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  • 特開-ゴルフマーカー 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024066642
(43)【公開日】2024-05-16
(54)【発明の名称】ゴルフマーカー
(51)【国際特許分類】
   A63B 57/30 20150101AFI20240509BHJP
   A63B 102/32 20150101ALN20240509BHJP
【FI】
A63B57/30
A63B102:32
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022176171
(22)【出願日】2022-11-02
(71)【出願人】
【識別番号】307035697
【氏名又は名称】近江アサノコンクリート株式会社
(72)【発明者】
【氏名】金子寿男
(57)【要約】
【課題】、ゴルフプレーヤーからの視認性が高く、また、他のプレーヤーがパッティングしたボールが衝突する可能性が低く、更には、グリーンの傾斜を確認でき、また、持ち運びが容易なゴルフマーカーを提供すること。
【解決手段】扁平状に形成された本体部と、この本体部の一方の面に突設された円柱状又は円錐状のピン部とを備えて構成され、地面に前記ピン部を差し込んで使用するゴルフマーカーにおいて、本体部から上方に延設された棒部材と、棒部材の上端に取り付けられた支持板と、支持板に対して着脱自在な装飾体とを設けた。また、棒部材を本体部に対して傾斜して形成した。更には、本体部と支持板を略平行に形成すると共に、支持板に紐を介して錘を吊り下げ構成した。また、棒部材にクリップを取り付け構成した。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
扁平状に形成された本体部と、この本体部の一方の面に突設された円柱状又は円錐状のピン部とを備えて構成され、地面に前記ピン部を差し込んで使用するゴルフマーカーであって、
本体部から上方に延設された棒部材と、
棒部材の上端に取り付けられた支持板と、
支持板に対して着脱自在な装飾体と、
により成るゴルフマーカー。
【請求項2】
棒部材が本体部に対して傾斜している請求項1に記載のゴルフマーカー。
【請求項3】
本体部と支持板を略平行に形成すると共に、支持板に紐を介して錘を吊り下げた請求項1又は請求項2に記載のゴルフマーカー。
【請求項4】
棒部材にクリップを取り付けた請求項1又は請求項2に記載のゴルフマーカー。
【請求項5】
棒部材にクリップを取り付けた請求項3に記載のゴルフマーカー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフにおけるコースの一要素であるグリーンにおいて、ボールを拾い上げる際の目印として用いられるゴルフマーカーに関するものである。
【0002】
より詳しくは、ゴルフ場のグリーン上において視認性及び利便性を高めたゴルフマーカーに関するものである。
【背景技術】
【0003】
上記ゴルフマーカーは様々な形態のものがあるが、一般的には円盤状に形成されたコイン状のゴルフマーカーが汎用されている。
【0004】
係るゴルフマーカーに関する先行技術として、例えば特許文献1には、合成樹脂等で扁平円盤形状に形成された鍔部と、前記鍔部から下方に突出するピン部とを備え、該鍔部に広告媒体が貼着されたものが開示されている。
【0005】
また、特許文献2には、円盤状のゴルフマーカーに、キャラクター人形等の立体物を接着剤で固定したものが開示されている。このゴルフマーカーは、プレーヤーに視認し易くすることを目的とするものである。
【0006】
更には、特許文献3には、円盤状の本体部と、この本体部から斜傾して上方に向かうシート状の揺動装飾部とを備えるゴルフマーカーが開示されている。このゴルフマーカーは、前記揺動装飾部が風等により揺動することで、視認性を高めたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】実用新案登録第3102800号公報
【特許文献2】実用新案登録第3230671号公報
【特許文献3】実用新案登録第3184547号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前記特許文献1に明示されたゴルフマーカーは、扁平な円盤形状であるため、グリーン上に設置してマーキングした際に、グリーン面に対して略面一となり、プレーヤーから視認することが困難な場合があり得る。
【0009】
前記特許文献2及ぼ特許文献3に記載されたゴルフマーカーは、円盤状の部材の上に立体物が存するため、ゴルフプレーヤーからの視認性は高いものである。ところが、グリーン上に立体物が存することになり、他のプレーヤーがパッティングしたボールが衝突し、該ボールの進行方向が大きく変わってしまう可能性がある。
【0010】
そこで本発明は、ゴルフプレーヤーからの視認性が高く、また、他のプレーヤーがパッティングしたボールが衝突する可能性が低く、更には、グリーンの傾斜を確認でき、また、持ち運びが容易なゴルフマーカーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成する本発明の構成は以下の通りである。
【0012】
(1) 請求項1に記載のゴルフマーカーは、扁平状に形成された本体部と、この本体部の一方の面に突設された円柱状又は円錐状のピン部とを備えて構成され、地面に前記ピン部を差し込んで使用するゴルフマーカーであって、本体部から上方に延設された棒部材と、棒部材の上端に取り付けられた支持板と、支持板に対して着脱自在な装飾体とにより構成した。
【0013】
(2) 請求項2に記載のゴルフマーカーは、請求項1記載の発明において、棒部材を本体部に対して傾斜して形成した。
【0014】
(3) 請求項3に記載のゴルフマーカーは、請求項1又は請求項2記載の発明において、本体部と支持板を略平行に形成すると共に、支持板に紐を介して錘を吊り下げ構成した。
【0015】
(4) 請求項4に記載のゴルフマーカーは、請求項1又は請求項2記載の発明において、 棒部材にクリップを取り付け構成した。
【0016】
(5) 請求項5に記載のゴルフマーカーは、請求項3記載の発明において、棒部材にクリップを取り付けて構成した。
【発明の効果】
【0017】
上記のように構成される本発明が、如何に作用して課題を解決するかを図面を参照しながら概説する。なお、各図におけるUとは上方を、Dは下方を意味するものである。
【0018】
本発明に係るゴルフマーカー1は、図1図2に示されるように、本体部2から上方に伸びた棒部材4に設けられた支持板5に、装飾体6を着脱自在に取り付けて成るものである。
【0019】
上記の通り、ゴルフマーカー1は装飾体6を備えたものであることから、ゴルフプレーヤーからの視認性が高いものとなるのである。
【0020】
また、支持板5及び装飾体6が、ゴルフボールの直径よりも高く位置するように棒部材4の長さを形成すれば、他のプレーヤーがパッティングしたボールが支持板5や装飾体6に衝突する可能性がなくなるものである。
【0021】
請求項2に記載のゴルフマーカー1は、棒部材4を本体部2に対して傾斜して形成してある。故に図4に示すようにグリーン面Gにマークする際に、ゴルフボール10に対して可及的に近くマークしても、棒部材4がゴルフボール10に接することがない。つまりは、棒部材4が本体部2に対して垂直に設けられている場合に比べ、ゴルフボールに対してより近くにマークすることが可能となる。すなわち請求項2に記載のゴルフマーカー1を用いれば、適切なマークが可能となるのである。
【0022】
請求項3に記載のゴルフマーカー1は、図5に示すように、支持板5に錘7を吊り下げて構成してある。また、本体部2と支持板5は略平行に形成してあることから、ゴルフマーカー1をグリーン面Gに設置した際には、グリーン面Gの傾きと支持板5の傾きは略平行となる。他方で、錘7は紐8を介して支持板5に吊り下げられており、紐8は略垂直方向に垂下する。するとグリーン面Gが傾斜していると紐8と支持板5との交差角度が90度とはならず、グリーン面Gが傾斜していることを視覚的に認識することが可能となる。すなわち、グリーン面が傾斜していることを認識しながらパッティングを行うことが可能となり、パッティングの一助となるものである。
【0023】
請求項4及び請求項5に記載されるゴルフマーカー1は、図6に示されるように、棒部材4にクリップ9が取り付けられている。このクリップ9は、例えばゴルフのプレイ中において、ゴルフマーカー1を持ち運ぶ際に、プレイヤーの帽子の鍔等をクリップ9で挟んで使用するものである。つまりは、ゴルフマーカー1の持ち運びの利便性が高まるものである。
【0024】
本発明に係るゴルフマーカー1では、装飾体6が支持板5に対して着脱自在に設けられている。したがって、図2に示すように、装飾体6として平板な形態のものを使用したり、あるいは図3に示すように装飾体6としてフィギュアの如き立体形状のものを使用したりと様々なものを使用でき、プレイヤーの様々な嗜好性に応じることが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の正面図。
図2】同、斜視図
図3】装飾体としてフィギュアを用いた場合をしめす正面図
図4】本発明の実施状態を示す説明図
図5】請求項3記載の発明の実施状態を示す説明図
図6】請求項4記載の発明の正面図
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、好ましい発明の実施形態につき、図面を参照しながら概説する。 なお、本発明構成要素の実施形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り、種々の形態を採りうる。
【0027】
本発明に係るゴルフマーカー1は、図1図2に示されるように扁平状に形成された本体部2と、この本体部2の一方の面に突設された円柱状又は円錐状のピン部3とを備えて構成される。これら本体部2とピン部3は、例えば樹脂成型部材からなり、ピン部3をゴルフコースのグリーン面や地面に差し込み使用されるものである。ピン部3の先端部3aは、半球状に形成され、ピン部3が人体などに刺さったりして悪影響の出ないように形成されている。
【0028】
ゴルフマーカー1は、前記本体部2から上方に延設された棒部材4と、棒部材4の上端に取り付けられた支持板5と、支持板5に対して着脱自在な装飾体6とにより構成される。
【0029】
ここに棒部材4は、金属製或いは樹脂製の細長棒状体である。棒部材4は本体部2から垂直方向に設けても良いが、請求項2に記載の発明においては、棒部材4は本体部2から上方に向け斜め方向に延設されている。
【0030】
支持板5は扁平状に形成された板材である。支持板5の取り付け高さは、汎用される一般的なゴルフボールの直径より高い位置に来るよう配置されることが好ましい。具体的には、本体部2の下端面と支持板5の下端面の垂直方向長さが、汎用されるゴルフボールの直径より大きい45ミリメートル程度に設定することが好ましい。係る高さに設定すれば、ゴルフボールが支持板5と衝突することを回避できるからである。
【0031】
装飾体6は、例えば図1図2に示されるような、柄がプリントされた扁平な板状体でも構わないし、或いは図3に示すように立体形状のフィギュアでも構わない。
【0032】
装飾体6は支持板5に対して着脱自在に構成されている。着脱自在となす方法は、例えば装飾体6の下部に磁石を埋め込み、支持板5を鉄などの強磁性体を用いて形成する、或いは支持板5を強磁性体を埋め込んだ樹脂で形成するといった方法を採用できる。
【0033】
請求項3記載の発明においては、図5に示されるように、本体部2と支持板5を略平行に形成すると共に、支持板5に紐8を介して錘7を吊り下げ構成してある。紐8は可撓性に富んだ素材、例えば樹脂糸やボールチェーン、チェーン等で形成することが好ましい。錘7は金属球等のある程度の重量を備え、風等の影響をあまり受けずに垂下するものを用いること好ましい。
【0034】
請求項4や請求項5に記載のゴルフマーカー1は、図6に示すように、棒部材4にクリップ9を取り付けて構成してある。クリップ9は樹脂或いは金属製の板材を略180度屈曲して形成されたものである。取り付け対象物例えば帽子の鍔を、開口部9aからクリップ9内に挿入することで、ゴルフマーカー1を取り付け対象物に取り付けるものである。
【符号の説明】
【0035】
1・・ゴルフマーカー
2・・本体部
3・・ピン部
4・・棒部材
5・・支持板
6・・装飾体
7・・錘
8・・紐
9・・クリップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6