(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024066388
(43)【公開日】2024-05-15
(54)【発明の名称】半導体装置
(51)【国際特許分類】
H10B 12/00 20230101AFI20240508BHJP
【FI】
H10B12/00 671Z
H10B12/00 661
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023015828
(22)【出願日】2023-02-06
(31)【優先権主張番号】10-2022-0143198
(32)【優先日】2022-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】598123150
【氏名又は名称】セメス株式会社
【氏名又は名称原語表記】SEMES CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】77,4sandan 5-gil,Jiksan-eup,Seobuk-gu,Cheonan-si,Chungcheongnam-do,331-814 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】IBC一番町弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】クォン,トーマス ジョンワン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ユン サン
(72)【発明者】
【氏名】チョイ,へ ウォン
【テーマコード(参考)】
5F083
【Fターム(参考)】
5F083AD02
5F083AD11
5F083GA10
5F083KA01
5F083KA05
5F083LA12
5F083LA16
5F083MA06
5F083MA16
5F083PR06
5F083PR22
5F083PR40
(57)【要約】 (修正有)
【課題】3次元に配列されたメモリセルを備えた半導体装置を提供する。
【解決手段】基板上に順次積層された第1レイヤと第2レイヤを含む積層構造体であって、第1レイヤは互いに離隔配置され第1方向D1に延びた第1、第2半導体パターンと、第1方向と異なる第2方向に延び第1及び第2半導体パターンと電気的に接続された第1ビット線BL1を含み、第2レイヤは互いに離隔配置され第1方向に延びた第3及び第4半導体パターンと、第1方向と異なる第2方向D2に延び第3及び第4半導体パターンと電気的に接続された第2ビット線BLを含み、第1~第4半導体パターンそれぞれはソース、チャネル、ドレインおよびボトム電極を含む積層構造体、第1半導体パターンのチャネルと第3半導体パターンのチャネルを垂直方向に連結する第1ワード線および第2半導体パターンのチャネルと第4半導体パターンのチャネルを垂直方向に連結する第2ワード線を含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板上に順次積層された第1レイヤと第2レイヤを含む積層構造体であって、
前記第1レイヤは互いに離隔して配置されて第1方向に延びた第1半導体パターンおよび第2半導体パターンと、前記第1方向と異なる第2方向に延びて前記第1半導体パターンおよび第2半導体パターンと電気的に接続された第1ビット線を含み、
前記第2レイヤは互いに離隔して配置されて前記第1方向に延びた第3半導体パターンおよび第4半導体パターンと、前記第1方向と異なる第2方向に延びて前記第3半導体パターンおよび第4半導体パターンと電気的に接続された第2ビット線を含み、
前記第1ないし第4半導体パターンそれぞれはソース、チャネル、ドレインおよびボトム電極を含む積層構造体;
前記第1半導体パターンのチャネルと前記第3半導体パターンのチャネルを垂直方向に連結する第1ワード線;および
前記第2半導体パターンのチャネルと前記第4半導体パターンのチャネルを垂直方向に連結する第2ワード線を含み、
前記第1ビット線と前記第1ワード線の間に前記第1方向への第1距離と、前記第1ビット線と前記第2ワード線の間に前記第1方向への第2距離は互いに異なる、半導体装置。
【請求項2】
前記第1ワード線と前記第2ワード線の間に垂直方向に延びるように配置されたアイソレーション絶縁膜をさらに含む、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記アイソレーション絶縁膜は、前記第1ワード線と前記第2ワード線に接して自己整合された(self-aligned)状態である、請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第1半導体パターンと前記第2半導体パターンの間に前記第1方向に延びた介在半導体パターンをさらに含み、前記アイソレーション絶縁膜は前記介在半導体パターンを貫通するように形成された、請求項2に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記アイソレーション絶縁膜の前記第1方向への幅は、前記第1ワード線の前記第1方向への幅または前記第2ワード線の前記第1方向への幅より大きい、請求項2に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第1半導体パターンで、前記ボトム電極の一側に前記ソース、チャネル、ドレインが位置し、前記ボトム電極の他側にはアイソレーション絶縁膜が位置する、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記第1レイヤは前記第1方向に延びた第5半導体パターンをさらに含み、前記第1半導体パターン、前記第2半導体パターンおよび前記第5半導体パターン順に配列され、
前記第2レイヤは前記第1方向に延びた第6半導体パターンをさらに含み、前記第3半導体パターン、前記第4半導体パターンおよび前記第6半導体パターン順に配列され、
前記第5および第6半導体パターンそれぞれはソース、チャネル、ドレインおよびボトム電極を含み、
前記第5半導体パターンのチャネルと前記第6半導体パターンのチャネルを垂直方向に連結する第3ワード線をさらに含む、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記第1ワード線の中心と前記第3ワード線の中心を連結する仮想の線は、前記第2ワード線とオーバーラップしない、請求項7に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記第1レイヤは前記第1半導体パターンと前記第2半導体パターンの間に前記第1方向に延びた第7半導体パターンと、前記第7半導体パターンと電気的に接続された第3ビット線をさらに含み、
前記第1ビット線は前記第1半導体パターンの一側に配置され、
前記第3ビット線は前記第7半導体パターンの他側に配置される、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記第1ないし第4半導体パターンそれぞれの上に、前記チャネルの4面を囲むゲート絶縁膜をさらに含む、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項11】
前記第1レイヤと前記第2レイヤはステップ形状に配置され、前記第1レイヤの第1ビット線は前記第2レイヤにより露出する露出領域を含み、前記第1ビット線の前記露出領域と接触するビット線コンタクトをさらに含む、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項12】
キャパシタ領域と、前記キャパシタ領域の両側に配置された第1スイッチング領域および第2スイッチング領域を含む基板;
前記基板上に順次積層された多数のレイヤを含む積層構造体-前記多数のレイヤそれぞれは多数のセルトランジスタと多数のキャパシタを含み、前記多数のキャパシタは前記キャパシタ領域に配置され、前記多数のセルトランジスタは前記第1スイッチング領域または第2スイッチング領域に配置され、多数のキャパシタのうち第1キャパシタに電気的に接続された第1セルトランジスタは前記第1スイッチング領域に配置され、前記第1キャパシタにすぐ隣接した第2キャパシタに電気的に接続された第2セルトランジスタは前記第2スイッチング領域に配置される-;
前記基板上に垂直に配列され、積層された前記多数のセルトランジスタのゲートを電気的に接続する多数のワード線を含む、半導体装置。
【請求項13】
前記第1スイッチング領域に配置された多数のワード線が互いにずれて(staggered)配置されるか、前記第2スイッチング領域に配置された多数のワード線が互いにずれて配置される、請求項12に記載の半導体装置。
【請求項14】
前記第1スイッチング領域ですぐ隣接するように配置された2個のワード線の間に、前記2個のワード線に接して垂直方向に延びて配置されたアイソレーション絶縁膜をさらに含む、請求項12に記載の半導体装置。
【請求項15】
前記第2キャパシタの一側は、前記第1スイッチング領域内に位置した前記アイソレーション絶縁膜と連結され、前記第2キャパシタの他側は、前記第2スイッチング領域内に位置した前記第2セルトランジスタと連結される、請求項14に記載の半導体装置。
【請求項16】
前記第1セルトランジスタは第1方向に延びた第1半導体パターンと、前記第1半導体パターンに定義されたソース、チャネル、ドレインを含み、
前記第1セルトランジスタに対応する第1キャパシタは、前記第1半導体パターンに定義されたボトム電極と、前記ボトム電極と絶縁されて前記ボトム電極を囲むように形成されたトップ電極を含む、請求項12に記載の半導体装置。
【請求項17】
前記多数のレイヤは順次積層された第1レイヤと第2レイヤを含み、
前記第1レイヤには前記第1セルトランジスタおよび前記第1キャパシタが位置し、
前記第2レイヤには第3セルトランジスタおよび第3キャパシタが位置し、
前記トップ電極は前記第1セルトランジスタのボトム電極と前記第3セルトランジスタのボトム電極を囲むように形成される、請求項16に記載の半導体装置。
【請求項18】
基板上に順次積層された第1レイヤと第2レイヤを含む積層構造体であって、
前記第1レイヤは互いに離隔して配置されて第1方向に延びた第1半導体パターン、第2半導体パターンおよび第3半導体パターンと、前記第1方向と異なる第2方向に延びて前記第1半導体パターンおよび第3半導体パターンと電気的に接続された第1ビット線を含み、前記第2半導体パターンと電気的に接続された第2ビット線を含み、
前記第2レイヤは互いに離隔して配置されて前記第1方向に延びた第4半導体パターン、第5半導体パターンおよび第6半導体パターンと、前記第1方向と異なる第2方向に延びて前記第4半導体パターンおよび第6半導体パターンと電気的に接続された第3ビット線を含み、前記第5半導体パターンと電気的に接続された第4ビット線を含み、
前記第1ないし第5半導体パターンそれぞれはソース、チャネル、ドレインおよびボトム電極を含む積層構造体;
前記第1半導体パターンのチャネルと前記第4半導体パターンのチャネルを垂直方向に連結する第1ワード線;
前記第2半導体パターンのチャネルと前記第5半導体パターンのチャネルを垂直方向に連結する第2ワード線;
前記第3半導体パターンのチャネルと前記第6半導体パターンのチャネルを垂直方向に連結する第3ワード線;および
前記第1ワード線と前記第3ワード線の間に垂直方向に延びるように配置され、前記第1ワード線と前記第2ワード線に接する自己整合された(self-aligned)アイソレーション絶縁膜を含み、
前記第1ビット線と前記第1ワード線の間に前記第1方向への第1距離と、前記第1ビット線と前記第3ワード線の間に前記第1方向への第2距離は互いに異なり、
前記アイソレーション絶縁膜は前記第2半導体パターンおよび前記第5半導体パターンを貫通するように形成された、半導体装置。
【請求項19】
前記アイソレーション絶縁膜の前記第1方向への幅は、前記第1ワード線の前記第1方向への幅または前記第3ワード線の前記第1方向への幅より大きい、請求項18に記載の半導体装置。
【請求項20】
前記基板はキャパシタ領域と、前記キャパシタ領域の両側に配置された第1スイッチング領域および第2スイッチング領域を含み、
前記第1ビット線および前記第3ビット線は前記第1スイッチング領域に形成され、
前記第2ビット線および前記第4ビット線は前記第2スイッチング領域に形成される、請求項18に記載の半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
2次元に配列されたメモリセルを備えた半導体装置の場合、集積度は半導体装置が占める面積により決定される。このような場合、集積度は微細パターンを形成する技術水準によって大きく影響を受ける。超高価の装備を用いて半導体装置の集積度を高めているが、依然として制限的である。そのため、3次元に配列されたメモリセルを備えた半導体装置が提案されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする課題は、3次元に配列されたメモリセルを備えた半導体装置を提供することにある。
【0004】
本発明が解決しようとする他の課題は、前記半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0005】
本発明の課題は以上で言及した課題に制限されず、言及されていないまた他の課題は以下の記載から当業者に明確に理解されるものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を達成するための本発明の半導体装置の一態様(aspect)は、基板上に順次積層された第1レイヤと第2レイヤを含む積層構造体であって、前記第1レイヤは互いに離隔して配置されて第1方向に延びた第1半導体パターンおよび第2半導体パターンと、前記第1方向と異なる第2方向に延びて前記第1半導体パターンおよび第2半導体パターンと電気的に接続された第1ビット線を含み、前記第2レイヤは互いに離隔して配置されて前記第1方向に延びた第3半導体パターンおよび第4半導体パターンと、前記第1方向と異なる第2方向に延びて前記第3半導体パターンおよび第4半導体パターンと電気的に接続された第2ビット線を含み、前記第1ないし第4半導体パターンそれぞれはソース、チャネル、ドレインおよびボトム電極を含む積層構造体;前記第1半導体パターンのチャネルと前記第3半導体パターンのチャネルを垂直方向に連結する第1ワード線;および前記第2半導体パターンのチャネルと前記第4半導体パターンのチャネルを垂直方向に連結する第2ワード線を含み、前記第1ビット線と前記第1ワード線の間に前記第1方向への第1距離と、前記第1ビット線と前記第2ワード線の間に前記第1方向への第2距離は互いに異なる。
【0007】
前記課題を達成するための本発明の半導体装置の他の態様は、キャパシタ領域と、前記キャパシタ領域の両側に配置された第1スイッチング領域および第2スイッチング領域を含む基板;前記基板上に順次積層された多数のレイヤを含む積層構造体-前記多数のレイヤそれぞれは多数のセルトランジスタと多数のキャパシタを含み、前記多数のキャパシタは前記キャパシタ領域に配置され、前記多数のセルトランジスタは前記第1スイッチング領域または第2スイッチング領域に配置され、多数のキャパシタのうち第1キャパシタに電気的に接続された第1セルトランジスタは前記第1スイッチング領域に配置され、前記第1キャパシタにすぐ隣接した第2キャパシタに電気的に接続された第2セルトランジスタは前記第2スイッチング領域に配置される-;前記基板上に垂直に配列され、積層された前記多数のセルトランジスタのゲートを電気的に接続する多数のワード線を含む。
【0008】
前記他の課題を達成するための本発明の半導体装置の態様は、基板上に順次積層された第1レイヤと第2レイヤを含む積層構造体であって、前記第1レイヤは互いに離隔して配置されて第1方向に延びた第1半導体パターン、第2半導体パターンおよび第3半導体パターンと、前記第1方向と異なる第2方向に延びて前記第1半導体パターンおよび第3半導体パターンと電気的に接続された第1ビット線を含み、前記第2半導体パターンと電気的に接続された第2ビット線を含み、前記第2レイヤは互いに離隔して配置されて前記第1方向に延びた第4半導体パターン、第5半導体パターンおよび第6半導体パターンと、前記第1方向と異なる第2方向に延びて前記第4半導体パターンおよび第6半導体パターンと電気的に接続された第3ビット線を含み、前記第5半導体パターンと電気的に接続された第4ビット線を含み、前記第1ないし第5半導体パターンそれぞれはソース、チャネル、ドレインおよびボトム電極を含む積層構造体;前記第1半導体パターンのチャネルと前記第4半導体パターンのチャネルを垂直方向に連結する第1ワード線;前記第2半導体パターンのチャネルと前記第5半導体パターンのチャネルを垂直方向に連結する第2ワード線;前記第3半導体パターンのチャネルと前記第6半導体パターンのチャネルを垂直方向に連結する第3ワード線;および前記第1ワード線と前記第3ワード線の間に垂直方向に延びるように配置され、前記第1ワード線と前記第2ワード線に接する自己整合された(self-aligned)アイソレーション絶縁膜を含み、前記第1ビット線と前記第1ワード線の間に前記第1方向への第1距離と、前記第1ビット線と前記第3ワード線の間に前記第1方向への第2距離は互いに異なり、前記アイソレーション絶縁膜は前記第2半導体パターンおよび前記第5半導体パターンを貫通するように形成される。
【0009】
その他実施形態の具体的な内容は詳細な説明および図面に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明のいくつかの実施形態による半導体装置を説明するための概念図である。
【
図2】
図1に示すレイヤLnを説明するための回路図である。
【
図3】
図1に示すレイヤLnに含まれた領域を説明するための概念図である。
【
図4】本発明のいくつかの実施形態による半導体装置を説明するための斜視図である。
【
図5】
図4の一部のレイヤL1,L2を拡大して示す図である。
【
図7】
図4のワード線WL11と関連する図である。
【
図8】
図4および
図7のA-Aに沿って切断した断面図である。
【
図9】
図4のトップ電極TE11と関連する図である。
【
図10】本発明のいくつかの実施形態による半導体装置を説明するためのレイアウト図である。
【
図12】ワード線とアイソレーション絶縁膜の間の関係を説明するための図である。
【
図15】本発明のいくつかの実施形態による半導体装置におけるビット線およびビット線コンタクトの連結管系を説明するためのレイアウト図である。
【
図17】本発明のいくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するためのフローチャートである。
【
図18】
図17に説明した製造方法を説明するための中間段階図である。
【
図19】
図17に説明した製造方法を説明するための中間段階図である。
【
図20】
図17に説明した製造方法を説明するための中間段階図である。
【
図21】
図17に説明した製造方法を説明するための中間段階図である。
【
図22】
図17に説明した製造方法を説明するための中間段階図である。
【
図23】
図17に説明した製造方法を説明するための中間段階図である。
【
図24】
図17に説明した製造方法を説明するための中間段階図である。
【
図25】
図17に説明した製造方法を説明するための中間段階図である。
【
図26】
図17に説明した製造方法を説明するための中間段階図である。
【
図27】
図17に説明した製造方法を説明するための中間段階図である。
【
図28】本発明のいくつかの実施形態による半導体装置におけるビット線を形成する方法を説明するための中間段階図である。
【
図29】本発明のいくつかの実施形態による半導体装置におけるビット線を形成する方法を説明するための中間段階図である。
【
図30】本発明のいくつかの実施形態による半導体装置におけるビット線を形成する方法を説明するための中間段階図である。
【
図31】本発明のいくつかの実施形態による半導体装置におけるビット線を形成する方法を説明するための中間段階図である。
【
図32】本発明のいくつかの実施形態による半導体装置におけるビット線を形成する方法を説明するための中間段階図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付する図面を参照して本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。本発明の利点および特徴、並びにこれらを達成する方法は添付する図面と共に詳細に後述する実施形態を参照すると明確になる。しかし、本発明は以下に開示する実施形態に限定されるものではなく互いに異なる多様な形態で実現することができ、本実施形態は単に本発明の開示を完全にし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供するものであり、本発明は請求項の範疇によってのみ定義される。明細書全体にわたって同一参照符号は同一構成要素を指すものとする。
【0012】
空間的に相対的な用語である「下(below)」、「下(beneath)」、「下部(lower)」、「上(above)」、「上部(upper)」などは図面に示されているように一つの素子または構成要素と他の素子または構成要素との相関関係を容易に記述するために使用される。空間的に相対的な用語は図面に示されている方向に加えて使用時または動作時の素子の互いに異なる方向を含む用語として理解されなければならない。例えば、図面に示されている素子をひっくり返す場合、他の素子の「下(below)」または「下(beneath)」と記述された素子は他の素子の「上(above)」に置かれ得る。したがって、例示的な用語の「下」は下と上の方向をすべて含むことができる。素子は他の方向に配向されてもよく、そのため空間的に相対的な用語は配向によって解釈されることができる。
【0013】
第1、第2などが多様な素子、構成要素および/またはセクションを叙述するために使われるが、これらの素子、構成要素および/またはセクションはこれらの用語によって制限されないのはもちろんである。これらの用語は単に一つの素子、構成要素またはセクションを他の素子、構成要素またはセクションと区別するために使用する。したがって、以下で言及される第1素子、第1構成要素または第1セクションは本発明の技術的思想内で第2素子、第2構成要素または第2セクションであり得るのはもちろんである。
【0014】
以下、添付する図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明し、添付図面を参照して説明するにあたり図面符号に関係なく同一であるかまたは対応する構成要素は同じ参照番号を付与し、これに係る重複する説明は省略する。
【0015】
図1は本発明のいくつかの実施形態による半導体装置を説明するための概念図である。
図2は
図1に示すレイヤLnを説明するための回路図である。
図3は
図1に示すレイヤLnに含まれた領域を説明するための概念図である。
【0016】
まず
図1を参照すると、本発明のいくつかの実施形態による半導体装置は、積層された多数のレイヤ(L1~Ln,ただしnは2以上の自然数)を含む。多数のレイヤL1~Lnは第3方向D3に沿って積層される。各レイヤL1~Lnには多数のメモリセルMCが2次元的に配列される。例えば、多数のメモリセルMCは第1方向D1および第2方向D2に沿って配列されることができる。メモリセルMCはセルトランジスタとキャパシタを含む。
【0017】
ビット線BLは対応するレイヤL1~Ln内に設けられ、ワード線WLは積層された多数のレイヤL1~Lnを貫通するように設けけられる。ビット線BLは第2方向D2に沿って延びて、ワード線WLは第3方向D3に沿って延びることができる。メモリセルMCは対応するビット線BLおよびワード線WLに電気的に接続される。
【0018】
第1方向D1は後述する半導体パターンの延長方向(またはキャパシタのボトム電極の延長方向)と並んでもよく、第2方向D2はビット線BLの延長方向と並んでもよいが、これに限定されない。第3方向D3はワード線WLの延長方向と並んでもよいが、これに限定されない。
【0019】
図2を用いてレイヤLnの構造を具体的に説明すると、第1ビット線BL1、第2ビット線BL2は第2方向D2に沿って延びて互いに離隔して配置される。
【0020】
ワード線WL11,WL12,WL21,WL22は第3方向D3に沿って延びるように配置される。
【0021】
第1メモリセルMC1は第1ビット線BL1とワード線WL11に連結される。第1セルトランジスタTR1のソースは第1ビット線BL1に連結され、ゲートはワード線WL11に連結され、ドレインは第1キャパシタC1に連結される。
【0022】
第2メモリセルMC2は第2ビット線BL2とワード線WL21に連結される。第2セルトランジスタTR2のソースは第2ビット線BL2に連結され、ゲートはワード線WL21に連結され、ドレインは第2キャパシタC2に連結される。
【0023】
第3メモリセルMC3は第1ビット線BL1とワード線WL12に連結される。第3セルトランジスタTR3のソースは第1ビット線BL1に連結され、ゲートはワード線WL12に連結され、ドレインは第3キャパシタC3に連結される。
【0024】
第4メモリセルMC4は第2ビット線BL2とワード線WL22に連結される。第4セルトランジスタTR4のソースは第2ビット線BL2に連結され、ゲートはワード線WL22に連結され、ドレインは第4キャパシタC4に連結される。
【0025】
図3に示すように、レイヤLn(またはレイヤLnが形成される基板)はキャパシタ領域CRと、キャパシタ領域CRの両側に配置された第1スイッチング領域SW1と第2スイッチング領域SW2を含むことができる。
【0026】
キャパシタ領域CRには多数のキャパシタC1~C4が配置される。
【0027】
第1スイッチング領域SW1と第2スイッチング領域SW2には、セルトランジスタTR1~TR4が配置される。
【0028】
多数のセルトランジスタTR1~TR4をずらして(staggered)(またはジグザグ(zigzag)形状に)配置することができる。例えば、第1キャパシタC1に対応する第1セルトランジスタTR1が第1スイッチング領域SW1に配置されると、第1キャパシタC1にすぐ隣接した第2キャパシタC2に対応する第2セルトランジスタTR2は第2スイッチング領域SW2に配置される。第2キャパシタC2にすぐ隣接した第3キャパシタC3に対応する第3セルトランジスタTR3は第1スイッチング領域SW1に配置される。第3キャパシタC3にすぐ隣接した第4キャパシタC4に対応する第4セルトランジスタTR4は第2スイッチング領域SW2に配置される。
【0029】
図4は本発明のいくつかの実施形態による半導体装置を説明するための斜視図である。
図5は
図4の一部のレイヤL1,L2を拡大して示す図である。
図6は
図5の領域Q1を拡大して示す図である。
図4ないし
図6では説明の便宜上、キャパシタのトップ電極は図示しない。
【0030】
まず
図4を参照すると、本発明のいくつかの実施形態による半導体装置は、第3方向D3に積層された多数のレイヤ(L1,L2,L3,…,Ln)を含み、隣接したレイヤ(L1,L2,L3,…,Ln)の間には層間絶縁膜(DI1,DI2,DI3,…,DIn)が配置される。
【0031】
図4および
図5を参照すると、第1レイヤL1は互いに離隔して配置されて第1方向に延びた多数の半導体パターンS11,S12,S13,S14を含む。また、第1レイヤL1には互いに離隔して配置されて第2方向D2に延びたビット線BL11,BL12を含む。
【0032】
第2レイヤL2は互いに離隔して配置されて第1方向に延びた多数の半導体パターンS21,S22,S23,S24を含む。また、第2レイヤL2には互いに離隔して配置されて第2方向D2に延びたビット線BL21,BL22を含む。
【0033】
第nレイヤLnは互いに離隔して配置されて第1方向に延びた多数の半導体パターンSn1,Sn2,Sn3,Sn4を含む。また、第nレイヤLnには互いに離隔して配置されて第2方向D2に延びたビット線BLn1,BLn2を含む。
【0034】
ここで、
図6に示すように、半導体パターン(例えば、S22)はソースS、チャネルC、ドレインDおよびボトム電極(例えば、BE22)に区分することができる。半導体パターンS22は例えば、シリコンであり得るが、これに限定されない。ソースS、ドレインDおよびボトム電極BE22は例えば、n型ドープされた不純物領域であり得る。
【0035】
また、ボトム電極BE22を囲むようにキャパシタ絶縁膜(例えば、CD22)が形成される。ボトム電極BE22の4面を囲むようにキャパシタ絶縁膜CD22が形成されることができる。キャパシタ絶縁膜CD22は例えば、高誘電率(high-k)物質であり得るが、これに限定されない。
【0036】
また、チャネルCを囲むようにゲート絶縁膜(例えば、GD22)が形成される。チャネルCの4面を囲むようにゲート絶縁膜GD22が形成されることができる。ゲート絶縁膜GD22は例えば、酸化膜、窒化膜、高誘電率物質のうちの少なくとも一つを含み得るが、これに限定されない。
【0037】
再び
図4および
図5を参照すると、第3方向D3に積層されたレイヤL1~LnのチャネルCはワード線WL11,WL12,WL21,WL22によって電気的に接続されるが、これに限定されない。
【0038】
具体的には、ワード線WL11は半導体パターン(S12,S22,…,Sn2)のチャネルCを垂直方向に電気的に接続し、ワード線WL12は半導体パターン(S14,S24,…,Sn4)のチャネルCを垂直方向に電気的に接続し、ワード線WL21は半導体パターン(S11,S21,…,Sn1)のチャネルを垂直方向に電気的に接続し、ワード線WL22は半導体パターン(S13,S23,…,Sn3)のチャネルを垂直方向に電気的に接続する。
【0039】
また、アイソレーション絶縁膜SAD11,SAD12,SAD21,SAD22は第3方向D3に積層されたレイヤL1~Lnを貫通するように形成される。アイソレーション絶縁膜SAD11,SAD12,SAD21,SAD22はすぐ隣接したワード線WL11,WL12,WL21,WL22が互いに絶縁されるように、すぐ隣接したワード線WL11,WL12,WL21,WL22の間に配置される。
【0040】
具体的には、アイソレーション絶縁膜SAD12は第2方向D2を基準として見るとき、ワード線WL11,WL12の間に配置され、アイソレーション絶縁膜SAD21は第2方向D2を基準として見るときワード線WL21,WL22の間に配置される。
【0041】
半導体パターン(例えば、Sn2)で、第1方向D1を基準として見るとき、ボトム電極BEn2(
図4ではキャパシタ絶縁膜CDn2により隠れる)の一側にはソースS、チャネルC、ドレインD(すなわち、セルトランジスタ)が位置し、ボトム電極BEn2の他側にはアイソレーション絶縁膜(例えば、SAD21)が位置することができる。そのため、半導体パターンSn2の一側はビット線(例えば、BLn1)と電気的に接続され、他側はアイソレーション絶縁膜(例えば、SAD21)によってビット線(例えば、BLn2)と絶縁される。
【0042】
一方、
図4および
図5に示すように、ワード線WL11,WL12,WL21,WL22はずらして(staggered)(またはジグザグ(zigzag)形状に)配置することができる。
【0043】
図示のように、すべてのワード線WL11,WL12,WL21,WL22が一つのスイッチング領域(例えば、
図3のSW1)内に設置されない。ワード線WL11,WL12は第1スイッチング領域SW1に配置され、ワード線WL21,WL22は第2スイッチング領域SW2に配置される。図示のように、半導体パターンSn1,Sn2,Sn3,Sn4とそれぞれ連結されたワード線WL21,WL11,WL22,WL12は、順次第2スイッチング領域SW2、第1スイッチング領域SW1、第2スイッチング領域SW2、第1スイッチング領域SW1内に配置される。
【0044】
また、第1スイッチング領域(
図3のSW1参照)で、第2方向D2を基準として見るとき、アイソレーション絶縁膜SAD11、ワード線WL11、アイソレーション絶縁膜SAD12、ワード線WL12順に配置される。また、第2スイッチング領域(
図3のSW2参照)で、第2方向D2を基準として見るとき、ワード線WL21、アイソレーション絶縁膜SAD21、ワード線WL22、アイソレーション絶縁膜SAD22順に配置される。
【0045】
一方、
図4では説明しなかったキャパシタ絶縁膜CDn1,CDn2,CDn3,CDn4はそれぞれ第nレイヤLnで配置された半導体パターンSn1,Sn2,Sn3,Sn4に形成されたキャパシタ絶縁膜を指示する。
【0046】
図7は
図4のワード線WL11と関連する図である。
図8は
図4および
図7のA-Aに沿って切断した断面図である。
図9は
図4のトップ電極TE11と関連する図である。
【0047】
図7および
図8を参照すると、多数の半導体パターン(S12,S22,…,Sn2)は第3方向D3に積層される。各半導体パターン(S12,S22,…,Sn2)の一部(すなわち、チャネルC)を囲むようにゲート絶縁膜(GD12,GD22,…,GDn2)が形成される。チャネルCの4面を囲むようにゲート絶縁膜(GD12,GD22,…,GDn2)が形成される。ワード線WL11は第3方向D3に長く延びて、多数の半導体パターン(S12,S22,…,Sn2)を囲むように形成される。
【0048】
図9を参照すると、多数の半導体パターン(S12,S22,…,Sn2)は第3方向D3に積層される。各半導体パターン(S12,S22,…,Sn2)(すなわち、ボトム電極(BE12,BE22,…,BEn2))を囲むようにキャパシタ絶縁膜(CD12,CD22,…,CDn2)が形成される。ボトム電極(BE12,BE22,…,BEn2)の4面を囲むようにキャパシタ絶縁膜(CD12,CD22,…,CDn2)が形成される。トップ電極TE11は第3方向D3に長く延びて、多数の半導体パターン(S12,S22,…,Sn2)(すなわち、ボトム電極(BE12,BE22,…,BEn2))を囲むように形成される。
【0049】
図10は本発明のいくつかの実施形態による半導体装置を説明するためのレイアウト図である。
図11は
図10の領域Q2を拡大して示す図である。
図12はワード線とアイソレーション絶縁膜の間の関係を説明するための図である。
図13は
図11のC-Cに沿って切断した断面図である。
図14は
図11のD-Dに沿って切断した断面図である。
【0050】
まず
図10を参照すると、本発明のいくつかの実施形態による半導体装置は多数のバンクBA,BBを含む。多数のバンクBA,BBが第1方向D1に並んで配置された場合を示しているが、これに限定されない。
【0051】
第1バンクBAはキャパシタ領域CR1と、キャパシタ領域CR1の両側に配置されたスイッチング領域SW11,SW12を含む。同様に、第2バンクBBはキャパシタ領域CR2と、キャパシタ領域CR2の両側に配置されたスイッチング領域SW21,SW22を含む。
【0052】
図11を参照すると、第1バンクBA内に、第1方向D1に沿って延びるように多数の半導体パターンS1,S2,S3,S4,S5,S6,S7が配置される。多数の半導体パターンS1,S2,S3,S4,S5,S6,S7は第2方向D2に互いに離隔して配置される。
【0053】
第1スイッチング領域SW11内に、半導体パターンS1,S3,S5,S7のチャネルと電気的に接続されて第3方向D3に延びたワード線WL1,WL2,WL3,WL4が配置される。半導体パターンS2,S4,S6それぞれを貫通するように、第3方向D3に延びたアイソレーション絶縁膜SAD1,SAD2,SAD3が配置される。
【0054】
第1スイッチング領域SW11内で、多数のワード線WL1,WL2,WL3,WL4はずれて(staggered)(またはジグザグ(zigzag)形状に)配置されることができる。
【0055】
言い換えると、ビット線BL1とワード線(例えば、WL1,WL3)の間の第1方向D1への第1距離DST1と、ビット線BL1とワード線(例えば、WL2,WL4)の間の第1方向D1への第2距離DST2は互いに異なってもよい。
【0056】
または、ワード線WL1の中心とワード線WL3の中心を連結する仮想の線は、ワード線WL2とオーバーラップしない。ワード線WL1,WL3よりワード線WL2がキャパシタ領域CR1に近く配置されているからである。
【0057】
また、アイソレーション絶縁膜SAD1,SAD2,SAD3は隣接したワード線WL1,WL2,WL3,WL4の間に配置される。アイソレーション絶縁膜(例えば、SAD1)は第2方向D2に隣接したワード線(例えば、WL1,WL2)が互いにショートしないようにする。特に、アイソレーション絶縁膜(例えば、SAD1)は隣接したワード線(例えば、WL1,WL2)と接して、自己整合された(self-aligned)状態であり得る。後述するが、隣接したワード線WL1,WL2が形成された状態で、ワード線WL1,WL2(すなわち、金属)のエッチング率が低い方式でトレンチを形成した後に、トレンチを絶縁膜で充填することによってアイソレーション絶縁膜SAD1を形成する。アイソレーション絶縁膜SAD1は自己整合された形態を有するので、狭い領域でも隣接したワード線WL1,WL2の間の絶縁を確実にすることができる。
【0058】
ここで
図12を参照すると、アイソレーション絶縁膜SAD1の第1方向D1への幅W3は、ワード線WL1の第1方向D1への幅W1またはワード線WL2の第1方向D1への幅W2より大きい。前述したように、隣接したワード線WL1,WL2がずれて配置されているので、隣接したワード線WL1,WL2を互いに十分に絶縁させるためにアイソレーション絶縁膜SAD1を第1方向D1に長く形成する。
【0059】
再び
図11を参照すると、第2スイッチング領域SW12内に、半導体パターンS1,S3,S5,S7それぞれを貫通するように、第3方向D3に延びたアイソレーション絶縁膜SAD4,SAD5,SAD6,SAD7が配置される。また、半導体パターンS2,S4,S6のチャネルと電気的に接続されて第3方向D3に延びたワード線WL5,WL6,WL7が配置される。
【0060】
第2スイッチング領域SW12内で、多数のワード線WL5,WL6,WL7はずれて(staggered)(またはジグザグ(zigzag)形状に)配置されることができる。
【0061】
言い換えると、ビット線BL2とワード線(例えば、WL5,WL7)の間の第1方向D1への距離と、ビット線BL2とワード線(例えば、WL6)の間の第1方向D1への距離は互いに異なってもよい。
【0062】
または、ワード線WL5の中心とワード線WL7の中心を連結する仮想の線は、ワード線WL6とオーバーラップしない。ワード線WL6がワード線WL5,WL7よりキャパシタ領域CR1に近く配置されているからである。
【0063】
また、キャパシタ領域CR1には、多数の半導体パターンS1,S2,S3,S4,S5,S6,S7を囲むキャパシタ絶縁膜が形成され、キャパシタ絶縁膜上にトップ電極TEが形成される。
【0064】
ここで、
図13を参照すると、第1スイッチング領域SW11、キャパシタ領域CR1および第2スイッチング領域SW12を横切るように、多数の半導体パターンS1が第1方向D1に延びて配置される。多数の半導体パターンS1は第3方向D3に積層される。
【0065】
第1スイッチング領域SW11で、半導体パターンS1の一側と連結されたビット線BL1が配置される。第2スイッチング領域SW12で半導体パターンS1の他側と連結されたビット線BL2が配置される。アイソレーション絶縁膜SAD4によって半導体パターンS1が電気的に分離される。したがって、半導体パターンS1はビット線BL1から電圧/信号の提供を受け、ビット線BL2から電圧/信号の提供を受けない。
【0066】
図示のように、半導体パターンS1はセルトランジスタのソースS、チャネルC、ドレインD、キャパシタのボトム電極BEとして使用することができる。チャネルCを囲むようにゲート絶縁膜GDが形成され、ボトム電極BEを囲むようにキャパシタ絶縁膜CDが形成される。また、ボトム電極BEおよびキャパシタ絶縁膜CDを囲んで、第3方向に延びたトップ電極TEが形成される。
【0067】
図14を参照すると、基板上に半導体パターンS1,S3,S5が第3方向D3に積層されて配置される。
【0068】
半導体パターンS1,S3,S5が第2方向D2に互いに離隔するように配置される。
【0069】
積層された半導体パターンS1はワード線WL1によって互いに電気的に接続され、積層された半導体パターンS5はワード線WL3によって互いに電気的に接続される。また、積層された半導体パターンS3は絶縁膜によって囲まれている。
【0070】
隣接した半導体パターン(例えば、S1,S3)の間には、アイソレーション絶縁膜SAD1が配置される。また、隣接した半導体パターン(例えば、S3,S5)の間には、アイソレーション絶縁膜SAD2が配置される。
【0071】
図15は本発明のいくつかの実施形態による半導体装置で、ビット線およびビット線コンタクトの連結管系を説明するためのレイアウト図である。
図16は
図15のE-Eに沿って切断した断面図である。
【0072】
図15および
図16を参照すると、本発明のいくつかの実施形態による半導体装置は、積層された多数のレイヤL1,L2,L3,L4,L5,L6を含む。多数のレイヤL1,L2,L3,L4,L5,L6の一端はステップ形状であり得る。すなわち、下に配置されたレイヤ(例えば、L1)よりも、その上に配置されたレイヤ(例えば、L2)はサイズがより小さい。したがって、下に配置されたレイヤ(例えば、L1)は、その上に配置されたレイヤ(例えば、L2)により露出する露出領域EXP1を含む。すなわち、下に配置されたレイヤL1のビット線BL11はレイヤL2により露出する。同様に、各レイヤL2,L3,L4,L5,L6は露出領域EXP2,EXP3,EXP4,EXP5,EXP6を含む。下に配置されたレイヤL2,L3,L4,L5のビット線BL12,BL13,BL14,BL15はレイヤL3,L4,L5,L6により露出する。ビット線BL11,BL12,BL13,BL14,BL15,BL16に信号を提供するためのビット線コンタクトBLC1,BLC2,BLC3,BLC4,BLC5,BLC6は、対応する露出領域EXP1,EXP2,EXP3,EXP4,EXP5,EXP6に形成される。
【0073】
図17は本発明のいくつかの実施形態による半導体装置の製造方法を説明するためのフローチャートである。
図18ないし
図27は
図17の製造方法を説明するための中間段階図である。ここで、
図17は第1スイッチング領域SW11内でワード線WL1,WL2およびアイソレーション絶縁膜SAD1,SAD2を形成するためのフローチャートである(
図14を参照)。
【0074】
図17および
図18を参照すると、基板上に第1半導体層(例えば、Si)101と第2半導体層(SiGe)102を交互に積層して積層構造体を形成する(S110)。
【0075】
次に、
図17を参照すると、積層構造体を貫通するワード線を形成する(S120)。
【0076】
具体的には、
図19に示すように、積層構造体をパターニングして、スイッチング領域(例えば、
図11、
図14のSW11)内に多数のトレンチ110を形成する。
【0077】
次に、
図20に示すように、トレンチ110を埋めるように絶縁膜120を形成する。絶縁膜120を酸化膜、窒化膜および酸窒化膜の少なくとも一つであり得る。例えば、絶縁膜120は酸化膜であって、ギャップフィル特性が良いSOD(Spin-on Dielectrics)であり得る。絶縁物質をスピン方式で基板上に塗布した後に、平坦化(例えば、CMP(chemical mechanical planarization))工程により絶縁膜120を形成することができる。
【0078】
次に、
図21に示すように、ワード線形成領域130a,130bを形成する。ワード線形成領域130a内には積層された半導体パターンS1が位置し、ワード線形成領域130b内には積層された半導体パターンS5が位置する。ワード線形成領域130a,130bでの絶縁膜120を先に除去した後、ワード線形成領域130a,130bでの第2半導体層(SiGe)102を除去する。ワード線形成領域130a,130bで第1半導体層(Si)101が露出する。露出した第1半導体層101を囲むようにゲート絶縁膜を形成する。
【0079】
ワード線形成領域130aでの第1半導体層101は
図11および
図14での半導体パターンS1に対応する。また、ワード線形成領域130bでの第1半導体層101は
図11および
図14での半導体パターンS5に対応する。
【0080】
次に、
図22に示すように、ワード線形成領域130a,130bに金属を埋めてワード線WL1,WL2を形成する。
【0081】
再び
図17を参照すると、積層構造体を貫通して、自己整合されたアイソレーション絶縁膜を形成する(S130)。
【0082】
具体的には、
図23に示すように、第1スイッチング領域SW11内でワード線WL1,WL2を残して絶縁膜120を除去する。
【0083】
次に、
図24に示すように、第2半導体層(SiGe)102を除去する。ワード線WL1,WL2の間に第1半導体層(Si)101が残る。残った第1半導体層101は
図11を用いて説明した半導体パターンS2,S3,S4に対応する。
【0084】
次に、
図25に示すように、
図24の結果物に絶縁膜121を形成する。絶縁膜121は半導体パターンS2,S3,S4を十分に覆うように形成される。
【0085】
次に、
図26に示すように、
図25の結果物上にマスクパターンを形成し、マスクパターンを用いてトレンチ131a,131bを形成する。トレンチ131a,131bはアイソレーション絶縁膜SAD1,SAD2を形成するための領域である。トレンチ131a,131bにより第1スイッチング領域SW11で半導体パターンS2,S4の一部が除去される。
【0086】
トレンチ131a,131bを形成するときには、ワード線WL1,WL2が除去されないか損傷を最小化できる方法を用いることができる。その結果、トレンチ131a,131bはワード線WL1,WL2に接触するように形成されることができる。
【0087】
次に、
図27に示すように、トレンチ131a,131bに絶縁膜を埋めてアイソレーション絶縁膜SAD1,SAD2を形成する。例えば、ALD方式を用いて絶縁膜を形成することができる。アイソレーション絶縁膜SAD1,SAD2はワード線WL1,WL2に接して自己整合された(self-aligned)形態であり得る。
【0088】
次に、選択的に、平坦化工程を行って絶縁膜121およびアイソレーション絶縁膜SAD1,SAD2の一部を除去して、
図14に示された形状を製造することができる。
【0089】
図28ないし
図32は本発明のいくつかの実施形態による半導体装置におけるビット線を形成する方法を説明するための中間段階図である。
【0090】
図28を参照すると、多数の半導体パターンS1が積層されてワード線WLが形成されている構造物上に、ハードマスク209を形成する。積層された半導体パターンS1の間には層間絶縁膜DIが形成される。層間絶縁膜DIは酸化膜であり得る。
【0091】
図29を参照すると、ハードマスク209を用いて
図28の構造物にトレンチ210を形成する。
【0092】
図30を参照すると、トレンチ210により露出した層間絶縁膜DI(すなわち、酸化膜)の一部を除去して(すなわち、水平エッチング)、ビット線形成領域220を生成する。
【0093】
図31を参照すると、金属膜230でトレンチ210、ビット線形成領域220などを埋める。例えば、ALDを用いることができる。
【0094】
図32を参照すると、ビット線形成領域220を埋めた金属膜を除いて、残りの金属膜を除去する。ビット線形成領域220内に残った金属膜はビット線BLに対応する。
【0095】
以上と添付する図面を参照して本発明の実施形態について説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は、本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更せず他の具体的な形態で実施できることを理解することができる。したがって、上記一実施形態はすべての面で例示的なものであり、限定的なものではないと理解しなければならない。