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特開2024-66572カバーおよび排気ダクト用フィルタユニット
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  • 特開-カバーおよび排気ダクト用フィルタユニット 図1
  • 特開-カバーおよび排気ダクト用フィルタユニット 図2
  • 特開-カバーおよび排気ダクト用フィルタユニット 図3A
  • 特開-カバーおよび排気ダクト用フィルタユニット 図3B
  • 特開-カバーおよび排気ダクト用フィルタユニット 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024066572
(43)【公開日】2024-05-16
(54)【発明の名称】カバーおよび排気ダクト用フィルタユニット
(51)【国際特許分類】
   F24F 7/06 20060101AFI20240509BHJP
   B01D 45/08 20060101ALI20240509BHJP
   B01D 46/10 20060101ALI20240509BHJP
【FI】
F24F7/06 101A
B01D45/08 Z
B01D46/10 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022175997
(22)【出願日】2022-11-02
(71)【出願人】
【識別番号】591031902
【氏名又は名称】シンポ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】浅川 智哉
【テーマコード(参考)】
3L058
4D031
4D058
【Fターム(参考)】
3L058BJ06
3L058BK05
4D031AB02
4D031AB23
4D031BA03
4D031BB08
4D031CA02
4D031EA01
4D058JA12
4D058KA01
4D058KB05
4D058KC39
4D058LA01
4D058QA01
4D058QA03
4D058QA13
4D058SA15
(57)【要約】
【課題】排気ダクトの内面を汚れ難くすることができるフィルタ用カバーを提供する。
【解決手段】カバー110は、フィルタ120を内部に収容可能な有底の筒状であり、上部に上側通風口110aを有し、下部に下側通風口110bを有する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
排気ダクト用のフィルタのためのカバーであって、
前記フィルタを内部に収容可能な有底の筒状であり、上部に上側通風口を有し、下部に下側通風口を有する、
カバー。
【請求項2】
前記下側通風口の直径は、前記フィルタの直径よりも小さく、前記上側通風口の直径は、前記フィルタの直径よりも大きい、
請求項1に記載のカバー。
【請求項3】
前記カバーは、前記下側通風口を有する底壁と、前記底壁から上方に延びる筒状の周壁と、前記周壁よりも径方向内方に設けられ、前記底壁から上方に延びる漏出防止部と、を含む、
請求項1または2に記載のカバー。
【請求項4】
前記漏出防止部よりも上方で且つ前記周壁よりも径方向内方に、前記フィルタが載置可能な支持部をさらに含む、
請求項3に記載のカバー。
【請求項5】
前記支持部よりも上方で且つ前記周壁よりも径方向内方に、径方向内方および径方向外方への前記フィルタの移動を規制する移動規制部をさらに含む、
請求項4に記載のカバー。
【請求項6】
請求項1または2に記載のカバーと、
前記カバー内に配置された排気ダクト用のフィルタと、
を備える排気ダクト用フィルタユニット。
【請求項7】
前記フィルタは、
前記フィルタの中心線に対して傾斜した複数の傾斜板であって、前記中心線の周りに互いに離隔して配置された複数の傾斜板と、
前記複数の傾斜板の上端の、前記中心線に近い端部を固定する固定板と、
前記複数の傾斜板の上端の、前記中心線から遠い端部を固定する上側リングと、
前記複数の傾斜板の下端の、前記中心線から遠い端部を固定する下側リングと、
を備える請求項6に記載の排気ダクト用フィルタユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、排気ダクト用のフィルタのためのカバーに関する。また、本発明は、当該カバーを備えた排気ダクト用フィルタユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、加熱調理器の上方に配置され、調理時に加熱調理器から立ち上がる煙を吸引して排気する上引き排気装置が知られている。上引き排気装置は、煙に含まれる油を除去するためのフィルタを備えている。
【0003】
特許文献1は、吸気部の途中に、加熱調理部付きテーブルの傍で人が通常の立ち状態で操作できる高さ位置でフィルタ装着部が設けられ、このフィルタ装着部に、排気中に含まれる油分の分離・回収用のグリースフィルタが着脱可能に装着されていることを特徴とする加熱調理部付きテーブル個別排気用の排気装置を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004-132576号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
排気ダクト内に直接フィルタを配置すると、排気ダクトの内面に多量の油が付着する。排気ダクトは他のダクトに固定されており、取り外しが困難であるかまたは不可能であるため、排気ダクトの内面に多量の油が付着すると、排気ダクトの内面の清掃に手間が掛かる。
【0006】
本発明は、排気ダクトの内面を汚れ難くすることができるフィルタ用カバーを提供することを目的とする。また、本発明は、当該カバーを備えた排気ダクト用フィルタユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願は、以下に掲げる態様の発明を提供する。
(項目1)
排気ダクト用のフィルタのためのカバーであって、
前記フィルタを内部に収容可能な有底の筒状であり、上部に上側通風口を有し、下部に下側通風口を有する、
カバー。
【0008】
(項目2)
前記下側通風口の直径は、前記フィルタの直径よりも小さく、前記上側通風口の直径は、前記フィルタの直径よりも大きい、
項目1に記載のカバー。
【0009】
(項目3)
前記カバーは、前記下側通風口を有する底壁と、前記底壁から上方に延びる筒状の周壁と、前記周壁よりも径方向内方に設けられ、前記底壁から上方に延びる漏出防止部と、を含む、
項目1または2に記載のカバー。
【0010】
(項目4)
前記漏出防止部よりも上方で且つ前記周壁よりも径方向内方に、前記フィルタが載置可能な支持部をさらに含む、
項目3に記載のカバー。
【0011】
(項目5)
前記支持部よりも上方で且つ前記周壁よりも径方向内方に、径方向内方および径方向外方への前記フィルタの移動を規制する移動規制部をさらに含む、
項目4に記載のカバー。
【0012】
(項目6)
項目1から5のいずれか1項に記載のカバーと、
前記カバー内に配置された排気ダクト用のフィルタと、
を備える排気ダクト用フィルタユニット。
【0013】
(項目7)
前記フィルタは、
前記フィルタの中心線に対して傾斜した複数の傾斜板であって、前記中心線の周りに互いに離隔して配置された複数の傾斜板と、
前記複数の傾斜板の上端の、前記中心線に近い端部を固定する固定板と、
前記複数の傾斜板の上端の、前記中心線から遠い端部を固定する上側リングと、
前記複数の傾斜板の下端の、前記中心線から遠い端部を固定する下側リングと、
を備える項目6に記載の排気ダクト用フィルタユニット。
【発明の効果】
【0014】
フィルタを本発明のカバー内に収容して排気ダクト内に配置することにより、排気ダクトの内面に付着する汚れを低減できる。これにより、排気ダクトの清掃の手間を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】上引き排気装置の正面図である。
図2】フィルタボックスおよびフィルタボックス内に収容された排気ダクト用フィルタユニットの縦断面図である。
図3A】カバーの斜視図である。
図3B】カバーの縦断面図である。
図4】フィルタの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明のカバー110および排気ダクト用フィルタユニット100について、図面を参照しつつ説明する。以下では、図1の上下方向をカバー110および排気ダクト用フィルタユニット100の上下方向として説明する。
【0017】
<1.排気ダクト用フィルタユニットの全体構造>
図1および図2に示すように、本発明の排気ダクト用フィルタユニット100は、上引き排気装置1000の一部を構成している。上引き排気装置1000は、加熱調理器の上方に配置され、加熱調理器から立ち上がる煙を排気するための装置である。加熱調理器は、例えば、焼肉用のロースタや、鍋料理用の調理器である。
【0018】
上引き排気装置1000は、本発明の排気ダクト用フィルタユニット100、排気ダクト200、および排気ダクト200の下部に接続された吸引ダクト300などを備える。排気ダクト200は、フィルタボックス201および固定ダクト202を備えており、排気ダクト用フィルタユニット100は、フィルタボックス201内に収容されている。フィルタボックス201は、その側面に、開口部(不図示)と、この開口部を開閉する扉(不図示)と、を有している。排気ダクト用フィルタユニット100は、フィルタボックス201の開口部を通して、フィルタボックス201に出し入れできる。
【0019】
排気ダクト用フィルタユニット100は、主に、カバー110と、カバー110内に収容されたフィルタ120と、を備える。
【0020】
加熱調理器から立ち上がる煙は、吸引ダクト300を通って、排気ダクト用フィルタユニット100に案内される。排気ダクト用フィルタユニット100に流入した煙は、フィルタ120によってろ過された後、固定ダクト202に流れる。煙がフィルタ120を通過する過程で、煙の中に含まれる油はフィルタ120によって除去される。
【0021】
以下、排気ダクト用フィルタユニット100の各構成要素について詳細に説明する。
【0022】
<1-1.カバー>
図2図3Aおよび図3Bを参照して、カバー110について説明する。
【0023】
カバー110は、底部を有する筒状であり、例えば金属材料から作製される。カバー110は、底壁111と、底壁111から立ち上がる円筒状の周壁112と、漏出防止部113と、支持部114と、移動規制部115と、を備える。底壁111および周壁112によって囲まれる空間内には、フィルタ120が収容される。
【0024】
カバー110は、その上端に、上側通風口110aを有している。この上側通風口110aを通してフィルタ120をカバー110に出し入れできる。カバー110をフィルタボックス201内に収容したとき、上側通風口110aは、固定ダクト202の内部と連通する。
【0025】
カバー110は、底壁111の中央部に、底壁111を貫通する下側通風口110bを有する。カバー110をフィルタボックス201内に収容したとき、下側通風口110bは、吸引ダクト300の内部と連通する。下側通風口110bの直径は、フィルタ120の外径よりも小さい。これにより、フィルタ120が、下側通風口110bから落下しないようになっている。吸引ダクト300を通過した煙は、下側通風口110bからカバー110内に進入し、フィルタ120でろ過され、上側通風口110aから排気される。
【0026】
漏出防止部113は、底壁111上の油が、下側通風口110bから下方に漏出することを防止する部分である。漏出防止部113は、下側通風口110bの縁部全周から上方に延びる円筒部である。
【0027】
支持部114は、支持部114上に配置されるフィルタ120を支持する部分である。支持部114は、漏出防止部113の上端から径方向内方に水平に延びる円環部である。移動規制部115は、水平方向(すなわち、カバー110の径方向内方および径方向外方)へのフィルタ120の移動を規制する部分である。移動規制部115は、支持部114の径方向内端から上方に延びる円筒部である。移動規制部115の外径は、後述するフィルタ120の下側リング121の内径よりも小さくなっている。図2に示すように、移動規制部115は、下側リング121の内側周壁1212によって画定される内側空間内に挿入され、支持部114上には、下側リング121の円環部1211が載置される。移動規制部115が下側リング121の内側空間内に挿入されることにより、水平方向へのフィルタ120の移動を防止できる。
【0028】
<1-2.フィルタ>
図2および図4を参照してフィルタ120について説明する。
【0029】
フィルタ120は、カバー110内に、カバー110と同心状に配置される。フィルタ120は、下側リング121と、上側リング122と、連結筒123と、複数の傾斜板124と、固定板125と、を備える。フィルタ120は、例えば金属材料から作製される。
【0030】
下側リング121は、円環部1211と、円環部1211の径方向内端から上方に延びる円筒状の内側周壁1212と、円環部1211の径方向外端から上方に延びる円筒状の外側周壁1213と、を備える。後述するように、円環部1211、内側周壁1212および外側周壁1213によって囲まれる空間は、傾斜板124から落下した油を溜めるための貯留空間として機能する。
【0031】
内側周壁1212の内径は、カバー110の移動規制部115の外径よりも大きくなっている。フィルタ120がカバー110内に配置されると、内側周壁1212の内側空間には、移動規制部115が挿入され、円環部1211は支持部114上に載置される。フィルタ120は、カバー110の底壁111の上面から浮いた状態にあり、円環部1211の裏面と底壁111の上面との間には隙間が形成されている。
【0032】
上側リング122は、円環部1221と、円環部1221の径方向外端から下方に延びる円筒状の外側周壁1222と、を備える。
【0033】
連結筒123は、円筒状の下側部分1231、円筒状の上側部分1232、および下側部分1231と上側部分1232とを接続する傾斜部1233を含む。連結筒123内には、複数の傾斜板124が配置される。下側部分1231は、下側リング121に例えば溶接により固定されている。上側部分1232は、上側リング122に例えば溶接により固定されている。傾斜部1233は、後述する傾斜板本体1241と同数設けられており、傾斜板本体1241と同じ角度で傾斜している。傾斜板本体1241が連結筒123内に配置されたとき、傾斜板本体1241の外縁は、傾斜部1233の内面に接触して配置される。
【0034】
各傾斜板124は、連結筒123内に配置されている。各傾斜板124は、傾斜板本体1241と、誘導部1242と、を備える。
【0035】
傾斜板本体1241は、フィルタ120の中心軸に対して傾斜している。傾斜板本体1241は、煙が通過可能な複数の貫通穴1241aを有する。各傾斜板本体1241の下端は、下側リング121の円環部1211上に配置され、例えばリベットにより円環部1211に固定されている。各傾斜板本体1241の上端の内端(フィルタ120の中心軸に近い側の端部)は、例えばリベットによって、固定板125に固定されている。各傾斜板本体1241の上端の外端(フィルタ120の中心軸から遠い側の端部)は、例えばリベットによって、上側リング122の円環部1221に固定されている。
【0036】
誘導部1242は、傾斜板本体1241を伝って落下した油を、下側リング121の貯留空間内に案内するための部分である。誘導部1242は、傾斜板本体1241の下部に設けられており、傾斜板本体1241から突出している。また、誘導部1242は、傾斜板本体1241の内端から外方に向かうにしたがい次第に下方に傾斜して延びている。誘導部1242の外端は、下側リング121の円環部1211の上方に位置している。これにより、誘導部1242を伝って流れる油は、下側リング121の貯留空間内に案内される。
【0037】
カバー110の下側通風口110bからカバー110内に流入した煙は、各傾斜板本体1241に衝突する。煙が傾斜板本体1241に衝突することにより、煙に含まれる油が傾斜板本体1241に付着する。傾斜板本体1241に付着した油は、傾斜板本体1241を伝って下方に流れ、その後、誘導部1242を伝って下側リング121の貯留空間内に案内される。フィルタ120によってろ過された煙は、カバー110の上側通風口110aから排出される。
【0038】
<2.特徴>
排気ダクト200は、通常、天井近くに配置された別のダクトに固定されているため、取り外しが困難であるか、または取り外し不可能である。したがって、排気ダクト200内にフィルタ120を直接配置すると、取り外し困難または取り外しできない排気ダクト200の内面に多量の油が付着し、排気ダクト200の内面の清掃に手間が掛かる。そこで、図1および図2に示すように、フィルタ120を、カバー110内に収容した状態で排気ダクト200内に配置することにより、カバー110によって油が排気ダクト200の内面に飛散することを防止できるため、排気ダクト200の内面が汚れることを防止できる。排気ダクト用フィルタユニット100(カバー110およびフィルタ120)は、排気ダクト200から取り外すことができるため、簡単に洗浄できる。
【0039】
図2に示すように、下側通風口110bの直径がフィルタ120の外径よりも小さいことにより、下側通風口110bからフィルタ120が落下することを防止できる。また、上側通風口110aの直径がフィルタ120の外径よりも大きいことにより、フィルタ120を上側通風口110aからカバー110内に収容でき、さらに、フィルタ120の交換および洗浄時には、上側通風口110aからフィルタ120を取り出すことができる。
【0040】
図2に示すように、下側通風口110bの内端から上方に延びる漏出防止部113がカバー110に設けられていることにより、底壁111上から下側通風口110bに向けて移動する油を漏出防止部113によって堰き止めることができる。これにより、油が、下側通風口110bを通してカバー110外に落下することを防止できる。
【0041】
図2に示すように、フィルタ120の下側リング121の内側空間内に挿入可能な移動規制部115がカバー110に設けられていることにより、移動規制部115によって、水平方向へのフィルタ120の位置ずれを防止できる。
【0042】
図2に示すように、円環部1211の裏面と底壁111の上面との間に隙間を設けることにより、この隙間を、油を貯留するための貯留空間として利用できる。したがって、カバー110内に貯留できる油の量を増やすことができる。また、円環部1211の裏面が底壁111の上面に接触するように、フィルタ120をカバー110内に配置すると、油が固化したときに、フィルタ120がカバー110に固着してしまい、カバー110から取り外し難くなる。そこで、円環部1211の裏面と底壁111の上面との間に隙間を設けることにより、油が固化しても、フィルタ120がカバー110に固着することを防止できる。
【0043】
<3.変形例>
本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。以下に、本発明の変形例を説明する。以下で説明する変形例は、単独で、または、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜組み合わせて、上記実施形態に適用できる。
【0044】
(1)カバー110の形状は、円筒状に限定されず、フィルタ120の形状やサイズによって適宜決定され、例えば、角筒などの多角形であってもよい。
【0045】
(2)漏出防止部113は、移動規制部115を兼ねていてもよい。すなわち、支持部114および移動規制部115を設ける代わりに、漏出防止部113を上方に延長させて、延長させた漏出防止部113を下側リング121の内側空間内に挿入するようにしてもよい。
【0046】
(3)排気ダクト用フィルタユニット100は、複数のフィルタ120を備えていてもよい。複数のフィルタ120は、上下に重ねてカバー110内に配置される。上側のフィルタ120の傾斜板本体1241の傾斜方向は、下側のフィルタ120の傾斜板本体1241の傾斜方向と逆であってもよい。
【0047】
(4)フィルタ120の上下方向全長が、カバー110内に収容されている必要はなく、例えば、フィルタ120の上方部分が、カバー110の上側通風口110aからはみ出ていてもよい。例えば、カバー110の上下方向全長は、フィルタ120の上下方向全長よりも短く、これにより、フィルタ120がカバー110内に配置されたときに、フィルタ120の上方部分が、カバー110の上側通風口110aからはみ出るようにしてもよい。フィルタ120の、カバー110からの突出量は、上側リング122の高さ分であってもよい。あるいは、フィルタ120の上方部分から径方向外方に飛散する油量は、フィルタ120の下方部分のそれと比べ少ないため、フィルタ120の上下方向全長の1/3程度を、カバー110から上方に突出させてもよい。フィルタ120の一部をカバー110から突出させることで、使用者がカバー110およびフィルタ120を洗浄する際に、フィルタ120がカバー110から取り出しやすくなる。
【0048】
(5)フィルタ120の頂部に取っ手を設けてもよい。フィルタ120の頂部に取っ手を設けることにより、フィルタ120がカバー110から取り出しやすくなる。
【符号の説明】
【0049】
100 排気ダクト用フィルタユニット
110 カバー
110a 上側通風口
110b 下側通風口
111 底壁
112 周壁
113 漏出防止部
114 支持部
115 移動規制部
120 フィルタ
121 下側リング
122 上側リング
124 傾斜板
125 固定板
200 排気ダクト
図1
図2
図3A
図3B
図4