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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024067190
(43)【公開日】2024-05-17
(54)【発明の名称】コネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 12/73 20110101AFI20240510BHJP
【FI】
H01R12/73
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022177060
(22)【出願日】2022-11-04
(71)【出願人】
【識別番号】000231073
【氏名又は名称】日本航空電子工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121706
【弁理士】
【氏名又は名称】中尾 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100128705
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 幸雄
(74)【代理人】
【識別番号】100147773
【弁理士】
【氏名又は名称】義村 宗洋
(72)【発明者】
【氏名】小林 篤史
(72)【発明者】
【氏名】小淵 俊朗
(72)【発明者】
【氏名】西村 貴行
(72)【発明者】
【氏名】高橋 拓也
【テーマコード(参考)】
5E223
【Fターム(参考)】
5E223AB16
5E223BA01
5E223BA07
5E223BB01
5E223BB12
5E223CB31
5E223CB38
5E223CD01
5E223DA05
5E223DB33
(57)【要約】
【課題】補強金具のばね片を電源端子として用いるために大きくしてもハウジングの強度が低下しないようにする。
【解決手段】ハウジング60と、ハウジング60の長手方向両端部に組み込まれた2つの補強金具80と、2つの補強金具80間においてハウジング60に配列保持された端子70を備えるコネクタにおいて、ハウジング60は島状部61と、周壁62と、周壁62と島状部61との間に形成されて相手側コネクタの嵌合部を収容する収容凹部63を有し、補強金具80は島状部61の端部を覆う保護部82と、周壁62の端部を覆うガイド部81と、ばね片83を備え、ばね片83はガイド部81から延長形成され、島状部61に至る片持ち梁状とされて、ハウジング60の長手方向において保護部82よりも内側に位置し、島状部61の側面には相手側コネクタと接触して弾性変形するばね片83の弾性変形を許容する凹部64,65が形成されているものとする。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
樹脂製のハウジングと、前記ハウジングの長手方向両端部にそれぞれ組み込まれた2つの補強金具と、前記2つの補強金具間において前記ハウジングに配列保持された端子とを備えるコネクタであって、
前記ハウジングは前記長手方向に延在する島状部と、前記島状部を囲む周壁と、前記周壁と前記島状部との間に形成されて相手側コネクタの嵌合部を収容する収容凹部とを有し、
前記端子は前記収容凹部における前記島状部の前記長手方向の側面に沿う位置に位置し、
前記補強金具は前記島状部の端部を覆う保護部と、前記周壁の端部を覆うガイド部と、ばね片とを備え、
前記ばね片は前記ガイド部から延長形成され、前記収容凹部を通って前記島状部に至る片持ち梁状とされて、前記ハウジングの前記長手方向において前記保護部よりも内側に位置し、
前記島状部の前記側面には前記相手側コネクタと接触して弾性変形する前記ばね片の弾性変形を許容する凹部が形成されていることを特徴とするコネクタ。
【請求項2】
請求項1に記載のコネクタにおいて、
前記補強金具は前記ばね片を2つ有し、2つの前記ばね片は前記島状部を挟むように位置していることを特徴とするコネクタ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のコネクタにおいて、
前記周壁は矩形枠形状をなし、
前記ガイド部と前記保護部は共に絞り加工により形成されて、前記ガイド部は前記周壁の3辺に渡って位置し、
前記補強金具は前記ガイド部と前記保護部間に位置する前記収容凹部を隙間なく覆っていることを特徴とするコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は例えば基板対基板コネクタとして基板に搭載されて使用されるコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
図9はこの種のコネクタの従来例として特許文献1に記載されているコネクタを示したものであり、コネクタ10は樹脂からなる保持部材20と、保持部材20に保持される複数のコンタクト30と、保持部材20に組み込まれる2つの補強部材40と、2つのガイド部材50とを備えている。補強部材40とガイド部材50は金属製であり、図10に示したように一体(一部品)となっている。
【0003】
保持部材20は収容部21と島状部22と包囲部23とを有している。収容部21はコネクタ10に相手側コネクタが嵌合した際に相手側コネクタの一部を収容する。島状部22は収容部21内に配置され、上方に突出している。包囲部23は第1対向壁部24と第2対向壁部25とを有し、略ロの字状の形状を有して収容部21を囲んでいる。
【0004】
島状部22の両端には3つずつの第1接点部収容部26が設けられている。第1対向壁部24のそれぞれには2つの凹部27と3つの第2接点部収容部28とが形成されており、第2接点部収容部28は2つの凹部27の間に位置している。
【0005】
コンタクト30は互いに連結されて対向する第1接点部31と第2接点部32とを有し、第1接点部31は島状部22の第1接点部収容部26内に、第2接点部32は包囲部23の第1対向壁部24の第2接点部収容部28内に収容されている。
【0006】
補強部材40は島状部22の長手方向の両端部にそれぞれ位置している。補強部材40は島状部22の端部を保護する保護部41を有し、さらに保護部41から第1対向壁部24に向かって延びる2つの弾性片42を有している。弾性片42はコネクタ10と相手側コネクタとの嵌合時に相手側コネクタと接触するものであり、弾性片42は第1対向壁部24の凹部27にそれぞれ収容され、凹部27によって変形が許容されている。
【0007】
ガイド部材50は第1ガイド部51と2つの第2ガイド部52と被固定部53と連結部54とを有している。ガイド部材50及び補強部材40はインサートモールドにより図9Aに示されるように保持部材20に組み込まれている。
【0008】
ガイド部材50はコネクタ10が相手側コネクタと嵌合する際、相手側コネクタの嵌合端の位置が保持部材20の収容部21に対してずれていても収容部21に向かうようにガイドするものとなっており、島状部22の両端部は補強部材40の保護部41によって保護されているため、そのように位置ずれした状態で相手側コネクタが嵌合されても島状部22の破損を避けることができるものとなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2017-168210号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上述したように、従来のコネクタ10においては補強部材40に設けられている2つの弾性片42は図9Bに示したように保持部材20の第1対向壁部24に上下方向(高さ方向)、全長に渡って形成された凹部27に位置して変形が許容されている。しかるに、このような凹部27の形成は第1対向壁部24の厚みを減じることになり、よって凹部27が存在する分、保持部材20の強度は低下することになる。
【0011】
特に、相手側コネクタと接触する弾性片42を電源端子として用いる場合には電流容量を大きくするために、弾性片42の幅を信号用のコンタクト30の第2接点部32の幅よりも広くして断面積を大きくするといったことが必要となるが、弾性片42の幅を広くすると、その分、第1対向壁部24の凹部27も大きくなるので保持部材20の強度はさらに低下することになる。
【0012】
この発明の目的はこの問題に鑑み、端子を保持するハウジングに組み込まれる補強金具がばね片を備え、そのばね片を電源端子として用いるために、ばね片の断面積を大きくすべく、ばね片の幅を例えば広くしても従来例と異なり、ハウジングの強度が低下することのないようにしたコネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
この発明によれば、樹脂製のハウジングと、ハウジングの長手方向両端部にそれぞれ組み込まれた2つの補強金具と、2つの補強金具間においてハウジングに配列保持された端子とを備えるコネクタにおいて、ハウジングは前記長手方向に延在する島状部と、島状部を囲む周壁と、周壁と島状部との間に形成されて相手側コネクタの嵌合部を収容する収容凹部とを有し、端子は収容凹部における島状部の長手方向の側面に沿う位置に位置し、補強金具は島状部の端部を覆う保護部と、周壁の端部を覆うガイド部と、ばね片とを備え、ばね片はガイド部から延長形成され、収容凹部を通って島状部に至る片持ち梁状とされて、ハウジングの長手方向において保護部よりも内側に位置し、島状部の側面には相手側コネクタと接触して弾性変形する前記ばね片の弾性変形を許容する凹部が形成されているものとされる。
【発明の効果】
【0014】
この発明によるコネクタによれば、補強金具のばね片の弾性変形を許容する凹部はハウジングの、周壁に囲まれた島状部に形成されてハウジングの強度を損なうものとはなっていないため、ばね片を電源端子として用いるために大きくし、その分、凹部を大きくしてもハウジングの強度が低下することはない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】この発明によるコネクタの一実施例を示す斜視図。
図2図1に示したコネクタの中間を省略した拡大平面図。
図3】Aは図2におけるA-A線断面図、Bは図2におけるB-B線断面図。
図4】Aは図2におけるC-C線断面図、Bは図2におけるD-D線断面図、Cは図2におけるE-E線断面図。
図5】Aは図1における補強金具を示す平面図、Bはその正面図、Cはその右側面図、Dはその背面図、Eはその斜視図。
図6図1に示したコネクタと嵌合される相手側コネクタを示す斜視図。
図7図1に示したコネクタと図6に示した相手側コネクタの嵌合状態を示す斜視図。
図8図1に示したコネクタと図6に示した相手側コネクタがそれぞれ基板に実装されて嵌合された状態を示す拡大断面図。
図9】Aは従来のコネクタを示す斜視図、Bはその断面図。
図10図9におけるガイド部材と一体の補強部材を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
この発明の実施形態を図面を参照して実施例により説明する。
【0017】
図1~4はこの発明によるコネクタの一実施例を示したものであり、コネクタ100は樹脂製のハウジング60と多数の端子70と2つの補強金具80とによって構成されている。
【0018】
ハウジング60は長尺、扁平な形状を有し、長手方向に延在する島状部61と、島状部61を囲む周壁62とを備えている。周壁62は矩形枠形状をなし、周壁62と島状部61との間には相手側コネクタの嵌合部を収容する収容凹部63が形成されている。
【0019】
端子70と補強金具80はこの例ではインサート成形によりハウジング60に組み込まれている。端子70は収容凹部63における島状部61の長手方向の側面61a,61bに沿う位置にそれぞれ位置し、2つの補強金具80間において島状部61の長手方向に配列されてハウジング60に保持されている。
【0020】
端子70はこの例では千鳥状に配列されており、端子70の配列を図2において左から右に1列、2列、・・・と数えるとき、奇数列の端子70が位置する部分のコネクタ100の断面及び偶数列の端子70が位置する部分のコネクタ100の断面はそれぞれ図4A,Bに示したようになっている。
【0021】
端子70単体の形状は図4A,Bにおいていずれも同じであり、ハウジング60の底面側に位置して基板にはんだ付け接続される接続部71と、接続部71から立ち上げられた立ち上げ部72と、立ち上げ部72から曲げ返された第1接触部73と、第1接触部73と対向する第2接触部74と、第1接触部73と第2接触部74の下端同士を連結している連結部75とよりなる。第2接触部74の遊端側は第1接触部73に近付くように半円弧状に曲げられて曲げ部74aが形成されており、この曲げ部74aと対向して第1接触部73には突部73aが突出形成されている。
【0022】
ここで、矩形枠形状をなす周壁62において矩形の一対の長辺に位置する部分を側壁62a,62bと称し、一対の短辺に位置する部分を端壁62c,62dと称するとき、奇数列の端子70が位置する部分においては島状部61の側面61a及び側壁62bの内面にそれぞれ凹部64及び65が形成され、端子70の第2接触部74はこれら凹部64,65によって弾性変形がそれぞれ許容されている。また、偶数列の端子70が位置する部分においては島状部61の側面61b及び側壁62aの内面にそれぞれ凹部64及び65が形成され、端子70の第2接触部74はこれら凹部64,65によって弾性変形がそれぞれ許容されている。なお、収容凹部63の底面に位置するハウジング60の底板部66において各端子70の連結部75が位置する部分は図2に示したようにスリット67が形成されて連結部75はスリット67内に位置しており、これにより連結部75は第2接触部74と共に弾性変形が許容されている。
【0023】
補強金具80はハウジング60の長手方向両端部にそれぞれ組み込まれている。図5は補強金具80の詳細を示したものであり、以下、図5を参照して補強金具80の構成を説明する。
【0024】
補強金具80はガイド部81と保護部82と2つのばね片83を備えている。ガイド部81は図5Aに示したように平面視コ字状をなし、保護部82は平面視コ字状をなすガイド部81のコ字の中に位置している。ガイド部81と保護部82はこの例では共に絞り加工によって形成されており、即ち板金の二重絞りによってガイド部81と保護部82は形成されている。これにより、ガイド部81と保護部82との間には板金が隙間なく存在しており、この例ではこの部分を底板部84と称する。
【0025】
ガイド部81は底板部84から上方に突出した形態となっており、コ字をなす3辺はそれぞれ断面逆U字形状を有している。コ字の3辺において逆U字の外側の脚部85~87の下端はそれぞれ基板とはんだ付け接続される接続部85a~87aとされ、接続部85a~87aはそれぞれ底板部84よりわずかに下に位置して底板部84と平行に外側に曲げられた形状となっている。なお、脚部85の下半部側は図5Dに示したように2分されている。
【0026】
保護部82はガイド部81がなすコ字の開放部分において底板部84から上方に突出した形態となっており、隙間なく連続した上板部82aと一対の側板部82b,82cと背面板部82dとよりなり、図5Eに示したように前面及び下面が開放された箱状をなす。
【0027】
2つのばね片83はそれぞれガイド部81の脚部86,87から延長形成されており、脚部86,87からそれぞれ前方に延長された基部83aと、基部83aから折り曲げられて互いに近づく方向に延伸された延伸部83bと、延伸部83bの先端から互いに対向するように立ち上げられた接触部83cとよりなる。延伸部83bは底板部84と同一平面上に位置している。脚部86から延長形成されたばね片83の接触部83cは図5Bに示したように前方から見てS字形状をなし、脚部87から延長形成されたばね片83の接触部83cは図5Bに示したように前方から見て逆S字形状をなす。なお、基部83aの、延伸部83bが折り曲げ延伸されている側と反対側(上側)にはガイド部81の上面部分の延長上に位置してガイド部81の上面部分と同様の形状を有する延長片83dが形成されている。
【0028】
上記のような形状を有する補強金具80はハウジング60の長手方向両端部にそれぞれ組み込まれることにより、図3に示したようにハウジング60の島状部61の端部は保護部82によって覆われ、周壁62の端部はガイド部81によって覆われる。コ字状をなすガイド部81は周壁62の3辺に渡って位置し、即ちハウジング60の端壁62c側に位置する補強金具80は端壁62cと側壁62a,62bの端部を覆い、端壁62d側に位置する補強金具80は端壁62dと側壁62a,62bの端部を覆う。ガイド部81と保護部82間に位置するハウジング60の収容凹部63には底板部84が嵌め込まれた状態で位置する。
【0029】
片持ち梁状をなす2つのばね片83は延伸部83bがハウジング60の収容凹部63を通って(横切って)島状部61に至り、島状部61を挟むように位置しており、ハウジング60の長手方向において保護部82よりも内側に、即ち端子70が位置する側に位置している。島状部61の側面61a,61bには相手側コネクタと接触して弾性変形するばね片83の接触部83cの弾性変形を許容する凹部68が図4Cに示したようにそれぞれ形成されている。なお、ハウジング60の底板部66においてばね片83の延伸部83bが位置する部分はスリット69が形成されて延伸部83bはスリット69内に位置しており、これにより延伸部83bは接触部83cと共に弾性変形が許容されている。
【0030】
図6は上述したコネクタ100と嵌合されて基板対基板コネクタを構成する相手側コネクタ200を示したものであり、図6中、110は樹脂製のハウジングを示し、120は端子を示す。また130は補強金具を示す。
【0031】
ハウジング110は細長い矩形枠形状をなし、一対の長辺部分に端子120がそれぞれ多数、配列されて保持されている。補強金具130はハウジング110の長手方向両端部にそれぞれ配置されており、端子120と補強金具130はこの例では共にインサート成形によりハウジング110に組み込まれている。
【0032】
図7はコネクタ100と相手側コネクタ200が嵌合された状態を、コネクタ100及び相手側コネクタ200がそれぞれ実装される基板の図示を省略して示したものであり、相手側コネクタ200はコネクタ100の収容凹部63に嵌め込まれて接続される構造となっている。
【0033】
図8はコネクタ100と相手側コネクタ200が嵌合接続された状態において、コネクタ100の補強金具80のばね片83が位置する部分の断面を示したものであり、図8ではコネクタ100及び相手側コネクタ200がそれぞれ実装された基板300及び400も示している。
【0034】
図8に示したようにコネクタ100の補強金具80が具備する2つのばね片83の接触部83cは相手側コネクタ200の補強金具130の設けられている接触部131と接触する。
【0035】
以上、この発明によるコネクタの一実施例としてのコネクタ100の構成について説明し、加えて相手側コネクタ200の構成及び相手側コネクタ200との嵌合状態についても説明したが、コネクタ100の構成によれば下記の効果を得ることができる。
【0036】
(1)補強金具80が具備するばね片83の、相手側コネクタ200と接触する接触部83cはこの例ではハウジング60の島状部61に位置して島状部61に設けた凹部68によって接触部83cの弾性変形が許容されるものとなっている。よって、補強部材40の弾性片42の弾性変形を許容する凹部27が第1対向壁部24に形成されていた従来例と異なり、この例ではばね片83の変形を許容する凹部をハウジング60の外形をなす周壁62に設ける必要はなく、つまり周壁62の厚みを減じる凹部は不要となるため、ハウジング60の強度は低下しない。なお、ハウジング60の島状部61に凹部68を形成してもハウジング60の強度は低下しない。
【0037】
これにより、補強金具80が具備するばね片83を電源端子として用いるために、ばね片83の例えば幅を広くしてもばね片83の弾性変形を許容する凹部は周壁62にはないのでハウジング60の強度が低下することはない。
【0038】
(2)補強金具80はハウジング60の島状部61の端部を覆う保護部82と、周壁62の端部を覆うガイド部81との間に隙間なく存在する底板部84を有し、ハウジング60の両端部には極めて面積の大きい金属が一体となって存在してハウジング60が保護、補強され、かつ補強金具80自体も強度が向上するため、例えば相手側コネクタとの嵌合、離脱時に受ける外力等によって損傷することなく、優れた強度を有するコネクタを得ることができる。
【符号の説明】
【0039】
10 コネクタ 20 保持部材
21 収容部 22 島状部
23 包囲部 24 第1対向壁部
25 第2対向壁部 26 第1接点部収容部
27 凹部 28 第2接点部収容部
30 コンタクト 31 第1接点部
32 第2接点部 40 補強部材
41 保護部 42 弾性片
50 ガイド部材 51 第1ガイド部
52 第2ガイド部 53 被固定部
54 連結部 60 ハウジング
61 島状部 61a,61b 側面
62 周壁 62a,62b 側壁
62c,62d 端壁 63 収容凹部
64,65 凹部 66 底板部
67 スリット 68 凹部
69 スリット 70 端子
71 接続部 72 立ち上げ部
73 第1接触部 73a 突部
74 第2接触部 74a 曲げ部
75 連結部 80 補強金具
81 ガイド部 82 保護部
82a 上板部 82b,82c 側板部
82d 背面板部 83 ばね片
83a 基部 83b 延伸部
83c 接触部 83d 延長片
84 底板部 85~87 脚部
85a~87a 接続部 100 コネクタ
110 ハウジング 120 端子
130 補強金具 131 接触部
200 相手側コネクタ 300,400 基板
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10