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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024067301
(43)【公開日】2024-05-17
(54)【発明の名称】人形遊び用変形玩具
(51)【国際特許分類】
   A63H 3/52 20220101AFI20240510BHJP
   A63H 33/42 20060101ALI20240510BHJP
【FI】
A63H3/52 Z
A63H33/42 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022177262
(22)【出願日】2022-11-04
(71)【出願人】
【識別番号】000128234
【氏名又は名称】株式会社エポック社
(74)【代理人】
【識別番号】110002022
【氏名又は名称】弁理士法人コスモ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】神山 圭
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150AA05
2C150BC03
2C150CA06
2C150CA08
2C150CA21
2C150DC02
(57)【要約】
【課題】形象物が変形前後で視認されつつ、変形の遊びも行うことができる人形遊び用変形玩具を提供する。
【解決手段】人形遊び用変形玩具としての変形店舗玩具10は、本体部材110及び本体部材110とヒンジ部160を介して接続する開閉部材150を有する第1部材100と、第1部材100の外周面に配置可能な複数の規制部210を有し、ヒンジ部160の回動軸方向から第1部材100に着脱自在に設けられる第2部材200と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部材及び前記本体部材とヒンジ部を介して接続する開閉部材を有する第1部材と、
前記第1部材の外周面に配置可能な複数の規制部を有し、前記ヒンジ部の回動軸方向から前記第1部材に着脱自在に設けられる第2部材と、
を備える人形遊び用変形玩具。
【請求項2】
前記第2部材は、係合凸部を有する第3部材の前記係合凸部と係合可能な係合孔部を有する、請求項1に記載の人形遊び用変形玩具。
【請求項3】
支柱部を備える第4部材を有し、
前記第3部材は複数設けられると共に前記係合凸部の反対側に突出する支持凸部を有し、
前記第4部材は、複数の前記第3部材が前記第2部材に係合した状態において、前記支柱部の外周に複数の前記支持凸部が配置可能に形成される、請求項2に記載の人形遊び用変形玩具。
【請求項4】
前記第1部材の前記本体部及び前記第4部材それぞれ設けられる店舗支柱孔に挿入可能な店舗支柱を有する、請求項3に記載の人形遊び用変形玩具。
【請求項5】
前記開閉部材は、左車輪を有する左開閉部材と、右車輪を有する右開閉部材とを含み、
前記ヒンジ部は、前記左開閉部材及び前記本体部材を接続する左ヒンジ部と、前記右開閉部材及び前記本体部材を接続する右ヒンジ部とを含む、
請求項1乃至請求項4の何れかに記載の人形遊び用変形玩具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人形遊びに用いられる変形玩具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、人形遊びに用いられる変形玩具が開示されている。特許文献1には、第1の形態をタンスとし、第2の形態を店舗とする変形玩具が開示されている。この変形玩具は、側板を展開して開き戸の内側の張り出し板を前方へ倒す等して内部に設けられる形象物を露出させることで、第1の形態から第2の形態に変形させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭63-74198号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
タンス等の内部に隠れた形象物を外部に露出することで変形させる遊びは、変形前の状態で見えないものが現れる面白みがあるが、一方で、内部に隠れた形象体が既知となると、玩具を変形させて遊ぶことに飽きてしまうことがある。よって、形象物が変形前後で視認されつつ、変形の遊びも行うことができる変形玩具が望まれることがある。
【0005】
本発明は、形象物が変形前後で視認されつつ、変形の遊びも行うことができる人形遊び用変形玩具を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一つの態様に係る人形遊び用変形玩具は、本体部材及び前記本体部材とヒンジ部を介して接続する開閉部材を有する第1部材と、前記第1部材の外周面に配置可能な複数の規制部を有し、前記ヒンジ部の回動軸方向から前記第1部材に着脱自在に設けられる第2部材と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
上記の態様によれば、形象物が変形前後で視認されつつ、変形の遊びも行うことができる人形遊び用変形玩具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態に係る人形遊び用変形玩具としての変形店舗玩具及び三輪バイク玩具を上方から見た斜視図である。
図2】本発明の実施形態に係る人形遊び用変形玩具としての変形店舗玩具及び三輪バイク玩具を下方から見た斜視図である。
図3】本発明の実施形態に係る人形遊び用変形玩具としての変形店舗玩具の分解斜視図である。
図4】本発明の実施形態に係る人形遊び用変形玩具としての変形店舗玩具の第4部材を下側から見た斜視図である。
図5】本発明の実施形態に係る人形遊び用変形玩具としての変形店舗玩具の第4部材のスライド部材の斜視図である。
図6】本発明の実施形態に係る人形遊び用変形玩具としての変形店舗玩具の第4部材において、スライド部材を省略して示す図3のVI-VI断面斜視図である。
図7】本発明の実施形態に係る本発明の実施形態に係る人形遊び用変形玩具としての変形店舗玩具の第4部材における図3のVII-VII断面図であり、第1部材、第2部材、第3部材を二点鎖線で模式的に示して変形店舗玩具が組み立てられている状態を示す。
図8】本発明の実施形態に係る人形遊び用変形玩具としての変形店舗玩具を変形して店舗として遊ぶ状態を示す、前方から見た斜視図である。
図9】本発明の実施形態に係る人形遊び用変形玩具としての変形店舗玩具を変形して店舗として遊ぶ状態を示す、後方から見た斜視図である。
図10】本発明の実施形態に係る人形遊び用変形玩具としての変形店舗玩具を変形して店舗として遊ぶ場合に、取り外した第2部材と第3部材をテーブル玩具と椅子玩具として使用する状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。図1及び図2に示すように、人形遊び用の変形玩具としての変形店舗玩具10は、ハンバーガーを模した形態とされる被けん引車両玩具として形成される。変形店舗玩具10は、けん引車両玩具とされる三輪バイク玩具20と接続して遊ぶことができる。変形店舗玩具10と三輪バイク玩具20は、図2に示すように、変形店舗玩具10の底面から、ヒンジにより回動することで出没可能に設けられる被接続具11の被接続孔11aに、三輪バイク玩具20の後端にヒンジにより傾倒可能に設けられる接続具21のピン21aが差し込まれることで連結される。
【0010】
なお、以下の説明においては、三輪バイク玩具20の前側(変形店舗玩具10では被接続具11側)を前、その反対側を後とし、三輪バイク玩具20の上側を上、下側を下とする。また、前側から見て左側を左、右側を右として説明する。三輪バイク玩具20の座席部22には、人形遊びで使用される人形を載置して、三輪バイク玩具20を運転させるように遊ぶことができる。また、三輪バイク玩具20の後部のボックス25には、ハンバーガーショップ遊びを行うための、図示しないハンバーガー玩具やフライドポテト玩具、ジュース玩具を収納することができる。
【0011】
図3に示すように、変形店舗玩具10は、第1部材100と、第2部材200と、複数の第3部材300と、第4部材400とを有する。変形店舗玩具10は、第1部材100、第2部材200、第3部材300及び第4部材400が、下から順に積み重ねて組み立てることで、図1図2に示す形態の被けん引車両玩具とされる。
【0012】
図3に示すように、第1部材100は、ハンバーガーの下側のバンズと、バンズの上に載せられたハンバーグを模した形態の形象物とされる。第1部材100は、上面を略平坦面とする略扁平半球状に形成される。第1部材100は、前側の半分が本体部材110とされる。また、第1部材100は、後側の半分が更に左右に2等分されて、左側を開閉部材150としての左開閉部材120とし、右側を開閉部材150としての右開閉部材130としている。
【0013】
第1部材100の本体部材110は、上側が略板状の蓋部材とされる上本体部材111とされ、下側が凹状の収容部(不図示)を有する下本体部材112とされる。下本体部材112の収容部には、ハンバーガーショップを模した形態(図8図9参照)において使用される調理道具玩具(フライヤーやバットを模した玩具(不図示))を収納しておくことができる。
【0014】
上本体部材111には、上面にトレー部111aが設けられる。トレー部111aの縁部は、開口を後方に向けた略U字状の壁状に突出する。また、後述する左右それぞれのヒンジ部160近傍の本体部材110の上面(換言すれば、本体部材110の左右それぞれの角部の上面)には、略六角形状の店舗支柱孔114が設けられる。店舗支柱孔114の外周縁は、上本体部材111の上面から突出する。トレー部111aの縁部と、店舗支柱孔114の外周縁は、上本体部材111の上面から突出する高さが同じとされる。
【0015】
図2に示すように、下本体部材112の下面には、前述の被接続具11が下本体部材112の前端縁部に設けられる。被接続具11は、略クランク状に形成されて、基端部には左右方向を軸心とするよう突起(不図示)が突出して下本体部材112の筐体に設けられる凹部(不図示)と連結してヒンジが形成される。被接続具11の先端部は貫通孔とされる被接続孔11aが設けられる。被接続具11は、回動することで、下本体部材112の前側に突出させたり、被接続孔11aを下本体部材112の下面側に配置させたり(図8図9参照)して出没することができる。また、下本体部材112の下面には、板面を左右方向に向けて、左右に所定間隔を空けて配置される2つの略半円状の設置部112aが設けられる。
【0016】
図9に示すように、開閉部材150(左開閉部材120、右開閉部材130)は、本体部材110、開閉部材150の角部において、本体部材110とヒンジ部160を介して接続する。ヒンジ部160は、左開閉部材120、右開閉部材130のそれぞれから二股状に突出する二股ヒンジ部121,131と、本体部材110から突出して二股ヒンジ部121,131間に配置される2つのヒンジ支持部113とを有する。ヒンジ部160は、ヒンジ支持部113から上方及び下方に突出する突起(不図示)が二股ヒンジ部121,131に設けられる軸孔部(不図示)に挿入されることで、回動軸方向が上下方向となるよう設けられる。
【0017】
図2に示すように、左開閉部材120、右開閉部材130の下面には、それぞれ、左車輪122、右車輪132が設けられる。左車輪122、右車輪132は、それぞれ、円盤状の車輪部122a,132aと、車輪部122a,132aの両側面から突出する各2本の車軸部122b,132bが設けられる。左車輪122、右車輪132は、それぞれ、車輪部122a,132aの一部が左開閉部材120、右開閉部材130の下面に設けられる長矩形状の車輪凹部124,134に挿入され、車輪凹部124,134の両脇にそれぞれ設けられる軸支持突起部123,133に車軸部122b,132bが回転自在に係合する。左車輪122、右車輪132は、開閉部材150(左開閉部材120、右開閉部材130)が閉じた状態(図1図2図4の状態)において、回転軸方向が左右方向となるようにして回転自在に設けられる。
【0018】
第2部材200は、ハンバーガーに挟まれるチーズを模して形成される形象物である。図3に示すように、第2部材200は、略円形の上面板201の縁から若干下方に下がる縁部202を有し、更に縁部202から部分的に下方に伸びる複数の規制部210が設けられる。縁部202及び規制部210は、チーズが下方に垂れさがる形態を呈している。本実施形態においては、第2部材200に4つの規制部210が設けられる。また、第2部材200の上面板201の略中央には、略円形の貫通孔とされる係合孔部220が設けられる。
【0019】
縁部202は、開閉部材150(左開閉部材120、右開閉部材130)が閉じた状態における第1部材100の外周縁よりも若干大きく形成される。よって、第2部材200は、第1部材100の上側から第1部材100に被せることができる。このようにして、第2部材200は、上下方向(換言すれば、ヒンジ部160の回動軸方向)から第1部材100に着脱自在とされる。第2部材200を第1部材100に取り付けて被せた状態(図1図2の状態)では、縁部202が第1部材100の上側の縁部外周に配置され、4つの規制部210は、第1部材100の外周面に配置される。
【0020】
第3部材300は、トマトスライスを模した形態とされている形象物である。第3部材300は、本実施形態においては4つ設けられる。第3部材300は、略ハート形状の座面部301を有する。座面部301には、トマトスライス状の模様が施される。座面部301の外周縁は、環状の壁状に縁壁部302が形成される。図10に示すように、縁壁部302と反対側における座面部301には、略ハート形状の座面部301の先端部分の縁部に沿って、座面部301から突出するように係合凸部310が設けられる。係合凸部310の外周面は、縁壁部302の外周面と連続する。
【0021】
第3部材300には、係合凸部310と反対側に突出するように、座面部301から立設する円筒状の3本の支持凸部320が設けられる。図3に示すように、3本の支持凸部320は、一が略ハート形状の座面部301の先端側に配置され、他の2本は略ハート形状の膨出する部分側に配置される。
【0022】
第4部材400は、ハンバーガーの上側のバンズを模して、略扁平半球状に形成される形象物である。第4部材400には、下端縁から外側に向けて環状に、レタスを模した環状部401が形成される。また、第4部材400の中央部には、ハンバーガーを固定するための旗付きの串を模したスライドフラッグ部410が設けられる。
【0023】
図4に示すように、第4部材400は、内側が空洞となるように形成される。第4部材400の内側中心部には、前側と後側とで分割されるように形成される略円筒状の支柱部405が設けられる。第4部材400の内側には、支柱部405と重なるように配置され、矩形の扁平状に形成されるスライドケース411が設けられる。スライドケース411の内部には、板状のスライド部材412が上下方向にスライド移動自在に設けられる。
【0024】
図5に示すように、スライド部材412には、上面板412aが設けられる。上面板412aは、凸湾曲状であって幅の狭い板状に形成される。図3に示すように、上面板412aの上面は、スライド部材412の没入状態において、第4部材400の外表面と略連続して設けられる。図5に戻り、上面板412aの略中央部からは、上方に向けて旗付き串状部412bが設けられる。上面板412aの下面には、板状のスライド板部413が設けられる。スライド板部413は、略逆台形状に形成される。スライド板部413は、2か所に切り欠き413aが設けられ、2か所の切り欠き413a間は摺接突起部414aを有する板バネ414とされる。
【0025】
一方、スライドケース411は、図4に示すように、略逆台形状の前側板411aと、同じく略逆台形状の後側板411bが設けられる。前側板411aと後側板411bは、左右の側板411c及び底板411dにより接続される。前側板411aは、分割された支柱部405の前側と接続し、後側板411bは、分割された支柱部405の後側と接続する。底板411d及び前側板411aの略中央部は、左右方向に切り欠かれる。図6に示すように、前側板411aが切り欠かれる部分から上側には、前側板411aの内側面から凹状の略台形状に形成される傾斜部411a1が設けられる。傾斜部411a1は、先端に向かって下るように傾斜する(図7も参照)。
【0026】
スライドケース411の上部は、第4部材400の外表面から凹状に形成される収容部415が形成される。図7に示すように、スライド部材412は、スライドケース411にスライド板部413がスライドするように設けられる。スライド部材412は、摺接突起部414aの先端が前側板411aの傾斜部411a1と摺接するように配置される。スライド板部413の背面側には、左右方向に長い凸条416が設けられ、後側板411bと摺接する。スライド部材412は、上方に移動させると、徐々に深さが浅くなる傾斜部411a1により板バネ414が後方に押圧されて、上方にスライドさせた位置を維持することができる。また、スライド部材412を押し下げると、スライド部材412の上面板412aが収容部415に収容される。
【0027】
図4に示すように、第4部材400の内側面には、前後方向から略45度回転した位置に、支柱部405を中心とする略十字状にリブ402が設けられる。リブ402は、第4部材400の縁部近傍の部分が幅広に形成される。また、第4部材400の内側面における前後の縁部には、2枚の小リブ403が設けられる。スライドケース411の左右には、それぞれ、略円筒状の店舗支柱孔420が設けられる。
【0028】
図1図2に示すような変形店舗玩具10の各部材を重ね合わせた組立状態では、開閉部材150を閉じた第1部材100に、ヒンジ部160の回動軸方向である上方から、規制部210を第1部材100に向けた状態で第2部材200を被せるように取り付けられる。このとき、第2部材200の4つの規制部210のうち何れかの規制部210は、第2部材200が上面板201の中心における何れの回転方向の位置であっても、第1部材100の本体部材110の外周面、左開閉部材120の外周面、右開閉部材130の外周面に対応して配置される。第2部材200の配置によっては、本体部材110と左開閉部材120又は右開閉部材130に亘って規制部210が配置されることもある。従って、開閉部材150の開閉が第2部材200の複数の規制部210により規制される。
【0029】
図7に示すように、第2部材200を第1部材100に重ねて配置したときには、第2部材200の上面板201と縁部202に亘って設けられる複数のリブ204が第1部材100の上面と当接する。更に、トレー部111aに設けられた略U字状の縁部の上端や店舗支柱孔114の外周縁の上端(図3参照)は、上面板201の下面と当接する。従って、上面板201の下面と第1部材100の上面との間は、所定の空間が確保される。
【0030】
また、4個の第3部材300は、各第3部材300の係合凸部310が、第2部材200の一の係合孔部220に挿入し、複数の第3部材300が第2部材200に係合した状態として配置される。このとき、4個の第3部材300は、図3に示すように略ハート形状の座面部301の先端を中心側に向けて略環状に配置される。そして、第3部材300の上方には、第4部材400が配置される。
【0031】
図7に示すように、第4部材400を第3部材300の上方に配置した状態では、第4部材400の支柱部405の外周に複数である4個の第3部材300の支持凸部320が配置される。更に、第4部材400のリブ402の幅広の部分及び小リブ403は、第3部材300の縁壁部302上に配置することができる。第3部材300は、第2部材200に係合し、支柱部405及びリブ402、小リブ403により移動規制される。また、第4部材400は、支柱部405の周りに支持凸部320が配置されることで、水平方向の移動が規制される。
【0032】
変形店舗玩具10は、変形させることにより、図8及び図9に示すようにハンバーガーショップとされる店舗として遊ぶことができる。変形店舗玩具10の変形は、第4部材400、第3部材300、第2部材200を順次分解し、第1部材100の開閉部材150を略90度広げ、被接続具11は収納する。ここで、図2に示す三輪バイク玩具20には、下面にマフラーを模したように2本の店舗支柱15が設けられる。この店舗支柱15は、三輪バイク玩具20に設けられる板バネ係合部23により三輪バイク玩具20に着脱自在とされている。店舗支柱15は、一端を第1部材100の店舗支柱孔114に挿入し、他端を第4部材400の店舗支柱孔420に挿入することができる。すると、図8及び図9に示すように、第1部材100を店舗スタンドとし、第4部材400を店舗における屋根のように配置することができる。
【0033】
開閉部材150を広げると、左開閉部材120、右開閉部材130の左車輪122、右車輪132が回転軸方向を前後方向に向けられるので、設置状態において不意に閉じてしまうことが低減されている。なお、ヒンジ部160には、開閉部材150が開いた状態から更に閉じ難くするために、開閉部材150の閉方向への移動を規制するよう乗り越え突起を設けておくこともできる。
【0034】
第2部材200と複数の第3部材300は、図10に示すように、テーブル玩具と椅子玩具として遊ぶことができる。第2部材200は、規制部210をテーブルの脚として配置し、テーブル玩具として遊ぶことができる。第3部材300は、支持凸部320を椅子の脚とし、係合凸部310を椅子の背凭れとして配置し、椅子玩具として遊ぶことができる。なお、三輪バイク玩具20のボックス25の下部には、看板面を上に向けて収納される看板28(図2参照)が差し込まれている。図8図9の店舗として遊ぶ場合には、使用者は、三輪バイク玩具20から看板28を取り出して使用することができる。
【0035】
本実施形態における人形遊び用変形玩具としての変形店舗玩具10と、三輪バイク玩具20は、ハンバーガーの形態を模した被けん引車両としての変形店舗玩具10を、人形が運転するけん引車両としての三輪バイク玩具20によりけん引して遊ぶことができる。そして、例えば所定の目的地でハンバーガーショップを営業するという遊びの情景では、変形店舗玩具10を被けん引車両からハンバーガーショップとしての店舗に変形させて遊ぶことができる。被けん引車両の状態でハンバーガーの一部として外側から視認できる第2部材200は、店舗の状態ではテーブルとすることで、ハンバーガーの形態をけん引する遊びと、ハンバーガーショップという、ハンバーガーで一貫した同じ情景の中で変形店舗玩具10を用いて楽しく遊ぶことができる。
【0036】
以上のような本発明の実施形態によれば、下記の態様の人形遊び用変形玩具を提供することができる。
【0037】
第1の態様に係る人形遊び用変形玩具は、本体部材及び前記本体部材とヒンジ部を介して接続する開閉部材を有する第1部材と、前記第1部材の外周面に配置可能な複数の規制部を有し、前記ヒンジ部の回動軸方向から前記第1部材に着脱自在に設けられる第2部材と、を備える。
【0038】
この構成によれば、第1部材の外周面に配置される第2部材の規制部により開閉部材の開閉を規制できるので、開閉部材の開閉により第1部材を変形させつつ、変形前後で第1部材も第2部材も視認され、第2部材もテーブル等として遊びに利用でき、よって形象物である第1部材や第2部材が変形前後で視認されつつ、変形の遊びも行うことができる人形遊び用変形玩具を提供することができる。
【0039】
第2の態様に係る人形遊び用変形玩具は、前記第2部材は、係合凸部を有する第3部材の前記係合凸部と係合可能な係合孔部を有する。
【0040】
この構成によれば、第1部材と第2部材に加えて第3部材を設けた場合であっても、変形前の組立状態において第3部材を第2部材に係合させて保持しておくことができる。
【0041】
第3の態様に係る人形遊び用変形玩具は、支柱部を有する第4部材を有し、前記第3部材は複数設けられると共に前記係合凸部の反対側に突出する支持凸部を有し、前記第4部材は、複数の前記第3部材が前記第2部材に係合した状態において、前記支柱部の外周に複数の前記支持凸部が配置可能に形成される。
【0042】
この構成によれば、第3部材と第4部材を係合させることができるので、第4部材を加えても、組立て状態において第4部材を保持しておくことができる。
【0043】
第4の態様に係る人形遊び用変形玩具は、前記第1部材の前記本体部及び前記第4部材にそれぞれ設けられる店舗支柱孔に挿入可能な店舗支柱を有する。
【0044】
この構成によれば、第1部材と第4部材の店舗支柱孔に店舗支柱を挿入し、第1部材を店舗スタンドとし、第4部材を店舗の屋根のようにして、店舗として変形させた状態で遊ぶことができる。
【0045】
第5の態様に係る人形遊び用変形玩具は、前記開閉部材は、左車輪を有する左開閉部材と、右車輪を有する右開閉部材とを含み、前記ヒンジ部は、前記左開閉部材及び前記本体部材を接続する左ヒンジ部と、前記右開閉部材及び前記本体部材を接続する右ヒンジ部とを含む。
【0046】
この構成によれば、第2部材を取り外して開閉部材としての左開閉部材及び右開閉部材を開くように変形しても、左車輪及び右車輪により左開閉部材及び右開閉部材が閉じ難くすることができる。
【0047】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0048】
10 変形店舗玩具 11 被接続具
11a 被接続孔 15 店舗支柱
20 三輪バイク玩具 21 接続具
21a ピン 22 座席部
23 板バネ係合部 25 ボックス
100 第1部材 110 本体部材
111 上本体部材 111a トレー部
112 下本体部材 112a 設置部
113 ヒンジ支持部 114 店舗支柱孔
120 左開閉部材 121 二股ヒンジ部
122 左車輪 122a 車輪部
122b 車軸部 123 軸支持突起部
124 車輪凹部 130 右開閉部材
131 二股ヒンジ部 132 右車輪
132a 車輪部 132b 車軸部
134 車輪凹部 150 開閉部材
160 ヒンジ部 200 第2部材
201 上面板部 202 縁部
204 リブ
210 規制部 220 係合孔部
300 第3部材 301 座面部
302 縁壁部 310 係合凸部
320 支持凸部 400 第4部材
401 環状部 402 リブ
403 小リブ 405 支柱部
410 スライドフラッグ部 411 スライドケース
411a 前側板 411a1 傾斜部
411b 後側板 412 スライド部材
412a 上面板 412b 旗付き串状部
413 スライド板部 413a 切り欠き
414 板バネ 414a 摺接突起部
415 収容部 416 凸状
420 店舗支柱孔
図1
図2
図3
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図10