(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024066592
(43)【公開日】2024-05-16
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G01C 21/26 20060101AFI20240509BHJP
G01C 21/34 20060101ALI20240509BHJP
G08G 1/0962 20060101ALI20240509BHJP
【FI】
G01C21/26 C
G01C21/34
G08G1/0962
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022176044
(22)【出願日】2022-11-02
(71)【出願人】
【識別番号】501271479
【氏名又は名称】株式会社トヨタマップマスター
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】弁理士法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】新井 雅川
【テーマコード(参考)】
2F129
5H181
【Fターム(参考)】
2F129AA02
2F129AA03
2F129BB02
2F129CC16
2F129CC17
2F129CC25
2F129CC27
2F129CC28
2F129DD14
2F129DD15
2F129DD20
2F129DD21
2F129DD34
2F129DD40
2F129DD41
2F129EE52
2F129EE77
2F129FF17
2F129FF18
2F129FF20
2F129FF32
2F129FF60
2F129FF64
2F129HH20
5H181AA01
5H181AA21
5H181FF05
(57)【要約】
【課題】車両を利用する利用者が設備を使用する際に、その設備を有する施設の案内が可能な情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置は、1又は複数の設備に関するカテゴリそれぞれに対応する施設に関する施設情報を含む、道路地図に関する地図情報を記憶する記憶部と、施設情報に記録されるカテゴリの選択と設備の選択とのうち少なくとも一方を受け付ける第1受付部と、目的地と、その目的地に到着する前の移動中に施設情報に記録された施設に立ち寄る予定時刻とを含む検索条件を受け付ける第2受付部と、記憶部に記憶される地図情報を参照して、第2受付部で受け付けた目的地までの経路探索を行う際に、目的地まで移動する途中の第2受付部で受け付けた予定時刻に到達予定の位置を含む所定領域内にある、第1受付部で受け付けたカテゴリ及び施設の少なくとも一方に対応する施設を通知する通知部と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1又は複数の設備に関するカテゴリそれぞれに対応する施設に関する施設情報を含む、道路地図に関する地図情報を記憶する記憶部と、
施設情報に記録されるカテゴリの選択と、カテゴリに応じた設備の選択とのうち少なくとも一方を受け付ける第1受付部と、
目的地と、当該目的地に到着する前の移動中に施設情報に記録された施設に立ち寄る予定時刻とを含む検索条件を受け付ける第2受付部と、
前記記憶部に記憶される地図情報を参照して、前記第2受付部で受け付けた目的地までの経路探索を行う際に、目的地まで移動する途中の前記第2受付部で受け付けた予定時刻に到達予定の位置を含む所定領域内にある、前記第1受付部で受け付けたカテゴリ及び設備の少なくとも一方に対応する施設を通知する通知部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記通知部は、既に通知した施設を出発する際に、時間的に次の予定時刻に対応する位置を含む所定領域内にある、前記第1受付部で受け付けたカテゴリに対応する他の施設であって、前記施設が有する設備と同等以上の設備を有する他の施設、又は、前記施設が有する設備と同等以上の設備をより多く有する他の施設を通知する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
目的地まで移動するユーザの状況を受け付ける第3受付部と、
前記第3受付部によって受け付けたユーザの状況に応じて、ユーザが施設に立ち寄る際の予定時刻を設定する設定部と、を備え、
前記通知部は、前記記憶部に記憶される地図情報を参照して、前記第2受付部で受け付けた目的地までの経路探索を行う際に、目的地まで移動する途中の設定部で設定した予定時刻に到達予定の位置を含む所定領域内にある、前記第1受付部で受け付けたカテゴリ及び設備の少なくとも一方に対応する施設を通知する
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記記憶部に記憶される地図情報を参照して、前記第2受付部によって受け付けた目的地まで移動する際の自己位置と、計時される時刻と、施設に立ち寄る予定時刻とに基づいて、予定時刻までに施設に到着するかを推定する推定部を備え、
前記通知部は、前記推定部によって予定時刻までに施設に到着しないと推定された場合、地図情報を参照して、予定時刻に対応する位置を訂正し、予定時刻に対応する位置を含む所定領域内にある前記第1受付部で受け付けたカテゴリ及び設備の少なくとも一方に対応する施設の再通知を行う
請求項1~3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
1又は複数の設備に関するカテゴリそれぞれに対応する施設に関する施設情報を含む、道路地図に関する地図情報を記憶する記憶部を備えるコンピュータが、
施設情報に記録されるカテゴリの選択と、カテゴリに応じた設備の選択とのうち少なくとも一方を受け付ける第1受付ステップと、
目的地と、当該目的地に到着する前の移動中に施設情報に記録された施設に立ち寄る予定時刻とを含む検索条件を受け付ける第2受付ステップと、
前記記憶部に記憶される地図情報を参照して、前記第2受付ステップで受け付けた目的地までの経路探索を行う際に、目的地まで移動する途中の前記第2受付ステップで受け付けた予定時刻に到達予定の位置を含む所定領域内にある、前記第1受付ステップで受け付けたカテゴリ及び施設の少なくとも一方に対応する施設を通知する通知ステップと、
を実行する情報処理方法。
【請求項6】
コンピュータに、
1又は複数の設備に関するカテゴリそれぞれに対応する施設に関する施設情報を含む、道路地図に関する地図情報を記憶する記憶機能と、
施設情報に記録されるカテゴリの選択と、カテゴリに応じた設備の選択とのうち少なくとも一方を受け付ける第1受付機能と、
目的地と、当該目的地に到着する前の移動中に施設情報に記録された施設に立ち寄る予定時刻とを含む検索条件を受け付ける第2受付機能と、
前記記憶機能に記憶される地図情報を参照して、前記第2受付機能で受け付けた目的地までの経路探索を行う際に、目的地まで移動する途中の前記第2受付機能で受け付けた予定時刻に到達予定の位置を含む所定領域内にある、前記第1受付機能で受け付けたカテゴリ及び設備の少なくとも一方に対応する施設を通知する通知機能と、
を実現させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、バリアフリー設備の案内システムが存在する。案内システムは、ベビーカーを使用する保護者、車いすを利用する利用者及びその利用者の補助する補助者が所持する携帯通信端末と、サーバとで構成される。サーバは、地下鉄の駅構内に設置されるバリアフリー設備のうち、携帯通信端末の現在位置から最短に位置する設備の設置箇所を案内マップに表示させるように携帯通信端末に配信する(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した案内システムは、地下鉄の利用者が利用することができる。
しかしながら、例えば、バリアフリー設備を利用する利用者は、地下鉄ばかりでなく、自家用車を使用する場合もある。自家用車等の車両を利用者が利用する場合でも、バリアフリー設備等を利用しやすくする必要があり、そのような技術の開発が望まれていた。
【0005】
本開示は、利用者が設備を使用する際に、その設備を有する施設を案内することが可能な情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様の情報処理装置は、1又は複数の設備に関するカテゴリそれぞれに対応する施設に関する施設情報を含む、道路地図に関する地図情報を記憶する記憶部と、施設情報に記録されるカテゴリの選択と、カテゴリに応じた設備の選択とのうち少なくとも一方を受け付ける第1受付部と、目的地と、その目的地に到着する前の移動中に施設情報に記録された施設に立ち寄る予定時刻とを含む検索条件を受け付ける第2受付部と、記憶部に記憶される地図情報を参照して、第2受付部で受け付けた目的地までの経路探索を行う際に、目的地まで移動する途中の第2受付部で受け付けた予定時刻に到達予定の位置を含む所定領域内にある、第1受付部で受け付けたカテゴリ及び設備の少なくとも一方に対応する施設を通知する通知部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
一態様によれば、車両を利用する利用者が設備を使用する際に、その設備を有する施設を案内することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】一実施形態に係る情報処理装置について説明するための図である。
【
図2】一実施形態に係る情報処理装置について説明するためのブロック図である。
【
図3】予定時刻と、その予定時刻に基づいて特定される位置の一例について説明するための図である。
【
図4】一実施形態に係る情報処理方法について説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、一実施形態について説明する。
【0010】
[情報処理装置100の概要]
まず、一実施形態に係る情報処理装置100の概要について説明する。
図1は、一実施形態に係る情報処理装置100について説明するための図である。
【0011】
情報処理装置100は、例えば、ユーザにとって必要とする設備を有する施設300を通知する通知装置等として構成されてもよい。また、情報処理装置100は、例えば、ユーザが目的地まで移動する際に、ユーザが必要とする設備を有する施設300に関連しつつ、目的地までの経路を探索する経路探索装置等として構成されてもよい。情報処理装置100は、上述した一例の装置に限らず、種々の装置等を構成してもよい。
情報処理装置100は、例えば、サーバ、デスクトップ、ラップトップ、タブレット及びスマートフォン等のコンピュータであってもよい。また、情報処理装置100は、例えば、車両200に搭載可能なナビゲーション装置等のコンピュータであってもよい。
【0012】
情報処理装置100は、カテゴリに応じた1又は複数の設備を有する施設300に関する施設情報を記憶してもよい。カテゴリは、例えば、ユーザの用途に応じた選択肢であり、乳幼児向け、身体障害者向け、及び、被医療者向け等を始めとする種々の選択肢等であってもよい。
また、情報処理装置100は、道路地図に関する地図情報を記憶してもよい。地図情報には、施設情報が含まれてもよい。
【0013】
情報処理装置100は、ユーザに応じたカテゴリの選択を受ける。すなわち、情報処理装置100は、例えば、ユーザが乳幼児向け設備の使用を希望する場合、乳幼児向けのカテゴリの選択を受け付ける。情報処理装置100は、施設情報に記録される1又は複数のカテゴリの中から、少なくとも1つのカテゴリの選択を受け付けてもよい。
情報処理装置100は、カテゴリの選択と同様に、ユーザが使用を希望する設備の選択を受け付ける。設備の一例は、「授乳室」等であってもよい。情報処理装置100は、施設情報に記録されるカテゴリに応じた1又は複数の設備の中から、少なくとも1つの設備の選択を受け付けてもよい。
【0014】
情報処理装置100は、ユーザ(車両200)が目的地まで移動する場合の目的地と、その目的地までユーザが移動する際に、上述のように選択したカテゴリ及び設備の少なくとも一方に対応付けられた施設300に立ち寄る予定時刻t(1)とを受け付ける。この場合、情報処理装置100は、目的地及び予定時刻t(1)を検索条件として受け付けてもよい。なお一例として、ユーザ(車両200)の出発時刻をt(0)等としてもよい。
【0015】
情報処理装置100は、道路地図を参照し、検索条件として受け付けた目的地までの経路探索を行う際に、ユーザ(車両200)が目的地まで移動する途中の予定時刻t(1)(検索条件)に到達予定の位置P(その位置Pを含む所定領域R内)にある、選択されたカテゴリ及び設備の少なくとも一方に対応する施設300を特定する。この場合、情報処理装置100は、選択されたカテゴリ内の1又は複数の施設300を特定してもよい。情報処理装置100は、特定した施設300をユーザ(車両200)に通知する。
【0016】
[情報処理装置100の詳細]
次に、一実施形態に係る情報処理装置100について詳細に説明する。
図2は、一実施形態に係る情報処理装置100について説明するためのブロック図である。
【0017】
情報処理装置100は、例えば、通信部121、記憶部122、表示部123及び制御部110等を備える。通信部121、記憶部122及び表示部123は、出力部の一実施形態であってもよい。制御部110は、例えば、第1受付部111、第2受付部112、第3受付部113、設定部114、推定部115、経路探索部116、通知部117及び出力制御部118等を備える。制御部110は、例えば、情報処理装置100の演算処理装置等によって構成されてもよい。制御部110(例えば、演算処理装置等)は、例えば、記憶部122等に記憶される各種プログラム等を適宜読み出して実行することにより、各部(例えば、第1受付部111、第2受付部112、第3受付部113、設定部114、推定部115、経路探索部116、通知部117及び出力制御部118等)の機能を実現してもよい。なお、通知部117は、経路探索部116を含む構成であってもよく、経路探索部116を含まない構成であってもよい。また、通知部117は、出力制御部118を含む構成であってもよく、出力制御部118を含まない構成であってもよい。
【0018】
通信部121は、例えば、情報処理装置100の外部にある装置(外部装置)等との間で種々の情報の送受信が可能な通信インターフェースである。外部装置は、例えば、車両200及びユーザ端末(図示せず)等であってもよい。ユーザ端末は、例えば、情報処理装置100のユーザが使用する端末である。ユーザ端末の具体的な一例は、デスクトップ、ラップトップ、タブレット及びスマートフォン等であってもよい。本開示では、「車両及びユーザ端末等」を簡略化して「車両」と記載する場合がある。
【0019】
記憶部122は、例えば、種々の情報及びプログラムを記憶してもよい。記憶部122の一例は、メモリ、ソリッドステートドライブ及びハードディスクドライブ等であってもよい。なお、記憶部122は、例えば、クラウド上にある記憶領域及びサーバ等であってもよい。
【0020】
記憶部122は、1又は複数の設備に関するカテゴリそれぞれに対応する施設に関する施設情報を含む、道路地図に関する地図情報を記憶する。
カテゴリは、例えば、ユーザの用途に応じた選択肢であり、乳幼児向け、身体障害者向け、及び、被医療者向け等を始めとする種々の選択肢等であってもよい。カテゴリには、1又は複数の設備が対応付けられてもよい。
【0021】
乳幼児向けの設備は、例えば、授乳室、おむつ替え室及び乳幼児用トイレ等を始めとする種々の乳幼児が使用しやすい設備である。また、乳幼児向け設備のうち、例えば、授乳室に関しては、駐車場、完全個室、お湯、シンク、電子レンジ、おむつ交換台、及びキッズスペース等の有無が設定されていてもよい。同様に、乳幼児向け設備のうち、例えば、おむつ替え室に関しては、駐車場、おむつ交換台、多目的トイレ及びキッズトイレ等の有無が設定されていてもよい。
【0022】
身体障害者向けの設備は、例えば、身体障害者が利用しやすいトイレ(例えば、多目的トイレ等)等を始めとする身体障害者が使用しやすい設備である。
被医療者向けの設備は、例えば、インスリン注射を打つことが可能な部屋等を始めとする医療を受ける被医療者が使用しやすい設備である。
【0023】
上述した一例のような設備は、例えば、道の駅、サービスエリア、パーキングエリア、飲食店及び百貨店等の種々の施設に配されてもよい。上述した一例の設備内容等の有無は、地図情報に記録される施設に登録されていてもよい。施設の位置は、道路地図に対応付けられていてもよい。すなわち、1又は複数の種々の設備を有する施設が、設備及び施設を特定可能なように道路地図に記録されていてもよい。
【0024】
表示部123は、例えば、種々の文字、記号及び画像等を表示することが可能なディスプレイである。
【0025】
第1受付部111は、施設情報に記録されるカテゴリの選択と、カテゴリに応じた設備の選択とのうち少なくとも一方を受け付ける。第1受付部111は、例えば、通信部121を介して、車両200からカテゴリの選択に関する情報を受け付けてもよい。すなわち、第1受付部111は、例えば、車両200のユーザが施設情報に基づく1又は複数のカテゴリを閲覧して、少なくとも1つのカテゴリを選択した場合、そのカテゴリの選択を受け付けてもよい。この場合、第1受付部111は、例えば、ユーザが出発地から目的地まで移動する際に使用する予定の設備に応じたカテゴリの選択を受け付けてもよい。
第1受付部111は、上述したカテゴリの選択の場合と同様に、設備の選択を受け付けてもよい。
【0026】
第2受付部112は、目的地と、その目的地に到着する前の移動中に施設情報に記録された施設に立ち寄る予定時刻とを含む検索条件を受け付ける。第2受付部112は、例えば、通信部121を介して、車両200から検索条件に関する情報を受け付けてもよい。すなわち、第2受付部112は、例えば、車両200のユーザが出発地から目的地に移動する際に、その目的地と、第1受付部111によって受け付けたカテゴリに対応付けられた設備を有する施設に立ち寄る予定時刻とを受け付ける。
【0027】
第3受付部113は、目的地まで移動するユーザの状況を受け付けてもよい。第3受付部113は、例えば、通信部121を介して、車両200で入力されたユーザの状況に関するユーザ状況情報をその車両200から受け付けてもよい。ユーザの状況は、例えば、ユーザが乳幼児を連れているか、及び、ユーザがインスリン注射を打つ必要があるか等の、目的地まで移動するユーザそれぞれの種々の状況であってもよい。また、ユーザの状況としては、例えば、ユーザが乳幼児を連れている場合には、その乳幼児の月齢(年齢)等を含む概念であってもよい。
【0028】
なお、上述した第1~3受付部111,112,113は、例えば、情報処理装置100が車両200のナビゲーション装置に搭載される場合には、ナビゲーション装置の種々の機能から種々の内容を受け付けてもよく、ナビゲーション装置の入力装置(例えば、ソフトキー及びハードキー等)から種々の内容を受け付けてもよい。
【0029】
ここで具体的な一例として、乳幼児の月齢が0ヶ月の場合、授乳間隔は2時間で1日につき7回以上の授乳が必要である。また一例として、乳幼児の月齢が2か月の場合、授乳間隔は3時間で1日につき6回の授乳が必要である。また一例として、乳幼児の月齢が7か月の場合、授乳間隔は4時間で1日につき4回の授乳が必要である。
なお、記憶部122には月齢と授乳間隔との対応関係を示す対応情報が記憶されてもよい。
【0030】
設定部114は、第3受付部113によって受け付けたユーザの状況に応じて、ユーザが施設に立ち寄る際の予定時刻を設定してもよい。具体的な一例として、設定部114は、ユーザの状況が乳幼児を連れている場合には、乳幼児の月齢(年齢)に応じて、予定時刻を設定してもよい。すなわち、設定部114は、例えば、第3受付部113によって乳幼児の月齢(年齢)(ユーザの状況)を受け付けると、記憶部122に記憶される対応情報を参照して、その乳幼児の月齢(年齢)に応じた授乳間隔を取得してもよい。設定部114は、例えば、取得した授乳間隔と、ユーザが出発する際の出発時刻t(0)(又は、前回の授乳時刻等)とに基づいて、次の授乳時刻を取得してもよい。設定部114は、例えば、取得した次の授乳時刻を、ユーザが施設に立ち寄る際の予定時刻t(1)として設定してもよい。なお、設定部114は、例えば、ユーザが出発地から目的地まで移動する際の1回目の予定時刻を設定する場合に限定されず、1回目と同様に、2回目以降の予定時刻を設定してもよい。
なお、上述した一例に限定されず、設定部114は、ユーザそれぞれに応じた種々の状況に応じて、予定時刻を設定することが可能である。
【0031】
なおここで、ユーザが出発地から目的地に移動している場合、車両200は、ユーザの移動状況を情報処理装置100に送信してもよい。車両200は、例えば、GNSS等を利用して位置情報及び時刻情報等を取得する。この場合、車両200は、ユーザの移動状況を示す情報として位置情報及び時刻情報を情報処理装置100に送信してもよい。また、車両200は、位置情報及び時刻情報をCAN情報及びプローブ情報と共に車両走行情報に記録して情報処理装置100に送信してもよい。
【0032】
推定部115は、記憶部122に記憶される地図情報を参照して、第2受付部112によって受け付けた目的地まで移動する際の自己位置と、計時される時刻と、施設に立ち寄る予定時刻とに基づいて、予定時刻までに施設に到着するかを推定してもよい。自己位置は、例えば、車両200で取得される位置情報に基づいたユーザ(車両200)の位置であってもよい。計時される時刻は、例えば、車両200で取得される時刻情報に基づいた時刻であってもよい。
【0033】
推定部115は、車両200の位置情報及び時刻情報(又は、車両走行情報等)、並びに、地図情報に基づいて、ユーザ(車両200)の移動状況を推定することが可能である。ここでの移動状況の一例は、車両200の走行速度、走行速度に基づき車両200が順調に走行しているか又は車両200が渋滞中を走行しているか、車両200の位置から施設までの距離、及び、車両200の走行速度等に応じた施設に到着するまでの時間等の種々の状況であってもよい。推定部115は、そのような一例の移動状況に応じて、施設に到着する時刻を推定することが可能である。
【0034】
推定部115は、そのように推定した時刻(推定時刻)と、第2受付部112によって受け付けた予定時刻又は設定部114によって設定された予定時刻とに基づいて、その2つの予定時刻のうちの一方から推定時刻が遅れるか(予定時刻から車両200の到着が遅れるか)を推定することが可能である。同様に、推定部115は、推定時刻と、第2受付部112によって受け付けた予定時刻又は設定部114によって設定された予定時刻とに基づいて、その2つの予定時刻のうちの一方から推定時刻が早まるか(予定時刻から車両200の到着が早まるか)、又は、推定時刻と予定時刻とがほぼ変わらないか等を推定することが可能である。
【0035】
図3は、予定時刻と、その予定時刻に基づいて特定される位置の一例について説明するための図である。
【0036】
経路探索部116は、例えば、記憶部122に記憶される地図情報を参照して、ユーザが出発地から目的地に移動する際の経路を探索する。この場合、経路探索部116は、例えば、車両200の位置(例えば、現在の車両位置)から第2受付部112で受け付けた検索条件に記録される目的地までの経路探索を行う際に、その目的地まで移動する途中にある、第1受付部111によって選択を受け付けたカテゴリに該当すると共に、選択を受け付けた設備を有する施設を特定する。
なお、経路探索部116は、例えば、第1受付部111によってカテゴリの選択を受け付けた場合、そのカテゴリに応じた1又は複数の種々の設備を有する施設を特定してもよい。
又は、経路探索部116は、例えば、第1受付部111によってカテゴリの選択を受け付けた場合、経路探索を行う際などにユーザが使用を希望する設備の選択をさらに受け付け、そのカテゴリに応じた選択された設備を有する施設を特定してもよい。
又は、経路探索部116は、例えば、第1受付部111によって設備の選択を受け付けた場合、選択された設備を有する施設を特定してもよい。
【0037】
具体的には、まず、経路探索部116は、地図情報を参照すると共に、車両200の位置、車両200が出発する時刻(出発時刻t(0))、及び、第2受付部112によって受け付けた検索条件に記録される予定時刻t(1)に基づいて、車両200が予定時刻t(1)に到達予定の位置P1を推定する。次に、経路探索部116は、例えば、推定した到達予定の位置P1から所定距離までの範囲を所定領域R1として特定する。所定距離は、500m、1km、2km、3km、5km及び8km等を始めとする適宜設定される任意の距離であってもよい。次に、経路探索部116は、例えば、設定された所定領域R1内にある、第1受付部111で受け付けたカテゴリ及び設備の少なくとも一方に対応する施設300(3001)を特定する。この場合、経路探索部116は、例えば、そのカテゴリ及び設備の少なくとも一方に対応する1又は複数の施設300を特定してもよい。
【0038】
また、第2受付部112によって受け付ける検索条件には、複数の予定時刻(t(1),t(2)…)が記録される場合もある。複数の予定時刻(t(1),t(2)…)は、例えば、ユーザ(車両200)が出発地から目的地までの移動する間の時間経過に応じた異なる複数の時刻であってもよい。
又は、後述するように通知部117によって1回目に通知された施設300(3001)を出発する際に、再度、第2受付部112は、新たな予定時刻t(2)(2回目以降の予定時刻(t(2),t(3)…)等)を含む検索条件を受け付ける場合がある。
すなわち、第2受付部112は、時間的に最も早い1回目の予定時刻t(1)よりも後の次以降(2回目以降)の予定時刻t(2)…を受け付ける場合がある。
この場合、経路探索部116は、上述した場合と同様に、地図情報を参照し、車両200の位置、2回目の予定時刻t(2)(又は、2回目以降の予定時刻等)に基づいて、車両200が2回目の予定時刻t(2)(又は、2回目以降の予定時刻等)に到達予定の位置P2を推定する。ここでの車両200の位置は、例えば、ユーザ(車両200)が出発地から目的地までの移動する際に、後述する通知部117によって1回目に通知する施設300(3001)の位置P1等であってもよい。次に、経路探索部116は、例えば、推定した位置P2に基づいて設定された所定領域R2内にある、第1受付部111で受け付けたカテゴリに対応する施設300(3002)(後述するように1回目に通知する施設3001とは異なる他の施設3002)を特定する。
【0039】
この場合、経路探索部116は、例えば、1回目に通知する施設3001が有する設備と同等以上の設備を有する他の施設3002を特定してもよい。一例として、経路探索部116は、第1受付部111によって選択を受け付けたカテゴリが「乳幼児向け」の場合、1回目に通知した施設3001が有する設備(例えば、第1受付部111によって選択を受け付けた設備等)として「授乳室」が有ると、2回目以降の通知であっても「授乳室」がある他の施設3002を特定してもよい。
【0040】
又は、経路探索部116は、例えば、1回目に通知する施設3001が有する設備をより多く有する他の施設3002を特定してもよい。ここで、施設300が有する設備の種類の数は、例えば、施設によって様々である。一例として、一方の施設では「授乳室」及び「おむつ替え室」の2つの設備を有する場合でも、他方の施設では「おむつ替え室」の1つの設備のみ有する場合もある。したがって、経路探索部116は、例えば、1回目に通知した施設3001に複数の設備(例えば、第1受付部111によって選択を受け付けた設備等)が有る場合、2回目以降に特定する他の施設3002についても、1回目の施設3001が有する設備と同等の設備をより多く有する他の施設3002を特定してもよい。具体的な一例として、1回目の施設3001が有する設備として「授乳室」及び「おむつ替え室」が有る場合、2回目以降に特定する施設3002についても「授乳室」及び「おむつ替え室」のうち少なくとも一方の設備を有する他の施設3002、すなわち、「授乳室」及び「おむつ替え室」の設備のうちより多く設備を有する他の施設3002を特定してもよい。
なお、経路探索部116は、例えば、第1受付部111によって選択を受け付けた設備として「授乳室」が有り、1回目に通知する施設3001が有する設備として「授乳室」及び「おむつ替え室」が有る場合、2回目以降に特定する施設3002についても「授乳室」を含むより多くの設備、又は、「授乳室」及び「おむつ替え室」を含むより多くの設備を有する他の施設3002を特定してもよい。
また、経路探索部116は、3回目以降に施設3003…を特定する場合でも、上述した場合と同様に施設(他の施設)3003…を特定することが可能である。
【0041】
また、経路探索部116は、上述した場合と同様に、設定部114によって設定される予定時刻に基づいて、第1受付部111によって選択を受け付けたカテゴリに応じた施設を特定してもよい。
【0042】
また、経路探索部116は、例えば、後述するように通知部117によって施設300(3001)を通知した後、推定部115によって予定時刻t(1)までに施設に到着しないと推定した場合、すなわち、第2受付部112によって受け付けた予定時刻又は設定部114によって設定された予定時刻のうちの一方から、推定部115によって推定される時刻(推定時刻)が遅れる場合、予定時刻t(1)に基づいて、再度300rを特定してもよい。すなわち、経路探索部116は、例えば、上述した場合と同様に、地図情報を参照し、車両200の位置、時刻(現在時刻)、及び、予定時刻t(1)に基づいて、車両200が予定時刻t(1)に到達予定の位置Prを再度推定する。次に、経路探索部116は、例えば、推定した位置Prを基準に所定領域Rr内にある、第1受付部111で受け付けたカテゴリ及び設備の少なくとも一方に対応する施設300rを特定する。
この場合、経路探索部116は、例えば、2回目以降の施設(他の施設)の特定であっても、上述した場合と同様に、第1受付部111で受け付けたカテゴリ及び設備の少なくとも一方に対応する他の施設であって、1回目に特定された施設が有する設備の種類と同等以上の設備を有する他の施設、又は、1回目に特定された施設が有する設備の種類と同等以上の設備をより多く有する他の施設を特定してもよい。すなわち、経路探索部116は、例えば、2回目以降の施設(他の施設)の特定であっても、1回目に特定された施設が有する設備(又は、第1受付部111で受け付けた設備等)と同じ(又は、同等の)設備を少なくとも有する他の施設を特定してもよい。
【0043】
なお、上述した経路探索部116は、例えば、ユーザが出発地から目的地まで移動する際の経路を探索し、その経路の近辺にある施設を特定してもよい(態様A)。
【0044】
又は、上述した経路探索部116は、例えば、ユーザが出発地から目的地まで移動する際の間にある施設を特定し、特定した施設を経由して目的地に向かう経路を探索してもよい(態様B)。
一例として、特定した施設を経由して目的地に向かう経路の探索処理は、以下のようになる。
【0045】
すなわち態様Bとして、経路探索部116は、予め指定した時刻t(1)~t(n)に到達可能な地点周辺で、選択されたカテゴリに応じた施設(条件を満たす施設)を経由地に設定する。ここで、経路探索部116は、時刻t(1)~t(n)を移動距離に応じて1つ以上設定可能であってもよい。また、経路探索部116は、時刻tの間隔をユーザの状況(例えば、乳幼児の年齢等の状況)に応じて自動設定してもよい。
経路探索部116は、例えば、施設(経由地)を利用するために駐停車した後、次の時刻t(i)に合わせて次の経由地を再設定してもよい。
経路探索部116は、例えば、条件を満たす施設を抽出する場合、前回利用した施設と同等以上の設備を有する施設を優先的に抽出してもよい。
経路探索部116は、ユーザの移動状況(渋滞を移動中等)により指定時刻t(i)に到達可能な地点が変わる場合、指定時刻t(i)に基づいて経由地を再設定してもよい。
すなわち、情報処理装置100は、例えば、予め授乳時刻を指定し、授乳時刻に合わせて経由地を設定又は再設定してもよい。また、情報処理装置100は、例えば、ユーザニーズの一例である「前回利用した設備と同等の設備を次回でも利用したい」という条件を再利用してもよい。
【0046】
通知部117は、経路探索部116によって探索された経路、及び、経路探索部116によって特定される施設(又は、他の施設)を通知する。具体的には、以下の通りである。
【0047】
通知部117は、記憶部122に記憶される地図情報を参照して、第2受付部112で受け付けた目的地までの経路探索を行う際に、目的地まで移動する途中の第2受付部112で受け付けた予定時刻に到達予定の位置を含む所定領域内にある、第1受付部111で受け付けたカテゴリ及び設備の少なくとも一方に対応する施設を通知する。すなわち、通知部117は、例えば、通信部121を介して、経路探索部116によって特定された施設をユーザ(車両200)に通知してもよい。
【0048】
通知部117は、既に通知した施設を出発する際に、時間的に次の予定時刻に対応する位置を含む所定領域内にある、第1受付部111で受け付けたカテゴリに対応する他の施設であって、施設が有する設備と同等以上の設備を有する他の施設、又は、施設が有する設備と同等以上の設備をより多く有する他の施設を通知してもよい。すなわち、通知部117は、例えば、ユーザが出発地から目的地までの移動に際する時間的に2回目以降となる経路探索部116によって特定される施設(他の施設)を、通信部121を介してユーザ(車両200)に通知してもよい。
【0049】
通知部117は、記憶部122に記憶される地図情報を参照して、第2受付部112で受け付けた目的地までの経路探索を行う際に、目的地まで移動する途中の設定部114で設定した予定時刻に到達予定の位置を含む所定領域内にある、第1受付部111で受け付けたカテゴリ及び設備の少なくとも一方に対応する施設を通知してもよい。すなわち一例として、ユーザの状況として乳幼児等を連れた移動の場合、乳幼児の年齢等によって授乳及びおむつ替えの時間間隔が変わるが、通知部117は、乳幼児の年齢等のユーザの状況に応じて設定された予定時刻に基づいて、授乳室及びおむつ替え室等の設備が有る施設をユーザに通知してもよい。
ユーザの状況は、ユーザが乳幼児を連れている状況に限定されることはなく、インスリン注射等のユーザそれぞれに応じた種々の状況であってもよい。
【0050】
通知部117は、推定部115によって予定時刻までに施設に到着しないと推定された場合、地図情報を参照して、予定時刻に対応する位置を訂正し、予定時刻に対応する位置を含む所定領域内にある第1受付部111で受け付けたカテゴリ及び設備の少なくとも一方に対応する施設の再通知を行ってもよい。すなわち、通知部117は、例えば、ユーザ(車両200)が出発地から目的地まで移動している途中に施設へ到着する予定時刻から遅れる場合、予定時刻に応じて経路探索部116によって再度特定される施設(又は、他の施設)を通知してもよい。
【0051】
なお、通知部117は、経路探索部116における上述した態様A及び態様Bのいずれの場合でも、経路探索部116によって探索された経路と、特定された施設とを車両200に通知(又は、再通知等)することが可能である。
【0052】
ここで一例として、経路探索部116が態様B(及び、態様A)の場合、通知部117は、以下のような経路案内を車両200に提供してもよい。
すなわち一例として、通知部117は、目的地までの経路探索(例えば、コスト計算等)を行う際に、指定した授乳時刻の通過点付近に存在する授乳室施設を経由地に加えた案内を行ってもよい。また、通知部117は、ユーザの到着予定時刻と共に、経由地(施設)への立ち寄り時刻を車両200で表示できるような通知を行ってもよい。
また一例として、通知部117は、授乳時刻を厳守する探索内容とするため、渋滞などの交通状況及び急な寄り道などの遅れに応じて、随時、経由地とする授乳室施設が再探索された結果を通知してもよい。また、通知部117は、例えば、ユーザが授乳時刻を変更したい場合には、ユーザにより授乳時刻の再入力に応じて再探索された経由地(施設)を通知してもよい。
また一例として、通知部117は、経由地付近に複数の施設候補が有る場合、前回施設と同等以上の設備を有する施設を優先的に通知してもよい。すなわち、経路探索部116は、例えば、予定時刻にユーザが到達する位置を含む所定領域内に複数の施設が有る場合、前回利用した施設と同等以上の設備を有する施設を優先的に特定してもよい。なお、これとは異なり、経路探索部116は、例えば、通信部121を介してその複数の施設を車両200に通知し、ユーザの操作に基づいて複数の施設の中から1つが選択されると、通信部121を介してその選択を受け付けて、選択された施設を特定してもよい。通知部117は、例えば、経路探索部116によって特定された施設(経由地)を通知してもよい。
また一例として、通知部117は、車両200で表示される道路地図上に、授乳室施設のアイコン(又は、ピンアイコン等)を記載するように通知を行ってもよい。通知部117は、例えば、アイコンが押下(タッチ)されると、その施設が有する授乳設備の内容を車両200で表示可能なように通知を行ってもよい。また、通知部117は、例えば、既に経由地が設定されている場合でも、他施設を経由地に変更することができるように、通信部121を介して切り替え操作を受け付けるようになっていてもよい。
【0053】
また一例として、通知部117は、乳幼児のおむつ交換は不規則に発生することも多いため、ユーザが移動途中に施設に立ち寄ることが可能なように、車両200で表示される道路地図上に、車両200の現在地付近に有る施設(おむつ交換が可能な施設等)を記載できるような通知を行ってもよい。
【0054】
出力制御部118は、例えば、経路探索部116によって探索された経路、及び、経路探索部116によって特定される施設(又は、他の施設)を出力するよう出力部を制御する。出力部は、例えば、通信部121、記憶部122及び表示部123等であってもよい。
すなわち、出力制御部118は、例えば、経路探索部116によって探索された経路、及び、経路探索部116によって特定される施設(又は、他の施設)の情報を情報処理装置100の外部(外部装置)に送信するよう制御する。ここでの外部装置は、例えば、サーバ(図示せず)等であってもよい。
また、出力制御部118は、例えば、経路探索部116によって探索された経路、及び、経路探索部116によって特定される施設(又は、他の施設)の情報を記憶するよう記憶部122を制御してもよい。
また、出力制御部118は、例えば、経路探索部116によって探索された経路、及び、経路探索部116によって特定される施設(又は、他の施設)を表示するよう表示部123を制御してもよい。
【0055】
[情報処理方法]
次に、一実施形態に係る情報処理方法について説明する。
図4は、一実施形態に係る情報処理方法について説明するためのフローチャートである。
なお以下では、
図3を参照する場合がある。
【0056】
ステップST101において、第1受付部111は、施設情報に記録されるカテゴリ及び設備の少なくとも一方の選択を受け付ける。
【0057】
ステップST102において、第2受付部112は、目的地と、その目的地に到着する前の移動中に施設情報に記録された施設に立ち寄る予定時刻t(n)とを含む検索条件を受け付ける。
【0058】
ステップST103において、通知部117は、記憶部122に記憶される地図情報を参照して、ステップST102で受け付けた目的地までの経路探索を行う際に、目的地まで移動する途中のステップST102で受け付けた予定時刻t(n)に到達予定の位置Pnを含む所定領域Rn内にある、ステップST101で受け付けたカテゴリ及び設備の少なくとも一方に対応する施設300nを通知する。
【0059】
一例として、経路探索部116は、例えば、記憶部122を記憶される地図情報を参照して、ユーザが出発地から目的地に移動する際の経路を探索する。この場合、経路探索部116は、例えば、車両200の位置(例えば、現在の車両位置)から第2受付部112で受け付けた検索条件に記録される目的地までの経路探索を行う際に、その目的地まで移動する途中にある、第1受付部111によって選択を受け付けたカテゴリ及び設備の少なくとも一方に該当する施設300nを特定する。
【0060】
より具体的な一例として、まず、経路探索部116は、地図情報を参照すると共に、車両200の位置、車両200が出発する時刻(出発時刻t(0)…)、及び、第2受付部112によって受け付けた検索条件に記録される予定時刻t(n)に基づいて、車両200が予定時刻t(n)に到達予定の位置Pnを推定する。予定時刻t(n)は、複数有ってもよい。次に、経路探索部116は、例えば、推定した到達予定の位置Pnから所定距離までの範囲を所定領域Rnとして特定する。次に、経路探索部116は、例えば、設定された所定領域Rn内にある、第1受付部111で受け付けたカテゴリ及び設備の少なくとも一方に対応する施設300nを特定する。この場合において、経路探索部116は、例えば、予定時刻t(n)が複数有ると、上述した場合と同様に、時間的に2回目以降となる予定時刻t(2)…に対応した施設(他の施設)3002…を特定してもよい。経路探索部116は、例えば、1回目の施設3001が有する設備と同等以上の設備を有する他の施設3002…、又は、施設3001が有する設備と同等以上の設備をより多く有する他の施設3002…を通知してもよい。
【0061】
なお、このステップにおいて、第3受付部113は、目的地まで移動するユーザの状況を受け付けてもよい。ユーザの状況は、例えば、ユーザが乳幼児を連れているか、及び、ユーザがインスリン注射を打つ必要があるか等の、目的地まで移動するユーザそれぞれの種々の状況であってもよい。
設定部114は、第3受付部113によって受け付けたユーザの状況に応じて、ユーザが施設に立ち寄る際の予定時刻t(n)を設定してもよい。
経路探索部116は、上述した場合と同様に、設定部114によって設定される予定時刻t(n)に基づいて、第1受付部111によって選択を受け付けたカテゴリ及び設備の少なくとも一方に応じた施設300nを特定してもよい。
【0062】
通知部117は、例えば、経路探索部116によって特定された施設300nを車両200に通知する。
【0063】
ステップST104において、推定部115は、記憶部122に記憶される地図情報を参照して、ステップST102で受け付けた目的地まで移動する際の自己位置と、計時される時刻と、施設に立ち寄る予定時刻とに基づいて、予定時刻までに施設に到着するかを推定してもよい。
推定部115は、例えば、車両200の位置情報及び時刻情報(又は、車両走行情報等)、並びに、地図情報に基づいて、ユーザ(車両200)の移動状況を推定し、その移動状況に応じて施設に到着する時刻(推定時刻)を推定することが可能である。推定部115は、推定時刻と、上述した予定時刻t(n)とに基づいて、予定時刻t(n)から推定時刻が遅れるか(又は、早まるか若しくはほぼ変わらないか)を推定することが可能である。
【0064】
ステップST105において、通知部117は、ステップST104で予定時刻t(n)までに施設に到着しないと推定された場合、地図情報を参照して、予定時刻t(n)に対応する位置Prを訂正し、予定時刻t(n)(一例として、予定時刻t(1)等)に対応する位置Prを含む所定領域Rr内にある施設300rの再通知を行う。
【0065】
[機能及び回路について]
次に、上述した情報処理装置100の機能及び回路について説明する。
情報処理装置100の各部は、コンピュータの演算処理装置等の機能として実現されてもよい。すなわち、情報処理装置100の第1受付部111、第2受付部112、第3受付部113、設定部114、推定部115、経路探索部116、通知部117及び出力制御部118(制御部110)は、コンピュータの演算処理装置等による第1受付機能、第2受付機能、第3受付機能、設定機能、推定機能、経路探索機能、通知機能及び出力制御機能(制御機能)としてそれぞれ実現されてもよい。
情報処理プログラムは、上述した各機能をコンピュータに実現させることができる。情報処理プログラムは、例えば、メモリ、ソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブ又は光ディスク等の、コンピュータで読み取り可能な非一時的な記録媒体等に記録されていてもよい。記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読媒体と言い換えてもよい。
また、上述したように、情報処理装置100の各部は、コンピュータの演算処理装置等で実現されてもよい。その演算処理装置等は、例えば、集積回路等によって構成される。このため、情報処理装置100の各部は、演算処理装置等を構成する回路として実現されてもよい。すなわち、情報処理装置100の第1受付部111、第2受付部112、第3受付部113、設定部114、推定部115、経路探索部116、通知部117及び出力制御部118(制御部110)は、コンピュータの演算処理装置等を構成する第1受付回路、第2受付回路、第3受付回路、設定回路、推定回路、経路探索回路、通知回路及び出力制御回路(制御回路)として実現されてもよい。
また、情報処理装置100の通信部121、記憶部122及び表示部123(出力部)は、例えば、演算処理装置等の機能を含む通信機能、記憶機能及び表示機能(出力機能)として実現されもよい。また、情報処理装置100の通信部121、記憶部122及び表示部123(出力部)は、例えば、集積回路等によって構成されることにより通信回路、記憶回路及び表示回路(出力回路)として実現されてもよい。また、情報処理装置100の通信部121、記憶部122及び表示部123(出力部)は、例えば、複数のデバイスによって構成されることにより通信装置、記憶装置及び表示装置(出力装置)として構成されてもよい。
【0066】
情報処理装置100は、上述した複数の各部のうち1又は任意の複数を組み合わせることが可能である。
本開示では、「情報」の文言を使用しているが、「情報」の文言は「データ」と言い換えることができ、「データ」の文言は「情報」と言い換えることができる。
【0067】
[本実施形態の態様及び効果]
次に、本実施形態の一態様及び各態様が奏する効果について説明する。なお、以下に記載する各態様は出願時の一例であり、本実施形態は以下に記載する態様に限定されることはない。すなわち、本実施形態は以下に記載する各態様に限定されることはなく、上述した各部を適宜組み合わせて実現されてもよい。また、下位の態様は、それよりも上位の態様のいずれでも引用できる場合がある。
また、以下に記載する効果は一例であり、各態様が奏する効果は以下に記載するものに限定されることはない。また、各態様は、例えば、以下に記載する少なくとも1つの効果を奏してもよい。
【0068】
(態様1)
一態様の情報処理装置は、1又は複数の設備に関するカテゴリそれぞれに対応する施設に関する施設情報を含む、道路地図に関する地図情報を記憶する記憶部と、施設情報に記録されるカテゴリの選択と、カテゴリに応じた設備の選択とのうち少なくとも一方を受け付ける第1受付部と、目的地と、その目的地に到着する前の移動中に施設情報に記録された施設に立ち寄る予定時刻とを含む検索条件を受け付ける第2受付部と、記憶部に記憶される地図情報を参照して、第2受付部で受け付けた目的地までの経路探索を行う際に、目的地まで移動する途中の第2受付部で受け付けた予定時刻に到達予定の位置を含む所定領域内にある、第1受付部で受け付けたカテゴリ及び設備の少なくとも一方に対応する施設を通知する通知部と、を備える。
これにより、情報処理装置は、ユーザが使用を希望する設備を有する施設を案内することができる。
また、一例として、乳幼児を連れた家族が自家用車で出かける際、授乳室及びおむつ替え可能な施設を探して旅程を組む必要がある。その家族にとっては、授乳及びおむつ替えが可能な施設であっても、完全個室及びお湯等の種々の設備の有無など、詳細なニーズを満たす施設を探すのは面倒であった。そこで、情報処理装置は、その家族のニーズに応じた設備を有する施設を通知することができるので、家族にとって設備を探す手間などを簡略化することができ、家族での旅行等の楽しみを増大させることができる。
【0069】
(態様2)
一態様の情報処理装置では、通知部は、既に通知した施設を出発する際に、時間的に次の予定時刻に対応する位置を含む所定領域内にある、第1受付部で受け付けたカテゴリに対応する他の施設であって、施設が有する設備と同等以上の設備を有する他の施設、又は、施設が有する設備と同等以上の設備をより多く有する他の施設を通知することとしてもよい。
これにより、情報処理装置は、ユーザが出発地から目的地まで移動する場合に、時間の経過に応じて複数回の設備の使用を希望する場合でも、1回目の設備(施設)の使用の後の2回目以降であっても施設(他の施設)を通知することができる。
【0070】
(態様3)
一態様の情報処理装置は、目的地まで移動するユーザの状況を受け付ける第3受付部と、
第3受付部によって受け付けたユーザの状況に応じて、ユーザが施設に立ち寄る際の予定時刻を設定する設定部と、を備え、通知部は、記憶部に記憶される地図情報を参照して、第2受付部で受け付けた目的地までの経路探索を行う際に、目的地まで移動する途中の設定部で設定した予定時刻に到達予定の位置を含む所定領域内にある、第1受付部で受け付けたカテゴリ及び設備の少なくとも一方に対応する施設を通知することとしてもよい。
情報処理装置は、ユーザが出発地から目的地まで移動する際の状況(移動状況)に応じて施設へ到着する予定時刻を設定することができる。これにより、情報処理装置は、例えば、おおよそ所定時間毎にユーザが設備の使用を希望する場合でも、ユーザの移動状況に応じてより適切な位置にある施設(又は、他の施設)を通知することができる。
【0071】
(態様4)
一態様の情報処理装置は、記憶部に記憶される地図情報を参照して、第2受付部によって受け付けた目的地まで移動する際の自己位置と、計時される時刻と、施設に立ち寄る予定時刻とに基づいて、予定時刻までに施設に到着するかを推定する推定部を備え、通知部は、推定部によって予定時刻までに施設に到着しないと推定された場合、地図情報を参照して、予定時刻に対応する位置を訂正し、予定時刻に対応する位置を含む所定領域内にある第1受付部で受け付けたカテゴリ及び設備の少なくとも一方に対応する施設の再通知を行うこととしてもよい。
これにより、情報処理装置は、既にユーザに通知された施設へ予定時刻よりも遅くなって到着する可能性がある場合でも、ユーザの位置及び予定時刻に応じて新たな施設を再特定して通知することができる。
また一例として、乳幼児を連れた旅程では一定間隔毎に授乳及びおむつ替え等が必要になるが、交通状況等によっては授乳及びおむつ替えが可能な施設に予定通りに到着できない場合もある。そこで、情報処理装置は、予定時刻に到着できない可能性がある場合には、施設を再通知するので、家族にとって設備を探す手間などを簡略化することができ、負担を軽減することができる。
【0072】
(態様5)
一態様の情報処理方法では、1又は複数の設備に関するカテゴリそれぞれに対応する施設に関する施設情報を含む、道路地図に関する地図情報を記憶する記憶部を備えるコンピュータが、施設情報に記録されるカテゴリの選択と、カテゴリに応じた設備の選択とのうち少なくとも一方を受け付ける第1受付ステップと、目的地と、その目的地に到着する前の移動中に施設情報に記録された施設に立ち寄る予定時刻とを含む検索条件を受け付ける第2受付ステップと、記憶部に記憶される地図情報を参照して、第2受付ステップで受け付けた目的地までの経路探索を行う際に、目的地まで移動する途中の第2受付ステップで受け付けた予定時刻に到達予定の位置を含む所定領域内にある、第1受付ステップで受け付けたカテゴリ及び施設の少なくとも一方に対応する施設を通知する通知ステップと、を実行する。
これにより、情報処理方法は、上述した一態様の情報処理装置と同様の効果を奏してもよい。
【0073】
(態様6)
一態様の情報処理プログラムは、コンピュータに、1又は複数の設備に関するカテゴリそれぞれに対応する施設に関する施設情報を含む、道路地図に関する地図情報を記憶する記憶機能と、施設情報に記録されるカテゴリの選択と、カテゴリに応じた設備の選択とのうち少なくとも一方を受け付ける第1受付機能と、目的地と、その目的地に到着する前の移動中に施設情報に記録された施設に立ち寄る予定時刻とを含む検索条件を受け付ける第2受付機能と、記憶機能に記憶される地図情報を参照して、第2受付機能で受け付けた目的地までの経路探索を行う際に、目的地まで移動する途中の第2受付機能で受け付けた予定時刻に到達予定の位置を含む所定領域内にある、第1受付機能で受け付けたカテゴリ及び設備の少なくとも一方に対応する施設を通知する通知機能と、を実現させる。
これにより、情報処理プログラムは、上述した一態様の情報処理装置と同様の効果を奏してもよい。
【符号の説明】
【0074】
100 情報処理装置
110 制御部
111 第1受付部
112 第2受付部
113 第3受付部
114 設定部
115 推定部
116 経路探索部
117 通知部
118 出力制御部
121 通信部
122 記憶部
123 表示部
200 車両
300 施設