(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024068025
(43)【公開日】2024-05-17
(54)【発明の名称】タブを作成するテープカッター
(51)【国際特許分類】
B65H 35/07 20060101AFI20240510BHJP
【FI】
B65H35/07 N
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022186918
(22)【出願日】2022-11-07
(71)【出願人】
【識別番号】594107527
【氏名又は名称】浅倉 富士男
(72)【発明者】
【氏名】浅倉 富士男
【テーマコード(参考)】
3F062
【Fターム(参考)】
3F062BA06
3F062BC04
3F062BD08
3F062BF01
3F062BG02
3F062FA13
(57)【要約】 (修正有)
【課題】確実にタブを作成可能でタブ長さを選択可能で、タブのない操作も可能なテープカッターを提供する。
【解決手段】切断刃9を上部に設けた可動プレートを、支持部6を上部に設けた支持プレートに押し当て、支えバネ10は復元力を持ち、その先端11は同じ高さの支持部6と切断刃9の高さより1ミリ高く可動プレート内側中心から4ミリ~5ミリ切断刃9から離れた位置に設け、支えバネ10は支持部6と切断刃9の上部に貼り止まっているテープを下方から支え、可動プレートを押し当てた時に支持部6と切断刃9の上方にタブ20が作成され、タブ20を剥がすと可動プレートは支えバネ10のバネの力でストッパー13まで戻り、ストッパー13はコの字形状であり可動プレートの可動を邪魔しない幅であり、コの字の左右は同じ長さであり、支持プレート内側中央部に設けた二つのストッパー受け14に差し込み取り付けスライドの機能を持つ。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転軸受3に配置された回転軸棒4は底板17から55ミリ~60ミリの高さに設け、前記回転軸棒4から外側に85ミリ~90ミリ離れた位置に支持プレート5を設け、その上部には支持部6を設け、底板17から支持部6までの高さを85ミリ~95ミリに設け、前記支持部6の幅(内側から外側)を3ミリ~5ミリに設け、前記支持部6の平面は外側を2°高く斜めに設けその外側端を鋭角7に設けた支持部6とする、前記支持プレート5の外側中央部にはヒンジ軸12を設け、可動プレート8下部のヒンジ軸12と結合し可動可能とする、前記可動プレート8上部には鋸状の切断刃9を設け、その長さをヒンジ軸12から切断刃9上部までを50ミリに設け、前記ヒンジ軸12の位置は切断刃9を支持部6に押し当てた時、同じ高さとなる位置に支持プレート5の外側中央部にヒンジ軸12を設け、以上の構成及び構築からなるテープカッターに取り付ける支えバネ10は、先端11から細い形状で5ミリ~7ミリ下がり外側を155°曲げ、更に10ミリ~12ミリ下方を内側に155度曲げ、曲げた下方を長さ20ミリ~30ミリの長さとした支えバネ10で、可動プレート8内側の中心から4ミリ~5ミリ内側へと離れた位置に、先端11を切断刃9上部より1ミリ高く、可動プレート8内側に装着したことを特徴としたタブ1を作成するテープカッターの支えバネ10。
【請求項2】
前記可動プレート8の外側中央部を受け止めるストッパー13は、コの字形状で横幅を可動プレート8の可動を邪魔しない幅に設け、左右の長さを45ミリ~50ミリに設け、支持プレート5の内側中央部に設けたストッパー受14に通し取りつけ、スライド機能を持たせたストッパー13で、可動プレート8を望む位置でストップできることを特徴とするタブ1を作成するテープカッターのストッパー13。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
片面に粘着剤の塗布された粘着テープの一端に粘着面どうしを貼り合わせタブ(不粘着面)を、確実に作成するテープカッターに関するものである。
【背景技術】
【0002】
以後、回転して引き出されるテープの方向を外側、その反対を内側とする、又、引き出されたテープを一時接着させるところを支持部とする。
【0003】
文献1で見るように、タブを作成するテープカッターにおいて多くの発明は、支持部を上方に設けた支持板と、上部に切断刃を設けその内側に押し上げ板を設けた可動板を、可動させ支持部に押し当てタブを作成する形式のものが多数を占めている、しかしそれだけではタブを作成できる確率は至上に低く、押し当てた時に支持部と切断刃の下方にテープの輪は出来る確率が高くなる、確実にタープの輪は上方に出来なければならないのである。
【0004】
文献2で見るように、切断刃内側の押し上げ板と位置決めあご3の間に板バネ8を設け、その板バネ8にはテープブリッジ10を上方に設け、更にその上部には先端部13を設けテープを上方へと支える形式になっている、しかし押し当てた時にはテープブリッジ10は上方に伸び上がり位置決めあご3と押し上げ板の間に大きく突き出てしまう、タブを摘み剥がす時には三ヵ所に貼り止まり摘み剥がすことが至上に困難になるのである、又、引き出されるテープは粘着面が剥がれながらリング状テープの中心から一直線状に引き出されるのであるが、文献2の図面においては中心から外れた上方から引き出されて書かれ正確さを欠く、テープブリッジ10の先端13はベース版2と稼働板7の上に飛び出して書かれていたり同じ高さに書かれたり正確さが伝わってこない図面である。
【0005】
文献3で見るように、固定支持椀4と可動支持椀5の間にプッシュピン1を設け貼り止まっている粘着テープBを下から上方へと支え、可動支持椀5を押し当てた後にはすぐにプッシュピン1が下方に下がり邪魔することなく確実にタブを作る構造になっている、しかし構造が複雑で製造コストが掛かり安価には提供できないのである、又、切断刃Dの内側に可動支持椀4を設けてあるので二か所に貼り止まり剥がすことが困難になる。
【0006】
片面に粘着剤の塗布されたテープを引き出したときには、粘着剤が剥がれながら引き出されリング状テープの回転軸(中心点)から一直線状に引き出される、しかし引き出されるテープが回転軸から一直線状ではなく、大きく回転軸から離れた位置から引き出される図面のものが多くあり原理からして間違っている図面が多くあった。
【0007】
その他、多く見られるのが押し上げ板を設けてあるものであるが、押し上げ板は上方へ動くものではなく支持部と押し上げ板の両方に貼り止まるだけであり、タブを作る確実性はなくタブが出来たとしても、両方に貼り付いて上方に出来たタブを剥がすことは至上に困難を極め、テープカッター器を押さえて剥がすことになる。
【0008】
必要とするタブの幅(内側から外側までの長さ)を設定してタブを作成する機能を持ったタブを作るテープカッターはなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献1】
特開2002―145511
【文献2】
特開2006-206315
【文献3】
特開2012-148825
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
鋸状の切断刃でテープを切断した後には、テープは鋸状の切断刃に貼り止る、そこで支持部と切断刃二つの間に貼り止まっているテープを可動させた時、テープの輪を上方に確実に作る効果のあるものを、支持部と切断刃の間に発明しなければならない。
【0011】
支持部と切断刃の上方に作られた輪を、摘まんで簡単に剥がせるカッターにする。
【0012】
作成するタブは長いと邪魔になりテープの無駄にもなる、テープの無駄をなくすこと。
【0013】
確実にタブを作るためには、各符号の位置と寸法、形状と形状の寸法がある、本発明においてはそれを示すことが大事なことである。
【0014】
タブを確実に作成でき、タブを有しない操作も簡単に行え、コストの掛からない安価に提供でき広く利用される商品にしなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0015】
間隔のあいた支持部6と切断刃9に貼り止まっている状態のテープ1を,僅か1ミリ上方に持ち上げる支えバネ10は、同じ高さである支持部6と切断刃9より1ミリ高く設け、切断刃9の内側中心から4ミリ~5ミリ離れた位置に設け、その支えバネ10の鋼材は0.1ミリの薄さで復元力(バネ)を持ち、上方のテープ1に対して真下から上方へと支える、支えバネ10の形状は先端11から5ミリ~7ミリの下部を外側に155°に曲げ、さらにそこから10ミリ~12ミリの下部を内側に155°に曲げ、その曲げた位置から下部までの長さを20ミリ~30ミリに設けた形状で、前記20ミリ~30ミリの外側の面と可動プレート8の内側の面を、両面粘着テープ18を用い貼り止め取り付け設けた支えバネ10とする。
【0016】
前記支えバネ10の先端11はアール状に設け、そのアール状最上部の粘着面の至上に少ない一点がテープ1を上方へと支え山状に持ち上げた形となる、可動プレート8を一本の指(人差し指)で押し可動させた瞬間には支えバネ10の先端11から離れたテープは上方へと膨らむ、その後切断刃9を支持部6へ押し当てた時には前記二つの上方にテープは確実に細長い輪形状になる、その細長い輪を押し当てた指と親指の二本で摘まむとタブ20が作成される、その後貼り付いている支持部6と切断刃9から剥がした時には、支持部6の外側端より少し内側に設けたヒンジ軸12に繋がれた可動プレート8は、支えバネ10の力もプラスされ瞬時にストッパー13まで戻るのである。
【0017】
支えバネ10を切断刃9から5ミリ離れた位置に設けたことで、切断刃9と支持部6の開口間隔を8ミリまで設定でき4ミリ幅のタブ20を作成でき、前記開口間隔を30ミリまで設定でき15ミリのタブ20まで作成できる、作成するタブ20は長すぎると邪魔になりテープ1の無駄にもなるので、それらを解消できるテープカッターにする。
【0018】
可動プレート8を止めるストッパー13は、丸棒形状の鋼材をコの字形に設け、支持プレート5内側中央部の左右に設けたストッパー受け14に差し込み取り付けることでスライドする機能を持たせる、コの字形のストッパー13の左右までの幅は可動プレート8の可動を邪魔しない幅に設け、左右の長さを40ミリ~50ミリに設ける。
【0019】
スライドを行えるストッパー13は、支持部6と切断刃9の開口幅を30ミリまで設定することが限界である、それ以上広く設定することも行えるが、テープ1は下方へと弛みタブ20を作成する事が出来なくなる。
【0020】
本発明においては、底板17からテープ台2に設ける回転軸受3までの高さ、回転軸受に設置した回転軸棒4中心から支持プレート5までの間隔,支持プレート5上部に設けた支持部6の形状と寸法、底板17から支持部6までの寸法、上部に切断刃9を設けた可動プレート8とヒンジ軸12までの寸法、支えバネ10の形状と寸法、ストッパー13の形状と寸法、ストッパー受14を設ける位置並びに寸法、以上を明記する。
【0021】
タブを有しない従来のテープの切断も大きな違いもなく行え、又、組立てる方式は、両面粘着テープ18を用い貼り合わせ組み立てる方式とする、コンパクトに梱包が行え、商品の流通コストを軽減する目的である,しかしその取り付け方法は限定するものではない。
【実施例0022】
回転軸受3までの底板17からの高さ、回転軸受3から支持プレート5までの間隔(距離)、支持プレート5の上部の支持部6までの底板17からの高さ、支持部6の形と寸法、可動プレート8上部の切断刃9まで長さ、ヒンジ軸12の位置、支えバネ10の取り付け位置と形の寸法、ストッパー13の形状と寸法、ストッパー受け14の位置と形、以上が本発明と同一であれば、
図9の実施例に見るテープカッターに作る事もできるのである。
確実にタブを作る事のできるテープカッターであり、作るタブの幅(内側から外側まで)を選び設定することもできるので、テープの無駄を少なくする事ができ、又、従来のタブを有しないテープのカットも大きな問題もなく行え、二つの使用方法が簡単に行える便利なテープカッターであり、製造コストの掛からない安価に提供できる商品である。
テープ台2と底板17、支持プレート5と底板17、支持プレート5と受台プレート16、受台16とストッパー受14、可動プレート8と支えバネ10、以上各取付け組み立てる箇所には両面粘着18テープを用いている、コンパクトにパッケージに収まり商品として流通し易くなることを目的としているが、限定するものではなく、組み立て取り付ける方法は他の方法でも行える。
支持部6を上部に設けた支持プレート5と、切断刃9を上部に設けた可動プレート8をヒンジ軸12で接合したシンプルな構造の一部に、支えバネ10を可動プレート8の内側に設けたことでタブ20を100パーセント作成ができ、スライドを行える機能を持つストッパー13は、希望する位置を決めネジ15で止め作成するタブ20の長さを選べるテープ1の無駄をなくす効果を持ったストッパー13である、以上支えバネ10とストッパー13の二つを設けたタブ20を作成するテープカッターでる。