(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024067280
(43)【公開日】2024-05-17
(54)【発明の名称】ホッパ及びドレン受樋装置
(51)【国際特許分類】
B65G 65/40 20060101AFI20240510BHJP
【FI】
B65G65/40 Z
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022177232
(22)【出願日】2022-11-04
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-07-20
(71)【出願人】
【識別番号】599073320
【氏名又は名称】大機エンジニアリング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085291
【弁理士】
【氏名又は名称】鳥巣 実
(74)【代理人】
【識別番号】100117798
【弁理士】
【氏名又は名称】中嶋 慎一
(74)【代理人】
【識別番号】100166899
【弁理士】
【氏名又は名称】鳥巣 慶太
(74)【代理人】
【識別番号】100221006
【弁理士】
【氏名又は名称】金澤 一磨
(72)【発明者】
【氏名】人見 榮一
(72)【発明者】
【氏名】人見 栄史
【テーマコード(参考)】
3F075
【Fターム(参考)】
3F075AA10
3F075BA01
3F075BB01
3F075CA04
3F075CA09
3F075CB01
3F075CB03
3F075CD07
3F075CD12
3F075DA08
3F075DA30
(57)【要約】
【課題】 ホッパの開閉式ゲートを閉じた際にゲート部間の隙間から漏出されるドレンを受けるための樋を、ゲートの開閉時にユーザが移動させる労力が不要となり、安定的にドレンをホッパ外に排出でき、既設のホッパにも取付可能で、簡単な構造のドレン受樋装置を備えるホッパを提供する。
【解決手段】 本発明の一の態様にかかるホッパは、脱水ケーキを貯留する脱水ケーキ貯留部と、前記脱水ケーキ貯留部の下方に第1シリンダによって開閉されるゲート部と、前記ゲート部に取付可能であって、前記ゲート部を閉じた際に、前記ゲート部の隙間から漏出されるドレンを受けて処理するドレン受樋装置と、を備える。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
脱水ケーキを貯留する脱水ケーキ貯留部と、
前記脱水ケーキ貯留部の下方に第1シリンダによって開閉されるゲート部と、
前記ゲート部に取付可能であって、前記ゲート部を閉じた際に、前記ゲート部の隙間から漏出されるドレンを受けて処理するドレン受樋装置と、を備える、
ホッパ。
【請求項2】
前記ゲート部は、
一対で構成される第1ゲート部と第2ゲート部とを有し、
前記ドレン受樋装置は、
前記第1ゲート部及び前記第2ゲート部のいずれか一方に取り付けられ、
前記第1ゲート部と前記第2ゲート部を閉じた際に、両ゲート部間の下方の隙間から漏出されるドレンを受ける、
請求項1記載のホッパ。
【請求項3】
前記ドレン受樋装置は、
ドレン受手段と、前記ドレン受手段を回転させる第2シリンダと、前記ドレン受手段を前記ゲート部に取り付ける取付手段と、を備える、
請求項2記載のホッパ。
【請求項4】
前記ドレン受手段が、前記第1ゲート部及び前記第2ゲート部が閉じた状態で形成される隙間の下方に位置するように、
前記ドレン受樋装置が、前記第1ゲート部又は前記第2ゲート部の下部に取り付けられている、
請求項3記載のホッパ。
【請求項5】
前記ドレン受樋装置の前記ドレン受手段は、
前記第1ゲート部及び前記第2ゲート部が閉じた状態で形成される隙間に沿うように延在するドレン受樋と、前記ドレン受樋の長手方向の端部に接続され、前記ドレン受樋のドレンを排出するエルボと、を備える、
請求項3記載のホッパ。
【請求項6】
前記ドレン受樋は、
長手方向において、前記エルボが接続されていない側の端部から、前記エルボが接続されている側の端部にかけて傾斜している、
請求項5記載のホッパ。
【請求項7】
前記ドレン受樋装置の前記第2シリンダは、
前記ゲート部に取り付けられ、
前記第2シリンダの端部が、前記ドレン受樋の長手方向の中間付近に回転可能に接続されている、
請求項5記載のホッパ。
【請求項8】
前記第2シリンダの端部が、前記ドレン受樋の長手方向の中間からずらした位置に回転可能に接続されている、
請求項7記載のホッパ。
【請求項9】
前記ドレン受樋装置の前記取付手段は、
前記ドレン受樋の両端部に一対で構成されていて、
前記ドレン受樋と回転可能に接続される第1接続部と、前記ゲート部と回転可能に接続される第2接続部とを有する、接続部材を有する、
請求項5記載のホッパ。
【請求項10】
前記第1接続部は、前記ドレン受樋の長手方向に直交する方向で切断した断面における中間付近で、前記ドレン受樋と回転可能に接続され、
前記第2接続部は、前記ドレン受樋の長手方向に直交する方向で切断した断面におけるいずれか端部の外方側で、前記ゲート部と回転可能に接続されている、
請求項9記載のホッパ。
【請求項11】
前記ドレン受樋は、
前記第2シリンダの伸縮によって、前記第2接続部を中心に回転する、
請求項10記載のホッパ。
【請求項12】
前記ゲート部が開く前に、前記ドレン受樋が前記第2接続部を中心に40度以上回転する、
請求項11記載のホッパ。
【請求項13】
前記ゲート部に、前記ゲート部を振動させる振動モーターを備える、
請求項1乃至12のいずれか1項記載のホッパ。
【請求項14】
前記脱水ケーキ貯留部に、ロードセルを備える、
請求項1乃至12のいずれか1項記載のホッパ。
【請求項15】
脱水ケーキを貯留する脱水ケーキ貯留部と、前記脱水ケーキ貯留部の下方に第1シリンダによって開閉される第1ゲート部と第2ゲート部の一対で構成されるゲート部とを備えるホッパに取り付ける、ドレン受樋装置であり、
前記第1ゲート部及び前記第2ゲート部のいずれか一方に取り付けられ、
前記第1ゲート部と前記第2ゲート部を閉じた際に、両ゲート部間の下方の隙間から漏出されるドレンを受ける、
ドレン受樋装置。
【請求項16】
ドレン受手段と、前記ドレン受手段を回転させる第2シリンダと、前記ドレン受手段を前記ゲート部に取り付ける取付手段と、を備える、
請求項15記載のドレン受樋装置。
【請求項17】
前記ドレン受手段が、前記第1ゲート部及び前記第2ゲート部が閉じた状態で形成される隙間の下方に位置するように、
前記ドレン受樋装置が、前記第1ゲート部又は前記第2ゲート部の下部に取り付けられている、
請求項16記載のドレン受樋装置。
【請求項18】
前記ドレン受手段は、
前記第1ゲート部及び前記第2ゲート部が閉じた状態で形成される隙間に沿うように延在するドレン受樋と、前記ドレン受樋の長手方向の端部に接続され、前記ドレン受樋のドレンを排出するエルボと、を備える、
請求項16記載のドレン受樋装置。
【請求項19】
前記ドレン受樋は、
長手方向において、前記エルボが接続されていない側の端部から、前記エルボが接続されている側の端部にかけて傾斜している、
請求項18記載のドレン受樋装置。
【請求項20】
前記第2シリンダは、
前記ゲート部に取り付けられ、
前記第2シリンダの端部が、前記ドレン受樋の長手方向の中間付近に回転可能に接続されている、
請求項18記載のドレン受樋装置。
【請求項21】
前記第2シリンダの端部が、前記ドレン受樋の長手方向の中間からずらした位置に回転可能に接続されている、
請求項20記載のドレン受樋装置。
【請求項22】
前記取付手段は、
前記ドレン受樋の両端部に一対で構成されていて、
前記ドレン受樋と回転可能に接続される第1接続部と、前記ゲート部と回転可能に接続される第2接続部とを有する、接続部材を有する、
請求項18記載のドレン受樋装置。
【請求項23】
前記第1接続部は、前記ドレン受樋の長手方向に直交する方向で切断した断面における中間付近で、前記ドレン受樋と回転可能に接続され、
前記第2接続部は、前記ドレン受樋の長手方向に直交する方向で切断した断面におけるいずれか端部の外方側で、前記ゲート部と回転可能に接続されている、
請求項21記載のドレン受樋装置。
【請求項24】
前記ドレン受樋は、
前記第2シリンダの伸縮によって、前記第2接続部を中心に回転する、
請求項23記載のドレン受樋装置。
【請求項25】
前記ゲート部が開く前に、前記ドレン受樋が前記第2接続部を中心に40度以上回転する、
請求項24記載のドレン受樋装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホッパ及びドレン受樋装置に関する。
【背景技術】
【0002】
産業廃水、上水、下水等の処理において排出される汚泥を脱水処理して得られる脱水ケーキは、一時貯留ホッパ等の貯留槽に貯留される。貯留した脱水ケーキはいわゆる産業廃棄物として搬出され、廃棄処分される。
【0003】
しかしながら、汚泥は脱水機で脱水処理されるものの、脱水ケーキには、通常65~85%程度の水分が残存しているため、ホッパのゲートの隙間からしみ出し液の液だれが生じるとうい問題があった。
【0004】
特許文献1には、ホッパの下部に傾斜して突合わせされる開閉板の下方に、開閉板の合目の直下に平行にして両端を台車に支持し、この台車がレール上を合目直下からホッパの一側方へ移動可能に設けられた汚水受樋が配設された、ホッパ装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1のホッパ装置では、閉じられた開閉板を開く際に、台車に支持された汚水受樋を、ユーザ自身がホッパの一側方へ移動させる必要がある。また、開かれた開閉板を閉じる際に、再度汚水受樋を開閉板の合目の直下にユーザが移動させ位置決めする必要もあり、時間と手間がかかるという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みなされたもので、ホッパの開閉式ゲートを閉じた際にゲート部間の隙間から漏出されるドレンを受けるための樋を、ゲートの開閉時にユーザが移動させる労力が不要となり、既設のホッパにも取付可能で、簡単な構造のドレン受樋装置を備えるホッパをホッパ及びドレン受樋装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一の態様にかかるホッパは、脱水ケーキを貯留する脱水ケーキ貯留部と、前記脱水ケーキ貯留部の下方に第1シリンダによって開閉されるゲート部と、前記ゲート部に取付可能であって、前記ゲート部を閉じた際に、前記ゲート部の隙間から漏出されるドレンを受けて処理するドレン受樋装置とを備えることを特徴とする、
【0009】
この構成によれば、ゲート部を閉じた際に、ゲート部の隙間から漏出されるドレンを受けて処理するドレン受樋装置が、ゲート部に取付けられているので、ゲート部を開閉する際に、ドレン受樋装置もゲート部と一緒に回転移動し、ゲート部の隙間から漏出されるドレンを受けるためのドレン受を、ゲート部を開閉する際に、ユーザが移動させるための時間と手間が省ける。
【0010】
また、ドレン受樋装置がゲート部に取付可能なので、種々の開閉式ゲートを備えるホッパに取り付けることができ、汎用性を有している。
【0011】
また、このホッパは、前記ゲート部が、一対で構成される第1ゲート部と第2ゲート部とを有し、前記ドレン受樋装置は、前記第1ゲート部及び前記第2ゲート部のいずれか一方に取り付けられ、前記第1ゲート部と前記第2ゲート部を閉じた際に、両ゲート部間の下方の隙間から漏出されるドレンを受けることを特徴とする。
【0012】
この構成によれば、ドレン受樋装置が、第1ゲート部及び第2ゲート部のいずれか一方に取り付けられているので、第1ゲート部と第2ゲート部を開閉する際に、ドレン受樋装置も一緒に回転移動し、両ゲート部間の下方の隙間から漏出されるドレンを受けるためのドレン受を、ゲート部を開閉する際に、ユーザが移動させるための時間と手間が省ける。
【0013】
また、このホッパは、前記ドレン受樋装置が、ドレン受手段と、前記ドレン受手段を回転させる第2シリンダと、前記ドレン受手段を前記ゲート部に取り付ける取付手段と、を備えることを特徴とする。この構成によれば、大型装置を必要とせず、簡単な構造のドレン受樋装置を提供することができる。
【0014】
また、このホッパは、前記ドレン受手段が、前記第1ゲート部及び前記第2ゲート部が閉じた状態で形成される隙間の下方に位置するように、前記ドレン受樋装置が、前記第1ゲート部又は前記第2ゲート部の下部に取り付けられていることを特徴とする。
【0015】
この構成によれば、第1ゲート部と第2ゲート部を閉じた際に、両ゲート部間の下方の隙間から自重で漏出されるドレンを確実に受けて処理することができる。
【0016】
また、このホッパは、前記ドレン受樋装置の前記ドレン受手段が、前記第1ゲート部及び前記第2ゲート部が閉じた状態で形成される隙間に沿うように延在するドレン受樋と、前記ドレン受樋の長手方向の端部に接続され、前記ドレン受樋のドレンを排出するエルボと、を備えることを特徴とする。
【0017】
この構成によれば、ドレン受樋を、第1ゲート部及び第2ゲート部が閉じた状態で形成される隙間に沿うように延在するので、両ゲート部間の下方の隙間から漏出されるドレンを確実に受けて処理することができる。また、エルボがドレン受樋の長手方向の端部に接続されているので、両ゲート部間の隙間から漏出されたドレンをホッパの外部へ排出することができる。
【0018】
また、このホッパは、前記ドレン受樋が、長手方向において、前記エルボが接続されていない側の端部から、前記エルボが接続されている側の端部にかけて傾斜していることを特徴とする。この構成によれば、ドレン受樋が傾斜しているので、ドレンの流れがエルボが接続されている側の端部に促進され、ドレン受樋にドレンが溜まりにくくなる。
【0019】
また、このホッパは、前記ドレン受樋装置の前記第2シリンダが、前記ゲート部に取り付けられ、前記第2シリンダの端部が、前記ドレン受樋の長手方向の中間付近に回転可能に接続されていることを特徴とする。この構成によれば、第2シリンダの作動によりドレン受樋の回転動作を確実に且つ良好に制動することができる。
【0020】
また、このホッパは、前記第2シリンダの端部が、前記ドレン受樋の長手方向の中間からずらした位置に回転可能に接続されていることを特徴とする。この構成によれば、ゲート部を開閉させる第1シリンダとの接触を回避することができる。
【0021】
また、このホッパは、前記ドレン受樋装置の前記取付手段が、前記ドレン受樋の両端部に一対で構成されていて、前記ドレン受樋と回転可能に接続される第1接続部と、前記ゲート部と回転可能に接続される第2接続部とを有する、接続部材を有することを特徴とする。この構成によれば、取付手段により、ドレン受樋をスムーズに回転させることができる。
【0022】
また、このホッパは、前記第1接続部が、前記ドレン受樋の長手方向に直交する方向で切断した断面における中間付近で、前記ドレン受樋と回転可能に接続され、前記第2接続部は、前記ドレン受樋の長手方向に直交する方向で切断した断面におけるいずれか端部の外方側で、前記ゲート部と回転可能に接続されていることが好ましい。
【0023】
また、このホッパは、前記ドレン受樋が、前記第2シリンダの伸縮によって、前記第2接続部を中心に回転することを特徴とする。この構成によれば、簡易な構造で、ドレン受樋を確実に回転させることができる。
【0024】
また、このホッパは、前記ゲート部が開く前に、前記ドレン受樋が前記第2接続部を中心に40度以上回転することを特徴とする。この構成によれば、第2接続部を中心にドレン受樋を40度以上回転させることで、ゲート部が開いた直後に、ゲート部間の隙間から排出される脱水汚泥がドレン受樋に溜まることや、脱水汚泥がドレン受樋に衝突することによるドレン受樋の損傷を防止することができる。
【0025】
また、このホッパは、前記ゲート部に、前記ゲート部を振動させる振動モーターを備えることを特徴とする。この構成によれば、ブリッジの発生を防止することができる。
【0026】
また、このホッパは、前記脱水ケーキ貯留部に、ロードセルを備えることを特徴とする。この構成によれば、脱水ケーキ貯留部内の、脱水ケーキ貯留容量を連続測定することができる
【0027】
本発明の一の態様にかかるドレン受樋装置は、脱水ケーキを貯留する脱水ケーキ貯留部と、前記脱水ケーキ貯留部の下方に第1シリンダによって開閉される第1ゲート部と第2ゲート部の一対で構成されるゲート部とを備えるホッパに取り付ける、ドレン受樋装置であり、前記第1ゲート部及び前記第2ゲート部のいずれか一方に取り付けられ、前記第1ゲート部と前記第2ゲート部を閉じた際に、両ゲート部間の下方の隙間から漏出されるドレンを受けることを特徴とする。
【0028】
また、このドレン受樋装置は、ドレン受手段と、前記ドレン受手段を回転させる第2シリンダと、前記ドレン受手段を前記ゲート部に取り付ける取付手段と、を備えることを特徴とする。
【0029】
また、このドレン受樋装置は、前記ドレン受手段が、前記第1ゲート部及び前記第2ゲート部が閉じた状態で形成される隙間の下方に位置するように、前記ドレン受樋装置が、前記第1ゲート部又は前記第2ゲート部の下部に取り付けられていることを特徴とする。
【0030】
また、このドレン受樋装置は、前記ドレン受手段は、前記第1ゲート部及び前記第2ゲート部が閉じた状態で形成される隙間に沿うように延在するドレン受樋と、前記ドレン受樋の長手方向の端部に接続され、前記ドレン受樋のドレンを排出するエルボと、を備えることを特徴とする。
【0031】
また、このドレン受樋装置は、前記ドレン受樋は、長手方向において、前記エルボが接続されていない側の端部から、前記エルボが接続されている側の端部にかけて傾斜していることを特徴とする。
【0032】
また、このドレン受樋装置は、前記第2シリンダが、前記ゲート部に取り付けられ、前記第2シリンダの端部が、前記ドレン受樋の長手方向の中間付近に回転可能に接続されていることを特徴とする。
【0033】
また、このドレン受樋装置は、前記第2シリンダの端部が、前記ドレン受樋の長手方向の中間からずらした位置に回転可能に接続されていることを特徴とする。
【0034】
また、このドレン受樋装置は、前記取付手段は、前記ドレン受樋の両端部に一対で構成されていて、前記ドレン受樋と回転可能に接続される第1接続部と、前記ゲート部と回転可能に接続される第2接続部とを有する、接続部材を有することを特徴とする。
【0035】
また、このドレン受樋装置は、前記第1接続部は、前記ドレン受樋の長手方向に直交する方向で切断した断面における中間付近で、前記ドレン受樋と回転可能に接続され、前記第2接続部は、前記ドレン受樋の長手方向に直交する方向で切断した断面におけるいずれか端部の外方側で、前記ゲート部と回転可能に接続されていることを特徴とする。
【0036】
また、このドレン受樋装置は、前記ドレン受樋は、前記第2シリンダの伸縮によって、前記第2接続部を中心に回転することを特徴とする。
【0037】
また、このドレン受樋装置は、前記ゲート部が開く前に、前記ドレン受樋が前記第2接続部を中心に40度以上回転することを特徴とする。
【発明の効果】
【0038】
本発明によれば、ホッパの開閉式ゲートを閉じた際にゲート部間の隙間から漏出されるドレンを受けるための樋を、ゲートの開閉時にユーザが移動させる労力が不要となり、安定的にドレンをホッパ外に排出でき、既設のホッパにも取付可能で、簡単な構造のドレン受樋装置を備えるホッパを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【
図1】本実施形態にかかるホッパの全体構成を示す正面図である。
【
図3】ドレン受樋装置をゲートに取り付けた状態を示す側面図である。
【
図4】ゲート閉時における、ドレン受樋装置をゲートに取り付けた状態を示す正面図である。
【
図5】ゲート開時における、ドレン受樋装置をゲートに取り付けた状態を示す正面図である。
【
図6】ゲートを開く前に、ドレン受樋を回転させた状態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
以下、本発明の一実施形態にかかるホッパ1について図面に基づき詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0041】
(ホッパの構成)
図1は本実施形態にかかるホッパ1の全体構成を示す正面図で、
図2は本実施形態にかかるホッパ1の全体構成を示す側面図である。
【0042】
このホッパ1は、脱水ケーキ貯留部2と、脱水ケーキ貯留部2の下方に設けられたゲート部3と、ゲート部3に取り付けられているドレン受樋装置4とを備える。
【0043】
脱水ケーキ貯留部2は、脱水ケーキを貯留するものである。
産業廃水、上水、下水等の処理において排出された汚泥を脱水処理して得られた脱水ケーキが、コンベア18によりホッパ1に搬送される。脱水ケーキの投入口から脱水ケーキが投入され、脱水ケーキが脱水ケーキ貯留部2に貯留される。
【0044】
脱水ケーキ貯留部2は、ロードセル16を備えており、脱水ケーキ貯留部2内の、脱水ケーキ貯留容量を連続測定することができる。本実施形態においては、ロードセルであるが、脱水ケーキ貯留容量を測定出来れば良く、電磁力平衡式重量センサ、音叉振動方式重量センサなどでも良い。また、本実施形態においては、脱水ケーキ貯留部2が、ロードセル16を備えているが、ロードセル16を備えない構成とすることもできる。
【0045】
ゲート部3は、脱水ケーキ貯留部2の下方に設けられていて、一対で構成される第1ゲート部3aと第2ゲート部3bとを有し、第1シリンダ6により開閉されるようになっている。第1ゲート部3aと第2ゲート部3を開くことにより、脱水ケーキ貯留部2の底部に開口が形成され、この開口より内部の脱水ケーキが排出される。
【0046】
第1シリンダ6は、電動シリンダであるので、配管が不要で、高精度な制御が可能である。本実施形態においては、電動シリンダであるが、油圧シリンダ、エアシリンダなどでも良い。
【0047】
また、第1ゲート部3aと第2ゲート部3bは、第1ゲート部3aと第2ゲート部3bを閉じた際に、両ゲート部間の隙間に近接する部分である下端部付近が連続して振動させるための振動モーター15を備えている。これにより、ブリッジの発生を防止することができる。本実施形態においては、第1ゲート部3aと第2ゲート部3bが、振動モーター15を備えているが、振動モーター15を備えない構成とすることもできる。
【0048】
振動モーター15は、第1ゲート部3aと第2ゲート部3bに対して、主として脱水ケーキの排出方向に沿う方向の振動を付与できるものが好ましい。本実施形態においては、振動モーターであるが、ゲートに振動を与えるものであればよく、ブリッジブレーカ、マグハンマー、エアノッカー、エレキノッカーなどでも良い。
【0049】
ドレン受樋装置4は、第1ゲート部3aと第2ゲート部3bを閉じた際に、両ゲート部間の隙間から漏出されるドレンを受けて処理するものである。
【0050】
図3、
図4に示すように、ドレン受樋装置4は、第1ゲート部3aに取り付けられ、第1ゲート部3aと第2ゲート部3bを閉じた際に、両ゲート部間の下方の隙間から漏出されるドレンを受ける。
【0051】
これにより、ドレン受樋装置4が、第1ゲート部3aに取り付けられているので、第1ゲート部3aと第2ゲート部3bを開閉する際に、ドレン受樋装置4も第1ゲート部3aと一緒に回転移動し、両ゲート部間の下方の隙間から漏出されるドレンを受けるためのドレン受を、ゲート部3を開閉する際に、ユーザが移動させるための時間と手間が省ける。
【0052】
また、
図5に示すように、ゲートを開けた際に、ドレン受樋装置4が第1ゲート部3aと一緒に回転移動するので、脱水汚泥がホッパ1から排出されるのを邪魔しない。
【0053】
ドレン受樋装置4は、ドレン受手段5と、第2シリンダ7と、ドレン受手段5を第1ゲート部3aに取り付ける取付手段8とを備える。これにより、大型装置を必要とせず、簡単な構造のドレン受樋装置4を提供することができる。
【0054】
ドレン受手段5は、第1ゲート部3aと第2ゲート部3bを閉じた際に、両ゲート部間の隙間から漏出されるドレンを受けるものである。
【0055】
また、
図3、
図4に示すように、ドレン受手段5が、第1ゲート部3a及び第2ゲート部3bが閉じた状態で形成される隙間の下方に位置するように、ドレン受樋装置4が、第1ゲート部3aの下部に取り付けられている。これにより、第1ゲート部3aと第2ゲート部3bを閉じた際に、両ゲート部間の下方の隙間から自重で漏出されるドレンを受けて処理することができる。
【0056】
第2シリンダ7は、ドレン受手段5を回転させるためのものである。
第2シリンダ7は、第2シリンダ取付座14を介して第1ゲート部3aに取り付けられている。第2シリンダ7は、電動シリンダであるので、配管が不要で、高精度な制御が可能である。電動シリンダに代えて、油圧シリンダ、エアシリンダなどでもよい。
【0057】
取付手段8は、ドレン受手段5を第1ゲート部3aに取り付けるためのものである。
取付手段8は、第2接続部取付座13を介して、第1ゲート部3aと回転可能に接続されている。
【0058】
ドレン受樋装置4のドレン受手段5は、ドレン受樋9と、ドレン受樋9の長手方向の端部に接続されたエルボ10とを備える。
【0059】
ドレン受樋9は、第1ゲート部3aと第2ゲート部3bを閉じた際に、両ゲート部間の下方の隙間から漏出されるドレンを受けるものである。
【0060】
図3に示すように、ドレン受樋9は、第1ゲート部3a及び第2ゲート部3bが閉じた状態で形成される隙間に沿うように延在しており、両ゲート部間の下方の隙間から漏出されるドレンを確実に受けて処理することができる。
【0061】
ドレン受樋9は、長手方向において、エルボ10が接続されていない側の端部から、エルボ10が接続されている側の端部にかけて傾斜している。これにより、ドレンの流れがエルボ10の接続されている側の端部に促進され、エルボ10からドレンが排出され、ドレン受樋9にドレンが溜まりにくくなる。
【0062】
エルボ10は、ドレン受樋9が受けたドレンを排出するためのものである。
また、エルボ10がドレン受樋9の長手方向の端部に接続されているので、両ゲート部間の隙間から漏出されドレン受樋9が受けたドレンをホッパ1の外部へ排出することができる。
【0063】
また、エルボ10は、ドレン受樋9が受けたドレンをドレン配管アタッチメント17へ排出するため、ドレンの流れを水平方向から鉛直方向へ変換する。また、エルボ10は、曲線状に曲げられた管状体である。
【0064】
図3に示すように、ドレン受樋装置4の第2シリンダ7の端部が、ドレン受樋9の長手方向の中間からずらした位置に回転可能に接続されている。これにより、第1ゲート部3a及び第2ゲート部3bを開閉させる第1シリンダ6がドレン受樋9の長手方向の中間付近に配設されており、第1シリンダ6との接触を回避することができる。
【0065】
本実施形態において、第2シリンダ7の端部が、ドレン受樋9の長手方向の中間からずらした位置に接続されているが、ドレン受樋9の長手方向の中間付近に回転可能に接続されてもよい。これにより、第2シリンダ7の作動によりドレン受樋9の回転動作を確実に且つ良好に制動することができる。
【0066】
また、ドレン受樋装置4の取付手段8は、ドレン受樋9の両端部に一対で構成されていて、ドレン受樋9と回転可能に接続される第1接続部11と、第1ゲート部3aと回転可能に接続される第2接続部12とを有する、接続部材を有する。
【0067】
第1接続部11は、ドレン受樋9の長手方向に直交する方向で切断した断面における中間付近で、ドレン受樋9と回転可能に接続され、第2接続部12は、ドレン受樋9の長手方向に直交する方向で切断した断面におけるいずれか端部の外方側で、第1ゲート部3aと回転可能に接続されている。
【0068】
ドレン受樋9は、第2シリンダ7の伸縮によって、第2接続部12を中心に回転する。これにより、簡易な構造で、ドレン受樋9を確実に回転させることができる。
【0069】
図6に示すように、第1ゲート部3a及び第2ゲート部3bが開く前に、ドレン受樋9が第2接続部12を中心に40度以上回転する。これにより、第2接続部12を中心にドレン受樋9を40度以上回転させることで、第1ゲート部3a及び第2ゲート部3bが開いた直後に、両ゲート部間の隙間から排出される脱水汚泥がドレン受樋9に溜まることや、脱水汚泥がドレン受樋9に衝突することによるドレン受樋9の損傷を防止することができる。
【0070】
ドレン受樋9が第2接続部12を中心に回転する角度は、第1ゲート部3a及び第2ゲート部3bが開いた直後に、両ゲート部間の隙間から排出される脱水汚泥がドレン受樋9に溜まるのを回避する観点から、好ましくは40度以上であるが、より好ましくは50度~70度であり、更に好ましくは略60度である。
【0071】
また、
図5に示すように、ドレン受樋9が第2接続部12を中心に40度以上回転した状態で、第1ゲート部3a及び第2ゲート部3bを開く。
【0072】
本実施形態のホッパ1は、第1ゲート部3aと第2ゲート部3bを閉じた際に、両ゲート部間の隙間から漏出されるドレンを受けて処理するドレン受樋装置4が、第1ゲート部3aに取付けられているので、ゲート部を開閉する際に、ドレン受樋装置4も第1ゲート部3aと一緒に回転移動し、ゲート部の隙間から漏出されるドレンを受けるためのドレン受を、ゲート部を開閉する際に、ユーザが移動させるための時間と手間が省ける。
【0073】
また、ドレン受樋装置4がゲート部3に取付可能なので、種々の開閉式ゲートを備えるホッパに取り付けることができ、汎用性を有している。
【0074】
また、ドレン受樋装置4が、ドレン受手段5と、ドレン受手段5を回転させる第2シリンダ7と、ドレン受手段5をゲート部3に取り付ける取付手段8とを備えるので、大型装置を必要とせず、簡単な構造のドレン受樋装置を提供することができる。
【0075】
また、ドレン受樋9が、第1ゲート部3a及び第2ゲート部3bが閉じた状態で形成される隙間に沿うように延在するので、両ゲート部間の下方の隙間から漏出されるドレンを確実に受けて処理することができる。また、エルボ10がドレン受樋9の長手方向の端部に接続されているので、両ゲート部間の隙間から漏出されたドレンをホッパ1の外部へ排出することができる。
【0076】
また、第2シリンダ7の端部が、ドレン受樋9の長手方向の中間からずらした位置に回転可能に接続されているので、第2シリンダ7と第1シリンダ6との接触を回避することができる。
【0077】
また、ドレン受樋9が、第2シリンダ7の伸縮によって、第2接続部12を中心に回転するので、簡易な構造で、ドレン受樋9を確実に回転させることができる。
【0078】
第1ゲート部3a及び第2ゲート部3bを開く前に、ドレン受樋9を、第2接続部12を中心にドレン受樋を40度以上回転させることで、両ゲート部が開いた直後に、ゲート部間の隙間から排出される脱水汚泥がドレン受樋9に溜まることや、脱水汚泥がドレン受樋9に衝突することによるドレン受樋9の損傷を防止することができる。
【0079】
(フロー)
本実施形態にかかるホッパ1のフローについて説明する。
第1ゲート部3a及び第2ゲート部3bを閉じた状態にする。
【0080】
ドレン受手段5が、第1ゲート部3a及び第2ゲート部3bが閉じた状態で形成される隙間の下方に位置するよう、第1ゲート部3aにドレン受樋装置4をセットする。
【0081】
脱水ケーキを、コンベア18によりホッパ1に搬送し、脱水ケーキを、脱水ケーキ貯留部2に投入する。
【0082】
脱水ケーキ貯留部2に脱水ケーキが貯留される。
【0083】
第1ゲート部3aと第2ゲート部3bを閉じた状態で形成される隙間から漏出されたドレンをドレン受手段5が受け、エルボからドレン配管アタッチメント17にドレンを排出する。
【0084】
第1ゲート部3a及び第2ゲート部3bを開く前に、第2シリンダ7を伸縮させてドレン受手段5を回転させる。
【0085】
第1ゲート部3a及び第2ゲート部3bを開き、脱水ケーキがホッパ1からトラック等へ排出される。
【0086】
以上の通り、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されないことは勿論である、特許請求の範囲に記載された範疇における各種の変更例または修正例についても、本発明の技術範囲に属するものである。
【0087】
前記実施形態では、ホッパ1は、第1ゲート部3aにドレン受樋装置4が取り付けられているものであるが、既存のホッパにドレン受樋装置4を取り付けるようにしても良い。
【0088】
また、脱水ケーキ貯留部2の下方に一対で構成される第1ゲート部3aと第2ゲート部3bを備えるが、ゲート部3は1つだけでもよく、ゲート部3を閉じた際に、脱水ケーキ貯留部2とゲート部3の隙間から漏出されるドレンを受けるドレン受樋装置4をゲート部3に取付けても良い。
【0089】
また、脱水ケーキ貯留部内に、脱水ケーキ内の脱水ケーキ貯留量を検知するための検知手段としてレベルスイッチを設けても良い。
【0090】
また、ホッパの下端にスカートを設けても良い。これにより、ゲート部からの脱水ケーキの噴き出し及び飛散を抑制することができる。
【符号の説明】
【0091】
1 ホッパ
2 脱水ケーキ貯留部
3 ゲート部
3a 第1ゲート部
3b 第2ゲート部
4 ドレン受樋装置
5 ドレン受手段
6 第1シリンダ
7 第2シリンダ
8 取付手段
9 ドレン受樋
10 エルボ
11 第1接続部
12 第2接続部
13 第2接続部取付座
14 第2シリンダ取付座
15 振動モーター
16 ロードセル
17 ドレン配管アタッチメント
18 コンベア
【手続補正書】
【提出日】2023-05-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
脱水ケーキを貯留する脱水ケーキ貯留部と、前記脱水ケーキ貯留部の下方に第1シリンダによって開閉されるゲート部と、前記ゲート部に取付可能であって、前記ゲート部を閉じた際に、前記ゲート部の隙間から漏出されるドレンを受けて処理するドレン受樋装置と、を備え、
前記ゲート部は、一対で構成される第1ゲート部と第2ゲート部とを有し、
前記ドレン受樋装置は、前記第1ゲート部及び前記第2ゲート部のいずれか一方に取り付けられ、前記第1ゲート部と前記第2ゲート部を閉じた際に、両ゲート部間の下方の隙間から漏出されるドレンを受けるもので、ドレン受手段と、前記ドレン受手段を回転させる第2シリンダと、前記ドレン受手段を前記ゲート部に取り付ける取付手段とを備え、
前記ドレン受手段は、前記第1ゲート部及び前記第2ゲート部が閉じた状態で形成される隙間に沿うように延在するドレン受樋と、前記ドレン受樋の長手方向の端部に接続され、前記ドレン受樋のドレンを排出するエルボとを備え、
前記ドレン受樋装置の前記取付手段は、前記ドレン受樋の両端部に一対で構成されていて、前記ドレン受樋と回転可能に接続される第1接続部と、前記ゲート部と回転可能に接続される第2接続部とを有する接続部材を備え、
前記ドレン受樋は、前記第2シリンダの伸縮によって、前記第2接続部を中心に回転し、前記ゲート部が開く前に、前記ドレン受樋が前記第2接続部を中心に40度以上回転するよう構成されている、ホッパ。
【請求項2】
前記ドレン受手段が、前記第1ゲート部及び前記第2ゲート部が閉じた状態で形成される隙間の下方に位置するように、
前記ドレン受樋装置が、前記第1ゲート部又は前記第2ゲート部の下部に取り付けられている、
請求項1記載のホッパ。
【請求項3】
前記ドレン受樋は、
長手方向において、前記エルボが接続されていない側の端部から、前記エルボが接続されている側の端部にかけて傾斜している、
請求項2記載のホッパ。
【請求項4】
前記ドレン受樋装置の前記第2シリンダは、
前記ゲート部に取り付けられ、
前記第2シリンダの端部が、前記ドレン受樋の長手方向の中間付近に回転可能に接続されている、
請求項2記載のホッパ。
【請求項5】
前記第2シリンダの端部が、前記ドレン受樋の長手方向の中間からずらした位置に回転可能に接続されている、
請求項4記載のホッパ。
【請求項6】
前記第1接続部は、前記ドレン受樋の長手方向に直交する方向で切断した断面における中間付近で、前記ドレン受樋と回転可能に接続され、
前記第2接続部は、前記ドレン受樋の長手方向に直交する方向で切断した断面におけるいずれか端部の外方側で、前記ゲート部と回転可能に接続されている、
請求項1記載のホッパ。
【請求項7】
前記ゲート部に、前記ゲート部を振動させる振動モーターを備える、
請求項1乃至6のいずれか1項記載のホッパ。
【請求項8】
前記脱水ケーキ貯留部に、ロードセルを備える、
請求項1乃至6のいずれか1項記載のホッパ。
【請求項9】
脱水ケーキを貯留する脱水ケーキ貯留部と、前記脱水ケーキ貯留部の下方に第1シリンダによって開閉される第1ゲート部と第2ゲート部の一対で構成されるゲート部とを備えるホッパに取り付ける、ドレン受樋装置であり、
前記第1ゲート部及び前記第2ゲート部のいずれか一方に取り付けられ、前記第1ゲート部と前記第2ゲート部を閉じた際に、両ゲート部間の下方の隙間から漏出されるドレンを受けるもので、
ドレン受手段と、前記ドレン受手段を回転させる第2シリンダと、前記ドレン受手段を前記ゲート部に取り付ける取付手段とを備え、
前記ドレン受手段は、前記第1ゲート部及び前記第2ゲート部が閉じた状態で形成される隙間に沿うように延在するドレン受樋と、前記ドレン受樋の長手方向の端部に接続され、前記ドレン受樋のドレンを排出するエルボとを備え、
前記取付手段は、前記ドレン受樋の両端部に一対で構成されていて、前記ドレン受樋と回転可能に接続される第1接続部と、前記ゲート部と回転可能に接続される第2接続部とを有する接続部材を備え、
前記ドレン受樋は、前記第2シリンダの伸縮によって、前記第2接続部を中心に回転し、前記ゲート部が開く前に、前記ドレン受樋が前記第2接続部を中心に40度以上回転するよう構成されている、ドレン受樋装置。
【請求項10】
前記ドレン受手段が、前記第1ゲート部及び前記第2ゲート部が閉じた状態で形成される隙間の下方に位置するように、
前記ドレン受樋装置が、前記第1ゲート部又は前記第2ゲート部の下部に取り付けられている、
請求項9記載のドレン受樋装置。
【請求項11】
前記ドレン受樋は、長手方向において、前記エルボが接続されていない側の端部から、前記エルボが接続されている側の端部にかけて傾斜している、
請求項9記載のドレン受樋装置。
【請求項12】
前記第2シリンダは、前記ゲート部に取り付けられ、
前記第2シリンダの端部が、前記ドレン受樋の長手方向の中間付近に回転可能に接続されている、
請求項9記載のドレン受樋装置。
【請求項13】
前記第2シリンダの端部が、前記ドレン受樋の長手方向の中間からずらした位置に回転可能に接続されている、
請求項12記載のドレン受樋装置。
【請求項14】
前記第1接続部は、前記ドレン受樋の長手方向に直交する方向で切断した断面における中間付近で、前記ドレン受樋と回転可能に接続され、
前記第2接続部は、前記ドレン受樋の長手方向に直交する方向で切断した断面におけるいずれか端部の外方側で、前記ゲート部と回転可能に接続されている、
請求項13記載のドレン受樋装置。