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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024067661
(43)【公開日】2024-05-17
(54)【発明の名称】ピアノのマムシ指矯正具
(51)【国際特許分類】
   A61F 5/02 20060101AFI20240510BHJP
   A61F 5/01 20060101ALI20240510BHJP
【FI】
A61F5/02 N
A61F5/01 N
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022177903
(22)【出願日】2022-11-07
(71)【出願人】
【識別番号】522434750
【氏名又は名称】山倉 恒夫
(74)【代理人】
【識別番号】100180415
【弁理士】
【氏名又は名称】荒井 滋人
(74)【代理人】
【識別番号】100194249
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】山倉 恒夫
【テーマコード(参考)】
4C098
【Fターム(参考)】
4C098AA02
4C098BB10
4C098BC17
4C098BC39
4C098BC45
(57)【要約】
【課題】被矯正者の体や手が動いても被矯正者の親指の第2関節を内側から外側に向けて安定した力で押してピアノのマムシ指を矯正できるピアノのマムシ指矯正具の提供。
【解決手段】ピアノのマムシ指矯正具1は、手2の第1指間腔5に跨って装着される矯正具本体10と、矯正具本体10を手首6に向けて張力により加圧する加圧ベルト20を有し、矯正具本体10は横断面逆凹形状に形成され、加圧ベルト20は、伸縮性を有する帯状の弾性ベルト部材により形成され、手首6に巻かれて固定される手首ベルト部Dと、矯正板11の上面から手首ベルト部Dとの間に手の平側と手の甲側に配置される複数のテンション付与ベルト部B,F,Hを含み、複数のテンション付与ベルト部B,F,Hが手首ベルト部Dに対して生じる張力を加圧力として前記矯正板11に付与する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
手の第1指間腔に跨って装着される矯正具本体と、前記手の手首と前記第1指間腔に跨る前記矯正具本体の上面との間に配置され、前記矯正具本体を張力により前記手首側に向けて加圧する加圧ベルトとを有し、
前記矯正具本体は前記第1指間腔に当接し、前記第1指間腔の長手方向に沿って延びる矯正板の短手方向両側から下方に対向して一対の挟持板が延びる横断面逆凹形状に形成され、
前記加圧ベルトは、伸縮性を有する帯状の弾性材により形成され、前記手首に巻かれて固定される手首ベルト部と、前記矯正板の上面から前記手首ベルト部との間に手の平側と手の甲側に配置される複数のテンション付与ベルト部を含み、前記複数のテンション付与ベルト部が前記手首ベルト部に対して生じる張力を加圧力として前記矯正板に付与することを特徴とするピアノのマムシ指矯正具。
【請求項2】
請求項1に記載のピアノのマムシ指矯正具において、
前記矯正具本体の矯正板の上面または下面に前記複数のテンション付与ベルト部が前記矯正板の上面に位置する加圧部に対応して、前記加圧力を前記第1指間腔に集中して加圧する押圧体を設けたことを特徴とするピアノのマムシ指矯正具。
【請求項3】
請求項1または2に記載のピアノのマムシ指矯正具において、
前記加圧ベルトは、長尺の弾性ベルト部材の長手方向の一端部と他端部に第1係合孔と第2係合孔を有する共に、長手方向両端部の間に間隔を有して前記第1係合孔寄りの表面側に前記第2係合孔が差し込み係合される終端止め係合突起部が突出する終端止め具が取り付けられるとともに前記第2係合孔寄りにずれ止め係合孔を有し、
前記矯正板は、上面に前記第1係合孔と前記ずれ止め係合孔が差し込み係合されるベルト固定係合突起が突出するベルト固定具を有し、
前記弾性ベルト部材は、前記第1係合孔側から順に、手の平側に配置される第1テンション付与バンド部と、第1折り返し部を経て手の甲側に折り返されて手首に巻き付けられ、前記終端止め具が取り付けられている手首バンド部と、第2折り返し部を経て手のひら側に折り返され前記ずれ止め係合孔が設けられる第2テンション付与バンド部と、第3折り返し部を経て手の甲側に折り返され前記第2係合孔が設けられる第3テンション付与バンド部を有することを特徴とするピアノのマムシ指矯正具。
【請求項4】
請求項1または2に記載のピアノのマムシ指矯正具において、
前記矯正板は、上面に前記加圧ベルトの弾性ベルト部材の一端部を取り付けるマグネットホックの磁石部または吸磁部のいずれか一方を設けたベルト固定具を有し、
前記加圧ベルトは、長尺の弾性ベルト部材の長手方向の一端部の裏面に設けた前記マグネットホックの磁石部または吸磁部のいずれか他方と、前記弾性ベルト部材の長手方向他端部に設けた終端止め係合孔と、前記弾性ベルト部材の両端部の間の表面側に前記終端止め係合孔が差し込み係合される終端止め係合突起部が突出する終端止め具を有し、
前記弾性ベルト部材は、一端側から順に、手の平側に配置される第1テンション付与バンド部と、第1折り返し部を経て手の甲側に折り返されて手首に巻き付けられ、前記終端止め具が取り付けられている手首バンド部と、第2折り返し部を経て手のひら側に折り返された第2テンション付与バンド部と、第3折り返し部を経て手の甲側に折り返され前記終端止め係合孔が設けられる第3テンション付与バンド部を有することを特徴とするピアノのマムシ指矯正具。
【請求項5】
請求項1または2に記載のピアノのマムシ指矯正具において、
前記加圧ベルトは前記手首ベルト部と一対の前記テンション付与ベルト部を別体とし、前記手首ベルト部が予め円環状または巻き付け可能に形成され、前記一対のテンション付与ベルト部は伸縮性を有する帯状の弾性材を長さ方向で二分して両端部を前記手首ベルト部に取り付けたことを特徴とするピアノのマムシ指矯正具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ピアノのマムシ指を矯正する技術に係り、特に手の親指の第2関節が凹む所謂ピアノのマムシ指を矯正する矯正具に関する。
【背景技術】
【0002】
ピアノのマムシ指とは、ピアノを弾く時に親指(1の指)の第2関節(指先から2番目の関節)が凹む現象を示し、一般に幼児に多く見受けられる。ピアノを弾く際の親指は、第2関節が外側に飛び出て全体に湾曲したアーチ形状を為すことが重要とされ、親指の第2関節が凹むマムシ指ではピアノの演奏に大きな支障を招くことが知られている。
【0003】
このため、ピアノのマムシ指を矯正する方法として、親指の第2関節を内側から外側に向けて押す方法が提案されている。親指の第2関節を内側から外側に押すことができるようにするために、ゴム紐の両端を結んで形成した小径の第1の輪と、ゴム紐を前記第1の輪を通し、両端を結んで形成した大径の第2の輪により構成したピアノのマムシ指矯正具が提案されている(非特許文献1)。このゴム紐を使用したピアノのマムシ指矯正具の使用方法は、第2の輪を被矯正者の首から肩の脇を通して掛ける。その際、第1の輪を体の前側に位置するように垂らしておく。そして、第1の輪を片方の手の親指(1の指)と人差し指(2の指)の間である第1指間腔(指の股)に掛け、片方の手をピアノの鍵盤に向けて第1の輪と第2の輪のゴム弾性力に抗して前方に出す。そうすると、被矯正者の第1指間腔に第1の輪が食い込み、弾性的に親指の第2関節が内側から外側に向けて押され、ピアノのマムシ指をピアノの練習をしながら矯正する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】まむし指を直す方法!超簡単練習法・都甲紀子ピアノ教室
【0005】
[令和4年9月8日検索]、インターネット
【0006】
<URL:https://norikotogo.com/2016/02/6395.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
非特許文献1に開示のピアノのマムシ指矯正具は、被矯正者の体や第1の輪が掛けられている手が前後、左右に動くと、第1の輪が掛けられている手に加わるゴム紐による弾性力に変化が生じる。このため被矯正者の第1指間腔に掛けられた第1のゴム輪が第2関節を内側から外側に向けて押す力が変化し、安定してピアノのマムシ指の矯正が十分にできないおそれがある。
【0008】
本発明の目的は、被矯正者の体や手が動いても被矯正者の親指の第2関節を内側から外側に向けて安定した力で押してピアノのマムシ指を矯正できるピアノのマムシ指矯正具を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の目的を実現するピアノのマムシ指矯正具の第1発明は、手の第1指間腔に跨って装着される矯正具本体と、前記手の手首と前記第1指間腔に跨る前記矯正具本体の上面との間に配置され、前記矯正具本体を張力により前記手首側に向けて加圧する加圧ベルトとを有し、前記矯正具本体は前記第1指間腔に当接し、前記第1指間腔の長手方向に沿って延びる矯正板の短手方向両側から下方に対向して一対の挟持板が延びる横断面逆凹形状に形成され、前記加圧ベルトは、伸縮性を有する帯状の弾性材により形成され、前記手首に巻かれて固定される手首ベルト部と、前記矯正板の上面から前記手首ベルト部との間に手の平側と手の甲側に配置される複数のテンション付与ベルト部を含み、前記複数のテンション付与ベルト部が前記手首ベルト部に対して生じる張力を加圧力として前記矯正板に付与する構成である。
【0010】
本発明の目的を実現するピアノのマムシ指矯正具の第2発明は、第1発明のピアノのマムシ指矯正具において、前記矯正具本体の矯正板の上面または下面に前記複数のテンション付与ベルト部が前記矯正板の上面に位置する加圧部に対応して、前記加圧力を前記第1指間腔に集中して加圧する押圧体を設けた構成とすることができる。
【0011】
本発明の目的を実現するピアノのマムシ指矯正具の第3発明は、第2または第3発明のピアノのマムシ指矯正具において、前記加圧ベルトは、長尺の弾性ベルト部材の長手方向の一端部と他端部に第1係合孔と第2係合孔を有する共に、長手方向両端部の間に間隔を有して前記第1係合孔寄りの表面側に前記第2係合孔が差し込み係合される終端止め係合突起部が突出する終端止め具が取り付けられるとともに前記第2係合孔寄りにずれ止め係合孔を有し、前記矯正板は、上面に前記第1係合孔と前記ずれ止め係合孔が差し込み係合されるベルト固定係合突起が突出するベルト固定具を有し、前記弾性ベルト部材は、前記第1係合孔側から順に、手の平側に配置される第1テンション付与バンド部と、第1折り返し部を経て手の甲側に折り返されて手首に巻き付けられ、前記終端止め具が取り付けられている手首バンド部と、第2折り返し部を経て手のひら側に折り返され前記ずれ止め係合孔が設けられる第2テンション付与バンド部と、第3折り返し部を経て手の甲側に折り返され前記第2係合孔が設けられる第3テンション付与バンド部を有する構成とすることができる。
【0012】
本発明の目的を実現するピアノのマムシ指矯正具の第4発明は、第1または第2発明のピアノのマムシ指矯正具において、前記矯正板は、上面に前記加圧ベルトの弾性ベルト部材の一端部を取り付けるマグネットホックの磁石部または吸磁部のいずれか一方を設けたベルト固定具を有し、前記加圧ベルトは、長尺の弾性ベルト部材の長手方向の一端部の裏面に設けた前記マグネットホックの磁石部または吸磁部のいずれか他方と、前記弾性ベルト部材の長手方向他端部に設けた終端止め係合孔と、前記弾性ベルト部材の両端部の間の表面側に前記終端止め係合孔が差し込み係合される終端止め係合突起部が突出する終端止め具を有し、前記弾性ベルト部材は、一端側から順に、手の平側に配置される第1テンション付与バンド部と、第1折り返し部を経て手の甲側に折り返されて手首に巻き付けられ、前記終端止め具が取り付けられている手首バンド部と、第2折り返し部を経て手のひら側に折り返された第2テンション付与バンド部と、第3折り返し部を経て手の甲側に折り返され前記終端止め係合孔が設けられる第3テンション付与バンド部を有する構成とすることができる。
【0013】
本発明の目的を実現するピアノのマムシ指矯正具の第5発明は、第1または第2発明のピアノのマムシ指矯正具において、前記加圧ベルトは前記手首ベルト部と一対の前記テンション付与ベルト部を別体とし、前記手首ベルト部が予め円環状または巻き付け可能に形成され、前記一対のテンション付与ベルト部は伸縮性を有する帯状の弾性材を長さ方向で二分して両端部を前記手首ベルト部に取り付けた構成とすることができる。
【発明の効果】
【0014】
第1発明のピアノのマムシ指矯正具によれば、被矯正者の手の第1指間腔に矯正具本体を装着すると共に、加圧ベルトを手首と矯正具本体との間に装着することで親指の第2関節を外側に押し出してピアノのマムシ指の矯正を行え、その際、体、腕が動いてもピアノのマムシ指を矯正する矯正作用に影響が及ばないため、楽で疲れなくピアノを弾くことができる。
【0015】
第2発明のピアノのマムシ指矯正具によれば、押圧体の作用により、複数のテンション付与ベルト部の張力を強くしなくても親指の第2関節を外側に押し出す力を大きくすることができ、被矯正者の手に加わるストレスを低減することができる。
【0016】
第3発明のピアノのマムシ指矯正具によれば、一本の弾性ベルト部材を手の親指と人差し指の間の第1指間腔から手首の間に巻き付ける際に、ベルト固定具と終端止め具を例えばギボシと称せられる金具を使用することにより、簡単に矯正具本体を手に装着することができる。
【0017】
第4発明のピアノのマムシ指矯正具によれば、一本の弾性ベルト部材を手の親指と人差し指の間の第1指間腔から手首の間に巻き付ける際に、ベルト固定具に加圧ベルトの一端部の固定をマグネットホックを使用することにより、力を加えることなくベルト固定具に加圧ベルトの一端部を固定することができ、また簡単に矯正具本体を手に装着することができる。
【0018】
第5発明のピアノのマムシ指矯正具によれば、一対のテンション付与ベルト部を親指と人差し指の間に跨るようにして差し込み、手首ベルト部を指先側から手首に装着し、あるいは手首に巻き付けるだけでピアノのマムシ指矯正具の装着が行える。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明によるピアノのマムシ指矯正具の第1実施形態を示し、ピアノのマムシ指矯正具を左手に装着した状態を手の甲側から見た正面図である。
図2図1に示すピアノのマムシ指矯正具を左手に装着し、ピアノを弾く状態における側面図を示す。
図3図1に示すピアノのマムシ指矯正具の矯正具本体を示し、(a)は斜視図、(b)は(a)の正面図、(c)は(b)のQ-Q矢視断面図、(d)は(a)の底面図を示す。
図4図1に示すピアノのマムシ指矯正具の加圧ベルトを示す斜視図である。
図5図3に示す矯正具本体に図4に示す加圧ベルトを巻き付けた状態の斜視図である。
図6図3に示す矯正具本体の第1変形例を示す正面図である。
図7】(a)は図3に示す矯正具本体の第2変形例を示す底面図、(b)は図3に示す矯正具本体の第3変形例を示す底面図である。
図8】本発明によるピアノのマムシ指矯正具の第2実施形態を示し、(a)は加圧ベルトの斜視図、(b)は矯正具本体に加圧ベルトの巻き始端部側を取り付ける状態の斜視図である。
図9】本発明によるピアノのマムシ指矯正具の第3実施形態における矯正具本体の正面図である。
図10】本発明によるピアノのマムシ指矯正具の第4実施形態を示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明を図面に示す実施形態に基づいて以下に説明する。
第1実施形態
【0021】
第1実施形態のピアノのマムシ指矯正具(以下、マムシ指矯正具と略す)1は、図1から図5に示すように、矯正具本体10と、加圧ベルト20により構成する。矯正具本体10は、図1および図2に示すように手2の親指(1の指)3と人差し指(2の指)4の間である第1指間腔(指の股)5に長手方向(峰方向)に沿って凹溝部11Aが嵌合する平面略逆U字形状で正面視弧形状に形成された矯正板11と、矯正板11の凹溝部11Aを挟んで短手方向(幅方向)両側に背部11aから延びる側壁11b、11cに上下方向に細長い矩形平板状の第1挟持板12と第2挟持板13を有し、図3(c)に示すように横断面逆U形状に形成される。矯正板11はゴムなどの弾性を有する材料により、長手方向の略中央部を最下点とし、長手方向両端11d、11eが上向きで外側に拡がった弧形状に形成している。図1および図2に示すように、矯正板11を手2の親指3と人差し指4の間に装着すると、湾曲している矯正板11が弾性力に抗して内側に変形し、親指3と人差し指4の間の間隔を押し拡げる。
【0022】
本実施形態において、矯正板11の長手方向略中央部で凹溝部11A側に押圧体14を固定している。押圧体14は中実半球形状に形成され、平坦面14aを上面とし、反対の弧面の頂部(下端部)14bを矯正板11の内周面側に配置している。押圧体14と対向して矯正板11の上面には、加圧ベルト20の巻き始端側を固定するベルト固定具である例えばねじ式ギボシと称されるベルト係合固定具15が取り付けられる。ベルト係合固定具15は、球形状のベルト固定係合突起である突起部15aを短尺の支柱15bを介して台座部15cにより支持する係合部15dを有する。また、ベルト係合固定具15は、台座部15cの底面側から突起部15a側に向けて形成した雌ねじ穴15eに螺合する雄ネジ部15fが円盤状の雄ねじ板15gに起立した構成のダイアル部15hを有する。ダイアル部15hは、矯正板11の内面側から雄ネジ部15fを矯正板11に貫通し、雄ネジ部15fを係合部15dの雌ねじ穴15eに螺合することで、係合部15dを矯正板15fの上面に固定する。本実施形態において、押圧体14の平坦面14aを雄ねじ板15gの裏面側に接着剤等により固定されている。押圧体14は、加圧ベルト20により加わる加圧力(張力)がベルト係合固定具15を介して加圧される。本実施形態において、押圧体14の外観形状を半球形状としているが、砲弾型、下端に向けて外径が小さくなる円錐形状等であっても良い。
【0023】
第1挟持板12と第2挟持板13は、ゴム等の弾性を有する材料により形成され、第1挟持板12と第2挟持板13とが対向する間隔は、手の厚み程度とし、第1挟持板12と第2挟持板13を手のひらと手の甲に沿って矯正具本体10を第1指間腔5に差し込むと、第1挟持板12と第2挟持板13が手の両側から弾性的に挟持し、矯正板11をずれることなく親指3と人差し指4の間の第1指間腔5に位置決めすることができる。押圧体14は、第1指間腔5に親指3の根本側(第2関節3aに近い部分)と当接し、親指3の力が内側に向かないようなサイズとするのが望ましい。
【0024】
矯正具本体10の凹溝部11Aを手の親指3と人差し指4の間に差し込み、矯正板11が第1指間腔5に当接するまで装着した状態を仮装着状態とする。仮装着状態において、ベルト係合固定具15を介して押圧体14を下方(手首側)に押すと、親指3の第2関節3aが外側に向けて強制的に押し出され、ピアノのマムシ指の矯正が行われる。本実施形態において、加圧ベルト20により、仮装着状態の押圧体14を手首側に常時弾性的に押し下げ、親指3の第2関節3aを外側に向けて強制的に押し出す本装着状態とする。
【0025】
本実施形態の加圧ベルト20は、図4に示すように、伸縮性を有する弾性材、例えばゴム材により長尺の帯状に形成された弾性ベルト部材であるゴムベルト21により構成される。ゴムベルト21の一端部(巻き始端部)22aに1個の第1係合孔23aが形成され、他端部(巻き終端部)22bに終端止め係合孔である複数(本実施形態では3個)の第2係合孔23bが長さ方向に間隔を有して形成された第2係合孔群23cが設けられる。巻き始端部22aと巻き終端部22bの間に、巻き始端部22a寄りに複数(本実施形態では5個)の終端止め具装着用孔である第3係合孔23dが長手方向に間隔を有して形成された第3係合孔群23eが設けられ、巻き終端部22b寄りに複数(本実施形態では3個)のずれ止め係合孔である第4係合孔23fが長手方向に間隔を有して形成された第4係合孔群23gが設けられている。
【0026】
第3係合孔群23eのいずれか一つの第3係合孔23dには、終端止め具24が取り外し可能に取り付けられている。終端止め具24は、ベルト係合固定具15と同構造に構成されており、ベルト係合固定具15の各部材と同じ部材には同じ名称を使用し、符号24の後に同じ英文字を付してその説明を省略する。終端止め係合部24dは、終端止め係合突起部である突起部24aが支柱24bを介して台座部24cに支持され、雌ねじ穴24eにダイアル部24hの雄ねじ板24gに起立する雄ネジ部24fが螺合する。終端止め具24は、ゴムベルト21の裏面22側から雄ネジ部24fを第3係合孔23dに差し込み、ゴムベルト21の表面25側に配置した係合部24dの雌ねじ穴24eに螺合して固定される。
【0027】
ゴムベルト21は、巻き始端部22a側の第1係合孔23aを基点部Aとして、巻き終端部22b側の終端部Iに向け第1テンション付与ベルト部B、第1折り返し部Cを挟んで手首ベルト部Dを設定し、次いで、第2折り返し部Eを経て第2テンション付与ベルト部Fを設定し、さらに第3折り返し部Gを経て第3テンション付与ベルト部Hを設定する。第2折り返し部Eは、終端止め具24よりも第4係合孔23fに若干寄った位置に設定され、第3折り返し部Gは第4係合孔群23gにおいて、ベルト係合固定具15の突起部15aに係合した第4係合孔23fの位置に設定される。
【0028】
次に、矯正具本体10を前記本装着状態に保持する加圧ベルト20を手に締め付ける締付態様を図1図2および図5を参照して以下に説明する。
【0029】
先ず、加圧ベルト20はゴムベルト21の表面25を上向きとし、手2の手のひら側で例えば握るように持ち、巻き始端部22a側の基点部Aをなす第1係合孔23aを矯正具本体10に設けたベルト係合固定具15の突起部15aに差し込んで係合する。そして、巻き始端部22aを基点としてゴムベルト21を手のひら側に沿って斜めに手首6の小指7側の一側端6aまで第1テンション付与ベルト部Bで引っ張り、一側端6aを第1折り返し部Cとして折り返し、ゴムベルト21を手の甲側に向きを変える。次に、手首ベルト部Dを第1折り返し部Cから手の甲側において手首6に対して半周に渡って引っ張りながら巻き付けて手首6に固定する。手首ベルト部Dの表側で、親指3の付け根側には終端止め具24が突起部24aを上に向けて配置される。
【0030】
ゴムベルト21は、手首6の他端側6b側で第2折り返し部Eを経て手のひら側に向きを変え、第2折り返し部Eに続く第2テンション付与ベルト部Fを手のひらに沿ってベルト係合固定具15の突起部15aの上まで引っ張り、第3係合孔群23fにおいて最適位置の第3係合孔23gをベルト係合固定具15の突起部15aに差し込むことで係合させる。突起部15aに差し込まれた第3係合孔23gの位置を第3折り返し部Gとして、ゴムベルト21を手の甲側に折り返し、第3テンション付与ベルト部Hを手の甲に沿って手首6の他側端6bに位置する終端止め具24の突起部24aに向けて引っ張る。最後に、ゴムベルト21の巻き終端部22bに設けた第2係合孔群23cのいずれかの第2係合孔23bを終端止め具24の突起部24aに差しこんで係合させる。第2係合孔23bは、マムシ指矯正具1を使用する被矯正者の手のサイズに応じて緩くなくかつきつくない張力(最適張力)となる位置の第2係合孔23bが選択される。第3係合孔群23gのいずれかの第3係合孔23fをベルト係合固定具15の突起部15aに対して選択する場合も同様であり、第1折り返し部Cと第3折り返し部Gの位置を決定する場合も、第1テンション付与ベルト部Bのテンション、手首ベルト部Dの締付力、第2テンション付与ベルト部Fのテンション、第3テンション付与ベルト部Hのテンションが最適張力となるように決定する。
【0031】
第2テンション付与ベルト部Fと第3テンション付与ベルト部Hは、ベルト係合固定具15の突起部15aを境にして矯正板11の幅方向両側に二分して振り分けられ、手首ベルト部Dに向けて手2の甲側と手のひら側からベルト係合固定具15を介して押圧体14に手首6の他側端6b側に押圧力を付与する。また、なお、第1テンション付与ベルト部Bは、手首6の一端側6aに向けてベルト係合固定具15を介して押圧体14に加わる押圧力の一部を分散させ、押圧力を減少させる役割を果たすと共に、矯正具本体10のずれを防止する作用も果たす。
【0032】
ゴムベルト21の基点部Aと第3折り返し部Gは矯正板11の上面に位置し、押圧体14に対し第1テンション付与ベルト部B、第2テンション付与ベルト部F、第3テンション付与ベルト部Hの張力を付与する加圧部をなす。
【0033】
ゴムベルト21は手首6に対して摩擦抵抗が大きいため、ある程度の張力で手首6に締め付けることでずれ難くなる。このため、手首ベルト部Dは手首6をある程度の張力で弾性的に締め付けることにより手首6に固定される。したがって、手2の手のひら側と手の甲側に押圧体14を境にして振り分けられる第2テンション付与ベルト部Fと第3テンション付与ベルト部Hに対し、押圧体14を下方に向けて弾性的に押圧する張力(加圧力)を付与する。第2テンション付与ベルト部Fと第3テンション付与ベルト部Hは、第1指間腔5を下方に向けて押圧する押圧体14の押圧方向Jと略同方向に延びている。このため、効率よく押圧体14を押し下げて親指3の第2関節3aを外側に向けて押し出すことができ、ピアノのマムシ指の矯正が行える。その際、湾曲している矯正板11が親指3と人差し指4の間の間隔を弾性的に押し拡げるため、図2に示すように、親指3と人差し指4が第1指間腔5とが半円形を描くピアノを弾くのに適した状態に矯正される。
【0034】
本実施形態のマムシ指矯正具1によれば、ゴムベルト21を例えば左手2の手首6に巻き付けた手首ベルト部Dが第1テンション付与ベルト部Bと第2テンション付与ベルト部Fと第3テンション付与ベルト部Hにより左手2の第1指間腔5に装着した矯正具本体10の押圧体14を手首6側に向けて張力を付与するため、左腕を動かし、また体を動かしても押圧体14に加わる張力に影響を及ぼすことがない。したがって、マムシ指矯正具1を装着した被矯正者は、楽にピアノを弾くことができる。
【0035】
本実施形態において、手首ベルト部Dは手首6に半周巻き付けているが、1周半巻き付け、手首6に対して手首ベルト部Dをより一層しっかりと巻きつけるようにしても良い。なお、第1実施形態では左手2を例にして説明しているが右手にも使用することができる。
【0036】
第1実施形態の第1~第3変形例
【0037】
図3に示す矯正具本体10の第1変形例~第3変形例を図6図7(a)および(b)に示し、図3に示す矯正具本体と同じ部材には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0038】
図6に示す第1変形例の矯正具本体10Aは、矯正板11の背部11aと幅方向両側の側壁11b、11c(不図示)を大きく上方に向けて略U字形状に湾曲させ、矯正板11の両端11d、11eの間隔を狭くした構成としている。第1変形例によれば、比較的手の小さい幼児等に対して使用するのに適している。図3(a)のように、矯正板11の両端11d、11eの傾斜を小さくして両端11d、11eの間隔を長くした状態で手の小さな幼児が使用する場合、親指3と人差し指4とを狭めるために無理な力を加えなければならない。これに対し、第1変形例の矯正具本体10Aは、予め矯正板1の両端11d、11eの間隔を狭めているため、幼児が使用する際に親指3と人差し指4に対して拡開方向へピアノを弾くのに無理のない適切な力が作用し、ピアノのマムシ指の矯正を楽に行える。
【0039】
図7(a)に示す第2変形例の矯正具本体10Bは、矯正板11の長手方向における背部11aの幅方向の長さを長手方向の中央部を最も長くし、長手方向両側に向かうに従って幅方向の長さを短くした形状としている。また図7(b)に示す第3変形例の矯正具本体10Cは、矯正板11の長手方向の外形形状を幅方向の一方側に予め湾曲させ、手2の親指(1の指)3と人差し指(2の指)4の間である第1指間腔(指の股)にフィットして装着できるようにしている。
第2実施形態
【0040】
図8に示すマムシ指矯正具1Aは、第1実施形態のマムシ指矯正具1と基本的には同じ構成とし、異なる構成は、図8(a)に示す加圧ベルト20Aのゴムベルト21の一端部22aにベルト固定具であるマグネットホック15Aの吸磁部26を設け、矯正具本体10Dにマグネットホックと称されるベルト固定具であるマグネットホック15Aの磁石部16を設けた点と、第3折り返し部Gに第4係合孔群23gを設けていない点である。図8において、図1から図4に示す部材と同じ部材には同じ符号を付してその説明を省略する。
【0041】
図8(a)において、マグネットホック15Aの吸磁部26は、基板26aの中央部に磁性体の凸部26bを設けた構成で、ゴムベルト21の裏面22に設けられる。マグネットホック15Aの磁石部16は、円板状の鉄部材16aの中央部に設けた穴部に永久磁石16bを固定したヨーク構成で、矯正具本体10Dの矯正板11の背部11a上に取り付けられる。吸磁部26の凸部26bが磁石部16の永久磁石16bに磁着されると共に、基板26aが鉄部材16aに吸磁され、強力な磁力でゴムベルト21の一端部22aが矯正板11の背部11a上に固定される。加圧ベルト20Aは、図1図2および図5のように手に巻き付けられる際、第3折り返し部Gがゴムベルト21の一端部22aで表面上に重ねられ、さらに、他端部22bのいずれかの第2係合孔23cが終端止め部24の突起部24aに係合して加圧ベルト20Aが手に巻き付けられる。
【0042】
第2実施形態のマムシ指矯正具1Aによれば、加圧ベルト20Aのゴムベルト21の一端部22aを簡単に矯正具本体10Dに取り付ける。なお、マグネットホック15Aは、磁石部16をゴムベルト21の一端部22aに設け、吸磁部26を矯正具本体10Dの矯正板11に設けても良い。
第3実施形態
【0043】
図9は第3実施形態を示す。図9において、図3図4および図8に示す部材と同じ部材には同じ符号を付してその説明を省略する。
【0044】
第1実施形態および第2実施形態では、矯正板11の裏面に押圧体14を配置し、第1実施形態では矯正板11の上面に係合方式のベルト係合固定具15を配置し、第2実施形態ではマグネットホック15Aにより加圧ベルト20Aを矯正具本体10Dに固定している。これに対し、第3実施形態は矯正具本体10Eの矯正板11の上面側に押圧体14を配置し、押圧体14の平坦な上面にマグネットホック15Aの磁石部16を配置する。そして、図8(a)に示す加圧ベルト20Aを第1,第2実施形態と同様に手に巻き付行けて矯正具本体10Eの矯正板11の中央部を第1指間腔5に押し付ける。
【0045】
なお、図9に示す矯正板11は側面形状を逆U字形状としているが、天板部を平板とし、幅方向の両側面に第1挟持板12と第2挟持板13を設けて全体的に逆U字形状としても良い。
【0046】
上記した各実施形態において、押圧体14を半球形状としているが、砲弾型、下端に向けて外径が小さくなる円錐形状等であっても良い。
【0047】
第1挟持板12と第2挟持板13は、ゴム等の弾性を有する材料により、下端部が内側に湾曲する湾曲形状に形成して手のひらと手の甲に当接させるのが望ましく、第1挟持板12と第2挟持板13とが対向する間隔は、手の厚み程度とすることが望ましい。このような構成とすることにより、矯正具本体10を第1指間腔5に差し込むと、第1挟持板12と第2挟持板13が手を両側から弾性的に挟持し、矯正板11をずれることなく親指3と人差し指4の間の第1指間腔5に位置決めすることができる。押圧体14は、第1指間腔5に押圧体14が装着された状態で親指3の根本側(第2関節3aに近い部分)と当接し、親指3の力が内側に向かないようなサイズとするのが望ましい。
【0048】
矯正具本体10を手の親指3と人差し指4の間に差し込み、矯正板11が第1指間腔5に当接するまで装着した状態を仮装着状態とする。仮装着状態において、押圧体14を下方(手首側)に押すと、親指3の第2関節3aが外側に向けて強制的に押し出され、ピアノのマムシ指の矯正が行われる。本実施形態において、加圧ベルト20により、仮装着状態の押圧体14を手首側に常時弾性的に押し下げ、親指3の第2関節3aを外側に向けて強制的に押し出す本装着状態とする。
【0049】
本実施形態の加圧ベルト20は、図3に示すように、伸縮性を有する弾性材、例えばゴム材により長尺の帯状に形成したゴムベルト21を例示しているが、チューブ状の扁平形状等であっても良い。
第4実施形態
【0050】
図10は第4実施形態を示す。図10において、図8に示す部材と同じ部材には同じ符号を付してその説明を省略する。
【0051】
上記した第1から第3実施形態のマムシ指矯正具1、1Aは、加圧ベルト20、20Aが帯状に構成されて手に巻き付けるようにしているが、第4実施形態のマムシ指矯正具1Bは、図8(b)に示す矯正具本体20Aに対応する加圧ベルト20Bを手首に巻き付ける予め環状に形成されたゴムベルト製の手首ベルト部61と、逆U字形状に形成されたゴムベルト製のテンション付与ベルト部62を有し、テンション付与ベルト部62の両端部62a、62bを手首ベルト部61にそれぞれ取り付けている。テンション付与ベルト部62の長さ方向の略中央部の裏面側にマグネットホック15Aの吸磁部26を取り付けている。テンション付与ベルト部62は、マグネットホック15Aの吸磁部26を境にして二分され、二分されたテンション付与ベルト62の一方の端部62aと他方の端部62bを手首ベルト部61に取り付けている。
【0052】
第4実施形態のマムシ指矯正具1Bは、矯正具本体10Dを図1および図2に示すように第1指間腔5に装着し、加圧ベルト20Bの手首ベルト部61を手の指先側から嵌めて押し拡げながら手首6(図1図2参照)に装着する。その際、テンション付与ベルト部62を第1指間腔5に装着されている矯正具本体10Dに固定されている押圧体14に引っ掛かるように親指3と人差し指4の間に位置合わせする。手首ベルト部61を手首6に装着した状態で、テンション付与ベルト部62に取り付けたマグネットホック15Aの吸磁部26が磁石部16に磁着し、テンション付与ベルト部62がずれることなく押圧体14の上面に固定される。また、手首ベルト部61を手首6に装着する際には、テンション付与ベルト部62が引っ張られ、押圧体14に手首に向かった張力が付与される。したがって、第1実施形態と同様に、親指3の第2関節3aを外側に向かう力が作用し、被矯正者は親指3の第2関節3aが内側に凹まないよう意識しながら親指3および人差し指4の正しい使い方を練習することができる。
【0053】
なお、手首ベルト部61を環状としているが帯状のゴムベルトの両端部を面ファスナー等により開閉可能とし、手首に巻いて面ファスナーで閉じるようにしても良い。上記した各実施形態は、押圧体14を設けているが第1指間腔5を弱い押圧力で押すだけで十分にマムシ指の矯正ができる場合には、押圧体14を設けなくても良い。
【符号の説明】
【0054】
1:ピアノのマムシ指矯正具(マムシ指矯正具)、1A、1B 2:手
3:親指(1の指)
3a:第2関節 4:人差し指(2の指) 5:第1指間腔(指の股) 6:手首
6a:一側端 6b:他側端 7:小指
10、10A、10B、10C、10D、10E:矯正具本体 11:矯正板
凹溝部11A 11a:背部 11b、11c:側壁 11d、11e:両端
12:第1挟持板 13:第2挟持板 14:押圧体
14a:平坦面 14b:下端部
15:ベルト係合固定部 15A:マグネットホック
15a:突起部 15b:支柱 15c:台座部 15d:係合部
15e:雌ねじ穴 15f:雄ネジ部 15g:雄ねじ板 15h:ダイアル部
16:磁石部 16a:鉄部材 16b:永久磁石 26:吸磁部
26a:基板 26b:凸部
20:加圧ベルト 21:ゴムベルト 22:裏面 22a:一端部(巻き始端部)
22b:他端部(巻き終端部) 23a:第1係合孔 23b:第2係合孔
23c:第2係合孔群 23d:第3係合孔 23e:第3係合孔群
23f:第4係合孔 23g:第4係合孔群 24:終端止め具 25:表面
26:吸磁部
A:基点部 B:第1テンション付与ベルト部 C:第1折り返し部
D:手首ベルト部 E:第2折り返し部 F:第2テンション付与ベルト部
G:第3折り返し部 H:第3テンション付与ベルト部 I:終端部
J:押圧方向
60:加圧ベルト 61:手首ベルト部 62:テンション付与ベルト部
62a、62b:両端部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10