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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024066548
(43)【公開日】2024-05-16
(54)【発明の名称】景品交換システム
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20240509BHJP
   A63F 5/04 20060101ALI20240509BHJP
【FI】
A63F7/02 329
A63F5/04 691B
A63F5/04 685
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022175936
(22)【出願日】2022-11-02
(71)【出願人】
【識別番号】518156233
【氏名又は名称】▲そう▼ 雅昭
(71)【出願人】
【識別番号】518156244
【氏名又は名称】松山 泰行
(71)【出願人】
【識別番号】518156255
【氏名又は名称】赤間 唯儀
(71)【出願人】
【識別番号】513215177
【氏名又は名称】株式会社P-CUBE
(74)【代理人】
【識別番号】100135839
【弁理士】
【氏名又は名称】大南 匡史
(72)【発明者】
【氏名】▲そう▼ 雅昭
(72)【発明者】
【氏名】松山 泰行
(72)【発明者】
【氏名】赤間 唯儀
【テーマコード(参考)】
2C088
2C182
【Fターム(参考)】
2C088BA88
2C088BA90
2C088BB01
2C088BB32
2C088CA02
2C088CA27
2C088CA31
2C182CD31
2C182CD34
2C182EA18
2C182EA27
2C182EB03
2C182EB11
(57)【要約】
【課題】遊技者にとってより利便性の高い景品流通システムを提供する。
【解決手段】遊技者が所有する遊技者所有端末に対して通信可能な景品交換システムにおいて、遊技場で遊技者が獲得した遊技媒体の価値をポイントに交換可能なポイント交換部と、ポイントに関するポイント情報を記憶し、ポイントの流通状況を管理するポイント管理サーバを有し、遊技者所有端末から所定のデータを受信したときに、ポイント管理サーバから遊技者所有端末にポイント情報を送信するものとする。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技者が所有する遊技者所有端末に対して通信可能な景品交換システムであって、
遊技場で遊技者が獲得した遊技媒体の価値をポイントに交換可能なポイント交換部と、
ポイントに関するポイント情報を記憶し、ポイントの流通状況を管理するポイント管理サーバを有し、
前記遊技者所有端末から所定のデータを受信したときに、前記ポイント管理サーバから前記遊技者所有端末にポイント情報を送信することを特徴とする景品交換システム。
【請求項2】
遊技場で遊技者が獲得した遊技媒体に関する媒体所持情報と、遊技者が所有するポイントに関するポイント情報を記憶する遊技者携帯媒体と、
前記遊技者携帯媒体に対して媒体所持情報及びポイント情報の更新が可能であって、更新後のポイント情報を前記ポイント管理サーバに送信可能なポイント交換手段とをさらに有し、
前記遊技者携帯媒体と前記ポイント交換手段を使用し、媒体所持情報に基づいて、遊技媒体の価値をポイントに交換する処理である第一ポイント交換処理が可能であって、前記遊技者所有端末によって前記第一ポイント交換処理後のポイント情報を前記ポイント管理サーバから取得可能であることを特徴とする請求項1に記載の景品交換システム。
【請求項3】
前記遊技者携帯媒体と前記ポイント交換手段を使用し、ポイント情報に基づいて、ポイントと引き換えに遊技媒体を貸し出す処理である第一遊技媒体貸出処理が可能であって、前記遊技者所有端末によって前記第一遊技媒体貸出処理後のポイント情報を前記ポイント管理サーバから取得可能であることを特徴とする請求項2に記載の景品交換システム。
【請求項4】
前記遊技者所有端末で動作するアプリケーションプログラムを含み、
前記アプリケーションプログラムが動作することで、遊技媒体の価値をポイントに交換する処理である第二ポイント交換処理と、ポイントと引き換えに遊技媒体を貸し出す処理である第二遊技媒体貸出処理が可能であり、
前記遊技者携帯媒体に対して媒体所持情報及びポイント情報の更新を実行することで、前記第二ポイント交換処理と前記第二遊技媒体貸出処理の少なくとも一方の実行後の媒体所持情報及びポイント情報が前記遊技者携帯媒体に記憶されることを特徴とする請求項2又は3に記載の景品交換システム。
【請求項5】
提携会社に設置される提携側機器を有し、
前記遊技者携帯媒体と前記提携側機器を使用し、景品の取得のために使用したポイントに関する情報を前記提携側機器から前記ポイント管理サーバに送信する動作が可能であり、景品の取得後のポイント情報が前記ポイント管理サーバに記憶されることを特徴とする請求項4に記載の景品交換システム。
【請求項6】
前記遊技者所有端末と前記提携側機器を使用し、景品の取得のために使用したポイントに関する情報を前記提携側機器から前記ポイント管理サーバに送信する動作が可能であり、景品の取得後のポイント情報が前記ポイント管理サーバに記憶されることを特徴とする請求項5に記載の景品交換システム。
【請求項7】
前記遊技者所有端末は、ポイントを消費して景品を取得する景品交換用ウェブサイトを表示可能であることを特徴とする請求項6に記載の景品交換システム。
【請求項8】
前記遊技者所有端末で動作するアプリケーションプログラムを含み、
前記遊技者携帯媒体を使用して遊技者がポイントを購入する処理である第一ポイント購入処理と、前記遊技者所有端末で前記アプリケーションプログラムを動作させて遊技者がポイントを購入する処理である第二ポイント購入処理が可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の景品交換システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技場で獲得した遊技媒体を景品に交換するための景品流通システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ぱちんこ機やスロットマシン等の遊技機で遊技が可能な遊技場では、遊技者が獲得した遊技媒体を景品に交換可能な景品交換所が設置されており、獲得した遊技媒体の数に応じた景品と交換可能となっている。
しかしながら、従来の遊技場では、遊技者は、景品交換所に展示された景品の中から遊技媒体の数にあった景品を選択するため、景品交換所には多種類の景品を並べる必要があり、遊技場内における景品交換所の設置スペースが嵩むという問題があった。
また、遊技者は、景品交換所に並べられた景品の中から所望の景品を必ず選択する必要があり、景品交換の選択範囲が絞られるという問題があった。
【0003】
そして、これらの問題を解決する景品流通システムとして、本件出願人が過去に出願した特許文献1に開示されたものがある。この景品流通システムによると、遊技場の外部での景品の交換が可能であり、遊技場内における景品交換所の設置スペースの縮小が可能であり、交換対象となる景品の種類の多様化が可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6972574号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記した景品流通システムは、遊技者が景品をより容易に取得可能とするという点に改良の余地があった。また、遊技者が遊技場での遊技を終えた後に再度遊技場で遊技をする際の利便性を高めるという点においても改良の余地があった。
【0006】
そこで本発明は、遊技者にとってより利便性の高い景品流通システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した課題を解決するための本発明の一つの様相は、遊技者が所有する遊技者所有端末に対して通信可能な景品交換システムであって、遊技場で遊技者が獲得した遊技媒体の価値をポイントに交換可能なポイント交換部と、ポイントに関するポイント情報を記憶し、ポイントの流通状況を管理するポイント管理サーバを有し、前記遊技者所有端末から所定のデータを受信したときに、前記ポイント管理サーバから前記遊技者所有端末にポイント情報を送信することを特徴とする景品交換システムである。
【0008】
本様相によると、遊技者が所有する遊技者所有端末でアプリケーションソフトウェア(以下、単にアプリとも称す)を動作させて所定の操作等行うことで、遊技媒体の価値に応じたポイントを使用する様々な取引(やり取り)が可能となる。このため、遊技者にとってより利便性の高い景品流通システムを提供できる。
【0009】
上記した様相は、遊技場で遊技者が獲得した遊技媒体に関する媒体所持情報と、遊技者が所有するポイントに関するポイント情報を記憶する遊技者携帯媒体と、前記遊技者携帯媒体に対して媒体所持情報及びポイント情報の更新が可能であって、更新後のポイント情報を前記ポイント管理サーバに送信可能なポイント交換手段とをさらに有し、前記遊技者携帯媒体と前記ポイント交換手段を使用し、媒体所持情報に基づいて、遊技媒体の価値をポイントに交換する処理である第一ポイント交換処理が可能であって、前記遊技者所有端末によって前記第一ポイント交換処理後のポイント情報を前記ポイント管理サーバから取得可能であることが好ましい。
【0010】
係る様相によると、ポイント交換手段と共に使用することで遊技媒体の価値をポイントに交換する第一ポイント交換処理が可能な遊技者携帯媒体と、遊技者所有端末のそれぞれでポイント情報を共有して使用できる。このため、それぞれの遊技者がポイントに関するやり取りとするとき、自分のやり易さや好みに応じて遊技者携帯媒体を使用したり、遊技者所有端末を使用したり、遊技者携帯媒体と遊技者所有端末の両方を状況に応じて使い分けたりすることが可能となる。このことから、遊技者にとっての利便性をより向上させることができる。
【0011】
上記した様相は、前記遊技者携帯媒体と前記ポイント交換手段を使用し、ポイント情報に基づいて、ポイントと引き換えに遊技媒体を貸し出す処理である第一遊技媒体貸出処理が可能であって、前記遊技者所有端末によって前記第一遊技媒体貸出処理後のポイント情報を前記ポイント管理サーバから取得可能であることがより好ましい。
【0012】
上記した様相は、前記遊技者所有端末で動作するアプリケーションプログラムを含み、前記アプリケーションプログラムが動作することで、遊技媒体の価値をポイントに交換する処理である第二ポイント交換処理と、ポイントと引き換えに遊技媒体を貸し出す処理である第二遊技媒体貸出処理が可能であり、前記遊技者携帯媒体に対して媒体所持情報及びポイント情報の更新を実行することで、前記第二ポイント交換処理と前記第二遊技媒体貸出処理の少なくとも一方の実行後の媒体所持情報及びポイント情報が前記遊技者携帯媒体に記憶されることがより好ましい。
【0013】
係る様相によると、遊技者携帯媒体を使用して遊技媒体の価値をポイントに交換する処理と、ポイントと引き換えに遊技媒体を貸し出す処理が可能であることに加えて、遊技者所有端末を使用してもこれらの処理の双方が可能となる。
【0014】
上記した様相は、提携会社に設置される提携側機器を有し、前記遊技者携帯媒体と前記提携側機器を使用し、景品の取得のために使用したポイントに関する情報を前記提携側機器から前記ポイント管理サーバに送信する動作が可能であり、景品の取得後のポイント情報が前記ポイント管理サーバに記憶されることがさらに好ましい。
【0015】
係る様相によると、ポイント交換処理や遊技媒体貸出処理で使用する遊技者携帯媒体を使用して遊技場外での景品の交換が可能となる。
【0016】
上記した様相は、前記遊技者所有端末と前記提携側機器を使用し、景品の取得のために使用したポイントに関する情報を前記提携側機器から前記ポイント管理サーバに送信する動作が可能であり、景品の取得後のポイント情報が前記ポイント管理サーバに記憶されることがさらに好ましい。
【0017】
係る様相によると、遊技者携帯媒体を使用して遊技場外の提携会社(百貨店、コンビニエンスストア等)での景品の交換が可能であることに加え、遊技者所有端末を使用した提携会社での景品の交換も可能となる。このことから、遊技者は、自分のやり易さや好み等に応じて遊技者携帯媒体、遊技者所有端末からいずれかを選択して景品の交換をすることができる。このことから、遊技者にとっての利便性をより向上させることができる。
【0018】
上記した様相は、前記遊技者所有端末は、ポイントを消費して景品を取得する景品交換用ウェブサイトを表示可能であることが好ましい。
【0019】
係る様相によると、提携会社による実店舗に実際に赴いたりすることなく、遊技場外の様々な場所で時間によらず景品の取得が可能となるので、利便性が高い。
【0020】
上記した様相は、前記遊技者所有端末で動作するアプリケーションプログラムを含み、前記遊技者携帯媒体を使用して遊技者がポイントを購入する処理である第一ポイント購入処理と、前記遊技者所有端末で前記アプリケーションプログラムを動作させて遊技者がポイントを購入する処理である第二ポイント購入処理が可能であることがより好ましい。
【0021】
係る様相によると、遊技媒体の価値をポイントに交換する他、購入によってもポイントの取得が可能であり、利便性が高い。
【発明の効果】
【0022】
本発明によると、遊技者にとってより利便性の高い景品流通システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の実施形態に係る景品流通システムを示すブロック図である。
図2】(a)は、図1の遊技場を示すブロック図であり、(b)は、図1の媒体管理会社を示すブロック図であり、(c)は、図1のポイント管理会社を示すブロック図である。
図3】(a)は、図1の金銭管理会社を示すブロック図であり、(b)は、図1の提携会社を示すブロック図である。
図4図1の景品流通システムで第一貸出処理と第一ポイント交換処理の少なくとも一方を実行する際の流れを示すフローチャートである。
図5図1の景品流通システムで第二貸出処理と第二ポイント交換処理の少なくとも一方を実行する際の流れを表す説明図である。
図6図1の景品流通システムでの景品交換の流れを表す説明図であり、提携会社の実店舗で会員カードを使用し、ポイントを消費して景品を取得する景品交換の流れを表す。
図7図1の景品流通システムでの景品交換の流れを表す説明図であり、提携会社の実店舗で遊技者所有端末を使用し、ポイントを消費して景品を取得する景品交換の流れを表す。
図8図1の景品流通システムの景品交換の流れを表す説明図であり、提携会社と遊技場との間のポイント及び金銭の流れを表す。
図9図1の景品流通システムの景品交換の流れを表す説明図であり、提携会社と遊技場との間のポイント及び金銭の流れを表す図であって、図8とは異なる流れを表す。
図10図1の景品流通システムにおいて、ポイント購入処理で取得したポイントと遊技媒体を交換する遊技媒体貸出処理が実行された際の金銭の流れを表す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0025】
本実施形態の景品交換システム1は、図1に示されるように、一又は複数の遊技場2と、媒体管理会社3と、ポイント管理会社4と、金銭管理会社5と、一又は複数の提携会社6が連携して構築されるものである。また、景品交換システム1は、遊技者に割り当てられる会員カード7(遊技者携帯媒体)と、遊技者所有端末8にインストールされるアプリケーションプログラム(以下、単にアプリとも称す)を備えている。
【0026】
会員カード7は、情報の記憶が可能なカードであり、具体的には、磁気カード、接触型又は非接触型のICカード、磁気とICの併用型のカード等である。なお、特に限定されるものではないが、本実施形態では、会員カード7として磁気カードを採用している。
【0027】
本実施形態の会員カード7には、遊技者が獲得した遊技媒体に関する情報である媒体所持情報と、遊技者が所有するポイントに関する情報であるポイント情報が記憶されている。
媒体所持情報は、会員カード7が割り当てられた遊技者が所有する遊技媒体の数を示す情報を含む。すなわち、貯玉数を示す情報、貯メダル数を示す情報を含む。なお、ここでいう「所有する」とは、借り受けて一時的に所有している状態を含むものとする。
ポイント情報は、会員カード7が割り当てられた遊技者が所有するポイントの数(量)を示す情報を含む。
【0028】
遊技者所有端末8は、遊技者が使用する端末(電子機器、コンピュータ)であり、スマートフォン、タブレット端末等の携帯端末であってもよく、デスクトップPCのような据え置き型の端末であってもよい。すなわち、景品交換システム1のアプリ(端末用のソフトウェア)が動作可能であればよい。
本実施形態では、遊技者所有端末8として携帯端末を採用しており、具体的には、スマートフォンを採用している。
【0029】
遊技場2は、図2に示されるように、遊技球やメダル等の遊技媒体を使用した遊技が可能な遊技機15が設置される施設である。本実施形態の遊技場2は、遊技機15、遊技媒体貸出機16、計測装置17と、ポイント交換機18(ポイント交換手段)を有する。また、本実施形態の遊技場2は、ホールコンピュータ19と、景品交換所20を有する。
【0030】
遊技機15は、具体的には、ぱちんこ機(弾球遊技機)やスロット機(回胴式遊技機)である。
遊技媒体貸出機16は、遊技機15で遊技する遊技者に遊技媒体を貸し出す装置である。
計測装置17は、遊技者が遊技機15を使用した遊技によって獲得した(遊技者が所有する)遊技媒体の数を計測する計測手段である。
【0031】
ポイント交換機18は、カードリーダライタとして機能を有しており、会員カード7に対して情報の読み書きが可能な装置である。ポイント交換機18は、直接、又は、ホールコンピュータ19等の遊技場2の機器を介して遊技場2外の外部機器(後述する媒体管理サーバ28、ポイント管理サーバ30等)に情報の送信が可能となっている。
【0032】
ポイント交換機18は、具体的な図示を省略するが、液晶画面等の表示部と、使用者の入力を受け付ける操作部と、会員カード7を差し込むカード差込部とを有する。すなわち、遊技者が会員カード7を差し込み、所定の操作を行うことで、表示部に遊技者が所有する貯玉数及び/又は貯メダル数とポイント数が表示される。そして、この状態で所定の操作を行うことで、遊技球やメダルとポイントの交換を行うポイント交換(ポイント交換処理、第一ポイント交換処理)が実行される。また、この状態で所定の操作を行うことで、ポイントと引き換えに遊技球やメダルを貸し出す媒体貸出(遊技媒体貸出処理、第一遊技媒体貸出処理)が実行される。
【0033】
ホールコンピュータ19は、遊技場2に属する各種機器を統括して管理するために使用されるコンピュータである。
【0034】
景品交換所20は、管理コンピュータ21(第一端末)と、情報取得手段22(交換所側情報取得手段)を備えている。
【0035】
管理コンピュータ21は、遊技媒体の情報や景品に関する情報を管理するコンピュータである。
情報取得手段22は、カード用情報取得手段22aと、端末用情報取得手段22bを有している。
【0036】
カード用情報取得手段22aは、会員カード7から情報の読み取りが可能なカードリーダ等の装置であり、本実施形態では、会員カード7に対して情報の読み書きが可能なカードリーダライタを採用している。
端末用情報取得手段22bは、遊技者所有端末8から情報の読み取りが可能な装置である。具体的には、遊技者所有端末8の画面(情報表示装置)に表示された一次元コードや二次元コード等のコードを読み取り可能なコードリーダである。
情報取得手段22は、直接、又は、ホールコンピュータ19、管理コンピュータ21等の遊技場2の機器を介して遊技場2外の外部機器(後述する媒体管理サーバ28、ポイント管理サーバ30等)に取得した情報の送信が可能となっている。
【0037】
媒体管理会社3は、各遊技者の所有する遊技媒体を管理する管理会社であり、媒体管理サーバ28(第二端末)を備えている。
媒体管理サーバ28は、主に各遊技者が所有する遊技媒体の数の推移を管理するサーバであり、各遊技者が所有する遊技媒体の数の推移に関する情報を送受信可能となっている。
【0038】
ポイント管理会社4は、主にポイントを管理する管理会社であり、ポイント管理サーバ30(第三端末)を備えている。
ポイント管理サーバ30は、主に景品及びポイントの流通状況を管理するサーバであり、ポイント及び景品の流通に関する情報を送受信可能となっている。
【0039】
金銭管理会社5は、図1図3で示されるように、景品交換システム1におけるポイントの変動に伴う金銭の収支を管理する管理会社である。金銭管理会社5は、ポイントと景品との交換に伴うポイントの消費に応じて提携会社6に金銭を支払い、当該ポイントの消費に応じて、ポイント管理会社4から金銭を回収する金銭回収会社である。
金銭管理会社5は、金銭管理サーバ38を備えている。
金銭管理サーバ38は、少なくともポイント管理会社4と提携会社6間の金銭の流通状況を管理するサーバであり、金銭に関する情報を送受信可能となっている。
【0040】
提携会社6は、ポイント管理会社4と提携し、ポイントと景品の交換が可能な会社であり、例えば、百貨店、本屋、コンビニエンスストア等の小売店、又はその運営会社である。この他、提携会社6は、通信販売会社であってもよい。
本実施形態の提携会社6は、商品の販売店舗(実店舗)を持ち、販売店舗で販売員が消費者に対し直接商品を販売する会社であり、販売店舗で商品を景品として遊技者に提供する会社である。
【0041】
提携会社6は、図に示されるように、提携側管理サーバ45(提携側機器)と、情報取得手段46(提携側機器、提携側情報取得手段)を備えている。
【0042】
提携側管理サーバ45は、提携会社6で取り扱う商品を管理するサーバであり、商品を提供する際に使用されるポイントに関する情報を送受信可能である。
情報取得手段46は、カード用情報取得手段46aと、端末用情報取得手段46bを有している。
【0043】
カード用情報取得手段22a、端末用情報取得手段22bと略同様の装置であり、詳細な説明を省略する。
なお、提携会社6の情報取得手段46は、直接、又は、提携側管理サーバ45、PОSレジ等の提携会社6の機器を介して提携会社6外の外部機器(後述する媒体管理サーバ28、ポイント管理サーバ30等)に取得した情報の送信が可能なっている。
【0044】
上記した遊技場2と、各会社(媒体管理会社3、ポイント管理会社4、金銭管理会社5、提携会社6)は、それぞれ相互通信可能な独立したネットワークに属している。
すなわち、ホールコンピュータ19と各サーバ(媒体管理サーバ28、ポイント管理サーバ30、金銭管理サーバ38、提携側管理サーバ45)は、それぞれ、CPU(中央演算装置)、主メモリであるROM、各種データを一時記憶するためのRAM、通信I/F、SSD(ソリッドステートドライブ)等の記憶装置を有している。そして、ディスプレイ等の表示装置、キーボード、マウス等の入力装置を備えている。これらホールコンピュータ19と各サーバは、それぞれ相互通信可能なように接続されている。また、ホールコンピュータ19と各サーバは、データベースを有しており、それぞれ所定の情報を記憶可能となっている。
また、遊技者所有端末8は、アプリを動作させることで、所定のサーバ(媒体管理サーバ28、ポイント管理サーバ30)を相互通信可能なように接続されている。
【0045】
本実施形態の景品交換システム1では、遊技者のポイントを消費して遊技者に遊技媒体を貸し出す遊技媒体の貸し出し(遊技媒体貸出処理)と、遊技者の遊技媒体と引き換えにポイントを付与するポイント交換(ポイント交換処理)が可能である。詳細には、会員カード7を使用して遊技媒体貸出処理を実行する第一貸出処理(第一遊技媒体貸出処理)と、遊技者所有端末8でアプリを動作させて遊技媒体貸出処理を実行する第二貸出処理(第二遊技媒体貸出処理)が可能である。また、会員カード7を使用してポイント交換処理を実行する第一ポイント交換処理と、遊技者所有端末8でアプリを動作させてポイント交換処理を実行する第二ポイント交換処理が可能である。
さらに、景品交換システム1では、会員カード7、遊技者所有端末8のそれぞれを使用し、ポイントを消費して景品を取得する景品交換が可能である。
以下、本実施形態の景品交換システム1における代表的な遊技媒体の貸し出し、ポイント交換、並びに、景品交換の流れについて詳細に説明する。なお、以下の説明では、特に説明のない限り、遊技媒体が遊技球である場合を例に挙げて説明する。
【0046】
まず、遊技者が会員カード7を使用してポイントと引き換えに遊技媒体を借り受ける場合(第一貸出処理)と、会員カード7を使用して所有する遊技球(貯球)と引き換えポイントを取得する場合(第一ポイント交換処理)について説明する。
これらの場合、遊技者は、会員カード7をポイント交換機18のカード差込部に差し込む。すなわち、第一貸出処理と第一ポイント交換処理は、会員カード7とポイント交換機18を使用して実行されており、これら会員カード7とポイント交換機18が、景品交換システム1で遊技媒体の価値をポイントに交換するポイント交換部の一部を構成している。
【0047】
会員カード7が差し込まれると、図4で示されるように、ポイント交換機18が会員カード7から媒体所持情報とポイント情報を読み取る(STEP1)。そして、会員カード7に記憶されている情報が最新の情報であるか否かを確認する情報確認動作を実行する(STEP2)。
【0048】
情報確認動作では、ポイント交換機18が媒体管理サーバ28、ポイント管理サーバ30に遊技者の媒体所持情報とポイント情報を問い合わせる。
詳細には、ポイント交換機18は、媒体管理サーバ28に、読み取った貯球を所有している遊技者を示す情報、遊技球の所有数を示す情報、並びに読み取りを行った時刻を示す情報を含む情報を送信する。また、ポイント管理サーバ30に、読み取ったポイントを所有している遊技者を示す情報、ポイント所有数を示す情報、並びに読み取りを行った時刻を示す情報を含む情報を送信する。
なお、ここでいう「貯球を所有している遊技者を示す情報」、「ポイントを所有している遊技者を示す情報」とは、会員カード7(システムを使用する遊技者)に割り当てられた識別情報であり、ID等の固有の番号、固有の記号、暗号である。以下、単に「遊技者を示す情報」とも称す。
【0049】
媒体管理サーバ28は、受信した媒体所持情報と、自身のデータベースに記憶されている媒体所持情報を比較する比較動作を実行し、会員カード7に記憶された媒体所持情報が最新の情報が反映された正しい情報であるか否かを判別する判別動作を実行する。そして、最新の情報(正しい情報)であった場合には、その旨を示す信号をポイント交換機18に送信する。対して、最新の情報でなかった場合には、その旨を示す信号と、最新の媒体所持情報をポイント交換機18に送信する。
同様に、ポイント管理サーバ30は、受信したポイント情報と、自身のデータベースに記憶されているポイント情報を比較する比較動作を実行する。そして、比較動作の結果に基づき、会員カード7に記憶されたポイント情報が最新の情報が反映された正しい情報であるか否かを判別する判別動作を実行する。そして、最新の情報であった場合には、その旨を示す信号をポイント交換機18に送信する。対して、最新の情報でなかった場合には、その旨を示す信号と、最新のポイント情報をポイント交換機18に送信する。
【0050】
ここで、景品交換システム1を運用するとき、会員カード7に媒体所持情報とポイント情報が書き込まれた後、遊技者が遊技者所有端末8を使用して第二貸出処理や第二ポイント交換処理が実行する可能性がある。このような場合、会員カード7に記憶された媒体所持情報とポイント情報が現在の遊技者の貯球数やポイント数を反映した正しいものでない(最新のものではない)可能性がある。このため、本実施形態では、第一貸出処理、第一ポイント交換処理では、貯球とポイントの交換や、ポイントと貯球の交換を行う前に情報確認動作を実行している。
【0051】
情報確認動作の結果、会員カード7に記憶された媒体所持情報及びポイント情報が最新のものである場合(STEP3でYesの場合)、会員カード7に記憶された情報に基づいて、ポイント交換機18の表示部に遊技者が所有する貯玉数とポイント数を表示する。
そして、遊技者が所定の操作を行うことで、ポイントと引き換えに遊技球を貸し出す貸し出し動作や、貯球と引き換えにポイントを付与するポイント交換動作が実行される(STEP4)。
【0052】
対して、会員カード7に記憶された媒体所持情報、及び/又は、ポイント情報が最新のものではない場合(STEP3でNоの場合)、会員カード7に記憶された媒体所持情報、及び/又は、ポイント情報を受信した最新の情報に更新する(STEP7)。また、受信した情報を含む最新の情報に基づいて、ポイント交換機18の表示部に遊技者が所有する貯玉数とポイント数を表示する。
そして、遊技者が所定の操作を行うことで、ポイントと引き換えに遊技球を貸し出す貸し出し動作や、貯球と引き換えにポイントを付与するポイント交換動作が実行される(STEP4)。
【0053】
貸し出し動作及び/又はポイント交換動作の実行が終わると、ポイント交換機18は、会員カード7に記憶された媒体所持情報及びポイント情報を、貸し出し動作及び/又はポイント交換動作の結果を反映した最新の情報に更新する(STEP5)。
また、前後して、ポイント交換機18は、貸し出し動作及び/又はポイント交換動作の結果を反映した最新の媒体所持情報を媒体管理サーバ28に送信し、同動作の結果を反映した最新のポイント情報をポイント管理サーバ30に送信する(STEP6)。
【0054】
すなわち、ポイント交換機18は、遊技者を示す情報、動作を行った時刻を示す情報、交換後の遊技球の所持数を示す情報、交換によって増加又は減少(消費)した遊技球の所持数を示す情報を含む情報を媒体管理サーバ28に送信する。前後して、遊技者を示す情報、動作を行った時刻を示す情報、交換後のポイント数を示す情報、交換によって増加又は減少(消費)したポイント数を示す情報を含む情報をポイント管理サーバ30に送信する。そして、媒体管理サーバ28は、受信した情報に基づいて自身のデータベースの媒体所持情報を更新し、ポイント管理サーバ30は、受信した情報に基づいて自身のデータベースのポイント情報を更新する。
【0055】
続いて、遊技者が遊技者所有端末8を使用してポイントと引き換えに遊技媒体を借り受ける場合(第二貸出処理)と、遊技者所有端末8を使用して所有する遊技球(貯球)と引き換えポイントを取得する場合(第二ポイント交換処理)について説明する。すなわち、遊技者所有端末8で動作するアプリは、景品交換システム1で遊技媒体の価値をポイントに交換するポイント交換部の一部を構成している。
【0056】
これらの場合、遊技者は、図5で示されるように、遊技者所有端末8で所定の動作を実行してアプリを起動させる(STEP21)。そして、遊技者所有端末8上でアプリが起動すると、アプリが、媒体管理会社3の媒体管理サーバ28と、ポイント管理会社4のポイント管理サーバ30に、遊技者の媒体所持情報とポイント情報を問い合わせる(STEP22)。すなわち、アプリが、媒体管理サーバ28にアプリを操作している遊技者を示す情報と、媒体所持情報送信を要求する信号を送信する。前後して又は同時に、アプリが、ポイント管理サーバ30にアプリを操作している遊技者を示す情報と、ポイント情報の送信を要求する信号を送信する。
なお、ここでいう「アプリを操作している遊技者を示す情報」は、上記した会員カード7(システムを使用する遊技者)に割り当てられた識別情報である。以下、単に遊技者を示す情報とも称す。
【0057】
媒体管理サーバ28は、媒体所持情報の送信を要求する信号を受信すると、遊技者所有端末8に対して媒体所持情報を送信する(STEP23)。すなわち、遊技者を示す情報に基づいて特定される遊技者の媒体所持情報を送信する。
また、ポイント管理サーバ30は、ポイント情報の送信を要求する信号を受信すると、遊技者所有端末8に対してポイント情報を送信する(STEP24)。すなわち、遊技者を示す情報に基づいて特定される遊技者のポイント情報を送信する。
【0058】
そして、遊技者所有端末8の画面に貸し出し動作及びポイント交換動作の実行で使用する交換用画面が表示される(STEP25)。
交換用画面は、例えば、媒体管理サーバ28から受信した情報に基づいて遊技者が所有する貯球数を明示する画像や、ポイント管理サーバ30から受信した情報に基づいて遊技者が所有するポイント数を明示する画像が含まれていてもよい。また、ポイントと引き換えに遊技者に貸し出し可能な遊技球の数(遊技者が借り受け可能な遊技球の数)を明示する画像や、貯球数と引き換えに遊技者に付与可能なポイント数(遊技者が取得可能なポイント数)を明示する画像が含まれていてもよい。
さらに、希望する遊技球の貸し出し数(借り受けたい遊技球の数)、付与を希望するポイント数(取得したいポイント数)を入力する入力用のフォームを示す画像が含まれていてもよい。
【0059】
つまり、交換用画面は、遊技者が所有する貯球数を示す所有媒体表示部と、遊技者が所有するポイント数を示す所有ポイント表示部とを有していてもよい。また、貸し出し可能な遊技球の数を示す貸出可能数表示部と、付与可能なポイント数を示す付与可能ポイント表示部とを有してもいてもよい。また、希望する遊技球の貸し出し数を入力する貸出数入力部と、付与を希望するポイント数を入力するポイント数入力部を有していてもよい。
【0060】
なお、貸し出し動作を実行するための交換用画面と、ポイント交換動作を実行する交換用画面は一つの画面であってもよく、異なる画面であってもよい。すなわち、一つの交換用画面を表示させた状態で、遊技者が所定の操作を実行し、遊技者が行った操作内容に応じて貸し出し動作、ポイント交換動作が実行されてもよい。対して、貸し出し動作を実行する交換用画面と、ポイント交換動作が実行する交換用画面を異なる画像を表示する画面とし、遊技者が実行させたい動作に応じて画面を切り替えて操作を行ってもよい。
以上のように、交換用画面は、全体として貸し出し動作とポイント交換動作で必要な操作を受け付ける画面であればよい。
【0061】
そして、交換用画面が表示された状態で、遊技者が所定の操作を行うことで、貸し出し動作や、ポイント交換動作が実行される(STEP26)。貸し出し動作及び/又はポイント交換動作の実行が終わると、アプリは、貸し出し動作及び/又はポイント交換動作の結果を反映した最新の媒体所持情報を媒体管理サーバ28に送信し、同動作の結果を反映した最新のポイント情報をポイント管理サーバ30に送信する(STEP27)。
【0062】
すなわち、アプリは、遊技者を示す情報、動作を行った時刻を示す情報、交換後の遊技球の所持数を示す情報、交換によって増加又は減少(消費)した遊技球の所持数を示す情報を含む情報を媒体管理サーバ28に送信する。前後して、遊技者を示す情報、動作を行った時刻を示す情報、交換後のポイント数を示す情報、交換によって増加又は減少(消費)したポイント数を示す情報を含む情報をポイント管理サーバ30に送信する。そして、媒体管理サーバ28は、受信した情報に基づいて自身のデータベースの媒体所持情報を更新する(STEP28)。ポイント管理サーバ30は、受信した情報に基づいて自身のデータベースのポイント情報を更新する(STEP29)。
なお、STEP27の動作と前後して、交換用画面で表示する内容を最新の情報に更新する。
【0063】
続いて、提携会社6の実店舗で会員カード7を使用し、ポイントを消費して景品を取得する景品交換(以下、第一景品交換処理とも称す)の流れについて説明する。
【0064】
遊技者は、提携会社6の実店舗に行き、提携会社6が取り扱う商品の中から所望の景品を選択し、景品をポイントで取得したい旨を店員に伝える。そして、図6で示されるように、遊技者又は店員が、遊技者の会員カード7をカード用情報取得手段46aにかざす、差し込む等の操作することで、会員カード7に記憶された情報を読み取る読み取り動作が実行される(STEP31)。つまり、この読み取り動作は、会員カード7に記憶された情報をカード用情報取得手段46aによって読み取る動作である。
【0065】
そして、提携会社6の提携側管理サーバ45が、ポイント管理会社4のポイント管理サーバ30に、遊技者のポイント情報を問い合わせる(STEP32)。すなわち、ポイント管理サーバ30に、読み取ったポイントを所有している遊技者を示す情報と、ポイント情報の送信を要求する信号を送信する。
【0066】
ポイント管理サーバ30は、ポイント情報の送信を要求する信号を受信すると、提携側管理サーバ45に対してポイント情報を送信する(STEP33)。すなわち、遊技者を示す情報に基づいて特定した遊技者のポイント情報を提携側管理サーバ45に送信する。
【0067】
続いて、遊技者が所有するポイントと引き換えに遊技者に景品を提供する(STEP34)。詳細には、店員が、レジ等の提携会社6の機器に対し、ポイントを使用して景品を提供する際に行われる入力操作を行う。
【0068】
そして、提携側管理サーバ45は、景品提供後のポイント情報をポイント管理サーバ30に送信する(STEP35)。すなわち、ポイントを所有している遊技者を示す情報と、ポイント所有数を示す情報、景品交換によって消費したポイント数を示す情報(以下消費ポイント情報とも称す)と、景品交換を行った時刻を含む情報を送信する。また、ポイント管理サーバ30は、受信した景品提供後のポイント情報に基づいて、自身のデータベースのポイント情報を更新する(STEP36)。
本実施形態では、景品提供後のポイント情報をポイント管理サーバ30に送信する動作と前後して、提携側管理サーバ45が自身のデータベースのポイント情報を更新する処理を実行している。すなわち、提携側管理サーバ45は、ポイント情報を記憶している。
【0069】
上記した第一景品交換処理は、上記した第一貸出処理、第一ポイント交換処理のように、会員カード7に記憶された情報の更新が伴う動作であってもよい。すなわち、読み取り動作で会員カード7に記憶されたポイント情報を読み取り、STEP32、STEP33等に替わって、ポイント情報が最新の情報であるか否かを確認する情報確認動作を実行してもよい。また、情報確認動作の結果、会員カード7に記憶された情報が最新でない場合、景品の提供に先立って会員カード7に記憶された情報を更新してもよい。また、景品の提供後に会員カード7に記憶された情報を最新の情報に更新してもよい。
【0070】
なお、本実施形態の景品交換システム1では、景品交換所20で会員カード7を使用し、ポイントを消費して景品を取得する景品交換が可能としている。この景品交換は、提携側管理サーバ45に替わって管理コンピュータ21やホールコンピュータ19等が機能する点等が異なるものの、上記した第一景品交換処理と略同様の手順であるので、詳細な説明を省略する。
【0071】
続いて、提携会社6の実店舗で遊技者所有端末8を使用し、ポイントを消費して景品を取得する景品交換(以下、第二景品交換処理とも称す)の流れについて説明する。
【0072】
遊技者は、提携会社6の実店舗に行き、提携会社6が取り扱う商品の中から所望の景品を選択し、景品をポイントで取得したい旨を店員に伝える。そして、図7で示されるように、遊技者は、遊技者所有端末8で所定の操作を行ってアプリを起動させる(STEP41)。
【0073】
遊技者所有端末8上でアプリが起動すると、アプリが、ポイント管理会社4のポイント管理サーバ30に遊技者のポイント情報を問い合わせる(STEP42)。すなわち、アプリが、遊技者を示す情報と、ポイント情報の送信を要求する信号を送信する。
また、ポイント管理サーバ30は、ポイント情報の送信を要求する信号を受信すると、遊技者所有端末8に対してポイント情報を送信する(STEP43)。すなわち、遊技者を示す情報に基づいて特定される遊技者のポイント情報を送信する。
【0074】
そして、遊技者が遊技者所有端末8で所定の操作行うことで、又は、自動で、遊技者所有端末8の画面に実店舗での景品交換で使用する実店舗交換用画面(読取用画面)を表示する(STEP44)。この実店舗交換用画面は、コード(本実施形態では二次元コード)を明示する画像が含まれる画面である。
そして、実店舗交換用画面に明示された二次元コードを端末用情報取得手段46bで読み取ることで、遊技者所有端末8の情報を端末用情報取得手段46bで読み取る読み取り動作が実行される(STEP45)。
【0075】
続いて、遊技者所有端末8から読み取ったポイント情報が最新の情報であるか否かを確認する情報確認動作を実行する。
情報確認動作では、提携会社6の提携側管理サーバ45がポイント管理サーバ30に遊技者のポイント情報を問い合わせる(STEP46)。
詳細には、ポイント管理サーバ30に、読み取ったポイントを所有している遊技者を示す情報、ポイント所有数を示す情報、並びに読み取りを行った時刻を示す情報を含む情報を送信する。
そして、ポイント管理サーバ30は、受信したポイント情報と、自身のデータベースに記憶されているポイント情報を比較する比較動作を実行する。そして、比較動作の結果に基づき、遊技者所有端末8から受信したポイント情報が最新の情報が反映された正しい情報であるか否かを判別する判別動作を実行する。そして、判別動作の結果を送信する(STEP47)。すなわち、最新の情報であった場合には、その旨を示す信号を提携側管理サーバ45に送信し、最新の情報でなかった場合には、その旨を示す信号を提携側管理サーバ45に送信する。
【0076】
何らかの理由で端末用情報取得手段46bが読み取ったポイント情報が最新の情報でなかった場合、PОSレジの表示装置等の提携会社6の機器(表示装置)にエラーメッセージ等を表示する報知動作を実行する。そして、景品の交換を行なわずに第二景品交換処理を終了する。
対して、端末用情報取得手段46bが読み取ったポイント情報が正しく最新の情報であった場合、遊技者が所有するポイントと引き換えに遊技者に景品を提供する(STEP48)。詳細には、店員が、レジ等の提携会社6の機器に対し、ポイントを使用して景品を提供する際に行われる入力操作を行う。
【0077】
そして、提携側管理サーバ45は、景品提供後のポイント情報をポイント管理サーバ30に送信する(STEP49)。また、ポイント管理サーバ30は、受信した景品提供後のポイント情報に基づいて、自身のデータベースのポイント情報を更新する(STEP4A)。これらの詳細は、上記したSTEP35、STEP36と略同様であるので、詳細な説明を省略する。
なお、本実施形態では、景品提供後のポイント情報をポイント管理サーバ30に送信する動作と前後して、提携側管理サーバ45が自身のデータベースのポイント情報を更新する処理を実行している。すなわち、提携側管理サーバ45は、ポイント情報を記憶している。
【0078】
なお、本実施形態の景品交換システム1は、景品交換所20で遊技者所有端末8を使用し、ポイントを消費して景品を取得する景品交換が可能としている。この景品交換は、提携側管理サーバ45に替わって管理コンピュータ21やホールコンピュータ19等が機能する点等が異なるものの、上記した第二景品交換処理と略同様の手順であるので、詳細な説明を省略する。
【0079】
さらに、本実施形態の景品交換システム1では、上記したように提携会社6の実店舗で景品交換を行う他、提携会社6のオンライン上の店舗(ECサイト)での景品交換が可能となっている。すなわち、遊技者所有端末8の表示装置に景品交換用ウェブサイトを表示した状態とし、遊技者がその状態で所定の操作を行うことで、ポイントを消費して行う景品を取得する景品交換(以下、第三景品交換処理とも称す)が可能となっている。以下、この景品交換の流れについて説明する。
【0080】
詳細に説明すると、遊技者は、遊技者所有端末8で所定の操作を行ってアプリを起動させる。そして、上記したSTEP42、STEP43と同様に、遊技者のポイント情報の問い合わせと、遊技者所有端末8へのポイント情報の送信が実行される。
そして、遊技者所有端末8の画面に実店舗での景品交換で使用する仮想店舗交換用画面(景品交換用ウェブサイト)が表示される。
【0081】
本実施形態の仮想店舗交換用画面は、ウェブサーバが公開する一又は複数のページを含むウェブサイトであり、交換対象となる複数の景品を表示する景品表示部と、遊技者が所有するポイント数を表示する所有ポイント表示部とを有する。
すなわち、使用者が仮想店舗交換用画面を表示させた状態で、景品を選択する操作と、交換を確定する操作を行うことにより、ポイントを消費して景品を取得する景品交換が実行される。取得した景品は、予め入力しておいた配達先に配送される。
また、景品提供後(景品交換後)のポイント情報が遊技者所有端末8からポイント管理サーバ30に送信され、ポイント管理サーバ30は、受信した景品提供後のポイント情報に基づいて、自身のデータベースのポイント情報を更新する。また、仮想店舗交換用画面の所有ポイント表示部で表示するポイント数が更新後のポイント数となる。
【0082】
ここで、上記した各景品交換が実行されていくと、図8で示されるように、提携会社6の提携側管理サーバ45は、所定周期(例えば、1ヶ月間)における消費ポイントの合計値(以下、累計消費ポイントとも称す)を算出する(STEP51)。すなわち、累計消費ポイントは、所定期間内に提携会社6での景品交換で利用されたポイント数の合計値である。
【0083】
なお、本実施形態では、各遊技場2に対応する累計消費ポイントを算出している。すなわち、本実施形態のポイント情報は、遊技者がポイントと交換した遊技媒体がどの遊技場2で獲得した遊技媒体であるのかを示す情報を含む。このため、景品交換の際にポイント情報を参照することにより、交換で消費したポイントがどの遊技場2で獲得した遊技媒体と交換したポイントであるのかを特定できる。
したがって、上記した累計消費ポイントの算出では、例えば、遊技場Aで獲得した遊技球と交換したポイントが1ヶ月にXXポイント利用され、遊技場Bで獲得した遊技球と交換したポイントが1ヶ月にYYポイント使用された、といった具合に、遊技場2毎に対応する累計消費ポイントの積算が可能である。
【0084】
そして、提携会社6の提携側管理サーバ45は、累計消費ポイントを示す情報(以下、累計消費ポイント情報とも称す)を含むポイント情報を金銭管理会社5の金銭管理サーバ38に送信する(STEP52)。また、提携会社6は、金銭管理会社5に累計消費ポイントに相当するポイント相当額を請求する(STEP53)。
【0085】
金銭管理会社5が提携会社6からポイント相当額の請求を受けた後、金銭管理サーバ38がポイント管理会社4のポイント管理サーバ30にポイント情報を問い合わせる(STEP54)。すなわち、ポイント管理サーバ30にポイント情報の送信を要求する信号を送信する。そして、ポイント管理サーバ30が金銭管理サーバ38にポイント情報を送信する(STEP55)。このとき送信されるポイント情報は、所定の遊技場2に対応する累計消費ポイントを特定可能な情報を含む。
【0086】
続いて、金銭管理サーバ38は、提携側管理サーバ45から送信された所定の遊技場2に対応する累計消費ポイント情報と、ポイント管理サーバ30から送信されたポイント情報に基づいて特定された同じ遊技場2に対応する累計消費ポイントを示す情報とを比較する比較動作を実行する(STEP56)。比較動作の結果、これらが一致し、提携側管理サーバ45から送信された所定の遊技場2に対応する累計消費ポイントを示す情報が正しい情報であることが確認されると、金銭管理会社5は、支払額を請求すべき遊技場2に支払い額を請求する(STEP57)。また、金銭管理会社5から支払いの請求を受けた遊技場2は、支払い額を送金する(STEP58)。また、遊技場2から支払い額の送金を受けた金銭管理会社5は、提携会社6にポイント相当額を支払う(STEP59)。
【0087】
本実施形態の景品交換システム1では、上記したように、一又は複数の遊技場2が連携する。複数の遊技場2が連携する場合、上記した媒体貸出、ポイント交換を行うことで、一の遊技場で獲得した遊技媒体をポイントに交換し、ポイントを消費して他の遊技場で使用可能な遊技媒体の貸し出しを受ける、といったことが可能となる。
また、本実施形態の景品交換システム1は、同じ遊技者が会員カード7を使用した遊技媒体貸出処理、ポイント交換処理と、遊技者所有端末8を使用した遊技媒体貸出処理、ポイント交換処理の双方が可能である。このため、遊技者は、自身がやり易いやり方で遊技媒体貸出処理、ポイント交換処理が可能であり、利便性が高い。
【0088】
上記した実施形態では、媒体管理会社3を遊技場2とは別の会社としたが、遊技場2が遊技者の所有する遊技媒体を管理してもよい。この場合、遊技場2のコンピュータ(ホールコンピュータ19)が媒体管理サーバ28として機能してもよい。
また、ポイント管理会社4と、金銭管理会社5とを別会社ではなく、一つの管理会社としてもよい。この場合、一つの管理会社の一又は複数のコンピュータが、ポイント管理サーバ30、金銭管理サーバ38として機能してもよい。
【0089】
上記した実施形態では、ホールコンピュータ19、管理コンピュータ21を別のコンピュータとしたが、遊技場2の一つのコンピュータがホールコンピュータ19、管理コンピュータ21として機能してもよい。
【0090】
上記した実施形態では、金銭管理会社5において累計消費ポイント情報を比較する比較動作を実行したが、本発明はこれに限るものではない。金銭管理会社5が累計消費ポイントの比較(累計消費ポイントの確認)を行わずに遊技場2に支払い額を請求してもよい。
【0091】
上記した実施形態では、金銭管理会社5は遊技場2から支払い額の送金を受け取ってから提携会社6にポイント相当額を支払っていたが、本発明はこれに限定されるものではない。金銭管理会社5は遊技場2から支払い額を受け取る前に提携会社6にポイント相当額を支払ってもよい。すなわち、金銭管理会社5がポイント相当額を一時的に立て替えて立替金として遊技場2に請求してもよい。
【0092】
また、上記した実施形態では、金銭管理会社5(金銭管理サーバ38)が、遊技場2から支払い額の送金を受けた後(STEP58の後)に、提携会社6にポイント相当額を支払っていた(STEP59)が、本発明はこれに限るものではない。
例えば、図9で示されるように、遊技場2は、金銭管理会社5に対して事前に送金しておいてもよい(STEP61)。すなわち、ポイント相当額を請求(STEP64)が行われる前に、ポイント相当額の支払い(STEP68)で使用する金銭を送金しておく。
【0093】
この場合もまた、上記と同様に、累計消費ポイントの算出(STEP62)、ポイント情報の送信(STEP63)、ポイント相当額の請求(STEP64)が行われる。STEP62乃至STEP64は、上記したSTEP51乃至STEP53と略同じであるので、詳細な説明を省略する。そして、この後、ポイント情報の問い合わせ(STEP65)と、ポイント情報の送信(STEP66)が行われ、比較動作(STEP67)が実行される。これらSTEP65乃至STEP66もまた、上記したSTEP54乃至STEP56と略同じであるので、詳細な説明を省略する。
【0094】
比較動作の結果、提携側管理サーバ45から送信された所定の遊技場2に対応する累計消費ポイントを示す情報が正しい情報であることが確認されると、金銭管理会社5は、事前に入金された金銭から提携会社6にポイント相当額を支払う(STEP68)。そして、金銭管理会社5は、遊技場2に入金の通知を行う(STEP69)。
「入金の通知」では、提携会社6に対するポイント相当額の支払い(STEP68)に関する情報を送信する。詳細には、金銭管理サーバ38が、ポイント相当額の支払いが完了したことを示す情報、ポイント相当額の支払いを行った日時を示す情報、支払った金額を示す情報を含む情報をホールコンピュータ19に送信し、ホールコンピュータ19が受信した情報を自身のデータベースに記憶する。
【0095】
なお、ポイント相当額を支払い(STEP68)の前に、遊技場2から事前入金された金額を確認する金額確認を行ってもよい。この金額確認では、金銭管理サーバ38の表示装置等に事前入金された金額を表示してもよい。そして、金額確認の結果、ポイント相当額の支払いに必要な金額が不足していた場合、ポイント相当額の支払いを留保又は中止し、遊技場2にその旨を報知する報知動作を行ってもよい。
【0096】
上記した実施形態では、提携会社6が一定の周期ごとにまとめてポイント相当額を金銭管理会社5に請求していたが、本発明はこれに限るものではない。遊技者がポイントを使用するたびに金銭管理会社5に遊技者の消費ポイントに相当するポイント相当額を請求してもよい。
【0097】
上記した実施形態のポイント交換機18は、遊技場2において、両替機のように遊技機15が設置される遊技機島(遊技機島の妻板)の傍に設置してもよく、景品交換所20又はその近傍に設置してもよい。また、上記した実施形態では、ポイント交換機18は、遊技媒体貸出機16とは別の機器としたが、ポイント交換機18と遊技媒体貸出機16を一体に形成してもよい。すなわち、ポイント交換機18の機能を有する遊技媒体貸出機を形成し、遊技機島の遊技機15と近接する位置に設置してもよい。
【0098】
上記した実施形態では、会員カード7に記憶された情報が最新のものではない場合(図4のSTEP3でNоの場合)、会員カード7に記憶された情報を最新の情報に更新した(STEP7)。そしてその後に、最新の情報に基づいて遊技者が所有する貯玉数とポイント数を表示し、貸し出し動作やポイント交換動作を実行した。
しかしながら、本発明はこれに限るものではない。
例えば、STEP3でNоの場合、会員カード7に記憶された情報を最新の情報に更新せずに、最新の情報に基づいて遊技者が所有する貯玉数とポイント数を表示し、貸し出し動作やポイント交換動作を実行可能な状態としてもよい。そして、貸し出し動作やポイント交換動作を実行させた後に、上記したSTEP5、STEP6の動作を実行してもよい。この場合、最新の情報に基づいて遊技者が所有する貯玉数とポイント数を表示した後、貸し出し動作やポイント交換動作を実行せずに会員カード7を取り出す動作が実行された場合に、会員カード7に記憶された情報を最新の情報に更新する動作を実行してもよい。
【0099】
上記した実施形態の情報確認動作では、媒体管理サーバ28、ポイント管理サーバ30が会員カード7に記憶された媒体所持情報、ポイント情報が最新であるか否かを判別する判別動作を実行したが、本発明はこれに限るものではない。ポイント交換機18が判別動作を実行してもよい。
この場合、例えば、ポイント交換機18が媒体管理サーバ28、ポイント管理サーバ30に媒体所持情報、ポイント情報の送信を要求する信号を送信する。そして、信号を受信した媒体管理サーバ28、ポイント管理サーバ30は、自身のデータベースに記憶された媒体所持情報、ポイント情報をポイント交換機18に送信する。そして、ポイント交換機18が判別動作を実行する、といった一連の動作を実行してもよい。
【0100】
上記したポイント交換処理では、複数種類のポイントの中から遊技者が選択したポイントを付与してもよい。例えば、第一ポイント交換処理では、遊技者がポイント交換機18を操作し、ポイント交換機18に表示された複数種類のポイントのリストから所望するポイントを選択する。そして、遊技球やメダルと選択したポイントの交換が実行されるといった具合である。同様に、第二ポイント交換処理においても、複数種類のポイントの中から遊技者が選択したポイントを付与してもよい。すなわち、交換用画面にポイントを選択する画面を設けてもよい。
【0101】
さらにこの場合、ポイント交換処理では、遊技媒体ではなく一のポイントと引き換えに、他の一のポイントを付与するポイント間交換処理を実行してもよい。例えば、所定のポイントAと引き換えに、所定のポイントB、所定のポイントC、所定のポイントDから選択される一のポイントを付与してもよい。
このポイント間交換処理は、上記と同様に、会員カード7とポイント交換機18を使用して実行することと、遊技者所有端末8でアプリを動作させて実行することが可能である。そして、このような構成によると、例えば、遊技者が遊技場で獲得した遊技媒体を所定のポイントであるポイントAに交換したものの、その後に他のポイントであるポイントBが欲しくなった場合等において好ましい。
【0102】
この場合、会員カード7に記憶されるポイント情報は、複数種類のポイントのそれぞれの所有数(所有量)を示す情報が含まれる。また、景品交換システム1は、一又は複数のポイント管理会社4が、一又は複数の遊技場2、及び、一又は複数の他の会社(媒体管理会社3、金銭管理会社5、提携会社6)と連携して構築されてもよい。そして、ポイント管理会社4は、一又は複数種類のポイントを管理してもよい。すなわち、景品交換システム1の一のポイント管理会社4が一又は複数種類のポイントを管理する他、景品交換システム1の複数のポイント管理会社4がそれぞれ別のポイントを管理してもよい。このとき、複数のポイント管理会社4のそれぞれが1種類のポイントを管理してもよく、複数種類のポイントを管理してもよい。この他、1種類のポイントを管理するポイント管理会社4と複数種類のポイントを管理するポイント管理会社4が混在していてもよい。
【0103】
上記した実施形態では、遊技者所有端末8でアプリを動作させてポイント交換処理を実行した。遊技者所有端末8で動作させるアプリは、ポイント交換処理の他、ポイント購入処理を実行可能としてもよい。
ポイント購入処理では、遊技者が事前に入金処理を行って任意の金額を入金し、遊技者所有端末8でアプリ動作させて所定の操作を行うことで、入金した残高の一部又は全てと引き換えに所望数のポイントを取得する。なお、ここでいう「入金」とは、電子マネーのチャージ等、所定金額が使用可能となる金銭データの入力を含む。
【0104】
なお、ポイント購入処理を実行する際、ポイントを取得するために遊技者が支払った(入金した)金銭が金銭管理会社5に送金される。そして、遊技者が購入したポイントを使用して上記した景品交換が実行されたとき、金銭管理会社5から提携会社6へのポイント相当額を支払いが行われる。
詳細に説明すると、遊技者が購入したポイントを使用して上記した景品交換が実行された場合もまた、提携会社6において、上記したSTEP51乃至STEP53(図8参照)が行われる。このとき、累計消費ポイントの算出(STEP51)では、各遊技場2に対応する累計消費ポイントの算出の他、遊技者が購入したポイントの累計消費ポイントの算出が実行される。したがって、ポイント情報は、交換に使用されたポイントが、遊技媒体と交換したポイントと、購入したポイントのいずれであるのかを識別する情報を含む。また、遊技媒体と交換したポイントにつき、上記したように、交換した遊技媒体がどの遊技場2で獲得した遊技媒体と交換したのかを示す情報を含む。また、購入したポイントにつき、どの遊技者が購入したポイントであるのかを示す情報を含む。
つまり、累計消費ポイントの算出では、例えば、遊技者Aが購入したポイントが1ヶ月にXXポイント使用された、といった積算が可能である。
【0105】
続いて、上記したSTEP52乃至STEP56が実行される。なお、金銭管理サーバ38へのポイント情報の送信(STEP55)で送信されるポイント情報は、所定の遊技者に対応する累計消費ポイントを特定可能な情報を含む。また、比較動作(STEP56)では、提携側管理サーバ45から送信された所定の遊技者に対応する累計消費ポイントを示す情報が正しい情報であるが確認が行われる。
そして、比較動作の結果、提携側管理サーバ45から送信された所定の遊技者に対応する累計消費ポイントを示す情報が正しい情報であることが確認されると、遊技者の入金処理に基づいて事前に送金を受けていた金銭管理会社5は、提携会社6にポイント相当額を支払う、といった具合である。
【0106】
また、当然のことながら、上記した遊技媒体貸出処理では、遊技者がポイント購入処理で取得したポイントと引き換えに遊技媒体の貸し出しを行ってもよい。すなわち、遊技者は、ポイント購入処理で取得したポイントと引き換えに、所定の遊技場2で使用可能な遊技媒体を借り受けることが可能である。
【0107】
そして、遊技者がポイント購入処理で取得したポイント(以下、購入ポイントとも称す)と引き換えに所定の遊技場2で使用可能な遊技媒体の貸し出しが行われると、貸し出した遊技媒体に相当する額が金銭管理会社5から所定の遊技場2に支払われる。
詳細に説明すると、図10で示されるように、媒体管理会社3の媒体管理サーバ28は、所定周期(例えば、1ヶ月間)において購入ポイントと引き換えに貸し出された遊技媒体の合計値(以下、累計購入ポイント貸出量とも称す)を算出する(STEP71)。
なお、本実施形態では、上記したように貸し出した遊技媒体の種類毎(各遊技場2に対応する遊技媒体毎)に累計購入ポイント貸出量を算出している。
【0108】
すなわち、上記したように、ポイント情報は、遊技媒体の貸し出し(交換)に使用されたポイントが、遊技媒体と交換したポイントと、購入したポイントのいずれであるのかを識別する情報を含む。購入したポイントであれば、購入した遊技者を特定する情報を含む。このことから、累計購入ポイント貸出量の算出が可能となる。
そして、媒体管理サーバ28は、累計購入ポイント貸出量を示す情報(以下、累計購入ポイント貸出量情報とも称す)を含む情報を金銭管理サーバ38に送信する(STEP72)。
【0109】
金銭管理会社5の金銭管理サーバ38が累計購入ポイント貸出量情報を含む情報を受信すると、金銭管理サーバ38がポイント管理会社4のポイント管理サーバ30にポイント情報を問い合わせる(STEP73)。すなわち、ポイント管理サーバ30にポイント情報の送信を要求する信号を送信する。そして、ポイント管理サーバ30が金銭管理サーバ38にポイント情報を送信する(STEP74)。このとき送信されるポイント情報は、所定期間に各遊技者が購入したポイントを示す情報を含む。
【0110】
続いて、金銭管理サーバ38は、媒体管理サーバ28から累計購入ポイント貸出量情報が正しいか否かを確認する確認動作を実行する(STEP75)。すなわち、媒体管理サーバ28から送信された累計購入ポイント貸出量情報と、ポイント管理サーバ30から送信されたポイント情報に基づいて特定された遊技者が所定期間内に購入したポイントを示す情報とを比較する。そして、比較動作の結果、これらが一致し、媒体管理サーバ28から送信された累計購入ポイント貸出量情報が正しい情報であることが確認されると、金銭管理会社5は、遊技場2に交換した遊技媒体に相当する額を支払う(STEP76)。すなわち、遊技者がポイント購入する際の入金処理に基づいて事前に送金を受けていた金銭管理会社5が、遊技場2に交換した遊技媒体に相当する額を支払う。
【0111】
上記した実施形態では、遊技者所有端末8でアプリを動作させてポイント購入処理を実行可能とする例について説明したが、これに替わって、又は、これに加えて、会員カード7を使用してポイント購入処理を実行可能としてもよい。すなわち、会員カード7を使用するポイント購入処理である第一ポイント購入処理と、遊技者所有端末8でアプリを動作させて実行する第二ポイント購入処理のいずれか一方又は双方を実行可能としてもよい。
なお、ポイント交換処理を実行する際に動作させるアプリと、ポイント購入処理を実行する際に動作させるアプリは、同じであってもよく、異なるアプリであってもよい。すなわち、上記した遊技者所有端末8でアプリを動作させて実行する処理(動作)は、一又は複数のアプリを動作させて実行可能であればよい。
【0112】
なお、第一ポイント購入処理を実行可能とする場合、上記したポイント交換機18を使用して第一ポイント購入処理を実行可能としてもよい。すなわち、上記したポイント交換機18は、ポイント購入機能を有するものとしてもよい。
【0113】
すなわち、ポイント交換機18は、遊技者が金銭を投入可能な金銭投入部を有していてもよい。そして、会員カード7をカード差込部に差し込み、金銭を金銭投入部に投入し、所定の操作を行うことで、ポイント購入処理を実行してもよい。
なお、ポイント交換機18がポイント購入機能を有するものとする他、ポイント交換機18とは別にポイントの購入が可能なポイント販売機(ポイント購入用機器、ポイント交換手段)を設置してもよい。この場合も同様に、ポイント販売機のカード差込部に会員カード7を差し込み、金銭を金銭投入部に投入し、所定の操作を行うことで、ポイント購入処理が実行される。
すなわち、景品交換システム1は、一又は複数のポイント交換手段を有していてもよく、複数のポイント交換手段を設ける場合、複数のポイント交換手段は、それぞれ別の処理で使用する別種類のポイント交換手段が含まれていてもよい。
【0114】
なお、遊技場2に設置したポイント交換機18(ポイント交換手段)を使用して第一ポイント購入処理を実行可能とする場合、遊技者がポイントの購入の際に支払った金銭は、遊技場2の職員が回収してもよい。すなわち、遊技場2は、遊技者がポイントの購入の際に支払った金銭を一時的に預かった後、金銭管理会社5に送金してもよい。言い換えると、遊技者が支払った金銭が遊技場2を介して金銭管理会社5に送金されてもよい。
なお、送金を実行する際は、支払を行う金銭管理会社5の機器(金銭管理サーバ38)から支払いを受ける遊技場2の機器(ホールコンピュータ19等)に対し、支払を通知する処理が行われる。このとき、金銭管理会社5の機器と、遊技場2の機器の少なくとも一方の機器の表示装置に送金した金額を示す情報が表示される。このことは、上記した他の送金処理においても同様である。
【0115】
なお、上記した第一ポイント購入処理、第二ポイント購入処理をそれぞれが実行される際、第一ポイント交換処理、第二ポイント交換処理が実行される場合と同様(略同様)に、情報の読み取り、送信、受信、確認、更新が実行される。
例えば、第一ポイント購入処理が実行される場合は、購入前において、会員カード7に記憶された情報の読み取り、会員カード7に記憶されたポイント情報が最新の情報が反映された正しい情報であるか否かの確認等が実行される。この他、購入後の会員カード7に記憶されたポイント情報の更新、ポイント管理サーバ30へのポイント情報の送信、ポイント管理サーバ30のデータベースの更新等が実行される。
また、例えば、第二ポイント購入処理が実行される場合は、購入前において、アプリによるポイント情報の取得、購入用画面の表示等が実行される。なお、「購入用画面」は、ポイント購入処理(ポイント購入動作)を実行するための画面であり、交換用画面と同じ画面であってもよく、異なる画面であってもよい。この他、購入後の購入用画面での表示内容の更新、ポイント管理サーバ30のポイント情報の送信、ポイント管理サーバ30のデータベースの更新等が実行される。
また、ポイント購入処理では、上記したポイント交換処理と同様に、複数種類のポイントの中から遊技者が選択したポイントを購入可能としてもよい。さらにまた、当然のことながら、第一ポイント購入処理において所定の遊技場Aで購入したポイントは、他の遊技場Bで使用可能な遊技媒体と交換が可能である。
【符号の説明】
【0116】
1 景品交換システム
7 会員カード(遊技者携帯媒体)
8 遊技者所有端末
18 ポイント交換機(ポイント交換手段)
30 ポイント管理サーバ
45 提携側管理サーバ(提携側機器)
46 情報取得手段(提携側機器)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10