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  • 特開-伝送線路、及び伝送線路の製造方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024006773
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】伝送線路、及び伝送線路の製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01P 3/08 20060101AFI20240110BHJP
   H01P 11/00 20060101ALI20240110BHJP
   H05K 3/00 20060101ALI20240110BHJP
【FI】
H01P3/08 200
H01P11/00 102
H05K3/00 J
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022107967
(22)【出願日】2022-07-04
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-08-22
(71)【出願人】
【識別番号】000216184
【氏名又は名称】天竜精機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001726
【氏名又は名称】弁理士法人綿貫国際特許・商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】竹村 勇一
(72)【発明者】
【氏名】小野 賢一
(72)【発明者】
【氏名】須藤 卓宏
【テーマコード(参考)】
5J014
【Fターム(参考)】
5J014CA02
5J014CA33
5J014CA54
5J014GA04
(57)【要約】
【課題】シールド性能を有し、省スペースに対応した薄型であるとともに、高速伝送に対応できる伝送ロスの少ない構造の伝送線路を提供することを目的とする。
【解決手段】伝送線路20は、伝送線路導体32とグランド導体33とからなる第1導体31と、第1導体31が形成された第1基材34と、伝送線路導体32を覆うカバーレイ35と、第2導体41が第2基材42に形成された第1シールド40と、第3導体46が第3基材47に形成された第2シールド45を備え、カバーレイ35は第1基材に熱圧着されており、前記第1基材は前記第2基材に熱圧着されており、前記第3基材はカバーレイ34に熱圧着されており、第2導体41と第3導体46は伝送線路導体32を囲むように配されて互いに超音波接合されており、第2導体41は折り返された端部がグランド導体33に重なって超音波接合されている構成である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
伝送線路導体と前記伝送線路導体の入力端と出力端とにそれぞれ近接する一対のグランド導体とからなる第1導体と前記第1導体が形成された第1基材と、前記伝送線路導体を覆うカバーレイと、第2導体が第2基材に形成された第1シールドと、第3導体が第3基材に形成された第2シールドを備え、前記カバーレイは前記第1基材に熱圧着されており、前記第1基材は前記第2基材に熱圧着されており、前記第3基材は前記カバーレイに熱圧着されており、前記第2導体と前記第3導体は前記伝送線路導体を囲むように配されて互いに超音波接合されており、前記第2導体は折り返された端部が前記グランド導体に重なって超音波接合されていること
を特徴とする伝送線路。
【請求項2】
前記伝送線路導体は第1間隔で形成されており、前記第2導体は、底面視で前記グランド導体に重なる位置に、第2間隔で貫通孔が形成されていること
を特徴とする請求項1に記載の伝送線路。
【請求項3】
前記第1基材と前記カバーレイはフッ素樹脂からなること
を特徴とする請求項1または2に記載の伝送線路。
【請求項4】
伝送線路導体と前記伝送線路導体の入力端と出力端とにそれぞれ近接する一対のグランド導体とからなる第1導体と前記第1導体が形成された第1基材と、前記伝送線路導体を覆うカバーレイと、第2導体が第2基材に形成された第1シールドと、第3導体が第3基材に形成された第2シールドを備え、前記カバーレイは前記第1基材に熱圧着されており、前記第1基材は前記第2基材に熱圧着されており、前記第3基材は前記カバーレイに熱圧着されており、前記第2導体と前記第3導体は前記伝送線路導体を囲むように配されて互いに超音波接合されており、前記伝送線路導体が第1間隔で形成されている構成の伝送線路を製造する製造方法であって、前記第2導体の端部を折り返して前記グランド導体に重ねて、アンビルを前記端部に当接させ、かつ、錐台が第2間隔で配されているホーンを前記アンビルに対向する方向から突いて前記グランド導体に当接させて、前記アンビルと前記ホーンとによって、前記端部と前記グランド導体を超音波接合すること
を特徴とする伝送線路の製造方法。
【請求項5】
前記第1基材と前記カバーレイはフッ素樹脂からなること
を特徴とする請求項4に記載の伝送線路の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器に用いられる伝送線路に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、可撓性を有する誘電体素体(液晶ポリマー)と、前記誘電体素体に設けられている線状の信号線と、前記誘電体素体に設けられ、かつ、前記信号線と対向しているグランド導体と、前記誘電体素体の主面の法線方向において、前記信号線に関して前記グランド導体の反対側に設けられている補助グランド導体であって、該法線方向から平面視したときに、前記信号線を挟んでいると共に、該信号線に沿って延在している2つの主要部と、該2つの主要部を接続していると共に、該信号線と交差するブリッジ部とを含んでいる補助グランド導体と、前記補助グランド導体と前記グランド導体とを電気的に接続しているビアホール導体を備えており、前記法線方向において、前記信号線と前記補助グランド導体との間隔が前記信号線と前記グランド導体との間隔よりも小さい構成の高周波信号線路が提案されている(特許文献1:実用新案登録第3173143号公報)。また、伝送線路導体を囲むように2導体と第3導体を配設し超音波接合した構造の伝送線路が提案されている(特許文献2:特許第6507302号公報、特許文献3:特許第6611293号公報、特許文献4:特許第6850501号公報)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3173143号公報
【特許文献2】特許第6507302号公報
【特許文献3】特許第6611293号公報
【特許文献4】特許第6850501号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電子機器に用いられる伝送線路には、シールド性能を有し、省スペースに対応した薄型構造であるとともに、高速伝送に対応できる伝送ロスの少ない構造が要求されている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、シールド性能を有し、省スペースに対応した薄型であるとともに、高速伝送に対応できる伝送ロスの少ない構造の伝送線路を提供することを目的とする。
【0006】
一実施形態として、以下に開示するような解決手段により、前記課題を解決する。
【0007】
本発明に係る伝送線路は、伝送線路導体と前記伝送線路導体の入力端と出力端とにそれぞれ近接する一対のグランド導体とからなる第1導体と前記第1導体が形成された第1基材と、前記伝送線路導体を覆うカバーレイと、第2導体が第2基材に形成された第1シールドと、第3導体が第3基材に形成された第2シールドを備え、前記カバーレイは前記第1基材に熱圧着されており、前記第1基材は前記第2基材に熱圧着されており、前記第3基材は前記カバーレイに熱圧着されており、前記第2導体と前記第3導体は前記伝送線路導体を囲むように配されて互いに超音波接合されており、前記第2導体は折り返された端部が前記グランド導体に重なって超音波接合されていることを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、伝送線路導体が、第2導体と前記第3導体とで囲まれていることで必要なシールド性能を有することができる。そして、折り返された端部が、熱圧着と超音波接合を組み合わせていることで省スペースに対応した薄型構造にできる。一例として、前記伝送線路導体は第1間隔で形成されており、前記第2導体は、底面視で前記グランド導体に重なる位置に、第2間隔で貫通孔が形成されている。
【0009】
本発明に係る伝送線路の製造方法は、伝送線路導体と前記伝送線路導体の入力端と出力端とにそれぞれ近接する一対のグランド導体とからなる第1導体と前記第1導体が形成された第1基材と、前記伝送線路導体を覆うカバーレイと、第2導体が第2基材に形成された第1シールドと、第3導体が第3基材に形成された第2シールドを備え、前記カバーレイは前記第1基材に熱圧着されており、前記第1基材は前記第2基材に熱圧着されており、前記第3基材は前記カバーレイに熱圧着されており、前記第2導体と前記第3導体は前記伝送線路導体を囲むように配されて互いに超音波接合されており、前記伝送線路導体が第1間隔で形成されている構成の伝送線路を製造する製造方法であって、前記第2導体の端部を折り返して前記グランド導体に重ねて、アンビルを前記端部に当接させ、かつ、錐台が第2間隔で配されているホーンを前記アンビルに対向する方向から突いて前記グランド導体に当接させて、前記アンビルと前記ホーンとによって、前記端部と前記グランド導体を超音波接合することを特徴とする。
【0010】
この構成によれば、第2導体の端部とグランド導体とを正確な位置で確実に超音波接合することができる。また、第2導体の端部とグランド導体とが重なった部分はアンビルで抑えることで超音波接合時に導体が引っ張られることが防止できる。そして、超音波接合時に熱可塑性樹脂が必要以上に押し出されることが防止できるとともに、超音波接合後に熱可塑性樹脂が熱収縮したときに、熱歪みが緩和できる。よって、シールド性能を有し、省スペースに対応した薄型構造であるとともに、高速伝送に対応できる伝送ロスの少ない構造の伝送線路を製造することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の伝送線路によれば、電子機器に用いられる場合に必要なシールド性能を有し、省スペースに対応した薄型であるとともに、高速伝送に対応できる伝送ロスの少ない構造の伝送線路が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は本実施形態の伝送線路の例を示す概略の斜視図である。
図2図2図1に示す伝送線路の平面図である。
図3図3図2に示す伝送線路のIII-III線断面図である。
図4図4図2に示す伝送線路のIV-IV線断面図である。
図5図5Aは本実施形態の伝送線路の製造方法における超音波接合構造を示す概略の断面図であり、図5B図5Aにおける第1先端部の例を示す概略の斜視図であり、図5C図5Aにおける第2先端部の例を示す概略の斜視図である。
図6図6図1に示す伝送線路の底面図である。
図7図7は本実施形態の伝送線路の製造手順を示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳しく説明する。本実施形態の伝送線路20は、一例として、2つの伝送線路導体32が第1間隔P1で形成されており、一方側の端部と他方側の端部とは対称形状になっている。図1は伝送線路20の例を示す概略の斜視図であり、破線で囲んだエリアP4は伝送線路20の端部の拡大図を示している。図2は伝送線路20の例を示す概略の平面図であり、破線で囲んだエリアP5は伝送線路20の端部の拡大図を示している。図3図2のIII-III線断面図である。図4図2のIV-IV線断面図である。図6は伝送線路20の例を示す概略の底面図であり、破線で囲んだエリアP6は伝送線路20の端部の拡大図を示している。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
【0014】
図1図6に示すように、伝送線路20は、フレキシブル多層配線基板からなり、伝送線路20は、伝送線路導体32とグランド導体33とからなる第1導体31と、第1導体31が形成された第1基材34とを有するベース30と、伝送線路導体32を覆うカバーレイ35と、第2導体41が第2基材42に形成された第1シールド40と、第3導体46が第3基材47に形成された第2シールド45を備え、カバーレイ35は第1基材34に熱圧着されており、第1基材34は第2基材42に熱圧着されており、第3基材47はカバーレイ35に熱圧着されており、第2導体41と第3導体46は伝送線路導体32を囲むように配されて互いに超音波接合されており、第2導体41は折り返された端部41aがグランド導体33に重なって超音波接合されている構成である。一例として、伝送線路導体32の入力端にコネクタが実装されて制御回路に接続され、伝送線路導体32の出力端にコネクタが実装されてアンテナ構造体に接続され、前記制御回路と前記アンテナ構造体とが信号接続される。
【0015】
一例として、第1基材34とカバーレイ35は熱可塑性のフッ素樹脂からなる。第2導体41は、底面視でグランド導体33に重なる位置に、貫通孔41bが第2間隔P2で形成されている。一例として、第2基材42と第3基材47は熱可塑性のポリイミド樹脂からなる。
【0016】
一例として、伝送線路20の製造装置は、上流側から順に、第1導体形成機、不要領域除去機、第1接合機、熱圧着機、第2接合機、検査機、分割取出し機、が配設されており、そして、これらを制御するコントローラを備える。この製造装置は、上述の特許文献2~3の技術を適用してもよい。
【0017】
続いて、本発明に係る伝送線路20の製造方法について、以下に説明する。
【0018】
図7は本実施形態の伝送線路20の製造手順を示すフローチャート図である。伝送線路20は一例として、第1導体形成ステップS1、不要領域除去ステップS2、第1接合ステップS3、熱圧着ステップS4、第2接合ステップS5、検査ステップS6、分割ステップS7の順に製造される。
【0019】
一例として、第1導体31と第2導体41と第3導体46は、銅または銅合金からなる。第1導体形成ステップS1は、サブトラクティブ法によって、両面銅張基板にエッチング処理を施して、第1基材34の第1主面に伝送線路導体32とグランド導体33を形成し、第1基材34の第2主面から導体を除去してベース30にする。これにより、反りを防止して平坦なベース30にできる。上記以外の方法として、アディティブ法によって、第1基材34の第1主面にパターンめっき処理を施して、伝送線路導体32とグランド導体33を形成し、ベース30にすることもできる。
【0020】
ベース30は、伝送線路導体32が第1間隔P1で形成されている。第1導体31は、直線状に形成された伝送線路導体32と、伝送線路導体32の入力端と出力端とにそれぞれ近接するグランド導体33とからなる。ベース30は、伝送線路導体32と伝送線路導体32との間に不要領域がある。
【0021】
一例として、第1基材34とカバーレイ35は、テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン(FEP)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、テトラフルオロエチレン-エチレン共重合体(ETFE)、クロロトリフルオロエチレン-エチレン共重合体(ECTFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、その他既知の熱可塑性のフッ素樹脂から選択される。一例として、第2基材42と第3基材47は熱可塑性のポリイミド樹脂からなる。
【0022】
不要領域除去ステップS2は、ベース30とカバーレイ35とを重ね合わせた状態で、不要領域除去機を用いて、伝送線路導体32と伝送線路導体32との間の不要領域を打ち抜いて長方形状の貫通穴を形成する。第1接合ステップS3は、第1接合機を用いて、ワークにおける前記不要領域が除去された箇所にて、第2導体41を第3導体46に超音波接合する。
【0023】
熱圧着ステップS4は、熱圧着機を用いたロールプレスにて、ワークを一括で熱圧着する。これにより、カバーレイ35は第1基材34に熱圧着されて、第1基材34は第2基材42に熱圧着されて、第3基材47はカバーレイ35に熱圧着される。
【0024】
第2接合ステップS5は、ワークの底面に配された第1シールド40の突出部をワークの上面に折り返し、第2導体41における折り返された端部41aをグランド導体33に重ね合わせて、第2接合機を用いて、第2導体41の端部41aをグランド導体33に超音波接合する。図5A図5Cに示すように、第2導体41の端部41aをグランド導体33に超音波接合するに際し、端部41aに上から当接するアンビル61と、アンビル61に対向してグランド導体33に下から当接する錐台が第2間隔P2で配されているホーン62とを用いて、ホーン62をアンビル61に対向する方向から突いてグランド導体33に当接させて、アンビル61とホーン62とによって、端部41aとグランド導体33を超音波接合する。
【0025】
一例として、アンビル61における端部41aに当接する面は、先端が0.1mm×0.1mm、突起角度斜め45度の四角錐台がピッチ0.28mmでマトリクス状に配設されている。一例として、ホーン62は、先端が直径0.1mmの円錐台であり、第2間隔P2を1.12mmとして一列に配設されている。
【0026】
検査ステップS6は、検査機の接触ピンを伝送線路導体32に接触させて通電することで伝送線路導体32が断線していないこと、及び導通レベルが正常範囲内であることを検査する。分割ステップS7は、分割取出し機の打ち抜き刃によって、ワークを所定のカットラインに沿って打ち抜く。
【0027】
続いて、実施例1と実施例2について、以下に説明する。
【0028】
[実施例1]
実施例1の伝送線路20は、第1基材34とカバーレイ35は、テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)からなる。伝送線路20の全長は192mm、幅は8.8mm、厚さは0.35mm、第1間隔P1は4mmである。第1導体31と第2導体41と第3導体46は銅からなり、厚さは12μmである。貫通孔41bは、厚み方向に錐状に形成されており、第1基材34とカバーレイ35を貫通している。
【0029】
[実施例2]
実施例2の伝送線路20は、第1基材34とカバーレイ35は、液晶ポリマー(LCP)からなる。それ以外は上述の実施例1と同様の構成である。
【0030】
各試料について、ネットワークアナライザ(キーサイトテクノロジー製N5247A)を用いて、周波数が3GHzにおける伝送ロスと、周波数が6GHzにおける伝送ロスを測定した。評価結果を次の表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
表1に示すように、実施例1は、実施例2に比べて、伝送ロスが大幅に改善されていることが確認できた。これは、第1基材34とカバーレイ35を構成する熱可塑性樹脂は、高周波帯域における比誘電率がより低い材質を用いることで伝送ロスが改善できることを示している。また、高周波帯域における誘電正接がより低い材質を用いることで伝送ロスが改善できることを示している。なお、参考例として、同種材料を組み合わせた同軸ケーブルと対比したところ、伝送ロスが15%改善されていることが確認できた。
【0033】
上述の実施例は、第1基材34とカバーレイ35として、PFAまたはLCPを用いたが、この例に限定されず、既知の熱可塑性樹脂が適用できる。また、上述の実施例は、フレキシブル基板を4層構造としたが、この例に限定されない。用途に応じて5層以上の多層構造にすることもできる。上述の実施例は、伝送線路導体32を2つにした構成で説明したが、この例に限定されない。伝送線路導体32を3つ以上にした構成にする場合がある。また、伝送線路導体32を1つにした構成にすることもできる。本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、本発明を逸脱しない範囲において種々変更が可能である。
【符号の説明】
【0034】
20 伝送線路
30 ベース
31 第1導体
32 伝送線路導体
33 グランド導体
34 第1基材
35 カバーレイ
40 第1シールド
41 第2導体、41a 端部、41b 貫通孔
42 第2基材
45 第2シールド
46 第3導体
47 第3基材
61 アンビル
62 ホーン
P1 第1間隔
P2 第2間隔
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7