(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024006661
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】部品実装システム
(51)【国際特許分類】
H05K 13/02 20060101AFI20240110BHJP
【FI】
H05K13/02 Z
H05K13/02 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022107762
(22)【出願日】2022-07-04
(71)【出願人】
【識別番号】000010076
【氏名又は名称】ヤマハ発動機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115381
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 昌崇
(74)【代理人】
【識別番号】100127797
【弁理士】
【氏名又は名称】平田 晴洋
(72)【発明者】
【氏名】稲田 憲人
【テーマコード(参考)】
5E353
【Fターム(参考)】
5E353AA02
5E353CC01
5E353CC03
5E353DD02
5E353DD05
5E353DD11
5E353EE34
5E353EE37
5E353GG01
5E353HH11
5E353JJ25
5E353JJ42
5E353JJ48
5E353KK01
5E353QQ01
(57)【要約】
【課題】複数の部品実装機が連結された部品実装ラインにおいて部品搭載基板の生産効率の低下を抑制する。
【解決手段】管理装置3は、部品実装ライン2L上の各部品実装機2における基準フィーダー241に部品切れが生じた場合、部品切れフィーダーと同一の部品実装機2内の代替フィーダー242から部品を供給する第1代替部品供給法と、部品切れフィーダーとは異なる部品実装機2内の代替フィーダー242から部品を供給する第2代替部品供給法と、のいずれかの代替部品供給法を選択する選択処理S31を行う。また管理装置3は、代替フィーダー242からの部品供給が完了するごとに、部品切れフィーダーに対応して新たな補給フィーダーが補給されたか否かを判定し、補給フィーダーが補給された場合に当該補給フィーダーから部品を供給する部品供給継続処理S32を行う。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の搬送方向に基板を搬送可能に複数の部品実装機が連結され、部品が搭載された部品搭載基板を生産する部品実装ラインと、
前記複数の部品実装機において基板に搭載される部品の供給制御に関する処理を行う管理装置と、を備え、
前記複数の部品実装機はそれぞれ、
基板に部品を搭載するヘッドユニットと、
前記ヘッドユニットにより基板に搭載される部品を供給するフィーダーとして、前記ヘッドユニットによる基板に対する部品の搭載効率に基づき設定された基準位置に配置された基準フィーダーと、前記基準位置以外に配置され前記基準フィーダーと同種の部品を供給可能な代替フィーダーと、を有する部品供給ユニットと、を含み、
前記管理装置は、
前記複数の部品実装機にそれぞれ対応した前記基準フィーダーのいずれかが、部品切れが発生した部品切れフィーダーとなった場合、前記部品切れフィーダーに代替して部品を供給する代替部品供給法として、前記部品切れフィーダーと同一の部品実装機の前記部品供給ユニットに配置された前記代替フィーダーから部品を供給する第1代替部品供給法と、前記部品切れフィーダーとは異なる部品実装機の前記部品供給ユニットに配置された前記代替フィーダーから部品を供給する第2代替部品供給法と、のいずれかの代替部品供給法を選択する選択処理と、
前記選択処理において選択した代替部品供給法に従った前記代替フィーダーからの部品の供給が完了するごとに、前記部品切れフィーダーの配置された前記基準位置に新たな補給フィーダーが補給されたか否かを判定し、前記補給フィーダーが補給された場合に当該補給フィーダーから部品を供給し、前記補給フィーダーが補給されていない場合には前記代替フィーダーからの部品の供給を継続する部品供給継続処理と、を行う、部品実装システム。
【請求項2】
前記管理装置は、前記選択処理において、前記第1代替部品供給法及び前記第2代替部品供給法のうち、前記第1代替部品供給法を優先的に選択する、請求項1に記載の部品実装システム。
【請求項3】
前記複数の部品実装機における各前記部品供給ユニットには、前記代替フィーダーが複数配置されており、
前記管理装置は、前記選択処理において前記第1代替部品供給法を選択する場合、複数の前記代替フィーダーのうち、前記部品切れフィーダーに対する離間距離が短い代替フィーダーを、前記部品切れフィーダーに代替するフィーダーとして優先的に選定する、請求項1又は2に記載の部品実装システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板に部品を搭載する複数の部品実装機が連結された部品実装ラインを備えた部品実装システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、プリント基板等の基板を搬送可能に複数の部品実装機が連結された部品実装ラインが知られている。部品実装ライン上の各部品実装機は、基板に部品を搭載するヘッドユニットと、基板に搭載される部品を供給するフィーダーが配列された部品供給ユニットと、を備える。部品実装ラインでは、各部品実装機において部品供給ユニット内のフィーダーから供給された部品をヘッドユニットが基板に搭載することにより、部品搭載基板が生産される。
【0003】
部品実装ラインでは、各部品実装機においてフィーダーの部品切れに起因して部品の供給が停止すると、部品搭載基板の生産性が低下する虞がある。この問題を解決するための方策として、各部品実装機の部品供給ユニットに代替フィーダーを配置する(例えば、特許文献1参照)。この場合、部品切れとなったフィーダーに代わって代替フィーダーから部品を供給することができるため、フィーダーの部品切れに起因した部品供給の停止を抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、代替フィーダーは、各部品実装機の部品供給ユニットにおいて、ヘッドユニットによる基板に対する部品の搭載効率に基づき設定された基準位置とは異なる位置に配置される。このため、部品供給ユニットの基準位置に配置された基準フィーダーの部品切れに応じて代替フィーダーから部品を供給し続けると、部品実装ラインにおける部品搭載基板の生産効率が低下する虞がある。
【0006】
本発明の目的は、複数の部品実装機が連結された部品実装ラインにおいて部品搭載基板の生産効率の低下を抑制することが可能な部品実装システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一の局面に係る部品実装システムは、所定の搬送方向に基板を搬送可能に複数の部品実装機が連結され、部品が搭載された部品搭載基板を生産する部品実装ラインと、前記複数の部品実装機において基板に搭載される部品の供給制御に関する処理を行う管理装置と、を備える。前記複数の部品実装機はそれぞれ、基板に部品を搭載するヘッドユニットと、前記ヘッドユニットにより基板に搭載される部品を供給するフィーダーとして、前記ヘッドユニットによる基板に対する部品の搭載効率に基づき設定された基準位置に配置された基準フィーダーと、前記基準位置以外に配置され前記基準フィーダーと同種の部品を供給可能な代替フィーダーと、を有する部品供給ユニットと、を含む。前記管理装置は、前記複数の部品実装機にそれぞれ対応した前記基準フィーダーのいずれかが、部品切れが発生した部品切れフィーダーとなった場合、前記部品切れフィーダーに代替して部品を供給する代替部品供給法として、前記部品切れフィーダーと同一の部品実装機の前記部品供給ユニットに配置された前記代替フィーダーから部品を供給する第1代替部品供給法と、前記部品切れフィーダーとは異なる部品実装機の前記部品供給ユニットに配置された前記代替フィーダーから部品を供給する第2代替部品供給法と、のいずれかの代替部品供給法を選択する選択処理と、前記選択処理において選択した代替部品供給法に従った前記代替フィーダーからの部品の供給が完了するごとに、前記部品切れフィーダーの配置された前記基準位置に新たな補給フィーダーが補給されたか否かを判定し、前記補給フィーダーが補給された場合に当該補給フィーダーから部品を供給し、前記補給フィーダーが補給されていない場合には前記代替フィーダーからの部品の供給を継続する部品供給継続処理と、を行う。
【0008】
この部品実装システムによれば、部品実装ライン上の各部品実装機の部品供給ユニットに配置された基準フィーダー及び代替フィーダーによる部品供給の制御に関する処理が管理装置によって行われる。管理装置は、各部品実装機の部品供給ユニットにおける基準位置に配置された基準フィーダーのいずれかが部品切れの発生した部品切れフィーダーとなった場合に、代替フィーダーから部品を供給する代替部品供給制御として、選択処理と部品供給継続処理とを行う。
【0009】
選択処理において管理装置は、部品切れフィーダーに代替して部品を供給する代替部品供給法として、部品切れフィーダーと同一の部品実装機内の代替フィーダーから部品を供給する第1代替部品供給法と、部品切れフィーダーとは異なる部品実装機内の代替フィーダーから部品を供給する第2代替部品供給法と、のいずれかの代替部品供給法を選択する。これにより、部品切れフィーダーと同一の部品実装機内の代替フィーダーのみならず、部品実装ライン上の他の部品実装機内の代替フィーダーを含めて、部品切れフィーダーに代替する代替フィーダーを選択することができるため、代替フィーダーの選択の自由度を高めることができる。
【0010】
また、部品供給継続処理において管理装置は、選択処理において選択した代替部品供給法に従った代替フィーダーからの部品の供給が完了するごとに、部品切れフィーダーの配置された部品供給ユニット内の基準位置に新たな補給フィーダーが補給されたか否かを判定する。この場合、補給フィーダーの補給に関する判定のタイミングは、部品供給ユニット内の全ての代替フィーダーからの部品の供給が完了するタイミングではなく、選択処理において選択した代替部品供給法に従った1つの代替フィーダーからの部品の供給が完了するタイミングである。つまり、部品切れフィーダーと交換するように部品供給ユニットの基準位置に補給された補給フィーダーから部品を供給するのか、或いは、代替フィーダーからの部品の供給を継続するのかの判断基準となる補給フィーダーの補給に関する判定が、1つの代替フィーダーからの部品の供給が完了するごとに行われる。
【0011】
そして、管理装置は、部品切れフィーダーと交換するように部品供給ユニットの基準位置に補給フィーダーが補給された場合には補給フィーダーから部品を供給し、補給フィーダーが補給されていない場合には代替フィーダーからの部品の供給を継続する。これにより、基準フィーダーの部品切れに起因した部品供給の停止を抑制しつつ、部品実装ラインにおける部品搭載基板の生産効率の低下を抑制することができる。
【0012】
上記の部品実装システムにおいて、前記管理装置は、前記選択処理において、前記第1代替部品供給法及び前記第2代替部品供給法のうち、前記第1代替部品供給法を優先的に選択してもよい。
【0013】
部品切れフィーダーに代替する代替フィーダーとして部品切れフィーダーとは異なる他の部品実装機内の代替フィーダーを使用する場合、部品実装ライン上の各部品実装機における基板に対する部品の搭載順を変更するなどの対応が必要となる。この場合、部品実装ラインにおける部品搭載基板の生産効率が一時的に低下することがある。そこで、管理装置は、選択処理において部品切れフィーダーに代替して部品を供給する代替部品供給法を選択する際に、部品切れフィーダーとは異なる他の部品実装機内の代替フィーダーから部品を供給する第2代替部品供給法よりも、部品切れフィーダーと同一の部品実装機内の代替フィーダーから部品を供給する第1代替部品供給法を優先的に選択する。これにより、代替フィーダーを使用することに伴って部品実装ラインにおける部品搭載基板の生産効率が低下する度合いを可及的に小さくすることができる。
【0014】
上記の部品実装システムにおいて、前記複数の部品実装機における各前記部品供給ユニットには、前記代替フィーダーが複数配置されており、前記管理装置は、前記選択処理において前記第1代替部品供給法を選択する場合、複数の前記代替フィーダーのうち、前記部品切れフィーダーに対する離間距離が短い代替フィーダーを、前記部品切れフィーダーに代替するフィーダーとして優先的に選定してもよい。
【0015】
この態様では、管理装置は、選択処理において部品切れフィーダーに代替して部品を供給する代替部品供給法として第1代替部品供給法を選択する場合、部品供給ユニットの基準位置に配置された部品切れフィーダーに対する離間距離が短い代替フィーダーを、部品切れフィーダーに代替するフィーダーとして優先的に選定する。これにより、代替フィーダーを使用することに伴って部品実装ラインにおける部品搭載基板の生産効率が低下する度合いを可及的に小さくすることができる。
【発明の効果】
【0016】
以上説明したように、本発明によれば、複数の部品実装機が連結された部品実装ラインにおいて部品搭載基板の生産効率の低下を抑制することが可能な部品実装システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の一実施形態に係る部品実装システムを概略的に示す図である。
【
図2】部品実装システムに備えられる部品実装ラインにおける部品実装機の構成を示す平面図である。
【
図3】部品実装機のヘッドユニットの部分を拡大して示す側断面図である。
【
図4】部品実装ラインにおける各部品実装機の部品供給ユニットの構成を示す平面図である。
【
図5】部品実装システムに備えられる管理装置が行う部品供給制御に関する処理のフローを示すフローチャートである。
【
図6】管理装置が行う部品供給制御に関する処理のフローを示すフローチャートである。
【
図7】管理装置が選択処理において第1代替部品供給法を選択した場合を説明するための図である。
【
図8】管理装置が選択処理において第2代替部品供給法を選択した場合を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態に係る部品実装システムについて、図面に基づいて説明する。
【0019】
図1に示されるように、部品実装システム1は、複数の部品実装機2が連結された部品実装ライン2Lと、管理装置3とを備える。
【0020】
部品実装ライン2Lは、プリント基板等の基板PP上に電子部品等の部品が搭載された部品搭載基板を生産するための生産ラインである。部品実装ライン2Lでは、所定の搬送方向Xに基板PPを搬送可能に複数の部品実装機2が連結されている。
図1では、第1部品実装機2A、第2部品実装機2B及び第3部品実装機2Cの3台の部品実装機2が、基板PPの搬送方向Xの上流側から下流側に向かって順番に並んで配設される例が示されている。なお、部品実装ライン2Lには、複数の部品実装機2に対する搬送方向Xの上流側に基板PPに半田ペーストを印刷する印刷装置が配設され、複数の部品実装機2に対する搬送方向Xの下流側にリフロー処理を行うリフロー装置が配設されていてもよい。また、基板PPの搬送方向Xにおいて、例えば、印刷装置と部品実装機2との間の位置、部品実装機2とリフロー装置との間の位置、リフロー装置の下流側の位置などに、検査装置が配設されていてもよい。
【0021】
図1に加えて
図2~
図4を参照しながら、部品実装ライン2L上の各部品実装機2について説明する。なお、以下では、方向関係については水平面上において互いに直交するXY直交座標を用いて説明する。
図2に示されるように、部品実装機2は、本体フレーム21、搬送ユニット23、部品供給ユニット24、及びヘッドユニット25を備える。
【0022】
本体フレーム21は、部品実装機2を構成する各ユニット等が配置される構造体であり、X軸方向及びY軸方向の両方向と直交する方向(鉛直方向)から見た平面視で略矩形状に形成されている。
【0023】
搬送ユニット23は、例えば、基板PPの搬送方向Xに平行なX軸方向に延びるコンベアであり、本体フレーム21に配置される。搬送ユニット23は、基板PPを搬送方向Xに搬送する。具体的には、搬送ユニット23は、部品実装ライン2Lにおいて搬送方向Xの上流側に位置する上流装置から搬出された基板PPを所定の作業位置WPに搬入し、且つ、作業位置WPにある基板PPが搬送方向Xの下流側に位置する下流装置に搬入されるように作業位置WPから基板PPを搬出する。
図1及び
図4に示される部品実装ライン2Lにおいて、第2部品実装機2Bを例に挙げると、搬送ユニット23は、上流装置である第1部品実装機2Aから搬出された基板PPを作業位置WPに搬入し、且つ、作業位置WPにある基板PPが下流装置である第3部品実装機2Cに搬入されるように作業位置WPから基板PPを搬出する。
【0024】
搬送ユニット23の搬送により作業位置WPに搬入された基板PPは、基板支持装置28によって位置決めされる。基板支持装置28は、プッシュアップピンにより基板PPを支持することにより、当該基板PPを作業位置WPに位置決めする。
【0025】
部品供給ユニット24は、本体フレーム21におけるY軸方向の一方側及び他方側のそれぞれの端部に配置される。部品供給ユニット24には、部品を供給する複数のフィーダー240がX軸方向に並ぶように配列される。フィーダー240は、部品供給ユニット24に着脱自在に装着される。フィーダー240は、複数の部品を保持し、その保持した部品をフィーダー内に設定された所定の部品供給位置に供給する。フィーダー240は、部品を供給可能に構成されていれば、その部品供給方式は特に限定されない。フィーダー240としては、例えば、テープを担体として部品を供給する方式のテープフィーダー、部品が載置されたトレイを移動させることにより部品を供給する方式のトレイフィーダー、筒状のスティックに収納された部品を当該スティックから押し出しながら供給する方式のスティックフィーダーなどを採用することができる。
【0026】
ヘッドユニット25は、
図2に示されるように、移動フレーム27に保持されている。本体フレーム21上には、Y軸方向に延びる固定レール261と、Y軸サーボモータ263により回転駆動されるボールねじ軸262とが配設されている。移動フレーム27は固定レール261上に配置され、この移動フレーム27に設けられたナット部分271がボールねじ軸262に螺合している。また、移動フレーム27には、X軸方向に延びるガイド部材272と、X軸サーボモータ274により駆動されるボールねじ軸273とが配設されている。このガイド部材272にヘッドユニット25が移動可能に保持され、このヘッドユニット25に設けられたナット部分がボールねじ軸273に螺合している。そして、Y軸サーボモータ263の作動により移動フレーム27がY軸方向に移動するとともに、X軸サーボモータ274の作動によりヘッドユニット25が移動フレーム27に対してX軸方向に移動する。すなわち、ヘッドユニット25は、移動フレーム27の移動に伴ってY軸方向に移動可能であり、且つ、移動フレーム27に沿ってX軸方向に移動可能である。ヘッドユニット25は、部品供給ユニット24と搬送ユニット23により作業位置WPに搬入された基板PPとにわたって移動可能である。
【0027】
ヘッドユニット25は、
図3に示されるように、複数の搭載ヘッド251を備える。
図3では、X軸方向に等間隔で一列に並ぶ8本の搭載ヘッド251を備えたヘッドユニット25が示されている。各搭載ヘッド251は、部品供給ユニット24から部品を取り出すとともに、その取り出した部品を基板PP上に搭載(実装)する搭載動作を行う。各搭載ヘッド251は、それぞれヘッドユニット25のフレームに対して鉛直方向(Z軸方向)の移動及びノズル中心軸(R軸)回りの回転が可能とされ、サーボモータを駆動源とする昇降駆動部及び回転駆動部により駆動される。また、搭載ヘッド251には、その先端(下端)に吸着ノズル2511が装着されている。吸着ノズル2511は、部品供給ユニット24に配列されたフィーダー240により供給された部品を吸着して保持可能な保持具である。吸着ノズル2511は、電動切替弁を介して負圧発生装置、正圧発生装置及び大気の何れかに連通可能とされている。つまり、吸着ノズル2511に負圧が供給されることで当該吸着ノズル2511による部品の吸着保持(部品の取り出し)が可能となり、その後、正圧が供給されることで当該部品の吸着保持が解除される。
【0028】
なお、
図2に示されるように、本体フレーム21上において部品供給ユニット24と搬送ユニット23との間には、部品認識カメラC1が設置されている。部品認識カメラC1は、搭載ヘッド251の吸着ノズル2511によって吸着保持された部品の画像を撮像することにより、吸着ノズル2511に対する部品の吸着姿勢を検出する。
【0029】
基板PPには、1枚の基板当たりに複数種の部品が搭載される。更に、基板PPの種類ごとに搭載される部品の種類が異なる。このため、部品実装ライン2L上の複数の部品実装機2において、複数種の基板PPに対応して部品搭載基板を生産するためには、その生産に使用される部品種に対応した数のフィーダー240が必要となる。複数のフィーダー240の各々は、部品供給ユニット24に対して個々の着脱が可能であり、部品供給ユニット24内での配置を自由に設定し得るようになっている。
【0030】
図4に示されるように、部品実装ライン2L上の複数の部品実装機2としての第1部品実装機2A、第2部品実装機2B及び第3部品実装機2Cのそれぞれの部品供給ユニット24は、部品Eを供給するフィーダー240として、部品供給ユニット24内の基準位置AR1に配置された複数の基準フィーダー241と、部品供給ユニット24内において基準位置AR1以外の第1外側位置AR2及び第2外側位置AR3に配置された複数の代替フィーダー242と、を有する。基準位置AR1は、部品供給ユニット24内において、ヘッドユニット25による基板PPに対する部品Eの搭載効率に基づいて設定された領域内の位置である。基準位置AR1は、基板PPに対する部品Eの搭載時にヘッドユニット25の移動がなるべく少なくなるように、基板PPの生産に必要な基準フィーダー241が配置される位置となる。部品Eを供給するフィーダー240として部品供給ユニット24の基準位置AR1に配置された基準フィーダー241を使用することにより、ヘッドユニット25による基板PPに対する部品Eの搭載効率を可及的に高めることができる。代替フィーダー242は、基準フィーダー241と同種の部品Eを供給可能なフィーダーであって、基準フィーダー241に代替して使用される。
【0031】
図4に示される例では、第1、第2及び第3部品実装機2A,2B,2Cのそれぞれの部品供給ユニット24において、基準フィーダー241A~241Fの6つの基準フィーダー241が基準位置AR1に配置され、代替フィーダー242A~242Cの3つの代替フィーダー242が第1外側位置AR2及び第2外側位置AR3にそれぞれ配置されている。そして、第2部品実装機2Bにおける部品供給ユニット24の基準位置AR1に配置された基準フィーダー241Aに着目すると、当該基準フィーダー241Aと同種の部品E1を供給可能な代替フィーダー242としては、以下に示す5つの代替フィーダー242Aが登録されている。すなわち、第2部品実装機2B内の基準フィーダー241Aに代替して使用可能な代替フィーダー242として、第2部品実装機2Bの部品供給ユニット24における第1外側位置AR2及び第2外側位置AR3にそれぞれ配置された代替フィーダー242A、第1部品実装機2Aの部品供給ユニット24における第1外側位置AR2及び第2外側位置AR3にそれぞれ配置された代替フィーダー242A、第3部品実装機2Cの部品供給ユニット24における第2外側位置AR3に配置された代替フィーダー242Aが登録されている。
【0032】
部品実装システム1では、部品実装ライン2L上の第1、第2及び第3部品実装機2A,2B,2Cの各部品供給ユニット24に配置された基準フィーダー241及び代替フィーダー242による部品供給の制御に関する処理が管理装置3によって行われる。
【0033】
管理装置3は、CPU(Central Processing Unit)、制御プログラムを記憶するHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶領域、CPUの作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)等から構成されるコンピュータである。管理装置3は、CPUがHDDやフラッシュメモリに記憶された制御プログラムを実行することにより、部品実装ライン2L上の第1、第2及び第3部品実装機2A,2B,2Cの各部品供給ユニット24に配置された基準フィーダー241及び代替フィーダー242による部品供給の制御に関する処理を行う。
【0034】
図5及び
図6のフローチャートに示されるように、管理装置3は、部品実装ライン2L上の第1、第2及び第3部品実装機2A,2B,2Cにおける部品供給に関する制御について、基準供給制御S1と、後回し供給制御S2と、代替部品供給制御S3と、を実行する。
【0035】
管理装置3は、基準供給制御S1において基準供給処理S11を行う。基準供給処理S11において、管理装置3は、第1、第2及び第3部品実装機2A,2B,2Cの各部品供給ユニット24における基準位置AR1に配置された基準フィーダー241から部品を供給するように、第1、第2及び第3部品実装機2A,2B,2Cに制御信号を送信する。管理装置3により基準供給処理S11が行われると、第1、第2及び第3部品実装機2A,2B,2Cでは、基準フィーダー241から供給された部品をヘッドユニット25が基板PPに搭載する。
【0036】
管理装置3は、第1、第2及び第3部品実装機2A,2B,2Cにおける基準フィーダー241による部品の供給状況を監視し、いずれかの基準フィーダー241に部品切れが発生したか否かを判定する(ステップS12)。管理装置3は、基準フィーダー241における部品の残数が所定の閾値以下又はゼロになった場合に、基準フィーダー241に部品切れが発生したと判定する。なお、管理装置3は、ヘッドユニット25の吸着ノズル2511が所定回数の部品吸着動作を行っても部品が吸着されない場合に、基準フィーダー241に部品切れが発生したと判定してもよい。
【0037】
基準フィーダー241に部品切れが発生した場合(ステップS12でYESの場合)、管理装置3は、部品実装ライン2Lにおいて、基準フィーダー241に代替して部品を供給可能な代替フィーダー242が登録されているか否かを判定する(ステップS13)。部品切れとなった基準フィーダー241に対応した代替フィーダー242が登録されていない場合(ステップS13でNOの場合)、管理装置3は、後回し供給制御S2を実行する。管理装置3が後回し供給制御S2を実行すると、第1、第2及び第3部品実装機2A,2B,2Cのうち、基準フィーダー241に部品切れが発生した部品実装機2においては、部品切れとなった基準フィーダー241から供給される予定であった部品の基板PPに対する搭載が後回しにされる。
【0038】
一方、部品切れとなった基準フィーダー241に対応した代替フィーダー242が登録されている場合(ステップS13でYESの場合)、管理装置3は、代替フィーダー242から部品を供給する代替部品供給制御S3として、選択処理S31と部品供給継続処理S32とを行う。管理装置3が行う選択処理S31及び部品供給継続処理S32について、
図5及び
図6のフローチャートに加えて
図7及び
図8を参照しながら説明する。なお、以下では、
図7及び
図8に示されるように、第2部品実装機2Bにおける部品供給ユニット24の基準位置AR1に配置された基準フィーダー241Aに部品切れが発生し、当該基準フィーダー241Aが部品切れフィーダーとなった場合について説明する。この場合、第2部品実装機2B内の部品切れフィーダーである基準フィーダー241Aに代替して部品E1を供給可能な代替フィーダー242としては、第2部品実装機2B内の第1外側位置AR2及び第2外側位置AR3にそれぞれ配置された代替フィーダー242A、第1部品実装機2A内の第1外側位置AR2及び第2外側位置AR3にそれぞれ配置された代替フィーダー242A、第3部品実装機2C内の第2外側位置AR3に配置された代替フィーダー242Aが登録されている。
【0039】
選択処理S31において、管理装置3は、第2部品実装機2B内の部品切れフィーダーである基準フィーダー241Aに代替して部品E1を供給する代替部品供給法として、
図7に示される第1代替部品供給法と、
図8に示される第2代替部品供給法とのいずれかの代替部品供給法を選択する。第1代替部品供給法は、部品切れフィーダーである基準フィーダー241Aと同一の第2部品実装機2Bの部品供給ユニット24に配置された代替フィーダー242Aから部品E1を供給する代替部品供給法である。第2代替部品供給法は、部品切れフィーダーである基準フィーダー241Aが配置される第2部品実装機2Bとは異なる他の第1部品実装機2A又は第3部品実装機2Cの部品供給ユニット24に配置された代替フィーダー242Aから部品E1を供給する代替部品供給法である。このように管理装置3が第1代替部品供給法と第2代替部品供給法とのいずれかの代替部品供給法を選択することにより、部品切れフィーダーである基準フィーダー241Aと同一の第2部品実装機2B内の代替フィーダー242Aのみならず、部品実装ライン2L上の他の第1部品実装機2A又は第3部品実装機2C内の代替フィーダー242Aを含めて、部品切れの基準フィーダー241Aに代替する代替フィーダー242を選択することができる。このため、代替フィーダー242の選択の自由度を高めることができる。
【0040】
第2部品実装機2Bにおける部品供給ユニット24の基準位置AR1に配置された基準フィーダー241Aの部品切れに応じて、第1代替部品供給法に従って部品供給ユニット24の第1外側位置AR2及び第2外側位置AR3にそれぞれ配置された代替フィーダー242Aから部品E1を供給する場合、基準フィーダー241Aから部品E1を供給する場合に比較して、ヘッドユニット25による基板PPに対する部品E1の搭載効率が一時的に低下することがある。この場合、部品実装ライン2Lにおける部品搭載基板の生産効率が一時的に低下する。
【0041】
そこで、選択処理S31において
図7に示される第1代替部品供給法を選択する場合、管理装置3は、部品切れの基準フィーダー241Aと同一の第2部品実装機2Bの部品供給ユニット24に配置された複数の代替フィーダー242Aのうち、基準フィーダー241Aに対する離間距離が短い代替フィーダー242Aを、基準フィーダー241Aに代替するフィーダーとして優先的に選定する。
図7に示される例では、第2部品実装機2Bの部品供給ユニット24において、第1外側位置AR2に配置された代替フィーダー242Aと部品切れの基準フィーダー241Aとの間の離間距離L1は、第2外側位置AR3に配置された代替フィーダー242Aと部品切れの基準フィーダー241Aとの間の離間距離L2よりも短い。この場合、管理装置3は、第1外側位置AR2に配置された代替フィーダー242Aを、部品切れの基準フィーダー241Aに代替するフィーダーとして優先的に選定する。これにより、代替フィーダー242Aを使用することに伴ってヘッドユニット25による基板PPに対する部品E1の搭載効率が低下する度合いを可及的に小さくすることができる。このため、代替フィーダー242Aを使用することに伴って部品実装ライン2Lにおける部品搭載基板の生産効率が低下する度合いを可及的に小さくすることができる。
【0042】
また、部品切れの基準フィーダー241Aに代替する代替フィーダー242として、
図8に示される第2代替部品供給法に従って部品切れの基準フィーダー241Aが配置される第2部品実装機2Bとは異なる他の第1部品実装機2A又は第3部品実装機2C内の代替フィーダー242Aを使用する場合、部品実装ライン2L上の第1、第2及び第3部品実装機2A,2B,2Cにおける基板PPに対する部品の搭載順を変更するなどの対応が必要となる。この場合、部品実装ライン2Lにおける部品搭載基板の生産効率が一時的に低下することがある。
【0043】
そこで、管理装置3は、選択処理S31において第2部品実装機2B内の部品切れの基準フィーダー41Aに代替して部品E1を供給する代替部品供給法を選択する際に、部品切れの基準フィーダー241Aとは異なる他の第1部品実装機2A又は第3部品実装機2C内の代替フィーダー242Aから部品E1を供給する第2代替部品供給法よりも、部品切れの基準フィーダー241Aと同一の第2部品実装機2B内の代替フィーダー242Aから部品E1を供給する第1代替部品供給法を優先的に選択する。これにより、代替フィーダー242Aを使用することに伴って部品実装ライン2Lにおける部品搭載基板の生産効率が低下する度合いを可及的に小さくすることができる。
【0044】
具体的には、
図5のフローチャートに示されるように、第2部品実装機2B内の基準フィーダー241Aに部品切れが発生した場合(ステップS12でYESの場合)、選択処理S31において管理装置3は、部品切れの基準フィーダー241Aと同一の第2部品実装機2B内に基準フィーダー241Aと同種の部品E1を供給可能な代替フィーダー242Aが配置されているか否かを判定する(ステップS311)。部品切れの基準フィーダー241Aに代替可能な代替フィーダー242Aが第2部品実装機2B内に配置されている場合(ステップS311でYESの場合)、管理装置3は、当該代替フィーダー242Aに部品E1が有るか否かを判定する(ステップS312)。部品切れの基準フィーダー241Aと同一の第2部品実装機2B内に配置された代替フィーダー242Aに部品E1が有る場合(ステップS312でYESの場合)、管理装置3は、部品切れの基準フィーダー241Aに代替して部品E1を供給する代替部品供給法として、第1代替部品供給法を選択する(ステップS313)。
【0045】
一方、部品切れの基準フィーダー241Aに代替可能な代替フィーダー242Aが第2部品実装機2B内に配置されていない場合(ステップS311でNOの場合)、或いは、第2部品実装機2B内に配置された代替フィーダー242Aに部品E1が無い場合(ステップS312でNOの場合)、管理装置3は、部品切れの基準フィーダー241Aとは異なる他の第1部品実装機2A又は第3部品実装機2C内に基準フィーダー241Aと同種の部品E1を供給可能な代替フィーダー242Aが配置されているか否かを判定する(ステップS314)。部品切れの基準フィーダー241Aに代替可能な代替フィーダー242Aが第1部品実装機2A又は第3部品実装機2C内に配置されている場合(ステップS314でYESの場合)、管理装置3は、当該代替フィーダー242Aに部品E1が有るか否かを判定する(ステップS315)。部品切れの基準フィーダー241Aとは異なる第1部品実装機2A又は第3部品実装機2C内に配置された代替フィーダー242Aに部品E1が有る場合(ステップS315でYESの場合)、管理装置3は、部品切れの基準フィーダー241Aに代替して部品E1を供給する代替部品供給法として、第2代替部品供給法を選択する(ステップS316)。
【0046】
部品切れの基準フィーダー241Aに代替して部品E1を供給する代替部品供給法として、第1代替部品供給法が選択されるか(ステップS313)、又は、第2代替部品供給法が選択されると(ステップS316)、管理装置3は、選択した代替部品供給法に従った代替フィーダー242Aから部品E1を供給するように、第1、第2及び第3部品実装機2A,2B,2Cに制御信号を送信する(ステップS317)。この場合、第1、第2及び第3部品実装機2A,2B,2Cでは、代替フィーダー242Aから供給された部品E1をヘッドユニット25が基板PPに搭載する。
【0047】
一方、部品切れの基準フィーダー241Aに代替可能な代替フィーダー242Aが第1部品実装機2A又は第3部品実装機2C内に配置されていない場合(ステップS314でNOの場合)、或いは、第1部品実装機2A又は第3部品実装機2C内に配置された代替フィーダー242Aに部品E1が無い場合(ステップS315でNOの場合)、管理装置3は、第1、第2及び第3部品実装機2A,2B,2Cにおける部品の供給を一時停止させる(ステップS318)。この場合、部品実装ライン2Lにおける部品搭載基板の生産が一時的に停止される。
【0048】
選択処理S31において選択した代替部品供給法に従って代替フィーダー242Aから部品E1が供給されると(ステップS317)、管理装置3は、選択処理S31の後処理として
図6のフローチャートに示される部品供給継続処理S32を行う。
【0049】
部品供給継続処理S32において管理装置3は、部品切れの基準フィーダー241Aに対応した1つの代替フィーダー242Aからの部品E1の供給が完了したか否かを判定する(ステップS321)。1つの代替フィーダー242Aからの部品E1の供給が完了した場合(ステップS321でYESの場合)、管理装置3は、部品切れの基準フィーダー241Aが配置された部品供給ユニット24内の基準位置AR1に、当該基準フィーダー241Aと交換されるように新たな補給フィーダーが補給されたか否かを判定する(ステップS322)。
【0050】
すなわち、管理装置3は、選択処理S31において選択した代替部品供給法に従った代替フィーダー242Aからの部品E1の供給が完了するごとに、部品切れの基準フィーダー241Aの配置された部品供給ユニット24内の基準位置AR1に新たな補給フィーダーが補給されたか否かを判定する。この場合、補給フィーダーの補給に関する判定のタイミングは、部品切れの基準フィーダー241Aに対応した部品供給ユニット24内の全ての代替フィーダー242Aからの部品E1の供給が完了するタイミングではなく、選択処理S31において選択した代替部品供給法に従った1つの代替フィーダー242Aからの部品E1の供給が完了するタイミングである。つまり、部品切れの基準フィーダー241Aと交換するように部品供給ユニット24の基準位置AR1に補給された補給フィーダーから部品E1を供給するのか、或いは、代替フィーダー242Aからの部品E1の供給を継続するのかの判断基準となる補給フィーダーの補給に関する判定が、1つの代替フィーダー242Aからの部品E1の供給が完了するごとに行われる。
【0051】
そして、部品切れの基準フィーダー241Aと交換されるように部品供給ユニット24の基準位置AR1に補給フィーダーが補給された場合(ステップS322でYESの場合)、管理装置3は、第1、第2及び第3部品実装機2A,2B,2Cにおける部品供給に関する制御を代替部品供給制御S3から基準供給制御S1に切り替えて
図5に示される基準供給処理S11に処理を移行し、基準位置AR1に補給された補給フィーダーから部品E1を供給する。補給フィーダーからの部品E1の供給が開始されると、管理装置3は、基準供給制御S1、後回し供給制御S2及び代替部品供給制御S3を順次繰り返す。一方、補給フィーダーが補給されていない場合(ステップS322でNOの場合)、管理装置3は、代替フィーダー242Aからの部品E1の供給を継続し(ステップS323)、代替部品供給制御S3における最初のステップS311に処理を移行する。
【0052】
管理装置3による上記の部品供給継続処理S32によって、基準フィーダー241Aの部品切れに起因した部品供給の停止を抑制しつつ、部品実装ライン2Lにおける部品搭載基板の生産効率の低下を抑制することができる。
【符号の説明】
【0053】
1 部品実装システム
2 部品実装機
24 部品供給ユニット
240 フィーダー
241 基準フィーダー
242 代替フィーダー
25 ヘッドユニット
2L 部品実装ライン
3 管理装置