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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024067374
(43)【公開日】2024-05-17
(54)【発明の名称】洗濯機用防水パン
(51)【国際特許分類】
   E03C 1/184 20060101AFI20240510BHJP
   D06F 39/12 20060101ALI20240510BHJP
   D06F 39/00 20240101ALI20240510BHJP
【FI】
E03C1/184
D06F39/12 Z
D06F39/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022177402
(22)【出願日】2022-11-04
(71)【出願人】
【識別番号】316012083
【氏名又は名称】シナネン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103975
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 拓也
(72)【発明者】
【氏名】渡部 誠
【テーマコード(参考)】
2D061
3B165
3B166
【Fターム(参考)】
2D061CA03
2D061CB01
2D061CB10
2D061CC08
3B165AA01
3B165AA38
3B165AE01
3B165AE02
3B165BA03
3B165BA86
3B165BA88
3B165CA22
3B166AA01
3B166AA38
3B166AE01
3B166AE02
3B166BA03
3B166BA86
3B166BA88
(57)【要約】
【課題】 本発明は、洗濯機設置台間に形成された空間部にカバー部材を円滑に装着することができ、洗濯機設置台とこの洗濯機設置台上に設置した洗濯機の外底面との間に形成された空隙をできるだけ狭くすることができる洗濯機用防水パンを提供する。
【解決手段】 本発明の洗濯機用防水パンは、矩形状の底板の四隅部上に一定高さの洗濯機設置台を突設し且つ上記底板の外周縁部における上記洗濯機設置台間に形成された防水壁を有する防水パン本体と、上記防水パン本体の少なくとも一つの空間部の外端部間の外側空間部を閉塞する幕板、上記幕板の上端から突設された被覆板、及び、上記幕板から所定間隔を存して配設されて上記幕板と共になって上記防水壁を挿脱自在に挿入させる挿入部を形成する突出片を有するカバー部材とを有する。
【選択図】 図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
矩形状の底板の四隅部上に一定高さの洗濯機設置台を突設し且つ上記底板の外周縁部における上記洗濯機設置台間に形成された防水壁を有する防水パン本体と、
上記防水パン本体の互いに隣接する上記洗濯機設置台の対向面間に形成された少なくとも一つの空間部の外端部間の空間部を閉塞する幕板、上記幕板の上端から突設された被覆板、及び、上記幕板から所定間隔を存して配設されて上記幕板と共になって上記防水壁を挿脱自在に挿入させる挿入部を形成する突出片を有するカバー部材とを有し、
上記防水パン本体における上記空間部を形成している洗濯機設置台の対向面の上端部には、上記カバー部材の被覆板の上記防水パン本体の空間部への挿脱時において、上記カバー部材の被覆板における両側先端部が摺接可能なガイド面が形成されており、
上記防水パン本体の洗濯機設置台と、上記洗濯機設置台上に載置された洗濯機の外底面との間に形成された空隙内において、上記カバー部材をその被覆板の両側先端部が上記ガイド面に接し且つ支点とされた状態にて傾倒させることによって、上記カバー部材の突出片が上方に変位して上記防水パン本体の防水壁を乗り越え可能に構成されていることを特徴とする洗濯機用防水パン。
【請求項2】
カバー部材における幕板の下端が突出片の下端よりも下方に突出していることを特徴とする請求項1に記載の洗濯機用防水パン。
【請求項3】
幕板の内面に当接部を形成し、上記当接部を防水パン本体の防水壁上に受止させるように構成していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の洗濯機用防水パン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗面所や脱衣所等に設置される洗濯機の設置用防水パンに関する。
【背景技術】
【0002】
洗濯機には、縦型洗濯機や回転ドラム式の洗濯機があるが、回転ドラム式洗濯機は、洗濯物の投入、取出口が縦型洗濯機よりも低い位置にあるため、この回転ドラム式洗濯機を設置する防水パンにおいては、その底板の四隅部上に一定高さの洗濯機設置台を設けてこれらの洗濯機設置台上に回転ドラム式洗濯機の底面における四方に突設している脚体を設置することによってその洗濯物の投入、取出口を縦型洗濯機の洗濯物の投入、取出口と同等な高さ位置となるようにして洗濯物の出し入れが腰をかがめることなく容易に行えるように構成している。
【0003】
また、このように構成した防水パンにおいては、前後左右に隣接する洗濯機設置台の対向面間に空間部が設けられ、この空間部を通じて外部から塵埃等が侵入する虞があると共に外観を損し、更に、子供が、上記空間部を通じて洗濯機設置台上に設置した洗濯機にその底部から手を挿入して怪我をする虞れがあるという問題点を有する。そこで、例えば、特許文献1に記載されているように、上記空間部を幕板とこの幕板の上端から後方に向かって水平状に突設して被覆板(枠板部)とからなるダストカバーによって閉塞している。
【0004】
この際、上記空間部を通じて防水パン内の清掃や防水パンの底板に設けている排水口の保守、点検等を可能にするため、上記ダストカバーを上記空間部に対して着脱自在に装着している。
【0005】
このダトスカバーの装着構造としては、上記特許文献1に記載しているように、底板の四隅部上に設けられている洗濯機設置台において、例えば、前側に配設された左右の洗濯機設置台間の空間部を閉塞するダストカバーにあっては、その被覆板の両側端面における後端部に短い角軸状の突片を突設する一方、上記左右の洗濯機設置台の対向内側面における上端縁辺の後端部に凹部を設けてあり、これらの凹部に上記ダストカバーの被覆板における両側端面に突設した突片をそれぞれ着脱可能に上方から嵌合させ、且つ、ダストカバーの幕板の下端面を防水パンの底板の周壁における前端側の周壁部上端面に当接、受止させた構造としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007-056511号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記のように構成したダストカバーの装着構造では、防水パンの四隅部上に設けている洗濯機設置台上に洗濯機を設置した状態で、このダストカバーを隣接する洗濯機設置台間の空間部から取り外すには、ダストカバーを持ち上げてその被覆板の両側端面における後端部に突設した突片を左右に隣接する洗濯機設置台の対向内側面における上端縁辺の後端部に設けた凹部から離脱させなければならないが、洗濯機の外底面の下方において、ダストカバーの被覆板の両側端面における後端部に突設している突片を上記左右の洗濯機設置台の対向内側面における上端縁辺の後端部に設けている凹部に嵌合させているために、洗濯機の外底面と洗濯機設置台間に配設しているダストカバーの被覆板の上面との間の空隙が上記凹部に係合している突片の嵌合深さよりも狭いと、突片が凹部から外れる前にダストカバーの被覆板の上面が洗濯機の外底面に当接してダストカバーを取り外すことができない。
【0008】
同様に、防水パンの四隅部に設けている洗濯機設置台上に洗濯機を設置した状態で、隣接する洗濯機設置台間の空間部にダストカバーを装着しようとしても、ダストカバーを洗濯機の外底面に沿って挿入する際に、ダストカバーの被覆板の両側端面に突設している上記突片の下端面が左右に隣接する洗濯機設置台の設置面上に当接してダストカバーの挿入を妨げ、被覆板を水平状にして装着することができなくなる。そのため、防水パン内の清掃や防水パンの底板に設けている排水口の保守、点検等を行うには、防水パンの洗濯機設置台上から洗濯機を一旦、撤去したのち、ダストカバーの着脱作業を行わなければならないといった問題点が生じることになる。
【0009】
このような問題点は、ダストカバーにおける上記被覆板の配設高さを低くして洗濯機設置台上に設置される洗濯機の外底面とダストカバーの被覆板の上面との間の空隙幅を大きくすれば解消できるが、そうすると、その空隙を通じて塵埃等が防水パン内に入り込み、ダストカバーとしての機能を果たすことができなくなるばかりでなく、子供がその空隙を通じて洗濯機にその底部から手を挿入する虞れが生じるといった問題点が発生する。
【0010】
又、ダストカバーを防水パンに装着するには、ダストカバーの被覆板の両側端面における後端部に突設した突片を左右に隣接する洗濯機設置台の対向内側面における上端縁辺の後端部に設けた凹部に上方から位置合わせをした上で、ダストカバーを下方に移動させる必要があるが、洗濯機設置台に洗濯機を設置した状態では、ダストカバーの被覆板の突片と、洗濯機設置台の凹部との位置関係を目視で確認することが難しく、ダストカバーを洗濯機設置台間に形成された空間部に円滑に装着することができないという問題点を有している。
【0011】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、互いに前後左右に対向する洗濯機設置台間に形成された空間部にカバー部材を円滑に装着することができ、洗濯機設置台とこの洗濯機設置台上に設置した洗濯機の外底面との間に形成された空隙をできるだけ狭くして外部からの防水パン内への塵埃等の侵入を阻止することができる共に子供が上記空隙を通じて洗濯機にその底部から手を挿入する危険性を低減することができる洗濯機用防水パンを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の洗濯機用防水パンは、
矩形状の底板の四隅部上に一定高さの洗濯機設置台を突設し且つ上記底板の外周縁部における上記洗濯機設置台間に形成された防水壁を有する防水パン本体と、
上記防水パン本体の互いに隣接する上記洗濯機設置台の対向面間に形成された少なくとも一つの空間部の外端部間の外側空間部を閉塞する幕板、上記幕板の上端から突設された被覆板、及び、上記幕板から所定間隔を存して配設されて上記幕板と共になって上記防水壁を挿脱自在に挿入させる挿入部を形成する突出片を有するカバー部材とを有し、
上記防水パン本体における上記空間部を形成している洗濯機設置台の対向面の上端部には、上記カバー部材の被覆板の上記防水パン本体の空間部への挿脱時において、上記カバー部材の被覆板における両側先端部が摺接可能なガイド面が形成されており、
上記防水パン本体の洗濯機設置台と、上記洗濯機設置台上に載置された洗濯機の外底面との間に形成された空隙内において、上記カバー部材をその被覆板の両側先端部が上記ガイド面に接し且つ支点とされた状態にて傾倒させることによって、上記カバー部材の突出片が上方に変位して上記防水パン本体の防水壁を乗り越え可能に構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明の洗濯機用防水パンによれば、防水パン本体における空間部を形成している洗濯機設置台の対向面の上端部に、カバー部材の被覆板の両側先端部が摺接可能なガイド面が形成されているので、防水パン本体に形成された空間部へのカバー部材の装着にあたって、カバー部材をその被覆板の両側先端部が防水パン本体のガイド面に当接した状態にてスライドさせるだけでカバー部材を防水パン本体の空間部内に正確に装着させることができる。
【0014】
そして、防水パン本体の洗濯機設置台とこの洗濯機設置台上に設置した洗濯機の外底面との間に形成された空隙内において、カバー部材をその被覆板の両側先端部がガイド面に当接し且つ支点とされた状態にて幕板側を上方に向かって変位させて傾倒状態とすると、カバー部材の被覆板の基端部に配設された突出片は、被覆板の両側先端部である支点からの距離が長いので上方に大きく変位し、防水パン本体の防水壁を容易に乗り越えさせることができ、カバー部材を防水パン本体の空間部内の所定位置に容易に配設することができる。
【0015】
上述の通り、カバー部材をその被覆板の両側先端部を支点として僅かに傾倒状態とすることによって、カバー部材の突出片を十分に上方に変位させることができるので、洗濯機設置台とこの洗濯機設置台上の洗濯機の外底面との間に形成された空隙を狭くすることができ、この空隙を通じた防水パン内への塵埃等の侵入を阻止することができる共に、子供が上記空隙を通じて洗濯機にその底部から手を挿入する危険性を低減することができる。
【0016】
しかる後、カバー部材の突出片とこれに対向する幕板の対向面とで形成された挿入部に防水パン本体の防水壁が挿入されて位置するように目視で確認しながら、カバー部材を傾倒状態から被覆板が水平状態となる姿勢に戻すことによって、カバー部材を防水パン本体の空間部に容易に且つ正確に装着することができる。
【0017】
カバー部材の幕板及び突出片は、カバー部材を装着する者の手前側に存在するため、カバー部材を防水パン本体の空間部内に装着するにあたって、装着者は、カバー部材の幕板及び突出片と、防水パン本体の防水壁との位置関係を目視によって確認しながら、カバー部材の防水パン本体への装着作業を円滑に且つ正確に行うことができる。
【0018】
本発明の洗濯機用防水パンにおいて、カバー部材における幕板の下端が突出片の下端よりも下方に突出している場合には、カバー部材を防水パン本体の空間部に装着させるにあたって、カバー部材をその突出片が防水パン本体の防水壁を通過した後、カバー部材をそのまま又は被覆板が水平となる方向に傾けた上で、カバー部材をその幕板が防水パン本体の防水壁に当たるまで防水パン本体の空間部に挿入するだけで、カバー部材を防水パン本体の所定位置まで挿入、配設することができ、カバー部材を防水パン本体に正確に且つ容易に装着することができる。
【0019】
本発明の洗濯機用防水パンにおいて、幕板の内面に当接部を形成し、上記当接部を防水パン本体の防水壁上に受止させるように構成している場合には、洗濯機設置台上に設置した洗濯機が作動中に振動を生じた場合においても、幕板の当接部を防水パン本体の防水壁上に受止させ、カバー部材が洗濯機の振動によって傾くなどの不具合が生じることを防止することができ、カバー部材を洗濯機用防水パンの空間部の所定位置に安定的に装着させておくことができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の洗濯機用防水パンを構成する防水パン本体及びカバー部材を示した斜視図である。
図2】防水パン本体にカバー部材を装着した状態を示した斜視図である。
図3】カバー部材を示した斜視図である。
図4】カバー部材を示した斜視図である。
図5】防水パン本体の空間部にカバー部材を装着する要領を示した断面図である。
図6】防水パン本体の空間部にカバー部材を装着する要領を示した断面図である。
図7】防水パン本体の空間部にカバー部材を装着した状態を示した断面図である。
図8】防水パン本体の空間部にカバー部材を装着した状態を示した拡大断面図である。
図9】防水パン本体の空間部にカバー部材を装着した状態の他の一例を示した拡大断面図である。
図10】防水パン本体の空間部にカバー部材を装着した状態の他の一例を示した拡大断面図である。
図11】洗濯機用防水パンの使用状態を示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の具体的な実施の形態を図面について説明すると、図1及び図2において、防水パン本体1は、合成樹脂からなる成形品であって、洗濯機Aの外郭を構成する直方体状の外箱A2における下端部の横断面積よりも一回り大きい一定厚みを有する平面矩形状の底板2と、この底板2の四隅部上に突設され、その上面3aを洗濯機Aの設置面に形成している一定高さの洗濯機設置台3とを備えてあり、この防水パン本体1の前後左右に互いに隣接する上記洗濯機設置台3、3において、防水パン本体1の前側の左右隅部に突設している洗濯機設置台3、3の対向する壁面間に、この壁面間の空間部4を閉塞するカバー部材5が着脱自在に配設されていて、このカバー部材5と上記防水パン本体1とによって洗濯機用防水パンを構成している。
【0022】
防水パン本体1の四隅部に突設している上記洗濯機設置台3は、平面四角形状に形成されてあり、防水パン本体1の角部に面した互いに直角に連設している第一壁面3b、3bは、その下端を底板2の角部の直角に隣接した縁辺部上端に連設していて、底板2の角部における直角に連なった端面にその壁面下端を面一状に連続させている。なお、底板2の角部において連なった端面同士はかならずしも直角に接続されていなくてもよい。
【0023】
更に、各洗濯機設置台3において、上記第一壁面3b、3bと共に洗濯機設置台3の矩形枠状の周壁面を形成している互いに直角に連設した第二壁面3c、3cはその下端を防水パン本体1の底板2上に一体に連なってあり、前後左右に隣接する洗濯機設置台3、3の対向する第二壁面3c、3c間に上記空間部4が設けられている。又、洗濯機設置台3は、これを構成する第一壁面3b及び第二壁面3cで囲まれた、洗濯機設置台3の上端に上面板が一体に設けられて截頭四角錐(四角錐台)状に形成されており、上面板の上面3aを上記洗濯機Aの脚体設置面に形成している。
【0024】
なお、各洗濯機設置台3における互いに直角に連なった上記第一壁面3b、3bの上端に、洗濯機設置台3の上記上面3aの直角に隣接する外側縁辺から上方に突出した一体高さの平面L字状の突条部3eが設けてられていて、洗濯機Aからの溢水等がこの上面3a上に流下した際に防水パン本体1外に漏れるのを阻止するように構成している。
【0025】
上記前後左右に互いに隣接する洗濯機設置台3、3の下端部間における防水パン本体1の底板2の四方縁辺には、洗濯機Aからの溢水等が底板2上に流れた際に防水パン本体1外に漏れるのを阻止する高さが洗濯機設置台3よりも低い突条からなる防水壁2aが突設されている。又、前側の左右に配設されている洗濯機設置台3、3間における防水パン本体1の底板2の前部中央には上下面間に亘って貫通した排水口6が設けられている。
【0026】
防水パン本体1における前後左右に互いに隣接する洗濯機設置台3、3間に形成された空間部4のうちの少なくとも1個の空間部4(好ましくは、前側の空間部4)には、この空間部4を閉塞するために、カバー部材5が着脱自在に装着される。なお、以下においては、前側に配設された左右に隣接する洗濯機設置台3、3間に形成された空間部4に着脱自在に装着されるカバー部材5を例に挙げて説明する。
【0027】
図3~7に示したように、カバー部材5は、前側に配設された左右に互いに隣接する洗濯機設置台3、3の対向する第二壁面3c、3c間の空間部4における洗濯機設置台3、3の外端面間の空間部4aを閉塞する幕板5aと、この幕板5aの上端から水平方向に突設して上記空間部4における左右に隣接する洗濯機設置台3、3の第二壁面3c、3cの上端部間の空間部4bを閉塞する平面略矩形状の被覆板5bと備えた構造としている。カバー部材5の被覆板5bは、その基端から先端に亘って一定幅を有する平面矩形状に形成されている。カバー部材5の被覆板5bの幅は、後述する洗濯機設置台3、3のガイド面3d、3d間の寸法に合致した幅寸法を有している。
【0028】
カバー部材5の被覆板5bの上面基端部には、直条の突条部5gが全長に亘って形成されており、カバー部材5を防水パン本体1の空間部4に装着した状態において、洗濯機設置台3の上面3aに突設した平面L字状の突条部3eに接続するように構成されている。
【0029】
カバー部材5における幕板5aは、その両側端面が左右の洗濯機設置台3、3の対向する第二壁面3c、3cの外端に接する左右方向の幅を有していると共に、下端部が洗濯機設置台3、3間に形成された防水壁2aの外側上端部に達する上下方向の幅を有している。
【0030】
更に、図8に示したように、カバー部材5の幕板5aは、その下端部が屈曲部を介して外方に突出されており、カバー部材5を洗濯機設置台3、3間の空間部4に装着した状態において、左右の洗濯機設置台3、3間において防水パン本体1の底板2の前側端辺に突設した上記防水壁2aの外側上端面2a3に沿って配設される固定部5cに形成されていると共に、幕板5aの屈曲部に対応する内面下部にはその全長に亘って水平方向に延びる段部5dが形成されている。幕板5aの内面及び被覆板5bの下面には、L字状のリブ体5hが左右方向に所定間隔ごとに一体的に形成されている。L字状のリブ体5hは、幕板5aの内面に形成され且つ上下方向に延びる第一リブ部5h1と、被覆板5bの下面に形成され且つ上記第一リブ部5h1の上端に接続して内外方向に延びる第二リブ部5h2とを有している。リブ体5hの第一リブ部5h1は、その下端が好ましくは上記段部5dに到達するように形成されており、第一リブ部5h1の下端を当接部5iとしている。カバー部材5の当接部5iは、互いに隣接する洗濯機設置台3、3の対向する第二壁面3c、3c間の空間部4にカバー部材5を装着した状態において、防水パン本体1の防水壁2aの上端面2a1に当接するように構成されている。従って、洗濯機設置台3上に設置した洗濯機の作動時に生じる振動がカバー部材5に加わっても、カバー部材5が傾くなどの不具合が生じることはなく、カバー部材5は、防水パン本体1の空間部4の所定位置に装着された状態を安定的に維持することができる。なお、リブ体5hは、L字状である必要はなく、第二リブ部5h2は形成されなくてもよい。
【0031】
図8では、洗濯機設置台3、3の対向する第二壁面3c、3c間の空間部4にカバー部材5を装着した状態において、カバー部材5における幕板5aの段部5dは、防水パン本体1の防水壁2aの上端面2a1に当接しない場合を示したが、図9に示したように、カバー部材5の幕板5aの段部5dは、洗濯機設置台3、3の対向する第二壁面3c、3c間の空間部4にカバー部材5を装着した状態において、防水パン本体1の防水壁2aの上端面2a1に当接するように構成されていてもよい。この場合、カバー部材5の幕板5aの段部5dも当接部5iとなる。カバー部材5の幕板5aの段部5dが当接部5iに形成される場合、リブ体5hの第一リブ部5h1の下端により形成された当接部は必要に応じて形成されればよい。
【0032】
又、図10に示したように、リブ体5hの代わりに、幕板5aの内面下部に突部(又は突条部)5jを1個又は複数個形成し、突部(又は突条部)5jの下端を当接部5iとしてもよい。リブ体5hの第一リブ部5h1の下端により形成された当接部は必要に応じて形成されればよい。
【0033】
カバー部材5の被覆板5bの下面には、幕板5aから被覆板5bの先端方向に防水パン本体1の防水壁2aの内外方向の厚みよりも僅かに広い間隔を存して突出片5eが下方に向かって突設されている。カバー部材5の突出片5eは、これに対向する幕板5aの固定部5c部分と挿入部5fを形成し、カバー部材5を洗濯機設置台3、3間の空間部4に装着した状態において、上記挿入部5fに防水壁2aを挿入させて、カバー部材5が内外(前後)方向に移動せずに所定位置にて装着された状態を維持するように構成されている。
【0034】
カバー部材5の突出片5eは水平方向の断面が円弧状に形成されている一方、防水パン本体1の防水壁2aの内面における左右方向の中央部には、カバー部材5の突出片5eの円弧状に対応した平面視円弧状の凹部2a2が上下方向の全長に亘って形成されている。カバー部材5を防水パン本体1に装着した状態において、カバー部材5の突出片5eが防水壁2aの凹部2a2に挿入、位置した状態となるように構成されている。従って、防水パン本体1の洗濯機設置台3上に設置した洗濯機が作動中に振動を生じ、カバー部材5に様々な方向から応力が加わっても、カバー部材5の円弧状の突出片5eは、防水壁2aの円弧状の凹部2a2に確実に係止し、幕板5aの固定部5cと共になって、防水壁2aが挿入部5f内に挿入、位置した状態を確実に維持し、カバー部材5は防水パン本体1の空間部4において安定的に装着された状態を維持する。
【0035】
左右の洗濯機設置台3における互いに対向する第二壁面3c、3cはそれぞれ、その上端から下端に向かって末広がり状に傾斜した傾斜面に形成されている。左右の洗濯機設置台3における互いに対向する第二壁面3c、3c同士は、上端から下端に向かって互いに徐々に近接し、洗濯機設置台3、3間に形成された空間部4は、上端から下端に向かって徐々に狭くなるように形成されている。なお、図1では、空間部4は、上端から下端に向かって徐々に狭くなるように構成された場合を示したが、これに限定されず、空間部4は、左右の洗濯機設置台3、3間に形成された空間部の上端部をカバー部材の被覆部5bを配設して閉塞可能に形成されておればよく、空間部4において、その上端部以外の部分は、同一寸法であってもよい。
【0036】
左右の洗濯機設置台3の第二壁面3c、3cの上端部は、少なくともその中央部をカバー部材5の被覆板5bの両側先端部5b1、5b1が摺接可能なガイド面3d、3dに形成している。
【0037】
詳細には、図5及び図6に示したように、カバー部材5を洗濯機設置台3、3間の空間部4に装着するにあたって、カバー部材5をその被覆板5bの先端側を下方に且つ幕板5a側を上方とした傾倒状態として、洗濯機設置台3と、この洗濯機設置台3上に設置された洗濯機Aの外底面A1との間に形成された空隙B内に挿入し、カバー部材5の被覆板5bの両側先端部5b1、5b1を洗濯機設置台3、3の第二壁面3c、3cの上端部に摺接させる。このカバー部材5の被覆板5bの両側先端部5b1、5b1を摺接させる洗濯機設置台3、3の第二壁面3c、3cの上端部をガイド面3d、3dに形成している。従って、洗濯機設置台3、3のガイド面3d、3dには凹部などの凹凸は形成されておらず、ガイド面3d、3dは全面的に平滑面に形成されている。ガイド面3d、3dは全面的に水平方向に形成されている。
【0038】
図6に示したように、洗濯機設置台3、3のガイド面3d、3dにカバー部材5の被覆板5bの両側先端部5b1、5b1を同じ高さ位置となるように上方から載置した状態とし、カバー部材5の被覆板5bの両側先端部5b1、5b1を同じ高さ位置に維持したまま、カバー部材5を内方に移動させると、カバー部材5の被覆板5bは、その両側先端部5b1、5b1が洗濯機設置台3、3のガイド面3d、3dに支持された状態で上下方向に変位することなく、ガイド面3d、3dの長さ方向に円滑に移動するように構成されている。
【0039】
即ち、カバー部材5の被覆板5bの幅は、洗濯機設置台3、3のガイド面3d、3d間の寸法に合致した幅寸法を有していると共に、洗濯機設置台3、3間の空間部は、上端から下端に向かって徐々に狭くなるように形成されているので、カバー部材5の被覆板5bの両側先端部5b1、5b1を同じ高さ位置となるようにして洗濯機設置台3、3のガイド面3d、3dに受止させることによって、カバー部材5の被覆板5bを、左右の洗濯機設置台3、3のガイド面3d、3d間に架設された安定な状態に支持させることができ、この状態からカバー部材5を内方にスライドさせることによって、カバー部材5を上記空隙B内の所定位置まで安定的に且つ容易に挿入することができる。
【0040】
カバー部材5において、幕板5aの下端は、突出片5eの下端よりも下方に突出している。このように構成することによって、洗濯機設置台3と、この洗濯機設置台3上に設置した洗濯機Aの外底面A1との間に形成された空隙B内において、カバー部材5をその被覆板5bの先端側が相対的に下方に且つ幕板5a側を相対的に上方とした傾倒状態とし、被覆板5bの先端部5b1、5b1を洗濯機設置台3、3のガイド面3d、3d上に受止させながら摺動させると、突出片5eは、カバー部材5の傾倒によって上方に大きく持ち上げられているので、防水パン本体1の防水壁2aを容易に乗り越えることができる一方、カバー部材5の突出片5eが防水パン本体1の防水壁2aを通過した後は、カバー部材5をそのまま又は被覆板5bが水平となる方向に僅かに傾けた上で、カバー部材5をその幕板5aの下端部が防水パン本体1の防水壁2aに当たるまで防水パン本体1の空間部4に挿入するだけで、カバー部材5を防水パン本体1の所定位置まで挿入、配設することができ、カバー部材5を防水パン本体1に正確に且つ容易に装着することができる。又、図6に示したように、上記空隙B内において、カバー部材5をその被覆板5bの先端側が相対的に下方に且つ幕板5a側を相対的に上方とした僅かな傾倒状態とすることにより、カバー部材5をその被覆板5bを水平状態に維持しながら上方に変位させた時に比して、突出片5eを上方に大きく変位させることができる。従って、カバー部材5の被覆板5bにおける基端部を除いた部分を上記空隙B内に挿入した状態において、カバー部材5を上記傾倒状態として突出片5eが防水壁2aを乗り越え可能な高さ位置に変位させた状態にあっても、カバー部材5の幕板5aの上端の位置を洗濯機Aの外底面A1よりも低い位置に維持することができる。上述の通り、カバー部材5は、僅かに傾倒させることによって突出片5eを上方位置に十分に変位させることができ、上記空隙Bも狭くすることができる。
【0041】
次に、洗濯機設置台3上に洗濯機Aが設置された防水パン本体1の空間部4にカバー部材5を装着する要領について説明する。
【0042】
図5及び図6に示したように、カバー部材5をその被覆板5bの両側先端部5b1、5b1が同じ高さ位置となるようにしながら相対的に下方に且つ幕板5a側を相対的に上方とした傾倒状態とし、被覆板5bの両側先端部5b1、5b1を洗濯機設置台3と洗濯機Aの外底面A1との間に形成された空隙B内に挿入し、被覆板5bの両側先端部5b1、5b1を洗濯機設置台3、3のガイド面3d、3dに上方から載置した状態とする。
【0043】
しかる後、カバー部材5をその被覆板5bの両側先端部5b1、5b1が同じ高さ位置を維持し且つ洗濯機設置台3、3のガイド面3d、3dに当接、受止された状態を維持しながら内方に向かってスライドさせて移動させる。この時、カバー部材5の被覆板5bの両側先端部5b1、5b1が洗濯機設置台3、3のガイド面3d、3dに支持された状態で摺動するので、カバー部材5は上下動することなく安定的に上記空隙B内に挿入される。なお、「カバー部材5の被覆板5bの両側先端部5b1、5b1が同じ高さ位置にある」とは、カバー部材5の被覆板5bの両側先端部5b1、5b1をガイド面3d、3dに載置した後、カバー部材5を内方にスライドさせて移動させる工程において、カバー部材5の被覆板5bの両側先端部5b1、5b1が略同じ高さ位置にあることを含む概念である。
【0044】
一方、カバー部材5の突出片5eは、防水パン本体1の防水壁2aを乗り越える必要があるが、突出片5eは、カバー部材5の幕板5aに近接した位置にあり、被覆板5bの両側先端部5b1、5b1から離間しているので、カバー部材5をその被覆板5bを水平状態に維持しながら上方に変位させた場合に比して、カバー部材5をその被覆板5bの両側先端部5b1、5b1を支点として僅かに傾倒させる(図6において、時計回りに回転させる)ことによって、突出片5eを大きく上方に変位させることができる。従って、被覆板5bの先端部を洗濯機設置台3と洗濯機Aの外底面A1との間に形成された空隙Bを狭くしつつも、カバー部材5を僅かに傾倒させて突出片5eを十分な高さだけ上方に移動させて防水壁2aを乗り越えさせることができる。そのため、上記空隙Bを通じた塵芥の防水パン本体1内への進入を防止することができると共に、上記空隙Bを通じて子供が洗濯機Aにその底部を通じて手を挿入するなどの事故を未然に防止することができる。
【0045】
そして、カバー部材5の突出片5eが、防水パン本体1の防水壁2aを乗り越えた後は、その状態を維持したまま、又は、被覆板5bの両側先端部5b1、5b1を支点としてカバー部材5を傾倒状態から被覆板5bが水平状態となる方向(図6において、反時計回り方向)に僅かに変位させた上で、更にカバー部材5を内方にスライドさせて移動させると、幕板5aの固定部5cが防水パン本体1の防水壁2aに衝突し、カバー部材5を上記空隙B内の正確な位置まで挿入することができる。
【0046】
しかる後、カバー部材5をその被覆板5bの両側先端部5b1、5b1を支点としてカバー部材を傾倒状態から被覆板5bが水平状態となる方向(図6において、反時計回り方向)に変位させると、カバー部材5の突出片5eが防水パン本体1の防水壁2aの内面上部に当接する。この状態からカバー部材5を傾倒状態から被覆板5bが水平状態となる方向に更に変位させると、カバー部材5の突出片5eは、幕板5aから離間する方向に弾性復元可能に変形しながら防水パン本体1の防水壁2aの凹部2a2に上方から挿入されると同時に、カバー部材5の幕板5aの固定部5cが防水壁2aの外側上端面2a3に接した状態となり、突出片5eと幕板5aの固定部5cとの対向面間に形成された挿入部5fに防水パン本体1の防水壁2aが挿入され、この防水壁2aは、元の状態に復帰した突出片5eと幕板5aの固定部5cとによって内外から挟持されて固定された状態となって、カバー部材5は防水パン本体1の空間部4内に正確に装着される(図7図8及び図11)。上述の通り、カバー部材5を傾倒状態から被覆板5bが水平状態となる方向に更に変位させる時、カバー部材5は、その被覆板5bの両側先端部5b1、5b1を支点として、幕板5aの固定部5cを防水パン本体1の防水壁2aに当接させながら変位する。従って、カバー部材5を被覆板5bが水平状態となる方向に安定的に且つ正確に変位させることができ、カバー部材5を洗濯機設置台3、3に形成された空間部4内に正しい姿勢で容易に取り付けることができる。
【0047】
一方、防水パン本体1に設けている排水口6などの点検などのために、カバー部材5を防水パン本体1の空間部4から取り外すには、カバー部材5の幕板5aを把持し、カバー部材5の被覆板5bの両側先端部5b1、5b1を支点とし且つ同じ高さ位置となるようにしながら幕板5aを上方に持ち上げ、カバー部材5の突出片5eを幕板5aから離間する方向に弾性復元可能に変形させながら、カバー部材5の挿入部5fを防水パン本体1の防水壁2aに対して相対的に上方に移動させて、防水壁2aの挿入部5f内への挿入状態を解除すると共に、被覆板5bから下方に突設している突出片5eの下端が防水パン本体1の防水壁2aよりも上方に位置させる。この時もカバー部材5を僅かに傾倒させるだけで突出片5eを十分な高さまで持ち上げることができ、洗濯機設置台3上に設置された洗濯機Aの外底面A1との間に形成された空隙Bが狭い場合あっても、上記操作を容易に行うことができる。
【0048】
しかる後、カバー部材5をその被覆板5bの両側先端部5b1、5b1が洗濯機設置台3、3のガイド面3d、3dに支持された状態を維持しながらスライドさせて外方に引き抜くことによって、カバー部材5を防水パン本体1から容易に取り外すことができる。
【0049】
上記においては、防水パン本体1における前側に配設された左右に隣接する洗濯機設置台3、3間に形成された空間部4をカバー部材5によって閉塞する場合を例にとって説明したが、後側に配設された左右に隣接する洗濯機設置台3、3、又は、左(右)側に配設された前後に隣接する洗濯機設置台3、3間の空間部4をカバー部材5によって閉塞してもよい。
【0050】
この場合、後側に配設された左右の洗濯機設置台3、3間において防水パン本体1の底板2の後側端辺に突設した防水壁2a、及び、左(右)側に配設された前後に隣接する洗濯機設置台3、3間において防水パン本体1の底板2の左(右)側端辺に突設した防水壁2aの内面には凹部が形成されていないため、カバー部材5を防水パン本体1の空間部4に装着した状態において、カバー部材5の突出片5eが防水壁2aの内面に接し又は近接して沿った状態となるように構成すればよく、その他の構成は上述したカバー部材5と同様の構成であるのでその説明を省略する。
【0051】
又、後側に配設された左右の洗濯機設置台3、3間において防水パン本体1の底板2の後側端辺に突設した防水壁2a、及び、左(右)側に配設された前後に隣接する洗濯機設置台3、3間において防水パン本体1の底板2の左(右)側端辺に突設した防水壁2aにおいても、防水壁2aの内面に凹部2a2を形成し、上述したカバー部材5と同様の構成としてもよい。
【符号の説明】
【0052】
1 防水パン本体
2a 防水壁
2a1 上端面
2a2 凹部
3 洗濯機設置台
3b 第一壁面
3c 第二壁面
3d ガイド面
4、4a、4b 空間部
5 カバー部材
5a 幕板
5b 被覆板
5b1 両側先端部
5c 固定部
5d 段部
5e 突出片
A 洗濯機
A1 外底面
B 空隙
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
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図11