(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024067403
(43)【公開日】2024-05-17
(54)【発明の名称】椅子
(51)【国際特許分類】
A47C 7/02 20060101AFI20240510BHJP
【FI】
A47C7/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022177454
(22)【出願日】2022-11-04
(71)【出願人】
【識別番号】000000561
【氏名又は名称】株式会社オカムラ
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(72)【発明者】
【氏名】ハーフォード アレキザンダー
(72)【発明者】
【氏名】石丸 俊介
(72)【発明者】
【氏名】北川 匠里
(57)【要約】
【課題】座シェルの曲げ剛性を充分に高め、かつ外部からの見栄えを良好にすることができるうえ、座シェルを成形するための成形型の構造を簡素化することができる椅子を提供する。
【解決手段】椅子は支持構造体と座体を備える。座体は座シェル10を備える。座シェル10の下面側には、一対の膨出突条16と中央底壁21とが設けられる。一対の膨出突条16は、座シェル10の下面側の椅子幅方向に離間した二位置から下方に膨出し、前後方向に略沿って延出する。中央底壁21は膨出突条16とともに下向きの凹形状部を形成する。中央底壁21には、上下方向に貫通し、かつ前後方向に延出するガイド孔26F,26Rが設けられる。凹形状部には支持構造体の座受部が配置される。座受部には、ガイド孔に前後移動可能に係合されるとともに、座シェル10に対して上下方向に抜け規制される被ガイド部が設けられる。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
座受部を有する支持構造体と、
前記座受部に前後方向に位置調整可能に支持される座体と、を備え、
前記座体は、着座荷重を受け止める座シェルを備え、
前記座シェルの下面側には、
椅子幅方向に離間した二位置から下方に膨出するとともに、前後方向に略沿って延出する一対の膨出突条と、
一対の前記膨出突条の間にあって、一対の前記膨出突条とともに下向きの凹形状部を形成する中央底壁と、が設けられ、
前記中央底壁には、上下方向に貫通し、かつ前後方向に延出するガイド孔が設けられ、
前記凹形状部には、前記座受部が配置され、
前記座受部には、前記ガイド孔に前後移動可能に係合されるとともに、前記座シェルに対して上下方向に抜け規制される被ガイド部が設けられていることを特徴とする椅子。
【請求項2】
前記中央底壁には、当該中央底壁の上方側で前記被ガイド部と当接することにより、前記座受部に対する前記座体の前後方向の変位を規制する変位規制部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の椅子。
【請求項3】
前記被ガイド部は、
前記ガイド孔内に配置される狭幅部と、
前記狭幅部の上部に連設され、前記狭幅部よりも椅子幅方向の幅が広い抜け規制部と、を備え、
前記ガイド孔の前後方向の端部の近傍には、前記抜け規制部が上下に挿脱可能な挿脱許容部が設けられ、
前記変位規制部は、前記挿脱許容部と前後方向で重なる位置に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の椅子。
【請求項4】
前記膨出突条には、前記変位規制部を変位操作可能な操作部が設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の椅子。
【請求項5】
前記操作部は、前記変位規制部と一体部材として構成されていることを特徴とする請求項4に記載の椅子。
【請求項6】
前記膨出突条は、内側壁と外側壁によって囲まれた中空構造とされていることを特徴とする請求項4に記載の椅子。
【請求項7】
前記座シェルの下面側には、前記凹形状部の前後の少なくとも一方で下方に膨出するとともに、椅子幅方向に延出して一対の前記膨出突条を相互に連結する連結突条が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の椅子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、座体が支持構造体の座受部に位置調整可能に組付けられた椅子に関するものである。
【背景技術】
【0002】
事務用等に用いられる椅子として、支持構造体である脚部の上部に配置される支基(座受部)に対し、座体が前後方向に位置調整可能に組付けられたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載の椅子は、着座荷重を下方で受け止める座シェルの下面側に、後方側に略コ状に開口する枠部が突設され、枠部の左右の側壁上部の内面に椅子幅方向外側に窪むガイド溝が形成されている。座受部である支基の上部には、椅子幅方向外側に張り出すガイドフランジが突設され、左右のガイドフランジが座シェル側のガイド溝に前後移動可能に支持されている。
【0004】
特許文献1に記載の椅子は、座シェルの下面に枠部が突設されているため、枠部によって座シェルの曲げ方向の剛性を高めることができるとともに、支基と座シェルの係合部(ガイドフランジとガイド溝の係合部)を枠部によって覆い隠すことができる。したがって、本構成を採用した場合には、座シェルの曲げ剛性を充分に高め、かつ外部からの見栄えを良好にすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1に記載の椅子は、座シェルの下面側に突設される枠部の内側面に、椅子幅方向外側に窪むガイド溝が形成されるため、座シェルを成形するための成形型の構造が複雑になり易い。即ち、座シェルの本体部は上下方向に型抜きされるが、ガイド溝は、この型抜き方向と交差する方向(略水平方向)に窪んでいるため、成形型には、シェル本体を造形する主型と型抜き方向の異なる中子を別に設けなければならない。
【0007】
そこで本発明は、座シェルの曲げ剛性を充分に高め、かつ外部からの見栄えを良好にすることができるうえ、座シェルを成形するための成形型の構造を簡素化することができる椅子を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る椅子は、上記課題を解決するために、以下の構成を採用した。
即ち、本発明に係る椅子は、座受部を有する支持構造体と、前記座受部に前後方向に位置調整可能に支持される座体と、を備え、前記座体は、着座荷重を受け止める座シェルを備え、前記座シェルの下面側には、椅子幅方向に離間した二位置から下方に膨出するとともに、前後方向に略沿って延出する一対の膨出突条と、一対の前記膨出突条の間にあって、一対の前記膨出突条とともに下向きの凹形状部を形成する中央底壁と、が設けられ、前記中央底壁には、上下方向に貫通し、かつ前後方向に延出するガイド孔が設けられ、前記凹形状部には、前記座受部が配置され、前記座受部には、前記ガイド孔に前後移動可能に係合されるとともに、前記座シェルに対して上下方向に抜け規制される被ガイド部が設けられていることを特徴とする。
【0009】
上記の構成により、座体は、座シェルの中央底壁のガイド孔が被ガイド部に係合された状態において、前後方向に移動可能となる。また、座体の座シェルは、被ガイド部によって上下方向に抜け規制される。
本発明に係る椅子は、前後方向に略沿って延出する一対の膨出突条が座シェルの下面側に設けられているため、座シェルの曲げ剛性を膨出突条によって効率良く高めることができる。さらに、支持構造体の上部の座受部は、一対の膨出突条によって囲まれた凹形状部に配置されるため、座受部が外部から見えにくくなり、外部からの見栄えが良好になる。
また、本発明に係る椅子は、座受部の被ガイド部が座シェルの中央底壁を上下方向に貫通するガイド孔に係合し、それによって座体の前後移動が案内される。このため、座シェルを型成形する際には、座シェルの外面を造形する部分の型抜き方向と、ガイド孔を造形する部分の型抜き方向をほぼ一致させることができる。
【0010】
前記中央底壁には、当該中央底壁の上方側で前記被ガイド部と当接することにより、前記座受部に対する前記座体の前後方向の変位を規制する変位規制部が設けられるようにしても良い。
【0011】
この場合、変位規制部が座シェルの中央底壁の上面側で被ガイド部と当接する構造とされているため、変位規制部が外部から見えにくくなる。このため、本構成を採用した場合には、外部からの見栄えを良好にすることができる。
【0012】
前記被ガイド部は、前記ガイド孔内に配置される狭幅部と、前記狭幅部の上部に連設され、前記狭幅部よりも椅子幅方向の幅が広い抜け規制部と、を備え、前記ガイド孔の前後方向の端部の近傍には、前記抜け規制部が上下に挿脱可能な挿脱許容部が設けられ、前記変位規制部は、前記挿脱許容部と前後方向で重なる位置に配置されるようにしても良い。
【0013】
この場合、座受部側の被ガイド部を座シェル側のガイド孔に組付けた後には、挿脱許容部のある位置への被ガイド部の移動が変位規制部によって規制されるようになる。このため、本構成を採用した場合には、被ガイド部が挿脱許容部において不用意に外れるのを防止することができる。
【0014】
前記膨出突条には、前記変位規制部を変位操作可能な操作部が設けられるようにしても良い。
【0015】
座体を座受部に組み付ける場合や、座受部から座体を取り外す場合には、操作部によって変位規制部を変位させることにより、挿脱許容部を通した被ガイド部の挿入や取り外しを容易に行うことが可能になる。
【0016】
前記操作部は、前記変位規制部と一体部材として構成されるようにしても良い。
【0017】
この場合、操作部が変位規制部と一体であるため、操作部の操作によって変位規制部を効率良く所望の位置に変位させることが可能になる。
【0018】
前記膨出突条は、内側壁と外側壁によって囲まれた中空構造とされることが望ましい。
【0019】
この場合、重量の増加を抑制しつつ、座シェルの曲げ強度を膨出突条によって高めることができる。また、膨出突条が中空構造であるため、膨出突条の壁の一部を窪ませて、そこに操作部を配置することにより、操作部の操作ストロークを容易に確保することができる。したがって、本構成を採用した場合には、操作部の外部への張り出しを抑制しつつ、操作部の操作性を良好にすることができる。
さらに、本構成では、座シェルの下面から下方に膨出する中空構造の膨出突条によって座シェルの中央領域の充分な強度を確保することができる。このため、座シェルの下面側の周縁部の傾斜角度を小さくし、外部から見たときに座体の周縁部の肉厚感を少なくすることができる。したがって、本構成を採用した場合には、座体の見栄えをさらに良好にすることができる。
【0020】
前記座シェルの下面側には、前記凹形状部の前後の少なくとも一方で下方に膨出するとともに、椅子幅方向に延出して一対の前記膨出突条を相互に連結する連結突条が設けられるようにしても良い。
【0021】
この場合、連結突条によって座シェルの椅子幅方向の剛性を高めることができるとともに、一対の膨出突条と連結突条の協働によって座シェルの捩じれも抑制することができる。また、凹形状部の前後の少なくとも一方に連結突条が配置されているため、座受部と座シェルの係合部を前後方向からも見えにくくすることができる。したがって、本構成を採用した場合に、椅子の見栄えより良好にすることができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明に係る椅子は、前後方向に略沿って延出する一対の膨出突条が座シェルの下面側に設けられているため、座シェルの剛性を膨出突条によって効率良く高めることができるうえ、座シェルと座受部の係合部を膨出突条によって外部から覆い隠すことができる。
また、本発明に係る椅子は、座受部の被ガイド部が座シェルの中央底壁を上下方向に貫通するガイド孔に係合することによって座体が前後移動可能に案内される構造とされているため、座シェルの外面を造形する部分の型抜き方向と、ガイド孔を造形する部分の型抜き方向をほぼ一致させることができる。
したがって、本発明に係る椅子を採用した場合には、座シェルの曲げ剛性を充分に高め、かつ外部からの見栄えを良好にすることができるうえ、座シェルを成形するための成形型の構造を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図3】実施形態の椅子の座シェルに支基の一部を取り付けた状態を示す斜視図。
【
図7】実施形態の支基の
図2のVII矢視に対応する斜視図。
【
図8】実施形態の座シェルの
図6のVIII矢視に対応する斜視図。
【
図9】実施形態の椅子の
図5のIX-IX断面に対応する断面図。
【
図10】座シェルが後退位置にあるときにおける
図5のX-X断面に対応する断面図。
【
図11】座シェルが前進位置にあるときにおける
図5のX-X断面に対応する断面図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
以下の説明においては、椅子1に正規姿勢で着座した人の正面が向く側を「前」と呼び、それと逆側を「後」と呼ぶものとする。また、「上」,「下」と「左」,「右」については、椅子1に正規姿勢で着座した人の上方を「上」、それと逆側を「下」と呼び、椅子1に正規姿勢で着座した人の左側方を「左」、それと逆側を「右」と呼ぶものとする。また、以下では、椅子1の左右方向のことを「椅子幅方向」と呼ぶことがある。
なお、各図の適所には、上方を指す矢印UPと、前方を指す矢印FRと、左側方を指す矢印LHが記されている。
【0025】
図1は、本実施形態の椅子1の全体構成を示す正面図である。
椅子1は、フロア上に載置される脚部2と、脚部2の上部に設置されるボックス状の支基3と、支基3の上部に支持されるとともに上面側に着座者が着座する座体4と、支基3の後部に連結されて、座体4に着座した着座者の背部を支持する背凭れ6と、を備えている。
本実施形態では、脚部2と支基3が支持構造体の主要部を構成している。また、支基3は、支持構造体の上部に配置される座受部を構成している。
【0026】
脚部2は、キャスタ7a付きの多岐脚7と、多岐脚7の中央部より起立して昇降機構であるガススプリングを内蔵する脚柱8と、を備えている。支基3は、脚柱8の上端部に鉛直軸線回りに回転可能に連結されている。支基3には、脚柱8の昇降調整機構と背凭れ6の傾動調整機構が内蔵されている。
【0027】
図2は、支基3と座体4と背凭れ6の分解斜視図である。
座体4は、支基3の上面に前後位置調整可能に組付けられている。背凭れ6は、支基3の後部に傾動可能に組付けられている。
支基3は、上方側が開口するボックス状の下ケース9Lと、下ケース9Lの上部に組付けられる上ケース9Uと、を備えている。上ケース9Uは、下ケース9Lの周壁に上方側から外嵌される平面視が略矩形状の周壁9Usと、周壁9Usの上部に一体に結合された上壁9Ufと、を備えている。座体4は、上壁9Ufの上部に重ねられ、その状態で前後方向に位置調整可能に組付けられている。
【0028】
座体4は、着座荷重を下方で受け止める硬質樹脂製の座シェル10(荷重支持部材)と、座シェル10の上部に配置された図示しないクッション部材と、クッション部材と座シェル10の上方と周域とを覆う表皮部材11(
図1参照)と、を備えている。
【0029】
背凭れ6は、着座者の背部を支持する背凭れ本体12と、背凭れ本体12の下端に連結された側面視が略L字状の連結フレーム13と、を備えている。背凭れ本体12は、硬質樹脂等から成る図示しない背凭れ支持板と、背凭れ支持板の外側を覆う表皮部材14と、を備えている。連結フレーム13は、背凭れ本体12の下端から下方に延出する下方延出部13aと、下方延出部13aの下端から前方に延出する前方延出部13bと、を有する。前方延出部13bの前端部は、支基3の後部から後方に向かって延出する傾動部材15に連結されている。傾動部材15は、支基3内の図示しない枢支軸に揺動可能に支持されている。枢支軸は、椅子幅方向に沿って延出している。傾動部材15と背凭れ本体12とは、支基3内の枢支軸を中心として後下方に傾動可能とされている。
【0030】
図3は、下面側に支基3の上ケース9Uが組み付けられた座シェル10の斜視図であり、
図4は、座シェル10と上ケース9U(支基3)の分解斜視図である。また、
図5は、下面側に上ケース9U(支基3)が組み付けられた座シェル10の平面図であり、
図6は、座シェル10の下面図である。
座シェル10は、前面側が略扁平な略円形状の平面視形状に形成されている。座シェル10の外周部には、下向きに開口する断面略コ字状の縁部18が形成されている。縁部18の下向きの開口23内には、座シェル10とクッション部材の外側を覆った表皮部材11(
図1参照)の周縁部を係止するための複数の係止爪19が突設されている。表皮部材11の外周縁部には、図示しない紐材が挿通されている。複数の係止爪19には、縁部18の開口23内で締め込まれた紐材が係止される。表皮部材11の外周縁部は、これによって座シェル10の外周縁部に固定される。
【0031】
座シェル10の下面側には、椅子幅方向に離間した二位置から下方に膨出し、前後方向に略沿って延びる一対の膨出突条16と、一対の膨出突条16の間にあって、一対の膨出突条16とともに下向きの凹形状部20を形成する中央底壁21と、が設けられている。さらに、座シェル10の下面側には、凹形状部20の前方側で下方に膨出し、椅子幅方向に延出して一対の膨出突条20を相互に連結する連結突条17が設けられている。一対の膨出突条16と連結突条17は連続して一体に形成されている。一対の膨出突条16と連結突条17は、下面視が後方側に開口する略コ字形状とされている。
なお、前後方向に略沿って延びる一対の膨出突条16は、椅子幅方向の中心を通る中心線を挟んで座シェル10の下面に対称に形成されている。
【0032】
中央底壁21は、一対の膨出突条16と連結突条17によって左右の側方と前方を囲まれるとともに、下面が略水平に形成されている。座シェル10の下面の凹形状部20には、支基3の上ケース9Uの上部領域(上壁9Uf)が配置される。座シェル10は、この状態で上ケース9Uに対して前後移動可能に連結される。この連結部の詳細構造については後に詳述する。
【0033】
また、座シェル10の下面側の中央底壁21は、座シェル10の外周の縁部18に対して下方に離間した位置に配置されている。座シェル10の下面の左右の膨出突条16の椅子幅方向外側領域は、椅子幅方向の外側の縁部18に向かって緩やかに湾曲しつつ上方側に傾斜している。この傾斜部分については、以下「側部底壁24」と呼ぶ。
【0034】
支基4と座シェル10の間には、支基4に対する座シェル10の前後位置をロックするための図示しないロック機構が設けられている。座シェル10の左側の側部底壁24には、ロック機構のロックを解除するためのロック解除レバー22が設けられている。
【0035】
座シェル10の上面は、
図2,
図5に示すように複数の補強リブ25によって補強されている。複数の補強リブ25は、前後、左右、斜め等の複数方向に延び、補強リブ25同士が相互に連結されることによって、座シェル10の剛性と強度を高めている。補強リブ25の外端は座シェル10の外周の縁部18に連結されている。また、複数の補強リブ25の上面は、縁部18の内側において、座シェル10の中心側に向かって下方に湾曲しつつ窪む湾曲形状を呈している。
【0036】
座シェル10の中央底壁21には、上下方向に貫通し、かつ前後方向に沿って延びるガイド孔26F,26Rが形成されている。ガイド孔26F,26Rは、中央底壁21の右側の膨出突条16の近傍部と、左側の膨出突条16の近傍部とに形成されている。一方のガイド孔26Fは、座シェル10の前後方向の中心位置よりも前方に配置され、他方のガイド孔26Rは、座シェル10の前後方向の中心位置よりも後方に配置されている。左右の同側にある前方のガイド孔26Fと後方のガイド孔26Rとは、孔幅中心を通る中心線が一直線になるように、前後に並んで形成されている。
各ガイド孔26F,26Rには、支基3(上ケース9U)の上部に取り付けられた後述するガイドブロック30(被ガイド部)が前後移動可能(前後方向に摺動可能)に係合される。
【0037】
ガイド孔26F,26Rは、略一定幅で前後方向に所定長延びるガイド機能部27と、ガイド機能部27の後部に連設された挿脱許容部28と、を有する。ガイド機能部27は、孔の内側面がガイドブロック30を前後移動可能に案内するとともに、孔の上縁部がガイドブロック30の下方側への抜けを規制する。挿脱許容部28は、ガイド機能部27よりも椅子幅方向の幅が広く形成されている。挿脱許容部28は、ガイドブロック30が挿脱許容部28と合致する前後位置にあるときに、ガイドブロック30の後述する抜け規制部42の挿入と脱離(上下方向の変位)を許容する。
【0038】
図7は、支基3(上ケース9U)の
図2のVII矢視に対応する斜視図であり、
図8は、座シェル10の
図6のVIII矢視に対応する斜視図である。また、
図9は、
図5のIX-IX断面に対応する断面図であり、
図10,
図11は、
図5のX-X断面に対応する断面図である。
図10は、座シェル10が後退位置にあるときの状態を示し、
図11は、座シェル10が前進位置にあるときの状態を示している。
図7,
図9~
図11に示すように、上ケース9Uの上壁9Ufのうちの、左右の側縁部29sの上面には、前後方向に等間隔に離間して複数のブロック固定孔31が形成されている。ブロック固定孔31には、ガイドブロック30を上壁9Ufの側縁部29sに固定するための固定ねじ32の軸部が挿入される。固定ねじ32の軸部の先端部は、ブロック固定孔31内のねじ受け部33に螺合される。
【0039】
なお、固定ねじ32は、椅子1の仕様に応じて任意の位置のブロック固定孔31に螺合される。ガイドブロック30は、座シェル10側の前後のガイド孔26F,26Rに係合される部材であるため、上ケース9U側の側縁部29sのブロック固定孔31は、任意の二つがガイドブロック30の固定に用いられる。ただし、上ケース9U側の側縁部29sに対するガイドブロック30の固定態様はこれに限定されない。例えば、上ケース9U側の側縁部29sの上面の特定位置に専用のブロック固定孔31を二つ設け、これらのブロック固定孔31に前後のガイドブロック30を固定するための固定ねじ32を螺合するようにしても良い。また、上ケース9U側の側縁部29sに対するガイドブロック30の固定手段もねじ止めに限定されるものではなく、溶接やリベット固定等の他の手段によってガイドブロック30を上ケース9U側の側縁部29sに固定するようにしても良い。
【0040】
また、上ケース9U側の側縁部29sの上面の複数のブロック固定孔31の列の左右両側位置には、ガイドブロック30の下端の側部を支持するための一対の支持突起34が突設されている。各支持突起34は、上ケース9U側の側縁部29sの上面に前後方向に沿って延びている。一対の支持突起34の相互に対向する側の側面には、
図7,
図9に示すように、下方に向かって相互に近接する側に傾斜するテーパ面34aが形成されている。
【0041】
ガイドブロック30は、全体が前後方向に長い略長方体状のブロックによって構成されている。より詳細には、ガイドブロック30は、座シェル10側の対応するガイド孔26F,26R内に挿入配置される狭幅部41と、狭幅部41の上部に連設され、狭幅部41よりも椅子幅方向の幅が広い抜け規制部42と、を備えている。なお、狭幅部41の下端側の左右の側面には、
図9に示すように、上ケース9U側の側縁部29sの支持突起34のテーパ面34aと当接するテーパ面41aが形成されている。ガイドブロック30は、下端のテーパ面41aが支持突起34のテーパ面34aに当接することにより、上ケース9U側の側縁部29sに対して位置決め(回転規制)される。また、狭幅部41の左右の側面41sは、各ガイド孔26F,26Rのうちの、ガイド機能部27の内側側面に摺動可能に対向する。抜け規制部42は、狭幅部41の上部において左右に所定量張り出している。抜け規制部42の左右の張り出し部の下面42aは、座シェル10側の中央底壁21の上面のうちの、ガイド孔26F,26Rのガイド機能部27の上縁部に対向する。
ガイドブロック30は、
図8,
図9に示すように、抜け規制部42の張り出し部の下面がガイド孔26F,26Rのガイド機能部27の上縁部に当接することにより、ガイド孔26F,26R(ガイド機能部27)から下方への抜けを規制される。
【0042】
また、座シェル10の中央底壁21のうちの、後側のガイド孔26Rの後部に臨む位置には、ガイドブロック30の後端面に当接することにより、支基3に対する座シェル10の前方変位を規制する変位規制部50が設けられている。変位規制部50は、ガイド孔26Rの後方側から短冊状に前方に延びる前方延出壁50aと、前方延出壁50aの前端部から上方に隆起する隆起ブロック50bと、を有する。隆起ブロック50bは、後側のガイド孔26Rの挿脱許容部28と前後方向で重なる位置に配置されている。ただし、隆起ブロック50bの少なくとも一部は、
図10,
図11に示すように、ガイド孔26R(挿脱許容部28)の上端部よりも上方側に突出している。隆起ブロック50bの前端面は、ガイド孔26Rに係合されたガイドブロック30の後端面と当接可能とされている。
【0043】
図10に示すように、座シェル10が後退位置(最前進位置よりも後方位置)にあるときには、変位規制部50の隆起ブロック50bは、支基3側のガイドブロック30に対して後方側に離間している。この状態から、
図11に示すように、座シェル10が最前進位置まで前方に変位すると、変位規制部50の隆起ブロック50bは、支基3側のガイドブロック30の後端面に当接する。この結果、座シェル10のそれ以上の前進変位が規制される。
このとき、変位規制部50の隆起ブロック50bは、後側のガイド孔26Rの挿脱許容部28と前後方向で重なる位置で支基3側のガイドブロック30と当接するため、挿脱許容部28のある位置へのガイドブロック30の相対移動も規制される。この結果、ガイドブロック30が不用意に挿脱許容部28の位置まで相対変位し、それによってガイドブロック30の抜け規制部42が挿脱許容部28から脱離するのを(抜け規制部42が挿脱許容部28に対して下方に変位することを)規制される。
【0044】
また、変位規制部50の椅子幅方向外側の側縁部には、操作レバー55(操作部)が延設されている。操作レバー55は、変位規制部50と一体に形成されている(変位規制部50と一体部材として構成されている)。操作レバー55は、付根部の少なくとも一部が変位規制部50の隆起ブロック50bに連設されている。椅子幅方向の外側に延びる操作レバー55の先端部には、
図8に示すように、下方側に屈曲して延びる押圧操作部55aが設けられている。
【0045】
操作レバー55の先端部側は、膨出突条16の後部寄り部分に形成された窪み部47の内側に配置されている。窪み部47は、膨出突条16の椅子幅方向内側と下方に開口し、膨出突条16の下方側からの押圧操作部55aに対する押し上げ操作が可能とされている。押圧操作部55aが押し上げ操作されると、操作レバー55と一体の変位規制部50が上方に押し上げられ、
図11中の仮想線で示すように、変位規制部50の隆起ブロック50bが、ガイドブロック30の相対変位を規制する初期位置から上方にずれ動くことになる。このとき、変位規制部50は、主に前方延出部13bが上方に撓み変形する(弾性変形)ことにより、隆起ブロック50bが上方側に変位する。こうして操作レバー55の押圧操作部55aを押し上げ操作している間は、挿脱許容部28を通したガイド孔26Rへのガイドブロック30の組付けや、ガイド孔26Rからのガイドブロック30の離脱操作を行うことが可能になる。
なお、押圧操作部55aに対する操作入力が解除されると、変位規制部50の前方延出部13bが自身の弾性によって初期状態に戻り、操作レバー55も初期位置に復帰する。
【0046】
ここで、座シェル10の下面に形成される左右の膨出突条16は、
図9に示すように、椅子幅方向内側の内側壁16iと、椅子幅方向外側の外側壁16oと、下方に向く底壁16bとに囲まれた中空構造とされている。なお、本実施形態では明確な底壁16bが設けられているが、膨出突条16の中空構造は、明確に区別可能な底壁16bは無くても良い。例えば、内側壁16iと外側壁16oが緩やかに湾曲して繋がって中空構造を構成するものであって良い。操作レバー55を配置するための膨出突条16の窪み部47は、膨出突条16の中空構造の一部を椅子幅方向外側に窪ませて形成されている。
なお、本実施形態では、左右の膨出突条16を連結する連結突条17も、膨出突条16と同様の中空構造とされている。連結突条17の前後の側壁と底壁は、左右の膨出突条16の内側壁16i及び外側壁16oと底壁16bとに連続するように形成されている。
【0047】
<支基3に対する座体4の組み付けと取り外し>
支基3に対して座体4を組み付ける場合には、支基3の上ケース9Uを座シェル10の下面の凹形状部20内に配置する。このとき、上ケース9Uの左右の側縁部29sには、ガイドブロック30を予め取り付けておく。座体4は、座シェル10の左右の各ガイド孔26F,26Rの挿脱許容部28が、上ケース9U上の対応するガイドブロック30の真上になるように前後位置を調整する。作業者は、この状態で左右の操作レバー55(押圧操作部55a)を上方に押し上げ操作しつつ、座体4を下方に押し込む。
この結果、各ガイドブロック30の抜け規制部42が対応するガイド孔26F,26Rの挿脱許容部28に挿入される。このとき、各ガイドブロック30の抜け規制部42は、ガイド孔26F,26Rの上端部よりも上方(中央底壁21の上面よりも上方)に位置されるようになる。
【0048】
次に、作業者はこの状態のまま座体4を後方側に変位される。こうして、座体4が後方側に所定量以上変位すると、各ガイドブロック30が座シェル10側のガイド孔26F,26Rに対して前方に相対変位し、各ガイドブロック30が対応するガイド孔26F,26Rのガイド機能部27に係合される。この結果、各ガイドブロック30の狭幅部41がガイド機能部27によって摺動自在に案内されるようになるとともに、抜け規制部42がガイド機能部27からのガイドブロック30の抜けを規制するようになる。
また、このとき、座体4が後方側に所定量以上変位すると、座シェル10側の変位規制部50が自身の弾性によって初期位置に戻り、変位規制部50の隆起ブロック50の前面がガイドブロック30の後面と当接可能となる。この結果、座シェル10の所定以上の前方移動が変位規制部50によって規制される。
【0049】
一方、組み付けられた座体4を支基3から取り外す場合には、作業者が左右の操作レバー55(押圧操作部55a)を上方に押し上げ操作しつつ、座体4を最前進位置まで変位させる。このとき、操作レバー55の押し上げに伴って座シェル10側の変位規制部50(隆起ブロック50b)が上昇しているため、後部側のガイドブロック30は、変位規制部50によって規制されることなく、ガイド孔26Rの挿脱許容部28の位置まで相対変位する。
作業者は、この状態のまま座体4を上方に持ち上げる。これにより、支基3側の各ガイドブロック30が、座シェル10側の対応するガイド孔26F,26Rから外れ、支基3からの座体4の取り外しが可能となる。
【0050】
<実施形態の効果>
以上のように、本実施形態の椅子1は、前後方向に略沿って延出する一対の膨出突条16が座シェル10の下面側に設けられている。このため、座シェル10の剛性を一対の膨出突条16によって効率良く高めることができるうえ、座シェル10と支基3の係合部を膨出突条16によって外部から覆い隠すことができる。
また、本実施形態の椅子1は、支基3側に設けたガイドブロック30(被ガイド部)が、座シェル10側の中央底壁21を上下方向に貫通するガイド孔26F,26Rに係合され、それによって座体4が支基3に対して前後移動可能とされている。このため、座シェル10を型成形する際に、座シェル10の外面を型成形する部分と、ガイド孔26F,26Rを型成形する部分の型抜き方向を合致させることができる。したがって、複雑な成形型を用いることなく座シェル10を容易に造形することができる。
よって、本実施形態の椅子1を採用した場合には、座シェル10の曲げ剛性を充分に高め、かつ外部からの見栄えを良好にすることができるうえ、座シェル10を成形するための成形型の構造を簡素化することができる。
【0051】
また、本実施形態の椅子1は、座シェル10の中央底壁21の上方側でガイドブロック30(被ガイド部)と当接することにより、座体4の前方変位を規制する変位規制部50が設けられている。このため、座体4の前方変位を規制する変位規制部50が外部から見えにくくなる。したがって、本構成を採用した場合には、外部からの見栄えをより良好にすることができる。
【0052】
また、本実施形態の椅子1は、ガイドブロック30(被ガイド部)が狭幅部41と抜け規制部42とを有し、ガイド孔26Rの後部には、抜け規制部42が上下に挿脱可能な挿脱許容部28が設けられている。そして、ガイドブロック30と当接可能な変位規制部50は、挿脱許容部28と前後方向で重なる位置に配置されている。このため、支基3側のガイドブロック30を座シェル10側のガイド孔26Rに組み付けた後には、挿脱許容部28のある位置へのガイドブロック30の相対変位が変位規制部50によって規制されるようになる。したがって、本構成を採用した場合には、ガイドブロック30が挿脱許容部28において不用意に外れるのを防止することができる。
【0053】
さらに、本実施形態の椅子1は、座シェル10の下面の膨出突条16に、変位規制部50を上方に変位操作可能な操作レバー55(操作部)が設けられている。このため、座体4を支基3に組み付ける場合や、支基3から座体4を取り外す場合には、操作レバー55によって変位規制部50を上方に変位させることにより、挿脱許容部28を通したガイドブロック30の挿入(組付け)や脱離を容易に行うことができる。
【0054】
また、本実施形態の椅子1では、操作レバー55(操作部)が変位規制部50と一体部材として構成されている。このため、操作レバー55の操作によって変位規制部50を効率良く所望の位置に変位させることができるうえ、部品の点数を削減することができる。
なお、本実施形態では、変位規制部50を操作する操作部として操作レバー55を採用しているが、操作部の形態はレバーに限定されない。変位規制部50を変位させることができるものであれば、押しボタン等の他の形態のものも採用することができる。
【0055】
また、本実施形態の椅子1は、座シェル10の下面に設けられる膨出突条16が、内側壁16iと外側壁16oによって囲まれた中空構造とされている。このため、膨出突条16を中実構造にする場合と異なり、重量の増加を抑制しつつ、座シェル10の曲げ強度を膨出突条16によって高めることができる。また、膨出突条16が中空構造であることから、膨出突条16の壁の一部を窪ませ、そこに操作レバー55(操作部)を容易に配置することができる。また、中空構造の膨出突条16は、幅や高さを充分に確保することができるため、操作レバー55(操作部)の操作ストロークを容易に確保することができる。したがって、本構成を採用した場合には、操作レバー55の外部への張り出しを抑制しつつ、操作レバー55の操作性を良好にすることができる。
また、本実施形態の椅子1は、座シェル10の下面から下方に膨出する中空構造の膨出突条16によって座シェル10の中央領域の充分な強度が確保される。このため、座シェル10の左右の側部底壁24の傾斜角度を小さくし、側方からの見栄えを良好にすることができる。つまり、側部底壁24の傾斜角度を小さくすることにより、座体4を側方から見る人に座体4の側縁部をシャープに見せることができる。
【0056】
さらに、本実施形態の椅子1は、座シェル10の下面側に、凹形状部20の前方側で下方に膨出するとともに、椅子幅方向に延出して一対の膨出突条16を相互に連結する連結突条17が設けられている。このため、連結突条17によって座シェル10の椅子幅方向の剛性を高めることができるとともに、一対の膨出突条16と連結突条17の協働によって座シェル10の捩じれも抑制することができる。さらに、本実施形態の場合、凹形状部20の前方側に連結突条17が配置されるため、支基3と座シェル10の係合部を前方側から見えにくくすることができる。したがって、本構成を採用した場合に、前方からの見栄えをより良好にすることができる。
本実施形態では、座シェル10の下面側の凹形状部20の前方側に連結突条17が配置されているが、連結突条17は、凹形状部20の後方側に配置するようにしても良い。また、連結突条17は、凹形状部20の前方側と後方側の両方に配置するようにしても良い。
【0057】
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態では、脚柱8の昇降機構や背凭れ6の傾動機構を内蔵する支基3が支持構造体の座受部とされているが、座受部は、必ずしも脚柱8の昇降機構や背凭れ6の傾動機構を内蔵する支基3でなくても良い。座受部は、支持構造体の上部にあって座シェル10を支持できるものであれば良い。
【0058】
また、上記の実施形態では、後側のガイド孔26Rに挿脱許容部28と変位規制部50が設けられているが、前側のガイド孔26Fに挿脱規制部28と変位規制部50を設けるようにしても良い。この場合、変位規制部50を操作する操作レバー55は、膨出突条16における変位規制部50に近接する位置に配置される。また、挿脱規制部28と変位規制部50は、前側と後側の両方のガイド孔26F,26Rに設けるようにしても良い。
【0059】
さらに、上記の実施形態では、ガイド孔26Rの後端側に挿脱許容部28と変位規制部50が設けられているが、挿脱許容部28と変位規制部50は、前側のガイド孔26Fや後側のガイド孔26Fの前端側に設けるようにしても良い。この場合も、変位規制部50を操作する操作レバー55は、膨出突条16における変位規制部50に近接する位置に配置される。
【0060】
また、上記の実施形態では、ガイドブロック30(被ガイド部)の前後方向の相対変位を規制する変位規制部50が上方に押し上げ操作される構造とされている。しかし、変位規制部50の操作方向は上方側に限定されない。変位規制部50は、例えば、側方に変位される構造であっても良い。
【符号の説明】
【0061】
1…椅子
2…脚部(支持構造体)
3…支基(支持構造体,座受部)
4…座体
10…座シェル
16…膨出突条
16i…内側壁
16o…外側壁
17…連結突条
20…凹形状部
21…中央底壁
26F,26R…ガイド孔
28…挿脱許容部
30…ガイドブロック(被ガイド部)
41…狭幅部
42…抜け規制部
50…変位規制部
55…操作レバー(操作部)