(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024067576
(43)【公開日】2024-05-17
(54)【発明の名称】リースシステム及びリース方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0645 20230101AFI20240510BHJP
【FI】
G06Q30/06 350
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022177776
(22)【出願日】2022-11-07
(71)【出願人】
【識別番号】000001432
【氏名又は名称】グローリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100125346
【弁理士】
【氏名又は名称】尾形 文雄
(72)【発明者】
【氏名】越智 次郎
(72)【発明者】
【氏名】中村 一文
(72)【発明者】
【氏名】清水 加寿行
(72)【発明者】
【氏名】矢内 厚志
(72)【発明者】
【氏名】福井 淳
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB68
5L049BB68
(57)【要約】
【課題】精算システムを使用に応じたリース料でリース可能にする。
【解決手段】コンピュータが、リースされている精算システムの使用に関する使用情報を取得するステップと、コンピュータが、取得された使用情報に基づいて、精算システムのリース料を決定するステップとを含むリース方法。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リースされている精算システムの使用に関する使用情報を取得する使用情報取得部と、
前記使用情報取得部により取得された前記使用情報に基づいて、前記精算システムのリース料を決定するリース料決定部と
を備えるリースシステム。
【請求項2】
前記精算システムは、貨幣処理機を含み、
前記使用情報は、前記貨幣処理機が処理した貨幣の枚数を示す情報である、請求項1に記載のリースシステム。
【請求項3】
前記精算システムは、非現金決済端末を含み、
前記使用情報は、前記非現金決済端末が非現金決済媒体を読み取った回数を示す情報である、請求項1に記載のリースシステム。
【請求項4】
前記使用情報は、前記精算システムを使用した取引における精算金額を示す情報である、請求項1に記載のリースシステム。
【請求項5】
前記使用情報は、前記精算システムの使用量である、請求項1に記載のリースシステム。
【請求項6】
前記使用量は、前記精算システムを使用した取引の数である、請求項5に記載のリースシステム。
【請求項7】
前記使用情報取得部は、前記精算システムに設けられ、
前記リース料決定部は、前記精算システムに通信可能に接続されたサーバに設けられる、請求項1に記載のリースシステム。
【請求項8】
前記精算システムは、非現金決済端末を含み、
前記精算システムは、前記非現金決済端末が非現金決済に関する情報を送信するための通信回線を用いて、前記使用情報取得部により取得された前記使用情報を前記サーバへ送信する送信部を備える、請求項7に記載のリースシステム。
【請求項9】
前記精算システムは、
前記リース料の支払い処理を受け付ける受付部と、
前記受付部で受け付けた前記支払い処理に関する情報を外部へ送信する送信部と
を備える、請求項7に記載のリースシステム。
【請求項10】
前記リース料の支払いが遅延している場合、前記精算システムが予め定められた処理を行うように制御する制御部を更に備える、請求項1に記載のリースシステム。
【請求項11】
前記予め定められた処理は、前記リース料の支払いが遅延している旨を前記精算システムにて報知する処理である、請求項10に記載のリースシステム。
【請求項12】
前記予め定められた処理は、前記精算システムの機能の少なくとも一部を制限する処理である、請求項10に記載のリースシステム。
【請求項13】
コンピュータが、リースされている精算システムの使用に関する使用情報を取得するステップと、
コンピュータが、取得された前記使用情報に基づいて、前記精算システムのリース料を決定するステップと
を含むリース方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リースシステム及びリース方法に関する。
【背景技術】
【0002】
非特許文献1には、POSレジ×つり銭機のサブスクリプションサービス「REGIX」について記載されている。尚、「REGIX」は、グローリー株式会社の登録商標である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【非特許文献1】「POSレジ×つり銭機のサブスク REGIX」、[online]、グローリー株式会社、[令和4年10月7日検索]、インターネット<URL:https://www.glory.co.jp/regix/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
精算システムを使用に応じたリース料でリースするサービスがあれば、望ましい。
【0005】
本発明の目的は、精算システムを使用に応じたリース料でリース可能にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的のもと、本発明は、リースされている精算システムの使用に関する使用情報を取得する使用情報取得部と、使用情報取得部により取得された使用情報に基づいて、精算システムのリース料を決定するリース料決定部とを備えるリースシステムを提供する。
精算システムは、貨幣処理機を含み、使用情報は、貨幣処理機が処理した貨幣の枚数を示す情報であってよい。
精算システムは、非現金決済端末を含み、使用情報は、非現金決済端末が非現金決済媒体を読み取った回数を示す情報であってよい。
使用情報は、精算システムを使用した取引における精算金額を示す情報であってよい。
使用情報は、精算システムの使用量であってよい。その場合、使用量は、精算システムを使用した取引の数であってよい。
使用情報取得部は、精算システムに設けられ、リース料決定部は、精算システムに通信可能に接続されたサーバに設けられる、ものであってよい。その場合、精算システムは、非現金決済端末を含み、精算システムは、非現金決済端末が非現金決済に関する情報を送信するための通信回線を用いて、使用情報取得部により取得された使用情報をサーバへ送信する送信部を備える、ものであってよい。また、その場合、精算システムは、リース料の支払い処理を受け付ける受付部と、受付部で受け付けた支払い処理に関する情報を外部へ送信する送信部とを備える、ものであってよい。
リース料の支払いが遅延している場合、精算システムが予め定められた処理を行うように制御する制御部を更に備える、ものであってよい。その場合、予め定められた処理は、リース料の支払いが遅延している旨を精算システムにて報知する処理であってよい。また、その場合、予め定められた処理は、精算システムの機能の少なくとも一部を制限する処理であってよい。
【0007】
また、本発明は、コンピュータが、リースされている精算システムの使用に関する使用情報を取得するステップと、コンピュータが、取得された使用情報に基づいて、精算システムのリース料を決定するステップとを含むリース方法も提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、精算システムを使用に応じたリース料でリース可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施の形態におけるリースシステムの全体構成例を示す図である。
【
図2】本発明の実施の形態における精算システムの構成を示す斜視図である。
【
図3】本発明の実施の形態におけるPOS端末の機能構成例を示すブロック図である。
【
図4】本発明の実施の形態における取引情報の一例を示す図である。
【
図5】本発明の実施の形態におけるサーバの機能構成例を示すブロック図である。
【
図6】本発明の実施の形態におけるリース料決定情報の一例を示す図である。
【
図7】本発明の実施の形態におけるPOS端末の動作例を示すフローチャートである。
【
図8】本発明の実施の形態におけるリースシステムの動作例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0011】
[リースシステムの構成]
図1は、本実施の形態におけるリースシステム100の全体構成例を示す図である。図示するように、リースシステム100は、精算システム1と、サーバ5とが、通信回線8を介して接続されることにより構成され、精算システム1をリースするためのシステムである。
【0012】
精算システム1は、小売店、飲食店等の店舗内のレジカウンタに配置され、店員により操作されるものであってもよいし、病院内のレジカウンタに配置され、病院事務員により操作されるものであってもよい。
精算システム1は、商品又はサービスの代金として支払者から支払われた現金の金額について現金決済を行い、釣銭が生じたときにその釣銭を払い出す現金会計機能を有する。また、精算システム1は、商品又はサービスの代金について、クレジットカード、プリペイドカード、デビットカード等のペイメントカード(以下、単に「カード」という)を利用したカード決済を行うカード会計機能も有する。
精算システム1の構成については後述する。精算システム1は、図には1台しか示していないが、複数台存在してもよい。
【0013】
サーバ5は、精算システム1が商品又はサービスの代金についてカード決済を行った場合に、カード決済業者のサーバコンピュータに代わって、カード決済処理を行うサーバコンピュータである。サーバ5は、例えば、汎用コンピュータ等であってよい。
【0014】
通信回線8は、精算システム1とサーバ5との間の情報通信に用いられる通信手段であり、例えば、インターネット、公衆回線、LAN(Local Area Network)等である。
【0015】
[精算システムの構成]
図2は、本実施の形態における精算システム1の構成を示す斜視図である。図示するように、精算システム1は、POS端末10と、釣銭機20と、決済端末30とを備える。POS端末10は、釣銭機20の上に設置される。釣銭機20は、通信ケーブル41によりPOS端末10と接続され、決済端末30は、通信ケーブル42によりPOS端末10と接続される。尚、POS端末10と釣銭機20は、離れて置かれていてもよい。
【0016】
POS端末10は、商品又はサービスの名称、代金等の情報を収集して精算金額を計算すると共に、釣銭機20が受け付けた支払者からの入金額と精算金額とから釣銭金額を計算し、釣銭金額があれば釣銭機20に通知する。POS端末10は、第1操作表示部13と、第2操作表示部14と、操作部15と、コードリーダ16と、印刷部17とを含む。
【0017】
POS端末10には、上面に操作部15が設けられ、上面の操作部15の後方に第1操作表示部13と第2操作表示部14とが設けられる。第1操作表示部13は、店員、病院事務員等の代金の受取者用であり、正面やや斜め上方に向けられる。第2操作表示部14は、顧客、患者等の代金の支払者用であり、レジカウンタを通る支払者が見易く操作し易い方向に向けられる。
第1操作表示部13及び第2操作表示部14は、ディスプレイとタッチセンサとからなるタッチパネルで構成され、ディスプレイに各種の画像(画面)を表示すると共に、ディスプレイに対する操作者(受取者、支払者)のタッチ操作をタッチセンサにより検出する。操作部15は、多数のキーにより構成され、操作者(受取者)によるキー操作を受け付ける。
【0018】
コードリーダ16は、信号ケーブル161でPOS端末10の本体と繋がっており、商品に付されたバーコード又はサービスを受けたことを証明する用紙に付されたバーコードを読み取ることにより、商品又はサービスの名称、代金等の情報を取得する。
【0019】
印刷部17は、第1操作表示部13の隣に設けられている。印刷部17は、取引内容をレシートに印刷し、その印刷されたレシートを排出口171から出力する。
【0020】
釣銭機20は、支払者が入金した現金を収納すると共に、その入金額をPOS端末10に通知し、POS端末10から釣銭金額の通知があると、その釣銭金額を出金額として現金を自動で払い出す。釣銭機20は、貨幣処理機の一例である。釣銭機20は、紙幣処理ユニット24と、硬貨処理ユニット25とを含む。そして、紙幣処理ユニット24の前部には、紙幣挿入口241と、紙幣払出口242とが設けられ、硬貨処理ユニット25の前部には、硬貨投入口251と、硬貨払出口252とが設けられる。
【0021】
紙幣処理ユニット24は、紙幣の金種を識別する識別部(図示せず)と、金種別に紙幣が収納される紙幣収納部(図示せず)と、紙幣が搬送される搬送部(図示せず)とを備える。紙幣処理ユニット24は、釣銭機20への入金の際には、紙幣挿入口241に挿入された紙幣を搬送部により搬送して紙幣収納部に収納し、釣銭機20からの出金の際には、紙幣収納部から出された紙幣を搬送部により搬送して紙幣払出口242に払い出す。
【0022】
硬貨処理ユニット25は、硬貨の金種を識別する識別部(図示せず)と、金種別に硬貨が収納される硬貨収納部(図示せず)と、硬貨が搬送される搬送部(図示せず)とを備える。硬貨処理ユニット25は、釣銭機20への入金の際には、硬貨投入口251に投入された硬貨を搬送部により搬送して硬貨収納部に収納し、釣銭機20からの出金の際には、硬貨収納部から出された硬貨を搬送部により搬送して硬貨払出口252に払い出す。
【0023】
決済端末30は、カードを利用したカード決済に用いられる。決済端末30は、スマートフォンによる決済等、キャッシュレス決済に用いられるものであれば、如何なるものでもよいが、以下では、カード決済に用いられるものとして説明する。決済端末30は、非現金決済端末の一例である。決済端末30は、表示部31と、操作部32と、カードリーダ33とを含む。決済端末30には、カード挿入口34からカードが挿入される。
【0024】
表示部31は、例えば、液晶ディスプレイであり、カード決済に関わる各種情報を表示する。操作部32は、テンキーで構成され、PINコード(個人識別番号)等の入力操作を受け付ける。カードリーダ33は、カード挿入口34に挿入されたカードからカードID等の情報を読み取る。
【0025】
[実施の形態の概要]
本実施の形態では、精算システム1のリース料を、精算システム1の使用に関する使用情報に基づいて決定する。典型的な例としては、精算システム1のリース料を、精算システム1の使用量に基づいて決定することが挙げられる。即ち、本実施の形態は、精算システム1のリース料を、定額制ではなく、従量制(使った分だけ請求する方式)とするものである。
【0026】
[POS端末の構成]
図3は、本実施の形態におけるPOS端末10の機能構成例を示すブロック図である。図示するように、POS端末10は、制御部11と、記憶部12と、第1操作表示部13と、第2操作表示部14と、操作部15と、コードリーダ16と、印刷部17と、音出力部18と、通信部19とを含む。
【0027】
第1操作表示部13、第2操作表示部14、操作部15、コードリーダ16、印刷部17については、既に
図2を用いて説明したため、ここでは説明を省略する。
【0028】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等の演算回路を備え、記憶部12に記憶された動作プログラムに従って、POS端末10の各部(第1操作表示部13、第2操作表示部14、操作部15、コードリーダ16、印刷部17、音出力部18、通信部19等)を制御する。
【0029】
記憶部12は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備え、制御部11の動作プログラムを記憶し、また、制御部11の制御処理の際にワーク領域として利用される。動作プログラムには、コンピュータである制御部11が、後述する処理を実行するためのプログラムが含まれる。
【0030】
音出力部18は、スピーカを含み、音声、ビープ音等の音を出力する。
通信部19は、サーバ5等との間で通信回線8を通じた情報通信を行う。
【0031】
ここで、制御部11の構成について具体的に説明する。制御部11は、記憶制御部111と、操作受付部112と、表示制御部113と、印刷制御部114と、通信制御部115と、読取制御部116と、現金決済制御部117と、非現金決済制御部118と、使用情報算出部119とを備える。
【0032】
記憶制御部111は、記憶部12に対するデータの書き込み及び記憶部12からのデータの読み出しを制御する。
例えば、記憶制御部111は、読取制御部116が商品又はサービスの名称、代金等の情報を取得し、現金決済制御部117が現金での精算金額の情報を算出した場合に、これらの情報を現金での取引情報121として記憶部12に記憶する。記憶制御部111は、読取制御部116が商品又はサービスの名称、代金等の情報を取得し、決済端末30がカードでの精算金額の情報を算出した場合に、これらの情報を非現金での取引情報121として記憶部12に記憶する。そして、記憶制御部111は、使用情報算出部119が使用情報を算出する際に、記憶部12から一定期間の取引情報121を読み出す。
【0033】
操作受付部112は、操作者が第1操作表示部13又は第2操作表示部14上で操作を行うと、この操作を受け付ける。また、操作受付部112は、操作者が操作部15を用いて操作を行うと、この操作を受け付ける。
【0034】
表示制御部113は、操作者に提示する情報を第1操作表示部13及び第2操作表示部14の少なくとも一方に表示するように制御する。
例えば、表示制御部113は、読取制御部116が商品又はサービスの名称、代金等の情報を取得した場合に、この情報を第1操作表示部13及び第2操作表示部14に表示するように制御する。表示制御部113は、現金決済制御部117が現金での精算金額の情報を算出した場合に、この情報を第1操作表示部13及び第2操作表示部14に表示するように制御する。表示制御部113は、非現金決済制御部118がカードでの精算金額の情報を算出した場合に、この情報を第1操作表示部13及び第2操作表示部14に表示するように制御する。
また、表示制御部113は、精算システム1のリース料を請求する請求情報を通信制御部115が通信部19を介してサーバ5から受信した場合に、この請求情報を第1操作表示部13に表示するように制御する。
更に、表示制御部113は、精算システム1のリース料の支払いが遅延している旨の情報の報知を指示する報知指示情報を通信制御部115が通信部19を介してサーバ5から受信した場合に、予め定められた処理を行う。ここで、予め定められた処理は、リース料の支払いが遅延している旨を精算システムにて報知する処理である。そのような処理には、リース料の支払いが遅延している旨を第1操作表示部13に表示するように制御する処理等がある。本実施の形態では、リース料の支払いが遅延している場合、精算システムが予め定められた処理を行うように制御する制御部の一例として、表示制御部113のこの機能を設けている。
【0035】
印刷制御部114は、印刷部17が取引内容をレシートに印刷してレシートを排出口171(
図2参照)から排出するように制御する。
【0036】
通信制御部115は、通信部19を介してサーバ5等へ情報を送信したり、通信部19を介してサーバ5等から情報を受信したりする。
特に、通信制御部115は、非現金決済制御部118から受け取った情報をサーバ5等へ送信したり、サーバ5等から受信した情報を非現金決済制御部118に受け渡したりする。これは、サーバ5等との通信は、本来、非現金決済制御部118がカード決済を行う場合に、カード決済に関する情報を送信するために行われていたからである。本実施の形態では、この通信を用いて、使用情報算出部119が算出した使用情報をサーバ5へ送信する。本実施の形態では、非現金決済端末が非現金決済に関する情報を送信するための通信回線を用いて、使用情報取得部により取得された使用情報をサーバへ送信する送信部の一例として、通信制御部115を設けている。
また、通信制御部115は、精算システム1のリース料を請求する請求情報を、通信部19を介してサーバ5から受信する。
更に、通信制御部115は、非現金決済制御部118が取得したリース料の支払いに関する支払情報を、通信部19を介してサーバ5へ送信する。ここで、非現金決済制御部118が取得したリース料の支払情報は、決済端末30でカード決済が行われたリース料の支払情報を非現金決済制御部118が決済端末30から取得したものであってよい。或いは、非現金決済制御部118が取得したリース料の支払情報は、釣銭機20で現金決済が行われたリース料の支払情報を取得した現金決済制御部117から取得したものであってもよい。尚、ここでは、通信制御部115は、リース料の支払情報をサーバ5へ送信することとしたが、他のサーバがリース料の支払情報を処理する場合はリース料の支払情報をその他のサーバへ送信してもよい。本実施の形態では、受付部で受け付けた支払い処理に関する情報を外部へ送信する送信部の一例として、通信制御部115のこの機能を設けている。
更にまた、通信制御部115は、精算システム1のリース料の支払いの遅延のためにその機能の制限を指示する制限指示情報や、精算システム1のリース料の支払いが遅延している旨の報知を指示する報知指示情報を、通信部19を介してサーバ5から受信する。
【0037】
読取制御部116は、コードリーダ16が読み取った商品又はサービスの名称、代金等の情報を取得する。
【0038】
現金決済制御部117は、釣銭機20による現金での決済を制御する。現金決済制御部117は、例えば、POS端末10内にインストールされた釣銭機20のドライバである。
現金決済制御部117は、支払者が入金した入金額を釣銭機20から受け取り、支払者による支払いの対象である商品又はサービスの代金を精算金額として読取制御部116から取得する。そして、現金決済制御部117は、入金額から精算金額を差し引いて得られる釣銭金額を釣銭機20に通知する。
特に、現金決済制御部117は、釣銭機20による現金でのリース料の支払いを受け付け、リース料の支払情報を取得することもある。本実施の形態では、リース料の支払い処理を受け付ける受付部の一例として、現金決済制御部117のこの機能を設けている。
また、現金決済制御部117は、精算システム1のリース料の支払いの遅延のためにその機能の制限を指示する制限指示情報を通信制御部115が通信部19を介してサーバ5から受信した場合に、予め定められた処理を行う。ここで、予め定められた処理は、釣銭機20の機能の少なくとも一部を制限する処理である。そのような処理には、釣銭機20の機能の全部又は一部を使用できないようにする処理、釣銭機20で1日当たり予め定められた件数を超えて取引を実行できないようにする処理、釣銭機20における貨幣の搬送速度や反応速度を低下させる処理等がある。本実施の形態では、リース料の支払いが遅延している場合、精算システムが予め定められた処理を行うように制御する制御部の一例として、現金決済制御部117のこの機能を設けている。
【0039】
非現金決済制御部118は、決済端末30によるカードでの決済を制御する。非現金決済制御部118は、例えば、POS端末10内にインストールされた決済端末30のドライバである。
非現金決済制御部118は、支払者がカードで支払った支払額を決済端末30から受け取り、支払者による支払いの対象である商品又はサービスの代金を精算金額として読取制御部116から取得する。
特に、非現金決済制御部118は、決済端末30によるカードでのリース料の支払いを受け付け、リース料の支払情報を取得することもある。本実施の形態では、リース料の支払い処理を受け付ける受付部の一例として、非現金決済制御部118のこの機能を設けている。
また、非現金決済制御部118は、精算システム1のリース料の支払いの遅延のためにその機能の制限を指示する制限指示情報を通信制御部115が通信部19を介してサーバ5から受信した場合に、予め定められた処理を行う。ここで、予め定められた処理は、決済端末30の機能の少なくとも一部を制限する処理である。そのような処理には、決済端末30の機能の全部又は一部を使用できないようにする処理、決済端末30で1日当たり予め定められた件数を超えて取引を実行できないようにする処理、決済端末30における反応速度を低下させる処理等がある。本実施の形態では、リース料の支払いが遅延している場合、精算システムが予め定められた処理を行うように制御する制御部の一例として、非現金決済制御部118のこの機能を設けている。
【0040】
使用情報算出部119は、記憶部12に記憶された取引情報121に基づいて、精算システム1の使用に関する使用情報を算出する。本実施の形態では、リースされている精算システムの使用に関する使用情報を取得する使用情報取得部の一例として、使用情報算出部119を設けている。
例えば、使用情報算出部119は、精算システム1の使用情報として、精算システム1の使用量を算出する。ここで、精算システム1の使用量は、例えば、精算システム1を使用した取引の数であってよい。或いは、精算システム1の使用量は、精算システム1を使用して取引を行っていた時間や、精算システム1の稼働時間であってもよい。精算システム1の稼働時間とは、精算システム1の電源がオンされていた時間であってもよいし、その時間からスリープモードになっていた時間を除いた時間であってもよい。本実施の形態では、精算システムの使用量を取得する使用情報取得部の一例として、使用情報算出部119のこの機能を設けている。
或いは、使用情報算出部119は、精算システム1の使用情報として、精算システム1を使用した取引における精算金額を示す情報を算出してもよい。本実施の形態では、精算システムを使用した取引における精算金額を示す情報を取得する使用情報取得部の一例として、使用情報算出部119のこの機能を設けている。
或いは、使用情報算出部119は、精算システム1の使用情報として、釣銭機20が処理した貨幣の枚数の情報を算出してもよい。本実施の形態では、貨幣処理機が処理した貨幣の枚数を示す情報を取得する使用情報取得部の一例として、使用情報算出部119のこの機能を設けている。
或いは、使用情報算出部119は、精算システム1の使用情報として、決済端末30がカードを読み取った回数の情報を算出してもよい。通常は、決済端末30がカードを読み取った回数は、精算システム1を使用した取引の数と同じはずである。しかしながら、例えば、あるカードを読み取ったもののそのカードでは決済できずに、別のカードを読み取って決済するようなことも考えられる。そのような場合、決済端末30がカードを読み取った回数は、精算システム1を使用した取引の数と異なることになる。本実施の形態では、非現金決済媒体の一例として、カードを用いており、非現金決済端末が非現金決済媒体を読み取った回数を示す情報を取得する使用情報取得部の一例として、使用情報算出部119のこの機能を設けている。
或いは、使用情報算出部119は、精算システム1の使用情報として、精算システム1を使用した取引におけるエラーの回数、貨幣の装填又は回収の回数を示す情報を算出してもよい。
【0041】
また、記憶部12が記憶する情報について具体的に説明する。記憶部12は、取引情報121を記憶する。
取引情報121は、釣銭機20による現金での取引又は決済端末30によるカードでの取引に関する情報である。取引情報121の具体的な内容については後述する。
【0042】
[取引情報の具体的内容]
図4は、取引情報121の一例を示す図である。図示するように、取引情報121は、取引IDと、日付と、時刻と、商品IDと、決済方法コードと、入金金種と、入金枚数と、出金金種と、出金枚数と、精算金額とを対応付けたものとなっている。
【0043】
取引IDは、取引を識別する情報である。
日付は、対応する取引IDで識別される取引が行われた年月日である。
時刻は、対応する取引IDで識別される取引が行われた時刻である。
商品IDは、対応する取引IDで識別される取引の対象となった商品を識別する情報である。ここでは、取引の対象として商品を想定しているので、商品IDを示したが、取引の対象としてサービスを想定している場合は、サービスIDであってもよい。
決済方法コードは、対応する取引IDで識別される取引で用いられた決済方法を示すコードである。ここでは、決済方法コード「0」を現金、決済方法コード「1」をプリペイドカード、決済方法コード「2」をクレジットカードとしている。
入金金種及び入金枚数は、対応する取引IDで識別される取引において釣銭機20に入金された金種及びその枚数である。
出金金種及び出金枚数は、対応する取引IDで識別される取引において釣銭機20から釣銭として出金された金種及びその枚数である。
精算金額は、対応する取引IDで識別される取引において支払われた金額である。
【0044】
図では、例えば、取引ID「T0004」の取引が、2022年10月1日10時15分に商品ID「D0001」の商品に対して行われ、500円玉1枚及び100円玉1枚の現金が入金され、精算金額600円が支払われたことが示されている。
また、取引ID「T0005」の取引が、2022年10月1日10時20分に商品ID「E0001」の商品に対して行われ、プリペイドカード及びクレジットカードが読み取られ、精算金額3000円がクレジットカードで支払われたことが示されている。
【0045】
[サーバの構成]
図5は、本実施の形態におけるサーバ5の機能構成例を示すブロック図である。図示するように、サーバ5は、制御部51と、記憶部52と、操作表示部53と、通信部54とを含む。
【0046】
制御部51は、CPU等の演算回路を備え、記憶部52に記憶された動作プログラムに従って、サーバ5の各部(操作表示部53、通信部54等)を制御する。
【0047】
記憶部52は、ROM、RAM等を備え、制御部51の動作プログラムを記憶し、また、制御部51の制御処理の際にワーク領域として利用される。動作プログラムには、コンピュータである制御部51が、後述する処理を実行するためのプログラムが含まれる。
【0048】
操作表示部53は、操作者により情報の入力のために操作されたり、操作者に提示する情報を表示したりする。
通信部54は、POS端末10等との間で通信回線8を通じた情報通信を行う。
【0049】
ここで、制御部51の構成について具体的に説明する。制御部51は、記憶制御部511と、操作受付部512と、表示制御部513と、通信制御部514と、リース料決定部515と、未払い検知部516とを備える。
【0050】
記憶制御部511は、記憶部52に対するデータの書き込み及び記憶部52からのデータの読み出しを制御する。
例えば、記憶制御部511は、リース料決定部515がリース料を決定する際に、記憶部52からリース料決定情報521を読み出す。
【0051】
操作受付部512は、操作者が操作表示部53上で操作を行うと、この操作を受け付ける。
【0052】
表示制御部513は、操作者に提示する情報を操作表示部53に表示するように制御する。
【0053】
通信制御部514は、通信部54を介してPOS端末10等へ情報を送信したり、通信部54を介してPOS端末10等から情報を受信したりする。
例えば、通信制御部514は、精算システム1の使用に関する使用情報を、通信部54を介してPOS端末10から受信する。
また、通信制御部514は、精算システム1のリース料を請求する請求情報を、通信部54を介してPOS端末10へ送信する。
更に、通信制御部514は、精算システム1のリース料の支払いに関する支払情報を、通信部54を介してPOS端末10から受信する。
更にまた、通信制御部514は、精算システム1のリース料の支払いの遅延のためにその機能の制限を指示する制限指示情報や、精算システム1のリース料の支払いが遅延している旨の報知を指示する報知指示情報を、通信部54を介してPOS端末10へ送信する。
【0054】
リース料決定部515は、通信制御部514が受信した使用情報をキーに、記憶部52に記憶されたリース料決定情報521を検索することにより、精算システム1のリース料を決定する。本実施の形態では、使用情報取得部により取得された使用情報に基づいて、精算システムのリース料を決定するリース料決定部の一例として、リース料決定部515を設けている。
【0055】
未払い検知部516は、通信制御部514が送信したリース料の請求情報について、通信制御部514が受信したリース料の支払情報を突合することにより、支払情報の受信が遅延している、つまり、リース料が未払いであることを検知する。
【0056】
また、記憶部52が記憶する情報について具体的に説明する。記憶部52は、リース料決定情報521を記憶する。
リース料決定情報521は、精算システム1の使用情報と精算システム1のリース料との対応関係を保持し、精算システム1のリース料を決定する際に参照される情報である。リース料決定情報521の具体的な内容については後述する。
【0057】
[リース料決定情報の具体的内容]
図6は、リース料決定情報521の一例を示した図である。図示するように、リース料決定情報521は、リース料と、取引数と、精算金額と、貨幣枚数と、読取回数とを対応付けたものとなっている。
【0058】
リース料は、精算システム1をリースするために支払うべき1月当たりの料金である。
取引数は、精算システム1を使用した取引の1月当たりの件数である。
精算金額は、精算システム1を使用した取引において支払われる1月当たりの金額である。
貨幣枚数は、精算システム1を使用した取引において釣銭機20に入金された又は釣銭機20から出金された1月当たりの貨幣の枚数である。
読取回数は、精算システム1を使用した取引においてカードが読み取られた1月当たりの回数である。
【0059】
図では、例えば、取引数、精算金額、貨幣枚数、読取回数の各条件に対し、精算システム1のリース料が1月当たり10000円であることが示されている。ここで、取引数の条件は、取引数KがK1件以上K2件未満であるという条件である。精算金額の条件は、精算金額LがL1円以上L2円未満であるという条件である。貨幣枚数の条件は、貨幣枚数MがM1枚以上M2枚未満であるという条件である。読取回数の条件は、読取回数NがN1回以上N2回未満であるという条件である。
【0060】
[POS端末の動作]
図7は、本実施の形態におけるPOS端末10の動作例を示したフローチャートである。この動作例は、釣銭機20又は決済端末30を使用した個々の商品又はサービスの代金の支払い時のPOS端末10の動作例である。ここでは、精算システム1のリース料の支払いの遅延のためにその機能が制限されていることはないものとする。
【0061】
図示するように、まず、POS端末10では、現金決済制御部117が、釣銭機20を使用した現金決済があったかどうかを判定する(ステップ131)。
ステップ131で釣銭機20を使用した現金決済があったと判定すれば、現金決済制御部117は、現金決済を行い(ステップ132)、現金での取引情報121を記憶部12に記憶する(ステップ133)。
【0062】
ステップ131で釣銭機20を使用した現金決済があったと判定されなければ、POS端末10では、非現金決済制御部118が、決済端末30を使用した非現金決済があったかどうかを判定する(ステップ134)。
ステップ134で決済端末30を使用した非現金決済があったと判定すれば、非現金決済制御部118は、非現金決済を行い(ステップ135)、非現金での取引情報121を記憶部12に記憶する(ステップ136)。
【0063】
ステップ134で決済端末30を使用した非現金決済があったと判定されなければ、POS端末10は、処理をステップ131へ戻す。
【0064】
[リースシステムの動作]
図8は、本実施の形態におけるリースシステム100の動作例を示したシーケンス図である。この動作例は、リースシステム100で定期的に実行されるものとする。ここで、定期的とは、1日に1回、1月に1回等が例示される。
【0065】
図示するように、まず、POS端末10では、使用情報算出部119が、記憶部12に記憶された取引情報121に基づいて、使用情報を算出する(ステップ151)。使用情報算出部119は、例えば、精算システム1の使用量、精算システム1を使用した取引における精算金額、釣銭機20が処理した貨幣の枚数、決済端末30がカードを読み取った回数に基づいて、使用情報を算出するとよい。
次に、POS端末10は、ステップ151で算出された使用情報をサーバ5へ送信する(ステップ152)。具体的には、非現金決済制御部118が、使用情報算出部119から使用情報を取得して、通信制御部115に受け渡す。そして、通信制御部115が、通信部19を介して、使用情報をサーバ5へ送信する。
【0066】
これにより、サーバ5では、通信制御部514が、ステップ152で送信された使用情報を受信する(ステップ551)。
次に、サーバ5では、リース料決定部515が、ステップ551で受信された使用情報に基づいて、記憶部52に記憶されたリース料決定情報521を検索することにより、精算システム1のリース料を決定する(ステップ552)。
次いで、サーバ5では、通信制御部115が、ステップ552で決定されたリース料を請求する請求情報をPOS端末10へ送信する(ステップ553)。
【0067】
これにより、POS端末10では、通信制御部115が、ステップ553で送信されたリース料を請求する請求情報を受信する(ステップ153)。
次に、POS端末10は、ステップ153で受信された請求情報が請求するリース料の決済があったかどうかを判定する(ステップ154)。具体的には、現金決済制御部117が、釣銭機20を使用したリース料の現金決済があったかどうかを判定し、非現金決済制御部118が、決済端末30を使用したリース料の非現金決済があったかどうかを判定する。
ステップ154でリース料の決済があったと判定されなければ、POS端末10は、処理をステップ156へ進める。
一方、ステップ154でリース料の決済があったと判定されれば、通信制御部115は、リース料の支払いに関する支払情報をサーバ5へ送信する(ステップ155)。
【0068】
これにより、サーバ5では、通信制御部514が、ステップ155で送信されたリース料の支払いに関する支払情報を受信する(ステップ554)。
次に、サーバ5では、未払い検知部516が、ステップ553で送信したリース料の請求情報に対して、ステップ554でリース料の支払情報が受信されず、リース料の支払いが遅延しているかどうかを判定する(ステップ555)。
ステップ555でリース料の支払いが遅延していると判定されなければ、サーバ5は、処理を終了する。
一方、ステップ555でリース料の支払いが遅延していると判定されれば、通信制御部514は、制限指示情報及び報知指示情報を、POS端末10へ送信する(ステップ556)。ここで、制限指示情報は、精算システム1の機能の制限を指示する情報であり、報知指示情報は、精算システム1のリース料の支払いが遅延している旨の報知を指示する情報である。
【0069】
これにより、POS端末10では、通信制御部115が、ステップ556で送信された制限指示情報及び報知指示情報を受信する(ステップ156)。すると、POS端末10では、制限指示情報の受信に応じて、現金決済制御部117が、釣銭機20の機能を制限する処理を行い、非現金決済制御部118が、決済端末30の機能を制限する処理を行う。また、報知指示情報の受信に応じて、表示制御部113が、精算システム1のリース料の支払いが遅延している旨を報知する処理を行う。
【0070】
[変形例]
上記では、精算システム1のリース料を、精算システム1の使用情報に基づいてリース料決定情報521を検索することで決定したが、精算システム1の使用情報に基づいてリース料を計算するための計算式を用いて計算することで決定してもよい。
【0071】
また、上記では設けなかったが、次のような機能を追加で設けてもよい。
サーバ5は、決済方法が現金決済であるか非現金決済であるかによって、精算システム1のリース料の決定方法を変えてもよい。
POS端末10は、精算システム1のリース料を決定するための情報を定期的に店舗に報知してもよい。ここで、精算システム1のリース料を決定するための情報には、精算システム1を使用した取引の数、精算システム1を使用した取引における現金での取引及び非現金での取引の割合等がある。
複数の店舗の精算システム1に対して共通のリース料を決定する場合、POS端末10は、精算システム1の使用情報に店舗情報を紐付けてもよい。
サーバ5は、精算システム1のリース料を決定するための情報を外部に提供してもよい。また、サーバ5は、このような情報の提供を許可するモードであるか許可しないモードであるかによって、精算システム1のリース料の決定方法を変えてもよい。
POS端末10がサーバ5へ使用情報を送信するタイミング又は周期は、ユーザが設定できるようにしてもよい。
POS端末10は、操作者等のランクに応じて実施可能な取引メニューを切り替えてもよい。
【0072】
更に、上記では、POS端末10が、精算システム1の使用情報を算出し、サーバ5が、この使用情報に基づいて精算システム1のリース料を決定することとしたが、これには限らない。例えば、POS端末10が、精算システム1を使用した取引が行われる都度、取引情報121をサーバ5へ送信し、サーバ5が、取引情報121に基づいて使用情報を算出して、この使用情報に基づいて精算システム1のリース料を決定することとしてもよい。即ち、上記では、使用情報算出部119を精算システム1に設け、リース料決定部515をサーバ5に設けたが、使用情報算出部119及びリース料決定部515をサーバ5に設けてもよい。
【0073】
更にまた、上記では、カード決済処理を行うサーバ5が、リース料の決定処理、リース料の請求処理、リース料の支払い処理を行うこととしたが、これには限らない。カード決済処理を行うサーバ5とは別の少なくとも1つのサーバが、リース料の決定処理、リース料の請求処理、リース料の支払い処理を行うこととしてもよい。
【0074】
[実施の形態の効果]
本実施の形態では、サーバ5が、精算システム1のリース料を、例えば精算システム1の使用量から決定するようにした。これにより、精算システム1を従量制で提供できるようになり、精算システム1を稼働率の低い場所でも導入し易くなった。
また、本実施の形態では、POS端末10が、決済端末30が非現金決済に関する情報を送信するための通信経路を使用して、精算システム1の使用情報をサーバ5へ送信するようにした。これにより、精算システム1が設置された店舗が、サーバ5を運営するセンターと新たに回線契約をする必要がなくなった。
更に、本実施の形態では、精算システム1の使用情報として釣銭機20及び決済端末30の集計情報を収集するようにした。これにより、情報分析して店舗に有益な情報が提供可能となった。
【符号の説明】
【0075】
1…精算システム、10…POS端末、11…制御部、111…記憶制御部、112…操作受付部、113…表示制御部、114…印刷制御部、115…通信制御部、116…読取制御部、117…現金決済制御部、118…非現金決済制御部、119…使用情報算出部、20…釣銭機、30…決済端末、5…サーバ、51…制御部、511…記憶制御部、512…操作受付部、513…表示制御部、514…通信制御部、515…リース料決定部、516…未払い検知部