(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024067554
(43)【公開日】2024-05-17
(54)【発明の名称】容器、及び、容器管理システム
(51)【国際特許分類】
B65D 25/20 20060101AFI20240510BHJP
G06Q 10/08 20240101ALI20240510BHJP
【FI】
B65D25/20 Q BRD
B65D25/20 ZAB
B65D25/20 P BRH
G06Q10/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022177735
(22)【出願日】2022-11-05
(71)【出願人】
【識別番号】518172978
【氏名又は名称】メビウスパッケージング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100214248
【弁理士】
【氏名又は名称】青山 純
(72)【発明者】
【氏名】加藤 雄一郎
(72)【発明者】
【氏名】北田 信介
(72)【発明者】
【氏名】有吉 健司
(72)【発明者】
【氏名】高橋 陽太郎
【テーマコード(参考)】
3E062
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
3E062AA09
3E062AB01
3E062AC02
3E062BA20
3E062BB06
3E062BB10
3E062DA07
3E062DA08
3E062JA03
3E062JA08
3E062JB04
3E062JB05
3E062JC02
5L010AA16
5L049AA16
(57)【要約】
【課題】本開示は、容器本体11の容器固有情報12bが容器本体から削除されにくい容器10、及び、容器管理システム1を提供することを目的とする。
【解決手段】本開示に係る容器10は、中空状の成形体である容器本体11と、容器本体11の成形中に容器本体11に埋め込まれた情報保持部12と、容器本体11の表面に取り外し可能に取り付けられている取付ラベル14と、を備え、情報保持部12は、容器本体11の固有の識別情報である容器固有情報12bと、容器固有情報12bが付されたフィルム状片12aと、を有している。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
中空状の成形体である容器本体と、
前記容器本体の成形中に前記容器本体に埋め込まれた情報保持部と、
前記容器本体の表面に取り外し可能に取り付けられている取付ラベルと、
を備え、
前記情報保持部には、前記容器本体の固有の識別情報である容器固有情報が付されている、
容器。
【請求項2】
前記情報保持部は、前記容器固有情報が一次元バーコード、又は、二次元バーコードとして表示されたフィルム状片を有している、
請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記取付ラベルは、前記容器本体に充填される内容物に関する情報である取付ラベル表示情報を前記取付ラベルの表面に表示するものである、
請求項1または請求項2に記載の容器。
【請求項4】
容器の流通を管理する容器管理システムであって、
一つ以上の容器と、
複数の情報処理装置と、
記録装置と、
を備え、
前記一つ以上の容器は、請求項1に記載の容器であり、
前記容器が供される複数の流通段階のそれぞれには、少なくとも一つ以上の前記情報処理装置が対応して設けられており、
各前記情報処理装置は、
読込部と、
処理部と、
出力部と、
を有しており、
前記読込部は、前記情報保持部から前記容器固有情報を読み込み可能であり、
前記処理部は、前記読込部で読み込まれた前記容器固有情報に付加情報を関連付けた処理情報を作成可能であり、
前記付加情報には、前記容器固有情報が前記読込部で読み込まれた前記流通段階を特定する情報が含まれており、
前記出力部は、前記処理部によって作成された前記処理情報を前記記録装置へ出力可能であり、
前記記録装置は、前記複数の情報処理装置のそれぞれから出力された前記処理情報を記録可能である、
容器管理システム。
【請求項5】
前記複数の流通段階には、前記容器を洗浄する洗浄段階、前記容器に内容物を充填する充填段階、及び、前記容器に充填された前記内容物が利用される実利用段階が含まれており、
前記充填段階に対応して設けられた前記情報処理装置は、情報入力部を更に有した入力機能付き情報処理装置であり、
前記入力機能付き情報処理装置の前記情報入力部には、対応する前記容器に充填される前記内容物の内容物情報が入力され、
前記入力機能付き情報処理装置の前記処理部は、前記読込部で読み込まれた前記容器固有情報に、前記付加情報、及び、前記内容物情報を関連付けた前記処理情報を作成可能である、
請求項4に記載の容器管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、容器、及び、容器管理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
環境意識が高まっている近年では、使用済みの容器を洗浄し、洗浄後の容器に内容物を充填することにより容器を再利用する運用が行われている。容器には、商品の名称や内容物の情報等を表示したラベルが貼り付けられている。容器の再利用時には、使用済みの容器に貼り付けられているラベルは、容器の洗浄時に容器から剥がされる。容器の洗浄後、容器には、新たなラベルが貼り付けられる。従って、従来、容器に貼り付けられるラベルには、容器から剥離しやすいものが採用されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
容器の再利用を促進するために、容器固有情報が二次元バーコードとして表示されたラベルを容器の外面に貼り付けて、市場で流通する容器を個別に管理することが考えられる。
【0005】
容器の管理をより確実に行うためには、容器の流通履歴のトレースをより確実に行う必要があり、容器固有情報が容器と一体となって扱われることが望ましい。しかし、従来のラベルは、容器の洗浄時に容器から剥がされるので、容器固有情報が容器から分離してしまい、容器の管理の確実性が低下してしまう。また、二次元バーコードが表示された新たなラベルを洗浄後の容器に貼り付ける手間もかかってしまう。
【0006】
本開示は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、容器本体の容器固有情報を容器本体から分離しにくくすることができる容器、及び、容器管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
中空状の成形体である容器本体と、
前記容器本体の成形中に前記容器本体に埋め込まれた情報保持部と、
前記容器本体の表面に取り外し可能に取り付けられている取付ラベルと、
を備え、
前記情報保持部には、前記容器本体の固有の識別情報である容器固有情報が付されている。
【発明の効果】
【0008】
本開示に係る容器によれば、容器本体の容器固有情報を容器本体から分離しにくくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施の形態による容器の流通に関連する企業を示すブロック図である。
【
図2】実施の形態による容器管理システムを示す概略図である。
【0010】
以下、本開示の実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態.
図1は、実施の形態による容器10の流通に関連する企業を示すブロック図である。容器10の流通に関連する企業としては、容器製造メーカ100、容器洗浄会社200、内容物メーカ300、及び、ユーザ400が存在する。本実施の形態では、容器10の利用を繰り返し行うための容器10の流通の仕組みがリユースサイクル50として構築されている。
【0011】
リユースサイクル50は、容器洗浄会社200から、内容物メーカ300、及び、ユーザ400を順次経由して、容器洗浄会社200に戻る容器10の流通経路である。容器10がリユースサイクル50を繰り返し流通することにより、容器10の利用が繰り返し行われる。
【0012】
容器10がリユースサイクル50を流通する過程には、洗浄段階S200、充填段階S300、及び、実利用段階S400が複数の流通段階として存在している。従って、リユースサイクル50を流通する容器10は、洗浄段階S200、充填段階S300、及び、実利用段階S400に順次供される。
【0013】
複数の流通段階のうち、洗浄段階S200は、容器10が容器洗浄会社200に供されて所定の処理を行われるものに対応する。充填段階S300は、容器10が内容物メーカ300に供されて所定の処理を行われるものに対応する。実利用段階S400は、容器10がユーザ400に供されて所定の処理を行われるものに対応する。
【0014】
容器洗浄会社200は、使用済みの容器10を洗浄する企業である。容器洗浄会社200は、容器10が洗浄段階S200に供されることにより、容器10に対して洗浄、検査等を行う。
【0015】
容器洗浄会社200は、洗浄段階S200の検査で合格となった容器10を内容物メーカ300に提供する。これにより、容器10は充填段階S300に供される。一方、容器洗浄会社200は、洗浄段階S200の検査で破損等によって不合格となった容器10をリユースサイクル50の流通から外して容器製造メーカ100に提供する。
【0016】
内容物メーカ300は、内容物を容器10に充填することにより製品を製造する企業である。内容物メーカ300としては、例えば食器用の洗剤を内容物として製造する企業が挙げられる。内容物メーカ300は、容器10が充填段階S300に供されることにより、容器10に内容物を充填する。内容物メーカ300は、製造した製品をユーザ400に提供する。これにより、内容物が充填された容器10は、実利用段階S400に供される。
【0017】
ユーザ400は、内容物が容器10に充填された製品を利用する企業である。ユーザ400は、一般消費者ではなく、業務用の製品を利用する企業に限られている。ユーザ400としては、例えば、ホテル、飲食店、コンビニエンスストア(CVS)、スーパーマーケット(SM)、プロセスセンター、給食センター等が挙げられる。
【0018】
ユーザ400は、容器10が実利用段階S400に供されることにより、製品を利用して、容器10の内容物を消費する。例えば、ユーザ400が飲食店である場合、ユーザ400は、製品を利用して食器を洗うことにより、内容物である洗剤を消費する。内容物の消費によって内容物がなくなった容器10は、使用済みの容器10として残る。
【0019】
使用済みの容器10は、回収インフラを介して容器洗浄会社200によって回収される。これにより、容器10は洗浄段階S200に戻る。本実施の形態では、ユーザ400が業務用の製品を利用する企業に限られているため、容器洗浄会社200による容器10の高い回収率が見込める。また、これによりCO2の排出量の削減が見込める。
【0020】
本実施の形態では、容器10の利用を繰り返し行うために、容易に変形しない耐久性を持つプラスチック製のハード容器が容器10として用いられている。また、本実施の形態では、2L、5L、又は、15Lの業務用の容器が容器10として用いられている。
【0021】
また、上記のとおり、洗浄段階S200の検査で不合格となった容器10は、容器製造メーカ100に返却される。容器製造メーカ100は、返却された容器10を粉砕し、粉砕によって生じた材料を原料として新たな容器10を製造する。
【0022】
即ち、容器製造メーカ100は、容器10のリサイクルを行う。リサイクルされた容器は、容器製造メーカ100から容器洗浄会社200に提供されてリユースサイクル50を流通する。これにより、更に、CO2の排出量の削減ができる。
【0023】
本実施の形態では、リユースサイクル50に容器10を供給するために、容器10の流通過程に製造段階S100が存在している。複数の流通段階のうち、製造段階S100は、容器10が容器製造メーカ100によって製造されるものに対応する。
【0024】
容器製造メーカ100は、容器10を製造する企業である。容器製造メーカ100は、製造段階S100において容器10を製造する。また、容器製造メーカ100は、製造した容器10を容器洗浄会社200に提供する。容器製造メーカ100は、容器10を内容物メーカ300に対するレンタル品として容器洗浄会社200に提供する。
【0025】
これにより、容器10の所有権が容器製造メーカ100に残ったまま、容器10が容器製造メーカ100から容器洗浄会社200或いは内容物メーカ300へ出荷される。また、これにより、容器製造メーカ100によって製造された容器10は、洗浄段階S200に供される。
【0026】
内容物メーカ300は、内容物が容器10に充填された製品をユーザ400に提供し、ユーザ400から、製品の代金を得る一方で、内容物メーカ300は、容器製造メーカ100に容器10のレンタル費用を支払う。なお、容器洗浄のための費用は、内容物メーカ300が容器洗浄会社200に支払うようにしてもよい。更に、容器の回収費用は、例えば、容器回収を実施する会社に内容物メーカ300が支払うようにしてもよい。更に、容器洗浄会社200が容器回収を実施してもよい。
【0027】
内容物メーカ300が容器製造メーカ100に支払う容器10のレンタル費用は、容器10が繰り返し利用されるごとに課金される。即ち、容器10のレンタル費用は、容器10の再利用の回数に応じて課金される。
【0028】
また、容器製造メーカ100は、容器10の流通の管理によって得られる管理情報をマーケティング会社、内容物メーカ、物流会社等に販売する。例えば、容器10の流通の管理によって得られる管理情報は、内容物メーカにとっては顧客管理や販売促進管理に利用可能であり、物流会社にとっては静脈物流管理に活用可能である。このように、容器10の再利用によって容器10の製造量が減ることによる容器製造メーカ100の減収分がレンタル費用の課金や管理情報の販売によって補われる。
【0029】
容器10の流通は、容器管理システムによって管理されている。以下、容器10の流通過程、及び、容器管理システムを具体的に説明する。
【0030】
図2は、実施の形態による容器管理システム1を示す概略図である。また、
図3は、
図2の容器10を示す正面図である。容器管理システム1は、市場において繰り返し利用される複数の容器10の流通を個別に管理することができる。また、容器管理システム1は、リユースサイクル50の中で流通する各容器10の容器固有情報を読み込み、記録することで、容器10の流通履歴をトレースすることができる。
【0031】
容器管理システム1は、複数の容器10と、複数の情報処理装置20a、20b、20c、20dと、記録装置30とを備えている。
【0032】
容器10は、容器本体11と、情報保持部12と、取付ラベル14と、を備えている。容器本体11は、中空状の成形体である。容器本体11には、注ぎ口としての開口部が形成されている。容器本体の内部空間には、開口部を介して液体等を充填することができる。容器本体11の開口部は、キャップ15によって閉鎖することができる。容器本体11の材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂やPET(ポリエチレンテレフタレート)等のポリエステル樹脂など、通常包装容器の材料として用いられる汎用樹脂が用いられるが、複数回使用する上での耐衝撃性や内容品耐性の観点から、高密度ポリエチレンが好ましい。
【0033】
情報保持部12は、容器本体11に埋め込まれた固定ラベルである。本実施の形態では、容器固有情報12bが付されたフィルム状片12aが情報保持部12として用いられている。容器固有情報12bは、容器本体11を個別に識別するための情報である。フィルム状片12aの材料としては、プラスチック等が用いられている。容器固有情報12bは、一次元バーコード、又は、二次元バーコードとしてフィルム状片12aの表面に表示されている。
【0034】
容器本体11は、情報保持部12と共に成形されている。一般的に、ダイレクトブロー成形方法では、チューブ状の溶融樹脂(パリソン)を金型で挟み込んだ後、エアー等の流体を供給する。流体が内部に供給されたパリソンは、金型の内部形状に沿って膨張し、金型の内部形状に沿って成形される。これによりパリソンが所望の形状に成形され、成形体は金型から取り出される。
【0035】
本実施の形態では、金型の内面に対して情報保持部12を配置した状態でブロー成形方法が実施される。流体がパリソンの内部に供給されると、パリソンが金型の内面に向かって膨張し、情報保持部12を金型の内面との間に挟んで成形される。情報保持部12、及び、膨張したパリソンは、互いに密着して成形され成形体となる。
【0036】
即ち、情報保持部12とパリソンとを一体化するインモールド成形を行うことによって、情報保持部12が埋め込まれた容器本体11が作製される。なお、本実施の形態では、ダイレクトブロー成形を用いているが、延伸ブロー成形やインジェクション成形など、使用樹脂や成形値の形状に応じた方法を選択すればよい。
【0037】
インモールド成形によって情報保持部12が容器本体11に埋め込まれた状態であっても、フィルム状片12aの表面に表示されている一次元バーコード、又は、二次元バーコードは、目視、或いは、カメラ等の撮像装置で確認することができる。
【0038】
取付ラベル14は、容器本体11の表面に取り外し可能に取り付けられている。取付ラベル14は、ストレッチフィルムやシュリンクフィルムによって容器本体11に覆いかぶせられる。或いは、取付ラベル14は、粘着剤によって容器本体11に貼り付けられている。取付ラベル14は、容器10が繰り返して利用される度に古い取付ラベル14が剥離され、新たな取付ラベル14が貼り付けられることを前提としている。
【0039】
取付ラベル14の表面には、取付ラベル表示情報が表示されている。取付ラベル表示情報は、容器本体11に充填される内容物に関する情報である。取付ラベル表示情報は、内容物を市場に流通させる上で法的に表示することが義務付けられたものである。例えば、内容物の成分、内容物の容量、利用期限、及び、製造者等が表示されている。また、取付ラベル表示情報として、製品名称、製品ロゴ、バーコード等を含んでいてもよい。
【0040】
各情報処理装置20a、20b、20c、20dは、容器製造メーカ100、容器洗浄会社200、内容物メーカ300、及び、ユーザ400に個別に設けられている。即ち、情報処理装置20aは容器製造メーカ100に設けられ、情報処理装置20bは容器洗浄会社200に設けられ、情報処理装置20cは内容物メーカ300に設けられ、情報処理装置20dはユーザ400に設けられている。
【0041】
従って、各情報処理装置20a、20b、20c、20dは、製造段階S100、洗浄段階S200、充填段階S300、及び、実利用段階S400のそれぞれに対応して設けられている。即ち、情報処理装置20aは製造段階S100に対応して設けられ、情報処理装置20bは洗浄段階S200に対応して設けられ、情報処理装置20cは充填段階S300に対応して設けられ、情報処理装置20dは実利用段階S400に対応して設けられている。
【0042】
複数の情報処理装置20a、20b、20c、20dのうち、充填段階S300に対応する情報処理装置20cは、入力機能付き情報処理装置となっている。
【0043】
図4は、
図2の入力機能付き情報処理装置20cを示す概略図である。入力機能付き情報処理装置20cは、処理部21、読込部22、情報入力部23、及び、出力部24を有している。
【0044】
読込部22は、容器10の情報保持部12から容器固有情報12bを読み込むことができる。本実施の形態では、読込部22は、バーコードリーダを有している。なお、情報保持部12から容器固有情報12bを読み込むことができれば、読込部22は、カメラ、磁気リーダ等の周知な読込機構を有してもよい。
【0045】
情報入力部23は、入力機能付き情報処理装置20cの処理部21に任意の情報を入力することができる。情報入力部23は、具体的には、キーボード、音声認識装置、バーコードリーダ等の周知な入力装置を有している。
【0046】
例えば、作業者は、情報入力部23の有する周知な入力装置を用いて、入力機能付き情報処理装置20cの処理部21に任意の情報を入力することができる。なお、任意の情報は、作業者によらずとも、情報入力部23によって自動的に入力機能付き情報処理装置20cの処理部21に入力されてもよい。
【0047】
処理部21は、付加情報を作成することができる。付加情報には、容器固有情報12bが読込部22で読み込まれた流通段階を特定する情報が含まれている。従って、入力機能付き情報処理装置20cの処理部21が作成する付加情報には、入力機能付き情報処理装置20cに対応する流通段階である充填段階を特定する情報が含まれている。対応する流通段階を特定する情報としては、例えば、対応する流通段階の名称、対応する流通段階に個別に付与されている識別番号等が用いられる。
【0048】
処理部21は、読込部22で読み込まれた容器固有情報12bに、情報入力部23から入力された情報、及び、作成した付加情報を関連付けて、処理情報を作成することができる。更に、付加情報には、容器固有情報12bが読み込まれた日時、容器10のロット番号等を含めてもよい。
【0049】
出力部24は、記録装置30との通信のインターフェイスとして機能する。処理部21は、処理部21が作成した処理情報を出力部24から記録装置30へ出力する。
【0050】
入力機能付き情報処理装置20c以外の各情報処理装置20a、20b、20dは、入力機能付き情報処理装置20cから情報入力部23を省いたものである。従って、各情報処理装置20a、20b、20dの処理部21は、処理部21にて作成された付加情報を読込部22で読み込んだ容器固有情報12bに関連付けて処理情報を作成することができる。それ以外の構成は、入力機能付き情報処理装置20cと同様であるから説明を省略する。
【0051】
なお、各情報処理装置20a、20b、20c、20dは、それぞれの流通段階に供された各容器10の情報保持部12を読み込むことができる位置に設置されればよい。
【0052】
図2に戻り説明を続ける。記録装置30は、各情報処理装置20a、20b、20c、20dから入力された情報を記録することができる。各情報処理装置20a、20b、20c、20dと記録装置30とは、図示しないインターネットを介して情報通信可能に接続されている。
【0053】
記録装置30は、記録された1つ以上の処理情報を処理することができる。例えば、記録装置30は、1つ以上の処理情報を処理することで、各容器10の利用回数を計数することができる。更に、記録装置30は、予め定められた上限回数に利用回数が達した特定の容器10の容器固有情報12bを出力してもよい。
【0054】
予め定められた上限回数に利用回数が達した特定の容器10の容器固有情報12bは、例えば、記録装置30が有しているモニター、音響装置、警告灯等の図示しない外部報知機器を用いて外部に対して報知されてもよい。
【0055】
また、記録装置30は、予め定められた上限回数に利用回数が達した特定の容器10の容器固有情報12bを各情報処理装置20a、20b、20c、20dに出力し、図示しない外部報知機器を有した各情報処理装置20a、20b、20c、20dが外部に対して当該容器固有情報12bを報知してもよい。
【0056】
また、記録装置30は、予め定められた上限回数に利用回数が達した特定の容器10を図示しない周知の機械機構に出力し、当該機械機構が自動的にリユースサイクル50から当該容器10を排除してもよい。
【0057】
また、記録装置30は、例えば、レンタルされた容器10のレンタル費用の算出や集計等をしてもよい。この場合、レンタル費用は、各容器10の利用回数に応じて適宜変更されてもよい。
【0058】
次に、本実施の形態におけるリユースサイクル50と容器管理システム1の動作について説明する。
【0059】
製造段階S100では、複数の容器本体11が容器製造メーカ100によって製造される。製造段階S100では、インモールド成形処理S110が実施される。インモールド成形処理S110では、前述したとおり、情報保持部12が埋め込まれた容器本体11がインモールド成形によって製造される。
【0060】
容器本体11には、既に容器固有情報12bが表示されている情報保持部12が容器本体11に埋め込まれている。従って、製造段階S100では、取付ラベル14が容器本体11に貼り付けられていない状態で容器10が製造される。
【0061】
容器本体11が製造された後、容器本体11に埋め込まれた情報保持部12から容器固有情報12bが情報処理装置20aの読込部22にて読み込まれる。
【0062】
情報処理装置20aの処理部21は、容器固有情報12bを読み込むと同時に付加情報を作成する。情報処理装置20aの処理部21は、更に、容器固有情報12bに付加情報を関連付けて、処理情報を作成する。処理情報が情報処理装置20aの出力部24を介して記録装置30に出力され、記録される。各容器本体11は、容器製造メーカ100から容器洗浄会社200或いは内容物メーカ300に出荷される。なお、
図2では、各容器本体11が容器製造メーカ100から容器洗浄会社200に出荷される場合が示されており、各容器本体11が容器製造メーカ100から内容物メーカ300に出荷される場合は図示されていない。
【0063】
容器洗浄会社200には、取付ラベル14が貼り付けられていない各容器本体11が容器製造メーカ100から入荷される。また、容器洗浄会社200には、ユーザ400から回収された使用済みの容器10も入荷される。
【0064】
容器製造メーカ100から入荷された容器本体11、及び、容器洗浄会社200から入荷された使用済みの容器10は、洗浄段階S200に供される。洗浄段階S200では、容器洗浄会社200にて、洗浄入荷処理S210、仕分け処理S211、ラベル剥がし処理S212、洗浄処理S213、乾燥処理S214、検査処理S215、梱包処理S216、及び、洗浄出荷処理S217が順に実施される。
【0065】
洗浄入荷処理S210では、情報処理装置20bの読込部22にて容器本体11に埋め込まれた情報保持部12から容器固有情報12bが読み込まれる。
【0066】
情報処理装置20bの処理部21は、読込部22による容器固有情報12bの読み込みと共に、付加情報を作成する。更に、処理部21は、容器固有情報12bに付加情報を関連付けて、処理情報を作成する。洗浄入荷処理S210としては、例えば人的な検品作業も実施される。処理情報は、出力部24を介して記録装置30に出力され、記録される。
【0067】
洗浄入荷処理S210の後、仕分け処理S211が実施される。仕分け処理S211では、複数の容器本体11が仕分けられる。各容器本体11は、容器本体11に充填される内容物によって仕分けられてもよい。また、記録装置30が算出した容器10の利用回数によって仕分けられてもよい。
【0068】
仕分け処理S211の後、ラベル剥がし処理S212が実施される。ラベル剥がし処理S212では、使用済みの容器10における容器本体11に貼り付けられた取付ラベル14が剥がされる。なお、未使用の容器本体11には、取付ラベル14は貼り付けられていないため、未使用の容器本体11については、ラベル剥がし処理S212を実施しなくてもよい。
【0069】
ラベル剥がし処理S212の後、洗浄処理S213が実施される。洗浄処理S213では、容器本体11の内部、及び、外部が洗浄される。洗浄処理S213の後、乾燥処理S214が実施される。乾燥処理S214では、容器本体11が乾燥される。なお、未使用の容器本体11については、洗浄処理S213及び乾燥処理S214を実施しなくてもよい。
【0070】
乾燥処理S214の後、検査処理S215が実施される。検査処理S215では、容器本体11の外観に異常があるか否か、及び、容器本体11の内部に異物が存在するか否か等の検査が実施される。
【0071】
検査処理S215の後、梱包処理S216が実施される。梱包処理S216では、複数の容器本体11が梱包される。梱包処理S216の後、洗浄出荷処理S217が実施される。洗浄出荷処理S217では、梱包された複数の容器本体11が、容器洗浄会社200から内容物メーカ300に出荷される。これにより、洗浄段階S200は、終了する。
【0072】
内容物メーカ300に入荷された各容器本体11は、充填段階S300に供される。充填段階S300では、内容物メーカ300にて、各容器本体11に内容物が充填されると共に、各容器本体11に取付ラベル14が貼り付けられる。充填段階S300では、充填入荷処理S310、充填処理S311、及び、充填出荷処理S312が順に実施される。
【0073】
充填入荷処理S310では、人的な検品作業が実施される。充填入荷処理S310の後、充填処理S311が実施される。充填処理S311では、各容器本体11に内容物が充填される。充填処理S311では、内容物の充填と共に、容器固有情報12bの読み込み、内容物情報の入力、及び、取付ラベル14の貼り付けが実施される。
【0074】
入力機能付き情報処理装置20cの読込部22は、容器本体11に埋め込まれた情報保持部12から容器固有情報12bを読み込む。また、入力機能付き情報処理装置20cでは、情報入力部23から処理部21に内容物情報が入力される。内容物情報は、容器本体11に充填される内容物に関する情報であり、例えば、内容物の成分、内容物の容量、利用期限、及び、製造者等である。また、内容物情報が取付ラベル表示情報と同様であってもよい。
【0075】
入力機能付き情報処理装置20cの処理部21は、読込部22による容器固有情報12bの読み込みと共に、付加情報を作成する。処理部21は、付加情報と内容物情報とを容器固有情報12bと関連付けて、処理情報を作成する。処理情報は、出力部24を介して記録装置30に出力され、記録される。
【0076】
更に、取付ラベル表示情報が表示された取付ラベル14が各容器本体11に貼り付けられる。また、内容物が充填された容器本体11は、キャップ15にて開口部が封鎖される。これにより、容器10から内容物が溢れ出ることを防ぐことができ、容器10を輸送等に供することができる。
【0077】
充填処理S311の後、充填出荷処理S312が実施される。充填出荷処理S312では、内容物が充填された複数の容器10が、ユーザ400に出荷される。これにより、充填段階S300は、終了する。
【0078】
内容物が充填された各容器10は、ユーザ400に供給されると、実利用段階S400に供される。
【0079】
実利用段階S400では、容器10に充填された内容物がユーザ400によって利用される。本実施の形態では、ユーザ400とは、容器10に充填された内容物を利用する企業である。しかし、ユーザ400を個人、又は、個人と企業としてもよい。実利用段階S400では、利用入荷処理S410、及び、利用完了処理S411が順に実施される。
【0080】
利用入荷処理S410では、情報処理装置20dの読込部22が容器本体11に埋め込まれた情報保持部12から容器固有情報12bを読み込む。
【0081】
情報処理装置20dの処理部21は、読込部22による容器固有情報12bの読み込みと共に、付加情報を作成する。利用入荷処理S410としては、例えば人的な検品作業も実施される。処理情報は、出力部24を介して記録装置30に出力され、記録される。
【0082】
利用入荷処理S410の後、利用完了処理S411が実施される。利用完了処理S411では、容器10に充填された内容物がユーザ400によって消費され、内容物がなくなった容器10が使用済みの容器10として残る。使用済みの容器10は、回収インフラを介してユーザ400から容器洗浄会社200によって回収される。
【0083】
これにより、容器10の再利用を行う一連のサイクルは、終了する。回収インフラを介して容器洗浄会社200に入荷された使用済みの容器10は、再度リユースサイクル50に供される。このように、容器10は、各流通段階に繰り返し供され、容器10は、繰り返し利用される。
【0084】
記録装置30には、容器本体11が繰り返して利用され、各流通段階に供される度に、容器固有情報12bに関連づいた付加情報、又は、付加情報と内容物情報とが記録される。このように、記録装置30には、複数の容器固有情報12bに関連づいた付加情報、及び、内容物情報が蓄積される。
【0085】
本実施の形態では、このように、複数の容器10の流通を監視できる容器管理システム1を構築し、情報保持部12を用いて各容器10を管理することで、リユースサイクル50における容器10の保管工数や物流工数等を減らすことができ、各容器10の流通を監視することで活動コストの削減を実現することができる。即ち、容器10の回収(物流)・保管・洗浄工程に係る工数を削減することができる容器管理システム1を構築に成功し、これにより、容器10を繰り返し利用するためのコストの低減が可能となっている。
【0086】
実施の形態による容器10は、中空状の成形体である容器本体11と、容器本体11の成形中に容器本体11に埋め込まれた情報保持部12と、容器本体11の表面に取り外し可能に取り付けられている取付ラベル14と、を備えている。また、情報保持部12には、容器本体11の固有の識別情報である容器固有情報12bが付されている。これにより、容器固有情報12bが保持された情報保持部12は、容器本体11に埋め込まれており、容器本体11から取り外されることがない。従って、容器本体11の容器固有情報12bを容器本体11から分離しにくくすることができる。
【0087】
実施の形態による容器10によれば、情報保持部12は、容器固有情報12bが一次元バーコード、又は、二次元バーコードとして表示されたフィルム状片12aを有する。これによって、容器本体11の現物において容器固有情報12bを取得することができる。
【0088】
実施の形態による容器10によれば、取付ラベル14は、容器本体11に充填される内容物に関する情報である取付ラベル表示情報を取付ラベル14の表面に表示するものである。これによって、容器10に充填した内容物を市場に流通させることができる。また、容器10の内容物が変更された場合には、取付ラベル14を貼りかえることで、容器10に充填された内容物に沿った取付ラベル表示情報を表示することができる。
【0089】
実施の形態による容器管理システム1は、容器10の流通を管理する。また、容器管理システム1は、一つ以上の容器10と、複数の情報処理装置20と、記録装置30と、を備えている。また、容器10の容器本体11には、情報保持部12が埋め込まれている。また、容器10が供される複数の流通段階のそれぞれには、情報処理装置20a、20b、20c、20dが対応して設けられている。また、各情報処理装置20a、20b、20c、20dは、読込部22と、処理部21と、出力部24と、を有している。また、読込部22は、情報保持部12から容器固有情報12bを読み込み可能であり、処理部21は、読込部22で読み込まれた容器固有情報12bに、容器固有情報12bが読込部22で読み込まれた流通段階を特定する付加情報を関連付けた処理情報を作成可能である。また、出力部24は、処理部21によって作成された処理情報を記録装置30へ出力可能である。また、記録装置30は、複数の情報処理装置20のそれぞれから出力された処理情報を記録可能である。これにより、記録装置30は、複数の流通段階に供された容器10に関する処理情報を記録することができる。従って、容器本体11の容器固有情報12bを容器本体11から分離しにくくすることができ、各容器10の流通の管理をより確実に行うことができる。
【0090】
実施の形態による容器管理システム1において、複数の流通段階には、容器10を洗浄する洗浄段階S200、容器10に内容物を充填する充填段階S300、及び、容器10に充填された内容物が利用される実利用段階S400が流通段階として含まれている。また、充填段階S300に対応して設けられた情報処理装置20cは、情報入力部23を更に有した入力機能付き情報処理装置20cである。また、入力機能付き情報処理装置20cの情報入力部23には、対応する容器10に充填される内容物の内容物情報が入力される。また、入力機能付き情報処理装置20cの処理部21は、読込部22に読み込まれた容器固有情報12bに付加情報と内容物情報とを関連付けた処理情報を作成可能である。これにより、複数の流通段階に供された容器10に関する処理情報を記録することができる。従って、容器本体11の容器固有情報12bが容器本体11から分離しにくくすることができ、各容器10の流通の管理を更に確実に行うことができる。
【0091】
なお、実施の形態では、容器本体11には、ポリオレフィン樹脂やポリエステル樹脂等の合成樹脂が用いられるが、これに限られたものではない。例えば、容器本体11がガラスで構成されていてもよい。この場合、容器本体11は、ガラス容器の成形方法として周知な成形方法を用いて成形される。更に、この場合には、周知なガラス成形方法によって、容器本体11に情報保持部12が埋め込まれる。
【0092】
また、実施の形態では、情報保持部12のフィルム状片12aの表面に容器固有情報12bとして一次元バーコード、又は、二次元バーコードが表示されている。しかし、これに限られたものではない。例えば、情報保持部12がICチップを有していてもよいし、情報保持部12がICチップでもよい。この場合、容器固有情報12bは、ICチップに電子的に書き込まれている。また、この場合、読込部22は、ICチップに書き込まれた情報を読み込むことができるICチップリーダであってもよい。
【0093】
また、実施の形態では、各流通段階に対応して情報処理装置20a-20dを配置している。しかし、これに限られたものではない。情報処理装置は、リユースサイクル50において少なくとも一つ以上配置されていればよい。
【0094】
また、実施の形態では、各流通段階において1回付加情報を記録している。しかし、これに限られたものではない。例えば、各流通段階中にある処理のそれぞれにおいて、容器固有情報12bと付加情報とを関連付けた処理情報を作成し、記録してもよい。その場合、付加情報として、処理の名称を用いてもよい。また、その場合、例えば、情報処理装置20を各処理に対応させて配置してもよい。
【0095】
また、実施の形態では、入力機能付き情報処理装置20cのような情報処理装置の処理部に任意の情報を入力することができる情報処理装置が、充填段階S300に対応して配置されている。しかし、これに限られたものではない。任意の情報を入力することができる情報処理装置は、いずれの流通段階に対応して設置されてもよい。即ち、各処理段階において、各容器10に対して任意の情報を関連付けて記憶させたい場合には、当該処理段階に任意の情報を入力することができる情報処理装置を適宜設置することができる。
【0096】
また、実施の形態において、リユースサイクル50には、洗浄段階S200、充填段階S300、及び、実利用段階S400が存在している。しかし、これに限られたものではない。リユースサイクル50には、適宜な流通段階を存在させることができる。
【0097】
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
【0098】
(付記1)
中空状の成形体である容器本体と、
前記容器本体の成形中に前記容器本体に埋め込まれた情報保持部と、
前記容器本体の表面に取り外し可能に取り付けられている取付ラベルと、
を備え、
前記情報保持部には、前記容器本体の固有の識別情報である容器固有情報が付されている、
容器。
(付記2)
前記情報保持部は、前記容器固有情報が一次元バーコード、又は、二次元バーコードとして表示されたフィルム状片を有している、
付記1に記載の容器。
(付記3)
前記取付ラベルは、前記容器本体に充填される内容物に関する情報である取付ラベル表示情報を前記取付ラベルの表面に表示するものである、
付記1または付記2に記載の容器。
(付記4)
容器の流通を管理する容器管理システムであって、
一つ以上の容器と、
複数の情報処理装置と、
記録装置と、
を備え、
前記一つ以上の容器は、付記1から付記3のいずれか一項に記載の容器であり、
前記容器が供される複数の流通段階のそれぞれには、少なくとも一つ以上の前記情報処理装置が対応して設けられており、
各前記情報処理装置は、
読込部と、
処理部と、
出力部と、
を有しており、
前記読込部は、前記情報保持部から前記容器固有情報を読み込み可能であり、
前記処理部は、前記読込部で読み込まれた前記容器固有情報に付加情報を関連付けた処理情報を作成可能であり、
前記付加情報には、前記容器固有情報が前記読込部で読み込まれた前記流通段階を特定する情報が含まれており、
前記出力部は、前記処理部によって作成された前記処理情報を前記記録装置へ出力可能であり、
前記記録装置は、前記複数の情報処理装置のそれぞれから出力された前記処理情報を記録可能である、
容器管理システム。
(付記5)
前記複数の流通段階には、前記容器を洗浄する洗浄段階、前記容器に内容物を充填する充填段階、及び、前記容器に充填された前記内容物が利用される実利用段階が含まれており、
前記充填段階に対応して設けられた前記情報処理装置は、情報入力部を更に有した入力機能付き情報処理装置であり、
前記入力機能付き情報処理装置の前記情報入力部には、対応する前記容器に充填される前記内容物の内容物情報が入力され、
前記入力機能付き情報処理装置の前記処理部は、前記読込部で読み込まれた前記容器固有情報に、前記付加情報、及び、前記内容物情報を関連付けた前記処理情報を作成可能である、
付記4に記載の容器管理システム。
【符号の説明】
【0099】
1 容器管理システム、10 容器、11 容器本体、12 情報保持部、12a フィルム状片、12b 容器固有情報、14 取付ラベル、15 キャップ、20a、20b、20d 情報処理装置、20c 情報処理装置(入力機能付き情報処理装置)、21 処理部、22 読込部、23 情報入力部、24 出力部、30 記録装置、50 リユースサイクル、100 容器製造メーカ、200 容器洗浄会社、300 内容物メーカ、400 ユーザ、S100 製造段階、S110 インモールド成形処理、S200 洗浄段階、S210 洗浄入荷処理、S211 仕分け処理、S212 ラベル剥がし処理、S213 洗浄処理、S214 乾燥処理、S215 検査処理、S216 梱包処理、S217 洗浄出荷処理、S300 充填段階、S310 充填入荷処理、S311 充填処理、S312 充填出荷処理、S400 実利用段階、S410 利用入荷処理、S411 利用完了処理。