における安定性がより確実になって倒れにくい。なお、長さL3は、支持部15から第1脚部18A~第3脚部18Cの各先端までの長さとする。
【0025】
立ち作業補助具10を移動させるために作業者Pが持つ把手は、上記の例での突出部14bに限られない。例えば、サドル14に、別部材としての把手を設けてもよい。一例として
図7に示す把手31は、湾曲した棒状部材であり、
図7(A)に示すように下方から見た場合に、サドル14の外郭に沿って湾曲したU字状とされている。把手31は、
図7(B)に示すように、サドル14の下面14a側に両端において固定され、下方に突出している。
【0026】
把手は、サドル14の外縁よりも内側に位置することが好ましく、把手31及び突出部14b(
図4参照)もそのようにしている。これにより、立ち作業補助具10は、より移動させやすいとともに、把手31及び突出部14bはカウンタ11及び作業者Pの脚に干渉することがない。
【符号の説明】
【0027】
10 立ち作業補助具
11 カウンタ
14 サドル
14a 下面
14b 突出部
15 支持部
18 脚部
19 旋回キャスタ
21 把手
31 把手
P 作業者
Pa 臀部
【手続補正書】
【提出日】2023-04-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
立ち姿勢で作業を行う作業者を、前記作業者の臀部において支持するサドルと、
前記サドルの下面側に、かつ、前記サドルの前後方向における中心に起立してひとつのみ設けられ、前記サドルを支持する棒状の支持部と、
前記支持部の下端から放射状に延びた3本の脚部と、
前記3本の脚部の各々の先端に設けられた旋回キャスタと、
前記サドルの下面側かつ前部に設けられ、前記サドルの外縁よりも内側に位置する把手と
を備え、
前記3本の脚部は、上方から見たときに、
前記サドルの前端から突出するように前方向に延びており、かつ、突出した長さL1がサドルの前後方向における長さL2と同じまたは長さL2よりも短い第1脚部と、
前記第1脚部から時計回りに144°回転した位置に配された第2脚部と、
前記サドルの左右方向における中央に関して第2脚部と対称に配された第3脚部と
を有し、
前記把手は、前記サドルの周縁において下方に向けて突出している突出部である、または、下方から見た場合に前記サドルの外郭に沿って湾曲した棒状部材である立ち作業補助具。
【請求項2】
前記サドルは、上方から見た場合に、略円形の前部と、この前部よりも大径の略円形の後部とが一体化した形状となっており、側方から見た場合に、上面は前記サドルの前後方向における中央部分がくぼんでいる請求項1に記載の立ち作業補助具。
【請求項3】
前記第1脚部と前記第2脚部と前記第3脚部との長さは互いに同じである請求項1または2に記載の立ち作業補助具。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明の立ち作業補助具は、サドルと、支持部と、3本の脚部と、旋回キャスタとを備える。サドルは、立ち姿勢で作業を行う作業者を、作業者の臀部において支持する。支持部は、棒状であり、サドルの下面側に、かつ、サドルの前後方向における中心に起立してひとつのみ設けられ、サドルを支持する。3本の脚部は、支持部の下端から放射状に延びている。旋回キャスタは、3本の脚部の各々の先端に設けられている。把手は、サドルの下面側かつ前部に設けられ、サドルの外縁よりも内側に位置する。3本の脚部は、第1脚部と第2脚部と第3脚部とを有し、上方から見たときに、以下のようになっている。すなわち、第1脚部は、サドルの前端から突出するように前方向に延びており、かつ、突出した長さL1がサドルの前後方向における長さL2と同じまたは長さL2よりも短い。第2脚部は、第1脚部から時計回りに144°回転した位置に配されている。第3脚部は、サドルの左右方向における中央に関して第2脚部と対称に配されている。把手は、サドルの周縁において下方に向けて突出している突出部である、または、下方から見た場合にサドルの外郭に沿って湾曲した棒状部材である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
サドルは、上方から見た場合に、略円形の前部と、この前部よりも大径の略円形の後部とが一体化した形状となっており、側方から見た場合に、上面はサドルの前後方向に中央部分がくぼんでいることが好ましい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
図2~
図4に示すように、立ち作業補助具10は、サドル14と、支持部15と、3本の第1脚部18A~第3脚部18Cと、旋回キャスタ(自在キャスタ)19とを備える。サドル14は、作業者P(
図1参照)を臀部Pa(
図1参照)において支持する。サドル14は、上方から見た場合に、略円形の前部と、この前部よりも
大径の略円形の後部とが一体化した形状とされている。周縁は下方に向けて屈曲している。ただし、サドル14の形状は本例に限定されない。