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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024006764
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】シート貼付装置およびシート貼付方法
(51)【国際特許分類】
   B65C 9/26 20060101AFI20240110BHJP
   H01L 21/683 20060101ALI20240110BHJP
   B65C 1/04 20060101ALI20240110BHJP
【FI】
B65C9/26
H01L21/68 N
B65C1/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022107953
(22)【出願日】2022-07-04
(71)【出願人】
【識別番号】000102980
【氏名又は名称】リンテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100120592
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 崇裕
(74)【代理人】
【識別番号】100184712
【弁理士】
【氏名又は名称】扇原 梢伸
(74)【代理人】
【識別番号】100192223
【弁理士】
【氏名又は名称】加久田 典子
(72)【発明者】
【氏名】上道 厚史
【テーマコード(参考)】
3E095
5F131
【Fターム(参考)】
3E095AA01
3E095AA17
3E095BA03
3E095CA01
3E095DA03
3E095DA22
3E095DA42
3E095DA48
3E095DA54
3E095EA02
3E095EA05
3E095EA24
3E095FA12
5F131AA02
5F131BA32
5F131BA43
5F131BA52
5F131BA60
5F131CA70
5F131EC32
5F131EC62
5F131EC63
5F131EC64
5F131EC66
5F131EC69
(57)【要約】
【課題】接着シートの供給方向先端部や供給方向後端部が予期せぬ方向に折れ曲がって接着してしまうことを防止すること。
【解決手段】所定の供給方向SDに沿って供給された接着シートASの当該供給方向SDに沿う一端AS1側および他端AS2側のうち少なくとも一方に、被着体WKの外周面WK3からはみ出したはみ出し領域ASHが形成されるように、当該接着シートASを供給方向先端部ASF、供給方向中央部ASM、供給方向後端部ASRの順に外周面WK3に貼付する貼付手段20を備えたシート貼付装置EAにおいて、供給方向中央部ASMのはみ出し領域ASHを別の面WK1、WK2方向に折り曲げて貼付することなく、供給方向先端部ASFのはみ出し領域ASFおよび、供給方向後端部ASRのはみ出し領域ASHのうち少なくとも一方を、別の面WK1、WK2方向に折り曲げて貼付する第1はみ出し領域貼付手段30を備えている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の供給方向に沿って供給された接着シートの当該供給方向に沿う一端側および他端側のうち少なくとも一方に、被着体の所定の一面からはみ出したはみ出し領域が形成されるように、当該接着シートを供給方向先端部、供給方向中央部、供給方向後端部の順に前記一面に貼付する貼付手段を備えたシート貼付装置において、
前記供給方向中央部の前記はみ出し領域を別の面方向に折り曲げて貼付することなく、前記供給方向先端部の前記はみ出し領域および、前記供給方向後端部の前記はみ出し領域のうち少なくとも一方を、前記別の面方向に折り曲げて貼付する第1はみ出し領域貼付手段を備えていることを特徴とするシート貼付装置。
【請求項2】
前記接着シートは、所定のエネルギーによって変形可能に設けられ、
前記第1はみ出し領域貼付手段は、自身が前記別の面方向に折り曲げて貼付した前記はみ出し領域に前記所定のエネルギーを付与する第1エネルギー付与手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載のシート貼付装置。
【請求項3】
前記供給方向中央部の前記はみ出し領域を前記別の面方向に折り曲げて貼付する第2はみ出し領域貼付手段を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシート貼付装置。
【請求項4】
所定の供給方向に沿って供給された接着シートの当該供給方向に沿う一端側および他端側のうち少なくとも一方に、被着体の所定の一面からはみ出したはみ出し領域が形成されるように、当該接着シートを供給方向先端部、供給方向中央部、供給方向後端部の順に前記一面に貼付する貼付工程を実施するシート貼付方法において、
前記供給方向中央部の前記はみ出し領域を別の面方向に折り曲げて貼付することなく、前記供給方向先端部の前記はみ出し領域および、前記供給方向後端部の前記はみ出し領域のうち少なくとも一方を、前記別の面方向に折り曲げて貼付する第1はみ出し領域貼付工程を行うことを特徴とするシート貼付方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート貼付装置およびシート貼付方法に関する。
【背景技術】
【0002】
接着シートを被着体に貼付するシート貼付装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-30877号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されたテープ貼り付けシステム(シート貼付装置)において、ウェハW(被着体)の外周側面(一面)に保護テープ27(接着シート)を貼付して、当該接着シートの供給方向に沿う両端がはみ出したままの状態の中間製品を製造すると、この中間製品の段階で、接着シートの供給方向先端部や供給方向後端部が予期せぬ方向に折れ曲がって接着してしまい、その後、当該シート貼付装置で接着シートのはみ出した部分を所望の方向に折り曲げて最終製品を製作すると、接着シートの貼付不良を伴った最終製品が製造されてしまうという不都合を発生する。
【0005】
本発明の目的は、接着シートの供給方向先端部や供給方向後端部が予期せぬ方向に折れ曲がって接着してしまうことを防止することができるシート貼付装置およびシート貼付方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、請求項に記載した構成を採用した。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、供給方向中央部のはみ出し領域を別の面方向に折り曲げて貼付することなく、供給方向先端部のはみ出し領域および、供給方向後端部のはみ出し領域のうち少なくとも一方を、別の面方向に折り曲げて貼付するので、シート貼付装置で最終製品を製作するまでの間に、接着シートの供給方向先端部や供給方向後端部が予期せぬ方向に折れ曲がって接着してしまうことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態に係るシート貼付装置の説明図および同装置の動作説明図。
図2】シート貼付装置の説明図および同装置の動作説明図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、本実施形態におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、所定平面内の軸とし、Z軸は、前記所定平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、Y軸と平行な矢印DR方向から観た場合を基準とし、図を指定することなく方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸と平行な図1中手前方向で「後」がその逆方向とする。なお、図1(B)は、図1(A)のAA矢視図、図2(D)は、図1(A)のBB矢視図、図2(E)は、図1(A)のCC矢視図。
【0010】
本発明のシート貼付装置EAは、接着シートASを所定の供給方向SDに沿って供給する供給工程を実施する供給手段10と、供給方向SDに沿って供給された接着シートASの当該供給方向SDに沿う一端AS1側(図2(C)参照)および他端AS2側の両方に、被着体WKの所定の一面としての外周面WK3からはみ出したはみ出し領域ASHが形成されるように、当該接着シートASを供給方向先端部ASF、供給方向中央部ASM、供給方向後端部ASRの順に外周面WK3に貼付する貼付工程を実施する貼付手段20と、供給方向中央部ASMのはみ出し領域ASHを一方の面WK1および他方の面WK2方向に折り曲げて貼付することなく、供給方向先端部ASFのはみ出し領域ASHおよび、供給方向後端部ASRのはみ出し領域ASHの両方を、一方の面WK1および他方の面WK2方向に折り曲げて貼付する第1はみ出し領域貼付工程を実施する第1はみ出し領域貼付手段30と、供給方向中央部ASMのはみ出し領域ASHを一方の面WK1および他方の面WK2方向に折り曲げて貼付する第2はみ出し領域貼付工程を実施する第2はみ出し領域貼付手段40とを備え、被着体WKとシート貼付装置EAとを相対移動させる移動工程を実施する移動手段50の近傍に配置されている。
なお、本実施形態の接着シートASは、所定のエネルギーとしての熱によって変形するものが採用されている。
また、本実施形態の被着体WKは、被着体中心WKCを中心とする円形形状のものが採用されている。
【0011】
供給手段10は、当該供給手段10を構成する各部材を直接的または間接的に支持する支持部材11と、接着シートASが帯状の剥離シートRLに仮着された原反RSを支持する支持ローラ12と、原反RSを案内するガイドローラ13と、剥離縁14Aで剥離シートRLを折り返し、当該剥離シートRLから接着シートASを剥離する剥離手段としての剥離板14と、駆動機器としての回動モータ15Aの図示しない出力軸に支持され、ピンチローラ15Bとで剥離シートRLを挟み込む駆動ローラ15と、図示しない駆動機器の出力軸に支持され、シート貼付装置EAの自動運転が行われている間、ピンチローラ15Bとの間に存在する剥離シートRLに常に所定の張力を付与し、当該剥離シートRLを回収する回収手段としての回収ローラ16と、被着体WKに貼付される接着シートASに張力を付与する張力付与手段17とを備えている。
張力付与手段17は、トルク制御が可能な駆動機器としての回動モータ17Aと、その図示しない出力軸に支持され、ピンチローラ17Bとで原反RSを挟み込む駆動ローラ17Cとを備えている。
【0012】
貼付手段20は、図示しないブラケットに回転可能に支持された押圧部材としての押圧ローラ21を備えている。
なお、本実施形態では、押圧ローラ21は、図1(A)中二点鎖線で示すように、被着体WKの被着体中心WKCが第1基準位置RP1に配置された際、供給手段10から供給された接着シートASを当該被着体WKの外周面WK3に押圧可能な位置に配置されている。
【0013】
第1はみ出し領域貼付手段30は、駆動機器としての直動モータ31と、その出力軸31Aに支持された第1ブラケット32と、第1ブラケット32に揺動自在に支持され、押圧部材としての挟み込みローラ34をそれぞれ1体ずつ回転可能に支持する2体の第2ブラケット33と、挟み込みローラ34を相互に接近させる方向に付勢する付勢手段としてのコイルスプリング35と、自身が一方の面WK1および他方の面WK2方向に折り曲げて貼付したはみ出し領域ASHすなわち、供給方向先端部ASFのはみ出し領域ASHおよび、供給方向後端部ASRのはみ出し領域ASHの両方に熱を付与する第1エネルギー付与手段36とを備えている。
第1エネルギー付与手段36は、第2ブラケット33にそれぞれ支持され、コイルヒータやヒートパイプの加熱側等の図示しない加熱機器で加熱した熱気を吹き付ける2体の第1熱風送風機36Aを備えている。
【0014】
第2はみ出し領域貼付手段40は、供給方向中央部ASMのはみ出し領域ASHに所定のエネルギーとしての熱を付与する第2エネルギー付与手段41と、図示しないブラケットに回転可能に支持された押圧部材としての第1、第2、第3押圧ローラ42、43、44とを備えている。
第2エネルギー付与手段41は、図示しないブラケットに支持され、コイルヒータやヒートパイプの加熱側等の図示しない加熱機器で加熱した熱気を吹き付ける第2熱風送風機41Aを備えている。
なお、第2熱風送風機41Aは、図1(A)中二点鎖線で示すように、被着体WKの被着体中心WKCが第2基準位置RP2に配置された際、当該被着体WKの外周面WK3に貼付された接着シートASにおける供給方向中央部ASMのはみ出し領域ASHに熱気を吹き付け可能な位置に配置されている。
第1~第3押圧ローラ42~44は、図2(D)~(F)に示すように、それぞれ上下一対とされ、図1(A)中二点鎖線で示すように、被着体WKの被着体中心WKCが第2基準位置RP2に配置された際、当該被着体WKの外周面WK3に貼付された接着シートASのはみ出し領域ASHを、それぞれ一方の面WK1方向および他方の面WK2方向に折り曲げ可能な位置に配設されている。本実施形態では、第1~第3押圧ローラ42~44は、Z軸に対してそれぞれ30度、60度、90度第2基準位置RP2方向に傾斜した回転軸を中心に回転するようになっている。
【0015】
移動手段50は、駆動機器としてのリニアモータ51と、そのスライダ51Aに支持された駆動機器としての回動モータ52と、その出力軸52Aに支持され、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧手段(保持手段)によって吸着保持が可能な支持面53Aを有する支持テーブル53とを備えている。支持テーブル53は、回動モータ52によってテーブル中心53Cを中心に回転する構成となっている。
【0016】
以上のシート貼付装置EAの動作を説明する。
先ず、図1(A)中実線で示す初期位置に各部材が配置されたシート貼付装置EAに対し、当該シート貼付装置EAの使用者(以下、単に「使用者」という)が同図のように原反RSをセットした後、操作パネルやパーソナルコンピュータ等の図示しない操作手段を介して自動運転開始の信号を入力する。すると、供給手段10が回動モータ15A、17Aを駆動し、原反RSを繰り出して図1(A)に示すように、先頭の接着シートASの供給方向先端部ASFが剥離板14の剥離縁14Aで所定長さ剥離されると、回動モータ15A、17Aの駆動を停止する。
【0017】
次いで、使用者または多関節ロボットやベルトコンベア等の図示しない搬送手段が、図1(A)に示すように、被着体中心WKCがテーブル中心53Cと重なるように、被着体WKを支持面53A上に載置すると、移動手段50が図示しない減圧手段を駆動し、当該支持面53Aでの吸着保持を開始する。その後、移動手段50がリニアモータ51を駆動し、支持テーブル53を左方へ移動させて図1(A)中二点鎖線で示すように、テーブル中心53C(被着体中心WKC)が第1基準位置RP1と一致すると、リニアモータ51の駆動を停止する。次に、供給手段10および移動手段50が回動モータ15A、17A、52を駆動し、上方から見下ろした上面視で反時計回転方向RDに被着体WKを回転させつつ接着シートASを供給方向SDに沿って供給する。これにより、接着シートASは、押圧ローラ21によって押圧され、図2(C)に示すように、はみ出し領域ASHが形成された状態で外周面WK3に貼付されていく。
【0018】
そして、図1(A)中二点鎖線で示すように、外周面WK3に貼付された接着シートASの供給方向先端部ASFが挟み込みローラ34の前方所定位置に到達すると、供給手段10および移動手段50が回動モータ15A、17A、52の駆動を停止する。次いで、第1はみ出し領域貼付手段30が直動モータ31を駆動し、図1(B)中二点鎖線および図2(A)に示すように、挟み込みローラ34を前進させて供給方向先端部ASFのはみ出し領域ASHを、一方の面WK1および他方の面WK2方向に折り曲げて貼付する。その後、挟み込みローラ34によって一方の面WK1および他方の面WK2に貼付された供給方向先端部ASFのはみ出し領域ASHの上方および下方に各第1熱風送風機36Aが到達すると、第1はみ出し領域貼付手段30が直動モータ31の駆動を停止する。
【0019】
次に、第1はみ出し領域貼付手段30が第1熱風送風機36Aを駆動し、一方の面WK1および他方の面WK2方向に貼付された供給方向先端部ASFのはみ出し領域ASHに熱気を吹き付け、供給方向先端部ASFを被着体WKの外縁形状に変形させる。そして、供給方向先端部ASFの上記の変形が完了すると、第1はみ出し領域貼付手段30が第1熱風送風機36Aの駆動を停止した後、直動モータ31を駆動し、挟み込みローラ34を初期位置に復帰させる。
【0020】
次いで、供給手段10および移動手段50が回動モータ15A、17A、52を駆動し、上面視で反時計回転方向RDに被着体WKを回転させつつ接着シートASを供給方向SDに沿って供給し、先頭の接着シートASに続く次の接着シートASの供給方向先端部ASFが剥離板14の剥離縁14Aで所定長さ剥離されると、供給手段10が回動モータ15A、17Aの駆動を停止する。その後、外周面WK3に貼付された接着シートASの供給方向後端部ASRが挟み込みローラ34の前方所定位置に到達すると、移動手段50が回動モータ52の駆動を停止する。次に、第1はみ出し領域貼付手段30が直動モータ31を駆動し、図1(B)中二点鎖線および図2(B)に示すように、挟み込みローラ34を前進させて供給方向後端部ASRのはみ出し領域ASHを、一方の面WK1および他方の面WK2方向に折り曲げて貼付する。そして、挟み込みローラ34によって一方の面WK1および他方の面WK2に貼付された供給方向後端部ASRのはみ出し領域ASHの上方および下方に各第1熱風送風機36Aが到達すると、第1はみ出し領域貼付手段30が直動モータ31の駆動を停止する。
【0021】
次いで、第1はみ出し領域貼付手段30が第1熱風送風機36Aを駆動し、一方の面WK1および他方の面WK2方向に貼付された供給方向後端部ASRのはみ出し領域ASHに熱気を吹き付け、当該供給方向後端部ASRを被着体WKの外縁形状(正確には、被着体WKの外縁に貼付された接着シートASの供給方向先端部ASFの形状)に変形させる。その後、供給方向後端部ASRの上記の変形が完了して中間製品が形成されると、第1はみ出し領域貼付手段30が第1熱風送風機36Aの駆動を停止した後、直動モータ31を駆動し、挟み込みローラ34を初期位置に復帰させる。
【0022】
次に、移動手段50がリニアモータ51を駆動し、支持テーブル53を左方へ移動させて図1(A)中二点鎖線で示すように、テーブル中心53C(被着体中心WKC)が第2基準位置RP2と一致すると、リニアモータ51の駆動を停止する。そして、第2はみ出し領域貼付手段40および移動手段50が第2熱風送風機41Aおよび回動モータ52を駆動し、上面視で反時計回転方向RDに被着体WKを回転させながら第2熱風送風機41Aから熱気を吹き出す。これにより、接着シートASの供給方向中央部ASMは、熱風送風機42から吹き付けられた熱気によって変形し、当該供給方向中央部ASMのはみ出し領域ASHが一方の面WK1および他方の面WK2方向に折り曲がり、続いて、図2(D)~(F)に示すように、第1~第3押圧ローラ42~44によって、一方の面WK1および他方の面WK2に押圧されて貼付される。
【0023】
次いで、図2(F)に示すように、供給方向中央部ASM全体が第3押圧ローラ44によって一方の面WK1および他方の面WK2に貼付され、一体物UP(最終製品)が形成されると、第2はみ出し領域貼付手段40および移動手段50が第2熱風送風機41Aおよび回動モータ52の駆動を停止する。その後、移動手段50がリニアモータ51を駆動し、支持テーブル53を初期位置に復帰させた後、図示しない減圧手段の駆動を停止し、支持面53Aでの吸着保持を解除する。次に、使用者または図示しない搬送手段が一体物UPをめっき工程やドライエッチング工程等の次工程に搬送し、以降上記同様の動作が繰り返される。
【0024】
以上のような実施形態によれば、供給方向中央部ASMのはみ出し領域ASHを一方の面WK1および他方の面WK2方向に折り曲げて貼付することなく、供給方向先端部ASFのはみ出し領域ASHおよび、供給方向後端部ASRのはみ出し領域ASHの両方を、一方の面WK1および他方の面WK2方向に折り曲げて貼付するので、シート貼付装置EAで最終製品を製作するまでの間に、接着シートASの供給方向先端部ASFや供給方向後端部ASRが予期せぬ方向に折れ曲がって接着してしまうことを防止することができる。
【0025】
本発明における手段および工程は、それら手段および工程について説明した動作、機能または工程を果たすことができる限りなんら限定されることはなく、まして、前記実施形態で示した単なる一実施形態の構成物や工程に全く限定されることはない。例えば、貼付手段は、所定の供給方向に沿って供給された接着シートの当該供給方向に沿う一端側および他端側のうち少なくとも一方に、被着体の所定の一面からはみ出したはみ出し領域が形成されるように、当該接着シートを供給方向先端部、供給方向中央部、供給方向後端部の順に一面に貼付可能なものであればどんなものでもよく、出願当初の技術常識に照らし合わせてその技術範囲内のものであればなんら限定されることはない(その他の手段および工程も同じ)。
【0026】
供給手段10は、帯状の剥離シートRLに仮着された帯状の接着シート基材に閉ループ状または短寸幅方向全体の切込が形成されることで、その切込で仕切られた所定の領域が接着シートASとされた原反RSから当該接着シートASを剥離して供給してもよいし、帯状の剥離シートRLに帯状の接着シート基材が仮着された帯状接着シート原反を採用し、当該帯状接着シート原反を繰り出す途中で、接着シート基材に閉ループ状または短寸幅方向全体の切込を切断手段としての切断刃で形成し、その切込で仕切られた所定の領域が接着シートASとされた原反RSから当該接着シートASを剥離して供給してもよいし、帯状の剥離シートRLに帯状の接着シートASが仮着された原反RSから当該帯状の接着シートASを剥離して供給してもよいし、巻回されることなく、例えばファンフォールド折りにされた原反RSから接着シートASを剥離して供給してもよいし、巻回することなく、例えばファンフォールド折りにしたり、シュレッダ等で切り刻んだり、無造作に集積したりして剥離シートRLを回収する回収手段を採用してもよいし、回収手段を採用しなくてもよいし、剥離シートRLに仮着されていない接着シートASを繰り出して供給してもよいし、被着体WKに貼付した接着シートASを所定の長さに切断する切断手段を備えていてもよいし、弾性変形が可能な接着シートASが採用された場合、当該接着シートASを被着体WKに貼付する際、回動モータ17Aを駆動し、駆動ローラ17Cを介して接着シートASから加わるトルクを検知して、当該トルクが所定の値となるようにしながら接着シートASを供給することで、被着体WKに貼付される接着シートASに張力を付与してもよいし、本発明のシート貼付装置EAに備わっていてもよいし、備わっていなくてもよく、本発明のシート貼付装置EAに備わっていない場合、他の装置や使用者が所定の供給方向に沿って接着シートASを供給すればよい。
張力付与手段17は、原反RSや接着シートASを摺動可能に把持し、この把持力を調整して被着体WKに貼付される接着シートASに張力を付与したり、トルク制御ができない回動モータ17Aが採用されたりしてもよいし、接着シートASの特性、特質、性質、材質、組成、構成、形状、寸法および重量や、雰囲気の条件、その他の要因等の諸条件を考慮して接着シートASに付与する所定の張力を使用者が任意に決定することができるし、本発明のシート貼付装置EAに備わっていてもよいし、備わっていなくてもよい。
なお、上記の実施形態では、張力付与手段17を供給手段10の構成物として説明したが、当該張力付与手段17は、供給手段10の構成物ではなく独立した構成されてもよく、例えば、剥離板14と押圧ローラ21との間に位置し、被着体WKに貼付される接着シートASに張力を付与してもよい。
【0027】
貼付手段20は、供給方向SDに沿って供給された接着シートASの当該供給方向SDに沿う一端AS1側のみに、被着体WKの外周面WK3からはみ出したはみ出し領域ASHが形成されるように、当該接着シートASを供給方向先端部ASF、供給方向中央部ASM、供給方向後端部ASRの順に外周面WK3に貼付してもよいし、供給方向SDに沿って供給された接着シートASの当該供給方向SDに沿う他端AS2側のみに、被着体WKの外周面WK3からはみ出したはみ出し領域ASHが形成されるように、当該接着シートASを供給方向先端部ASF、供給方向中央部ASM、供給方向後端部ASRの順に外周面WK3に貼付してもよいし、接着シートASを貼付する一面が一方の面WK1や他方の面WK2やその他の面でもよいし、押圧ローラ21に代えてまたは併用して、ガイド板、回行ベルト、エアの吹付け、チャックシリンダやチャックモータ等を採用し、上記のように接着シートASを外周面WK3に貼付してもよいし、被着体WKに接着シートASを貼付する際、当該被着体WKを支持テーブル53とで挟み込む押え手段を備えていてもよいし、移動手段50による被着体WKとの相対移動ではなく、例えば、他の装置や図示しない駆動機器等による被着体WKとの相対移動によって、外周面WK3に接着シートASを貼付してもよいし、接着シートASの供給方向先端部ASFと供給方向後端部ASRとが重なり合うようにして当該接着シートASを被着体WKの外周面WK3に貼付したり、接着シートASの供給方向先端部ASF側の先端縁と、供給方向後端部ASRの後端縁とが接触するように突き合わせ、当該接着シートASを被着体WKの外周面WK3に貼付したり、接着シートASの供給方向先端部ASF側の先端縁と、供給方向後端部ASRの後端縁との間に隙間ができるように突き合わせ、当該接着シートASを被着体WKの外周面WK3に貼付したりしてもよい。
【0028】
第1はみ出し領域貼付手段30は、供給方向中央部ASMのはみ出し領域ASHを別の面としての一方の面WK1および他方の面WK2に貼付することなく、供給方向先端部ASFのはみ出し領域ASHのみを、一方の面WK1および他方の面WK2方向に折り曲げて貼付してもよいし、供給方向中央部ASMのはみ出し領域ASHを別の面としての一方の面WK1および他方の面WK2に貼付することなく、供給方向後端部ASRのはみ出し領域ASHのみを、一方の面WK1および他方の面WK2方向に折り曲げて貼付してもよいし、被着体WKに貼付された接着シートASの供給方向先端部ASFおよび供給方向後端部ASRのうち少なくとも一方のはみ出し領域ASHを折り曲げて貼付する別の面は、一方の面WK1のみでもよいし、他方の面WK2のみでもよいし、その他の面でもよく、貼付手段20が接着シートASを貼付する一面とは異なる別の面であればどのような面であってもよいし、ローラ、ガイド板、回行ベルト、エアの吹付け、チャックシリンダやチャックモータ等を採用し、被着体WKに貼付された接着シートASのはみ出し領域ASHを別の面方向に折り曲げて貼付してもよいし、挟み込みローラ34が上下一対でなく、一方の面WK1側のみまたは他方の面WK2側のみに設けられていてもよいし、直動モータ31や挟み込みローラ34に代えてまたは併用して、ガイド板、回行ベルト、エアの吹付け、チャックシリンダやチャックモータ等を採用し、接着シートASの供給方向先端部ASFおよび供給方向後端部ASRのうち少なくとも一方のはみ出し領域ASHを別の面方向に折り曲げて貼付してもよいし、挟み込みローラ34等の材質が、ゴムや樹脂等の弾性変形が可能なもので構成されていたり、金属や硝子等の弾性変形が不能なもので構成されていたりしてもよいし、供給方向先端部ASFおよび供給方向後端部ASRのうち少なくとも一方のはみ出し領域ASHを別の面方向に折り曲げて貼付する際、被着体WKを支持テーブル53とで挟み込む押え手段を備えていてもよいし、自身が別の面方向に折り曲げて貼付したはみ出し領域が、給方向先端部ASFのはみ出し領域ASHであった場合、給方向先端部ASFのはみ出し領域ASHのみに、所定のエネルギーを付与する第1エネルギー付与手段36を備えていてもよいし、自身が別の面方向に折り曲げて貼付したはみ出し領域が、給方向後端部ASRのはみ出し領域ASHであった場合、給方向後端部ASRのはみ出し領域ASHのみに、所定のエネルギーを付与する第1エネルギー付与手段36を備えていてもよいし、接着シートASが所定のエネルギーによって変形するものが採用されている場合、供給方向先端部ASFおよび供給方向後端部ASRのうち少なくとも一方のはみ出し領域ASHを第1エネルギー付与手段36のみで一方の面WK1および他方の面WK2方向に折り曲げて貼付してもよい。
第1エネルギー付与手段36は、所定のエネルギーとして、紫外線、赤外線、可視光線、音波、X線またはガンマ線等の電磁波や、熱湯や熱風等の熱等を付与するものでもよく、接着シートASの特性、特質、性質、材質、組成および構成等を考慮して当該接着シートを変形させることができるものであればどのようなエネルギーを付与するものであってもよいし、前記実施形態で示した位置以外の位置に設けられていてもよく、供給方向先端部ASFおよび供給方向後端部ASRのはみ出し領域ASHに所定のエネルギーを付与可能な位置であればどこに設けられていてもよく、例えば、挟み込みローラ34の内部に設けられていてもよいし、第2ブラケット33以外のものに支持されていてもよいし、本発明のシート貼付装置EAに備わっていてもよいし、備わっていなくてもよい。
【0029】
第2はみ出し領域貼付手段40は、供給方向中央部ASMのはみ出し領域ASHを、一方の面WK1方向のみに折り曲げて貼付したり、供給方向中央部ASMのはみ出し領域ASHを、他方の面WK2方向のみに折り曲げて貼付したりしてもよいし、第1、第2、第3押圧ローラ42、43、44を採用せずに、第2エネルギー付与手段41のみによって供給方向中央部ASMのはみ出し領域ASHを折り曲げ、当該はみ出し領域ASHを被着体WKの別の面に貼付してもよいし、第2エネルギー付与手段41を採用せずに、第1、第2、第3押圧ローラ42、43、44のみによって供給方向中央部ASMのはみ出し領域ASHを折り曲げ、当該はみ出し領域ASHを被着体WKの別の面に貼付してもよいし、繰出方向中央部ASMのはみ出し領域ASHに一括で所定のエネルギーを付与することで、当該繰出方向中央部ASMのはみ出し領域ASHを一括で別の面方向に折り曲げて貼付する構成でもよいし、第1、第2、第3押圧ローラ42、43、44が上下一対でなく、一方の面WK1側のみまたは他方の面WK2側のみに設けられていてもよいし、第1、第2、第3押圧ローラ42、43、44のZ軸に対する傾斜角度が、例えば、それぞれ15度、45度、91度等どのような傾斜角度でもよいし、前記実施形態では、第1、第2、第3押圧ローラ42、43、44によって、3段階にして供給方向中央部ASMのはみ出し領域ASHを別の面方向に折り曲げて貼付したが、4段階以上にしたり、2段階にしたり、1段階にしたりして、供給方向中央部ASMのはみ出し領域ASHを別の面方向に折り曲げて貼付してもよいし、第1、第2、第3押圧ローラ42、43、44に代えてまたは併用して、ガイド板、回行ベルト、エアの吹付け、チャックシリンダやチャックモータ等を採用し、供給方向中央部ASMのはみ出し領域ASHを別の面方向に折り曲げて貼付してもよいし、移動手段50による被着体WKとの相対移動ではなく、例えば、他の装置や図示しない駆動機器等による被着体WKとの相対移動によって、供給方向中央部ASMのはみ出し領域ASHを別の面方向に折り曲げて貼付してもよいし、第1はみ出し領域貼付手段30によって別の面方向に折り曲げて貼付されなかった供給方向先端部ASFまたは供給方向後端部ASRを、別の面方向に折り曲げて貼付してもよいし、繰出方向中央部ASMのはみ出し領域ASHを一括で別の面方向に折り曲げて貼付してもよいし、供給方向中央部ASMのはみ出し領域ASHを別の面方向に折り曲げて貼付する際、被着体WKを支持テーブル53とで挟み込む押え手段を備えていてもよいし、本発明のシート貼付装置EAに備わっていてもよいし、備わっていなくてもよい。
第2エネルギー付与手段41は、所定のエネルギーとして、紫外線、赤外線、可視光線、音波、X線またはガンマ線等の電磁波や、熱湯や熱風等の熱等を付与するものでもよく、接着シートASの特性、特質、性質、材質、組成および構成等を考慮して当該接着シートを変形させることができるものであればどのようなエネルギーを付与するものであってもよいし、前記実施形態で示した位置以外の位置に設けられていてもよく、供給方向中央部ASMのはみ出し領域ASHに所定のエネルギーを付与可能な位置であればどこに設けられていてもよい。
【0030】
移動手段50は、保持面53Aでの吸着保持ができない支持テーブル53が採用されてもよいし、リニアモータ51、回動モータ52および支持テーブル53に代えてまたは併用して、例えば、他の装置や図示しない駆動機器等によって、貼付手段20、第1はみ出し領域貼付手段30または第2はみ出し領域貼付手段40に対して被着体WKを移動させ、接着シートASを被着体WKに貼付してもよいし、本発明のシート貼付装置EAに備わっていてもよいし、備わっていなくてもよい。
【0031】
シート貼付装置EAは、1つまたは複数の被着体WKに1枚の接着シートASを貼付したり、1つまたは複数の被着体WKに複数の接着シートASを貼付したりしてもよいし、被着体WKの一方の面WK1側、他方の面WK2側および外周面WK3側のうち少なくとも1カ所に、金属、硝子、樹脂、他の接着シート等の支持部材を配置したり貼付したりして、接着シートASで当該被着体WKと支持部材とを一体化させてもよいし、被着体WKの一方の面WK1側、他方の面WK2側および外周面WK3側のうち少なくとも1カ所に、支持部材を配置する支持部材配置手段を備えていてもよい。
【0032】
接着シートは、紫外線、赤外線、可視光線、音波、X線またはガンマ線等の電磁波や、熱湯や熱風等の熱等を所定のエネルギーとして変形するものが採用されたり、弾性変形するものや弾性変形しないものが採用されたり、所定のエネルギーによって変形しないものが採用されたりしてもよい。
所定のエネルギーによって変形する接着シートASとしては、収縮を伴って変形したり、膨張を伴って変形したり、収縮も膨張も伴うことなく変形したりするものでもよい。
被着体WKは、一方の面WK1側および他方の面WK2側のうち少なくとも一方に、環状または非環状の凸部が形成されていてもよいし、一方の面WK1側および他方の面WK2側のうち少なくとも一方に支持部材が取り付けられていてもよい。
【0033】
本発明における接着シートAS、支持部材および被着体WKの材質、種別、形状等は、特に限定されることはない。例えば、接着シートAS、支持部材および被着体WKは、円形、楕円形、三角形や四角形等の多角形、その他の形状であってもよいし、接着シートASは、感圧接着性、感熱接着性等の接着形態のものであってもよく、感熱接着性の接着シートASが採用された場合は、当該接着シートASを加熱する適宜なコイルヒータやヒートパイプの加熱側等の加熱手段を設けるといった適宜な方法で接着されればよい。また、このような接着シートASは、例えば、接着剤層だけの単層のもの、基材と接着剤層とが積層された2層のもの、基材と接着剤層との間に1または複数の中間層が積層された3層または3層以上のもの、基材の上面に1または複数のカバー層が積層された3層または3層以上のもの、基材、中間層またはカバー層が剥離可能に設けられたもの、接着剤層のみからなる単層の両面接着シート、1または複数の中間層の両最外面に接着剤層が積層された両面接着シート等、どのようなものでもよい。さらに、被着体WKとしては、例えば、食品、樹脂容器、シリコン半導体ウエハや化合物半導体ウエハ等の半導体ウエハ、回路基板、光ディスク等の情報記録基板、ガラス板、鋼板、陶器、木板または樹脂等の単体物であってもよいし、それら2つ以上で形成された複合物であってもよく、任意の形態の部材や物品なども対象とすることができる。なお、接着シートASや他の接着シートは、機能的、用途的な読み方に換え、例えば、情報記載用ラベル、装飾用ラベル、保護シート、ダイシングテープ、ダイアタッチフィルム、ダイボンディングテープ、記録層形成樹脂シート等の任意のシート、フィルム、テープ等でもよい。
【0034】
前記実施形態における駆動機器は、回動モータ、直動モータ、リニアモータ、単軸ロボット、2軸または3軸以上の関節を備えた所謂多関節ロボット等の電動機器、エアシリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダおよびロータリシリンダ等のアクチュエータ等が単体で採用されてもよいし、それら電動機器やアクチュエータ等が直接的又は間接的に組み合わされたものが採用されてもよいし、それら電動機器やアクチュエータ等の出力部に対するトルク制御や速度制御等が可能なものや不能なものが採用されてもよい。
【0035】
前記実施形態において、何らかの物体(以下「物体A」という)および当該物体Aに対して移動する物体(以下「物体B」という)すなわち、相対移動する物体Aおよび物体Bは、移動することのない物体Aに対して物体Bが移動してもよいし、移動することのない物体Bに対して物体Aが移動してもよいし、物体Aおよび物体Bの両方が移動してもよいく、移動によって達成される結果が同じであれば、物体Aおよび物体Bの何れが移動してもよいし、ローラ等の回転部材が採用されている場合、当該回転部材を回転駆動させる駆動機器を備えてもよいし、回転部材の表面や回転部材自体をゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、回転部材の表面や回転部材自体を変形しない部材で構成してもよいし、ローラの代わりに回転するまたは回転しないシャフトやブレード等の他の部材を採用してもよいし、押圧ローラや押圧ヘッド等の押圧手段や押圧部材といった被押圧物を押圧するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、ローラ、丸棒、ブレード材、ブラシ状部材の他、大気やガス等の気体の吹き付けによるものを採用してもよいし、押圧するものをゴム、樹脂、スポンジ等の変形可能な部材で構成してもよいし、金属や硝子等の変形しない部材で構成してもよいし、剥離板や剥離ローラ等の剥離手段や剥離部材といった被剥離物を剥離するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、板状部材、丸棒、ローラ等の部材を採用してもよいし、剥離するものをゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、変形しない部材で構成してもよいし、支持(保持)手段や支持(保持)部材等の被支持部材(被保持部材)を支持(保持)するものが採用されている場合、メカチャックやチャックシリンダ等の把持手段、クーロン力、接着剤(接着シート、接着テープ)、粘着剤(粘着シート、粘着テープ)、磁力、ベルヌーイ吸着、吸引吸着、駆動機器等で被支持部材を支持(保持)する構成を採用してもよいし、切断手段や切断部材等の被切断部材を切断または、被切断部材に切込や切断線を形成するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、カッター刃、レーザカッタ、イオンビーム、火力、熱、水圧、電熱線、気体や液体等の吹付け等で切断するものを採用したり、適宜な駆動機器を組み合わせたもので切断するものを移動させて切断するようにしたりしてもよいし、付勢手段が採用されている場合、ばね、ゴム、樹脂または駆動機器等で構成してもよい。
【符号の説明】
【0036】
EA…シート貼付装置
20…貼付手段
30…第1はみ出し領域貼付手段
36…第1エネルギー付与手段
40…第2はみ出し領域貼付手段
AS…接着シート
ASF…供給方向先端部
ASH…はみ出し領域
ASM…供給方向中央部
ASR…供給方向後端部
AS1…一端
AS2…他端
SD…供給方向
WK…被着体
WK1…一方の面(別の面)
WK2…他方の面(別の面)
WK3…外周面(一面)
図1
図2