(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024067298
(43)【公開日】2024-05-17
(54)【発明の名称】テーブル玩具
(51)【国際特許分類】
A63H 3/52 20220101AFI20240510BHJP
A63H 33/42 20060101ALI20240510BHJP
【FI】
A63H3/52 B
A63H33/42 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022177259
(22)【出願日】2022-11-04
(71)【出願人】
【識別番号】000128234
【氏名又は名称】株式会社エポック社
(74)【代理人】
【識別番号】110002022
【氏名又は名称】弁理士法人コスモ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】神山 圭
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150AA28
2C150BC03
2C150CA18
2C150DC07
2C150DC12
2C150DC25
2C150EH06
2C150EH09
2C150EH16
2C150FD08
2C150FD13
(57)【要約】
【課題】簡単な構成で、意匠性を維持しつつ形態変化可能なテーブル玩具を提供する。
【解決手段】テーブル玩具10は、主テーブル100と、2つの補助テーブル200を備える。2つの主テーブル側板120の間隔は、主テーブル側板120の長手方向中央部から各主テーブル当接板130に向かって漸次減少するよう形成される。又、補助テーブル200は、テーブル脚部300を有し、2つの補助テーブル側板220の間隔は、補助テーブル当接板230から補助テーブル端部板240に向かって漸次減少するよう形成される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
主テーブルと、2つの補助テーブルを備え、
前記主テーブルは、主テーブル面を有する主テーブル板と、前記主テーブル面に直交する主テーブル側面を有して対向して設けられる2つの主テーブル側板と、各前記主テーブル側板の内側に設けられる係止突部と、前記主テーブル面に直交する主テーブル当接面を有して対向して設けられる2つの主テーブル当接板と、下方に開口するよう各前記主テーブル当接板の内側に設けられる係合凹部と、を有し、2つの前記主テーブル側板の間隔は、前記主テーブル側板の長手方向中央部から各前記主テーブル当接板に向かって漸次減少するよう形成され、
前記補助テーブルは、補助テーブル面を有する補助テーブル板と、前記補助テーブル面に直交する補助テーブル側面を有して対向して設けられる2つの補助テーブル側板と、前記補助テーブル面に直交し、前記主テーブル当接面と当接可能に形成される補助テーブル当接面を有する補助テーブル当接板と、上側に突出するよう鉤状に形成されて、前記係合凹部と係合可能に形成される係合凸部と、前記補助テーブル当接板と対向して設けられ、前記補助テーブル面に直交する端部面を有する補助テーブル端部板と、テーブル脚部と、を有し、2つの前記補助テーブル側板の間隔は、前記補助テーブル当接板から前記補助テーブル端部板に向かって漸次減少するよう形成され、2つの前記補助テーブル側面は、前記係止突部と係合可能に形成される、
テーブル玩具。
【請求項2】
前記主テーブル当接面は凸湾曲状に形成され、前記補助テーブル当接面は、凹湾曲状に形成される、請求項1に記載のテーブル玩具。
【請求項3】
前記主テーブル側面は、凸湾曲状に形成され、前記補助テーブル側面は、平坦状に形成される、請求項1に記載のテーブル玩具。
【請求項4】
前記主テーブル側板、前記補助テーブル側板及び前記補助テーブル端部板の各下端は、波状に形成される、請求項1に記載のテーブル玩具。
【請求項5】
前記係合凹部及び前記係合凸部は、各前記主テーブル側板及び各前記補助テーブル側板間の中心からオフセットして、それぞれ2個ずつ設けられる、請求項1に記載のテーブル玩具。
【請求項6】
前記補助テーブル端部板は、凸湾曲状に形成される、請求項1乃至請求項5の何れかに記載のテーブル玩具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人形遊びに用いられるテーブル玩具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、人形遊びに用いられ、形態を変化させることができるテーブル玩具が開示されている。例えば、特許文献1には、板状の支持枠部材にヒンジ部を介して接続し、内側にテーブルクロスが折り畳まれて設けられる一対のテーブル天板を有するテーブル玩具が開示されている。このテーブル天板を閉じた状態では、通常のテーブルのように遊ぶことができ、テーブル天板を開いた状態ではテーブルクロスが敷かれたテーブルとして遊ぶことができ、変化する遊びの情景に合わせて形態を変化させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
情景に合わせて変化させる場合には、開いたテーブル天板をテーブルクロスで隠す等して、意匠性を高めることができる。一方で、人形遊び用の玩具としてのテーブル玩具では、主体はあくまでの人形であるため、テーブル玩具はヒンジ部等を設けずに、より簡単な構成が望まれることがある。
【0005】
本発明は、簡単な構成で、意匠性を維持しつつ形態変化可能なテーブル玩具を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一つの態様に係るテーブル玩具は、主テーブルと、2つの補助テーブルを備え、前記主テーブルは、主テーブル面を有する主テーブル板と、前記主テーブル面に直交する主テーブル側面を有して対向して設けられる2つの主テーブル側板と、各前記主テーブル側板の内側に設けられる係止突部と、前記主テーブル面に直交する主テーブル当接面を有して対向して設けられる2つの主テーブル当接板と、下方に開口するよう各前記主テーブル当接板の内側に設けられる係合凹部と、を有し、2つの前記主テーブル側板の間隔は、前記主テーブル側板の長手方向中央部から各前記主テーブル当接板に向かって漸次減少するよう形成され、前記補助テーブルは、補助テーブル面を有する補助テーブル板と、前記補助テーブル面に直交する補助テーブル側面を有して対向して設けられる2つの補助テーブル側板と、前記補助テーブル面に直交し、前記主テーブル当接面と当接可能に形成される補助テーブル当接面を有する補助テーブル当接板と、上側に突出するよう鉤状に形成されて、前記係合凹部と係合可能に形成される係合凸部と、前記補助テーブル当接板と対向して設けられ、前記補助テーブル面に直交する端部面を有する補助テーブル端部板と、テーブル脚部と、を有し、2つの前記補助テーブル側板の間隔は、前記補助テーブル当接板から前記補助テーブル端部板に向かって漸次減少するよう形成され、2つの前記補助テーブル側面は、前記係止突部と係合可能に形成される。
【発明の効果】
【0007】
上記の態様によれば、簡単な構成で、意匠性を維持しつつ形態変化可能なテーブル玩具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の実施形態に係るテーブル玩具の長テーブル状態における斜視図である。
【
図2】本発明の実施形態に係るテーブル玩具の長テーブル状態における下面図である。
【
図3】本発明の実施形態に係るテーブル玩具の長テーブル状態における側面斜視図である。
【
図4】本発明の実施形態に係るテーブル玩具の
図1のIV-IV断面図である。
【
図5】本発明の実施形態に係るテーブル玩具の短テーブル状態に置ける斜視図である。
【
図6】本発明の実施形態に係るテーブル玩具の短テーブル状態における下面図である。
【
図7】本発明の実施形態に係るテーブル玩具の短テーブル状態における側面斜視図である。
【
図8】本発明の実施形態に係るテーブル玩具の主テーブルを下方から見た斜視図である。
【
図9】本発明の実施形態に係るテーブル玩具の補助テーブルの斜視図である。
【
図10】主テーブル及び補助テーブルを長矩形状に形成した場合の状態を説明するための平面模式図であり、(a)は短テーブル状態を示し、(b)は長テーブル状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
図1~
図7に示すテーブル玩具10は、人形遊びに用いることができる家具玩具である。テーブル玩具10は、一つの主テーブル100と、2つの補助テーブル200とを備える。テーブル玩具10は、
図1~
図4に示すように長テーブル状態と、
図5~
図7に示す短テーブル状態とに切り替えることができる。
【0010】
なお、以下の説明においては、テーブル玩具10のテーブル面11側を上側とし、その反対側を下側とする。
【0011】
図1に示すように、主テーブル100は、長テーブル状態におけるテーブル玩具10のテーブル面11を構成する主テーブル面101を有する主テーブル板110が設けられる。主テーブル100の長テーブル状態における長手側2か所の縁部には、主テーブル面101に直交する主テーブル側面102を有する2つの主テーブル側板120が対向して設けられる。
図2、
図6に示すように、主テーブル側板120(主テーブル側面102)は、上下方向から見て凸湾曲状に形成される。換言すれば、
図2に示すように、2つの主テーブル側板120の間隔(主テーブル側面102の間隔)は、主テーブル側板120(主テーブル側面102)の長手方向の略中央部である中心線CL1から、後述する各主テーブル当接板130に向かって漸次減少するよう形成される。
【0012】
図1、
図8に示すように、主テーブル側板120は、主テーブル100の角部108を除く下側の約半分が外表面から凹状とされ板厚が薄く形成され、下端が波形状の飾り板121とされている。なお、角部108は、主テーブル側板120と主テーブル当接板130とが交差して形成される。
【0013】
図5、
図8に示すように、主テーブル100の長テーブル状態における短手側2か所には、主テーブル面101に直交する主テーブル当接面103を有する主テーブル当接板130が対向して設けられる。
図7に示すように、主テーブル当接板130は、両端の角部108からリブ状に設けられる飾り板131と下端で接続する。飾り板131間における主テーブル当接板130の下側は、空間とされ、飾り板は設けられていない。
図2、
図8に示すように、主テーブル当接板130(主テーブル当接面103)は、上下方向から見て凸湾曲状とされている。
【0014】
なお、主テーブル側板120及び主テーブル当接板130は、上下方向に比して、主テーブル板110に沿う方向に十分に長く形成される。
【0015】
図2、
図8に示すように、各主テーブル側板120の内側には、主テーブル側板120の内側面(主テーブル側板120同士が対向する面)と主テーブル板110の下面と接続するように、リブ状の複数の係止突部140が設けられる。係止突部140のうち、主テーブル側板120の長手方向略中央における内側には、第1係止突部141が設けられる。第1係止突部141は、他の係止突部140よりも幅広に形成されて、中央部が若干窪んで形成される。第1係止突部141の両隣には、それぞれ、第2係止突部142が設けられる。各第2係止突部142の主テーブル当接板130側には、第3係止突部143が設けられる。対向する係止突部140の間隔は、第1係止突部141同士が最も広く、第3係止突部143同士が最も狭い。
【0016】
各主テーブル当接板130の内側には、主テーブル板110の下面と接続して、略U字状に形成されて両端部が主テーブル当接板130の内側面と接続する囲繞壁155が設けられる。囲繞壁155の内部には、主テーブル当接板130の内側面及び当該内側面と対向する囲繞壁155の内側面を接続するように複数のリブ154が設けられる。リブ154により、主テーブル当接板130の長手方向に長い空間が形成され、当該空間が係合凹部150とされる。係合凹部150に対応する主テーブル当接板130の内側面(対向する主テーブル当接板130と囲繞壁155における主テーブル当接面130の面)には、摺接突部153が設けられる。また、囲繞壁155の内側面(対向する囲繞壁155同士の面)にも同様に摺接突部156が設けられる。
【0017】
2つの係合凹部150は、
図2に示すように、主テーブル当接板130の長手方向における中心線CL2に対して、オフセットして配置される。より詳細には、一方の2つの係合凹部150(例えば、
図2を見て左側の2つの係合凹部150)の間の中心は、一方の主テーブル側板120側(例えば、
図2を見て下側の主テーブル側板120側)にズレて配置され、他方の2つの係合凹部150(例えば、
図2を見て右側の2つの係合凹部150)の間の中心は、他方の主テーブル側板120側(例えば、
図2を見て上側の主テーブル側板120側)にズレて配置される。換言すれば、対向する2つの主テーブル当接板130に対応して配置される各2つの係合凹部150は、主テーブル100の中心に対して点対称に配置される。
【0018】
図1に示すように、補助テーブル200は、長テーブル状態に置けるテーブル面11を構成する補助テーブル面201を有する補助テーブル板210が設けられる。補助テーブル板210の下面には、下方に伸びるテーブル脚部300が固定して設けられる。テーブル脚部300は、基端部に複数の短冊状の模様が施されて、下端に向かってテーパ状に形成される。
【0019】
補助テーブル200の長テーブル状態における長手側には、補助テーブル面201に直交する補助テーブル側面202を有する2つの補助テーブル側板220が対向して設けられる。
図2、
図6に示すように、2つの補助テーブル側板220(補助テーブル側面202)は、上下方向から見て外側(長テーブル状態に置ける短手側)に向けて互いに接近する方向に直線状に傾斜する。換言すれば、
図2に示すように、2つの補助テーブル側板220の間隔(補助テーブル側面202の間隔)は、後述する補助テーブル当接板230から後述する補助テーブル端部板240に向かって漸次減少するよう形成される。
【0020】
図1、
図2、
図9に示すように、補助テーブル側板220は、補助テーブル200の角部208を除く下側の約半分が外表面から凹状とされ板厚が薄く形成され、下端が波形状の飾り板221とされている。なお、角部208は、補助テーブル側板220と補助テーブル当接板230、補助テーブル端部板240とが交差して形成される。
【0021】
なお、補助テーブル側板220及び補助テーブル当接板230、補助テーブル端部板240は、上下方向に比して補助テーブル板210に沿う方向に十分に長く形成される。
【0022】
図9に示すように、補助テーブル200は、補助テーブル面201に直交する補助テーブル当接面203を有する補助テーブル当接板230を備える。補助テーブル当接板230(補助テーブル当接面203)は、主テーブル100の主テーブル当接板130(主テーブル当接面103)と当接可能なように、主テーブル当接板130と同様の曲率で凹湾曲状に形成される。
【0023】
補助テーブル当接板230には、2つの鉤状の係合凸部250が設けられる。係合凸部250は、上側に突出する係合部251が形成される。係合部251は、中央部分が凹状に形成されて、厚みのある両脇部分に係合当接部251aが形成される。係合部251は、補助テーブル当接面203と対向する面に、摺接突部260が設けられる。係合凸部250は、係合部251が主テーブル100の係合凹部150に挿入されて凹凸係合可能に形成される。このため、係合凸部250は、係合凹部150に対応して、補助テーブル当接板230の長手方向における中心線CL2(
図2参照)に対して、オフセットして配置される。
【0024】
図1に示すように、補助テーブル200は、補助テーブル面201に直交する端部面204を有する補助テーブル端部板240が設けられる。
図1、
図2に示すように、補助テーブル端部板240は、補助テーブル200の角部208を除く下側の約半分が外表面から凹状とされ板厚が薄く形成され、下端が波形状の飾り板241とされている。
【0025】
テーブル玩具10を長テーブル状態として使用する場合には、補助テーブル200の係合凸部250を、主テーブル100の係合凹部150に凹凸係合させる。
図4に示すように、係合凸部250と係合凹部150が凹凸係合するとき、係合部251が係合凹部150に挿入され、係合部251と補助テーブル当接面203との間に、主テーブル100の主テーブル当接板130が配置される。このとき、補助テーブル当接面203と主テーブル当接面103は近接又は当接する。係合部251の摺接突部260は、係合凹部150の摺接突部153と摺接して、係合当接部251a(
図9参照)が囲繞壁155に強く押し付けられて当接する。
【0026】
図3に示すように、長テーブル状態では、テーブル面11を構成する主テーブル面101と、2つの補助テーブル面201は連続する。また、テーブル玩具10の長手方向の側面12は、主テーブル側面102と、2つの補助テーブル側面202が略連続するようにして形成される。これは、主テーブル側板120(主テーブル側面102)が凸湾曲状に形成され、補助テーブル側板220はその間隔が漸次減少することで、側面12に段差を生じさせないようにしているためである。
【0027】
例えば、
図10(a)、
図10(b)に示すように、テーブル玩具10Aの主テーブル100A及び補助テーブル200Aを長矩形状に形成し、
図10(a)の短テーブル状態として主テーブル100Aの下面に2つの補助テーブル200Aを収容可能とした場合、補助テーブル200Aの奥行き寸法d2は主テーブル100Aの奥行き寸法d1よりも小さくなる。そして、このテーブル玩具10Aを長テーブル状態とすると、
図10(b)に示すように、主テーブル100Aと補助テーブル200Aが接続する部分のテーブル玩具10Aの側面には、段差Eが生じてしまう。
【0028】
しかしながら、本発明の本実施形態に係るテーブル玩具10では、主テーブル側板120(主テーブル側面102)を凸湾曲状に形成し、補助テーブル側板220をその間隔が漸次減少するよう形成することで、主テーブル100に2つの補助テーブル200を収納した短テーブル状態とすることができると共に、主テーブル100の両端に補助テーブル200を連結した長テーブル状態としても、段差のない美しい意匠を呈することができる。
【0029】
また、テーブル玩具10の短手方向は、補助テーブル200の端部面204からなる。テーブル玩具10の側面外周は、飾り板121,221,241の下端が波形状であるため、3部品が結合していても、その接続部分が違和感のない意匠を呈することができる。
【0030】
一方、短テーブル状態とする場合には、係合凹部150と係合凸部250の凹凸係合を解除して主テーブル100と補助テーブル200を分離し、
図6に示すように補助テーブル200の補助テーブル面201と主テーブル板110の下面とが向き合うように補助テーブル200を主テーブル板110の下面側に取り付ける。このとき、係止突部140は、補助テーブル側面202に摺接し、対向する係止突部140間で補助テーブル200を保持し、係止する。係止突部140は、第1係止突部141~第3係止突部143が長さを異ならせて形成されるので、傾斜する補助テーブル側面202に合致する。これにより、主テーブル当接板130の長手方向における、主テーブル100に対する補助テーブル200の位置決めがなされる。
【0031】
また、囲繞壁155の摺接突部156(
図8参照)は、端部面204と摺接し、端部面204と、端部面204と対向する囲繞壁155の面が近接又は摺接する。摺接突部156により、テーブル玩具10は、短テーブル状態で遊んでいる最中に主テーブル100を持ち上げても、補助テーブル200の落下を低減することができる。テーブル玩具10は、摺接突部156により、短テーブル状態で補助テーブル200同士を押し付けて遊びに支障がない程度に固定することができる。そして、補助テーブル200を取り外すときには、幅の狭い摺接突部156と端部面204とにより低摩擦力とされるので、子供の力でも容易に取り外すことができる。
【0032】
また、短テーブル状態において、対向する、2つ一組の係合凸部250同士は、噛み合うように配置される。これにより、短テーブル状態をよりコンパクトにしつつ、補助テーブル200を主テーブル100の下側に収めることができる。
【0033】
図7に示すように、短テーブル状態では、側面から見ると、主テーブル100の飾り板121の下端から、飾り板121の奥側に配置される補助テーブル200の飾り板221が露出される。従って、短テーブル状態でも、波形状の飾り板121,221により、違和感のない意匠を呈することができる。短テーブル状態では、主テーブル当接面103が露出し、飾り板131間から奥側の補助テーブル200の飾り板241が露出する。従って、係合凹部150と係合凸部250が係合するときには係合凸部250が飾り板131間を介して係合するため、飾り板131間に空間が形成されるが、短テーブル状態においても波形状の飾り板241が露出されるため、主テーブル当接面103側から見ても違和感のない意匠を呈することができる。
【0034】
また、主テーブル面101及び補助テーブル面201には、縁部のR止まりに沿って、環状の溝107,207が設けられ、長テーブル状態でも短テーブル状態でも、テーブル面は同様の意匠が呈される。
【0035】
以上のような本発明の実施形態によれば、下記の態様のテーブル玩具を提供することができる。
【0036】
第1の態様に係るテーブル玩具は、主テーブルと、2つの補助テーブルを備え、前記主テーブルは、主テーブル面を有する主テーブル板と、前記主テーブル面に直交する主テーブル側面を有して対向して設けられる2つの主テーブル側板と、各前記主テーブル側板の内側に設けられる係止突部と、前記主テーブル面に直交する主テーブル当接面を備えて対向して設けられる2つの主テーブル当接板と、下方に開口するよう各前記主テーブル当接板の内側に設けられる係合凹部と、を有し、2つの前記主テーブル側板の間隔は、前記主テーブル側板の長手方向中央部から各前記主テーブル当接板に向かって漸次減少するよう形成され、前記補助テーブルは、補助テーブル面を有する補助テーブル板と、前記補助テーブル面に直交する補助テーブル側面を有して対向して設けられる2つの補助テーブル側板と、前記補助テーブル面に直交し、前記主テーブル当接面と当接可能に形成される補助テーブル当接面を有する補助テーブル当接板と、上側に突出するよう鉤状に形成されて、前記係合凹部と係合可能に形成される係合凸部と、前記補助テーブル当接板と対向して設けられ、前記補助テーブル面に直交する端部面を有する補助テーブル端部板と、テーブル脚部と、を有し、2つの前記補助テーブル側板の間隔は、前記補助テーブル当接板から前記補助テーブル端部板に向かって漸次減少するよう形成され、2つの前記補助テーブル側面は、前記係止突部と係合可能に形成される。
【0037】
この構成によれば、主テーブル当接板と補助テーブル当接板とを当接させて長テーブル状態としたときには主テーブル側面と補助テーブル側面とを連続するよう形成しつつ、補助テーブル面を主テーブルの下面側に収めて短テーブルとすることもできるので、簡単な構成で、意匠性を維持しつつ形態変化可能なテーブル玩具を提供することができる。
【0038】
第2の態様に係るテーブル玩具は、前記主テーブル当接面は凸湾曲状に形成され、前記補助テーブル当接面は、凹湾曲状に形成される。
【0039】
この構成によれば、短テーブル状態で露出される主テーブル当接面が凸湾曲状とされるので、高い意匠性を呈することができる。
【0040】
第3の態様に係るテーブル玩具は、前記主テーブル側面は、凸湾曲状に形成され、前記補助テーブル側面は、平坦状に形成される。
【0041】
この構成によれば、主テーブル側面を凸湾曲状として意匠性を高めつつ、平坦な補助テーブル側面により主テーブルの下面に取り付ける際の係止突部による保持を確実なものとすることができる。
【0042】
第4の態様に係るテーブル玩具は、前記主テーブル側板、前記補助テーブル側板及び前記補助テーブル端部板の各下端は、波状に形成される。
【0043】
この構成によれば、長テーブル状態及び短テーブル状態において、テーブル玩具を側面から見たときに主テーブルと補助テーブルの接続部分や段差等を目立たなくすることができ、更に意匠性の高いテーブル玩具を提供することができる。
【0044】
第5の態様に係るテーブル玩具は、前記係合凹部及び前記係合凸部は、各前記主テーブル側板及び各前記補助テーブル側板間の中心からオフセットして、それぞれ2個ずつ設けられる。
【0045】
この構成によれば、2つの係合凸部を噛み合うように主テーブルに補助テーブルを収納できるので、主テーブルの大きさを小さくすることができる。
【0046】
第6の態様に係るテーブル玩具は、前記補助テーブル端部板は、凸湾曲状に形成される。
【0047】
この構成によれば、更に意匠性の高いテーブル玩具を提供することができる。
【0048】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0049】
10 テーブル玩具 11 テーブル面
12 側面 100 主テーブル
101 主テーブル面 102 主テーブル側面
103 主テーブル当接面 108 角部
110 主テーブル板 120 主テーブル側板
121 飾り板 130 主テーブル当接板
131 飾り板 140 係止突部
141 第1係止突部 142 第2係止突部
143 第3係止突部 150 係合凹部
153 摺接突部 154 リブ
155 囲繞壁 156 摺接突部
200 補助テーブル 201 補助テーブル面
202 補助テーブル側面 203 補助テーブル当接面
204 端部面 208 角部
210 補助テーブル板 220 補助テーブル側板
221 飾り板 230 補助テーブル当接板
240 補助テーブル端部板 241 板
250 係合凸部 251 係合部
251a 係合当接部 260 摺接突部
300 テーブル脚部