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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024067843
(43)【公開日】2024-05-17
(54)【発明の名称】聴診器
(51)【国際特許分類】
   A61B 7/04 20060101AFI20240510BHJP
【FI】
A61B7/04 W
A61B7/04 J
A61B7/04 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022178209
(22)【出願日】2022-11-07
(71)【出願人】
【識別番号】522435311
【氏名又は名称】▲高▼▲崎▼ 朗
(74)【代理人】
【識別番号】100091373
【弁理士】
【氏名又は名称】吉井 剛
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼▲崎▼ 朗
(57)【要約】
【課題】本発明は、従来にない非常に実用性の高い聴診器を提供することを目的とする。
【解決手段】音源Hに当接させて該音源Hから発生する音を集音する集音部1を設けた聴診器であって、前記集音部1は、先端部に第一凹所2aを有する第一基体2と、前記第一基体2に可動自在に設けられ先端部に第二凹所4aを有する第二基体4とを有し、前記第一基体2の前記第一凹所2aの開口部に音源当接振動板3aを設けた第一集音部3と、前記第二基体4の前記第二凹所4aの開口縁部を音源当接部5aとした第二集音部5とから成り、前記音源当接部5aは前記音源当接振動板3aに対して突没自在に設けられたものである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
音源に当接させて該音源から発生する音を集音する集音部を設けた聴診器であって、前記集音部は、先端部に第一凹所を有する第一基体と、前記第一基体に可動自在に設けられ先端部に第二凹所を有する第二基体とを有し、前記第一基体の前記第一凹所の開口部に音源当接振動板を設けた第一集音部と、前記第二基体の前記第二凹所の開口縁部を音源当接部とした第二集音部とから成り、前記音源当接部は前記音源当接振動板に対して突没自在に設けられていることを特徴とする聴診器。
【請求項2】
請求項1記載の聴診器において、前記第一集音部は、高周波帯域の音を集音するダイアフラム部であり、前記第二集音部は、前記第一集音部よりも低い低周波帯域の音を集音するベル部であることを特徴とする聴診器。
【請求項3】
請求項1,2いずれか1項に記載の聴診器において、前記第二基体は前記第一基体に可動構造部を介して可動自在に設けられ、前記可動構造部を操作する操作部を第一基体の基端部に設けたことを特徴とする聴診器。
【請求項4】
請求項1,2いずれか1項に記載の聴診器において、前記音源当接振動板は前記音源当接部を囲繞する状態で設けられていることを特徴とする聴診器。
【請求項5】
請求項3記載の聴診器において、前記音源当接振動板は前記音源当接部を囲繞する状態で設けられていることを特徴とする聴診器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、聴診器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、医療現場での診察時に使用する聴診器として、例えば特許文献1に開示される聴診器(以下、従来例)が提案されている。
【0003】
この従来例は、集音部(チェストピース)と聴音部(イヤーチップ)とが音伝達用のチューブによって連設された構造であり、集音部を音源(胸部など)に当接し、該音源から発生する音を聴音部で聞くものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000-237号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、この従来例の集音部は、基体に二種類の集音構造、即ち、基体の一端部に高周波帯域の音(音波)を集音するダイアフラム部が設けられ、基体の他端部(ダイアフラム部の反対側)にダイアフラム部よりも低い低周波帯域の音(音波)を集音するベル部が設けられた所謂ダブルタイプであり、用途に応じて基体をひっくり返して使用しているが、使用するたびに基体の向きを確認して持ち替えなければならず、しかも、実際の現場では、その都度消毒しているが、使用しない側の部位を手で持つ構造の為、衛生上の観点から手で持つ部位を身体に当てられることに抵抗を感じる患者もいる。
【0006】
本発明は、前述した問題点を鑑みてなされたものであり、従来にない非常に実用性の高い聴診器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0008】
音源Hに当接させて該音源Hから発生する音を集音する集音部1を設けた聴診器であって、前記集音部1は、先端部に第一凹所2aを有する第一基体2と、前記第一基体2に可動自在に設けられ先端部に第二凹所4aを有する第二基体4とを有し、前記第一基体2の前記第一凹所2aの開口部に音源当接振動板3aを設けた第一集音部3と、前記第二基体4の前記第二凹所4aの開口縁部を音源当接部5aとした第二集音部5とから成り、前記音源当接部5aは前記音源当接振動板3aに対して突没自在に設けられていることを特徴とする聴診器に係るものである。
【0009】
また、請求項1記載の聴診器において、前記第一集音部3は、高周波帯域の音を集音するダイアフラム部であり、前記第二集音部5は、前記第一集音部3よりも低い低周波帯域の音を集音するベル部であることを特徴とする聴診器に係るものである。
【0010】
また、請求項1,2いずれか1項に記載の聴診器において、前記第二基体4は前記第一基体2に可動構造部6を介して可動自在に設けられ、前記可動構造部6を操作する操作部7を第一基体2の基端部に設けたことを特徴とする聴診器に係るものである。
【0011】
また、請求項1,2いずれか1項に記載の聴診器において、前記音源当接振動板3aは前記音源当接部5aを囲繞する状態で設けられていることを特徴とする聴診器に係るものである。
【0012】
また、請求項3記載の聴診器において、前記音源当接振動板3aは前記音源当接部5aを囲繞する状態で設けられていることを特徴とする聴診器に係るものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明は上述のように構成したから、非常に使い易くて良好な使用状態が得られ、しかも、衛生上の安心感が得られるなど、従来にない非常に実用性の高い聴診器となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本実施例を示す斜視図である。
図2】本実施例の要部を説明する断面図である。
図3】本実施例の要部を示す端面図である。
図4】本実施例の要部を説明する断面図である。
図5】本実施例の要部の動作説明図である。
図6】本実施例の要部の説明図である。
図7】本実施例の使用状態説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
【0016】
第一集音部3を用いて集音する場合には、音源当接部5aを音源当接振動板3aに対して没状態とし、第一基体2を支持した状態で音源Hに音源当接振動板3aを当接して集音する。この際、音源当接部5aは音源Hに当接しない為、第二集音部5では集音されない。
【0017】
一方、第二集音部5を用いて集音する場合には、音源当接部5aを音源当接振動板3aに対して突状態とし、上記同様に第一基体2を支持した状態で音源Hに音源当接部5aを当接して集音する。この際、音源当接振動板3aは音源Hに当接しない為、第一集音部3では集音されない。
【0018】
即ち、音源当接振動板3aに対して音源当接部5aを突没させる切り替え操作をすることにより、第一基体2を支持した状態で、持ち替えたりすることなく、第一集音部3及び第二集音部5双方での集音作業を行うことができ、しかも、第一集音部3及び第二集音部5のいずれにも触れることなく集音作業を行うことができる。
【0019】
従って、前述した従来例のように基体をひっくり返すなど持ち替えたりする必要がなく、非常に使い易くて良好な使用状態が得られ、しかも、衛生面においても良好となる。
【実施例0020】
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0021】
本実施例は、音源Hに当接させて該音源Hから発生する音を集音する集音部1を設けた聴診器である。尚、本実施例は、対象となる音源Hを人体とした医療用の聴診器として構成したが、機械音を聴音する構成でも良いなど、本実施例の特性を発揮する用途であれば適宜適用し得るものである。
【0022】
具体的には、本実施例に係る聴診器は、図1に図示したように集音部1と聴音部21とで構成されている。
【0023】
集音部1は、先端部に第一凹所2aを有する第一基体2と、第一基体2に可動自在に設けられ先端部に第二凹所4aを有する第二基体4とを有し、第一基体2の第一凹所2aの開口部に音源当接振動板3aを設けた第一集音部3と、第二基体4の第二凹所4aの開口縁部を音源当接部5aとした第二集音部5とから成り、音源当接部5a(環状部の表面)は音源当接振動板3aの表面に対して突没自在に設けられている。
【0024】
第一基体2は、図2,3に図示したように適宜な金属製の部材(ステンレス)で形成したものであり、径小の基端部から径大の先端部に向けて徐々に径大となる横断面円形状にして末広がり形状のものであり、先端部が開口する中空凹部を有し、この中空凹部には適宜な金属製で円形皿状の集音板2’が配されて第一凹所2aが設けられている。尚、第一基体2及び集音板2’は合成樹脂製でも良い。
【0025】
この第一凹所2aの中央部には、図2,4に図示したように後述する第二基体4を配する円形筒状の凹部2bが設けられ、更に、本実施例では、第一凹所2aの内面と凹部2bの外面と間に仕切り板2cが設けられ、第一凹所2aは左右に分割形成されている。
【0026】
また、各第一凹所2aには、開口部(開口縁部)に半ドーナツ形状の音源当接振動板3a(膜)が架設(張設)され、この音源当接振動板3aは集音部1を先端方向から見て後述する音源当接部5aの周囲を囲繞する状態で設けられている。
【0027】
また、各第一凹所2aの底部には集音マイク8(左右のステレオマイク)が設けられている。
【0028】
従って、音源Hに音源当接振動板3aを当接すると、音源Hから発生される音が音源当接振動板3aから第一凹所2内に集音され、この音(主に高周波帯域の音波)は各集音マイク8で収集されることになり、音源Hから音を集音する第一集音部3(ダイアフラム部)として構成されている。
【0029】
この集音マイク8で収集された音(音波)は電気信号変換部9で電気信号(生体音信号)に変換され、この電気信号(生体音信号)は第一基体2に設けられた無線通信部10(例えばBluetooth(登録商標))を介して聴音部21へ送信される。
【0030】
符号2dは蓋2d’付きのバッテリー収納部、2eは後述する充電器の端子15bを接続する差込口、2gは音源当接振動板3aを良好に振動させるための通気孔、11はバッテリー収納部2dに収納されたバッテリー、17は第一集音部3と第二集音部5との切り替え操作の際などで指を掛けることができ、蓋2d’を脱着する際の摘まみとしても使用できる突状の指掛け部である。
【0031】
また、第一基体2には、後述する第二基体4を可動自在とする可動構造部6が設けられている。
【0032】
この可動構造部6は、図2に図示したように先端部にギザギザ部を有するノック棒6aと、このノック棒6aのギザギザ部と係止する羽根を有する回転子6bと、この回転子6bの羽根を受けるカム部を有する筒状のカム本体6cから成るノック式構造であり、ノック棒6aの基端部が第一基体2の基端部に設けた開口部から突出状態に設けられて押し込み操作する操作部7として構成されている。
【0033】
また、回転子6bの先端部は、付勢部材6dにより基端方向に付勢された作用杆6eにより支承され、この作用杆6eの先端部は第二基体4に連結されている。
【0034】
従って、操作部7(ノック棒6a)を一回押すと、回転子6bがカム本体6に対して回転しながら降下停止することで、作用杆6eは先端方向に移動してこの状態(音源当接部5aが音源当接振動板3aに対して突状態)が保持され、次に、操作部7(ノック棒6a)を一回押すと、回転子6bがカム本体6に対して回転しながら上昇停止することで、作用杆6eは基端方向に移動してこの状態(音源当接部5aが音源当接振動板3aに対して没状態)が保持される。
【0035】
また、第一基体2(集音部1)には、所定長(30cm程度)を有する握持棒体12を接続する接続凹部2fが設けられている。
【0036】
この接続凹部2fは、磁石が着脱自在に磁着する部材(磁性材)で設けられており、握持棒体12の先端部に設けた球状の磁石部12aが可動自在に嵌合してボールジョイント連結されるように構成されている。
【0037】
また、本実施例では、握持棒体12としては、図1に図示したように複数の棒材12b同士を連結して成る伸縮自在のタイプと、フレキシブルアーム部12cを備えて折り曲げ変形可能なタイプのものを用意しており、いずれも先端部には接続凹部2fに磁着する球状の磁石部12aが設けられている。尚、その双方の機能(伸縮機能及び折り曲げ変形機能)を備えたものでも良い。
【0038】
従って、握持棒体12を持ち、音源Hから所定の距離を保った状態で聴診することができ、しかも、第一集音部3及び第二集音部5のいずれにも触れにくい状態が得られることになる。
【0039】
符号18は後述するスイッチ16と同様の機能を有する遠隔操作スイッチである。
【0040】
第二基体4は、図2,3に図示したように適宜な金属製の部材(ステンレス)で形成したものであり、径小の基端部から径大の先端部に向けて徐々に径大となる横断面円形状にして有底筒形状(ベル形状)のものであり、先端部が開口する第二凹所4aが設けられている。
【0041】
この第二凹所4aには仕切り板13が設けられ、第二凹所4aは左右に分割形成されている。尚、第二基体4は合成樹脂製でも良い。
【0042】
また、各第二凹所4aには、開口縁部及び仕切り板13の先端部に合成樹脂製の音源当接部5aが設けられている。
【0043】
また、各第二凹所4aの底部にして仕切り板13の左右には一対の孔4a’が設けられ、更に、各第二凹所4a(第二基体4)の基端部には、内部が左右に仕切られ各部屋に集音マイク14(左右のステレオマイク)を有する筒状部4bが設けられており、この筒状部4bの基端部には前述した可動構造部6の作用杆6eの先端部が連結されている。
【0044】
従って、第二基体4は第一凹所2aの中央部に設けられた凹部2bに配され、可動構造部6により音源当接部5aを音源当接振動板3aに対して突出した状態として、音源Hに音源当接部5aを当接すると、音源Hから発生する音が各第二凹所4a内に集音され、この音(幅広い周波数から主に低周波帯域の音波)は各集音マイク14で収集されることになり、音源Hから音を集音する第二集音部5(ベル部)として構成されている。
【0045】
この各集音マイク14で収集された音(音波)は電気信号変換部9で電気信号(生体音信号)に変換され、この電気信号(生体音信号)は第一基体2に設けられた無線通信部10(例えばBluetooth(登録商標))を介して聴音部21へ送信される。
【0046】
また、第二基体4は筒状部4b(第一基体2)に対して着脱自在に(螺着及び螺脱ができるように)設けられており、第二基体4を適宜取り外すことで、第二基体4や筒状部4bやその周辺などを拭いて消毒することができ、衛生的な状態を保つことができる。
【0047】
符号19は第二基体4(第二凹所4aの開口部)を閉塞する蓋体である。
【0048】
聴音部21は、図1,7に図示したように骨伝導を利用した構造のもの(例えば頭部や首部に装着する装着バンド21bの両端部に振動部21aを有する骨伝導イヤホン/ワイヤレス)を採用しており、前述した集音部1の無線通信部10から送信された電気信号を受信して音に変換して聴音できるように構成されている。
【0049】
尚、聴音部21としてはU字状の連結基体の両端部(遊離端部)夫々にワイヤレスイヤホン部(イヤーチップ)を設けたものでもよく、また、本実施例では、集音部1から聴音部21への音(音波)の伝達を無線で行うようにしたが、チューブで伝達する構成としても良い。
【0050】
また、本実施例では、第一基体2に前述した集音マイク8,14や電子機器(電気信号変換部9及び無線通信部10)の起動・停止などを行なうスイッチ16が設けられている。
【0051】
このスイッチ16は、操作部7の周囲に繞設された環形状のボタンであり、長押しすることで起動・停止の操作が行え、短押しすることで集音マイク8,14の音量が可変するように構成されている。
【0052】
また、音源当接部5aが音源当接振動板3aに対して没状態では、集音マイク8がオン状態で集音マイク14がオフ状態となり、この状態では集音マイク8の音量調整(増幅)が可能であり、音源当接部5aが音源当接振動板3aに対して突状態では、集音マイク8がオフ状態で集音マイク14がオン状態となり、この状態では集音マイク14の音量調整(増幅)が可能となる。よって、聴き取りにくい小さな音も確実に聴き取ることができる。
【0053】
また、本実施例では、専用の充電器15を設けている。
【0054】
この携帯用充電器15は、図6に図示したように正面部に集音部1(第一基体2)を収納保持するホルダー部15aを有したもので、衣服のポケットに収納した状態で係止するように構成されている。符号15bは集音部1に設けた差込口2eに接続する端子である。
【0055】
本実施例は上述のように構成したから、第一集音部3を用いて集音する場合には、音源当接部5aを音源当接振動板3aに対して没状態とし(図2参照)、第一基体2を支持した状態(図7では握持棒体12を介して持った状態)で音源Hに音源当接振動板3aを当接して集音する。この際、音源当接部5aは音源Hに当接しない為、第二集音部5では集音されない。
【0056】
一方、第二集音部5を用いて集音する場合には、音源当接部5aを音源当接振動板3aに対して突状態とし(図5参照)、上記同様に第一基体2を支持した状態(図7では握持棒体12を介して持った状態)で音源Hに音源当接部5aを当接して集音する。この際、音源当接振動板3aは音源Hに当接しない為、第一集音部3では集音されない。
【0057】
即ち、音源当接振動板3aに対して音源当接部5aを突没させる切り替え操作をすることにより、第一基体2を支持した状態(図7では握持棒体12を介して持った状態)で第一集音部3及び第二集音部5双方の集音作業を行うことができ、しかも、第一集音部3及び第二集音部5のいずれにも触れることなく集音作業を行うことができる。
【0058】
よって、本実施例によれば、前述した従来例のように基体をひっくり返す(表と裏を反転させる)など持ち替えたりする必要がなく、非常に使い易くて良好な使用状態が得られ、しかも、衛生上の安心感が得られる。
【0059】
また、本実施例は、第一集音部3は、高周波帯域の音を集音するダイアフラム部であり、第二集音部5は、第一集音部3よりも低い低周波帯域の音を集音するベル部であるから、この2つの機能(ダイアフラム機能及びベル機能)を適宜切り替え操作して良好に使用することができる。
【0060】
また、本実施例は、第二基体4は第一基体2に可動構造部6を介して可動自在に設けられ、可動構造部6を操作する操作部7を第一基体2の基端部に設けたから、第一集音部3及び第二集音部5が設けられる側と反対側の第一基体2の基端部に設けた操作部7で前述した2つの機能を切り替え操作することができる。
【0061】
また、本実施例は、音源当接振動板3aは音源当接部5aを囲繞する状態で設けられているから、前述した作用効果を簡易構造で確実に奏することができる。
【0062】
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
【符号の説明】
【0063】
H 音源
1 集音部
2 第一基体
2a 第一凹所
3 第一集音部
3a 音源当接振動板
4 第二基体
4a 第二凹所
5 第二集音部
5a 音源当接部
6 可動構造部
7 操作部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7