(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024068037
(43)【公開日】2024-05-17
(54)【発明の名称】スプーン及び、トング補助具
(51)【国際特許分類】
A47G 21/00 20060101AFI20240510BHJP
【FI】
A47G21/00 K
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022188737
(22)【出願日】2022-11-04
(71)【出願人】
【識別番号】304041725
【氏名又は名称】道海 勉
(72)【発明者】
【氏名】道海 勉
【テーマコード(参考)】
3B115
【Fターム(参考)】
3B115AA22
3B115BA02
3B115BA04
3B115BB21
3B115DA09
3B115DA13
3B115DA21
(57)【要約】
【課題】 タッパー容器等で使用する、スプーン、トング補助具を提供する。
【解決手段】スプーン柄を宙に浮かせたまま、中の食材と触れあって、スプーンの柄が、中の食材で汚れない様にしつつ、タッパー蓋を締める事が出来る様にしたスプーン、トング補助具。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッパー容器、蓋付き瓶容器などで使用する、スプーン等の補助具に於いて、軟質キャップ、リボン、リボン止め部材、リボン先端ボタンからなり、スプーン柄に軟質キャップを嵌め、差し込み使用し、スプーン柄を宙に浮かせたまま、タッパー容器、瓶容器の蓋が出来るスプーン用補助具。
【請求項2】
タッパー容器、蓋付き瓶容器などで使用する、トング等の補助具に於いて、リボン、スナップボタン、リボン先端ボタンからなり、トング柄先端に、リボンを巻き付け使用し、トング柄を宙に浮かせたまま、タッパー容器の蓋が出来るトング用補助具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッパー容器、瓶容器の中のスプーン、トングが、容器の中で滑り落ちて、柄の部分が濡れたり、汚れたりするのを防ぐ為の、スプーン、及び、タッパー等の補助具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
スプーンなどを、食品容器の外に出さず、柄が汚れない様に、柄を宙に浮かしたまま、保持しておくものは、今までにあった。(特許文献1参照)(特許文献2参照)(特許文献3参照)
しかし、これらはいずれも、タッパー容器、蓋付き瓶容器には、適しておらず、スプーンを、容器本体に残したままタッパー容器等の蓋を締めるのは困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許5155050
【特許文献2】実登3144897
【特許文献2】特開2004ー261554
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、タッパー容器、蓋付き瓶容器等の、保存容器には、調理済みの食物などを入れて、スプーン等で、すくい、小皿に取り分けをするが、タッパー内に残った食物をそのままにして、又、次回に使用する場合、使用済みのスプーンは、食卓テーブル上などに出したままだと、衛生上、問題がある為、都度、スプーンを洗って次回に、再度取り出してきて使用するのが、一般的である。
スプーンをタッパー容器、蓋付き瓶容器の外に出さず、容器内に残したままにして、蓋をしてしまうと、スプーンが、タッパー容器内で倒れてしまい、スプーン柄部分に、食材が付いてしまうので、いちいち容器外へスプーンを取り出し、洗った後、食器棚などに一旦収納し、次回、再度スプーンを取り出すと言う手間が発生していたが、これは面倒な作業である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、これらの事を解決するために、スプーンの柄が、中の食材と触れあって、汚れない様にしつつ、スプーン柄を宙に浮かせたまま、タッパー蓋を締める事が出来る様にしたものである。
このため、スプーン柄先端には、スプーンに嵌合する為の、軟質キャップを取り付け、その軟質キャップ先端に、リボン状の紐を付ける構造となる。
この状態で、蓋を閉めると、リボン状の紐が、タッパー本体と、蓋の間に挟まり、タッパーの機能を損なうことなく、蓋を閉めることが出来る。
これにより、スプーン柄が、食材に直接付かず、スプーンは、タッパー容器内で、宙に浮いた状態となったままとなり、次回使用時に取り出す時も、そのまま食卓に置く事で、スプーンを都度洗う手間が省ける。
(以下、第1発明という場合は、この発明をいう)。
【0006】
第2の発明は、第1発明と同じ考えで、スプーンではなく、トングを宙に浮かせたまま、中の食材と触れあって、トングの柄が、中の食材で汚れない様にしつつ、タッパー蓋や、瓶容器蓋を締る事が出来る様にしたものである。
トング柄には、リボン状の紐を、1周巻いた状態で、取り付けられているスナップボタンの、凹と、凸により、嵌合され、固定する。
これにより、タッパー容器の機能を損なうことなく、蓋を閉めることが出来、トング柄が、食材に直接付かず、次回使用時に取り出す時も、そのまま食卓に置く事で、トングを都度洗う手間が省ける。
(以下、第2発明という場合は、この発明をいう)
【発明の効果】
【0007】
タッパー容器、蓋付き瓶容器内のスプーン、及び、トングを、使用後、いちいち取り出して、洗うことなく、次回使用時に、そのまま食卓に置くことが出来、時間短縮と、面倒な手間を省く効果が得られる。
スプーン、トングを使う中の食材例としては、ポテトサラダ、煮物、汁物、ゼリー状のもの、漬物、粉もの食材、ふりかけ、蓋付き瓶入りのジャム、インスタント粉コーヒーなどが考えられ、これは、スプーン、トングだけでなく、お玉などに関しても、同様の効果となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図4】本発明(第1発明)に、スプーンを嵌め込んだ、使用例の斜視図、透視図図である。
【
図5】本発明(第1発明)を使用しない場合の、スプーンとタッパー内の説明透視図である。
【
図6】本発明(第1発明)の使用状態で、タッパー容器の蓋を締める前の、透視図である。
【
図7】本発明(第1発明)を使用した後、蓋を閉めた状態の透視図である。
【
図8】本発明(第1発明)蓋付き瓶で、蓋を開けた状態の透視図である。
【
図9】本発明(第1発明)蓋付き瓶で、蓋を閉めた使用状態の透視図である。
【
図10】本発明(第1発明)コーヒー瓶で、蓋を閉めた使用状態の透視図である。
【
図13】本発明(第2発明)の実施形態で、装着斜視図である
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
(イ)第1発明に於いては、対象道具がスプーンを使用する場合、
図4の様に、部材は、軟質キャップ1、布、ナイロン等の素材の、リボン2、リボン止め部材6、リボン先端部ボタン3からなる。
(ロ)第1発明の、リボン細先端部4は、
図3の様に、先を細くすぼめて、軟質キャップ1の、穴7に通され、リボン先端4が抜け落ちない様、結び目、又は、エンド樹脂部品6を設けてある。
(ハ)
図3の様に、軟質キャップ側と反対側のリボン先端5の端に、穴2aが開いており、ボタン3を、両側より挟み込み固着してあり、これは、タッパー蓋を閉めた際に、重りとなり、リボンと一緒に、下に垂れ下る。
(二)軟質キャップ1は、スプーン柄の大きさに合わせ、第1発明を、数種類の大きさで用意し、都度、差し替えて使用する。
(ホ)リボン2、細紐で代用する事も出来、柔らかい素材であれば、素材はこだわらない。
(ヘ)第2発明に於いては、対象道具が、トングの場合であり、
図11、
図12、
図13の様に、リボン11は、柔らかい素材であれば、素材はこだわらない。
図12、
図13の様に中間に凹凸スナップボタン13、14が必要となり、嵌合しているが、自由に取りはずしできる形態であり、又、先端ボタン15は、リボン幅先端部11bと固着してある。
本発明は以上のような構成である。
【0010】
本発明を使用するときは、次のような手順である。
(1)
図4の様に、スプーンの柄の大きさに合った形状の、軟質キャップ1を装着し、スプーン柄8aに嵌められた、本発明品を準備する。
(2)
図6の様に、食材の入った、タッパー容器10の中に、スプーン8を入れ、中の食材を小皿に取り出すなどの作業をし、作業を一時休む時は、スプーン8は、タッパーの縦壁を利用し、中で倒れない様に立てて置く。
(3)タッパー容器10の使用後は、
図7の様に、スプーンを、リボン2を持ち上げながら、スプーン柄8aが、中の食材に触れない様に、スプーンを浮かせつつ、リボンを、タッパー容器本体と、蓋の間に挟み込み、蓋を閉める。
(4)又、
図9、
図10の様に、瓶容器で、スクリュー蓋の容器であっても、同じように、スプーン柄8a、及び、軟質キャップ1が、中の食材に触れない様に、スプーンを浮かせつつ、リボンを、タッパー容器本体17と、蓋18の間に挟み込み、蓋を閉める。
(5)第2発明の、スプーンではなく、トングを用いる場合は、
図12、
図13の様に、トング用のリボン11を用い、トング16の、約180度に曲がった柄部分16aを利用し、リボン11を1周巻き付け、凹凸のスナップボタン13、14で留め、トング柄部分16aを保持し、上記、第1発明と同様に使用する。
【符号の説明】
【0011】
1 軟質キャップ
2 リボン
3 ボタン
4 リボン細先端部
5 リボン幅先端部
6 リボン止め部材
7 軟質キャップのリボン通し穴
8 スプーン
8a スプーン柄
9 タッパー容器蓋
10 タッパー容器本体
11 トング用リボン
11a、11b トング用リボン先端
12 スナップボタン用通し穴
13 スナップボタン凸
14 スナップボタン凹
15 ボタン
16 トング
16a トング柄
17 ジャム瓶等容器
18 ジャム瓶等容器スクリュー蓋
19 コーヒー瓶等容器
20 コーヒー瓶等容器スクリュー蓋