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特開2024-67041パソコン入力支援システム、パソコン入力支援プログラム及びパソコン入力支援方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024067041
(43)【公開日】2024-05-17
(54)【発明の名称】パソコン入力支援システム、パソコン入力支援プログラム及びパソコン入力支援方法
(51)【国際特許分類】
   G09B 7/08 20060101AFI20240510BHJP
   G09B 19/00 20060101ALI20240510BHJP
【FI】
G09B7/08
G09B19/00 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022176805
(22)【出願日】2022-11-03
(71)【出願人】
【識別番号】522431564
【氏名又は名称】OFFICE COLOFUL株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100195431
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 史樹
(72)【発明者】
【氏名】小倉谷 真由美
【テーマコード(参考)】
2C028
【Fターム(参考)】
2C028BA02
2C028BB04
2C028BC01
2C028BD01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】障害を有する人や幼児が、パソコンで入力作業が容易にできるようなるシステムを提供すること。
【解決手段】問題表示部320に表示された問題における解答と、解答入力部330に入力された解答とが一致するか否か判定する判定部340と、を含み、
前記判定部340は、問題の解答と入力された解答とが一致する場合、正答であるとして、次の問題に移行する、又は、問題を終了し、
問題の解答と入力された解答とが一致しない場合、不正解であるとして、再度同じ問題に移行するパソコン入力支援システム100を提供する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
障害者又は幼児である対象者が使用し、キーボードを備える端末と通信可能であるサーバを備えるパソコン入力支援システムであって、
前記サーバは、
前記キーボードのキーには個別の模様が付されており、前記模様を前記端末の表示画面に、前記模様に対応する前記キーの文字と共に表示させる問題表示部と、
前記問題表示部に表示された問題に対する解答が、前記キーを用いて前記キーボードから入力され、前記解答を前記端末の表示画面に表示させる解答入力部と、
前記問題表示部によって表示された問題における解答と、前記解答入力部に入力された解答とが一致するか否か判定する判定部と、を含み、
前記判定部は、問題の解答と入力された解答とが一致する場合、正答であるとして、次の問題に移行する、又は、問題を終了し、
問題の解答と入力された解答とが一致しない場合、不正解であるとして、再度同じ問題に移行するパソコン入力支援システム。
【請求項2】
前記模様は、丸、三角、四角の形状であり、同一の形状にはそれぞれ別の色彩が前記キーごとに付されている請求項1記載のパソコン入力支援システム。
【請求項3】
前記模様と前記キーの文字は一対一対応しており、前記文字がアルファベットである請求項1記載のパソコン入力支援システム。
【請求項4】
同一形状の前記模様は、前記キーボードの同一の行に表示されている請求項1記載のパソコン入力支援システム。
【請求項5】
前記判定部は、前記解答入力部に入力された文字の一文字ずつ正答率が算出するものであり、前記正答率は、正解した回数を打ち込んだ回数で割った値である請求項1記載のパソコン入力支援システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パソコン入力支援システム、パソコン入力支援プログラム及びパソコン入力支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
発達障害のある人については、平成17年4月から発達障害者支援法が施行され、就労に関する支援についても必要な措置を講じることが国及び地方公共団体の責務とされ、また、国は、発達支援の方法等に関する必要な調査研究を行うこと(第3条第2項及び第24条)とした。
【0003】
このような施策の一環として、独立行政法人雇用・能力開発機構職業能力開発総合大学校能力開発研究センターは、平成18年度からの事業として「発達障害者に対する効果的な職業訓練の在り方に関する研究会」を設置し、発達障害者支援センター等の関係機関と連携した職業訓練受講ルートの確立及び障害に対応した職業訓練指導の在り方に関して調査研究を実施することとした。
【0004】
発達障害のある人びとに関する施策を確立するための課題の一つは、この障害に固有な手帳制度が無い現状で有効な支援方法を開発しなければならないということにある。
【0005】
療育手帳や精神障害者保健福祉手帳の交付を受け、障害者の雇用の促進等に関する法律による雇用率にカウントされている人びともいるが、実際には適切な支援を未だに受けていない人のほうが圧倒的に多いというのが現状である。
【0006】
発達障害に関する社会的な理解・啓発施策が遅れていることもあり、就職後に職場で十分に理解されないために苦しんでいる人びと、発達障害の診断を受けるまでに何度も離職経験を持つ人が多いことが指摘されている。
【0007】
その中には就業に対して自信を失ったり、離職後に引きこもりや鬱の症状等の二次障害を訴える人も少なくはない。
【0008】
このような現状において、職業リハビリテーションの一環として発達障害のある人びとに対する有効な職業訓練の方法を開発することは緊急な課題である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2004-219879号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ダウン症候群や学習障害等の発達障害を有している人々の学習訓練や職業訓練は、様々なものがあるが、簡単でかつ効果的な訓練はあまりない。
【0011】
近年、書類を作成する場合、パソコンを利用することが一般的である。
【0012】
しかしながら、知的障害、学習障害又は発達障害を有する人々や幼児達は、タッチパネルを使用することはできたとしても、キーボードを用いた文字の入力は難しいことが多い。
【0013】
特許文献1は、幼児向けの教育システムにおいて、学習性無力感を生じさせることなく、効率的に楽しく学習ができるようにするというものである。
【0014】
具体的には、「問題表示制御手段で、練習問題を解答の選択肢とともに、表示装置に表示する。そして、学習者は、入力装置で選択肢から解答を選択する。判別手段で選択された解答が正解か不正解かを判定する。正解であれば、正解表示制御手段で、正解である旨を表示する。不正解であれば、フェーディング制御手段で、不正解の選択肢の表示を徐々に消し、再度解答を選択させる。このときは必ず正解となるので、正解表示制御手段で、正解である旨を表示する。このように学習させることで、学習性無力感を生じさせることなく、効率的に楽しく学習ができるようになる。」というものである。
【0015】
しかしながら、特許文献1では上記問題を解決することができない。
【0016】
本発明の主な目的は、障害を有する人や幼児が、パソコンで入力作業が容易にできるようなるシステムを提供することである。
【0017】
本発明の他の目的は、障害を有する人や幼児が、パソコンで入力作業が容易にできるようなるプログラムを提供することである。
【0018】
本発明の他の目的は、障害を有する人や幼児が、パソコンで入力作業が容易にできるようなる方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明の第1の局面に係るパソコン入力支援システムは、障害者又は幼児である対象者が使用し、キーボードを備える端末と通信可能であるサーバを備えるパソコン入力支援システムであって、
前記サーバは、
前記キーボードのキーには個別の模様が付されており、前記模様を前記端末の表示画面に、前記模様に対応する前記キーの文字と共に表示させる問題表示部と、
前記問題表示部によって表示された問題に対する解答が、前記キーを用いて前記キーボードから入力され、前記解答を前記端末の表示画面に表示させる解答入力部と、
前記問題表示部に表示された問題における解答と、前記解答入力部に入力された解答とが一致するか否か判定する判定部と、を含み、
前記判定部は、問題の解答と入力された解答とが一致する場合、正答であるとして、次の問題に移行する、又は、問題を終了し、
問題の解答と入力された解答とが一致しない場合、不正解であるとして、再度同じ問題に移行するパソコン入力支援システムである。
【0020】
キーボードのキーに模様が付されており、その模様と文字とを対応させて覚えることができ、模様を認識することにより、キーボードのキーを認識することができる。
【0021】
そして、本発明に係るパソコン入力支援システムを用いることにより、その練習をすることができ、障害を有する人等の端末の使用者は、容易に楽しくパソコンを学習することができる。
【0022】
本発明の第2の局面に係るパソコン入力支援システムは、第1の局面に係るパソコン入力支援システムであって、前記模様は、丸、三角、四角の形状であり、同一の形状にはそれぞれ別の色彩が前記キーごとに付されているパソコン入力支援システムである。
【0023】
模様を丸、三角、四角と簡単な形状にし、同一形状にはキーごとに別々の色彩が付されているようにすることで、障害を有する人等の端末の使用者は、色彩と形状で、キーを認識し易くなる。
【0024】
なお、模様は、他にハート、クローバ、ダイヤ、スペードといった馴染みの深い模様であってもよい。
【0025】
また、キーに付される色彩について、そのキーの周辺に同一の色を配置しないようにするのが好ましい。
【0026】
本発明の第3の局面に係るパソコン入力支援システムは、第1の局面に係るパソコン入力支援システムであって、前記模様と前記キーの文字は一対一対応しており、前記文字がアルファベットであるパソコン入力支援システムである。
【0027】
模様とキーが一対一対応していることで、障害を有する人等の端末の使用者は、模様を認識することができれば、文字も認識することができる。
【0028】
本発明の第4の局面に係るパソコン入力支援システムは、第1の局面に係るパソコン入力支援システムであって、同一形状の前記模様は、前記キーボードの同一の行に表示されているパソコン入力支援システムである。
【0029】
これにより、障害を有する人等の端末の使用者は、模様の形状で、どの行のキーか理解することができる。
【0030】
本発明の第5の局面に係るパソコン入力支援システムは、第1の局面に係るパソコン入力支援システムであって、前記判定部は、前記解答入力部に入力された文字の一文字ずつ正答率が算出するものであり、前記正答率は、正解した回数を打ち込んだ回数で割った値であるパソコン入力支援システムである。
【0031】
正答率はパーセンテージ(百分率)で算出してもよい。正答率を算出することにより、障害を有する人等の端末の使用者が、どの程度マスターしているか客観的に判断することができる。
【0032】
本発明の第6の局面に係るパソコン入力支援プログラムは、障害者又は幼児である対象者が使用し、キーボードを備える端末と通信可能であるサーバを備えるパソコン入力支援プログラムであって、
前記サーバは、
前記キーボードのキーには個別の模様が付されており、前記模様を前記端末の表示画面に、前記模様に対応する前記キーの文字と共に表示させる問題表示処理と、
前記問題表示処理に表示された問題に対する解答が、前記キーを用いて前記キーボードから入力され、前記解答を前記端末の表示画面に表示させる解答入力処理と、
前記問題表示処理において表示された問題における解答と、前記解答入力処理において入力された解答とが一致するか否か判定する判定処理と、を実行し、
前記判定処理は、問題の解答と入力された解答とが一致する場合、正答であるとして、次の問題に移行する、又は、問題を終了し、
問題の解答と入力された解答とが一致しない場合、不正解であるとして、再度同じ問題に移行するパソコン入力支援プログラムである。
【0033】
このようなプログラムであれば第1の局面に係るパソコン入力支援システムと同様の効果を奏する。
【0034】
本発明の第7の局面に係るパソコン入力支援プログラムは、第6の局面に係るパソコン入力支援プログラムであって、前記模様は、丸、三角、四角の形状であり、同一の形状にはそれぞれ別の色彩が前記キーごとに付されているパソコン入力支援プログラムである。
【0035】
このようなプログラムであれば第2の局面に係るパソコン入力支援システムと同様の効果を奏する。
【0036】
本発明の第8の局面に係るパソコン入力支援プログラムは、第6の局面に係るパソコン入力支援プログラムであって、前記模様と前記キーの文字は一対一対応しており、前記文字がアルファベットであるパソコン入力支援プログラムである。
【0037】
このようなプログラムであれば第3の局面に係るパソコン入力支援システムと同様の効果を奏する。
【0038】
本発明の第9の局面に係るパソコン入力支援プログラムは、第6の局面に係るパソコン入力支援プログラムであって、同一形状の前記模様は、前記キーボードの同一の行に表示されているパソコン入力支援プログラムである。
【0039】
このようなプログラムであれば第4の局面に係るパソコン入力支援システムと同様の効果を奏する。
【0040】
本発明の第10の局面に係るパソコン入力支援プログラムは、第6の局面に係るパソコン入力支援プログラムであって、前記判定処理は、前記解答入力処理で入力された文字の一文字ずつ正答率が算出するものであり、前記正答率は、正解した回数を打ち込んだ回数で割った値であるパソコン入力支援プログラムである。
【0041】
このようなプログラムであれば第5の局面に係るパソコン入力支援システムと同様の効果を奏する。
【0042】
本発明の第11の局面に係るパソコン入力支援方法は、障害者又は幼児である対象者が使用し、キーボードを備える端末と通信可能であるサーバを備えるパソコン入力支援方法であって、
前記サーバは、
前記キーボードのキーには個別の模様が付されており、前記模様を前記端末の表示画面に、前記模様に対応する前記キーの文字と共に表示させる問題表示工程と、
前記問題表示工程で表示された問題に対する解答が、前記キーを用いて前記キーボードから入力され、前記解答を前記端末の表示画面に表示させる解答入力工程と、
前記問題表示工程で表示された問題における解答と、前記解答入力工程で入力された解答とが一致するか否か判定する判定工程と、を含み、
前記判定工程では、問題の解答と入力された解答とが一致する場合、正答であるとして、次の問題に移行する、又は、問題を終了し、
問題の解答と入力された解答とが一致しない場合、不正解であるとして、再度同じ問題に移行するパソコン入力支援方法である。
【0043】
このようなプログラムであれば第1の局面に係るパソコン入力支援システムと同様の効果を奏する。
【0044】
本発明の第12の局面に係るパソコン入力支援方法は、第11の局面に係るパソコン入力支援方法であって、前記模様は、丸、三角、四角の形状であり、同一の形状にはそれぞれ別の色彩が前記キーごとに付されているパソコン入力支援方法である。
【0045】
このようなプログラムであれば第2の局面に係るパソコン入力支援システムと同様の効果を奏する。
【0046】
本発明の第13の局面に係るパソコン入力支援方法は、第11の局面に係るパソコン入力支援方法であって、前記模様と前記キーの文字は一対一対応しており、前記文字がアルファベットであるパソコン入力支援方法である。
【0047】
このようなプログラムであれば第3の局面に係るパソコン入力支援システムと同様の効果を奏する。
【0048】
本発明の第14の局面に係るパソコン入力支援方法は、第11の局面に係るパソコン入力支援方法であって、同一形状の前記模様は、前記キーボードの同一の行に表示されているパソコン入力支援方法である。
【0049】
このようなプログラムであれば第4の局面に係るパソコン入力支援システムと同様の効果を奏する。
【0050】
本発明の第15の局面に係るパソコン入力支援方法は、第11の局面に係るパソコン入力支援方法であって、前記判定工程では、前記解答入力工程で入力された文字の一文字ずつ正答率が算出するものであり、前記正答率は、正解した回数を打ち込んだ回数で割った値であるパソコン入力支援方法である。
【0051】
このようなプログラムであれば第5の局面に係るパソコン入力支援システムと同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0052】
図1】本発明に係る一実施形態の概念図。
図2】同実施形態の概念図。
図3】同実施形態のキーボードの概念図。
図4】同実施形態の第1端末に表示される画面の概念図。
図5】同実施形態の第1端末に表示される画面の概念図。
図6】同実施形態の第1端末に表示される画面の概念図。
【発明を実施するための形態】
【0053】
以下、本発明の実施形態に関して図面を参照しながら説明する。図1及び図2に示すように、本実施形態に係るパソコン入力支援システム100は、知的障害、学習障害若しくは発達障害、又は、幼児が使用する端末である第1端末200と、
第1端末200と通信可能なサーバ300と、
サーバ300と通信可能であり、サーバ300と第1端末200との通信内容を確認することができ、パソコン入力支援システム100を編集することが可能な端末である第2端末400と、を含む。
【0054】
(第1端末200)
端末である第1端末200は、知的障害、学習障害若しくは発達障害、又は、幼児が使用する端末であり、例えば、デスクトップパソコン、ノートパソコン、タブレット等である。
【0055】
第1端末200は、第1端末200に接続され、又は第1端末200の表示画面280に表示され、第1端末200の表示画面280に表示された内容を操作することが可能なキーボード210と、
サーバ300と通信することが可能な通信部である第1通信部290と、
サーバ300にアクセスしてパソコン入力支援ソフトを使用することができるアプリである第1アプリ295と、を含む。
【0056】
本実施形態では、キーボード210は、第1端末200と接続されているキーボードであるが、第1端末200の表示画面280に表示され、タッチパネルで操作するキーボードであってもよい。
【0057】
図3に示すように、キーボード210のキー211には、模様が付されている。なお、「模様」には、色彩が含まれるものとする。
【0058】
本実施形態では、模様には、丸模様220、四角模様240、三角模様250、ハート模様260、リターンキー模様270が用いられており、キーボード210のキー211の同じ行には同一の形状が用いられている。
【0059】
本実施形態では、丸模様220が上段の行、四角模様240が中段の行、三角模様250が下段の行に付されている。
【0060】
具体的には、本実施形態では、丸模様220は、形状が丸形状で、色彩が付されており、
「Q」のキー211には、青色で丸形状の模様221、
「W」のキー211には、橙色で丸形状の模様222、
「E」のキー211には、緑色で丸形状の模様223、
「R」のキー211には、黄色で丸形状の模様224、
「T」のキー211には、赤色で丸形状の模様225、
「Y」のキー211には、黄緑色で丸形状の模様226、
「U」のキー211には、紫色で丸形状の模様227、
「I」のキー211には、灰色で丸形状の模様228、
「O」のキー211には、水色で丸形状の模様229、
「P」のキー211には、茶色で丸形状の模様230、が付されている。
【0061】
四角模様240は、形状が四角形状で、色彩が付されており、
「A」のキー211には、赤色で四角形状の模様241、
「S」のキー211には、黄緑色で四角形状の模様242、
「D」のキー211には、紫色で四角形状の模様243、
「F」のキー211には、水色で四角形状の模様244,
「G」のキー211には、茶色で四角形状の模様245、
「H」のキー211には、橙色で四角形状の模様246、
「J」のキー211には、緑色で四角形状の模様247、
「K」のキー211には、青色で四角形状の模様248、
「L」のキー211には、黄色で四角形状の模様249、が付されている。
【0062】
三角模様250は、形状が三角形状で、色彩が付されており、
「Z」のキー211には、緑色で三角形状の模様251、
「X」のキー211には、赤色で三角形状の模様252、
「C」のキー211には、黄色で三角形状の模様253、
「V」のキー211には、黄緑色で三角形状の模様254、
「B」のキー211には、紫色で三角形状の模様255、
「N」のキー211には、青色で三角形状の模様256、
「M」のキー211には、橙色で三角形状の模様257、が付されている。
【0063】
ハート模様260は、形状がハート形状で、色彩が付されており、
「、」のキー211には、赤色でハート形状の模様261、
「。」のキー211には、黄色でハート形状の模様262、
「・」のキー211には、緑色でハート形状の模様263、
「¥」のキー211には、青色でハート形状の模様264、が付されている。
【0064】
リターンキー模様270は、形状がリターンキーの形状で、色彩はピンク色が付されている。
【0065】
キーボード210のキー211の色の配置は、似ている色は隣や上下にはしないほうが好ましい。
【0066】
第1端末200の表示画面280には、第1通信部290を通してサーバ300にアクセスしてその内容を表示させる。
【0067】
図1図4乃至図6に示すような画面が、表示画面280に表示される。
【0068】
なお、キーボード210が表示画面280に表示される場合は、表示画面はタッチパネルである。
【0069】
図示しないが、第1アプリ295は、表示画面280に表示されており、第1端末200の使用者は、第1アプリ295を選択(クリック)することにより、サーバ300にアクセスすることができ、パソコン入力支援システム100を容易に開くことができる。
【0070】
(サーバ300)
図1及び図2に示すように、サーバ300は、問題のレベルを選択することができる選択部310と、
問題を表示させる問題表示部320と、
第1端末200の使用者が解答を入力する解答入力部330と、
問題表示部320に表示された問題の解答と、解答入力部330に入力された解答とが一致するか否か判定する判定部340と、
情報を記憶する記憶部であるサーバ記憶部350と、
第1端末200及び第2端末400と通信をする通信部であるサーバ通信部360と、を含む。
【0071】
図1に示すように、選択部310は、問題のレベルを選択するところである。本実施形態では、レッスン1からレッスン4まで選択可能であり、数字が大きくなるほど問題レベルが上がっている。なお、本実施形態では、レッスンの中に複数の問題がある。
【0072】
選択部310の中からレッスンが選択されると、レッスン画面311が表示画面280に表示される。
【0073】
レッスン画面311のスタートボタン312を選択することにより、問題が表示画面280に表示される。
【0074】
問題表示部320では、選択されたレッスンの問題が表示される。
【0075】
解答入力部330は、第1端末200の使用者が問題表示部320に表示された問題の解答を入力する。
【0076】
図4から図6は本実施形態の一例である。図4では、問題表示部320には「お、青色丸模様、O」が表示されている。
【0077】
第1端末200の使用者は、キーボード210から青色の丸模様220のキー211(丸形状の模様229)を選択すれば正解である。
【0078】
第1端末200の使用者は、キーボード210から上記以外のキー211を選択(例えば、図4のように「え、緑色丸模様、E」を選択)すれば不正解である。
【0079】
図5では、問題表示部320には、問題として「おはよう」と表示されている。
【0080】
解答入力部330には、第1端末200の使用者の解答として、「水色丸模様、橙色四角模様、赤色四角模様、黄緑色丸模様、水色丸模様、紫色丸模様」が入力されている。
【0081】
図6では、問題表示部320には、「きょうは、あめだ。」と表示されている。
【0082】
解答入力部330では、第1端末200の使用者の解答として、「青色四角模様、黄緑色丸模様、水色丸模様、紫色丸模様、橙色四角模様、赤色四角模様、赤色ハート模様、赤色四角模様、橙色三角模様、緑色丸模様、紫色四角模様、赤色四角模様、黄色ハート模様」が入力されている。
【0083】
第1端末200の使用者が入力した解答が正解か否かは、判定部340が判定する。
【0084】
具体的には、判定部340は、問題表示部320に表示されている問題の解答と、第1端末200の使用者が解答入力部330に入力した解答とを比較し、一致している場合は「正解」とし、一致していない場合は「不正解」と判定する。
【0085】
判定部340は、「正解」の場合、図4乃至図6に示すように、正解であることを示す正解マーク341を表示画面280に表示させる。
【0086】
また、この時、判定部340は、「正解」であることがわかるように、正解音を出してもよい。
【0087】
図5及び図6では、判定部340は、「正解」であると判定し、正解マーク341として、花丸マークを表示画面280に表示させている。
【0088】
また、判定部340は、「正解」の場合、図1に示すように、次の問題に移行させることができる。
【0089】
つまり、第1端末200の使用者が、「つぎへ」の選択ボタン343を選択(クリック)することにより、次の問題へ移行する。
【0090】
判定部340は、「不正解」の場合、図4に示すように、不正解であることを示す不正解マーク342を表示画面280に表示させる。
【0091】
また、この時、判定部340は、「不正解」であることがわかるように、不正解音を出してもよい。
【0092】
また、判定部340は、「不正解」の場合、図1に示すように、再度同じ問題をさせることができる。
【0093】
つまり、第1端末200の使用者が、「もういちど」の選択ボタン344を選択(クリック)することにより、同じ問題の最初の状態に戻る。
【0094】
判定部340は、第1端末200の使用者の問題に対する解答の正答率を算出する。
【0095】
正答率は、入力文字の一文字ずつ判定され、正解した回数を打ち込んだ回数で割った値で算出される。正答率を100倍してパーセンテージで表しても良い。
【0096】
サーバ記憶部350は、情報を記憶する。具体的には、サーバ記憶部350は、第1端末200の使用者のログインID、名前、メールアドレスを記憶し、第1端末200の使用者がログインし易くなっている。
【0097】
サーバ350は、第1端末200の使用者の個人情報(ユーザプロフィール)を記憶する。具体的には、サーバ記憶部350は、第1端末200の使用者のユーザID、誕生日、性別、イメージ画像、所属施設等を記憶する。
【0098】
また、サーバ記憶部350は、レッスンのデータテーブルを記憶する。さらに具体的には、サーバ記憶部350は、レッスンID、レッスンパート、ユーザID、レッスンの名前、レッスンのレベル(星の数)、制限時間等を記憶する。
【0099】
また、サーバ記憶部350は、第1端末200の使用者のレッスン結果を記憶し、第1端末200の使用者が、レッスンにかかった時間、レッスンを行った回数、正解した回数、打ち込んだ回数、レッスンを行った日時、ユーザID、レッスンID等を、レッスンが終了したときに記憶する。
【0100】
レッスンには複数の問題(クエスチョン)があり、サーバ通信部360は、問題のデータテーブルを記憶する。具体的には、サーバ記憶部350は、クエスチョンID、レッスンパート、ユーザID、レッスンのレベル(星の数)、入力する文字、表示する文字を記憶する。
【0101】
また、サーバ記憶部350は、第1端末200のクエスチョンの結果を記憶し、ユーザID、レッスンパート、正解した回数、打ち込んだ回数、行った日等を、問題が変わるときに記憶する。
【0102】
(第2端末400)
図2に示すように、第2端末400は、管理者側の端末である。
【0103】
第2端末400は、サーバ300と通信可能であり、サーバ300と第1端末200との通信内容を確認することができ、パソコン入力支援システム100を編集することが可能である。
【0104】
第2端末400は、情報を記憶する記憶部である第2記憶部410と、
第1端末200又はサーバ300と通信をする通信部である第2通信部420と、
サーバ300にアクセスするためのアプリである第2アプリ430と、を含む。
【0105】
第2記憶部410は、サーバ300で記憶されている内容を記憶させることができる。なお、第2記憶部410を有さない構成であってもよい。
【0106】
例えば、第2記憶部410は、第1端末200の使用者による問題の解答の正答率や、第1端末200の使用者の個人情報等を記憶する。
【0107】
第2通信部420は、第1端末200又はサーバ300と通信するところである。具体的には、第2通信部420は、第1端末200の第1通信部290又はサーバ300のサーバ通信部360と通信する。
【0108】
第2アプリ430は、サーバ300にアクセスするためのアプリであり、第2アプリ430を通して簡単にサーバ300に容易にアクセスすることができる。
【0109】
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良、修正、又は変形を加えた態様でも実施できる。
【符号の説明】
【0110】
100…パソコン入力支援システム
200…第1端末(端末)
210…キーボード
211…キー
220…丸模様
240…四角模様
250…三角模様
260…ハート模様
270…リターンキー模様
300…サーバ
310…選択部
320…問題表示部
330…解答入力部
340…判定部
400…第2端末(端末)

図1
図2
図3
図4
図5
図6