(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024068024
(43)【公開日】2024-05-17
(54)【発明の名称】収納ケース一体型傘
(51)【国際特許分類】
A45B 25/24 20060101AFI20240510BHJP
【FI】
A45B25/24 C
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022186917
(22)【出願日】2022-11-07
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-08-14
(71)【出願人】
【識別番号】522455261
【氏名又は名称】有限会社バイタルメディア
(72)【発明者】
【氏名】松口 貴司
【テーマコード(参考)】
3B104
【Fターム(参考)】
3B104WA04
(57)【要約】
【課題】本発明は長傘もしくは折りたたみ傘問わず傘を使用後、濡れた傘の水滴により他者や他物を濡らさず持ち運びが可能となる収納ケース一体型傘を提供する。
【解決手段】下ろくろ3に収納ケースが一体になるように接続部品6で接合されており、下ろくろ3を中棒5に沿って下にスライドさせ親骨が畳まれ、傘生地を巻き回した後、収納ケース4を閉じるだけで簡易的に傘を収納することができる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上ろくろと、
下ろくろと、
中棒と、
収納ケースを備え、
前記下ろくろに接続部品を用いて前記収納ケースを接合し、傘を閉じた際に傘全体を収納することを特徴とした収納ケース一体型傘。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、長傘もしくは折り畳み傘を閉じた際、収納ケースに親骨と生地を収納し持ち歩ける収納ケース一体型傘に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に傘を不使用な状態での運搬や保管をするものとして傘カバーが知られている。
【0003】
従来、傘を閉じた際に収納する脱着式の傘カバーや、濡れた傘本体から自分の持ち物、他人等を完全に保護することができる傘カバーがあった。
【0004】
ところで、これら傘カバーでは、装着する傘の太さを選ばなくてはならない。また、傘カバーが傘と一体ではなく、傘カバー部をカバー収納部に収納するのに時間がかかったり別で持ち運ばなくてはならない煩わしさがあった。
【0005】
そのため、傘カバーを略円筒状とし、両端の開口部をゴム絞り式にし、持ち手側の傘カバー部を固定し、傘使用時は持ち手側に傘カバーを収納し、傘不使用時には傘全体を覆う傘カバーが提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1の提案では、傘とは別に傘カバーを用意しなくてはならないという問題があった。また、カバー使用時はカバーをずり下げたり、ずり上げたりという手間がかかる問題があった。
【0008】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、長傘もしくは折りたたみ傘問わず収納ケース一体型傘を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記課題を解決するために、以下に記載の手段よりなる。
すなわち、上ろくろと下ろくろ、中棒と収納ケースを備え、下ろくろに接続部品を用いて収納ケースを接合し、傘を閉じた際に傘全体を収納することを特徴とした収納ケース一体型傘。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、簡易的収納ができ収納後の水滴からの水漏れがなく、濡れずに持ち運びが可能となる収納ケース一体型傘を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図2】収納ケースを開き、傘を開いたときの側面図である。
【
図3】傘を閉じて収納ケースを閉じる前の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明に係る収納ケース一体型傘を得るための好適な実施形態について説明する。
図1、
図2、
図3、
図4は、本実施の形態に係る傘を開いたとき及び収納したときを示す図である。
【0013】
図1は、上ろくろ2と下ろくろ3に親骨1を取り付け、下ろくろ3に接続部品6で接合した収納ケース4と上ろくろ2と下ろくろ3の中心に中棒5を通し、親骨1に取り付けた傘生地8の傘を開いた状態を斜面図で示している。下ろくろ3と収納ケース4を接続部品6で接合する構造により、収納ケース一体型傘となる。接続部品6は例えば蝶番を用いる。中棒5は折りたたみ傘とする場合、伸縮機能を設け、長傘の場合は伸縮機能なしとする。親骨1は折りたたみ骨もしくは長骨を用いても良い。
【0014】
図2は、傘を開いた状態を側面図で示している。収納ケース4に一対の平行切れ込みを設け開閉できるようにしている。閉じている収納ケース4を開いた後、下ろくろ3を中棒5に沿って上にスライドさせると親骨1が伸び広がり、生地8が広がり、傘として機能する。収納ケース4は下ろくろ3に接合されているので、傘使用時に持ち手部分の邪魔にならない。収納ケース4の平行切れ込み口や上ろくろ2、下ろくろ3に接する部分には生地8に付着した水滴の水漏れがないように水漏れ防止材7を予め接着させてある。水漏れ防止材7は例えば、防水パッキンを用いる。また、ゴムモールや防水隙間テープなどを用いてもよい。
【0015】
図3は使用後の傘を閉じて、収納ケースを閉じる前の状態を側面図で示している。傘を閉じる際は下ろくろ3を中棒5に沿って下にスライドさせると親骨1がたたまれ、傘生地8を巻き回して収納ケース4を閉じるだけの簡単動作が可能ある。
【0016】
図4は、収納ケース4を閉じて持ち運ぶ際の図である。収納ケース4は開閉自在の場合、円形、楕円形、長方形、多角形など特に形に限定なく使用できる。上ろくろ2と下ろくろ3の形状は多角形や円形を用いて収納ケース4の形状に合わせる。閉じた際の収納ケース4の上面は上ろくろ2が上面の役割りで、下面は下ろくろ3が役割りを果たす。収納ケース開き防止部品9で収納ケース4が開かないように留める。収納ケース開き防止部品9は例えば面ファスナーやゴムテープを用いる。収納ケース4の材質はゴム質、プラスチック、木材等様々な材質から形成できる。収納ケース4の形状は開閉自在だけでなく、上下伸縮する蛇腹のものを下ろくろ3に接合し、上下させて使用する形状を用いても良い。
【符号の説明】
【0017】
1 親骨
2 上ろくろ
3 下ろくろ
4 収納ケース
5 中棒
6 接続部品
7 水漏れ防止材
8 傘生地
9 収納ケース開き防止部品
【手続補正書】
【提出日】2023-03-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
傘の親骨を接続する上ろくろと、
傘の受け骨を接続する下ろくろと、
中棒と、
収納ケース側面を備え、
前記下ろくろに接続部品を用いて前記収納ケースの側面を装着し、傘を閉じた際に傘全体を前記上ろくろを天面とし、前記下ろくろを底面とし、前記収納ケース側面の開閉を活用して両開き式開閉収納ケースとなることを特徴とした両開き式開閉収納ケース一体型傘。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本発明は、上記課題を解決するために、以下に記載の手段よりなる。すなわち、傘の親骨を接続する上ろくろと、傘の受け骨を接続する下ろくろと、中棒と、収納ケース側面を備え、前記下ろくろに接続部品を用いて前記収納ケースの側面を装着し、傘を閉じた際に傘全体を前記上ろくろを天面とし、前記下ろくろを底面とし、前記収納ケース側面の開閉を活用して両開き式開閉収納ケースとなることを特徴とした両開き式開閉収納ケース一体型傘。