(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024066255
(43)【公開日】2024-05-15
(54)【発明の名称】飛翔体を上昇させる気体の再利用方法
(51)【国際特許分類】
B64F 1/36 20240101AFI20240508BHJP
B64B 1/64 20060101ALI20240508BHJP
B64B 1/62 20060101ALI20240508BHJP
F17C 3/00 20060101ALI20240508BHJP
【FI】
B64F1/36
B64B1/64
B64B1/62
F17C3/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022175724
(22)【出願日】2022-11-01
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-07-18
(71)【出願人】
【識別番号】520365229
【氏名又は名称】株式会社岩谷技研
(74)【代理人】
【識別番号】110000752
【氏名又は名称】弁理士法人朝日特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岩谷 圭介
【テーマコード(参考)】
3E172
【Fターム(参考)】
3E172AA02
3E172AA05
3E172AB15
3E172BA10
3E172BB10
3E172BB12
3E172BB17
3E172BD10
3E172CA02
3E172EA02
3E172EB02
3E172EB19
3E172EB20
3E172KA03
(57)【要約】
【課題】飛翔体を上昇させるために用いられる軽量ガスを安価に利用可能とする手段を提供する。
【解決手段】ボンベB1に圧縮充填されている軽量ガスが気嚢11に注入されると、気嚢11に生じる浮力により飛翔体1は上昇する。飛翔体1は、飛翔の役割を終えると、気嚢11に設けられている排気口を塞いでいた開閉機構16の蓋体を開いた状態とし、気嚢11から軽量ガスの一部を排気する。その結果、気嚢11に生じる浮力が飛翔体1の重量を下回ると、飛翔体1は下降を開始する。飛翔体1は、開閉機構16の蓋体を閉じた状態とし、軽量ガスの気嚢11からの排気を停止する。その後、飛翔体1が着地又は着水すると、作業員はダクト14を気体吸引機3に連結し、気体吸引機3により気嚢11に残存している軽量ガスを容器4に回収する。容器4に回収された軽量ガスは、気体回収施設に搬送され、気体圧縮機5により圧縮されてボンベB2に充填される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
周囲の空気より軽量な気体を収容し生じる浮力により飛翔体を上昇させる気嚢を備える前記飛翔体が飛翔中に、前記気嚢から収容している気体の一部を排気し、前記飛翔体を下降させるステップと、
前記飛翔体が着地又は着水した後に、前記気嚢に収容されている気体の少なくとも一部を回収用の容器に回収するステップと、
前記回収するステップにおいて前記回収用の容器に回収された気体の少なくとも一部を、前記飛翔体又は前記飛翔体とは異なる飛翔体の気嚢に注入するステップと
を備える気体の再利用方法。
【請求項2】
移動体で移動する作業者が着地又は着水する前記飛翔体を発見するステップと、
前記飛翔体が着地又は着水する位置に前記作業者が前記移動体で移動するステップと、
前記移動するステップにおいて前記飛翔体が着地又は着水する位置に移動した前記作業者が、前記飛翔体の前記気嚢と前記移動体に搭載された前記回収用の容器に通じる気体移動経路とを連結するステップと
を備える請求項1に記載の気体の再利用方法。
【請求項3】
前記回収するステップの後に、前記回収用の容器を気体圧縮機の設置場所まで搬送するステップと、
前記回収用の容器に収容されている気体の少なくとも一部を前記気体圧縮機により圧縮し耐圧容器に充填するステップと
を備え、
前記注入するステップにおいて、前記耐圧容器から気体を前記飛翔体又は前記飛翔体とは異なる飛翔体の気嚢に注入する
請求項1に記載の気体の再利用方法。
【請求項4】
前記回収用の容器は耐圧容器であり、
前記回収するステップにおいて、前記気嚢に収容されている気体の少なくとも一部を気体圧縮機により圧縮し前記耐圧容器に充填し
前記注入するステップにおいて、前記耐圧容器から気体を前記飛翔体又は前記飛翔体とは異なる飛翔体の気嚢に注入する
請求項1に記載の気体の再利用方法。
【請求項5】
前記回収するステップの後に、前記回収用の容器を液化装置の設置場所まで搬送するステップと、
前記回収用の容器に収容されている気体の少なくとも一部を前記液化装置により液化して貯留容器に収容するステップと
を備える
請求項1に記載の気体の再利用方法。
【請求項6】
前記回収用の容器は液化された軽量ガスの貯留容器であり、
前記回収するステップにおいて、前記気嚢に収容されている気体の少なくとも一部を液化装置により液化して前記貯留容器に収容する
請求項1に記載の気体の再利用方法。
【請求項7】
前記飛翔体の着地又は着水の位置を推定するステップと、
前記作業者が前記移動体により前記推定するステップにおいて推定した位置に移動するステップと
を備え、
前記作業者は、前記推定した位置に移動するステップの後に、前記発見するステップを実行する
請求項2に記載の気体の再利用方法。
【請求項8】
前記下降させるステップは、前記飛翔体が着地又は着水する前に、前記気嚢から排気された気体を前記飛翔体に搭載された気体圧縮機により圧縮し、前記飛翔体に搭載されたボンベに充填するステップを含む
請求項1に記載の気体の再利用方法。
【請求項9】
周囲の空気より軽量な気体を収容し、生じる浮力により飛翔体を上昇させる気嚢であって、
排気口に設けられ、収容している気体を回収するための容器に通じる気体移動経路と連結される連結部を備える
気嚢。
【請求項10】
周囲の空気より軽量な気体を収容し、生じる浮力により飛翔体を上昇させる気嚢であって、
収容している気体を回収するための容器に通じる気体移動経路に連結される排気ダクトを備える
気嚢。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、周囲の空気より軽量な空気を収容する気嚢に生じる浮力により飛翔する飛翔体に関する。
【背景技術】
【0002】
ガス気球や、一部の飛行船等の飛翔体は、周囲の空気より軽量な気体(以下、「軽量ガス」という)を収容する袋体である気嚢を備え、気嚢に生じる浮力により上昇する。
【0003】
軽量ガスを収容した気嚢により飛翔する飛翔体に関する技術を記載した特許文献として、例えば特許文献1がある。特許文献1に記載の飛翔体においては、気嚢の内側面に取り付けられた滑車に掛けられた索体が引かれると、気嚢の底部が気嚢の頂部に引き寄せられ、気嚢に設けられた孔から気嚢内の軽量ガスが強制排出される。その結果、特許文献1に記載の飛翔体は、速やかに高度を下げることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
飛翔体を上昇させる気嚢に収容される軽量ガスとして、生じる浮力の大きさの観点からは水素が最適である。ただし、水素を収容した気嚢に酸素が混入すると、何らかの理由で気嚢内の気体に点火が行われると、水素爆発が起き、危険である。
【0006】
従って、生じる浮力の大きさの観点からは水素に劣るが、安全性の観点から水素に勝るヘリウムが、気嚢に注入される軽量ガスとして広く利用されている。しかしながら、ヘリウムは地球において稀少である。そのため、ヘリウムは水素等と比較し高価である。
【0007】
上記の事情に鑑み、本発明は、飛翔体を上昇させるために用いられる軽量ガスを安価に利用可能とする手段を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、周囲の空気より軽量な気体を収容し生じる浮力により飛翔体を上昇させる気嚢を備える前記飛翔体が飛翔中に、前記気嚢から収容している気体の一部を排気し、前記飛翔体を下降させるステップと、前記飛翔体が着地又は着水した後に、前記気嚢に収容されている気体の少なくとも一部を回収用の容器に回収するステップと、前記回収するステップにおいて前記回収用の容器に回収された気体の少なくとも一部を、前記飛翔体又は前記飛翔体とは異なる飛翔体の気嚢に注入するステップとを備える気体の再利用方法を、第1の態様として提案する。
【0009】
第1の態様にかかる気体の再利用方法によれば、軽量ガスの少なくとも一部が再利用されるため、全体として軽量ガスの利用のために要する費用が低減される。
【0010】
第1の態様にかかる気体の再利用方法において、移動体で移動する作業者が着地又は着水する前記飛翔体を発見するステップと、前記飛翔体が着地又は着水する位置に前記作業者が前記移動体で移動するステップと、前記移動するステップにおいて前記飛翔体が着地又は着水する位置に移動した前記作業者が、前記飛翔体の前記気嚢と前記移動体に搭載された前記回収用の容器に通じる気体移動経路とを連結するステップとを備える、という構成が第2の態様として採用されてもよい。
【0011】
第2の態様にかかる気体の再利用方法によれば、軽量ガスを収容した気嚢を、飛翔体が着地又は着水した場所から搬送する必要がない。
【0012】
第1の態様にかかる気体の再利用方法において、前記回収するステップの後に、前記回収用の容器を気体圧縮機の設置場所まで搬送するステップと、前記回収用の容器に収容されている気体の少なくとも一部を前記気体圧縮機により圧縮し耐圧容器に充填するステップとを備え、前記注入するステップにおいて、前記耐圧容器から気体を前記飛翔体又は前記飛翔体とは異なる飛翔体の気嚢に注入する、という構成が第3の態様として採用されてもよい。
【0013】
第3の態様にかかる気体の再利用方法によれば、飛翔体が着地又は着水した場所に、気体圧縮機を搬送する必要がない。
【0014】
第1の態様にかかる気体の再利用方法において、前記回収用の容器は耐圧容器であり、前記回収するステップにおいて、前記気嚢に収容されている気体の少なくとも一部を気体圧縮機により圧縮し前記耐圧容器に充填し前記注入するステップにおいて、前記耐圧容器から気体を前記飛翔体又は前記飛翔体とは異なる飛翔体の気嚢に注入する、という構成が第4の態様として採用されてもよい。
【0015】
第4の態様にかかる気体の再利用方法によれば、飛翔体が着地又は着水した場所において、気嚢に収容されている軽量ガスを耐圧容器に回収できる。
【0016】
第1の態様にかかる気体の再利用方法において、前記回収するステップの後に、前記回収用の容器を液化装置の設置場所まで搬送するステップと、前記回収用の容器に収容されている気体の少なくとも一部を前記液化装置により液化して貯留容器に収容するステップとを備える、という構成が第5の態様として採用されてもよい。
【0017】
第1の態様にかかる気体の再利用方法において、前記回収用の容器は液化された軽量ガスの貯留容器であり、
前記回収するステップにおいて、前記気嚢に収容されている気体の少なくとも一部を液化装置により液化して前記貯留容器に収容する、という構成が第6の態様として採用されてもよい。
【0018】
第5又は第6の態様にかかる気体の再利用方法によれば、回収した気体の保管に要するスペースを小さくできる。
【0019】
第2の態様にかかる気体の再利用方法において、前記飛翔体の着地又は着水の位置を推定するステップと、前記作業者が前記移動体により前記推定するステップにおいて推定した位置に移動するステップとを備え、前記作業者は、前記推定した位置に移動するステップの後に、前記発見するステップを実行する、という構成が第7の態様として採用されてもよい。
【0020】
第7の態様にかかる気体の再利用方法よれば、飛翔体が着地又は着水した後、速やかに気嚢に収容されている軽量ガスの回収が行われるため、回収前の軽量ガスが気嚢から空気中に漏れ出て失われる危険性が低減される。
【0021】
第1の態様にかかる気体の再利用方法において、前記下降させるステップは、前記飛翔体が着地又は着水する前に、前記気嚢から排気された気体を前記飛翔体に搭載された気体圧縮機により圧縮し、前記飛翔体に搭載されたボンベに充填するステップを含む、という構成が第8の態様として採用されてもよい。
【0022】
第8の態様にかかる気体の再利用方法によれば、飛翔体の下降時に軽量ガスが空気中に排出されないため、より多くの軽量ガスが再利用される。
【0023】
また、本発明は、周囲の空気より軽量な気体を収容し、生じる浮力により飛翔体を上昇させる気嚢であって、排気口に設けられ、収容している気体を回収するための容器に通じる気体移動経路と連結される連結部を備える気嚢を、第9の態様として提案する。
【0024】
また、本発明は、周囲の空気より軽量な気体を収容し、生じる浮力により飛翔体を上昇させる気嚢であって、収容している気体を回収するための容器に通じる気体移動経路に連結される排気ダクトを備える気嚢を、第10の態様として提案する。
【0025】
第9又は第10の態様にかかる気嚢によれば、気嚢に収容されている軽量ガスを容器に回収することができるため、軽量ガスの再利用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】一実施形態にかかる飛翔体の外観を示した図。
【
図2】一実施形態にかかる飛翔体の上昇、下降、及び、軽量ガスの回収の様子を示した図。
【
図3】一実施形態にかかる飛翔体の上昇、下降、及び、軽量ガスの回収の手順を示したフロー図。
【
図4】一変形例にかかる飛翔体に搭載された気体圧縮機とボンベを示した図。
【
図5】一変形例において、船に搭載されている装置を示した図。
【発明を実施するための形態】
【0027】
[実施形態]
図1は、本発明の一実施形態にかかる飛翔体1の外観を示した図である。飛翔体1はガス気球である。飛翔体1は、気嚢11と、複数の吊索12と、容器13と、ダクト14と、連結部15と、開閉機構16と、操作索17と、ウィンチ18と、コントロールユニット19を備える。
【0028】
気嚢11は、軽量ガス、すなわち、周囲の空気より軽量な気体を収容し、生じる浮力により飛翔体1を上昇させる役割を果たす袋体である。
【0029】
吊索12は、気嚢11の外面上から下方に垂れ下がり、下端に連結された容器13を吊り上げる役割を果たす索体である。
【0030】
容器13は、ウィンチ18及びコントロールユニット19に加え、飛翔体1により上空へと搬送される各種の物や人(図示略)を収容する収容空間を形成する箱状体である。
【0031】
ダクト14は、気嚢11の内側面上の天頂部付近から気嚢11の天底部付近に設けられた孔に至り、その孔を通って気嚢11の外に出た後、さらに下方へと垂れ下がるように延伸している管状体である。ダクト14の上端は気嚢11内に開口している。
【0032】
連結部15は、ダクト14の下端に取り付けられ、後述する気体吸引機等の装置やボンベに連結された管状体の先端に取り付けられた連結部と連結される部材である。連結部15は、連結相手の連結部と連結されていない状態において、ダクト14の下端の開口を塞ぎ、連結相手の連結部と連結されている状態において、ダクト14の下端の開口を塞がず、連結された管状体とダクト14とを連通させる。
【0033】
開閉機構16は、気嚢11に設けられた排気口を開閉する機構である。開閉機構16には操作索17の上端が連結されており、操作索17により下方への力を受けると、開閉機構16が備える蓋体が排気口を塞いだ状態から開放した状態となる。その結果、気嚢11に収容されている軽量ガスが気嚢11外へと排出される。そして、操作索17から受けていた下方への力から開放されると、開閉機構16が備える蓋体は排気口を開放した状態から塞いだ状態に戻る。その結果、気嚢11外への軽量ガスの排出が停止される。
【0034】
操作索17は、開閉機構16の蓋体を開閉するための索体である。操作索17の上端は開閉機構16に連結されている。また、操作索17の下端はウィンチ18に連結されており、操作索17の下側の一部は、ウィンチ18による巻き取り、及び、巻き出しを受ける。
【0035】
ウィンチ18は、操作索17の巻き取り、及び、巻き出しを行う装置である。ウィンチ18が操作索17を巻き取ると、操作索17が開閉機構16に下方への力を加え、開閉機構16の蓋体が気嚢11の排気口を開放した状態となる。また、ウィンチ18が操作索17を巻き出すと、操作索17が開閉機構16に加えていた下方への力が解除され、開閉機構16の蓋体が気嚢11の排気口を塞いだ状態となる。
【0036】
コントロールユニット19は、ウィンチ18の動作を制御すると共に、地上の通信装置との間で無線通信を行う通信インタフェース、飛翔体1の高度を測定する高度計等を備える装置である。なお、コントロールユニット19が、容器13に収容された装置や、飛翔体1が備える
図1に図示されない装置等を制御してもよい。
【0037】
本実施形態においては、飛翔体1が飛翔を終えて着地又は着水した後、気嚢11に収容されている軽量ガスの回収と再利用が行われる。
図2は、飛翔体1の上昇、下降、及び、軽量ガスの回収の様子を示した図であり、
図3は、飛翔体1の上昇、下降、及び、軽量ガスの回収の手順を示したフロー図である。以下に、
図2及び
図3を参照しつつ、飛翔体1の上昇、下降、及び、軽量ガスの回収の手順を説明する。
【0038】
まず、作業者Xは、地上において飛翔前の飛翔体1の連結部15と、軽量ガスの充填されたボンベB1に連結された管状体の先端の連結部を連結した後、作業者XはボンベB1の開閉弁を開く操作を行う(
図2(A))。その結果、ボンベB1からダクト14を介して気嚢11内へ軽量ガスが注入される(
図3のステップS101)。
【0039】
気嚢11に十分な量の軽量ガスが注入され、気嚢11に生じる浮力が飛翔体1の重量より大きくなると、飛翔体1は上昇を開始する(
図2(B)、
図3のステップS102)。
【0040】
飛翔体1が上空において役割を終えると、作業者Xは地上の通信装置を操作して、コントロールユニット19に排気口の開放を指示する。コントロールユニット19は、地上の通信装置から無線で受信した指示に従い、ウィンチ18を制御して操作索17を巻き取らせる。その結果、開閉機構16の蓋体が気嚢11の排気口を開放した状態となる(
図2(C)、
図3のステップS103)。その結果、気嚢11の軽量ガスの排気が開始される。
【0041】
気嚢11からの軽量ガスの排気に伴い、気嚢11に生じる浮力が飛翔体1の重量を下回ると、飛翔体1は下降を開始する(
図3のステップS104)。
【0042】
作業者Xは、コントロールユニット19から継続的に通知されてくる飛翔体1の高度を通信装置により知ることができる。作業者Xは、飛翔体1の下降が開始されたことを確認すると、通信装置を操作して、コントロールユニット19に排気口の閉鎖を指示する。コントロールユニット19は、地上の通信装置から無線で受信した指示に従い、ウィンチ18を制御して操作索17を巻き出させる。その結果、開閉機構16の蓋体が気嚢11の排気口を閉じた状態となる(
図2(D)、
図3のステップS105)。その状態で、飛翔体1は下降をし続ける。
【0043】
続いて、飛翔体1の着地又は着水の位置の推定が行われる(
図3のステップS106)。飛翔体1の着地又は着水の位置を推定する方法としては、例えば、飛翔体1が飛翔中の高度、その高度における風向及び風速等に基づき推定する方法、コントロールユニット19から送信される電波の強度に基づき推定する方法、コントロールユニット19から送信される位置情報(例えば、緯度経度)に基づき推定する方法等が考えられるが、これらに限られない。また、飛翔体1の着地又は着水の位置の推定は、例えば、作業者Xが地上で用いる通信装置等の装置により行われてもよいし、作業者Xにより行われてもよい。
【0044】
続いて、作業者Xは、移動体に乗って、推定された飛翔体1の着地又は着水の位置へと移動する(
図3のステップS107)。以下、飛翔体1は着水するものとする。
【0045】
作業者Xは、船2(移動体の一例)に乗って飛翔体1が着水すると推定した位置に到着すると、上空から下降してくる飛翔体1を発見する(
図3のステップS108)。続いて、作業者Xは、船2により、着水した飛翔体1の位置まで移動する(
図3のステップS109)。
【0046】
続いて、作業者Xは、着水した飛翔体1のダクト14を手繰り寄せ、船2に搭載されている気体吸引機3に接続された管状体の先端の連結部と、ダクト14の先端の連結部15とを連結する(
図2(E)、
図3のステップS110)。気体吸引機3には、船2に搭載された容器4が管状体を介して連結されている。容器4は、軽量ガスを回収するための容器である。
【0047】
続いて、作業者Xは、気体吸引機3に対し運転開始の操作(例えば、電源ONの操作)を行う。その結果、気体吸引機3が気嚢11からダクト14を介して軽量ガスを吸引し、吸引した軽量ガスを容器4へと送り出す。これにより、気嚢11に収容されている軽量ガスが容器4へと回収される(
図3のステップS111)。
【0048】
気嚢11内の軽量ガスがほぼ全て容器4へと回収されると、作業者Xは、気体吸引機3に対し運転終了の操作(例えば、電源OFFの操作)を行った後、気体吸引機3に連結された管状体の先端の連結部と、ダクト14の先端の連結部15との連結を解除する。その後、作業者Xは、船2によって陸まで移動した後、容器4を気体吸引機3から取り外し、例えばトラックに載せかえて、そのトラックにより容器4を気体回収施設まで搬送する(
図3のステップS112)。
【0049】
続いて、作業者Xは、トラックから容器4を降ろし、気体回収施設に配置されている気体圧縮機5に管状体を介して容器4を連結した後(
図2(F))、気体圧縮機5に対し運転開始の操作(例えば、電源ONの操作)を行う。
【0050】
気体圧縮機5には、ボンベB2が連結されている。なお、ボンベB2はボンベB1と同じボンベであってもよいし、ボンベB1とは異なるボンベであってもよい。
【0051】
作業者Xの操作に応じて気体圧縮機5が運転を開始すると、容器4に収容されている軽量ガスが気体圧縮機5により圧縮されて、ボンベB2へと充填される(
図3のステップS113)。
【0052】
なお、気体圧縮機5が、軽量ガスの圧縮及びボンベB2への軽量ガスの充填に加え、容器4から吸引した軽量ガスに含まれるゴミ、埃等を、例えばフィルタにより除去したり、容器4から吸引した気体に含まれる軽量ガス以外の気体を軽量ガスから分離除去したりしてもよい。なお、気体圧縮機5が容器4から吸引した気体に含まれる軽量ガスと軽量ガス以外の気体とを分離する方法としては、例えば、深冷分離法、吸着分離法、膜分離法等が考えるが、これらに限られない。
【0053】
容器4内の軽量ガスがほぼ全てボンベB2へと充填されると、作業者Xは、気体圧縮機5に対し運転終了の操作(例えば、電源OFFの操作)を行う。以上が、飛翔体1の上昇、下降、及び、軽量ガスの回収の手順の説明である。
【0054】
上記のようにボンベB2に回収された軽量ガスは、飛翔体1、又は、飛翔体1とは異なる飛翔体が飛翔する際に、その飛翔体の気嚢に注入されて、再利用される。
【0055】
上述した実施形態によれば、飛翔体の飛翔に用いられる軽量ガスの少なくとも一部が回収され再利用される。その結果、全体として、飛翔体の飛翔のために要する軽量ガスの費用が低減される。
【0056】
[変形例]
上述した実施形態は、本発明の技術的思想の範囲内で様々に変形されてよい。以下に変形の例を示す。以下の変形例の2以上が適宜、組み合わされてもよい。
【0057】
(1)飛翔体1の下降のために気嚢11から軽量ガスを排気する仕組みや方法は実施形態における仕組みや方法に限られない。例えば、容器13に乗員が収容されている場合、ウィンチ18に代えて、乗員が操作索17を引くことによって、開閉機構16の蓋体を開閉してもよい。また、開閉機構16の蓋体が操作索17により開閉される代わりに、例えば、コントロールユニット19の制御下で動作するモータやアクチュエータ等により開閉されてもよい。
【0058】
また、気嚢11から排気される軽量ガスが、空気中に放出される代わりに、飛翔体1に搭載されたボンベに圧縮されて回収されてもよい。
図4は、この変形例にかかる飛翔体1に搭載された気体圧縮機6と、ボンベB3を示した図である。飛翔体1が飛翔中、ダクト14の先端の連結部15は、気体圧縮機6に連結されている管状体の先端の連結部と連結されている。気体圧縮機6にはボンベB3が連結されている。気体圧縮機6は、コントロールユニット19の制御下で運転を開始すると、ダクト14を介して気嚢11に収容されている軽量ガスを吸引し、圧縮した後、ボンベB3に充填する。その結果、気嚢11に生じる浮力が低下し、飛翔体1が下降を開始する。その後、気体圧縮機6は、コントロールユニット19の制御下で運転を停止する。その後、飛翔体1は下降し続ける。
【0059】
この変形例において、飛翔体1が着地又は着水した後、気体圧縮機6が気嚢11に残存している軽量ガスを圧縮しボンベB3に充填してもよい。その場合、気体吸引機3、容器4、気体圧縮機5は不要である。
【0060】
(2)上述した実施形態においては、着地又は着水した飛翔体1の気嚢11に収容されている軽量ガスが、容器4に回収された後、気体圧縮機6により圧縮されたボンベB2に充填され、その後、ボンベB2から飛翔体1又は飛翔体1とは異なる飛翔体の気嚢に注入される。着地又は着水した飛翔体1の気嚢11に収容されている軽量ガスの少なくとも一部が回収され、飛翔体1又は飛翔体1とは異なる飛翔体の気嚢に注入されて再利用される限り、上述した実施形態に例示の手順以外の手順が採用されてもよい。
【0061】
例えば、着地又は着水した飛翔体1の気嚢11に収容されている軽量ガスの少なくとも一部が、容器4に回収された後、容器4から飛翔体1又は飛翔体1とは異なる飛翔体の気嚢に注入されて再利用されてもよい。
【0062】
また、気嚢11に収容されている軽量ガスが容器4を介さずにボンベB2に圧縮充填されてもよい。この場合、ボンベB2が、回収用の容器となる。
【0063】
図5は、この変形例において、船2に搭載されている装置を示した図である。この変形例においては、船2に、気体吸引機3と容器4に代えて、気体圧縮機5とボンベB2が搭載されている。この場合、作業者Xは、着地又は着水した飛翔体1のダクト14を手繰り寄せて、その先端の連結部15を、気体圧縮機5に連結されている管状体の先端の連結部と連結させた後、気体圧縮機5に対し運転開始の操作を行う。その結果、気嚢11に収容されている軽量ガスがダクト14を介して気体圧縮機5に吸引され、圧縮された後、ボンベB2へと充填される。
【0064】
(3)上述した実施形態においては、飛翔体の気嚢に対する軽量ガスの注入はボンベから行われるものとしたが、これに限られない。例えば、上記の変形例(2)で述べたように、軽量ガスを常圧で収容する容器4等から気嚢への軽量ガスの注入が行われてもよい。
【0065】
また、ボンベ以外の耐圧容器(例えば、一般的にボンベと呼ばれるものよりも大型の耐圧容器)に軽量ガスが収容、保管されて、その耐圧容器から気嚢への軽量ガスの注入が行われてもよい。
【0066】
(4)上述した実施形態においては、軽量ガスの保管スペースを少なくする方法として、耐圧容器に圧縮充填する方法が採用されている。これに代えて、軽量ガスを液化して貯留容器に収容する方法が採用されてもよい。例えば、着地又は着水した飛翔体1の気嚢11に収容されている軽量ガスの少なくとも一部が、液化装置により液化された後、冷却タンクローリーのタンク(貯留容器の一例)に収容されて、保管場所等に搬送されてもよい。
【0067】
(5)上述した実施形態において、気嚢11に対する軽量ガスの注入と、気嚢11からの軽量ガスの回収は、ダクト14を介して行われる。これに代えて、気嚢11に対する軽量ガスの注入と、気嚢11からの軽量ガスの回収が、ダクト14を介さず、気嚢11に設けられた通気口を介して行われてもよい。
【0068】
図6は、この変形例にかかる飛翔体1を示した図である。この変形例においては、飛翔体1はダクト14を備えず、連結部15が気嚢11に設けられた通気口に取り付けられている。この場合、気嚢11に対する軽量ガスの注入は、ボンベB1に連結された管状体の先端の連結部と、気嚢11に設けられた連結部15との連結により行われる。また、気嚢11からの軽量ガスの回収は、容器4に連結された管状体の先端の連結部と、気嚢11に設けられた連結部15との連結により行われる。
【0069】
(6)上述した実施形態において、気嚢11に対する軽量ガスの注入と、気嚢11からの軽量ガスの回収は、共にダクト14を介して行われる。気嚢11に対する軽量ガスの注入と、気嚢11からの軽量ガスの回収が、異なる気体移動経路を介して行われてもよい。例えば、気嚢11に対する軽量ガスの注入はダクト14を介して行われ、気嚢11からの軽量ガスの回収は上記の変形例(5)において採用される気嚢11に設けられた通気口を介して行われてもよい。
【0070】
(7)上述した実施形態において、気嚢11に対する軽量ガスの注入と、気嚢11からの軽量ガスの回収は、1つの気体移動経路を介して行われるものとしたが、それらが複数の気体移動経路を介して行われてもよい。例えば、飛翔体1が複数のダクト14を備え、それらのダクト14を介して、気嚢11に対する軽量ガスの注入や、気嚢11からの軽量ガスの回収が行われてもよい。
【0071】
(8)上述した実施形態において、飛翔体1は地上から上昇するものとしたが、飛翔体1が水上から上昇してもよい。また、上述した実施形態において、飛翔体1は水上へと下降するものとしたが、飛翔体1が地上へと下降してもよい。
【0072】
(9)作業者Xの移動や容器4等の搬送に用いられる移動体の種類は船等の水上移動体に限られず、例えば、トラック、列車等の陸上移動体や、航空機等の空中移動体であってもよい。
【0073】
(10)飛翔体1が連結部15を備えなくてもよい。その場合、例えば、容器4等に連結されている管状体をダクト14の下端部分に差し込み、紐で縛る等の方法により、ダクト14と容器4等の連結が行われる。
【0074】
(11)作業者Xは複数人であってもよい。また、例えば、気嚢11に軽量ガスを注入する作業を行う作業者Xと、気嚢11から軽量ガスを回収する作業を行う作業者Xが異なってもよい。
【符号の説明】
【0075】
1…飛翔体、2…船、3…気体吸引機、4…容器、5…気体圧縮機、6…気体圧縮機、11…気嚢、12…吊索、13…容器、14…ダクト、15…連結部、16…開閉機構、17…操作索、18…ウィンチ、19…コントロールユニット。
【手続補正書】
【提出日】2023-04-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
周囲の空気より軽量な気体を収容し生じる浮力により飛翔体を上昇させる気嚢を備える前記飛翔体が飛翔中に、前記気嚢から収容している気体の一部を排気し、前記飛翔体を下降させるステップと、
前記飛翔体が着地又は着水した後に、前記気嚢に収容されている気体の少なくとも一部を、気体吸引機により回収用の容器に回収するステップと、
前記気嚢から回収された気体を収容した前記回収用の容器を気体圧縮機の設置場所まで搬送するステップと、
前記回収用の容器に収容されている気体の少なくとも一部を前記気体圧縮機により圧縮し耐圧容器に充填するステップと、
前記回収用の容器から気体の充填された前記耐圧容器から気体を、前記飛翔体又は前記飛翔体とは異なる飛翔体の気嚢に注入するステップと
を備える気体の再利用方法。
【請求項2】
周囲の空気より軽量な気体を収容し生じる浮力により飛翔体を上昇させる気嚢を備える前記飛翔体が飛翔中に、前記気嚢から収容している気体の一部を排気し、前記飛翔体を下降させるステップと、
前記飛翔体が着地又は着水した後に、前記気嚢に収容されている気体の少なくとも一部を、気体吸引機により回収用の容器に回収するステップと、
前記気嚢から回収された気体を収容した前記回収用の容器を液化装置の設置場所まで搬送するステップと、
前記回収用の容器に収容されている気体の少なくとも一部を前記液化装置により液化して貯留容器に収容するステップと、
前記回収用の容器からの液化された気体を収容している前記貯留容器から気体を、前記飛翔体又は前記飛翔体とは異なる飛翔体の気嚢に注入するステップと
を備える気体の再利用方法。
【請求項3】
移動体で移動する作業者が着地又は着水する前記飛翔体を発見するステップと、
前記飛翔体が着地又は着水する位置に前記作業者が前記移動体で移動するステップと、
前記移動するステップにおいて前記飛翔体が着地又は着水する位置に移動した前記作業者が、前記飛翔体の前記気嚢と前記移動体に搭載された前記回収用の容器に通じる気体移動経路とを連結するステップと
を備える請求項1又は2に記載の気体の再利用方法。
【請求項4】
前記飛翔体の着地又は着水の位置を推定するステップと、
前記作業者が前記移動体により前記推定するステップにおいて推定した位置に移動するステップと
を備え、
前記作業者は、前記推定した位置に移動するステップの後に、前記発見するステップを実行する
請求項3に記載の気体の再利用方法。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明は、周囲の空気より軽量な気体を収容し生じる浮力により飛翔体を上昇させる気嚢を備える前記飛翔体が飛翔中に、前記気嚢から収容している気体の一部を排気し、前記飛翔体を下降させるステップと、前記飛翔体が着地又は着水した後に、前記気嚢に収容されている気体の少なくとも一部を、気体吸引機により回収用の容器に回収するステップと、前記気嚢から回収された気体を収容した前記回収用の容器を気体圧縮機の設置場所まで搬送するステップと、前記回収用の容器に収容されている気体の少なくとも一部を前記気体圧縮機により圧縮し耐圧容器に充填するステップと、前記回収用の容器から気体の充填された前記耐圧容器から気体を、前記飛翔体又は前記飛翔体とは異なる飛翔体の気嚢に注入するステップとを備える気体の再利用方法を、第1の態様として提案する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
第1の態様にかかる気体の再利用方法によれば、軽量ガスの少なくとも一部が再利用されるため、全体として軽量ガスの利用のために要する費用が低減される。また、第1の態様にかかる気体の再利用方法によれば、飛翔体が着地又は着水した場所に、気体圧縮機を搬送する必要がない。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
また、本発明は、周囲の空気より軽量な気体を収容し生じる浮力により飛翔体を上昇させる気嚢を備える前記飛翔体が飛翔中に、前記気嚢から収容している気体の一部を排気し、前記飛翔体を下降させるステップと、前記飛翔体が着地又は着水した後に、前記気嚢に収容されている気体の少なくとも一部を、気体吸引機により回収用の容器に回収するステップと、前記気嚢から回収された気体を収容した前記回収用の容器を液化装置の設置場所まで搬送するステップと、前記回収用の容器に収容されている気体の少なくとも一部を前記液化装置により液化して貯留容器に収容するステップと、前記回収用の容器からの液化された気体を収容している前記貯留容器から気体を、前記飛翔体又は前記飛翔体とは異なる飛翔体の気嚢に注入するステップとを備える気体の再利用方法を、第2の態様として提案する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
第2の態様にかかる気体の再利用方法によれば、軽量ガスの少なくとも一部が再利用されるため、全体として軽量ガスの利用のために要する費用が低減される。また、第2の態様にかかる気体の再利用方法によれば、飛翔体が着地又は着水した場所に、液化装置を搬送する必要がない。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
第1又は第2の態様にかかる気体の再利用方法において、移動体で移動する作業者が着地又は着水する前記飛翔体を発見するステップと、前記飛翔体が着地又は着水する位置に前記作業者が前記移動体で移動するステップと、前記移動するステップにおいて前記飛翔体が着地又は着水する位置に移動した前記作業者が、前記飛翔体の前記気嚢と前記移動体に搭載された前記回収用の容器に通じる気体移動経路とを連結するステップとを備える、という構成が第3の態様として採用されてもよい。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
第3の態様にかかる気体の再利用方法によれば、軽量ガスを収容した気嚢を、飛翔体が着地又は着水した場所から搬送する必要がない。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
第3の態様にかかる気体の再利用方法において、前記飛翔体の着地又は着水の位置を推定するステップと、前記作業者が前記移動体により前記推定するステップにおいて推定した位置に移動するステップとを備え、前記作業者は、前記推定した位置に移動するステップの後に、前記発見するステップを実行する、という構成が第4の態様として採用されてもよい。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
第4の態様にかかる気体の再利用方法よれば、飛翔体が着地又は着水した後、速やかに気嚢に収容されている軽量ガスの回収が行われるため、回収前の軽量ガスが気嚢から空気中に漏れ出て失われる危険性が低減される。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】削除
【補正の内容】