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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024066676
(43)【公開日】2024-05-16
(54)【発明の名称】ウォーターサーバーの管理システム
(51)【国際特許分類】
B67D 3/00 20060101AFI20240509BHJP
【ＦＩ】
B67D3/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】ＯＬ
(21)【出願番号】P 2022176244
(22)【出願日】2022-11-02
(71)【出願人】
【識別番号】517101089
【氏名又は名称】株式会社ＫＡＲＩＵ
(74)【代理人】
【識別番号】100127111
【弁理士】
【氏名又は名称】工藤 修一
(74)【代理人】
【識別番号】100204456
【弁理士】
【氏名又は名称】調 敏郎
(72)【発明者】
【氏名】狩生 憲次
(72)【発明者】
【氏名】狩生 真吾
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 寛介
【テーマコード（参考）】
3E082
【Ｆターム（参考）】
3E082AA01
3E082BB01
3E082CC01
3E082DD01
3E082EE01
3E082EE05
3E082FF01
3E082FF07
(57)【要約】
【課題】携帯端末から制御可能なウォーターサーバーの管理システムの提供。
【解決手段】
外部取水口からタンクに水を取り込んで濾過手段によって濾過することで、取水口から飲料水として供給可能にするウォーターサーバーの管理システムであって、前記ウォーターサーバーは、前記タンクから供給された水を所定の温度に加熱もしくは冷却する温度調整部と、前記タンクと前記温度調整部との経路上にあって前記水の不純物を濾しとる濾過手段と、前記取水口から前記飲料水が流れ出たことを検知する取水検知手段と、を備え、前記ウォーターサーバーは、前記取水検知手段が前記飲料水の流出を検知したことを条件として、前記飲料水の流出量を算出し、当該ウォーターサーバーと通信を介して接続された携帯端末に対して前記流出量を含む管理情報を通知可能なことを特徴とするウォーターサーバーの管理システム。
【選択図】図１
【解決手段】
外部取水口からタンクに水を取り込んで濾過手段によって濾過することで、取水口から飲料水として供給可能にするウォーターサーバーの管理システムであって、前記ウォーターサーバーは、前記タンクから供給された水を所定の温度に加熱もしくは冷却する温度調整部と、前記タンクと前記温度調整部との経路上にあって前記水の不純物を濾しとる濾過手段と、前記取水口から前記飲料水が流れ出たことを検知する取水検知手段と、を備え、前記ウォーターサーバーは、前記取水検知手段が前記飲料水の流出を検知したことを条件として、前記飲料水の流出量を算出し、当該ウォーターサーバーと通信を介して接続された携帯端末に対して前記流出量を含む管理情報を通知可能なことを特徴とするウォーターサーバーの管理システム。
【選択図】図１
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部取水口からタンクに水を取り込んで濾過手段によって濾過することで、取水口から飲料水として供給可能にするウォーターサーバーの管理システムであって、
前記ウォーターサーバーは、
前記タンクから供給された水を所定の温度に加熱もしくは冷却する温度調整部と、
前記タンクと前記温度調整部との経路上にあって前記水の不純物を濾しとる濾過手段と、
前記取水口から前記飲料水が流れ出たことを検知する取水検知手段と、を備え、
前記ウォーターサーバーは、前記取水検知手段が前記飲料水の流出を検知したことを条件として、前記飲料水の流出量を算出し、
当該ウォーターサーバーと通信を介して接続された携帯端末に対して前記流出量を含む管理情報を通知可能なことを特徴とするウォーターサーバーの管理システム。
前記ウォーターサーバーは、
前記タンクから供給された水を所定の温度に加熱もしくは冷却する温度調整部と、
前記タンクと前記温度調整部との経路上にあって前記水の不純物を濾しとる濾過手段と、
前記取水口から前記飲料水が流れ出たことを検知する取水検知手段と、を備え、
前記ウォーターサーバーは、前記取水検知手段が前記飲料水の流出を検知したことを条件として、前記飲料水の流出量を算出し、
当該ウォーターサーバーと通信を介して接続された携帯端末に対して前記流出量を含む管理情報を通知可能なことを特徴とするウォーターサーバーの管理システム。
【請求項2】
請求項１に記載のウォーターサーバーの管理システムであって、
前記管理情報には、前記取水検知手段が前回動作してからの経過時間が含まれ、当該経過時間が所定時間を超えた際に、前記携帯端末へと通知を出すことを特徴とするウォーターサーバーの管理システム。
前記管理情報には、前記取水検知手段が前回動作してからの経過時間が含まれ、当該経過時間が所定時間を超えた際に、前記携帯端末へと通知を出すことを特徴とするウォーターサーバーの管理システム。
【請求項3】
請求項２に記載のウォーターサーバーの管理システムであって、
前記経過時間が所定時間を超えた後に前記取水検知手段が動作したときには、前記携帯端末に前記タンクの水を交換するべき旨を表示することを特徴とするウォーターサーバーの管理システム。
前記経過時間が所定時間を超えた後に前記取水検知手段が動作したときには、前記携帯端末に前記タンクの水を交換するべき旨を表示することを特徴とするウォーターサーバーの管理システム。
【請求項4】
請求項２に記載のウォーターサーバーの管理システムであって、
前記経過時間が所定時間を超えた後に前記取水検知手段が動作したときには、前記取水口から所定量の前記水を流して自動洗浄を行うことを特徴とするウォーターサーバーの管理システム。
前記経過時間が所定時間を超えた後に前記取水検知手段が動作したときには、前記取水口から所定量の前記水を流して自動洗浄を行うことを特徴とするウォーターサーバーの管理システム。
【請求項5】
請求項１に記載のウォーターサーバーの管理システムであって、
前記携帯端末を用いて前記温度調整部において調整される前記飲料水の設定温度を設定可能であることを特徴とするウォーターサーバーの管理システム。
前記携帯端末を用いて前記温度調整部において調整される前記飲料水の設定温度を設定可能であることを特徴とするウォーターサーバーの管理システム。
【請求項6】
請求項１乃至５の何れか１つに記載のウォーターサーバーの管理システムであって、
前記携帯端末を用いて前記ウォーターサーバーの前記取水口を閉鎖するロック状態へと変更することが可能であって、
前記ロック状態であるか否かを前記携帯端末によって確認可能であることを特徴とするウォーターサーバーの管理システム。
前記携帯端末を用いて前記ウォーターサーバーの前記取水口を閉鎖するロック状態へと変更することが可能であって、
前記ロック状態であるか否かを前記携帯端末によって確認可能であることを特徴とするウォーターサーバーの管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末を用いたウォーターサーバーの管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、水道水等の原水をフィルターによって浄化することで品質を向上させた飲料水として供給する浄水装置が知られている。
また、近年ではミネラル水等を予め梱包された容器兼タンクに詰め、飲むのに適当な温度に温度調整を行ってから飲料水として供給するウォーターサーバーが広く知られている（例えば特許文献１、２等参照）。
また、近年ではミネラル水等を予め梱包された容器兼タンクに詰め、飲むのに適当な温度に温度調整を行ってから飲料水として供給するウォーターサーバーが広く知られている（例えば特許文献１、２等参照）。
【0003】
こうしたウォーターサーバーにおいては、フィルター等の消耗部品や、容器兼タンクを定期的に交換する必要があり、例えばこのような部材の交換時期を、ネットワーク接続を介して事業者に適宜連絡する方法等が知られている（例えば特許文献２～６等参照）。
【0004】
このような事業者向けのネットワーク利用が進められた結果、利用者個人に対してのネットワーク連携可能なウォーターサーバーが求められてきている。
そこで異なるネットワークの利用方法として、ＩｏＴの隆盛に伴って、ウォーターサーバーにおいて利用者の使用方法に合わせてさらにきめ細かな設定などを可能とするウォーターサーバーの管理方法が求められていた。
そこで異なるネットワークの利用方法として、ＩｏＴの隆盛に伴って、ウォーターサーバーにおいて利用者の使用方法に合わせてさらにきめ細かな設定などを可能とするウォーターサーバーの管理方法が求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第６５５２０７５号公報
【特許文献2】特開２０１８－１６５９６３号公報
【特許文献3】特許第５７１０２１５号公報
【特許文献4】特開２０１４－００９９３５号公報
【特許文献5】特開２０１７－０３６８６３号公報
【特許文献6】特開２０２２－０２１０３６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、利用者の所持する携帯端末から制御可能なウォーターサーバーの管理システムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するため、本発明にかかるウォーターサーバーの管理システムは、外部取水口からタンクに水を取り込んで濾過手段によって濾過することで、取水口から飲料水として供給可能にするウォーターサーバーの管理システムであって、前記ウォーターサーバーは、前記タンクから供給された水を所定の温度に加熱もしくは冷却する温度調整部と、前記タンクと前記温度調整部との経路上にあって前記水の不純物を濾しとる濾過手段と、前記取水口から前記飲料水が流れ出たことを検知する取水検知手段と、を備え、前記ウォーターサーバーは、前記取水検知手段が前記飲料水の流出を検知したことを条件として、前記飲料水の流出量を算出し、当該ウォーターサーバーと通信を介して接続された携帯端末に対して前記流出量を含む管理情報を通知可能なことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、利用者の所持する携帯端末から制御可能な新規なウォーターサーバーの管理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態におけるウォーターサーバーの管理システムの構成の一例を示す概念図である。
【図2】本発明の実施形態におけるウォーターサーバーの構成の一例を示す図である。
【図9】携帯端末とウォーターサーバーとの間で送受信される管理情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態として、インターネットを例とするネットワーク９を介してウォーターサーバー１０を制御する管理システム１の概念図を図１に示す。
管理システム１は、ウォーターサーバー１０と、利用者Ｐが普段から利用している携帯端末であるスマートフォン２と、ネットワーク９上にある外部サーバー３と、で構成されている。
なお、本実施形態では、外部サーバー３を利用する構成としているが、かかる外部サーバー３は必須の構成ではなく、当該外部サーバー３と同様の機能をウォーターサーバー１０の制御部に組み込んでも良い。
管理システム１は、ウォーターサーバー１０と、利用者Ｐが普段から利用している携帯端末であるスマートフォン２と、ネットワーク９上にある外部サーバー３と、で構成されている。
なお、本実施形態では、外部サーバー３を利用する構成としているが、かかる外部サーバー３は必須の構成ではなく、当該外部サーバー３と同様の機能をウォーターサーバー１０の制御部に組み込んでも良い。
【0011】
利用者Ｐは、外部サーバー３からウォーターサーバー１０の制御に必要なアプリケーションソフトウェアをダウンロードする。
ウォーターサーバー１０には、例えば予め所定の操作用のＩＤが割り振られており、かかるＩＤと、スマートフォン２とが紐づけられることで、利用者Ｐのスマートフォン２から、ウォーターサーバー１０を操作可能となる。なお、このような構成でなくとも、利用者Ｐの用いる携帯端末と、利用者Ｐが用いているウォーターサーバー１０とを１対１に紐づけするような構成であれば良い。
ウォーターサーバー１０には、例えば予め所定の操作用のＩＤが割り振られており、かかるＩＤと、スマートフォン２とが紐づけられることで、利用者Ｐのスマートフォン２から、ウォーターサーバー１０を操作可能となる。なお、このような構成でなくとも、利用者Ｐの用いる携帯端末と、利用者Ｐが用いているウォーターサーバー１０とを１対１に紐づけするような構成であれば良い。
【0012】
ウォーターサーバー１０の構成について、内部の構造について述べる。
ウォーターサーバー１０は、図２に示されたように、上部に取り付けられた原水タンク１１と、原水タンク１１から流水経路１２を介して接続されたポンプ１３と、複数のフィルター２１、２２、２３を含むフィルター群で構成された濾過手段である浄水部２０と、飲料水用に温度調整可能な温度調整部３０と、温度調整後の飲料水を利用者Ｐに供給する取水口４０と、これらの各部を制御する制御手段である制御部５０と、を有している。
また、これらの各部の構成を経路がわかりやすくなるように機能別にまとめたのが図３の構成図である。なお、これらの各部がウォーターサーバー１０の装置内部のどこに位置するかは必ずしも正確ではなく、各装置のサイズや設計に合わせて適宜変更して構わない。
ウォーターサーバー１０は、図２に示されたように、上部に取り付けられた原水タンク１１と、原水タンク１１から流水経路１２を介して接続されたポンプ１３と、複数のフィルター２１、２２、２３を含むフィルター群で構成された濾過手段である浄水部２０と、飲料水用に温度調整可能な温度調整部３０と、温度調整後の飲料水を利用者Ｐに供給する取水口４０と、これらの各部を制御する制御手段である制御部５０と、を有している。
また、これらの各部の構成を経路がわかりやすくなるように機能別にまとめたのが図３の構成図である。なお、これらの各部がウォーターサーバー１０の装置内部のどこに位置するかは必ずしも正確ではなく、各装置のサイズや設計に合わせて適宜変更して構わない。
【0013】
原水タンク１１は、本実施形態では外部取水口１４から利用者Ｐが原水を供給可能なように開放可能なタンクである。
本実施形態では原水として水道水や市販のミネラルウォーター等を用いることができる。
本実施形態では原水として水道水や市販のミネラルウォーター等を用いることができる。
【0014】
流水経路１２は、原水あるいは原水をフィルターによって清浄化した飲料水が通過する経路であって、多くはパイプ状に形成されている。
流水経路１２の途上には、ポンプ１３が接続されており、上部に配置された原水タンク１１からウォーターサーバー１０の各所に水を圧力によって供給することが可能となる。
流水経路１２の途上には、水流の有無を検知するためのフローチェッカーである流水センサ１５と、水漏れした際に原水の供給を遮断するためのリークバルブ１６と、が適宜設けられている。
また、各種のタンクには、流れてきた原水あるいは飲料水の水量を検知するための水位センサや、温度計、空気抜き弁等が設けられていて良いが、本実施形態では特に必要なセンサ類のみについて説明し、その他の各種センサについては適宜説明を省略する。
流水経路１２の途上には、ポンプ１３が接続されており、上部に配置された原水タンク１１からウォーターサーバー１０の各所に水を圧力によって供給することが可能となる。
流水経路１２の途上には、水流の有無を検知するためのフローチェッカーである流水センサ１５と、水漏れした際に原水の供給を遮断するためのリークバルブ１６と、が適宜設けられている。
また、各種のタンクには、流れてきた原水あるいは飲料水の水量を検知するための水位センサや、温度計、空気抜き弁等が設けられていて良いが、本実施形態では特に必要なセンサ類のみについて説明し、その他の各種センサについては適宜説明を省略する。
【0015】
浄水部２０は、ここでは第１フィルター２１と、第２フィルター２２と、第３フィルター２３と、の３つのフィルターによって構成されたフィルター群であって、通過する原水中の不純物を濾しとることで清浄化する浄水機能を有する濾過手段である。
【0016】
第１フィルター２１は、本実施形態では炭素等を含むコンポジットフィルターであり、内部を通過することで、原水中の沈殿物等の除去を行うことができる。
第２フィルター２２は、限外ろ過フィルターであって、第１フィルター２１よりも粒径の細かい不純物の除去を可能とする。
第３フィルター２３は、活性炭フィルターであって、原水中の脱臭やカルキの除去を行うことができる。
これらの複数のフィルターにより、浄水部２０は濾過手段としての機能を有している。
第２フィルター２２は、限外ろ過フィルターであって、第１フィルター２１よりも粒径の細かい不純物の除去を可能とする。
第３フィルター２３は、活性炭フィルターであって、原水中の脱臭やカルキの除去を行うことができる。
これらの複数のフィルターにより、浄水部２０は濾過手段としての機能を有している。
【0017】
温度調整部３０は、冷却用タンク３１と、冷却用タンク３１の周囲に巡らされて冷媒を循環させる循環経路３２と、冷却用コンプレッサー３３と、フロートスイッチ３４と、加熱用タンク３５と、加熱用タンク３５内部に配置されたヒーター３６と、を有している。
【0018】
冷却用タンク３１は、流水経路１２の途上に配置された一時保管用のタンクであって、下方の周囲には、内部に冷媒を通すことで冷却用タンク３１及び飲料水を冷却するための循環経路３２が張り巡らされている。
循環経路３２には冷却用コンプレッサー３３によって圧縮された冷媒が流れており、かかる冷媒と飲料水との熱交換によって、飲料水は冷却される。なお、ここで熱交換によって冷却された飲料水が比重の違いから下方へと移動することから、図３においては下方側に、取水口４０へとつながる流水経路１２を接続しているが、かかる構成に限定されるものではない。
また、これらの冷却に関する構成は、冷却用コンプレッサー３３以外の構成については適宜省略するが、一般的な冷媒を用いた冷却装置であって良く、またここで述べた構成以外にも、液体を冷却する方法として種々の構成を用いても良い。
循環経路３２には冷却用コンプレッサー３３によって圧縮された冷媒が流れており、かかる冷媒と飲料水との熱交換によって、飲料水は冷却される。なお、ここで熱交換によって冷却された飲料水が比重の違いから下方へと移動することから、図３においては下方側に、取水口４０へとつながる流水経路１２を接続しているが、かかる構成に限定されるものではない。
また、これらの冷却に関する構成は、冷却用コンプレッサー３３以外の構成については適宜省略するが、一般的な冷媒を用いた冷却装置であって良く、またここで述べた構成以外にも、液体を冷却する方法として種々の構成を用いても良い。
【0019】
ヒーター３６は、少なくとも一部が加熱用タンク３５の内部に配置された電熱式のシーズヒーターである。
ヒーター３６は、制御部５０において設定された温度に従って、加熱用タンク３５内の飲料水を当該温度になるまで加熱する。
なお、ここでは加熱された飲料水が比重の違いから上方へと移動することから、図３においては上方側に、取水口４０へとつながる流水経路１２を接続しているが、かかる構成に限定されるものではない。
また、これらの加熱に関する構成は、一例であってシーズヒーター以外にも種々の加熱手段を用いて良い。
ヒーター３６は、制御部５０において設定された温度に従って、加熱用タンク３５内の飲料水を当該温度になるまで加熱する。
なお、ここでは加熱された飲料水が比重の違いから上方へと移動することから、図３においては上方側に、取水口４０へとつながる流水経路１２を接続しているが、かかる構成に限定されるものではない。
また、これらの加熱に関する構成は、一例であってシーズヒーター以外にも種々の加熱手段を用いて良い。
【0020】
温度調整部３０は、上述の構成によって、原水タンク１１から冷却用タンク３１あるいは加熱用タンク３５に供給された飲料水を、所定の温度に加熱もしくは冷却する。
【0021】
取水口４０の近傍には、取水口４０から飲料水を供給するために利用者Ｐによって押下されるボタンである取水ボタン４１と、取水口４０から飲料水が供給されたことを検知するための取水センサ４２と、が設けられている。
【0022】
取水ボタン４１は、利用者Ｐによって押下されることで、後述するスマートフォン２で設定された温度、あるいは予め出荷時に設定された温度の温水または冷水の飲料水が取水口４０から供給される。
取水ボタン４１が押下されると、取水センサ４２には飲料水が流れ出たことが検知されるので、取水センサ４２は、取水口４０から飲料水が流れ出たことを検知する取水検知手段として機能する。なお、敢えて取水センサ４２を用いずとも、例えば取水ボタン４１自体が押下されたことを条件として、飲料水が流れていることとして制御部５０に伝達しても良い。
いずれの方法にせよ、取水ボタン４１あるいは取水センサ４２が機能することで、取水口４０から飲料水が流れ出たことを検知することが可能である。
取水ボタン４１が押下されると、取水センサ４２には飲料水が流れ出たことが検知されるので、取水センサ４２は、取水口４０から飲料水が流れ出たことを検知する取水検知手段として機能する。なお、敢えて取水センサ４２を用いずとも、例えば取水ボタン４１自体が押下されたことを条件として、飲料水が流れていることとして制御部５０に伝達しても良い。
いずれの方法にせよ、取水ボタン４１あるいは取水センサ４２が機能することで、取水口４０から飲料水が流れ出たことを検知することが可能である。
【0023】
また、望ましくは、取水ボタン４１が押下されて取水口４０から飲料水が出るときには、流水経路１２の圧力が一定になるようにポンプ１３が動作することが好ましい。
このようにすることで、取水口４０から飲料水が排出される流量が一定となりやすく、制御部５０が取水検知手段である取水センサ４２あるいは取水ボタン４１が動作した時間を計測することで容易に飲料水の流出量をも検知できるためである。
このようにすることで、取水口４０から飲料水が排出される流量が一定となりやすく、制御部５０が取水検知手段である取水センサ４２あるいは取水ボタン４１が動作した時間を計測することで容易に飲料水の流出量をも検知できるためである。
【0024】
さて、これらのウォーターサーバー１０の各構成を、スマートフォン２を用いて操作するためのアプリケーションソフトウェアの画面構成例を図４に示す。
また、これらの操作によって行う各機能の動作例を図５に示す。
また、これらの操作によって行う各機能の動作例を図５に示す。
【0025】
スマートフォン２でウォーターサーバー１０の操作を行う際は、まずユーザーＩＤやパスワード等によってログインを行う（ステップＳ１０１）。
ログインすると、アプリケーションソフトウェア上には、図４に示すように温度設定機能や、マイウォーター設定機能、サーバーロック設定機能をはじめとする各機能に移動するメニュー画面が表示される（ステップＳ１０２）。
利用者Ｐは、かかるメニュー画面から、温度設定機能、マイウォーター設定機能、サーバーロック設定機能の各機能を選択することで、各機能を使用することができる。
ログインすると、アプリケーションソフトウェア上には、図４に示すように温度設定機能や、マイウォーター設定機能、サーバーロック設定機能をはじめとする各機能に移動するメニュー画面が表示される（ステップＳ１０２）。
利用者Ｐは、かかるメニュー画面から、温度設定機能、マイウォーター設定機能、サーバーロック設定機能の各機能を選択することで、各機能を使用することができる。
【0026】
温度設定機能は、図６に示すように、冷水と温水との温度設定が任意の値で可能な機能であって、工場出荷時には例えば冷水３℃、温水９５℃で設定されている。利用者Ｐはスマートフォン２を用いて、冷水３℃～９℃、温水７８℃～９５℃の間で変更することができる（ステップＳ１１１）。
スマートフォン２によって温度設定機能を用いて『温度を設定する』と表示された確認ボタン５１が押下される（ステップＳ１１２）と、スマートフォン２から制御部５０へと温度設定の変更が通知され、制御部５０は、かかる温度設定機能に応じて温度調整部３０の動作する温度を変更する（ステップＳ１１３）。
スマートフォン２によって温度設定機能を用いて『温度を設定する』と表示された確認ボタン５１が押下される（ステップＳ１１２）と、スマートフォン２から制御部５０へと温度設定の変更が通知され、制御部５０は、かかる温度設定機能に応じて温度調整部３０の動作する温度を変更する（ステップＳ１１３）。
【0027】
マイウォーター設定機能は、図７に示すように、冷水、温水、常温水の３つに分けた状態で、予め設定した取水量を変更可能な機能である。
利用者Ｐは、マイウォーター設定機能を用いて、温度調整部３０によって冷却される冷水、加熱される温水、温度調整部３０に依らず原水そのままの温度で供給される常温水、のそれぞれについて、取水量を設定することができる（ステップＳ１２１）。
設定取水量は例えば、２００ｍｌ～１０００ｍｌ等、任意の数字に変更して良い（ステップＳ１２２）。
制御部５０は、『マイウォーターを設定する』と表示された確認ボタン５１が押下されると、ステップＳ１２２においてスマートフォン２によって入力された数字を、設定取水量として記憶する（ステップＳ１２３）。
制御部５０は、例えば取水ボタン４１が押下された際には、ステップＳ１２３で規定された設定取水量と、取水センサ４２が検知した実際の取水量とが一致したときには、取水口４０を閉じて飲料水の供給を停止する。
このように、マイウォーター設定機能によって、取水ボタン４１が押下されたときに供給される取水量を設定することができる。
このように、利用者Ｐが任意に定めた設定取水量によって、取水ボタン４１が押下されたときに１度に供給される飲料水の取水量を変更することで、例えば薬を飲むための常温水や、コーヒーメーカー１杯分の量など、利用者Ｐの用途に合わせてウォーターサーバー１０から供給される水量を的確に制御することができる。
利用者Ｐは、マイウォーター設定機能を用いて、温度調整部３０によって冷却される冷水、加熱される温水、温度調整部３０に依らず原水そのままの温度で供給される常温水、のそれぞれについて、取水量を設定することができる（ステップＳ１２１）。
設定取水量は例えば、２００ｍｌ～１０００ｍｌ等、任意の数字に変更して良い（ステップＳ１２２）。
制御部５０は、『マイウォーターを設定する』と表示された確認ボタン５１が押下されると、ステップＳ１２２においてスマートフォン２によって入力された数字を、設定取水量として記憶する（ステップＳ１２３）。
制御部５０は、例えば取水ボタン４１が押下された際には、ステップＳ１２３で規定された設定取水量と、取水センサ４２が検知した実際の取水量とが一致したときには、取水口４０を閉じて飲料水の供給を停止する。
このように、マイウォーター設定機能によって、取水ボタン４１が押下されたときに供給される取水量を設定することができる。
このように、利用者Ｐが任意に定めた設定取水量によって、取水ボタン４１が押下されたときに１度に供給される飲料水の取水量を変更することで、例えば薬を飲むための常温水や、コーヒーメーカー１杯分の量など、利用者Ｐの用途に合わせてウォーターサーバー１０から供給される水量を的確に制御することができる。
【0028】
次にサーバーロック設定機能について説明する。サーバーロック設定機能は、図８に示すように、取水口４０のロックをスマートフォン２から行うことが可能な機能である（ステップＳ１３１）。
図８（ａ）で示すサーバーロック設定画面においては、画面の中央下部に『サーバーロックを設定する』と表示された確認ボタン５１が表示されており、かかる確認ボタン５１を押下すると、取水口４０がロックされて取水ボタン４１が押下されたとしても飲料水の流出が行われなくなる。
サーバーロック設定機能を設定することで、スマートフォン２によって解除されない限り、取水ボタン４１が押下されたときにも取水口４０が開くことはなくなる。
このようにサーバーロック設定を行うことによれば、利用者Ｐが必要な時にだけスマートフォン２によってサーバーロック設定が解除され、ロック時には取水ボタン４１が誤って押下されたときにも、飲料水の供給がなされないので、安全にウォーターサーバー１０を利用することができる。
また、サーバーロック設定がなされた状態においては、図８（ｂ）図に示すように、『サーバーロックを解除する』と表示された確認ボタン５１が表示されており、かかる確認ボタン５１を押下することで、取水口４０のロック状態は解除される。
図８（ａ）で示すサーバーロック設定画面においては、画面の中央下部に『サーバーロックを設定する』と表示された確認ボタン５１が表示されており、かかる確認ボタン５１を押下すると、取水口４０がロックされて取水ボタン４１が押下されたとしても飲料水の流出が行われなくなる。
サーバーロック設定機能を設定することで、スマートフォン２によって解除されない限り、取水ボタン４１が押下されたときにも取水口４０が開くことはなくなる。
このようにサーバーロック設定を行うことによれば、利用者Ｐが必要な時にだけスマートフォン２によってサーバーロック設定が解除され、ロック時には取水ボタン４１が誤って押下されたときにも、飲料水の供給がなされないので、安全にウォーターサーバー１０を利用することができる。
また、サーバーロック設定がなされた状態においては、図８（ｂ）図に示すように、『サーバーロックを解除する』と表示された確認ボタン５１が表示されており、かかる確認ボタン５１を押下することで、取水口４０のロック状態は解除される。
【0029】
さて、これらの設定が行われた状態で、取水ボタン４１が押下されたときには、制御部５０がスマートフォン２によって設定された各設定に応じた飲料水を供給する（ステップＳ１０３）。
このとき、本実施形態では、制御部５０は取水検知手段が飲料水の流出を検知したことを条件として、飲料水の流出量を算出する（ステップＳ１０４）。
このような飲料水の流出量の算出は、本実施形態では、取水センサ４２が検知した流出量によって行うことができる。すなわち、ウォーターサーバー１０は流出量算出手段を有している。
このとき、本実施形態では、制御部５０は取水検知手段が飲料水の流出を検知したことを条件として、飲料水の流出量を算出する（ステップＳ１０４）。
このような飲料水の流出量の算出は、本実施形態では、取水センサ４２が検知した流出量によって行うことができる。すなわち、ウォーターサーバー１０は流出量算出手段を有している。
【0030】
制御部５０は、かかる流出量Ｑ１を含む管理情報Ｑを用いて、以降に述べるような各分析を行う（ステップＳ１０５）。なお、ステップＳ１０５の分析は、例えばスマートフォン２に管理情報Ｑを通知して、スマートフォン２にインストールされたアプリケーションソフトウェア内で行っても良いし、外部サーバー３にデータを保管して、当該外部サーバー３で行っても良い。このように、管理情報Ｑは管理システム１を構成する端末の何れかにおいて分析される。
管理情報に含まれるデータと、そのデータの応用方法について詳しく説明する。
管理情報に含まれるデータと、そのデータの応用方法について詳しく説明する。
【0031】
本実施形態における管理情報Ｑには、図９に示すように、取水口４０から流出した飲料水の流出量Ｑ１と、取水センサ４２が流出を検知した時刻Ｑ２と、取水センサ４２が流出の停止を検知した時刻Ｑ３と、が記録されている。
なお、流出量Ｑ１は、取水センサ４２が検知可能な他、例えば更なるコスト低減を目的とすれば、時刻Ｑ２と、時刻Ｑ３との差で得られた取水口４０の開放時間と、ポンプ１３の性能から算出可能な単位時間当たりの排出量と、から計算することも可能ではある。
あるいは、これらの時刻Ｑ２と、時刻Ｑ３とから得られる流出量の計算値と、取水センサ４２の検知した流出量の実測値とを比較して、取水センサ４２の故障検知を行っても良い。
なお、流出量Ｑ１は、取水センサ４２が検知可能な他、例えば更なるコスト低減を目的とすれば、時刻Ｑ２と、時刻Ｑ３との差で得られた取水口４０の開放時間と、ポンプ１３の性能から算出可能な単位時間当たりの排出量と、から計算することも可能ではある。
あるいは、これらの時刻Ｑ２と、時刻Ｑ３とから得られる流出量の計算値と、取水センサ４２の検知した流出量の実測値とを比較して、取水センサ４２の故障検知を行っても良い。
【0032】
制御部５０は、管理情報Ｑを例えば外部サーバー３を介してスマートフォン２から確認可能な記憶領域に記憶する。
なお、スマートフォン２の記憶領域に直接書き込みを行う形態であっても良い。
なお、スマートフォン２の記憶領域に直接書き込みを行う形態であっても良い。
【0033】
また本実施形態の管理情報Ｑには、取水センサ４２が流出を検知した時刻Ｑ２が含まれている。このように制御部５０は、取水検知手段が動作した開始時刻を記憶するための流出開始時刻記憶手段として機能する。
管理システム１は、取水センサ４２が動作したとき、最も新しい管理情報Ｑに含まれる時刻Ｑ２と、ウォーターサーバー１０の前回使用時における管理情報Ｑ’に含まれた時刻Ｑ２’とを比較して、所定の期間、例えば３日が経過していた時には、スマートフォン２に対して原水タンク１１内の水を交換するべき旨の通知を出す。
一般に浄水型のウォーターサーバー１０では定期的な水の交換が推奨されており、このような通知を出すことで、利用者Ｐが原水タンク１１に水を放置したまま、取り換えることなく飲料水の摂取を行う等のリスクを低減することができる。このように管理情報Ｑに時刻Ｑ２が含まれていることにより、管理システム１は、衛生管理機能を備えている。
管理システム１は、取水センサ４２が動作したとき、最も新しい管理情報Ｑに含まれる時刻Ｑ２と、ウォーターサーバー１０の前回使用時における管理情報Ｑ’に含まれた時刻Ｑ２’とを比較して、所定の期間、例えば３日が経過していた時には、スマートフォン２に対して原水タンク１１内の水を交換するべき旨の通知を出す。
一般に浄水型のウォーターサーバー１０では定期的な水の交換が推奨されており、このような通知を出すことで、利用者Ｐが原水タンク１１に水を放置したまま、取り換えることなく飲料水の摂取を行う等のリスクを低減することができる。このように管理情報Ｑに時刻Ｑ２が含まれていることにより、管理システム１は、衛生管理機能を備えている。
【0034】
また、このように管理情報Ｑに時刻Ｑ２を含むことによれば、見守り通知機能を実装することも可能である。
具体的には、例えば前回の使用時における管理情報Ｑ’に含まれた時刻Ｑ２’から、スマートフォン２によって予め指定された期間（例えばここでは２４時間）が経過したことを条件として、管理システム１は、スマートフォン２、あるいは外部サーバー３に対して通知を出す。かかる構成によれば、ウォーターサーバー１０の使用が一定期間なされなかったことを条件として、スマートフォン２に通知がなされることとなる。
このように、管理情報Ｑに、取水センサ４２の動作した時刻Ｑ２が含まれることによって、一定期間の間、ウォーターサーバー１０の使用がなかった場合に、遠隔地にいる利用者Ｐの家族や、外部サーバー３の管理者に異常が知らされる。
このように管理情報Ｑに時刻Ｑ２を含むことにより、管理システム１は、見守り通知機能を備えている。
具体的には、例えば前回の使用時における管理情報Ｑ’に含まれた時刻Ｑ２’から、スマートフォン２によって予め指定された期間（例えばここでは２４時間）が経過したことを条件として、管理システム１は、スマートフォン２、あるいは外部サーバー３に対して通知を出す。かかる構成によれば、ウォーターサーバー１０の使用が一定期間なされなかったことを条件として、スマートフォン２に通知がなされることとなる。
このように、管理情報Ｑに、取水センサ４２の動作した時刻Ｑ２が含まれることによって、一定期間の間、ウォーターサーバー１０の使用がなかった場合に、遠隔地にいる利用者Ｐの家族や、外部サーバー３の管理者に異常が知らされる。
このように管理情報Ｑに時刻Ｑ２を含むことにより、管理システム１は、見守り通知機能を備えている。
【0035】
なお、本実施形態では、スマートフォン２に通知がされる条件として、取水センサ４２がスマートフォン２によって予め指定された期間動作しないことを条件としたが、かかる条件は可変であって良く、例えば機械学習等によって異なる時間帯に取水されたことなどを条件としてスマートフォン２に通知を出すように設定しても良い。
【0036】
さらに、管理情報Ｑに流出量Ｑ１と時刻Ｑ２とを含むこととすれば、管理システム１は、利用者Ｐがウォーターサーバー１０を使用した日時と消費量とを知ることとなる。
管理システム１は、かかる管理情報Ｑを用いて、利用者Ｐの１日分の累計値を計算することで、飲料水の１日の累計摂取量を計算することができる。
管理システム１は、かかる累計摂取量を利用者Ｐ毎の最適な1日の水分補給量と比較することで、ウォーターサーバー１０側の取水量含めて一定の補給量に到達していない場合には、利用者Ｐに脱水症状の虞があるとして、利用者Ｐのスマートフォン２に警告を報知する。
このような警告は例えばスマートフォン２の通知機能を用いても良いし、あるいはウォーターサーバー１０にスピーカー等の報知手段を持たせても良い。
管理システム１は、かかる管理情報Ｑを用いて、利用者Ｐの１日分の累計値を計算することで、飲料水の１日の累計摂取量を計算することができる。
管理システム１は、かかる累計摂取量を利用者Ｐ毎の最適な1日の水分補給量と比較することで、ウォーターサーバー１０側の取水量含めて一定の補給量に到達していない場合には、利用者Ｐに脱水症状の虞があるとして、利用者Ｐのスマートフォン２に警告を報知する。
このような警告は例えばスマートフォン２の通知機能を用いても良いし、あるいはウォーターサーバー１０にスピーカー等の報知手段を持たせても良い。
【0037】
また、これらの管理情報Ｑに含まれる各情報は、利用者Ｐがスマートフォン２を用いて外部サーバー３に接続する等の方法で自由にアクセス可能である。
従って、利用者Ｐは、利用者の使用するＰＣや携帯端末等を用いて、ウォーターサーバー１０を使用した時間帯や、冷水、温水、常温水の温度調整のうち、どの温度の飲料水の取水量が多いか等のデータを確認できるとしても良い。
また例えば５００ｍｌの消費毎にペットボトル１本分の削減を行ったと仮定して、ウォーターサーバー１０を利用したことによるペットボトル消費量の低減等の環境データを確認可能としても良い。
従って、利用者Ｐは、利用者の使用するＰＣや携帯端末等を用いて、ウォーターサーバー１０を使用した時間帯や、冷水、温水、常温水の温度調整のうち、どの温度の飲料水の取水量が多いか等のデータを確認できるとしても良い。
また例えば５００ｍｌの消費毎にペットボトル１本分の削減を行ったと仮定して、ウォーターサーバー１０を利用したことによるペットボトル消費量の低減等の環境データを確認可能としても良い。
【0038】
このように、管理システム１は、取水検知手段が動作したときに少なくとも流出量Ｑ１を含む管理情報Ｑを、携帯端末に通知する。
また、制御部５０が管理情報Ｑを用いて種々の分析を行うが、これらの管理情報Ｑは全て、取水検知手段が動作したことをトリガー条件として動作している。このように取水検知手段が動作した時間と、動作をしなくなった時間と、を検知することによって、見守り通知機能や衛生管理機能、取水量確認機能等の様々な機能を１つのセンサによって実装可能であり、ウォーターサーバー１０の低コスト化にも寄与している。
なお上述の実施例においては、取水センサ４２を設け、「取水センサ４２あるいは取水ボタン４１が押下された」ことを「取水検知手段が動作した」こととして表現しているが、利用者Ｐが取水ボタン４１を押下されたことのみを起点とすることがより好ましい。
また、制御部５０が管理情報Ｑを用いて種々の分析を行うが、これらの管理情報Ｑは全て、取水検知手段が動作したことをトリガー条件として動作している。このように取水検知手段が動作した時間と、動作をしなくなった時間と、を検知することによって、見守り通知機能や衛生管理機能、取水量確認機能等の様々な機能を１つのセンサによって実装可能であり、ウォーターサーバー１０の低コスト化にも寄与している。
なお上述の実施例においては、取水センサ４２を設け、「取水センサ４２あるいは取水ボタン４１が押下された」ことを「取水検知手段が動作した」こととして表現しているが、利用者Ｐが取水ボタン４１を押下されたことのみを起点とすることがより好ましい。
【0039】
＜１＞
本発明の実施形態では、管理システム１は、外部取水口１４から原水タンク１１に水を取り込んで浄水部２０によって濾過することで、取水口４０から飲料水として供給可能にするウォーターサーバーの管理システムである。
ウォーターサーバー１０は、原水タンク１１から供給された水を所定の温度に加熱もしくは冷却する温度調整部３０と、原水タンク１１と温度調整部３０との経路上にあって水の不純物を濾しとる濾過手段である浄水部２０と、取水口４０から飲料水が流れ出たことを検知する取水センサ４２と、を備えている。
ウォーターサーバー１０は、取水センサ４２が飲料水の流出を検知したことを条件として、飲料水の流出量Ｑ１を算出し、ウォーターサーバー１０と通信を介して接続されたスマートフォン２に対して流出量Ｑ１を含む管理情報Ｑを通知可能である。
かかる構成によれば、利用者Ｐの所持するスマートフォン２と連携することでウォーターサーバー１０を制御可能な新規な管理システム１を提供できる。
本発明の実施形態では、管理システム１は、外部取水口１４から原水タンク１１に水を取り込んで浄水部２０によって濾過することで、取水口４０から飲料水として供給可能にするウォーターサーバーの管理システムである。
ウォーターサーバー１０は、原水タンク１１から供給された水を所定の温度に加熱もしくは冷却する温度調整部３０と、原水タンク１１と温度調整部３０との経路上にあって水の不純物を濾しとる濾過手段である浄水部２０と、取水口４０から飲料水が流れ出たことを検知する取水センサ４２と、を備えている。
ウォーターサーバー１０は、取水センサ４２が飲料水の流出を検知したことを条件として、飲料水の流出量Ｑ１を算出し、ウォーターサーバー１０と通信を介して接続されたスマートフォン２に対して流出量Ｑ１を含む管理情報Ｑを通知可能である。
かかる構成によれば、利用者Ｐの所持するスマートフォン２と連携することでウォーターサーバー１０を制御可能な新規な管理システム１を提供できる。
【0040】
＜２＞
本発明では、＜１＞で述べたウォーターサーバー１０の管理システム１の構成に加えて、管理情報Ｑには、取水センサ４２が前回動作してからの経過時間が含まれ、当該経過時間が所定時間を超えた際に、スマートフォン２へと通知を出すことを特徴とする。
かかる構成によれば、利用者Ｐの薬の飲み忘れや熱中症予防など、定期的に水分摂取を行うべき時にスマートフォン２から通知を出せるので、利用者の健康維持に寄与できる。
本発明では、＜１＞で述べたウォーターサーバー１０の管理システム１の構成に加えて、管理情報Ｑには、取水センサ４２が前回動作してからの経過時間が含まれ、当該経過時間が所定時間を超えた際に、スマートフォン２へと通知を出すことを特徴とする。
かかる構成によれば、利用者Ｐの薬の飲み忘れや熱中症予防など、定期的に水分摂取を行うべき時にスマートフォン２から通知を出せるので、利用者の健康維持に寄与できる。
【0041】
＜３＞
本発明では、＜１＞または＜２＞で述べたウォーターサーバー１０の管理システム１の構成に加えて、経過時間が所定時間を超えた後に取水センサ４２が動作したときには、スマートフォン２に原水タンク１１の水を交換するべき旨を表示することを特徴とする。
かかる構成によれば、浄水型のウォーターサーバーにおいて課題となっていた、定期的な水の交換を問題なく実施できるので、メンテナンス性が向上する。
本発明では、＜１＞または＜２＞で述べたウォーターサーバー１０の管理システム１の構成に加えて、経過時間が所定時間を超えた後に取水センサ４２が動作したときには、スマートフォン２に原水タンク１１の水を交換するべき旨を表示することを特徴とする。
かかる構成によれば、浄水型のウォーターサーバーにおいて課題となっていた、定期的な水の交換を問題なく実施できるので、メンテナンス性が向上する。
【0042】
＜４＞
本発明では、＜１＞乃至＜３＞の何れか１つで述べたウォーターサーバー１０の管理システム１の構成に加えて、経過時間が所定時間を超えた後に取水センサ４２が動作したときには、取水口４０から所定量の水を流して自動洗浄を行うことを特徴とする。
かかる構成によれば、浄水型のウォーターサーバーにおいて課題となっていた、定期的な洗浄を自動で実施できるので、メンテナンス性が向上する。
本発明では、＜１＞乃至＜３＞の何れか１つで述べたウォーターサーバー１０の管理システム１の構成に加えて、経過時間が所定時間を超えた後に取水センサ４２が動作したときには、取水口４０から所定量の水を流して自動洗浄を行うことを特徴とする。
かかる構成によれば、浄水型のウォーターサーバーにおいて課題となっていた、定期的な洗浄を自動で実施できるので、メンテナンス性が向上する。
【0043】
＜５＞
本発明では、＜１＞乃至＜４＞の何れか１つで述べたウォーターサーバー１０の管理システム１の構成に加えて、スマートフォン２を用いて温度調整部３０において調整される飲料水の設定温度を設定可能であることを特徴とする。
かかる構成によれば、利用者Ｐの必要な用途に合わせた適切な温度の飲料水を任意のタイミングで供給できるので、利用者Ｐの利便性向上に寄与する。
本発明では、＜１＞乃至＜４＞の何れか１つで述べたウォーターサーバー１０の管理システム１の構成に加えて、スマートフォン２を用いて温度調整部３０において調整される飲料水の設定温度を設定可能であることを特徴とする。
かかる構成によれば、利用者Ｐの必要な用途に合わせた適切な温度の飲料水を任意のタイミングで供給できるので、利用者Ｐの利便性向上に寄与する。
【0044】
＜６＞
本発明では、＜１＞乃至＜５＞の何れか１つで述べたウォーターサーバー１０の管理システム１の構成に加えて、スマートフォン２を用いてウォーターサーバー１０の取水口４０を閉鎖するロック状態へと変更することが可能であって、ロック状態であるか否かをスマートフォン２によって確認可能である。
かかる構成によれば、利用者Ｐの留守中等、意図しないタイミングでの取水ボタン４１の反応を停止することができるので、安全に利用可能となる。
本発明では、＜１＞乃至＜５＞の何れか１つで述べたウォーターサーバー１０の管理システム１の構成に加えて、スマートフォン２を用いてウォーターサーバー１０の取水口４０を閉鎖するロック状態へと変更することが可能であって、ロック状態であるか否かをスマートフォン２によって確認可能である。
かかる構成によれば、利用者Ｐの留守中等、意図しないタイミングでの取水ボタン４１の反応を停止することができるので、安全に利用可能となる。
【0045】
以上本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0046】
例えば、本実施形態では、管理システム１の各種計算機能は、スマートフォン２にインストールされたアプリケーションソフトウェア上で動作する構成を主として示したが、かかる構成に限定されるものではなく、例えば管理システム１を構成する外部サーバー３等の任意の端末がこれらの機能を有するとしても良い。
【0047】
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0048】
１ 管理システム
２ スマートフォン（携帯端末）
３ 外部サーバー
１０ ウォーターサーバー
１１ 原水タンク（タンク）
１２ 流水経路
１４ 外部取水口
２０ （濾過手段）
２１ 第１フィルター（濾過手段）
２２ 第２フィルター（濾過手段）
２３ 第３フィルター（濾過手段）
３０ 温度調整部
４０ 取水口
４１ 取水ボタン（取水検知手段）
４２ 取水センサ（取水検知手段）
Ｐ 利用者
Ｑ 管理情報
Ｑ１ 流出量
２ スマートフォン（携帯端末）
３ 外部サーバー
１０ ウォーターサーバー
１１ 原水タンク（タンク）
１２ 流水経路
１４ 外部取水口
２０ （濾過手段）
２１ 第１フィルター（濾過手段）
２２ 第２フィルター（濾過手段）
２３ 第３フィルター（濾過手段）
３０ 温度調整部
４０ 取水口
４１ 取水ボタン（取水検知手段）
４２ 取水センサ（取水検知手段）
Ｐ 利用者
Ｑ 管理情報
Ｑ１ 流出量
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】