(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024067914
(43)【公開日】2024-05-17
(54)【発明の名称】情報処理システム、サーバ装置、端末装置および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20230101AFI20240510BHJP
G06F 3/01 20060101ALI20240510BHJP
G06F 3/0481 20220101ALI20240510BHJP
G06F 3/16 20060101ALI20240510BHJP
【FI】
G06Q10/10
G06F3/01 510
G06F3/01 515
G06F3/0481
G06F3/16 620
G06F3/16 610
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022178331
(22)【出願日】2022-11-07
(71)【出願人】
【識別番号】522435698
【氏名又は名称】ストーリア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100180976
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 一郎
(72)【発明者】
【氏名】田谷 圭司
【テーマコード(参考)】
5E555
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5E555AA46
5E555AA48
5E555AA61
5E555AA76
5E555BA02
5E555BA05
5E555BA06
5E555BA76
5E555BB02
5E555BB05
5E555BB06
5E555BC04
5E555BD06
5E555CA02
5E555CA18
5E555CA42
5E555CA44
5E555CA47
5E555CB02
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5E555CB66
5E555CB67
5E555CB69
5E555CB70
5E555CC01
5E555DA01
5E555DA21
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5E555DA26
5E555DB18
5E555DB32
5E555DB41
5E555DB53
5E555DB57
5E555DC05
5E555DC09
5E555DC13
5E555DC85
5E555DD01
5E555DD06
5E555DD08
5E555EA03
5E555EA05
5E555EA09
5E555EA11
5E555EA14
5E555EA22
5E555EA23
5E555EA27
5E555FA00
5L010AA12
5L049AA12
(57)【要約】
【課題】ネットワーク上の仮想空間やオンライン会議において、参加するユーザの積極性や自主性、主体的な取り組みの姿勢を高め、コミュニティを発展させることこと。
【解決手段】本発明の一態様は、仮想空間またはオンライン会議を構成して、仮想空間またはオンライン会議に参加するユーザに対して情報を提供する情報処理システムであって、ネットワークを介して互いに接続されるサーバ装置および端末装置を備える。サーバ装置は、ユーザの行動に基づきポイントを付与する。端末装置は、サーバ装置から送られたポイントを受信する。これにより、仮想空間またはオンライン会議のイベントに参加するユーザは、仮想空間またはオンライン会議での自らの行動によってポイントが付与され、積極的、自主的な行動が促される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
仮想空間またはオンライン会議を構成して、前記仮想空間または前記オンライン会議に参加するユーザに対して情報を提供する情報処理システムであって、
ネットワークを介して互いに接続されるサーバ装置および端末装置を備え、
前記サーバ装置は、
前記仮想空間または前記オンライン会議にログインしたユーザを特定するログインユーザ特定部と、
前記ログインユーザ特定部でログインが特定された前記ユーザの行動を把握する行動把握部と、
前記行動把握部で把握した前記ユーザの行動に基づき前記ユーザにポイントを与えるポイント管理部と、
を備え、
前記端末装置は、
前記仮想空間または前記オンライン会議へのログインおよびログアウトの指示を前記サーバ装置へ送るログイン指示部と、
前記ユーザの行動を検出する行動検出部と、
前記行動検出部で検出した前記ユーザの行動に基づく情報を前記ネットワークを介して前記サーバ装置へ送信する行動送信部と、
前記サーバ装置の前記ポイント管理部で管理された前記ユーザに対応する前記ポイントに関する情報を前記ネットワークを介して前記サーバ装置から受信するポイント受信部と、
を備えた情報処理システム。
【請求項2】
前記サーバ装置は、
前記ログインユーザ特定部でログインが特定された前記ユーザを示すユーザ画像を、前記仮想空間または前記オンライン会議を表すイベント画像に重畳する画像構成部と、
前記行動把握部で把握した前記ユーザの行動に基づき前記ユーザへ働きかけ情報を与えるフィードバック部と、
をさらに備え、
前記端末装置は、
前記サーバ装置の前記画像構成部で構成された前記イベント画像を表示する画像表示部と、
前記サーバ装置の前記フィードバック部から前記ネットワークを介して送られた前記働きかけ情報を受信する働きかけ受信部と、
をさらに備える、請求項1記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記サーバ装置の前記ポイント管理部は、前記ユーザの前記行動として、前記仮想空間または前記オンライン会議へのログイン、前記仮想空間または前記オンライン会議における特定の場所への移動、前記端末装置を利用した発言、前記端末装置を利用して所定の目的に対する計画の立案、前記端末装置を利用して計画に従った実行、前記端末装置から前記サーバ装置への画像や動画の送信、前記端末装置を利用した質問、前記端末装置を利用した質問に対する回答、の少なくともいずれかを検知した場合、前記ユーザに前記ポイントを自動的に付与する処理を行う、請求項1または請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記サーバ装置の前記ポイント管理部は、前記ユーザの前記行動として、前記仮想空間または前記オンライン会議へのログイン、前記仮想空間または前記オンライン会議における特定の場所への移動、前記端末装置を利用した発言、前記端末装置を利用して所定の目的に対する計画の立案、前記端末装置を利用して計画に従った実行、前記端末装置から前記サーバ装置への画像や動画の送信、前記端末装置を利用した質問、前記端末装置を利用した質問に対する回答、の少なくともいずれかを前記ユーザによる前記端末装置の操作として検知した場合、前記ユーザに前記ポイントを付与する処理を行う、請求項1または請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記サーバ装置の前記ポイント管理部は、前記端末装置に特定の機器が有線または無線によって接続されたことを検知した場合、または前記ユーザに対応付けされた前記特定の機器から送られる情報を受信した場合、前記ユーザに前記ポイントを付与する処理を行う、請求項1または請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記端末装置の前記行動検出部は、前記特定の機器から得られる前記ユーザの脳波、心拍、身体の動作、画像、映像、音声の少なくともいずれかを物理量として検出する、請求項5記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記端末装置の前記行動検出部は、前記特定の機器から得られる情報を処理して、前記ユーザの集中力、自主性、感情、勉強時間の少なくともいずれかを検出する、請求項6記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記サーバ装置の前記フィードバック部は、視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚の少なくともいずれかによる前記ユーザの働きかけに関する情報を前記働きかけ情報として前記ユーザに与える、請求項2記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記端末装置は、
前記ポイント受信部で受信した前記ユーザに対応する前記ポイントに関する情報に基づき、前記ポイントを利用する指示を前記ネットワークを介して前記サーバ装置へ送信するポイント利用部をさらに備えた、請求項1または請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記サーバ装置は、
前記仮想空間または前記オンライン会議にログインしている複数の前記ユーザの互いのコミュニケーションの状態を、前記仮想空間または前記オンライン会議を表すイベント画像に重畳して表示する、または前記コミュニケーションの状態をコミュニケーション用ウィンドウに表示するコミュニケーション構成部をさらに備えた、請求項1または請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記サーバ装置の前記コミュニケーション構成部は、前記仮想空間または前記オンライン会議において前記ユーザがテキストや画像を用いて行った質問を受信する機能、および別のユーザが前記質問に対して答えた情報を前記ユーザに送信する機能を有する、請求項10記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記サーバ装置の前記コミュニケーション構成部は、前記仮想空間または前記オンライン会議における前記ユーザに権限を設定する機能を有する、請求項10記載の情報処理システム。
【請求項13】
前記サーバ装置の前記コミュニケーション構成部は、特定の前記権限が設定された前記ユーザから別の前記権限が設定された他の前記ユーザに対してポイントを付与可能にする機能を有する、請求項12記載の情報処理システム。
【請求項14】
前記サーバ装置の前記コミュニケーション構成部は、複数の前記ユーザについて互いに評価し合う機能を有する、請求項10記載の情報処理システム。
【請求項15】
前記サーバ装置の前記コミュニケーション構成部は、複数の前記ユーザのそれぞれに対応して、勉強中であるか、集中しているか、休憩中であるか、勉強以外の行為をしているか、の情報を前記イベント画像または前記コミュニケーション用ウィンドウに表示する機能を有する、請求項10記載の情報処理システム。
【請求項16】
仮想空間またはオンライン会議を構成して、前記仮想空間または前記オンライン会議に参加するユーザに対して情報を提供する情報処理システムで適用され、ネットワークを介して端末装置と接続されるサーバ装置であって、
前記仮想空間または前記オンライン会議にログインしたユーザを特定するログインユーザ特定部と、
前記ログインユーザ特定部でログインが特定された前記ユーザの行動を把握する行動把握部と、
前記行動把握部で把握した前記ユーザの行動に基づき前記ユーザにポイントを与えるポイント管理部と、
を備える、サーバ装置。
【請求項17】
仮想空間またはオンライン会議を構成して、前記仮想空間または前記オンライン会議に参加するユーザに対して情報を提供する情報処理システムで適用され、ネットワークを介してサーバ装置と接続される端末装置であって、
前記仮想空間または前記オンライン会議へのログインおよびログアウトの指示を前記サーバ装置へ送るログイン指示部と、
前記ユーザの行動を検出する行動検出部と、
前記行動検出部で検出した前記ユーザの行動に基づく情報を前記ネットワークを介して前記サーバ装置へ送信する行動送信部と、
前記サーバ装置で管理された前記ユーザに対応するポイントに関する情報を前記ネットワークを介して前記サーバ装置から受信するポイント受信部と、
を備えた端末装置。
【請求項18】
仮想空間またはオンライン会議を構成して、前記仮想空間または前記オンライン会議に参加するユーザに対して情報を提供する情報処理プログラムであって、
ネットワークに接続されるサーバ装置用コンピュータに、
前記仮想空間または前記オンライン会議にログインしたユーザを特定するログインユーザ特定ステップと、
前記ログインユーザ特定ステップでログインが特定された前記ユーザの行動を把握する行動把握ステップと、
前記行動把握ステップで把握した前記ユーザの行動に基づき前記ユーザにポイントを与えるポイント管理ステップと、
を実行させ、
前記ネットワークを介して前記サーバ装置用コンピュータに接続される端末装置用コンピュータに、
前記仮想空間または前記オンライン会議へのログインおよびログアウトの指示を前記サーバ装置用コンピュータへ送るログイン指示ステップと、
前記ユーザの行動を検出する行動検出ステップと、
前記行動検出ステップで検出した前記ユーザの行動に基づく情報を前記ネットワークを介して前記サーバ装置用コンピュータへ送信する行動送信ステップと、
前記サーバ装置用コンピュータの前記ポイント管理ステップで管理された前記ユーザに対応する前記ポイントに関する情報を前記ネットワークを介して前記サーバ装置用コンピュータから受信するポイント受信ステップと、
を実行させる、情報処理プログラム。
【請求項19】
仮想空間またはオンライン会議を構成して、前記仮想空間または前記オンライン会議に参加するユーザに対して情報を提供する情報処理プログラムであって、
ネットワークに接続されるサーバ装置用コンピュータに、
前記仮想空間または前記オンライン会議にログインしたユーザを特定するログインユーザ特定ステップと、
前記ログインユーザ特定ステップでログインが特定された前記ユーザの行動を把握する行動把握ステップと、
前記行動把握ステップで把握した前記ユーザの行動に基づき前記ユーザにポイントを与えるポイント管理ステップと、
を実行させる、情報処理プログラム。
【請求項20】
仮想空間またはオンライン会議を構成して、前記仮想空間または前記オンライン会議に参加するユーザに対して情報を提供する情報処理プログラムであって、
ネットワークを介してサーバ装置用コンピュータに接続される端末装置用コンピュータに、
前記仮想空間または前記オンライン会議へのログインおよびログアウトの指示を前記サーバ装置用コンピュータへ送るログイン指示ステップと、
前記ユーザの行動を検出する行動検出ステップと、
前記行動検出ステップで検出した前記ユーザの行動に基づく情報を前記ネットワークを介して前記サーバ装置用コンピュータへ送信する行動送信ステップと、
前記サーバ装置用コンピュータで管理された前記ユーザに対応するポイントに関する情報を前記ネットワークを介して前記サーバ装置用コンピュータから受信するポイント受信ステップと、
を実行させる、情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仮想空間やオンライン会議においてユーザに情報を提供する情報処理システム、サーバ装置、端末装置および情報処理プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、自習室や図書館、喫茶店(カフェなど)で勉強や仕事を行うことはあるが、実際その場に行かなくてはならず、移動時間の問題や感染症対策、場所にかかる費用の問題などがある。また、不登校など実際にその場(リアルな場)に行くことが難しい場合もある。このような場合、ネットワークを利用することで場所の制限を受けることがなくなる。近年では、インターネット等のネットワークを利用したオンライン会議や、ネットワーク上に構成される仮想の空間にログインし、イベントに参加することが行われている。
【0003】
例えば、特許文献1には、仮想イベントに参加する複数のユーザの全てを盛り上げることを目的とした仮想イベントシステムが開示される。この仮想イベントシステムは、ユーザの音量を識別可能な取得情報を提供する電子機器と、複数の電子機器と通信可能な情報処理装置と、を備え、情報処理装置は、仮想イベントに参加する複数のユーザの仮想テーブルにおける席次情報を記憶する記憶部と、電子機器が提供した取得情報と席次情報とに基づいて、仮想テーブルにおける盛り上がり状態を分析する分析部と、分析した仮想テーブルにおける盛り上がり状態を示す状態情報を作成する作成部と、状態情報を出力するように、電子機器を制御する出力制御部と、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、例えばオンライン授業や、オンラインで集まって自習を行う場合、モチベーションを高める、積極性や自主性を評価する、質問をする、教える、教えあう、目標や計画を立てる、効率を上げる、などの効果を得にくい。このような仮想空間やオンライン会議でのイベントに参加する場合であっても、実在のイベントと同様に参加者の積極性や自主性、主体的な取り組みの姿勢を高められることが重要である。
【0006】
本発明は、ネットワーク上の仮想空間やオンライン会議において、参加するユーザの積極性や自主性、主体的な取り組みの姿勢を高め、コミュニティを発展させることができる情報処理システム、サーバ装置、端末装置および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、仮想空間またはオンライン会議を構成して、仮想空間またはオンライン会議に参加するユーザに対して情報を提供する情報処理システムであって、ネットワークを介して互いに接続されるサーバ装置および端末装置を備える。
サーバ装置は、仮想空間またはオンライン会議にログインしたユーザを特定するログインユーザ特定部と、ログインユーザ特定部でログインが特定されたユーザの行動を把握する行動把握部と、行動把握部で把握したユーザの行動に基づきユーザにポイントを与えるポイント管理部と、を備える。
端末装置は、仮想空間またはオンライン会議へのログインおよびログアウトの指示をサーバ装置へ送るログイン指示部と、ユーザの行動を検出する行動検出部と、行動検出部で検出したユーザの行動に基づく情報をネットワークを介してサーバ装置へ送信する行動送信部と、サーバ装置のポイント管理部で管理されたユーザに対応するポイントに関する情報をネットワークを介してサーバ装置から受信するポイント受信部と、を備える。
【0008】
このような構成によれば、仮装空間またはオンライン会議にログインしたユーザの行動に基づいてユーザに対してポイントが与えられる。仮想空間またはオンライン会議のイベントに参加するユーザは、仮想空間またはオンライン会議での自らの行動によってポイントが付与され、積極的、自主的な行動が促される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ネットワーク上の仮想空間やオンライン会議において、参加するユーザの積極性や自主性、主体的な取り組みの姿勢を高め、コミュニティを発展させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本実施形態に係る情報処理システムの構成を例示する図である。
【
図5】本実施形態に係る情報処理システムにおける情報処理方法を例示するフローチャートである。
【
図6】質問および回答についての情報処理方法を例示するフローチャートである。
【
図7】端末装置に外部機器を接続した例を示す機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、同一の部材には同一の符号を付し、一度説明した部材については適宜その説明を省略する。
【0012】
(第1実施形態)
[情報処理システム]
図1は、本実施形態に係る情報処理システムの構成を例示する図である。
本実施形態に係る情報処理システム1は、ネットワークNを介して互いに接続されるサーバ装置10と端末装置20とを備える。ネットワークNは、例えばインターネットである。端末装置20は、例えばパーソナルコンピュータ、タブレット型端末、スマートフォンである。情報処理システム1は、サーバ装置10によって提供される仮想空間またはオンライン会議を構成して、仮想空間またはオンライン会議に参加するユーザに対して情報を提供する。
【0013】
ここで、仮想空間は、メタバースといったネットワーク上(コンピュータ上)に構成される2次元や3次元の仮想的な空間である。オンライン会議には、テレビ会議やオンライン授業など画像を用いたオンライン上で実施される会議、講義、授業などが含まれる。なお、本実施形態では、仮想空間およびオンライン会議を総称して「仮想空間等」と称する。また、仮想空間等として設定される仮想的な場所やイベント、オンライン会議などの仮想的な部屋や会議の場を「仮想イベント」と称する。また、仮想イベントを端末装置20の画面Dに表示するための画像を「イベント画像」と称する。
【0014】
情報処理システム1においてネットワーク上で構成される仮想空間等には、複数のユーザU-1、U-2、…、U-nが端末装置20を利用してログインし、端末装置20の画面に表示される仮想空間等の仮想イベントに参加することができる。
【0015】
図2は、仮想空間等の表示例を示す図である。
図2(a)には仮想空間の表示例が示され、
図2(b)にはオンライン会議の表示例が示される。
図2(a)に示す仮想空間においては、端末装置20の画面Dに表示されるイベント画像Vにそれぞれのユーザを示す画像G(1)、G(2)、G(3)、G(4)、…、G(n-1)、G(n)が重畳して(同一空間、同一画面上に)表現される。それぞれのユーザは、実物の映像/写真、アバター、アイコン、キャラクタなどの画像G(1)、G(2)、G(3)、G(4)、…、G(n-1)、G(n)で表現されている。なお、以下、それぞれのユーザの画像については、画像G(1)、G(2)、…、G(n-1)、G(n)と表記することにする。
【0016】
仮想空間には、コミュニティマネージャ、ファシリテータ、チュータ、先生、親というような位置付けのその場を取り仕切ったり、質問に答えたりする人(所定の権限が与えられたユーザやAIを利用したコンピュータ上のみのユーザ)がいてもよい。
図2(a)に示す例では、所定の権限が与えられたユーザの画像(例えば、画像G(4))について、他のユーザの画像とは異なる態様で表示されている。また、画面Dには、質問や会話を開始するためのボタンB1、B2や、現在のユーザの状態(勉強中、集中、休憩中など)を示すコミュニケーション用ウィンドウMが表示されるようになっていてもよい。
【0017】
図2(b)に示すオンライン会議(オンライン講義、授業を含む)においては、参加しているユーザの映像や写真、ユーザに対応付けされたキャラクタ画像など、ユーザに対応した画像G(1)、G(2)、…、G(n-1)、G(n)が端末装置20の画面上にマルチウィンドウで表示される。オンライン会議では、このマルチウィンドウがイベント画像Vとなる。
【0018】
[サーバ装置]
図3は、サーバ装置の構成を例示する図である。
図3(a)にはサーバ装置10のハードウェア構成図が示され、
図3(b)にはサーバ装置10の機能ブロック図が示される。
図3(a)に示すように、サーバ装置10は、CPU11、記憶部12および通信部13を備える。サーバ装置10は通信部13を介してネットワークNに接続される。CPU11は
図3(b)に示す構成(機能)をプログラムとして実行する。
【0019】
図3(b)に示すように、サーバ装置10は、ログインユーザ特定部111、行動把握部112およびポイント管理部113を備える。サーバ装置10は、画像構成部114、フィードバック部115およびコミュニケーション構成部116の少なくともいずれかをさらに備えていてもよい。
【0020】
ログインユーザ特定部111は、仮想空間等にログインしたユーザを特定する処理を行う。サーバ装置10の記憶部22には、予めユーザ登録されたユーザIDとパスワードなどのユーザ情報が記憶されている。ユーザ情報は、顔、指紋、光彩といった生体情報であってもよい。ログインユーザ特定部111は、ログイン要求のあったユーザIDとパスワードとの照合などによってログインしたユーザを特定する。ログインユーザ特定部111は、ユーザからログアウトの指示を受けた場合、ログアウトしたユーザの特定(ログアウト処理)も行う。
【0021】
行動把握部112は、ログインユーザ特定部111でログインが特定されたユーザの行動を把握する処理を行う。行動把握部112は、ユーザが端末装置20を操作した際の動作や、ユーザ自身の動きを物理量として把握する。例えば、行動把握部112は、ユーザによるキーボードでの入力動作、マウスによるポインタの移動および決定動作、カメラで撮影したユーザの表情や視線の動き、ジェスチャ、マイクで取り込んだ音声、後述する外部機器で取り込んだユーザの動作や生体情報などを把握する。
【0022】
ポイント管理部113は、行動把握部112で把握したユーザの行動に基づきユーザにポイントを与える処理を行う。ポイント管理部113は、ユーザが集中していたり、主体的に動いていたりする場合に、インセンティブとしてそのユーザにポイントを付与する。一方、ポイント管理部113は、ユーザが集中していなかったり、目的に向けた動作ではなかったり(例えば、勉強が目的であれば、勉強せずに遊んでいる動作の場合)、そのユーザについてのポイントを削除(減算)するようにしてもよい。
【0023】
画像構成部114は、ログインユーザ特定部111でログインが特定されたユーザを示すユーザ画像を、仮想空間等で行われる仮想イベントを表すイベント画像Vに重畳する処理を行う。ユーザが仮想空間等にログインすると、画像構成部114はイベント画像Vにそのユーザに対応した画像を重畳する。
【0024】
例えば、仮想空間の場合には、ログインしたユーザに対応する実物の映像、写真、アバター、アイコン、キャラクタなどの画像を仮想空間画像に重畳する。これにより、ログインしたユーザが仮想空間のどの位置(場所)に居るのかを把握することができる。ユーザに対応する画像は、予めユーザによって選択可能になっていてもよい。また、オンライン会議の場合には、ログインしたユーザの実物の映像がオンライン会議のウィンドウの一部に割り当てられて表示される。
【0025】
フィードバック部115は、行動把握部112で把握したユーザの行動に基づきユーザへ働きかけ情報を与える処理を行う。フィードバック部115は、ユーザへの働きかけ情報として、行動把握部112で把握した物理量に基づきユーザの集中度合い、主体的に参加しているか否か、休憩や遊んでいるかどうかなどを判断し、それに応じたフィードバック(アドバイス、状態通知など)を行う。
【0026】
コミュニケーション構成部116は、仮想空間等にログインしている複数のユーザの互いのコミュニケーションの状態をイベント画像Vに重畳して表示する、またはコミュニケーションの状態をコミュニケーション用ウィンドウMに表示する処理を行う。コミュニケーション構成部116は、仮想空間であれば例えば
図2(a)に示すような仮想空間画像にユーザを示す画像(アイコン、アバター画像など)G(1)、G(2)、…、G(n-1)、G(n)を重畳し、オンライン会議であれば例えば
図2(b)に示すようなオンライン会議画像にユーザの映像などの画像G(1)、G(2)、…、G(n-1)、G(n)を割り当てる表示を行う。
【0027】
複数のユーザが仮想空間やオンライン会議に参加している場合には、各ユーザの画像G(1)、G(2)、…、G(n-1)、G(n)が表示されるため、各ユーザはイベント画像Vを参照することで互いに相手の動作を把握することができる。また、各ユーザの互いのコミュニケーションの状態(例えば、チャットによるやり取り、在籍ステータスなど)をコミュニケーション用ウィンドウMに表示させる処理を行ってもよい。
【0028】
[端末装置]
図4は、端末装置の構成を例示する図である。
図4(a)には端末装置20のハードウェア構成図が示され、
図4(b)には端末装置20の機能ブロック図が示される。
図4(a)に示すように、端末装置20は、CPU21、記憶部22、通信部23、入力部24および出力部25を備える。入力部24は、キーボード、マウス、マイク、カメラ、モーションコントローラなどである。出力部25は、画面(ディスプレイ)、スピーカー、VRゴーグルなどである。端末装置20は、外部機器接続部26を備えていてもよい。
【0029】
端末装置20は通信部23を介してネットワークNに接続される。CPU21は
図4(b)に示す構成(機能)をプログラムとして実行する。
【0030】
図4(b)に示すように、端末装置20は、ログイン指示部211、行動検出部212、行動送信部213およびポイント受信部214を備える。端末装置20は、画像表示部215、働きかけ受信部216およびポイント利用部217の少なくともいずれかをさらに備えていてもよい。
【0031】
ログイン指示部211は、仮想空間等へのログインおよびログアウトの指示をサーバ装置10へ送る処理を行う。ログイン指示部211は、ユーザによるログイン操作(キーボード入力、指紋認証、顔認証など)を入力部24で受けた場合、ネットワークNを介してサーバ装置10へログインの指示を送る。また、ユーザによるログアウト操作を入力部24で受けた場合、ネットワークNを介してサーバ装置10へログアウトの指示を送る。
【0032】
行動検出部212は、ユーザの行動を検出する処理を行う。行動検出部212は、ユーザが端末装置20を操作した際の動作や、ユーザ自身の動きを物理量として検出する。例えば、行動検出部212は、ユーザによるキーボードでの入力動作、マウスによるポインタの移動および決定動作、カメラで撮影したユーザの表情や視線の動き、ジェスチャ、マイクで取り込んだ音声、後述する外部機器で取り込んだユーザの動作(速度、加速度、角度、筆圧など)や生体情報などを検出する。
【0033】
行動送信部213は、行動検出部212で検出したユーザの行動に基づく情報(例えば、物理量)をネットワークNを介してサーバ装置10へ送信する処理を行う。
【0034】
ポイント受信部214は、サーバ装置10のポイント管理部113で管理されたユーザに対応するポイントに関する情報をネットワークNを介してサーバ装置10から受信する処理を行う。ポイント受信部214で受信したポイントの情報は端末装置20の記憶部22に記憶してもよいし、外部の記憶手段に記憶してもよい。また、ポイントに関する情報は端末装置20などに記憶せず、必要な場合にサーバ装置10から受信して表示のみするようにしてもよい。
【0035】
画像表示部215は、サーバ装置10の画像構成部114で構成されたイベント画像Vを表示する処理を行う。画像表示部215は、仮想空間であれば例えば
図2(a)に示すような仮想空間画像を画面Dに表示し、オンライン会議であれば例えば
図2(b)に示すようなオンライン会議画像を画面Dに表示する。ここで、仮想空間は、アプリケーションソフトウェアをダウンロードして端末装置20の記憶部22に記憶しておく形式でもよいし、Webアプリケーションのようにブラウザを通して提供される形式であってもよい。
【0036】
働きかけ受信部216は、サーバ装置10のフィードバック部115からネットワークNを介して送られた働きかけ情報を受信する処理を行う。働きかけ受信部216は、サーバ装置10のフィードバック部115からユーザへの働きかけ情報として送られた、例えばユーザの集中度合い、主体的に参加しているか否か、休憩や遊んでいるかどうかなどに基づき判断されたフィードバック(アドバイス、状態通知など)を受信する。
【0037】
サーバ装置10から送られたフィードバックは、端末装置20の出力部25によって出力される。フィードバックは、視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚の少なくともいずれかによる働きかけ情報としてユーザに与えられる。例えば、フィードバックは端末装置20の画面にテキストとして表示されたり、イラストやアニメーションとして表示されたり、音として出力されたりする。また、後述する外部機器を利用して、ユーザに振動を与えるようにしてもよい。
【0038】
ポイント利用部217は、ポイント受信部214で受信したユーザに対応するポイントに関する情報に基づき、ポイントを利用する指示をネットワークNを介してサーバ装置10へ送信する処理を行う。
【0039】
[情報処理システムの動作概要]
本実施形態に係る情報処理システム1では、仮想空間等にログインする、仮想空間等に自分の居場所を指定する、仮想空間等に勉強中や休憩中、集中しているなどを指定する機能を持つ。
また、情報処理システム1は、音声や映像を使って会話する機能や、スマートフォンやパーソナルコンピュータ、タブレット端末、単体カメラの撮影機能を使って写真や動画を送ることができる機能を持つ。
また、情報処理システム1は、自動的または人の手を介してユーザにポイントを与える機能をもつ。例えば、ログインする、特定の場所に行く、勉強や仕事を始める、質問をする、教える、発言をするなどのその仮想空間にとって評価したい行動を行ったときに対象となるユーザにポイントが与えられる。
このポイントは人との手を介して与えられてもよいし、電子機器や情報処理端末を用いて自動定期に与えられてもよい。
【0040】
このような機能によって、仮想空間等の参加者(ユーザ)がその仮想空間等にとって良い行動を多く取るようになる。仮想空間等にとって良い行動とは、例えば、勉強や仕事のモチベーションをあげる、自主的、積極的、主体的になるなどである。これらの行動によってユーザにはポイントといったインセンティブが与えられ、仮想空間等の利用した行動の励みとなり、ネットワークNを利用した仮想空間等では得られにくい達成感や人との積極的なコミュニケーションの発展につなげることができる。
【0041】
[情報処理方法]
図5は、本実施形態に係る情報処理システムにおける情報処理方法を例示するフローチャートである。
<ステップS101>
ユーザは、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータなどの端末装置20を通して仮想空間等にログインを行う。ユーザのログイン操作は端末装置20のログイン指示部211からサーバ装置10へ送られる。
【0042】
<ステップS102~ステップS103>
サーバ装置10のログインユーザ特定部111はユーザによるログインが行われたことを確認し、ポイント管理部113はそのユーザにポイントを与えるか否かの判断を行う。ポイントを付与するかどうかは、仮想空間等の設定、ログインした時刻、ログインした順番などによって判断される。ポイント付与の条件に応じて付与するポイント数も変えるようにしてもよい。ポイント付与の条件に合致した場合、ポイント管理部113はユーザに対してポイントを付与する。
【0043】
<ステップS104>
ログイン後、仮想空間等のイベント画像Vを端末装置20の画面に表示する。これにより、自分や既にログイン済みのユーザの画像(アイコン、アバターなど)G(1)、G(2)、…、G(n-1)、G(n)がイベント画像Vに表示される。
【0044】
<ステップS105>
仮想空間等にログインしたユーザは、仮想空間内で位置の移動を行うことができる。例えば、端末装置20の入力部24でユーザの位置移動の指示を受けた場合、その指示を端末装置20からサーバ装置10に送信する。サーバ装置10はユーザの位置移動の指示を受けた場合、画像構成部114によって仮想空間内でのユーザの画像G(1)、G(2)、…、G(n-1)、G(n)の表示位置を移動の指示に応じて変更し(イベント画像Vにおけるユーザの画像G(1)、G(2)、…、G(n-1)、G(n)の重畳位置を変更し)、そのイベント画像Vを端末装置20へ送る。これにより、端末装置20の画面においてイベント画像V上のユーザを示す画像G(1)、G(2)、…、G(n-1)、G(n)の位置が移動指示に応じて変化することになる。
【0045】
<ステップS106~ステップS107>
位置の移動によって特定の位置に移動した場合、サーバ装置10のポイント管理部113は、ユーザに対してポイントを与えられるか否かの判断を行う。この特定の位置は、仮想空間上の席につく、勉強部屋に行くなどが含まれ、位置に応じてユーザに付与するポイント数も変えるようにしてもよい。ポイント付与の条件に合致した場合、ポイント管理部113はユーザに対してポイントを付与する。
【0046】
<ステップS108~ステップS111>
仮想空間等にログインしたユーザが、勉強動作を行う、発言を行う、質問する、教える、話し合う、イベントへ参加する、目標を立てる、計画をたてる、計画と比較する、グラフを見るなどの動作を行った場合、ポイント管理部113はその動作ごとにユーザに対してポイントを与えられるかどうかの判断を行う。ポイントを付与する動作に応じてユーザに付与するポイント数を変えるようにしてもよい。ポイント付与の条件に合致した場合、ポイント管理部113はユーザに対してポイントを付与する。
【0047】
<ステップS112>
一連の動作が終わると、ログアウトするかアプリケーションをたち下げる、バックグラウンド動作にする、他のアプリを立ち上げるなどが行われることによって処理が終了する。
【0048】
ここで、ユーザに対するポイントの付与は、ログイン、特定位置への移動、勉強動作、発言、質問、教える、話し合う、イベントへの参加、親から褒められる、コミュニティマネージャや先生などから褒められる、特定の言葉を発言する、メッセージするなどが挙げられる。
【0049】
ポイント付与の判断は、端末装置20やサーバ装置10がアルゴリズムやソフトウェアの実行に従い、自動的に行われてもよいし、仮想空間等において特定の権限が与えられた人(例えば、コミュニティマネージャ、ファシリテータ、チュータ、先生、親など)が、ソフトウェア上のボタンを押すなどの操作をポイント管理部113が検知した場合に行われてもよい。
【0050】
(第2実施形態)
本実施形態に係る情報処理システム1では、メタバース、テレビ会議システム、Web会議システムなどを含むオンライン上に人が集まる空間(仮想空間等)において、それぞれの人が同一空間、同一画面上に表現される。それぞれの人は実物の映像、写真、もしくはアバターやアイコン、キャラクタなどの画像G(1)、G(2)、…、G(n-1)、G(n)でイベント画像Vに重畳して表現される。
【0051】
本実施形態に係る情報処理システム1は、この仮想空間等におけるユーザに対して特定の権限を与える機能を備える。ユーザに対する権限はコミュニケーション構成部116によって設定される。例えば、この仮想空間等においては複数の権限が存在する。その権限ごとに、許された動作や、仮想空間等において居ることができる場所、会話できる人などが異なる。
【0052】
ユーザの種類(権限の種類)に関しては、コミュニティマネージャ、ファシリテータ、チュータ、先生、親、生徒、学年、年齢、マネージャ、管理職、一般職、エンジニア、スタッフなどである。
【0053】
(第3実施形態)
本実施形態に係る情報処理システム1では、メタバース、テレビ会議システム、Web会議システムなどを含むオンライン上に人が集まる空間(仮想空間等)において、それぞれの人が同一空間、同一画面上に表現される。それぞれの人は実物の映像、写真、もしくはアバターやアイコン、キャラクタなどの画像G(1)、G(2)、…、G(n-1)、G(n)でイベント画像Vに重畳して表現される。コミュニティマネージャ、ファシリテータ、チュータ、先生、親というような位置付けのその場を取り仕切ったり、質問に答えたりする人がいてもよい。
【0054】
本実施形態に係る情報処理システム1は、その仮想空間等の中で、分からないことを写真や動画、音声などを使って質問する、その質問を選択する、教える機能を備える。例えば、質問をしたいユーザは、例えば端末装置20のカメラを用いて紙の資料や教材の質問したい箇所を写真や動画で撮影し、それをネットワークNを通してサーバ装置10に送信する。質問はサーバ装置10で整理され、一覧化され、それぞれもしくは、一部の端末装置20で閲覧可能になる。
【0055】
仮想空間等に参加しているユーザは仮想空間等に対応してサーバ装置10に送信された質問を見ることができ、その質問の中から選択をして、回答をすることができる。回答は、紙やタブレット、スマートフォン、パーソナルコンピュータなどに書いたものを写真にとったり、キャプチャしたりしてもよいし、回答の様子を途中経過を含めて動画に残したりしてもよい。また、Web会議システムのようにお互いのカメラ画像や、画面を共有し、その場で教えるようにしてもよい。
【0056】
ユーザは、学年や、先生と生徒、親、どの塾や学校に通っているかなどで分類されて、特定のユーザだけが質問に対して答えられるように権限を設定してもよい。また、質問をする、答えることにより、質問したユーザや、質問に応えたユーザに対してポイントを付与するようにしてもよい。
【0057】
図6は、質問および回答についての情報処理方法を例示するフローチャートである。
<ステップS201>
ユーザU-1は、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータなどの端末装置20を通して仮想空間等にログインを行う。ユーザU-1のログイン操作は端末装置20のログイン指示部211からサーバ装置10へ送られる。
【0058】
<ステップS202~ステップS204>
ログイン後、ユーザU-1は、参加する仮想空間等に対して質問を行うことができる。例えば、ユーザU-1は、端末装置20のカメラを用いて紙の資料や教材の質問したい箇所を写真や動画で撮影し、それをネットワークNを通してサーバ装置10に送信する。また、端末装置20のキーボード等を用いてテキストで質問を入力し、それをネットワークNを通じてサーバ装置10に送信する。サーバ装置10のコミュニケーション構成部116は、ユーザU-1の端末装置20から送信された質問を受信する。
【0059】
サーバ装置10のポイント管理部113は、質問をしたユーザU-1に対してポイントを付与する。なお、質問の内容に応じてユーザU-1にポイントを与えるか否かの判断を行ってもよいし、一律に質問をしたユーザU-1にポイントを付与するようにしてもよい。ポイント付与の条件に合致した場合、ポイント管理部113はユーザに対してポイントを付与する。
【0060】
<ステップS205>
ユーザからの質問がアップロードされると、サーバ装置10は質問の一覧を作成し、その一覧を端末装置20に配布する。質問の一覧の情報はネットワークNを通して仮想空間等に参加するユーザの端末装置20へ送られ、端末装置20の画面Dに表示される(例えば、コミュニケーション用ウィンドウMに表示される。)。
【0061】
<ステップS206~ステップS208>
仮想空間等に参加するユーザU-2が質問の一覧から質問を選択すると、選択した質問に対する回答を行う。ユーザU-2は端末装置20の入力部24によって質問に対する回答を入力し、ネットワークNを通してサーバ装置10へ送信する。質問に対する回答はテキストでもよいし、画像や映像でもよいし、音声でもよい。
【0062】
サーバ装置10のコミュニケーション構成部116は、ユーザU-2の端末装置20から送信された回答を受信し、ユーザU-1の端末装置20へ送信する。質問や回答は全てのユーザが参照できるようになっていてもよいし、質問したユーザU-1と回答したユーザU-2のみや、特定の権限も持つユーザのみが参照できるようになっていてもよい。コミュニケーション構成部116は、ユーザ間のコミュニケーションの状態を、コミュニケーション用ウィンドウMに表示させる処理を行ってもよい。
【0063】
サーバ装置10のポイント管理部113は、質問に対する回答をしたユーザU-2に対してポイントを付与する。なお、回答の内容に応じてポイントを与えるか否かの判断を行ってもよいし、一律に回答をしたユーザU-2にポイントを付与するようにしてもよい。ポイント付与の条件に合致した場合、ポイント管理部113はユーザU-2に対してポイントを付与する。
【0064】
<ステップS209>
一連の動作が終わると、ログアウトするかアプリケーションをたち下げる、バックグラウンド動作にする、他のアプリを立ち上げるなどが行われることによって処理が終了する。
【0065】
(第4実施形態)
本実施形態に係る情報処理システム1では、メタバース、テレビ会議システム、Web会議システムなどを含むオンライン上に人が集まる空間(仮想空間等)において、それぞれの人が同一空間、同一画面上に表現される。それぞれの人は実物の映像、写真、もしくはアバターやアイコン、キャラクタなどの画像G(1)、G(2)、…、G(n-1)、G(n)でイベント画像Vに重畳して表現される。
【0066】
本実施形態に係る情報処理システム1は、この仮想空間等において、目標や計画を立案し、目標や計画の達成を下記のような方法の一部もしくは組み合わせで手助けする機能を備える。なお、立案する目標や計画は、1日や1週間など決まった期間の勉強や仕事、夏休みや冬休みといった休みの計画、旅行や遊びのプラン、資格勉強の計画、趣味の計画、人生設計などである。
【0067】
例えば、コミュニティマネージャ、先生、チュータが生徒のユーザに目標の設定や計画の立案を促し、定期的に計画の進捗を確認する。また、複数の人が集まり、目標や計画をたて、発表し合うようにしてもよい。また、計画の進捗を発表し合ってもよい。また、Todoリスト管理、アクションアイテム管理、スケジュール管理、ガントチャート、カレンダーなどの機能や、それを通知する機能を備えていてもよい。また、仮想空間等においてユーザ同士で誉め合う、認め合う、評価し合う機能を備えていてもよい。また、上記のような目標や計画立案を行った場合、一定期間での進捗がポイントに換算され、目標を立てたユーザに対して付与するようにしてもよい。
【0068】
サーバ装置10のコミュニケーション構成部116は、複数のユーザ間での目標や計画を立案したり、ユーザ同士の誉め合い、認め合い、評価し合いといった互いのコミュニケーションの状態をイベント画像に重畳して表示したり、コミュニケーション用ウィンドウMに表示したりするようにしてもよい。
【0069】
(第5実施形態)
本実施形態に係る情報処理システム1では、メタバース、テレビ会議システム、Web会議システムなどを含むオンライン上に人が集まる空間(仮想空間等)において、それぞれの人が同一空間、同一画面上に表現される。それぞれの人は実物の映像、写真、もしくはアバターやアイコン、キャラクタなどの画像G(1)、G(2)、…、G(n-1)、G(n)でイベント画像Vに重畳して表現される。
【0070】
本実施形態に係る情報処理システム1は、この仮想空間等において、イベントを開催する機能を備える。イベントとは複数の人が同時に集まり、特定の目的のことを行う事をいう。例えば、ディベート、勉強会、発表会、起業家育成イベント、科学教室、プログラミング教室などである。
【0071】
イベント開催時にもつ機能、方法としては下記のいずれか、もしくは組み合わせが挙げられる。
・イベント開催時に、ユーザは仮想空間上の特定の場所に集まることによってイベントに参加することができる。
・ユーザの権限が存在し、参加者側と主催者側とに分けられる。
・イベントの告知が仮想空間上や、メッセージ、バナー、通知、メールなどによって行われる。
・Web会議、テレビ会議のようにユーザがカメラを通して顔を見せ合ったり、画面を共有したりすることができる。
・イベント参加者を誉め合う、認め合う、評価し合う機能を有する。これらの機能は双方でも、一方向でもよい。
・イベントに参加すること自体や、イベント参加時の発表する、発言するなどの行為がポイントに換算され、イベントに参加したユーザにポイントが付与される。
【0072】
(第6実施形態)
本実施形態に係る情報処理システムでは、メタバース、テレビ会議システム、Web会議システムなどを含むオンライン上に人が集まる空間(仮想空間等)において、端末装置20に特定の機器の例である外部機器が接続される。
【0073】
図7は、端末装置に外部機器を接続した例を示す機能ブロック図である。
外部機器30は、端末装置20の外部機器接続部26に接続される。外部機器30の接続は有線であってもよいし、Bluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)のような無線接続であってもよい。外部機器30は、加速度をとる電子機器、脳波を取得する電子機器(例:muse2 https://choosemuse.com/muse-2/)、心拍を取得する電子機器、歩数計など動きをとる電子機器、VR/ARなどに使われるゴーグル型の電子機器(例:Meta Quest https://www.meta.com/jp/quest/)(例:HoloLens https://www.microsoft.com/ja-jp/hololens)などの身体の動作、ユーザの画像、映像および音声の少なくとものいずれかを物理量として検出可能な装置が挙げられる。
【0074】
必ずしもユーザの全員が同一の外部機器30を接続している必要はなく、一部のユーザのみ使用している状態であってもよい。また、複数のユーザのそれぞれが別々の外部機器30を使用していてもよい。
【0075】
この外部機器30を通じて、端末装置20とサーバ装置10との間で電子情報のやりとりを行う。また、電子情報の解析を行うことにより、集中している感情、テンション、前向きかどうか(自主性)、勉強時間などの情報を得ることも可能である。
【0076】
また、端末装置20に外部機器30を接続すること自体や、外部機器30で情報をやりとりした時、特定の動きなどの行動をした時、行動の分析により集中力や感情などの情報を得られた時などにユーザに対してポイントを付与するようにしてもよい。この電子情報は、ネットワークNを通じてサーバ装置10の記憶部12に蓄積されていく。この蓄積される情報は、データ分析/解析後のデータであってもよい。これらの分析は、マシンラーニング、ディープラーニングといったAIを用いてもよい。
【0077】
(第7実施形態)
本実施形態に係る情報処理システム1では、メタバース、テレビ会議システム、Web会議システムなどを含むオンライン上に人が集まる空間(仮想空間等)において、それぞれの人が同一空間、同一画面上に表現される。それぞれの人は実物の映像、写真、もしくはアバターやアイコン、キャラクタなどの画像G(1)、G(2)、…、G(n-1)、G(n)でイベント画像Vに重畳して表現される。
【0078】
本実施形態に係る情報処理システム1は、この仮想空間等において、ユーザを識別した上でログインする仕組みをもつ。ユーザ識別の仕組みは、ユーザIDとパスワード、顔や指紋や光彩といった生体情報などを含む。ユーザ識別の仕組みは、これらの1つでもよいし、複数の組み合わせであってもよい。
【0079】
また、本実施形態に係る情報処理システム1において、子供向けのサービスを提供する場合、顔や指紋、光彩といった情報から特定の年齢以下はログインできない仕組みをもっていてもよい。年齢を識別する仕組みは、例えば、User Local(https://face-ai.userlocal.jp/)などから提供されている。この仕組みは、コミュニティマネージャ、ファシリテータ、チュータ、先生、親といった役割が定義され、それごとに違う仕組みや、認識のアルゴリズムを持ってもよい。
【0080】
(第8実施形態)
本実施形態に係る情報処理システム1では、メタバース、テレビ会議システム、Web会議システムなどを含むオンライン上に人が集まる空間(仮想空間等)において、それぞれの人が同一空間、同一画面上に表現される。それぞれの人は実物の映像、写真、もしくはアバターやアイコン、キャラクタなどの画像G(1)、G(2)、…、G(n-1)、G(n)でイベント画像Vに重畳して表現される。
【0081】
本実施形態に係る情報処理システム1は、この仮想空間において特定の権限を持つユーザが、別のユーザに対して、メッセージや動画、画像を通じて注意を促したり、強制的にその仮想空間等から退出させたりする機能を備える。ユーザに対する権限はコミュニケーション構成部116によって設定される。
【0082】
注意を与えられてり、退出されたりするユーザはそのユーザの属性設定(年齢や実施例2の権限など)にふさわしくない場合や、不適切な発言やメッセージや振る舞いをした場合などが挙げられる。これらの発言や振る舞いは、端末装置20やサーバ装置10で実行されるソフトウェアを用いて自動的に判別させてもよい。例えば、発言であれば、Googleのサービス(https://cloud.google.com/speech-to-text?hl=ja)などを用いて、特定の言葉を検出し、その発言を検知した場合、特定の権限者に伝えて手動で退出させたり、自動的に退出させたりする。
【0083】
(第9実施形態)
本実施形態に係る情報処理システム1では、メタバース、テレビ会議システム、Web会議システムなどを含むオンライン上に人が集まる空間(仮想空間等)において、それぞれの人が同一空間、同一画面上に表現される。それぞれの人は実物の映像、写真、もしくはアバターやアイコン、キャラクタなどの画像G(1)、G(2)、…、G(n-1)、G(n)でイベント画像Vに重畳して表現される。
【0084】
本実施形態に係る情報処理システム1は、この仮想空間等において、与えられたポイントを使用するための機能を備える。ポイントの利用は、端末装置20のポイント利用部217によって行われる。
【0085】
例えば、ポイントの使い方(交換)は以下のようなものが挙げられる。
・電子的なコンテンツとの交換(音楽やビデオ、キャラクタなどや、特定のキャラクタにつけることができる服やアクセサリ)
・通貨やお金との交換
・電子マネーや仮想通貨、ギフト券との交換
・親に通知されてお小遣いとして交換(受け取る)
・物品(おもちゃや電気製品、文房具など)との交換
・内申点や通信簿、経歴書などの評価情報との交換
・出席数や出席情報としての情報との交換
・株式などへ投資や運用
・他のユーザへ譲渡
また、本実施形態に係る情報処理システム1は、仮想空間等においてポイントを交換する機能を備える。
【0086】
(第10実施形態)
本実施形態に係る情報処理システム1では、メタバース、テレビ会議システム、Web会議システムなどを含むオンライン上に人が集まる空間(仮想空間等)において、それぞれの人が同一空間、同一画面上に表現される。それぞれの人は実物の映像、写真、もしくはアバターやアイコン、キャラクタなどの画像G(1)、G(2)、…、G(n-1)、G(n)でイベント画像Vに重畳して表現される。
【0087】
本実施形態に係る情報処理システム1は、この仮想空間等において、ユーザ同士がお互いを認め合う、誉め合う、評価し合う機能を備える。また、本実施形態に係る情報処理システム1は、特定の権限者が他の権限者に一方向に認める、誉める、評価するといった行為を行う機能を備えていてもよい。このようなユーザ同士の評価などの機能は、コミュニケーション構成部116によって実現される。この誉める、認める、評価するという行為は画面上で特定または、全員のユーザに参照可能になっていてもよい。また、この行為に基づいてポイントとして換算され、ユーザに対して付与されてもよい。
【0088】
(第11実施形態)
本実施形態に係る情報処理システム1では、メタバース、テレビ会議システム、Web会議システムなどを含むオンライン上に人が集まる空間(仮想空間等)において、それぞれの人が同一空間、同一画面上に表現される。それぞれの人は実物の映像、写真、もしくはアバターやアイコン、キャラクタなどの画像G(1)、G(2)、…、G(n-1)、G(n)でイベント画像Vに重畳して表現される。
【0089】
本実施形態に係る情報処理システム1は、この仮想空間等において、学習や仕事を助ける機能を備える。例えば、端末装置20や端末装置20に接続された外部機器30から情報を得て、ユーザによる特定の行動を評価する、仮想空間等においてユーザの行動を制限する、ポイントを減点するなどの機能を備える。その情報は下記のようなものである。
・勉強を行っていることに関係する情報(勉強時間など)
・動画や画像を見ているなどの情報(YouTube(登録商標)など)
・動画や画像のコンテンツ情報
・勉強の動画を見ているか、遊びの動画を見ているか、などのコンテンツ情報
・どういったアプリを使用しているかの情報
・運動しているかなどの情報
・仮想空間上でどの場所にいるかの情報
・起きているか寝ているかなどの情報
・集中しているかの情報(集中力など)
・感情情報
これらの情報は端末装置20の行動検出部212から送られた情報、または端末装置20から送られた情報を分析した結果から得てもよい。また、端末装置20、または端末装置20のカメラやマイクの情報を用いてもよい。
【0090】
(第12施形態)
本実施形態に係る情報処理システム1では、メタバース、テレビ会議システム、Web会議システムなどを含むオンライン上に人が集まる空間(仮想空間等)において、それぞれの人が同一空間、同一画面上に表現される。この仮想空間等は、アプリケーションソフトウェアをダウンロードして端末装置20の記憶部22に記憶しておく形式でもよいし、Webアプリケーションのようにブラウザを通して提供される形式であってもよい。
【0091】
(第13実施形態)
本実施形態に係る情報処理システム1では、メタバース、テレビ会議システム、Web会議システムなどを含むオンライン上に人が集まる空間(仮想空間等)において、それぞれの人が同一空間、同一画面上に表現される。それぞれの人は実物の映像、写真、もしくはアバターやアイコン、キャラクタなどの画像G(1)、G(2)、…、G(n-1)、G(n)でイベント画像Vに重畳して表現される。
【0092】
本実施形態に係る情報処理システム1は、この仮想空間等において、親やコミュニティマネージャといった特定の権限を持つものどうしが、会話を行い、自らまたは他の権限をもつユーザによいと思われるようコミュニティや、仮想空間等における規則を変更できる機能を備える。
【0093】
例えば、ユーザに対するポイント付与のタイミングや、仮想空間等におけるイベントの企画、評価する、または評価しない行為、確認するべき言葉や発言などをユーザ間で相談し、決まった規則を実行したり、システムへ実装したりする。
【0094】
(第14実施形態)
本実施形態に係る情報処理システム1では、メタバース、テレビ会議システム、Web会議システムなどを含むオンライン上に人が集まる空間(仮想空間等)において、それぞれの人が同一空間、同一画面上に表現される。それぞれの人は実物の映像、写真、もしくはアバターやアイコン、キャラクタなどの画像G(1)、G(2)、…、G(n-1)、G(n)でイベント画像Vに重畳して表現される。
【0095】
本実施形態に係る情報処理システム1は、この仮想空間等において、仮想空間等をユーザの属性に応じて分割する機能を備える。ユーザの属性とは、第2実施形態で示した権限に紐付いたもの、仮想空間等ではないリアルな環境で特定の学校や塾に通っている人の権限などである。なお、ユーザ自らが属性を選択できるようにしてもよいし、ユーザの親など特定の権限を持った人が別のユーザの属性を選択できるようにしてもよい。また、この仮想空間等において、一人で集中したいときは仮想空間等にユーザが1人だけ在籍できるような属性を選択できるようにしてもよい。
【0096】
(第15実施形態)
本実施形態に係る情報処理システム1では、メタバース、テレビ会議システム、Web会議システムなどを含むオンライン上に人が集まる空間(仮想空間等)において、それぞれの人が同一空間、同一画面上に表現される。それぞれの人は実物の映像、写真、もしくはアバターやアイコン、キャラクタなどの画像G(1)、G(2)、…、G(n-1)、G(n)でイベント画像Vに重畳して表現される。
【0097】
本実施形態に係る情報処理システム1は、この仮想空間において、マンガ、アニメ、テレビ、YouTube(登録商標)などの特定のキャラクタが応援してくる機能を備える。この応援について、応援の度合いに応じてポイントや特定のアイテムに交換できる機能を備えていてもよい。
【0098】
(第16実施形態)
本実施形態に係る情報処理システム1では、メタバース、テレビ会議システム、Web会議システムなどを含むオンライン上に人が集まる空間(仮想空間等)において、それぞれの人が同一空間、同一画面上に表現される。それぞれの人は実物の映像、写真、もしくはアバターやアイコン、キャラクタなどの画像G(1)、G(2)、…、G(n-1)、G(n)でイベント画像Vに重畳して表現される。
【0099】
本実施形態に係る情報処理システム1は、この仮想空間等において、ユーザがポイントを獲得する際に、毎日や毎週、特定期間、毎回の行動の積み上げなどで達成されるミッション/タスクが存在する。ミッション自体はスマートフォン用ゲームなどでよく使われている手法であり、その空間において有益な行動が評価される。ユーザは、学習や仕事に対して良い行動や自主的な行動がミッションとして評価され、この評価に応じてポイントが与えられる。
【0100】
(第17実施形態)
本実施形態に係る情報処理システム1では、メタバース、テレビ会議システム、Web会議システムなどを含むオンライン上に人が集まる空間(仮想空間等)において、それぞれの人が同一空間、同一画面上に表現される。それぞれの人は実物の映像、写真、もしくはアバターやアイコン、キャラクタなどの画像G(1)、G(2)、…、G(n-1)、G(n)でイベント画像Vに重畳して表現される。
【0101】
本実施形態に係る情報処理システム1は、この仮想空間等において、言語や時間が異なる地域と同時の仮想空間等に入るときに以下の機能のいずれか、またはその組み合わせの機能を備える。
・自動的に翻訳がされて、それがテキスト化もしくは音声化される機能
・写真に撮った文字が翻訳される機能
・海外で推奨される行動を紹介する、ポイント化する機能
・時差を考慮して、睡眠や学校、塾などの妨げない地域と接続される機能
・特定の言語以外は使えなくなる機能
【0102】
(第18実施形態)
本実施形態に係る情報処理システム1では、メタバース、テレビ会議システム、Web会議システムなどを含むオンライン上に人が集まる空間(仮想空間等)において、それぞれの人が同一空間、同一画面上に表現される。それぞれの人は実物の映像、写真、もしくはアバターやアイコン、キャラクタなどの画像G(1)、G(2)、…、G(n-1)、G(n)でイベント画像Vに重畳して表現される。
【0103】
本実施形態に係る情報処理システム1は、この仮想空間等において、勉強や仕事だけではなく、スポーツのトレーニングにも適用可能な機能を備える。すなわち、トレーニングの時にはトレーニングに適した端末装置20がネットワークNに接続される。この端末装置20にはトレーニングに適した外部機器30が接続されてもよい。
【0104】
例えば、ランニングマシンやウィーキングマシンなどのトレーニングマシンや、歩数計などの行動を加速度センサなどを通じて記録する機器などが挙げられる。また、集中しているかどうかを図るために脳波や心拍を取得する機器を用いてもよい。トレーニングの行為がこの仮想空間等においてポイントに換算され、ユーザに対して付与される。また、本実施形態に係る情報処理システム1は、トレーニングの行為によるユーザに対する評価や付与したポイントの交換を可能とする機能を備えていてもよい。
【0105】
(第19実施形態)
本実施形態に係る情報処理システム1では、メタバース、テレビ会議システム、Web会議システムなどを含むオンライン上に人が集まる空間(仮想空間等)において、それぞれの人が同一空間、同一画面上に表現される。それぞれの人は実物の映像、写真、もしくはアバターやアイコン、キャラクタなどの画像G(1)、G(2)、…、G(n-1)、G(n)でイベント画像Vに重畳して表現される。
【0106】
本実施形態に係る情報処理システム1は、この仮想空間等において、学習を支援する機能を備える。例えば、勉強時間や集中時間がグラフ化される、勉強を推奨したり、休憩を促すメッセージが表示されたりするなどである。また、ユーザごとに勉強中や、集中状態、休憩中などの状態がわかる表示を行う機能を備えていてもよい。このような状態が分かる表示を行う処理は、コミュニケーション構成部116によって行われる。
【0107】
[情報処理プログラム]
上記説明した情報処理システム1の各部(各機能)は、情報処理プログラムとして適用可能である。情報処理プログラムは、コンピュータに以下のステップを実行させる。
【0108】
すなわち、情報処理プログラムの一態様は、ネットワークに接続されるサーバ装置用コンピュータに、
仮想空間等にログインしたユーザを特定するログインユーザ特定ステップと、
ログインユーザ特定ステップでログインが特定されたユーザの行動を把握する行動把握ステップと、
行動把握ステップで把握したユーザの行動に基づきユーザにポイントを与えるポイント管理ステップと、
を実行させ、
ネットワークを介してサーバ装置用コンピュータに接続される端末装置用コンピュータに、
仮想空間等へのログインおよびログアウトの指示をサーバ装置用コンピュータへ送るログイン指示ステップと、
ユーザの行動を検出する行動検出ステップと、
行動検出ステップで検出したユーザの行動に基づく情報をネットワークを介してサーバ装置用コンピュータへ送信する行動送信ステップと、
サーバ装置用コンピュータのポイント管理ステップで管理されたユーザに対応するポイントに関する情報をネットワークを介してサーバ装置用コンピュータから受信するポイント受信ステップと、を実行させる。
【0109】
また、情報処理プログラムの他の一態様は、サーバ装置用コンピュータに、
ログインユーザ特定ステップでログインが特定されたユーザを示すユーザ画像を、仮想空間等を表すイベント画像に重畳する画像構成ステップと、
行動把握ステップで把握したユーザの行動に基づきユーザへ働きかけ情報を与えるフィードバックステップと、をさらに実行させる。
行動把握ステップで把握したユーザの行動に基づきユーザにポイントを与えるポイント管理ステップと、
を実行させ、
端末装置用コンピュータに、
サーバ装置用コンピュータの画像構成ステップで構成されたイベント画像を表示する画像表示ステップと、
サーバ装置用コンピュータのフィードバックステップからネットワークを介して送られた働きかけ情報を受信する働きかけ受信ステップと、をさらに実行させる。
【0110】
また、情報処理プログラムの他の一態様は、ネットワークに接続されるサーバ装置用コンピュータに、
仮想空間等にログインしたユーザを特定するログインユーザ特定ステップと、
ログインユーザ特定ステップでログインが特定されたユーザの行動を把握する行動把握ステップと、
行動把握ステップで把握したユーザの行動に基づきユーザにポイントを与えるポイント管理ステップと、を実行させる。
【0111】
また、情報処理プログラムの他の一態様は、サーバ装置用コンピュータに、
ログインユーザ特定ステップでログインが特定されたユーザを示すユーザ画像を、仮想空間等を表すイベント画像に重畳する画像構成ステップと、
行動把握ステップで把握したユーザの行動に基づきユーザへ働きかけ情報を与えるフィードバックステップと、をさらに実行させる。
【0112】
また、情報処理プログラムの他の一態様は、ネットワークを介してサーバ装置用コンピュータに接続される端末装置用コンピュータに、
仮想空間等へのログインおよびログアウトの指示をサーバ装置用コンピュータへ送るログイン指示ステップと、
ユーザの行動を検出する行動検出ステップと、
行動検出ステップで検出したユーザの行動に基づく情報をネットワークを介してサーバ装置へ送信する行動送信ステップと、
サーバ装置用コンピュータで管理されたユーザに対応するポイントに関する情報をネットワークを介してサーバ装置用コンピュータから受信するポイント受信ステップと、
を実行させる。
【0113】
また、情報処理プログラムの他の一態様は、端末装置用コンピュータに、
サーバ装置用コンピュータからネットワークを介して送られた仮想空間等を表すイベント画像を表示する画像表示ステップと、
サーバ装置用コンピュータからネットワークを介して送られたユーザへの働きかけ情報を受信する働きかけ受信ステップと、をさらに実行させる。
【0114】
情報処理プログラムは、各種の情報処理装置(コンピュータ、タブレット端末、携帯電話、スマートフォン等)で実行されるアプリケーションソフトウェアとして構成することができる。情報処理プログラムは、媒体に記憶されていてもよいし、ネットワークを介して配信されてもよい。情報処理プログラムは、仮想空間等に参加するためのアプリケーションソフトウェアに組み込まれてもよいし、プラグインなどで後から追加で組み込むことができるようになっていてもよい。
【0115】
以上説明したように、本実施形態によれば、ネットワークN上の仮想空間やオンライン会議において、参加するユーザの積極性や自主性、主体的な取り組みの姿勢を高め、コミュニティを発展させることが可能になる。
【0116】
なお、上記に本実施形態およびその適用例を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。例えば、本実施形態に係る情報処理システム1のサーバ装置10や端末装置20の機能ブロック図で示す各部の機能について少なくともいずれかはサーバ装置10や端末装置20の外部に設けられ(物理的に離れた位置に設けられ)、ネットワークNを介してサーバ装置10や端末装置20と接続される構成になっていてもよい。また、前述の各実施形態またはその適用例に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、各実施形態の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
【産業上の利用可能性】
【0117】
本発明に係る情報処理システム1および情報処理プログラムは、仮想空間やオンライン会議のほか、オンライン面接、オンラインセミナー、オンライン授業、オンライン商談など、オンラインで複数のユーザが双方または一方で情報の送受信を行うシステムに好適に利用可能である。
【符号の説明】
【0118】
1…情報処理システム
10…サーバ装置
11…CPU
12…記憶部
13…通信部
20…端末装置
21…CPU
22…記憶部
23…通信部
24…入力部
25…出力部
26…外部機器接続部
30…外部機器
111…ログインユーザ特定部
112…行動把握部
113…ポイント管理部
114…画像構成部
115…フィードバック部
116…コミュニケーション構成部
211…ログイン指示部
212…行動検出部
213…行動送信部
214…ポイント受信部
215…画像表示部
216…働きかけ受信部
217…ポイント利用部
B1,B2…ボタン
D…画面
G(1),G(2),…,G(n-1),G(n)…画像
M…コミュニケーション用ウィンドウ
N…ネットワーク
U-1,U-2,…,U-n…ユーザ
V…イベント画像