(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024067765
(43)【公開日】2024-05-17
(54)【発明の名称】遊技情報表示装置及び遊技場用管理装置
(51)【国際特許分類】
A63F 7/02 20060101AFI20240510BHJP
【FI】
A63F7/02 350Z
A63F7/02 328
A63F7/02 315A
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022178087
(22)【出願日】2022-11-07
(71)【出願人】
【識別番号】000108937
【氏名又は名称】ダイコク電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000567
【氏名又は名称】弁理士法人サトー
(72)【発明者】
【氏名】岩田 陽平
(72)【発明者】
【氏名】向山 幸治
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088AA11
2C088AA78
2C088CA02
2C088CA06
2C088CA27
2C088CA31
2C088EA10
(57)【要約】
【課題】所謂モーニング状態を発生可能な遊技機に対して、モーニング状態が発生するまでの遊技情報を好適に把握する。
【解決手段】遊技機1は、大当り抽選を実行可能な遊技状態として通常状態、当該通常状態よりも遊技者にとって有利な時短状態、及びリセット操作に基づく初期状態を発生可能で、当該初期状態は有利状態の発生確率が向上するように構成されている。遊技情報表示装置3は、モーニング状態の発生を判定するまでに要する突時当選平均スタート回数や突時当選時平均獲得数を算出して表示する。遊技者においては、所謂モーニング状態を発生可能な遊技機1に対して、モーニング状態が発生するまでの遊技情報を好適に把握することが可能となり、モーニング状態が発生するまでに要するスタート回数等を想定することで自身の遊技機選択に役立てることが可能となる。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
大当り抽選を実行可能な遊技状態として通常状態、当該通常状態よりも遊技者にとって有利な有利状態、及び所定の初期化操作に基づく初期状態を発生可能で、当該初期状態は前記有利状態の発生確率が向上するように構成された遊技機に対応して設けられる遊技情報表示装置において、
遊技機側から出力される遊技信号を受信する受信手段と、
受信手段により受信された遊技信号に基づいて対応する遊技機の遊技情報を収集する遊技情報収集手段と、
前記有利状態の発生を判定する有利状態判定手段と、
前記有利状態判定手段により前記有利状態と判定されるまでの平均遊技情報を算出する平均遊技情報算出手段と、
前記平均遊技情報算出手段により算出された前記平均遊技情報を出力する出力手段と、を備えた遊技情報表示装置。
【請求項2】
前記有利状態は前記大当り抽選の抽選時間が短縮される時短状態を少なくとも含み、
前記遊技情報表示装置は、
前記有利状態判定手段により前記有利状態の発生を判定した場合に、当日の営業開始時点から当日最初の大当りが発生したか否かを判定する当日大当り判定手段を備え、
前記有利状態判定手段は、前記当日大当り判定手段により当日最初の大当りの発生が判定されていない状態で前記時短状態が発生した場合に、前記有利状態を判定する請求項1に記載した遊技情報表示装置。
【請求項3】
大当り抽選を実行可能な遊技状態として通常状態、当該通常状態よりも遊技者にとって有利な有利状態、及び所定の初期化操作に基づく初期状態を発生可能で、当該初期状態は前記有利状態の発生確率が向上するように構成された遊技機を管理対象とする遊技場用管理装置において、
遊技機側から出力される遊技信号を受信する受信手段と、
受信手段により受信された遊技信号に基づいて対応する遊技機の遊技情報を収集する遊技情報収集手段と、
前記有利状態の発生を判定する有利状態判定手段と、
前記有利状態判定手段により前記有利状態と判定されるまでの平均遊技情報を算出する平均遊技情報算出手段と、
前記平均遊技情報算出手段により算出された前記平均遊技情報を出力する出力手段と、を備えた遊技場用管理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技情報表示装置及び遊技場用管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1には、ユーザーが遊技機の稼動内容を詳細に把握するための技術について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、遊技機において初期化操作を受付けることで遊技者にとって有利な状態(有利状態)に移行し易くなるといった、所謂モーニング機能を搭載する遊技機が注目されている。遊技者は有利なモーニング機能を求める傾向にあり、遊技者の中にはモーニング状態が発生するまでに要する投資金額の目安となる当選スタート回数を把握することを所望する遊技者も存在する。
【0005】
しかしながら、従来技術ではモーニング状態が発生するまでの稼動内容については何ら考慮されておらず、その点で改良の余地がある。
【0006】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、その目的は、所謂モーニング状態を発生可能な遊技機に対して、モーニング状態が発生するまでの遊技情報を好適に把握することを可能とする遊技情報表示装置及び遊技場用管理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載した発明は、大当り抽選を実行可能な遊技状態として通常状態、当該通常状態よりも遊技者にとって有利な有利状態(例えば時短状態)、及び所定の初期化操作(例えばリセット操作)に基づく初期状態を発生可能で、当該初期状態は前記有利状態の発生確率が向上するように構成された遊技機に対応して設けられる遊技情報表示装置において、遊技機側から出力される遊技信号を受信する受信手段(例えば遊技情報表示装置3)と、受信手段により受信された遊技信号に基づいて対応する遊技機の遊技情報を収集する遊技情報収集手段(例えば遊技情報表示装置3)と、前記有利状態の発生を判定する(例えば突時に当選することでモーニング状態の発生を判定する)有利状態判定手段(例えば遊技情報表示装置3)と、前記有利状態判定手段により前記有利状態と判定されるまでの平均遊技情報(例えば突時当選平均スタート回数や突時当選時平均獲得数)を算出する平均遊技情報算出手段(例えば遊技情報表示装置3)と、前記平均遊技情報算出手段により算出された前記平均遊技情報を出力する出力手段(例えば遊技情報表示装置3)と、を備える。
【0008】
このような構成によれば、モーニング状態の発生を判定するまでに要する平均遊技情報を算出して出力するようにしたので、遊技者においては、所謂モーニング状態を発生可能な遊技機に対して、モーニング状態が発生するまでの遊技情報を好適に把握することが可能となり、モーニング状態が発生するまでに要するスタート回数等を想定することで自身の遊技機選択に役立てることが可能となる。
【0009】
請求項3に記載した発明は、大当り抽選を実行可能な遊技状態として通常状態、当該通常状態よりも遊技者にとって有利な有利状態(例えば時短状態)、及び所定の初期化操作(例えばリセット操作)に基づく初期状態を発生可能で、当該初期状態は前記有利状態の発生確率が向上するように構成された遊技機を管理対象とする遊技場用管理装置において、遊技機側から出力される遊技信号を受信する受信手段(例えば管理装置6)と、受信手段により受信された遊技信号に基づいて対応する遊技機の遊技情報を収集する遊技情報収集手段(例えば管理装置6)と、前記有利状態の発生を判定する(例えば突時に当選することでモーニング状態の発生を判定する)有利状態判定手段(例えば管理装置6)と、前記有利状態判定手段により前記有利状態と判定されるまでの平均遊技情報(例えば突時当選平均スタート回数や突時当選時平均獲得数)を算出する平均遊技情報算出手段(例えば管理装置6)と、前記平均遊技情報算出手段により算出された前記平均遊技情報を出力する出力手段(例えば管理装置6)と、を備える。
【0010】
このような構成によれば、モーニング状態の発生を判定するまでに要する平均遊技情報を算出して出力するようにしたので、遊技者管理者においては、所謂モーニング状態を発生可能な遊技機に対して、モーニング状態が発生するまでの遊技情報を好適に把握することが可能となり、モーニング状態が発生するまでに要するスタート回数等を想定することでモーニング機能の設定に対して好適に効果測定を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】一実施形態における遊技場用管理システムの構成を示す概略図
【
図7】朝一突時当選履歴及び突時当選率の表示例を示す図
【
図8】朝一突時当選履歴及びリセット時突時当選率の表示例を示す図
【
図9】突時当選平均スタート回数及び突時当選時平均獲得数の表示例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、遊技場用管理システムの全体構成を示し、遊技場内において、遊技機1、当該遊技機1に対応するカードユニット2及び遊技情報表示装置3(有利状態判定手段、割合算出手段、出力手段、受信手段、当日大当り判定手段、初期化判定手段、遊技情報収集手段、平均遊技情報算出手段に相当する)は、それぞれ2台ずつ中継装置4に接続されている。中継装置4はLAN5を介して管理装置6(有利状態判定手段、割合算出手段、出力手段、受信手段、遊技情報収集手段、平均遊技情報算出手段、稼動判定手段、稼動率算出手段に相当する)と接続されている。
【0013】
管理装置6は、遊技機1における遊技状況を示す遊技情報を受信して遊技機1毎に遊技情報を管理する。遊技機1における遊技情報は、遊技機1側からカードユニット2及び中継装置4を順次経由して管理装置6に受信される。一方、管理装置6において管理される設定情報は、管理装置6側から中継装置4を経由してカードユニット2に受信される。遊技場内には、景品交換端末であるPOS(図示せず)や精算機(図示せず)等も設置されており、POSや精算機もLAN5を介して管理装置6と接続されている。
【0014】
POSは、カードユニット2にて発行された会員カードや一般カードといったICカードが挿入されるカード挿入口を備えており、ICカードが挿入されると、その挿入されたICカードを受付けて当該ICカードに記録されている持玉やカード識別情報をカードリーダ(図示せず)により読取り、その読取った持玉やカード識別情報に対応する貯玉等に基づいて景品交換処理を行う。一般カードは、不特定多数の一般遊技者に対して発行される一般記録媒体であり、会員カードは、予め会員登録を行った会員に対して発行される会員記録媒体である。
【0015】
精算機は、ICカードが挿入されるカード挿入口を備えており、ICカードが挿入されると、その挿入されたICカードを受付けて当該ICカードに記録されている入金残高をカードリーダ(図示せず)により読取り、その読取った入金残高に基づいて紙幣や硬貨の返却処理を行う。又、精算機は、紙幣が投入される紙幣投入口を備えており、紙幣が投入されると、その投入金額を、ICカードに記録されている入金残高に加算する残高加算処理を行う。
【0016】
管理装置6は、例えば遊技場内の事務室等に設置された管理手段であり、遊技場管理者が操作するキーボード7と、モニタ8と、プリンタ(図示せず)等を備える。詳しい図示は省略するが、管理装置6の制御主体となる制御部は、CPU、ROM、RAM、I/Oを有するマイクロコンピュータを主体として構成されている。
図1では図示を省略しているが、実際には例えば数百台の遊技機1が管理装置6の管理対象となっている。
【0017】
遊技機1について以下に説明する。遊技機1は、予め機内に封入された循環遊技媒体(例えば循環パチンコ玉)を使用する封入式のパチンコ機である。遊技機1で用いられる遊技価値(遊技媒体)は仮想上のパチンコ玉であるが、機内の記憶部に記憶される遊技価値であり、従来の払出式の遊技機とは異なり、盤面に打出された玉は循環し、入賞した場合であっても遊技機外に払出されず、遊技に応じて記憶部の遊技価値が増減される。
【0018】
遊技機1は、カードユニット2から遊技点数を受信すると、その遊技点数分のパチンコ玉を発射可能となり、遊技点数が「0」になった時点でパチンコ玉を発射不可能となる。遊技機1は、計数操作に応じて遊技点数をカードユニット2へ送信して遊技点数を減算する。遊技機1は、情報表示操作に応じて各種の遊技データ(大当り回数、特図抽選回数等)を表示する。
【0019】
図2に示すように、遊技機1は、パチンコ玉が発射される盤面9と、発射装置を構成する発射ハンドル10と、タッチパネル11a(
図3参照)を含む情報表示部11と、装飾ランプ12a,12bとを有する。盤面9には、液晶表示部13と、特図表示部14と、普図表示部15と、普図始動口16a,16bと、特
図1始動口17(ヘソ)と、特
図2始動口18(電チュー)と、大入賞口19と、開閉入賞装置20とが設けられている。
【0020】
遊技機1のスペックは以下の通りである。
(1)大当り確率(特
図1抽選、特
図2抽選共通)は1/239(TS=239)である。
(2)小当り確率(特
図2抽選)は1/6であり、特
図2中の実質的な大当り確率は1/5.8(=1/239+1/6)(TSA=5.8)である。
(3)遊技状態として、初期状態、内部時短状態、時短状態、大当り状態等を発生可能である。
【0021】
初期状態は、遊技機1における初期化操作を受付けるか、大当り状態が終了する際の一部で移行する状態である。初期状態における特
図1抽選では時短図柄の抽選も行われる。
内部時短状態は、初期状態における特定図柄(時短図柄)に当選するか、大当り状態が終了する際の一部で移行する状態である。内部時短状態では、普通図柄(普図)抽選の当選確率は向上するが、当選した場合であっても電チューの開放時間が極めて短い(例えば0.1秒)ため遊技者は電チューに入賞させることはできない。内部時短状態における特
図1抽選では時短図柄の抽選は行われない。
時短状態(遊技者にとって有利な有利状態)は、初期状態における時短図柄に当選するか、大当り状態が終了する際の一部で移行する状態である。時短状態では普図抽選の当選確率が向上する。普図抽選に当選すると、電チューが開放する(例えば3秒)。
大当り状態は、特図抽選に当選することで移行する状態である。
【0022】
遊技機1は以下のように動作する。
(1)通常状態(初期状態、内部時短状態)では左打ちを行い、ヘソへの入賞を目指す。ヘソへ入賞することで特
図1での大当り抽選(特
図1抽選)を行う。大当り抽選1回をスタートと称する場合もある。特
図1抽選では1/239の確率で大当り抽選を行う。特
図1抽選で大当りに当選すると、大当り遊技が開始(大当り状態に移行)され、特図の種類に応じたラウンド(R)だけ大入賞口19が開放する。特
図1では全て4Rとなる。尚、1Rの上限入賞数は10個である。大入賞口19に入賞すると、15点分の遊技点数が加算される。
【0023】
(2)特
図1での大当り遊技が終了すると、大当りに当選した際の特図の種類によって異なる遊技状態に移行する。大当り後の80%で時短状態に移行する。時短状態は特
図2抽選に当選するか特
図2抽選が連続して128回非当選の場合に終了し、その後大当り状態又は初期状態に移行する。大当り後の15%で内部時短状態に移行する。内部時短状態は特
図1抽選に当選するか特
図1抽選が連続して9999回非当選の場合に終了し、その後大当り状態又は初期状態に移行する。大当り後の5%で初期状態に移行する。
【0024】
(3)時短状態では右打ちを行い、スルーである普図始動口16a,16bへの入賞を目指す。普図始動口16a,16bに入賞すると、1/1の確率で普図抽選を行う。普図抽選に当選すると、電チューが開放し、電チューに入賞させることができるようになる。電チューでは特
図2での大当り抽選(特
図2抽選)を行い、1/239の確率で大当りに当選し、1/6の確率で小当りに当選する。
【0025】
(4)特
図2抽選で大当りに当選した場合、特
図1同様大当り遊技が開始され、そのR数は10Rである。特
図2抽選で小当り当選すると、開閉入賞装置20が開放する。開閉入賞装置20の内部にはV入賞口(特定領域)が設けられており、V入賞口に入賞すると、大当り遊技が開始される。即ち、小当りを経由することで大当り遊技を行うことができるようになる。
【0026】
(5)小当り経由での大当りでは小当り当選時の特別図柄の種類に応じたR数だけ大入賞口19が開放し、大当り遊技終了後は時短状態、内部時短状態、及び初期状態の何れかに移行する。それぞれの割合は次の通りである。
10R+時短状態:20%
2R+時短状態:60%
2R+内部時短状態:15%
2R+初期状態:5%
【0027】
(6)時短状態は、特
図2抽選に当選するか特
図2抽選が128回非当選で終了し、その後大当り状態又は初期状態に移行する。内部時短状態は、特
図1抽選に当選するか特
図1抽選が9999回非当選で終了し、その後大当り状態又は初期状態に移行する。
【0028】
(7)初期状態における特
図1抽選では時短図柄の抽選を行い、時短図柄に当選すると、50%の割合で時短状態に移行し、50%の割合で内部時短状態に移行する。時短図柄由来の時短状態は特
図2抽選に当選するか特
図2抽選が128回非当選の場合に終了し、その後大当り状態又は初期状態に移行する。時短図柄由来の内部時短状態は特
図2抽選に当選するか特
図2抽選が9999回非当選の場合に終了し、その後大当り状態又は初期状態に移行する。尚、時短図柄の当選確率は1/50である。又、時短図柄由来の時短状態を突時と称する場合もある。
【0029】
(8)通常状態とは時短状態及び大当り状態を除く状態である。初期状態における普図抽選の当選確率は1/65536である。又、時短状態と大当り状態とに設定される状態を特別状態とする。
【0030】
遊技機1からは例えば以下の遊技信号が出力される。
セーフ信号=遊技者に付与される遊技点数であるセーフを特定可能な信号である。
アウト信号=発射されたパチンコ玉の数であるアウトを特定可能な信号である。
大当り信号=大当り状態を特定可能な信号である。
特別状態信号=大当り状態中及び時短状態中に出力される信号である。
初期化信号=遊技機1におけるクリアスイッチ33(後述する
図3参照)の操作(初期化操作)を受付けた場合に出力される信号である。
スタート信号(図柄変動停止信号)=特
図1始動口17又は特
図2始動口18への入賞により変動する液晶表示部13における図柄変動を特定可能な信号である。
入賞信号(始動口入賞信号)=特
図1始動口17又は特
図2始動口18への入賞により出力される信号である。
【0031】
遊技機1の電気的な構成について
図3を参照して説明する。遊技機1は、主制御回路21と、送受信回路としてのI/F部22とを有する。主制御回路21は、CPU21a、ROM21b、乱数発生部21c、乱数抽出部21d、変動パターン判定部21e、RAM21f、I/O21gを有するマイクロコンピュータを主体として構成されている。ROM21bは、複数の図柄変動パターンが格納された変動テーブルを記憶している。変動パターン判定部21eは、ROM21bに記憶されている複数の図柄変動パターンのうち何れを採用するかを、乱数抽出部21dにより抽出された乱数に応じて判定する。
【0032】
特
図1入賞センサ23は、特
図1始動口17に入賞した玉を検出し、玉が入賞する毎に検出信号を主制御回路21へ出力する。主制御回路21は、特
図1入賞センサ23から検出信号を入力すると、特
図1での大当り抽選を行い、特
図1抽選で大当りに当選すると、大当り遊技を開始し、駆動信号を大入賞口ソレノイド29へ出力し、特図の種類に応じたラウンド(R)だけ大入賞口19を開放する。
【0033】
特
図2入賞センサ24は、特
図2始動口18に入賞した玉を検出し、玉が入賞する毎に検出信号を主制御回路21へ出力する。主制御回路21は、特
図2入賞センサ24から検出信号を入力すると、特
図2での大当り抽選を行い、特
図2抽選で大当りに当選すると、大当り遊技を開始し、駆動信号を大入賞口ソレノイド29へ出力し、特図の種類に応じたラウンド(R)だけ大入賞口19を開放し、特
図2抽選で小当りに当選すると、駆動信号を開閉装置ソレノイド30へ出力し、開閉入賞装置20を開放し、駆動信号をV入賞口ソレノイド31へ出力し、開閉入賞装置20のV入賞口を開放する。
【0034】
普図入賞センサ25は、普図始動口16a,16bに入賞した玉を検出し、玉が入賞する毎に検出信号を主制御回路21へ出力する。主制御回路21は、普図入賞センサ25から検出信号を入力すると、1/1の確率で普図抽選を行い、普図抽選に当選すると、駆動信号を電チューソレノイド32へ出力し、電チューを開放する。
【0035】
大入賞センサ26は、大入賞口19に入賞した玉を検出し、玉が入賞する毎に検出信号を主制御回路21へ出力する。主制御回路21は、大入賞センサ26から検出信号を入力すると、15点分の遊技点数を加算する。
開閉装置入賞センサ27は、開閉入賞装置20のV入賞口に入賞した玉を検出し、玉が入賞する毎に検出信号を主制御回路21へ出力する。主制御回路21は、開閉装置入賞センサ27ら検出信号を入力すると、大当り遊技を開始する。
【0036】
電源回路部28は、外部からの供給電源を駆動電源として主制御回路21へ供給する。タッチパネル11aは、遊技者からのタッチ操作入力を検出し、検出信号を主制御回路21へ出力する。クリアスイッチ33は、従業員による初期化操作を検出し、検出信号を主制御回路21へ出力する。
【0037】
主制御回路21は、表示制御信号を特図表示部14へ出力し、特図表示部14の表示を制御する。主制御回路21は、表示制御信号を普図表示部15へ出力し、普図表示部15の表示を制御する。
主制御回路21は、演出制御信号を演出制御部34へ出力する。演出制御部34は、主制御回路21から演出制御信号を入力すると、演出指示信号をアンプ35、装飾ランプ12a,12b及び表示制御部36へ出力し、大当り等に応じた演出音をスピーカ37から発生させたり演出内容を装飾ランプ12a,12bにより表示したりする。
【0038】
カードユニット2について以下に説明する。カードユニット2は、遊技機1の遊技状態やカードユニット2の状態(エラー状態等)を示す状態ランプ38と、紙幣が投入される紙幣挿入口39と、遊技者からの操作入力を受付けると共に各種の遊技データを表示するタッチパネル式の液晶表示部40と、貸出操作を行うための貸出釦41と、再遊技操作を行うための再遊技釦42と、返却操作を行うための返却釦43と、ICカードが挿入されるカード挿入口44等を有する。又、カードユニット2は、遊技者の顔を含む上半身を撮影するカメラ(図示せず)も有する。
【0039】
カードユニット2は、以下のように動作する。
(1)遊技機1から上記した各種の遊技信号を受信して集計及び記憶すると共に中継装置4を経由して管理装置6や遊技情報表示装置3へ送信する。遊技者の入金残高及び遊技点数も管理装置6へ送信する。管理装置6から各種設定情報(遊技機番号、機種名、得点単価等)を受信して記憶する。
【0040】
(2)紙幣が紙幣挿入口39に挿入されると、入金残高に加算して記憶する。ICカードがカード挿入口44に挿入されると、カードIDに対応付けられた入金残高及び持点数を読み出して表示する。貸出釦41が操作されると、一定金額(例えば1000円)に対応する点数を250点ずつ遊技点数に変換して遊技機1へ送信する。再遊技釦42が操作されると、持点数を250点ずつ遊技点数に変換して遊技機1へ送信する。持点数、遊技点数、全得点数(持点数と遊技点数との合計)を記憶して表示する。遊技機1からの得点加算情報及び得点減算情報を受信し、記憶している得点数を、その受信した得点加算情報及び得点減算情報に応じて更新し、得点数の更新に応じて得点数情報を中継装置4へ送信する。
【0041】
(3)入金残高及び持点数の少なくとも何れか一方が存在する状態で返却釦43が操作されると、その入金残高及び持点数をICカードに記録して発行する。遊技点数は記録せず、遊技機1側に残る。
(4)ICカードを最大10枚ストックしている。
【0042】
遊技情報表示装置3について以下に説明する。
図4に示すように、遊技情報表示装置3は、液晶表示部45と、ランプ部46と、遊技者が従業員を呼出すための呼出釦47と、液晶表示部45における表示画面の表示内容を切替えるための切替釦等を含む操作釦群48と、従業員が携帯するリモコン(図示せず)から送信されるリモコン信号を受光するリモコン受光部49とを有する。操作釦群48に代えて或いは加えて、液晶表示部45にタッチパネルを設け、遊技者のタッチ操作を受付ける構成としても良い。液晶表示部45は、メイン表示領域45aと、第1~第6サブ表示領域45b~45gとに区分可能であり、大当り回数やスタート回数等を区分して表示すると共に、スランプグラフやキャラクタ等の数字以外の様々な表示が可能であり、それらの表示内容や区分を変更して表示する等、多様な態様で表示可能である。
図4では、メイン表示領域45aに当日、1日前、2日前の大当り回数を表示し、第1サブ表示領域45bに当日、1日前、2日前の初当り回数を表示し、第2サブ表示領域45cに大当内訳を表示し、第3サブ表示領域45dに過去最高玉数を表示し、第4サブ表示領域45eにスタート回数を表示し、第5サブ表示領域45fにスランプグラフを表示し、第6サブ表示領域45gに機種名を表示している態様を例示しているが、切替釦の操作により、後述する
図7に示す朝一突時当選履歴及び突時当選率や
図8に示す朝一突時当選履歴及びリセット時突時当選率等を表示可能である。
【0043】
遊技情報表示装置3の電気的な構成について
図5を参照して説明する。遊技情報表示装置3は、主制御回路50と、送受信回路としてのI/F部51とを有する。主制御回路50は、CPU50a、ROM50b、RAM50c、I/O50dを有するマイクロコンピュータを主体として構成されている。
【0044】
遊技情報表示装置3は、以下のように動作する。
(1)管理装置6から中継装置4を経由して各種の設定情報を受信すると共に遊技機1及びカードユニット2から中継装置4を経由して各種の遊技情報を受信し、その受信した設定情報及び遊技情報に基づいて各種の表示情報を作成して表示する。
(2)遊技情報に基づいてスタート回数や大当り回数等の各種データを集計して表示したり、遊技機1の遊技状態を特定し、その特定した遊技状態に応じた表示情報を表示したりする。遊技機1から出力される信号に基づいて図柄変動の開始及び停止のタイミングに基づいて単位図柄変動の時間を算出し、単位図柄変動の時間(単位変動時間に相当する)に基づいて遊技機1の遊技状態を特定し、その特定した遊技状態に応じた表示情報を表示する。
【0045】
遊技機1のゲームフローについて
図6を参照して説明する。
通常状態において特
図1抽選に当選し、時短状態に移行すると、特
図2抽選を行う。時短状態では特
図2抽選に当選するか特
図2抽選が128回非当選まで継続し、その場合の実質大当り確率は1/5.8であるため時短状態に移行するとほぼ大当りに当選する。ここで初期状態においては特
図1抽選での大当り図柄の他に時短図柄の抽選を行っており、時短図柄当選時の50%で時短状態(突時)に移行する。突時の場合も上記同様にほぼ大当りに当選する。そのため、初期状態における実質的な大当り確率は1/70.5(1/239+1/50*50%)となる。初期状態は遊技機1における初期化操作を受付けることで移行し、大当り期待度が通常よりも高くなり営業開始後は特に所謂モーニング状態と称されることもある。通常状態において突時に当選するのは初期状態のみであるから、突時に当選することでモーニング状態の発生を判定する(有利状態の発生を判定する)。モーニング状態では大当り期待度が通常よりも高くなるため、遊技者はモーニング状態に設定された遊技機を求める。
【0046】
遊技情報表示装置3は、
図7に示すように、所定期間(
図7の例示では1週間)
における朝一突時当選履歴及び突時当選率を表示する。各項目は以下の通りである。
突時当選=営業開始後の通常状態において大当りに当選する前に突時に移行(有利状態が発生)したか否かを示し、突時に移行した場合に「○」を表示し、大当りした場合に「大当り」を表示する。
当選スタート(回)=上記突時又は大当りに当選した際のスタート回数を示す。
獲得(個)=突時、大当りに当選した際の特賞による獲得数を示す。
突時当選率(%)=所定期間における突時に当選した割合を示す。
【0047】
遊技情報表示装置3は、通常状態において営業開始後の大当り当選前(当日の営業開始時点から当日最初の大当りが発生する前)(当日大当り判定手段)に時短状態に移行した場合に突時当選と判定する(有利状態の発生を判定する)(有利状態判定手段)。遊技情報表示装置3は、上記では1日前から7日前までの7日間において5回突時当選と判定し、突時当選率を5/7*100=71%と算出して表示する(有利状態が発生した割合を算出して出力する)(割合算出手段、出力手段)。
【0048】
突時当選の判定は後述するが、大当り信号を受信することなく特別状態信号を入力した場合に時短状態に移行したと判定する。遊技機1側から時短状態を示す信号が出力されていれば当該信号の入力により時短状態を判定しても良い。
【0049】
通常状態において規定回数大当り抽選に非当選の場合に救済機能が発生する遊技機では営業開始後の大当り当選前に時短状態に移行した場合であっても突時当選と判定しない場合もある。遊技情報表示装置3は、時短状態に移行した際のスタート回数が前記規定回数であれば突時当選と判定しない。更に、前日最後の大当りに終了後のスタート回数と、当日時短状態に移行した際のスタート回数とを合算したスタート回数が前記規定回数であれば突時当選と判定しないようにしても良い。遊技情報表示装置3が突時当選率を算出して表示することに加え、管理装置6が突時当選率を算出して表示しても良い。
【0050】
又、遊技情報表示装置3は、遊技機1から出力されるリセット信号を受信することで(初期化判定手段)、
図8に示すように、リセット操作に対する突時当選回数を示す値を表示する。上記ではリセットした日が5日であり、そのうち4回突時当選しているのでリセット時突時当選率を4/5*100=80%と算出して表示する(初期化操作を受付けたと判定された遊技機のうち、有利状態が発生した割合を算出する)。大当り終了時の一部で初期状態に移行することから、その状態で閉店して翌日開店を迎えると、リセット操作を受付けることなく突時当選する場合もある(
図8の例示では6日前)。その場合、遊技者はリセット操作による初期状態で突時に当選したのか、大当り由来の初期状態で突時に当選したのかを把握できるようになる。又、遊技情報表示装置3は、営業日に対してリセット操作を行った割合を算出して表示しても良い。遊技情報表示装置3がリセット時突時当選率を算出して表示することに加え、管理装置6がリセット時突時当選率を算出して表示しても良い。
【0051】
更に、遊技情報表示装置3は、
図9に示すように、突時当選平均スタート回数及び突時当選時平均獲得数(何れも平均遊技情報に相当する)を表示する。各項目は以下の通りである。
突時当選平均スタート回数=朝一突時に当選した際の平均スタート回数(有利状態と判定されるまでの平均遊技情報)を示す。
突時当選時平均獲得数=突時に当選した際の特賞による獲得数の平均(有利状態と判定されるまでの平均遊技情報)を示す。
遊技情報表示装置3が突時当選平均スタート回数及び突時当選時平均獲得数を算出して表示することに加え、管理装置6が突時当選平均スタート回数及び突時当選時平均獲得数を算出して表示しても良い。
【0052】
管理装置6は、
図10に示すように、機種別稼動率を表示する。各項目は以下の通りである。
日付=対象となる日付を示す。
種別=対象となる種別を示す。
機種=対象となる遊技機名を示す。
台数=遊技場に設置されている遊技機1の台数を示す。
稼動数=所定時刻における稼動数(稼動判定手段)を示す。
稼動率=所定時刻における稼動率を示し、稼動数÷台数により特定される。
モーニング(有利状態を発生可能な遊技機であることを識別可能な情報)=遊技機1においてモーニング機能を搭載しているか否かを示し、「○」は搭載していること、「×」は搭載していないことを示す。
発生率(有利状態の発生に関する情報)=遊技機1においてモーニング状態が発生した台数の割合を示す。例えば機種Aでは「20%」であるので、10台のうち2台でモーニング状態が発生したことを示す。
【0053】
従業員は、日付選択タブA1を操作して出力対象の日付を選択することができ、種別選択タブA2を操作して出力対象の種別を選択することができる。又、従業員は、時間帯選択釦B1~B5を選択して出力対象の時間帯を、開店時、11時、15時、19時及び閉店時のうち何れかで選択することができる。管理装置6は、選択された時間帯を識別表示する(
図10の例示では「開店時」の選択を示す)。管理装置6は、選択された日付、種別、時間帯の機種別稼動率を算出して表示する。尚、開店時は開店時刻から所定時間経過後(例えば15分経過後)の時刻、閉店時は閉店時刻の所定時間前(例えば15分前)の時刻における稼動データを参照して稼動率を算出して表示する。11時ではその時点での稼動率を算出して表示し、15時、19時では前回時刻から当該時刻までの時間帯の平均稼動率(稼動率算出手段)を算出して表示する。管理装置6は、稼動率と共に、モーニング機能を搭載しているか否かを識別可能な情報と合わせて表示し、選択された時間帯までにモーニング状態が発生した台数の割合を出力する。
【0054】
管理装置6は、
図11に示すように、稼動率推移一覧を表示する。管理装置6は、時間帯毎に稼動率の推移を表及びグラフとして表示し、複数機種を比較可能に表示する(
図11の例示では、機種AAAの推移と機種BBBの推移とを比較可能に同時表示する)。従業員は複数機種で時間帯毎の稼動率を比較することで、モーニング機能の有無が稼動率に与える影響を客観的に判断することができる。例えばモーニング機能を搭載している機種AAAと機種BBBについて、機種AAAについては開店時の稼動率が高いが以降の稼動率が機種BBBと比較して低く、稼動率の低下が激しいので、モーニング機能を目当てにする遊技者が多いと判断することができる。一方、機種BBBについては開店時の稼動率が高く、以降の稼動率も機種AAAと比較して高く、稼動率の低下が緩やかであるので、機種自体に人気があると判断することができる。
【0055】
管理装置6は、時間帯毎にモーニング状態の発生率の推移を表及びグラフとして表示しても良い。稼動率の推移とモーニング状態の発生率の推移との乖離が小さければ、モーニング状態の発生率が稼動率に与える影響が大きいと判断することができる。稼動率の推移とモーニング状態の発生率の推移との乖離が大きければ、モーニング状態の発生率が稼動率に与える影響が小さいと判断することができる。
【0056】
管理装置6は、
図12に示すように、稼動率変化率(
図12の例示では斜字にて示す)(第1所定時刻と第2所定時刻とにおける稼動率の比率)を算出して表示する。管理装置6は、稼動率を当該時間帯の稼動率÷前回時間帯の稼動率により算出し、例えば機種AAAの11時の時間帯では、30÷80*100≒38%と算出して表示する。従業員は稼動率変化率を比較することで、モーニング機能の有無が稼動率に与える影響をより客観的に判断することができる。例えばモーニング機能を搭載している機種AAAと機種BBBについて、機種AAAについては11時の稼動率変化率が機種BBBと比較して著しく低いので、上記した通り、モーニング機能を目当てにする遊技者が多いと判断することができ、一方、機種BBBについては開店時の稼動率が高く、以降の稼動率も機種AAAと比較して高いので、上記した通り、機種自体に人気があると判断することができる。
【0057】
又、管理装置6は、モーニング状態の発生有無が稼動率変化率に影響及ぼすか否かを判断するために、稼動率変化率を表示する際にモーニング状態が発生したか否かを識別可能な態様で表示しても良い。例えば機種AAAにおいて突時が発生したり突時当選率(モーニング状態の発生率)が所定値より大きかったりする場合に、稼動率変化率を赤字で表示したり背景色を異ならせて表示したりしても良い。
【0058】
次に、上記した構成の作用について
図13を参照して説明する。遊技情報表示装置3及び管理装置6は、初期状態を判定する処理として初期状態判定処理を行う。
図13は、遊技情報表示装置3が初期状態判定処理を行う場合を説明するが、管理装置6が初期状態判定処理を行う場合も同様である。
【0059】
遊技情報表示装置3において、主制御回路50は、遊技データの表示に係る全体を制御するメイン処理から初期状態判定処理に移行し、初期状態判定処理を開始すると、遊技機1から特別状態信号を入力したか否かを判定する(S1)。主制御回路50は、遊技機1から特別状態信号を入力していないと判定すると(S1:NO)、初期状態判定処理を終了してメイン処理へ戻る。
【0060】
主制御回路50は、遊技機1から特別状態信号を入力したと判定すると(S1:YES)、遊技機1から大当り信号を入力したか否かを判定する(S2)。主制御回路50は、遊技機1から大当り信号を入力したと判定すると(S2:YES)、初期状態判定処理を終了してメイン処理へ戻る。
【0061】
主制御回路50は、遊技機1から大当り信号を入力していないと判定すると(S2:NO)、遊技機1が時短状態であると判定し(S3)、営業開始後の大当り当選前であるか否かを判定する(S4)。主制御回路50は、営業開始後の大当り当選前でないと判定すると(S4:NO)、初期状態判定処理を終了してメイン処理へ戻る。
【0062】
主制御回路50は、営業開始後の大当り当選前(当日の営業開始時点から当日最初の大当りが発生する前)であると判定すると(S4:YES)、遊技機1が有利状態であると判定し(S5)、初期状態判定処理を終了し、メイン処理へ戻る。
【0063】
以上に説明した本実施形態によれば、次に示す効果を得ることができる。
遊技情報表示装置3において、モーニング状態の発生を判定するまでに要する突時当選平均スタート回数や突時当選時平均獲得数を算出して表示するようにしたので、遊技者においては、所謂モーニング状態を発生可能な遊技機1に対して、モーニング状態が発生するまでの遊技情報を好適に把握することが可能となり、モーニング状態が発生するまでに要するスタート回数等を想定することで自身の遊技機選択に役立てることが可能となる。
【0064】
当日最初の大当りの発生が判定されていない状態で時短状態が発生した場合に突時当選したと判定するようにしたので、遊技者においては、モーニング状態の発生を精度良く把握することが可能となる。
【0065】
所定期間に亘って突時当選した割合である突時当選率を算出して表示するようにしたので、遊技者においては、所謂モーニング状態を発生可能な遊技機1に対して、どの程度モーニング状態が発生したかを好適に把握することが可能となり、遊技場における過去のモーニング機能が設定される傾向を把握することで自身の遊技機選択に役立てることが可能となる。
【0066】
リセット操作を受付けたと判定された遊技機1のうち、突時当選した割合であるリセット時突時当選率を算出して表示するようにしたので、遊技者においては、リセット操作が行われた場合にどの程度モーニング状態が発生したかを好適に把握することが可能となる。
【0067】
管理装置6において、モーニング状態の発生を判定するまでに要する突時当選平均スタート回数や突時当選時平均獲得数を算出して表示するようにしたので、遊技者においては、所謂モーニング状態を発生可能な遊技機1に対して、モーニング状態が発生するまでの遊技情報を好適に把握することが可能となり、モーニング状態が発生するまでに要するスタート回数等を想定することで自身の遊技機選択に役立てることが可能となる。
【0068】
所定期間に亘って突時当選した割合である突時当選率を算出して表示するようにしたので、遊技場管理者においては、所謂モーニング状態を発生可能な遊技機1に対して、どの程度モーニング状態が発生したかを好適に把握することが可能となり、遊技場における過去のモーニング機能が設定される傾向を把握することでモーニング機能の設定に対して好適に効果測定を行うことが可能となる。
【0069】
モーニング機能を搭載しているか否かを示す情報と、モーニング状態の発生率とを稼動率と一緒に表示するようにしたので、遊技場管理者においては、所謂モーニング状態を発生可能な遊技機1に対して、モーニング状態が発生した遊技機1が遊技場の稼動状況にどの程度影響を及ぼすかを好適に把握することが可能となる。
【0070】
営業時間における所定時刻の稼動率の推移を表示するようにしたので、遊技者がどの程度モーニング機能の投入に期待して遊技しているのか客観的に把握することが可能となり、モーニング機能を搭載した遊技機1がどの程度稼動状況に影響を及ぼすかを好適に把握することが可能となる。
【0071】
営業時間における所定時刻の稼動率の変化率である稼動率変化率を算出して表示するようにしたので、モーニング機能を搭載した遊技機1がどの程度稼動状況に影響を及ぼすかをより客観的に把握することが可能となる。
【0072】
本発明は、上記した実施形態に限定されることなく、次のように変形又は拡張するようにしても良い。
有利状態として時短状態を例示したが、時短状態に限定されず、遊技者にとって有利な状態であれば良く、例えば時短状態ではなく大当り抽選の当選確率が向上する遊技機でも良い。
【0073】
遊技機の大当り確率などのスペックについてもどのように設計されても良い。
時短中に小当りを当選させることで大当りとなる遊技機を例示したが、小当りを採用せずに、大当り後は大当り確率が向上する所謂確変タイプの遊技機を対象にしても良い。
玉の払出が行われない所謂封入式の遊技機を例示したが、入賞により玉が払出される遊技機を対象にしても良い。
【0074】
遊技情報表示装置3が行う処理の全て又は一部を中継装置4や管理装置6が行うようにしても良い。
リセット信号を入力した場合に、リセット操作が行われたことを示唆する情報を遊技情報表示装置3に出力しても良い。その場合、直接出力しても良いし、液晶表示部45の背景色やランプ部46の色を変化させることで、リセット操作を暗示するような構成でも良い。
【0075】
モーニング状態の発生を判定する期間として1週間を例示したが、モーニング状態の発生を判定する期間をどのように設定しても良く、所定期間として1か月を設定しても良い。
稼動率の推移を表示する際に、遊技機毎の稼動率に加えて特定の種別や遊技場全体の稼動率を表示しても良い。
例示した構成は変形例も含めて、どのように組み合わせても良いし、適宜、採用しない構成を設けても良い。
【符号の説明】
【0076】
図面中、1は遊技機、3は遊技情報表示装置(有利状態判定手段、割合算出手段、出力手段、受信手段、当日大当り判定手段、初期化判定手段、遊技情報収集手段、平均遊技情報算出手段)、6は管理装置(有利状態判定手段、割合算出手段、出力手段、受信手段、遊技情報収集手段、平均遊技情報算出手段、稼動判定手段、稼動率算出手段)である。