(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024066600
(43)【公開日】2024-05-16
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/02 20230101AFI20240509BHJP
【FI】
G06Q40/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022176067
(22)【出願日】2022-11-02
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【弁理士】
【氏名又は名称】速水 進治
(72)【発明者】
【氏名】田中 ひとみ
(72)【発明者】
【氏名】石田 直也
【テーマコード(参考)】
5L040
5L055
【Fターム(参考)】
5L040BB32
5L055BB32
(57)【要約】
【課題】ローンの申込み手続きを簡単化する情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置10は、識別情報取得部110、対象情報取得部130、および審査情報生成部150を備える。識別情報取得部110は、対象者の識別情報を取得する。対象情報取得部130は、情報記憶部に記憶された対象者に関する情報であって、ローンに関する審査に必要な対象情報を、対象者の識別情報を用いて取得する。審査情報生成部150は、取得した対象情報を用いて、ローンに関する審査に用いるための審査情報を生成する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象者の識別情報を取得する識別情報取得手段と、
情報記憶手段に記憶された前記対象者に関する情報であって、ローンに関する審査に必要な対象情報を、前記対象者の識別情報を用いて取得する対象情報取得手段と、
取得した前記対象情報を用いて、ローンに関する審査に用いるための審査情報を生成する審査情報生成手段とを備える
情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記対象情報は、税または所得に関する情報、および雇用保険に関する情報のうち、一以上を含む
情報処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理装置において、
前記対象情報は、複数年分の税または所得に関する情報を含む
情報処理装置。
【請求項4】
請求項1または2に記載の情報処理装置において、
前記審査情報を出力する審査情報出力手段をさらに備える
情報処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載の情報処理装置において、
前記審査情報出力手段は、前記情報処理装置とは異なる装置に、前記審査情報を出力する
情報処理装置。
【請求項6】
請求項4に記載の情報処理装置において、
前記審査情報出力手段は、当該情報処理装置に接続されたディスプレイに前記審査情報を表示させる
情報処理装置。
【請求項7】
請求項1または2に記載の情報処理装置と、
仲介処理装置とを備え、
前記対象情報取得手段は、前記情報記憶手段から情報を取得する前記仲介処理装置を介して前記対象情報を取得する
情報処理システム。
【請求項8】
請求項7に記載の情報処理システムにおいて、
前記仲介処理装置は、
複数種類の情報のうち、前記対象情報として取得すべき情報を指定する指定情報を、前記情報処理装置から取得する指定情報取得手段と、
前記指定情報が示す情報を取得するための取得要求情報を送信する要求手段と、
前記取得要求情報に応じて送信された情報を、前記対象情報として取得する応答情報取得手段と、
取得した前記対象情報を、前記情報処理装置に送信する対象情報送信部とを備える
情報処理システム。
【請求項9】
一以上のコンピュータが、
対象者の識別情報を取得し、
情報記憶手段に記憶された前記対象者に関する情報であって、ローンに関する審査に必要な対象情報を、前記対象者の識別情報を用いて取得し、
取得した前記対象情報を用いて、ローンに関する審査に用いるための審査情報を生成する
情報処理方法。
【請求項10】
コンピュータを、
対象者の識別情報を取得する識別情報取得手段、
情報記憶手段に記憶された前記対象者に関する情報であって、ローンに関する審査に必要な対象情報を、前記対象者の識別情報を用いて取得する対象情報取得手段、および
取得した前記対象情報を用いて、ローンに関する審査に用いるための審査情報を生成する審査情報生成手段として機能させる
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
消費者がローンの貸付を受けようとする場合には、申込みのために様々な情報を金融機関に提出する必要があり、労力を要していた。
【0003】
特許文献1には、ユーザから受け付けた審査申込情報と本人確認資料とに基づきユーザに対するローン審査を実行することが記載されている。また、特許文献1には、受付部が、本人確認資料の画像情報を解析又は認識し、提出された本人確認資料の種別を決定し、登録されている当該種別の証明書のレイアウト情報に基づき、本人確認資料の各記載内容を特定することや、ローン審査を学習済みモデルによって実行することが記載されている。
【0004】
特許文献2には、マイナポータル(登録商標)等、各種個人情報にアクセス可能な機能を有する外部システムを介して、個人情報を取得することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2020-3869号公報
【特許文献2】特開2019-192080号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上述した特許文献1の技術は、審査申込情報をユーザが提供する必要があったため、ユーザの労力を低減できないという問題点があった。また、上述した特許文献2の技術は、個人情報が、その個人に提示すべき提示情報の生成に用いられるため、金融機関等が審査に必要な情報を得られるものではなかった。
【0007】
本発明の目的の一例は、上述した課題を鑑み、ローンの申込み手続きを簡単化する情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様によれば、
対象者の識別情報を取得する識別情報取得手段と、
情報記憶手段に記憶された前記対象者に関する情報であって、ローンに関する審査に必要な対象情報を、前記対象者の識別情報を用いて取得する対象情報取得手段と、
取得した前記対象情報を用いて、ローンに関する審査に用いるための審査情報を生成する審査情報生成手段とを備える
情報処理装置が提供される。
【0009】
本発明の一態様によれば、
上記の情報処理装置と、
仲介処理装置とを備え、
前記対象情報取得手段は、前記情報記憶手段から情報を取得する前記仲介処理装置を介して前記対象情報を取得する
情報処理システムが提供される。
【0010】
本発明の一態様によれば、
一以上のコンピュータが、
対象者の識別情報を取得し、
情報記憶手段に記憶された前記対象者に関する情報であって、ローンに関する審査に必要な対象情報を、前記対象者の識別情報を用いて取得し、
取得した前記対象情報を用いて、ローンに関する審査に用いるための審査情報を生成する
情報処理方法が提供される。
【0011】
本発明の一態様によれば、
コンピュータを、
対象者の識別情報を取得する識別情報取得手段、
情報記憶手段に記憶された前記対象者に関する情報であって、ローンに関する審査に必要な対象情報を、前記対象者の識別情報を用いて取得する対象情報取得手段、および
取得した前記対象情報を用いて、ローンに関する審査に用いるための審査情報を生成する審査情報生成手段として機能させる
プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0012】
本発明の一態様によれば、ローンの申込み手続きを簡単化する情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、およびプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】第1の実施形態に係る情報処理装置の概要を示す図である。
【
図2】情報処理装置を実現するための計算機を例示する図である。
【
図3】第1の実施形態に係る情報処理方法の流れを例示するフローチャートである。
【
図4】第2の実施形態に係る情報処理装置の機能構成を例示するブロック図である。
【
図6】第3の実施形態に係る情報処理システムの概要を示す図である。
【
図7】第3の実施形態に係る仲介処理装置の概要を示す図である。
【
図8】第3の実施形態に係る仲介処理方法の流れを例示するフローチャートである。
【
図9】第4の実施形態に係る情報処理システムの構成および使用環境を例示する図である。
【
図10】第5の実施形態に係る情報処理システムの構成および使用環境を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0015】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る情報処理装置10の概要を示す図である。情報処理装置10は、識別情報取得部110、対象情報取得部130、および審査情報生成部150を備える。識別情報取得部110は、対象者の識別情報を取得する。対象情報取得部130は、情報記憶部に記憶された対象者に関する情報であって、ローンに関する審査に必要な対象情報を、対象者の識別情報を用いて取得する。審査情報生成部150は、取得した対象情報を用いて、ローンに関する審査に用いるための審査情報を生成する。
【0016】
この情報処理装置10によれば、ローンの申込み手続きを簡単化できる。
【0017】
以下、情報処理装置10の詳細例について説明する。本実施形態において、対象者はローンの申込みをしようとする人である。識別情報はたとえば各個人に付与された個人識別番号である。識別情報はたとえばマイナンバー(登録商標)、または公的個人認証サービスJPKI(Japanese Public Key Infrastructure)で用いられる電子証明書である。識別情報取得部110はたとえば、対象者の入力を受け付けることにより、対象者の識別情報を取得できる。
【0018】
情報記憶部は、複数の個人の個人情報を保持している。情報記憶部は、情報処理装置10の外部に設けられている。なお、情報記憶部は複数の記憶装置で構成されうる。情報記憶部に保持された個人情報は、情報処理装置10の外部に設けられた外部システムに、対象者の識別情報を含む取得要求情報を送信することで取得できる。外部システムは、たとえば行政機関のシステムである。外部システムは、対象者の識別情報を含む取得要求情報を受信すると、取得要求情報に応じて、その対象者の個人情報の少なくとも一部を送信する。
【0019】
対象情報取得部130は、識別情報取得部110が取得した対象者の識別情報を用いて、対象者の対象情報を取得する。対象情報取得部130は、直接外部システムに取得要求情報を送信してもよいし、第3の実施形態で説明するような仲介処理装置20を介して外部システムから対象情報を取得してもよい。
【0020】
情報記憶部に保持された個人情報には、様々な種類の情報が含まれる。そして、情報記憶部に保持された個人情報には、ローンに関する審査に必要な情報、すなわち対象情報が含まれる。対象情報はたとえば、税または所得に関する情報、および雇用保険に関する情報のうち、一以上を含む。
【0021】
税または所得に関する情報の例には、総所得金額、配当所得額、給与所得額、山林所得額、給与収入額、課税年度、公的年金等所得額、医療費控除額、公的年金等収入額、生命保険料控除額、事業所得額、所得税確定申告書の提出の有無、不動産所得額、住民税申告書の提出の有無、配偶者控除、および扶養控除等の各情報が含まれる。雇用保険に関する情報の例には、事業所名称、および資格取得年月日等が含まれる。対象情報取得部130は、これらのうち複数種類の情報を対象情報として取得することができる。
【0022】
また、情報記憶部には、税または所得に関する情報が複数年分保持されており、対象情報は、複数年分(たとえば5年分)の税または所得に関する情報を含むことができる。そうすることで、より正確な審査を可能とする審査情報が得られる。
【0023】
審査情報は、対象情報取得部130が取得した対象情報を用いて生成される。ただし、審査情報は、対象情報取得部130が取得した対象情報以外の情報(たとえば対象者の氏名、電話番号、電子メールアドレス等)をさらに用いて生成されてもよい。対象情報以外の情報は、たとえば、対象者からの入力に基づいて対象情報取得部130が取得することができる。
【0024】
審査情報は、ローンに関する審査に用いるための情報である。「ローンに関する審査」には、ローンの保証に関する審査が含まれる。すなわち、審査情報は、対象者に貸付を行うか否かの審査、および、対象者のローン保証を行うか否かの審査の少なくとも一方に用いられる。生成された審査情報は、第2の実施形態等で説明するように、金融機関の担当者が内容を確認できる形態で出力されてもよい。その他、審査情報は、審査情報生成部150からアクセス可能な記憶部(たとえば後述するストレージデバイス1080または、情報処理装置10の外部の記憶装置)に保持されてもよい。また、審査情報は、機械学習により得られる判定モデルに入力されてもよい。判定モデルはたとえば、貸付または保証の可否を示す情報を出力するモデルである。
【0025】
本実施形態によれば、対象情報取得部130が、情報記憶部に記憶された対象者に関する情報であって、ローンに関する審査に必要な対象情報を、対象者の識別情報を用いて取得する。したがって、利用者が情報を集めて提出する必要がなく、利用者の利便性が向上する。さらに、審査を行う側では、利用者から情報を得る場合に比べて、多くの情報を得ることができるとともに、正確な情報を得ることができる(利用者が虚偽報告できなくなる)ことから、審査の精度を高められる。
【0026】
情報処理装置10のハードウエア構成について以下に説明する。情報処理装置10の各機能構成部(識別情報取得部110、対象情報取得部130、および審査情報生成部150)は、各機能構成部を実現するハードウエア(例:ハードワイヤードされた電子回路など)で実現されてもよいし、ハードウエアとソフトウエアとの組み合わせ(例:電子回路とそれを制御するプログラムの組み合わせなど)で実現されてもよい。以下、情報処理装置10の各機能構成部がハードウエアとソフトウエアとの組み合わせで実現される場合について、さらに説明する。
【0027】
図2は、情報処理装置10を実現するための計算機1000を例示する図である。計算機1000は任意の計算機である。例えば計算機1000は、SoC(System On Chip)、Personal Computer(PC)、サーバマシン、タブレット端末、またはスマートフォンなどである。計算機1000は、情報処理装置10を実現するために設計された専用の計算機であってもよいし、汎用の計算機であってもよい。また、情報処理装置10は、一つの計算機1000で実現されても良いし、複数の計算機1000の組み合わせにより実現されても良い。
【0028】
計算機1000は、バス1020、プロセッサ1040、メモリ1060、ストレージデバイス1080、入出力インタフェース1100、およびネットワークインタフェース1120を有する。バス1020は、プロセッサ1040、メモリ1060、ストレージデバイス1080、入出力インタフェース1100、およびネットワークインタフェース1120が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ1040などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。プロセッサ1040は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、または FPGA(Field-Programmable Gate Array)などの種々のプロセッサである。メモリ1060は、RAM(Random Access Memory)などを用いて実現される主記憶装置である。ストレージデバイス1080は、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、メモリカード、または ROM(Read Only Memory)などを用いて実現される補助記憶装置である。
【0029】
入出力インタフェース1100は、計算機1000と入出力デバイスとを接続するためのインタフェースである。例えば入出力インタフェース1100には、キーボードなどの入力装置や、ディスプレイなどの出力装置が接続される。入出力インタフェース1100が入力装置や出力装置に接続する方法は、無線接続であってもよいし、有線接続であってもよい。
【0030】
ネットワークインタフェース1120は、計算機1000をネットワークに接続するためのインタフェースである。この通信網は、例えば LAN(Local Area Network)や WAN(Wide Area Network)である。ネットワークインタフェース1120がネットワークに接続する方法は、無線接続であってもよいし、有線接続であってもよい。10は1120を介して、上述した外部システムと通信可能である。
【0031】
ストレージデバイス1080は、情報処理装置10の各機能構成部を実現するプログラムモジュールを記憶している。プロセッサ1040は、これら各プログラムモジュールをメモリ1060に読み出して実行することで、各プログラムモジュールに対応する機能を実現する。
【0032】
図3は、本実施形態に係る情報処理方法の流れを例示するフローチャートである。本実施形態に係る情報処理方法は、一以上のコンピュータにより実行される。本情報処理方法は、ステップS11~ステップS13を含む。ステップS11では、対象者の識別情報が取得される。ステップS12では、情報記憶部に記憶された対象者に関する情報であって、ローンに関する審査に必要な対象情報が、対象者の識別情報を用いて取得される。ステップS13では、取得された対象情報を用いて、ローンに関する審査に用いるための審査情報が生成される。
【0033】
本実施形態に係る情報処理方法は、情報処理装置10により実行されうる。
【0034】
以上、本実施形態によれば、対象情報取得部130は、情報記憶部に記憶された対象者に関する情報であって、ローンに関する審査に必要な対象情報を、対象者の識別情報を用いて取得する。したがって、ローンの申込み手続きを簡単化することができる。
【0035】
(第2の実施形態)
図4は、第2の実施形態に係る情報処理装置10の機能構成を例示するブロック図である。本実施形態に係る情報処理装置10は、以下に説明する点を除いて第1の実施形態に係る情報処理装置10と同じである。本実施形態に係る情報処理装置10は、審査情報を出力する審査情報出力部170をさらに備える。
【0036】
審査情報出力部170は、情報処理装置10に接続されたディスプレイ100に審査情報を表示させる。ディスプレイ100は、たとえば情報処理装置10を実現する計算機1000の入出力インタフェース1100に接続されている。ただし、情報処理装置10とディスプレイ100は物理的に一体化されていてもよい。
【0037】
上述した通り、情報処理装置10は、複数の計算機1000の組み合わせにより実現されてもよい。たとえば、識別情報取得部110および対象情報取得部130を実現する第1の計算機1000と、審査情報生成部150および審査情報出力部170を実現する第2の計算機1000との組み合わせにより計算機1000が実現されても良い。その場合、第1の計算機1000により実現される対象情報取得部130は、取得した対象情報を、第1の計算機1000および第2の計算機1000からアクセス可能な記憶装置に保持させる。この記憶装置はたとえば、第1の計算機1000または第2の計算機1000のストレージデバイス1080で実現されてもよいし、第1の計算機1000および第2の計算機1000の外部に設けられてもよい。第2の計算機1000により実現される審査情報生成部150は、その記憶装置から対象情報を読み出し、審査情報を生成する。そして、審査情報出力部170は、第2の計算機1000に接続されたディスプレイ100に審査情報を表示させる。
【0038】
他の例として、識別情報取得部110、対象情報取得部130、および審査情報生成部150を実現する第1の計算機1000と、審査情報出力部170を実現する第2の計算機1000との組み合わせにより計算機1000が実現されても良い。その場合、第1の計算機1000により実現される審査情報生成部150は生成した審査情報を、第1の計算機1000および第2の計算機1000からアクセス可能な記憶装置に保持させる。この記憶装置はたとえば、第1の計算機1000または第2の計算機1000のストレージデバイス1080で実現されてもよいし、第1の計算機1000および第2の計算機1000の外部に設けられてもよい。第2の計算機1000により実現される審査情報出力部170は、その記憶装置から審査情報を読み出し、第2の計算機1000に接続されたディスプレイ100に審査情報を表示させる。
【0039】
図5は、審査情報の構成を例示する図である。審査情報は、たとえば、審査に必要な情報を示すテーブルでありえる。金融機関等の担当者は、このような審査情報を確認して、ローンに関する審査を行える。
【0040】
審査情報出力部170が審査情報を出力する方法は、上記の例に限定されない。たとえば、審査情報出力部170は、審査情報を印刷するためにプリンターに出力してもよいし、電子メールで送信してもよい。
【0041】
本実施形態に係る情報処理装置10を実現する計算機のハードウエア構成は、情報処理装置10と同様に、例えば
図2によって表される。ただし、本実施形態に係る情報処理装置10を実現する計算機1000のストレージデバイス1080には、本実施形態の審査情報出力部170の機能を実現するプログラムがさらに記憶される。
【0042】
次に、本実施形態の作用および効果について説明する。本実施形態においては第1の実施形態と同様の作用および効果が得られる。加えて、本実施形態によれば情報処理装置10は、審査情報を出力する審査情報出力部170をさらに備える。したがって、金融機関等の担当者が容易に審査情報を確認できる。
【0043】
(第3の実施形態)
図6は、本実施形態に係る情報処理システム50の概要を示す図である。本実施形態に係る情報処理装置10は、以下に説明する点を除いて、第1および第2の実施形態の少なくともいずれかに係る情報処理装置10と同じである。本実施形態に係る情報処理システム50は、情報処理装置10および仲介処理装置20を備える。情報処理装置10の対象情報取得部130は、情報記憶部から情報を取得する仲介処理装置20を介して対象情報を取得する。
【0044】
図7は、第3の実施形態に係る仲介処理装置20の概要を示す図である。仲介処理装置20は、指定情報取得部210、要求部230、応答情報取得部250、および対象情報送信部270を備える。指定情報取得部210は、複数種類の情報のうち、対象情報として取得すべき情報を指定する指定情報を、情報処理装置10から取得する。要求部230は、指定情報が示す情報を取得するための取得要求情報を送信する。応答情報取得部250は、取得要求情報に応じて送信された情報を、対象情報として取得する。対象情報送信部270は、取得した対象情報を、情報処理装置10に送信する。
【0045】
情報記憶部には、複数種類の情報が記憶されている。すなわち、第1の実施形態で上述した外部システムからは、複数種類の情報が取得可能である。本実施形態に係る仲介処理装置20によれば、情報記憶部に記憶された複数種類の情報、すなわち、外部システムから取得可能な複数種類の情報のうち、指定情報が示す情報のみを取得できる。
【0046】
情報記憶部に記憶された複数種類の情報には、たとえば、健康または医療に関する情報、税または所得に関する情報、年金に関する情報、子どもまたは子育てに関する情報、戸籍または世帯に関する情報、福祉または介護に関する情報、雇用保険または労災に関する情報、および公的給付用口座に関する情報等が含まれる。
【0047】
健康または医療に関する情報の例には、予防接種、検診、医療保険、および保険証等のそれぞれに関する情報が含まれる。税または所得に関する情報については、第1の実施形態で説明した通りである。年金に関する情報の例には、各種の給付、各種手当の支給、および保険料徴収等のそれぞれに関する情報が含まれる。子どもまたは子育てに関する情報の例には、児童手当、母子保健、および教育支援等のそれぞれに関する情報が含まれる。戸籍または世帯に関する情報の例には、世帯番号、世帯主、婚姻、出生地、本籍地、および死亡等のそれぞれに関する情報が含まれる。福祉または介護に関する情報の例には、障害保健福祉、生活保護、および高齢者福祉等のそれぞれに関する情報が含まれる。雇用保険または労災に関する情報の例には、雇用保険資格、雇用保険給付、職業訓練、事業所名称、および資格取得年月日等のそれぞれに関する情報が含まれる。
【0048】
本実施形態において、情報処理装置10と仲介処理装置20とは互いに通信可能である。情報処理装置10の対象情報取得部130は、対象者の識別情報と、対象情報として取得すべき情報を指定する指定情報とを仲介処理装置20に送信する。ここで、対象情報として取得すべき情報はたとえば、第1の実施形態で説明した、税または所得に関する情報、および雇用保険に関する情報でありうる。指定情報は、たとえば取得すべき一以上の情報のそれぞれを示すコードを含む。
【0049】
指定情報は、情報処理装置10において一意に予め定められていてもよいし、ローン商品ごとに定められていてもよい。たとえば指定情報は、情報処理装置10を実現する計算機1000のストレージデバイス1080に予め保持されており、対象情報取得部130がそれを読み出して用いることができる。ローン商品ごとに指定情報が定められている場合には、対象情報取得部130は、利用者の入力に基づきローン商品を特定し、特定したローン商品に対応する指定商品を読み出す。
【0050】
指定情報取得部210は、情報処理装置10から対象者の識別情報および指定情報を取得する。要求部230は、指定情報が示す情報を取得するための取得要求情報を送信する。ここで、要求部230は、取得した指定情報を、外部システムが受付可能な形態に変換してもよい。要求部230が送信する取得要求情報には、複数種類の情報のうち、どの情報をリクエストするかを示す項目情報が含まれる。すなわち、要求部230が送信する取得要求情報に含まれる項目情報には、対象情報として取得すべき情報(項目)が示されている。より詳しくは、指定情報に示される一以上の項目(情報の種類)と、項目情報に示される一以上の項目とは、過不足なく一致していることが好ましい。また、取得要求情報には対象者の識別情報が含まれる。
【0051】
外部システムが取得要求情報を受信すると、外部システムは、取得要求情報に基づき、対象者に関する情報を仲介処理装置20に送信する。ここで外部システムが送信する情報は、取得要求情報の項目情報に示された種類の情報である。要求部230が送信した取得要求情報に応じて外部システムから送信された情報を、応答情報取得部250が対象情報として受信する。
【0052】
そして、対象情報送信部270は、応答情報取得部250が受信した対象情報を情報処理装置10へ送信する。情報処理装置10の対象情報取得部130は、応答情報取得部250が送信した対象情報を受信することにより取得する。
【0053】
仲介処理装置20のハードウエア構成について以下に説明する。仲介処理装置20の各機能構成部(指定情報取得部210、要求部230、応答情報取得部250、および対象情報送信部270)は、各機能構成部を実現するハードウエア(例:ハードワイヤードされた電子回路など)で実現されてもよいし、ハードウエアとソフトウエアとの組み合わせ(例:電子回路とそれを制御するプログラムの組み合わせなど)で実現されてもよい。以下、仲介処理装置20の各機能構成部がハードウエアとソフトウエアとの組み合わせで実現される場合について、さらに説明する。
【0054】
仲介処理装置20を実現する計算機のハードウエア構成は、情報処理装置10と同様に、例えば
図2によって表される。ただし、本実施形態の仲介処理装置20を実現する計算機1000のストレージデバイス1080には、本実施形態の仲介処理装置20の各機能構成部の機能を実現するプログラムモジュールが記憶される。仲介処理装置20は、たとえば仲介処理装置20の各機能構成部を実現する計算機1000のネットワークインタフェース1120を介して情報処理装置10および外部システムと通信する。
【0055】
図8は、本実施形態に係る仲介処理方法の流れを例示するフローチャートである。本実施形態係る仲介処理方法は、一以上のコンピュータにより実行される。本仲介処理方法は、ステップS21~ステップS24を含む。ステップS21では、複数種類の情報のうち、対象情報として取得すべき情報を指定する指定情報が、情報処理装置から取得される。ステップS22では、指定情報が示す情報を取得するための取得要求情報が送信される。ステップS23では、取得要求情報に応じて送信された情報が、対象情報として取得される。ステップS24では、取得された対象情報が、情報処理装置に送信される。
【0056】
本実施形態に係る仲介処理方法は、仲介処理装置20によって実行されうる。
【0057】
次に、本実施形態の作用および効果について説明する。本実施形態においては第1の実施形態と同様の作用および効果が得られる。加えて、本実施形態によれば、情報処理装置10は仲介処理装置20を介して外部システムから対象情報を取得する。したがって、外部システムから情報を取得するための仲介処理装置20の運用、セキュリティ監視、保守、およびメンテナンス等を、情報処理装置10の管理および運用等とは切り離すことができる。たとえば、情報処理装置10が金融機関のシステムに含まれる場合でも、仲介処理装置20の運用、セキュリティ監視、保守、およびメンテナンス等を金融機関が担う必要がない。たとえば仲介サービス提供者が仲介処理装置20の運用、セキュリティ監視、保守、およびメンテナンス等を担い、金融機関に仲介処理装置20を利用した仲介サービスを提供する。
【0058】
また、本実施形態によれば、要求部230は、指定情報が示す情報を取得するための取得要求情報を送信する。したがって、必要な情報のみを取得することができ、通信負荷や情報処理負荷を低減できる。
【0059】
(第4の実施形態)
図9は、第4の実施形態に係る情報処理システム50の構成および使用環境を例示する図である。本実施形態に係る情報処理装置10は、以下に説明する点を除いて、第1から第3の実施形態の少なくともいずれかに係る情報処理装置10と同じである。本実施形態に係る仲介処理装置20は、以下に説明する点を除いて第3の実施形態に係る仲介処理装置20と同じである。
【0060】
申込端末40と情報処理装置10とは互いに通信可能に接続されている。情報処理装置10と仲介処理装置20とは互いに通信可能に接続されている。仲介処理装置20と外部システム30とは互いに通信可能に接続されている。
【0061】
本実施形態に係る情報処理システム50が実行する処理の流れを以下に説明する。金融機関にローンを申し込む利用者(対象者)は、申込端末40を用いて、申込み手続きを行う。金融機関の例には、銀行、信用金庫、信用組合、保険会社、公的金融機関、消費者金融、保証会社等が含まれる。ローンの種類は特に限定されず、ローンの例には、住宅ローン、教育ローン、マイカーローン、カードローン、キャッシングローン等が含まれる。なお、ローンの申込みの例には、仮審査の申込み、本審査の申込み、保証に関する申込み、および極度増額の申込みが含まれる。
【0062】
申込端末40は、利用者が所有する端末でもよいし、金融機関に設けられた端末でもよい。申込端末40の種類は特に限定されず、申込端末40はたとえばPC、タブレット端末、またはスマートフォンである。利用者は、金融機関等が提供するwebサービスまたはアプリケーションをインタフェースとして申込み手続きが行える。申込端末40で、そのwebサービスにアクセスする、またはそのアプリケーション開くことで、情報を入力するべき画面が表示される。
【0063】
具体的には利用者は、申込端末40にローンの申込みに必要な情報(氏名、住所、電話番号、電子メールアドレス等)を入力する。利用者はさらに、借り入れ希望金額や融資希望日、返済期間等を入力してもよい。
【0064】
また、利用者は識別情報を入力する操作を行う。具体的にはたとえば、利用者の識別情報は、マイナンバーカード等の媒体に格納されている。利用者は、申込端末40に登載または接続されたカードリーダーに、媒体をかざすことで、識別情報を読み取らせる。たとえば、マイナンバーカードのチップにはJPKI認証基盤などでの本人確認に利用可能な電子証明書が記憶されており、申込端末40は、この電子証明書を人物識別情報として取得することができる。
【0065】
また、申込端末40には、利用者の個人情報の取得および利用に関する同意を得るための画面が表示される。利用者は、「同意」ボタンを選択する等、同意を示す所定の操作を申込端末40に対して行う。
【0066】
利用者は、ローンの申込みのために、金融機関に所得や税に関する情報を提出する必要はない。
【0067】
このようにして、申込端末40に、ローンの申込みに必要な情報、および利用者の識別情報が入力されると、情報処理装置10はそれらの情報を申込端末40から取得する。情報処理装置10は、仲介処理装置20に対して利用者の識別情報を送信する。また、情報処理装置10は、第3の実施形態で説明したように、指定情報を仲介処理装置20へ送信する。情報処理装置10と仲介処理装置20との間の情報の送受信は仲介サービス提供者が提供するAPI(Application Programming Interface)を利用して行える。
【0068】
仲介処理装置20は、識別情報および指定情報を取得すると、第3の実施形態で説明したように、指定情報が示す情報を取得するための取得要求情報を外部システム30に送信する。取得要求情報には、利用者の識別情報が含まれる。仲介処理装置20と外部システム30との間の情報の送受信は行政機関が提供するAPIを利用して行える。
【0069】
外部システム30は、仲介処理装置20から受信した取得要求情報に基づいて、情報記憶部300に保持されている個人情報の中から、対象とする個人情報を読み出し、仲介処理装置20に送信する。仲介処理装置20は、外部システム30から送信された個人情報を、対象情報として取得する。なお、外部システム30は互いに離れた位置にある複数の装置および複数の記憶部で構成されうる。情報記憶部300は複数の記憶部で構成されうる。すなわち、対象情報に複数種類の情報が含まれる場合、それらの全ての情報が一つの記憶部に保持されている必要はない。対象情報は、外部システム30を構成する複数の記憶部のうち二以上から読み出された情報の組み合わせでありうる。
【0070】
仲介処理装置20は、利用者の対象情報を取得すると、情報処理装置10に送信する。情報処理装置10の対象情報取得部130が、対象情報を取得する。そして、情報処理装置10の審査情報生成部150が対象情報と、申込端末40から得たローンの申込みに必要な情報とを用いて審査情報を生成する。また、たとえば情報処理装置10の審査情報出力部170が審査情報をディスプレイ100に出力する。金融機関の担当者は、ディスプレイ100に表示された審査情報を確認して審査を行える。
【0071】
審査結果は利用者に知らされる。審査結果を利用者に知らせる方法は特に限定されないが、たとえば申込端末40に通知する方法、電子メールで送信する方法、担当者が電話連絡する方法、書面を郵送する方法等が例として挙げられる。
【0072】
次に、本実施形態の作用および効果について説明する。本実施形態においては第1から第3の実施形態の少なくともいずれかと同様の作用および効果が得られる。
【0073】
(第5の実施形態)
図10は、第5の実施形態に係る情報処理システム50の構成および使用環境を例示する図である。本実施形態に係る情報処理システム50は、以下に説明する点を除いて、第4の実施形態に係る情報処理システム50と同じである。
【0074】
保証会社が銀行等に対して保証サービスを提供し、銀行等がその保証サービスを利用したローン商品を利用者に提供することが行われている。ここで、保証会社が情報処理装置10を利用して対象情報を取得し、審査のための情報を銀行等に提供することで、利用者および銀行等にとっての利便性が向上する。「銀行等」の例には、銀行、信用金庫、および信用組合が含まれる。以下では、情報処理装置10およびディスプレイ100がそれぞれ保証会社の装置およびディスプレイであり、銀行のシステム60およびディスプレイ600がそれぞれ銀行のシステムおよびディスプレイである場合の例について説明する。
【0075】
本実施形態に係る識別情報取得部110は、銀行のシステム60を介して、申込端末40からローンの申込みに必要な情報および利用者の識別情報を取得する。申込端末40は、利用者が所有する端末でもよいし、銀行に設けられた端末でもよい。申込端末40と銀行のシステム60とは互いに通信可能に接続されている。銀行のシステム60と情報処理装置10とは互いに通信可能に接続されている。利用者は、銀行が提供するwebサービスまたはアプリケーションをインタフェースとして申込み手続きが行える。保証会社が提供するwebサービスが銀行のwebサービス内に組み込まれてもよい。利用者は、第4の実施形態で説明したのと同様にして、銀行に対してローンの申込み手続きを行える。
【0076】
申込端末40に、ローンの申込みに必要な情報、および利用者の識別情報が入力されると、銀行のシステム60はそれらの情報を申込端末40から取得する。また、銀行のシステム60は、情報処理装置10に対してローンの申込みに必要な情報、および利用者の識別情報を送信する。情報処理装置10はそれらの情報を銀行のシステム60から受信する。以後、第4の実施形態と同様に、情報処理装置10は対象情報を取得して審査情報を生成する。
【0077】
情報処理装置10の審査情報出力部170が審査情報を保証会社で利用されるディスプレイ100に出力する。保証会社の担当者は、ディスプレイ100に表示された審査情報を確認して、保証を行うか否かの審査を行える。
【0078】
また、本実施形態において、情報処理装置10の審査情報出力部170はさらに、情報処理装置10とは異なる装置に、審査情報を出力する。審査情報出力部170が審査情報を出力する装置はたとえば銀行のシステム60内の装置である。銀行における担当者は、たとえば銀行のシステム60にアクセスすることで、銀行で利用されるディスプレイ600に審査情報を表示させることができる。そして、銀行における担当者は、審査情報を確認してローンの審査を行える。
【0079】
利用者はたとえば、保証会社の審査において保証が可能と判断され、かつ、銀行の審査において貸付が可能であると判断された場合に、貸付を受けられる。
【0080】
次に、本実施形態の作用および効果について説明する。本実施形態においては第4の実施形態と同様の作用および効果が得られる。加えて、銀行等が、個人情報を容易に取得することができる。
【0081】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【0082】
また、上述の説明で用いた複数のフローチャートでは、複数の工程(処理)が順番に記載されているが、各実施形態で実行される工程の実行順序は、その記載の順番に制限されない。各実施形態では、図示される工程の順番を内容的に支障のない範囲で変更することができる。また、上述の各実施形態は、内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。
【0083】
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下に限られない。
1-1. 対象者の識別情報を取得する識別情報取得手段と、
情報記憶手段に記憶された前記対象者に関する情報であって、ローンに関する審査に必要な対象情報を、前記対象者の識別情報を用いて取得する対象情報取得手段と、
取得した前記対象情報を用いて、ローンに関する審査に用いるための審査情報を生成する審査情報生成手段とを備える
情報処理装置。
1-2. 1-1.に記載の情報処理装置において、
前記対象情報は、税または所得に関する情報、および雇用保険に関する情報のうち、一以上を含む
情報処理装置。
1-3. 1-1.または1-2.に記載の情報処理装置において、
前記対象情報は、複数年分の税または所得に関する情報を含む
情報処理装置。
1-4. 1-1.から1-3.のいずれか一つに記載の情報処理装置において、
前記審査情報を出力する審査情報出力手段をさらに備える
情報処理装置。
1-5. 1-4.に記載の情報処理装置において、
前記審査情報出力手段は、前記情報処理装置とは異なる装置に、前記審査情報を出力する
情報処理装置。
1-6. 1-4.または1-5.に記載の情報処理装置において、
前記審査情報出力手段は、当該情報処理装置に接続されたディスプレイに前記審査情報を表示させる
情報処理装置。
2-1. 1-1.から1-6.のいずれか一つに記載の情報処理装置と、
仲介処理装置とを備え、
前記対象情報取得手段は、前記情報記憶手段から情報を取得する前記仲介処理装置を介して前記対象情報を取得する
情報処理システム。
2-2. 2-1.に記載の情報処理システムにおいて、
前記仲介処理装置は、
複数種類の情報のうち、前記対象情報として取得すべき情報を指定する指定情報を、前記情報処理装置から取得する指定情報取得手段と、
前記指定情報が示す情報を取得するための取得要求情報を送信する要求手段と、
前記取得要求情報に応じて送信された情報を、前記対象情報として取得する応答情報取得手段と、
取得した前記対象情報を、前記情報処理装置に送信する対象情報送信部とを備える
情報処理システム。
3-1. 一以上のコンピュータが、
対象者の識別情報を取得し、
情報記憶手段に記憶された前記対象者に関する情報であって、ローンに関する審査に必要な対象情報を、前記対象者の識別情報を用いて取得し、
取得した前記対象情報を用いて、ローンに関する審査に用いるための審査情報を生成する
情報処理方法。
3-2. 3-1.に記載の情報処理方法において、
前記対象情報は、税または所得に関する情報、および雇用保険に関する情報のうち、一以上を含む
情報処理方法。
3-3. 3-1.または3-2.に記載の情報処理方法において、
前記対象情報は、複数年分の税または所得に関する情報を含む
情報処理方法。
3-4. 3-1.から3-3.のいずれか一つに記載の情報処理方法において、
前記一以上のコンピュータがさらに、前記審査情報を出力する
情報処理方法。
3-5. 3-4.に記載の情報処理方法において、
前記一以上のコンピュータは、当該一以上のコンピュータとは異なる装置に、前記審査情報を出力する
情報処理方法。
3-6. 3-4.または3-5.に記載の情報処理方法において、
前記一以上のコンピュータは、当該一以上のコンピュータに接続されたディスプレイに前記審査情報を表示させる
情報処理方法。
4-1. コンピュータを、
対象者の識別情報を取得する識別情報取得手段、
情報記憶手段に記憶された前記対象者に関する情報であって、ローンに関する審査に必要な対象情報を、前記対象者の識別情報を用いて取得する対象情報取得手段、および
取得した前記対象情報を用いて、ローンに関する審査に用いるための審査情報を生成する審査情報生成手段として機能させる
プログラム。
4-2. 4-1.に記載のプログラムにおいて、
前記対象情報は、税または所得に関する情報、および雇用保険に関する情報のうち、一以上を含む
プログラム。
4-3. 4-1.または4-2.に記載のプログラムにおいて、
前記対象情報は、複数年分の税または所得に関する情報を含む
プログラム。
4-4. 4-1.から4-3.のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータをさらに、前記審査情報を出力する審査情報出力手段として機能させる
プログラム。
4-5. 4-4.に記載のプログラムにおいて、
前記審査情報出力手段は、前記コンピュータとは異なる装置に、前記審査情報を出力する
プログラム。
4-6. 4-4.または4-5.に記載のプログラムにおいて、
前記審査情報出力手段は、当該コンピュータに接続されたディスプレイに前記審査情報を表示させる
プログラム。
5-1. 4-1.から4-6.のいずれか一つに記載のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【符号の説明】
【0084】
10 情報処理装置
20 仲介処理装置
30 外部システム
40 申込端末
50 情報処理システム
60 銀行のシステム
100 ディスプレイ
110 識別情報取得部
130 対象情報取得部
150 審査情報生成部
170 審査情報出力部
210 指定情報取得部
230 要求部
250 応答情報取得部
270 対象情報送信部
300 情報記憶部
600 ディスプレイ
1000 計算機
1020 バス
1040 プロセッサ
1060 メモリ
1080 ストレージデバイス
1100 入出力インタフェース
1120 ネットワークインタフェース