(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024067651
(43)【公開日】2024-05-17
(54)【発明の名称】重心調整装置および垂直昇降型高所作業車
(51)【国際特許分類】
B66F 9/06 20060101AFI20240510BHJP
【FI】
B66F9/06 P
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022177885
(22)【出願日】2022-11-07
(71)【出願人】
【識別番号】000000549
【氏名又は名称】株式会社大林組
(71)【出願人】
【識別番号】596018931
【氏名又は名称】マルマテクニカ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】森野 弘之
(72)【発明者】
【氏名】羽立 征治
(72)【発明者】
【氏名】安達 千紘
(72)【発明者】
【氏名】飯塚 祐一郎
【テーマコード(参考)】
3F333
【Fターム(参考)】
3F333AA08
3F333AB03
3F333AC02
3F333CA08
3F333FA09
(57)【要約】
【課題】垂直昇降型高所作業車の安定性を高める重心調整装置、および、該重心調整装置を備えた垂直昇降型高所作業車を提供する。
【解決手段】垂直昇降型高所作業車10は、走行可能な車両本体11と車両本体11に対して昇降可能なデッキ13とを備える。また、垂直昇降型高所作業車10は、重心位置を調整する重心調整装置30を備える。重心調整装置30は、水平方向に対する車両本体11の傾きを示す傾斜角を検出する傾斜角検出器31と、デッキ13における荷重を検出する荷重検出器32と、車両本体11に支持されて、車両本体11の走行面16に対して接離可能なウェイト37と、傾斜角と荷重とに基づいて、上面視における車両本体11の中心位置が重心位置となるように走行面16に対するウェイト37の接離を制御する処理回路を有する制御装置50と、を有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行可能な車両本体と前記車両本体に対して昇降可能なデッキとを備える垂直昇降型高所作業車の重心位置を調整する重心調整装置であって、
水平方向に対する前記車両本体の傾きを示す傾斜角を検出する傾斜角検出器と、
前記デッキにおける荷重を検出する荷重検出器と、
前記車両本体に支持されて、前記車両本体の走行面に対して接離可能なウェイトと、
前記傾斜角と前記荷重とに基づいて、上面視における前記車両本体の中心位置が重心位置となるように前記走行面に対する前記ウェイトの接離を制御する処理回路を有する制御装置と、を有する
重心調整装置。
【請求項2】
前記ウェイトは、前記走行面を走行可能な車輪を有する
請求項1に記載の重心調整装置。
【請求項3】
前記車両本体の前側および後側の各々における左右両側に前記ウェイトを有する
請求項2に記載の重心調整装置。
【請求項4】
前記車両本体に連結されるブラケットと、
前記ブラケットに連結されて、前記ウェイトを昇降可能なシリンダと、を備え、
前記制御装置は、前記シリンダを制御することにより前記ウェイトの接離を制御する
請求項1~3のいずれか一項に記載の重心調整装置。
【請求項5】
走行可能な車両本体と前記車両本体に対して昇降可能なデッキとを備える垂直昇降型高所作業車であって、
水平方向に対する前記車両本体の傾きを示す傾斜角を検出する傾斜角検出器と、
前記デッキにおける荷重を検出する荷重検出器と、
前記車両本体に支持されて、前記車両本体の走行面に対して接離可能なウェイトと、
前記傾斜角と前記荷重とに基づいて、上面視における前記車両本体の中心位置が重心位置となるように前記走行面に対する前記ウェイトの接離を制御する処理回路を有する制御装置と、を有する重心調整装置を備える
垂直昇降型高所作業車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、垂直昇降型高所作業車の重心位置を調整する重心調整装置、および、該重心調整装置を備えた垂直昇降型高所作業車に関する。
【背景技術】
【0002】
自走式の垂直昇降型高所作業車は、自車に搭載したバッテリーを動力源として、走行可能に、また、デッキの昇降が可能に構成されている。また、特許文献1には、車両本体に対する前側にデッキが張り出し可能に構成された垂直昇降型高所作業車において、車両本体の後側にカウンターウェイトを配設することで、重心の偏りを抑えて安定性を高める技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の技術は、車両本体の後側に重心が偏ることが想定される垂直昇降型高所作業車に適用することが困難である。そのため、ウェイトを利用した安定性の向上技術には、改善の余地があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する重心調整装置は、走行可能な車両本体と前記車両本体に対して昇降可能なデッキとを備える垂直昇降型高所作業車の重心位置を調整する。前記重心調整装置は、水平方向に対する前記車両本体の傾きを示す傾斜角を検出する傾斜角検出器と、前記デッキにおける荷重を検出する荷重検出器と、前記車両本体に支持されて、前記車両本体の走行面に対して接離可能なウェイトと、前記傾斜角と前記荷重とに基づいて、上面視における前記車両本体の中心位置が重心位置となるように前記ウェイトの接離を制御する処理回路を有する制御装置と、を有する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、車両本体の傾きやデッキに作用する荷重が変化しても、重心位置が車両本体の中心位置に維持されるため、垂直昇降型高所作業車の安定性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】垂直昇降型高所作業車の一実施形態の概略構成を模式的に示す図である。
【
図2】側面視におけるウェイトの配置の一例を模式的に示す図である。
【
図3】上面視におけるウェイトの配置の一例を模式的に示す図である。
【
図4】重心調整装置の一実施形態の概略構成を示すブロック図である。
【
図5】重心位置が車両本体の前側に位置しているときのウェイトの接離を示す側面図である。
【
図6】重心位置が車両本体の右側に位置しているときのウェイトの接離を示す後面図である。
【
図7】変形例における垂直昇降型高所作業車および重心調整装置の概略構成を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1~
図6を参照して、重心調整装置および垂直昇降型高所作業車の一実施形態について説明する。
図1に示すように、垂直昇降型高所作業車10(以下、単に高所作業車10という。)は、自走式である。高所作業車10は、車両本体11、昇降機構12、および、デッキ13を備えている。なお、
図1において、紙面の左右方向が車両本体11の前後方向であり、紙面の奥行き方向が車両本体11の左右方向(車両本体11の幅方向)である。また、
図1における紙面の右が前であり、左が後である。
【0009】
車両本体11は、走行面16上を走行可能に構成されている。本実施形態において、車両本体11は、左右一対の走行輪17が前後方向に並設されたホイール式に構成されている。車両本体11には、複数の走行輪17を駆動する走行装置、昇降機構12を駆動する昇降装置、これら走行装置および昇降装置の動力源となるバッテリーなどが収納されている。
【0010】
昇降機構12は、車両本体11に対してデッキ13を昇降させる。昇降機構12は、その下端部が車両本体11に支持され、その上端部がデッキ13に支持されている。昇降機構12は、例えば、シザースリンク機構で構成することができる。
【0011】
デッキ13は、床板21、防護柵22、および、操作盤23を有している。床板21は、デッキ13に搭乗した作業員が各種作業を行う際の足場として機能する。防護柵22は、床板21を取り囲むように設けられている。防護柵22は、デッキ13で作業する作業員の転落を防ぐ機能を果たす。操作盤23は、防護柵22に取り付けられている。操作盤23には、走行装置や昇降装置などを駆動するための各種スイッチが設けられている。デッキ13に搭乗した作業員は、操作盤23に設けられた各種スイッチを操作することにより、車両本体11の走行やデッキ13の昇降を操作する。
【0012】
高所作業車10は、重心調整装置30を有している。重心調整装置30は、上面視における車両本体11の中心位置、より具体的には、前後方向に並設された左右一対の走行輪17の中心位置に高所作業車10の重心位置を調整する装置である。なお、中心位置および重心位置は、前後方向および左右方向における位置、すなわち二次元座標系で示すことのできる位置のことをいう。
【0013】
重心調整装置30は、傾斜角検出器31、荷重検出器32、ウェイト機構34、および、制御装置50を有している。
傾斜角検出器31は、車両本体11に設けられている。傾斜角検出器31は、水平方向に対する車両本体11の傾き、すなわち車両本体11が水平面に設置された状態に対する傾きを示す傾斜角を検出する。傾斜角検出器31は、検出した傾斜角を制御装置50に入力する。
【0014】
荷重検出器32は、デッキ13の床板21に設けられている。荷重検出器32は、防護柵22から床板21に作用する荷重を含め、床板21の各所に作用している荷重の大きさとその位置とを示す荷重分布を検出する。荷重検出器32は、例えば、床板21の各所に設けられた複数の圧力センサーやロードセルなどによって構成される。荷重検出器32は、検出した荷重分布を制御装置50に入力する。
【0015】
図2に示すように、ウェイト機構34は、車両本体11の前側および後側に設けられている。ウェイト機構34は、ブラケット35、ウェイト昇降機としてのシリンダ36、ウェイト37を有する。
【0016】
ブラケット35は、例えば溶接やねじ結合などの各種接合法によって車両本体11に取り付けられている。ブラケット35は、車両本体11の前側あるいは後側に向かって延びている。
【0017】
シリンダ36は、ブラケット35の先端部に連結されている。シリンダ36は、ブラケット35の先端部から下方に延びている。シリンダ36の基端部は、ブラケット35の先端部に対して、固定されていてもよいし、左右方向を中心軸として回転可能に取り付けられていてもよい。シリンダ36は、油圧式シリンダであってもよいし、エアシリンダであってもよい。
【0018】
シリンダ36は、上下方向に移動可能なロッド39を有している。ウェイト37は、ロッド39の先端部に取り付けられている。シリンダ36は、クッション機構を有しているとともに、制御装置50によってロッド39の伸縮が制御される。制御装置50は、車両本体11に収納されたバッテリーを動力源としてロッド39を伸縮させることにより、走行面16に対するウェイト37の接離を制御する。具体的には、制御装置50は、シリンダ36に対して作動圧を供給することでロッド39を収縮させ、ウェイト37を走行面16から離間させる。
【0019】
ウェイト37は、走行面16を走行可能な車輪40を有している。車輪40は、ウェイト37の下面の各隅部に設けられている。車輪40は、自在キャスターであることが好ましい。これにより、高所作業車10の進路変更を円滑に行うことができる。ウェイト37は、シリンダ36のクッション機構により、走行面16の凹凸を倣って上下移動する。
【0020】
また、
図3に示すように、ウェイト機構34は、車両本体11の前側および後側の各々において、車両本体11の左端部および右端部に設けられている。これにより、前後方向だけでなく、左右方向における重心位置の調整を行うことができる。
【0021】
制御装置50は、走行装置や昇降装置を含め、高所作業車10の動作を統括制御する装置である。制御装置50は、たとえばcircuitry、すなわち、ASICのような1つ以上の専用のハードウェア回路、コンピュータプログラム(ソフトウェア)に従って動作する1つ以上の処理回路、或いは両者の組み合わせによって実現することができる。処理回路は、CPUと、CPUによって実行されるプログラムを記憶したメモリ(ROM及びRAM等)と、を有する。メモリすなわちコンピュータ可読媒体は、汎用または専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。
【0022】
制御装置50は、傾斜角検出器31からの傾斜角、および、荷重検出器32からの荷重分布などに基づいて、ウェイト機構34を制御する重心調整処理を繰り返し実行することにより、上面視における車両本体11の中心位置に重心位置を調整・維持する。
【0023】
図4を参照して、制御装置50の一例の具体例について説明する。
図4に示すように、制御装置50は、重心調整処理に必要な各種情報が記憶された基本情報記憶部51および重心調整処理を実行する処理部52を有している。
【0024】
基本情報記憶部51には、上記各種情報として、基準重心情報およびウェイト情報が記憶されている。
基準重心情報には、車両本体11の傾斜角を第1変数、デッキ13の昇降量を第2変数として、高所作業車10の自重(ただし、ウェイト37を除く。)に基づく重心位置である基準重心位置と基準重心位置に作用する荷重である基準重心荷重とが規定されている。ウェイト情報には、ウェイト37の荷重(重量)であるウェイト荷重が規定されている。
【0025】
重心調整処理において、処理部52は、まず、傾斜角検出器31が検出した傾斜角、荷重検出器32が検出した荷重分布、昇降装置によるデッキ13の昇降量、および、各ウェイト機構34におけるウェイト37の接離を示す接離情報を取得する。なお、デッキ13の昇降量は、昇降装置から入力される構成であってもよいし、昇降量検出器などの検出器から入力される構成であってもよい。
【0026】
次に、処理部52は、傾斜角、荷重分布、昇降量、ウェイト接離情報、および、ウェイト荷重に基づいて、いま現在の高所作業車10の重心位置である実重心位置を演算する。具体的には、処理部52は、傾斜角、昇降量、および、基準重心情報に基づいて、基準重心位置と基準重心荷重とを演算する。その後、処理部52は、基準重心位置、基準重心荷重、傾斜角、荷重分布、昇降量、接離情報、および、ウェイト荷重に基づいて、実重心位置を演算する。
【0027】
次に、処理部52は、中心位置と実重心位置とのずれ量を演算する。そして、処理部52は、そのずれ量、接離情報、および、ウェイト荷重に基づいて、実重心位置が中心位置となるように各ウェイト機構34を制御する。
【0028】
(作用)
例えば、
図5に示すように、制御装置50は、全てのウェイト37が走行面16に接触している状態で実重心位置Gが車両本体11の前側に位置しているときには、車両本体11の後側のウェイト37を走行面16から離間させる。これにより、そのウェイト37の荷重を車両本体11の後側に作用させることで実重心位置Gを後側へと移動させる。
【0029】
また例えば、
図6に示すように、制御装置50は、全てのウェイト37が走行面16に接触している状態で実重心位置Gが車両本体11の右側に位置しているときには、車両本体11の左側のウェイト37を走行面16から離間させる。これにより、そのウェイト37の荷重を車両本体11の左側に作用させることで実重心位置Gを左側へと移動させる。
【0030】
上記実施形態の効果について説明する。
(1)上記実施形態によれば、車両本体11が傾斜面を走行したりデッキ13で作業員が移動したりして重心位置が偏ったとしても、車両本体11の中心位置に向かって重心位置を移動させることができる。その結果、高所作業車10の安定性を高めることができる。
【0031】
(2)重心調整装置30において、制御装置50は、デッキ13の昇降量を取得し、その取得したデッキ13の昇降量を加味して、ウェイト37の接離を制御する。これにより、デッキ13の昇降量によって実重心位置が変化したとしても、その昇降量に応じて高所作業車10の重心位置を車両本体11の中心位置に維持することができる。その結果、高所作業車10の安定性をより高めることができる。
【0032】
(3)ウェイト37は、走行面16を走行可能な車輪40を有している。これにより、ウェイト37を接地させたままの状態での高所作業車10の移動を円滑に行うことができる。また、車輪40が自在キャスターであることにより、高所作業車10の移動をより円滑に行うことができる。
【0033】
(4)ウェイト機構34は、ウェイト37を支持するシリンダ36がブラケット35の先端部に取り付けられている。これにより、ブラケット35の形状に応じてウェイト37の配置、特に上面視における車両本体11からの離間距離についての自由度を高めることができる。その結果、ウェイト37を走行面16から離間させたときに、そのウェイト37が与える影響度についての自由度を高めることができる。
【0034】
(5)ウェイト機構34においては、シリンダ36でのロッド39の伸縮によってウェイト37の接離が制御される。これにより、簡易な機構のもとでウェイト37の接離を制御することができる。
【0035】
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態においては、高所作業車10をホイール式とした。これに限らず、高所作業車10は、クローラ式であってもよい。
【0036】
・上記実施形態において、制御装置50は、基準重心位置と基準重心荷重とを加味してウェイト37の接離を制御した。これに限らず、制御装置50は、デッキ13に作用する荷重に基づく重心位置が車両本体11の中心位置となるようにウェイト37の接離を制御してもよい。
【0037】
・上記実施形態において、制御装置50は、実重心位置として前後方向および左右方向における位置(二次元座標系)を演算した。これに限らず、制御装置50は、高さ方向を含む座標系における位置を実重心位置として演算し、その演算した高さ方向の位置を考慮してウェイト37の接離を制御してもよい。これにより、高所作業車10の安定性をさらに高めることができる。
【0038】
・上記実施形態において、制御装置50は、実重心位置として前後方向における位置(一次元座標系)を演算し、その演算した実重心位置が前後方向における中心位置となるようにウェイト37の接離を制御してもよい。
【0039】
・上記実施形態において、ウェイト37は、車両本体11の前側および後側の各々において左右両側に設けられている。これに限らず、例えば左右方向における重心位置が安定している高所作業車10において、ウェイト37は、車両本体11の前側および後側の各々における左右中央位置に1つだけ設けられている構成であってもよい。また例えば、前後方向における重心位置が安定している高所作業車10において、ウェイト37は、車両本体11の左側および右側の各々における前後中央位置に1つだけ設けられている構成であってもよい。
【0040】
・ウェイト機構において、ウェイト昇降機はシリンダ36に限られない。
例えば、
図7に示すように、ウェイト昇降機は、ワイヤ60を繰り出すワイヤ繰出機61であってもよい。こうした構成において、ワイヤ繰出機61は、車両本体11の側方を前後方向に延びるガイド部材62に設けられる。ガイド部材62の両端部には、ワイヤ60が巻き掛けられる滑車63が設けられている。ワイヤ繰出機61は、ワイヤ60を巻き上げることによりウェイト37を走行面16から離間させる。なお、ガイド部材62は、車両本体11の前側あるいは後側において左右方向に延びる部材であってもよい。
【符号の説明】
【0041】
10…垂直昇降型高所作業車、11…車両本体、12…昇降機構、13…デッキ、16…走行面、17…走行輪、21…床板、22…防護柵、23…操作盤、30…重心調整装置、31…傾斜角検出器、32…荷重検出器、34…ウェイト機構、35…ブラケット、36…シリンダ、37…ウェイト、39…ロッド、40…車輪、50…制御装置、51…基本情報記憶部、52…処理部、60…ワイヤ、61…ワイヤ繰出機、62…ガイド部材、63…滑車。